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【旅行記】香港エクスプレスで行く映画ロケ地めぐり 4日目 (完) ―窓際席で帰れる至福
あれだけ長いように感じた香港滞在も、ついに最終日を迎えた。宿泊代をケチったせいで、最後の夜は空港で雑魚寝という有様だ。しかも、中東系旅客が延々とおしゃべりをするからロクに睡眠をとれず、24時間以上も起きっぱなしのまま朝を迎えた。これから先、とにかく帰ることしか考えていない。とはいえ、福岡行きの出発は12時35分とかなり後だから、なんとか時間つぶしの方法を見つけたいところだ。さあどうしよう?目次1 ランタ...
【旅行記】香港エクスプレスで行く映画ロケ地めぐり 3日目―新界エリアで乗り鉄
滞在4日間でもっとも重要な日がやってきた。これからはじまる3日目は一日中雨が降らない、屋外行動に適した日だ。それだけに、ジャッキー映画のロケ地をしっかり見ておきたい。同室のインド人は相変わらず、3時ごろまでスマホ遊びに興じた挙句、信じられないほど遅い時間に寝息を立てた。時計を見るともう5時を過ぎている。このまま眠ったら、9時過ぎまで寝きってしまう自信がある。でもそれは不本意だ。ならば寝るのはもうやめて...
【旅行記】香港エクスプレスで行く映画ロケ地めぐり 2日目―憧れのトラム120号を求めて
同室のインド人たちは3時ごろ、ようやく寝静まった。疲れているというのに、これではとても満足に眠れやしない。今後、香港で宿泊するとしたら、値段はやや高くても個室にするか、利用者の質が高いドミトリーを使うのがベターかもしれない。目次1 香港らしい朝食といえば2 幻の香港神社参道でコツメカワウソに会った3 東鉄線のメトロキャメルは海峡を背に4 牛乳プリンを食べながら香港トラムのレア車「120号」を待つ5 ホンハ...
【旅行記】香港エクスプレスで行く映画ロケ地めぐり 1日目―夜景と大群衆と
小学校3年生のころ、ジャッキー・チェンのアクション映画に出会ったのがすべてのはじまりだ。クラスメートや上級生から雑に扱われるなかで、強くて優しいジャッキー扮する主人公は、僕にとってのヒーローだった。あれから20年以上がたち、ジャッキーをはぐくんできた香港は変わろうとしている。言論の自由は陰りだし、民主主義は形骸化していった。誰もが知る国際都市ホンコンは、じきに中国のシャンガンへと変質するだろう。僕ら...
韓国の高速通勤電車「GTX-A線」に乗る(2)【水西→東灘】
2024年に開業した韓国の高速通勤電車「GTX」に乗車しました。これから高速鉄道SRとの共用区間(水西~東灘)を移動していきます。▲水西駅改札口今回、乗車駅に選んだのは水西駅。SRの始発駅であると同時に、KORAIL盆唐線と地下鉄3号線も接続しており、ソウル南郊のターミナル駅として機能しています。さっそくT-moneyカードをかざして改札を通り、地下深いホームへと下っていきます。これから乗車する水西~東灘駅間は、全区間にわ...
韓国の高速通勤電車「GTX-A線」に乗る(1)【水西駅パビリオン】
▲水西駅はKORAIL盆唐線・地下鉄線・SRT・GTX-A線が交差する一大ジャンクション今回は清涼里から盆唐線で水西入りした▲水西駅でGTX-Aに関する展示ブースを発見▲GTX-A線で使用されるA000系実物は地下&ホームドアに阻まれてほぼ見えない▲模型も置かれている!▲側面から見たA000系模型▲映像コーナー▲映像コーナーの内部A000系のベンチ席に腰かけて視聴しよう▲前面展望を疑似体験できるコーナー...か?撮影日:2024年9月30日...
【施設紹介】SRT水西高速線/GTX-A 東灘駅(京畿道華城市)
今回は韓国北部、京畿道華城市にある東灘駅をめぐります。ソウル南郊の水西駅にターミナルがある「SRT水西高速線」のほか、同線と一部線路を共用している高速通勤鉄道「GTX-A」も当駅に乗り入れています。▲駅前の風景▲フロアマップ▲足元に照らされた表示に従って階段を降りよう地下1~3階は駐車場になっている▲SRTチケット窓口周辺の様子(地下4階)▲地下4階の待合スペース飲食店も入居している▲コンコース(地下5階)GTX-Aの券売...
韓国ご自慢の高速通勤電車「GTX-A」への乗車ついでに、線路を一部共用している水西高速線(SRT)のターミナル・水西駅をぶらり散策しました。ここ韓国では基本的に、長距離列車の発着駅には改札機がありません。おかげでわざわざ入場券を買わなくても、ホームに出入りすることができます。気兼ねなく駅撮りできるから、ほんとありがたいもんですよ。▲利用者でにぎわう待合室ソウル駅ほど混雑していませんが、待合室は遠方に向かう...
KORAIL中央線 ムグンファ号1601列車 乗車記(2)【栄州→釜田】
2024年12月、KORAIL中央線の複線電化が完了しました。これにともない、清涼里~釜田間で運行されていたムグンファ号(1往復)が、ITX-マウムに置き換えられています。時代の流れとはいえ、ただただ残念でしかありません。今回お届けするのは、中央線を走破した最後のムグンファ号、すなわち1601列車(清涼里発釜田行き)の乗車記です。前回は始発駅・清涼里から栄州までの道中についてお届けしました。栄州を過ぎると、いよいよ旅...
KORAIL中央線 ムグンファ号1601列車 乗車記(1)【清涼里→栄州】
2024年12月、KORAIL中央線が全線複線電化されました。曲線・勾配区間が多く、えんえんと時間を費やした従来のイメージは払しょくされ、事実上の高速鉄道として生まれ変わった形です。同時に行われたダイヤ改正を機に、2本の列車が姿を消しました。中央線を走破するように、清涼里と釜田をむすんでいたムグンファ号(1往復)です。今回はその中から、清涼里を早朝に出発していた「ムグンファ号1601列車」の乗車記をお届けします。目...
【施設紹介】KORAIL京義線 文山駅(京畿道坡州市)―戦争が生んだ「仮の終点」は今
今回は韓国北部、京畿道坡州市にある文山駅をめぐります。KORAIL京義線の「事実上の終点」といえる駅で、ここから臨津江・都羅山駅に向かう列車が数本設定されているほかは、ここで折り返します。京義線と文山駅の戦後史朝鮮戦争で半島が二分されるまでは、京城と新義州をむすぶ重要幹線の途中駅でした。戦争で路線も二分されてしまい、朝鮮北部・満州に向かう長距離列車が来なくなったことで、ローカル線の終点になってしまいまし...
京城電気300級381号 ソウル歴史博物館(ソウル特別市鍾路区)
ソウル市内にはかつて路面電車が走っていました。その歴史は古く、李氏朝鮮末期にさかのぼります。そこから日本統治時代にかけて路線網が整備され、京城(ソウル)の足として長く愛されてきました。朝鮮戦争で壊滅的被害を受けるも、アメリカ等の支援によって復興をとげています。しかし、ソウル市電の時代は長続きしませんでした。設備の陳腐化に加え、モータリゼーションの到来が追い打ちをかけました。そして1968年、ソウル市電...
【旅行記】韓国ソウルでレトロ建築に出会う旅 3日目―ムグンファ号&星希に乗ろう!
▲まだ薄暗い東廟前駅▲ここに来て古豪1000系(韓国版301系)に遭遇!ちゃんとした所で見たかった...▲栄州駅でDLに交換して非電化区間へ▲釜田駅に到着!▲釜山都市鉄道を撮りに明倫へ旧1000系は来なかった▲イベント準備中のBIFF広場▲おやつにビビンタンミョンをペロリ何気に初実食なんだぞ!▲海洋水産研究員の練習船「韓半島」▲釜山駅に戻ってきた通路で歓迎パネルを発見!▲出発を待つムグンファ号1356列車(大田行き)▲ムグンファ号...
【旅行記】韓国ソウルでレトロ建築に出会う旅 2日目―北朝鮮は近くて遠すぎた
韓国旅行2日目はソウル市内のチムジルバンからはじまった。板張りの仮眠室で横になって以来、まったく寝つけない。ほぼ一睡もしないまま、朝4時半に起床して汗蒸幕にもぐりこんだ。せっかくチムジルバンを使うのだから、韓国らしさにも触れておきたい。低温部屋で10分過ごしているうちに、体中が汗ばんできた。最後に大浴場で汗を流してから、人生初のチムジルバン体験を終えた。時刻は6時半。これから市内で朝食をすませ、ソウル...
【旅行記】韓国ソウルでレトロ建築に出会う旅 1日目―仁川空港脱出大作戦
2024年も終わりが見えてきた頃、ふと韓国行きを思い立った。かの国にはこれまで4度、空路・海路で訪れたことがある。いずれも福岡の対岸・釜山ベースに動いた関係で、首都ソウルとは縁なき旅が続いた。だからこその思い立ちだ。ソウルには日本統治時代のレトロ建築や遺構が、数多く残されている。そのいずれもが歴史的価値の高い物件である一方、台湾のそれに比べたら注目される機会は少ない。ソウル近代化の礎をなした日本人の功...
砂糖生産(製糖)は台湾にとって欠かせない産業の一つです。日本統治時代から今に至るまで、台湾各地にいくつもの製糖工場が設けられ、シュガートレイン(五分車)が収穫したサトウキビを工場まで運搬しています。今でこそ現役路線は虎尾糖廠に付属する「台糖馬公厝線」一路線を残すのみですが、かつては五分車による軽便鉄道網が網目状に張り巡らされていました。そんな五分車の運行拠点だった場所の一つが、現在の台南市北部にあ...
2023年2月に開業した安坑ライトレール沿線で、撮影・動画収録に挑戦しました。ライトレールというからには、やっぱり併用軌道区間で撮ってみたいですよね。そんなときは終点・双城電停近くがおすすめです。交通量はそれほど多くないですから、車が被ってしまう心配はほぼありません。今回は双城電停を起点に、撮影地を探してみました。目次1 双城電停から車両基地まで歩いてみた2 シェアサイクル「youbike」で移動しながらの撮影...
2020年秋、台鉄斗南駅の新駅舎が開業しました。日本統治時代のレトロ駅舎にかわって、橋上式の新駅舎があらたに誕生したことで、斗南駅の表情は一変。今では、新旧駅舎が横並びの光景を見ることができます。▲斗南駅の新駅舎新駅舎の特徴はなんといっても、木材がふんだんに使われている点でしょう。内外ともに木材がつよい存在感を放っています。▲階段を上がって自由通路を進んでいく▲木目調の窓口周辺階段を上がって自由通路に入...
嘉義客運7214路線 乗車記(嘉義駅→関子嶺温泉)【台湾バス旅】
台湾きっての人気温泉地として、日本統治時代から親しまれている関子嶺温泉。日本人旅行者にも好評の温泉地ですが、あいにく鉄道は通じていません。公共交通機関を使うならバス一択です。関子嶺温泉行きのバスは、以下の3パターンに大別できます。嘉義市内発着の嘉義客運(1)高鉄嘉義駅発着の台湾好行関子嶺線(2)新営発着&白河乗り換えの新営客運(3)台北から短時間で行くとしたら、高鉄&台湾好行利用の(2)が一番便利では...
台北近郊には大小さまざまな夜市があります。今回はその中から、万華駅の南方にある「南機場夜市」をたずねました。駅から1キロほど離れているため、MRT中山駅からバスを使って向かいます。▲系統番号「12路」のバスで南機場夜市を目指す西門町から南機場夜市に向かうバスは、そもそも本数が多いですから、あまり待たずに乗れると思います。「南機場公寓」というバス停で下車しましょう。そこから夜市までは歩いてスグです!また、M...
2023年2月10日、十四張~双城をむすぶ安坑ライトレールが開業しました。それにともない、台北南郊の鉄道空白地帯がひとつ解消され、これまで不便を強いられてきた新興住宅地「台北小城」へのアクセスが強化されています。そんな安坑ライトレールはいったい、どんな環境下を走っているのでしょうか。今回はそれを確かめるべく、乗車体験してみたいと思います。目次1 環状線から安坑ライトレールに乗り換える2 使用車両は「メイド...
ゆるキャラ&新型特急にも遭遇!橋上化された台鐵花蓮駅をぶらり散策
東台湾の要所・台鐵花蓮駅の今をたずねました。2014年夏に台東線が電化されて以来、花蓮駅を取り巻く環境は進化し続けています。それから2年後の2016年にはIC乗車券の利用範囲に含まれ、2018年の秋には橋上式の新駅舎が完成しました。生まれ変わった花蓮駅をぶらり散策しながら、「新しいもの」に触れてみたいと思います。目次1 花蓮のゆるキャラ「紅面鴨」が来客をお出迎え2 木をふんだんに使った美しいデザイン3 ホームで新型...
シェアサイクル「youbike」で烏樹林糖廠に行ってみた(新営駅⇔烏樹林)
台湾各地に建設された製糖工場は、今や観光資源として重宝されています。今回はその一つ、旧烏樹林糖廠を活用した歴史公園「烏樹林休間園区」への行き方についてご紹介します。といっても、オーソドックスなバス旅じゃありませんよ。今から利用するのは、台湾のシェアサイクル「youbike」です。烏樹林休間園区がある台南市には、youbikeのスタンドがいくつも整備されており、気軽に自転車旅を満喫できます。目次1 往路(新営駅→北...
桃園メトロ(MRT)空港線に乗車中、くまモンとコラボしたラッピング車両に遭遇しました。スターラックス航空の台北~熊本線をPRするため、車内外がくまモン尽くしというファン必見のラッピング電車です。普通車運用につく1000形が充当されており、全区間(台北駅~老街渓)を往復しています。撮影を兼ねて、第1ターミナルから林口まで乗車してみました。▲くまモンラッピング車内車内ラッピングはくまモンの配色にあわせ、黒・白・...
夕暮れの台中駅ホームに、台鐵の新型車両・EMU3000形が停車していました。台中止まりの自強号に充当されていたらしく、再始動までの間、パンタグラフを下げて折り返し待ちをしている模様。動き出す気配はなく、周囲はしんと静まり返っています。車体や細かいパーツを観察するなら、今が「その時」でしょう!日立製作所の底力を見てみようじゃないですか。▲折り返し待ちで留置されているようだということで、まずは編成全体を眺めて...
台北メトロで唯一、ゴムタイヤ式の電車が採用されている文湖線。台北市中心部と郊外を結ぶ交通手段として、2009年に全線開業した路線です。松山空港を経由するため、同空港を利用した人なら、きっと一度は乗車したことがあるかもしれません。今回はそんな文湖線の電車を撮影するため、台北市中心部に近い南京復興駅にやってきました。ここに足を下ろすのは2度目です。前回のリベンジを果たそうじゃありませんか。▲文湖線の下を通る...
台鐵TEMU2000形 プユマ号308次 乗車記(鳳林→高雄)
台湾を一周する鉄道が全線電化されたことで、台鐵TEMU2000形「プユマ号」の運行範囲は広がりました。現在は南廻線の自強号にも入っており、日常的に高雄口まで顔を出しています。今回はそんなプユマ号に乗って、鳳林から高雄まで移動しました。台湾南部を半周する所要約4時間の長丁場です。どんな車窓風景に出会えるでしょうか?※2024年1月現在、308次にはEMU3000形が充当されています。目次1 花東縦谷を高速移動2 車内販売から...
2020年末に開業を迎えた台中捷運(MRT)グリーンライン。川崎重工で製造された2両編成の電車が、北屯ターミナル~高鐵台中間を結んでいます。開業からちょうど3年になる2023年12月、そんな台中捷運に初乗車しました。おなじMRTでも、地下鉄色のつよい台北捷運・高雄捷運とは異なり、こちらは新交通システム色の強い路線です。いったいどんな走り方を見せてくれるでしょうか?▲高鐵台中駅改札口スケジュールの都合上、今回は高鐵台...
騰雲座艙がない編成もあるんです!台鐵EMU3000形に試乗した
台鐵に新時代が到来しました。ここ数年のうちに新型車両が続々投入され、おまけに「交通部台湾鉄路管理局」も「国営台湾鉄路股份有限公司」に改組されました。全然変わっていないように見えて、地味に変貌したよなというのが、正直な感想です。4年ぶりに台湾を訪問した2023年12月、新型電車EMU3000形に試乗しました。スケジュールの都合上、乗車区間は高雄~嘉義間とやや短距離です。縦貫線南段は線形がいいですから、乗り心地を確...
【2023-24】台湾・虎尾糖廠の五分車撮影記(2=完)―砂ぼこり舞うシュガートレイン
台湾最後の産業用シュガートレインとして知られる、虎尾糖廠の五分車。2023年12月の運行開始にあわせ、さっそくその様子を見てきました。目次1 リハビリ工事できれいになった馬公厝線2 旧後壁寮駅から撮影ポイントまでの道のり3 4年ぶりの五分車撮影に挑戦!4 虎尾で受け継がれる五間厝神社の記憶5 総括リハビリ工事できれいになった馬公厝線虎尾糖廠(砂糖工場)から徒歩で市街地を抜け、まずはサトウキビ畑が広がる郊外に出...
【2023-24】台湾・虎尾糖廠の五分車撮影記(1)―観光地化された軌道敷
台湾最後のシュガートレインとして、しぶとく残る台糖虎尾糖廠の五分車。2023-24シーズンの操業が始まり、いよいよ五分車の運行もスタートしました。海外との自由往来が解禁されたことで、台湾は定番の観光地として、再び注目を集めています。台湾渡航が当たり前になった今、およそ4年ぶりとなる五分車撮影を思い立ちました。▲虎尾糖廠に隣接する踏切赤い旗が運行開始の目印今回の撮影記は虎尾糖廠(砂糖工場)から始まります。五...
【施設紹介】台鐵縦貫線 隆田駅(台南市官田区)―烏山頭ダムの玄関口
今回は台湾南西部、台南市官田区にある隆田駅をめぐります。所属路線は台鐵縦貫線(南段)。八田與一技師による指揮のもと建設された烏山頭ダムは、この駅が最寄です。ダム方面に向かうバスが発着しているほか、駅前にはyoubikeスタンドが整備されています。▲駅舎を正面から見て同駅はかつて番子田駅と呼ばれていました。開業当初から順に、蕃仔田→番子田→隆田と改称されていき、現在に至ります。▲駅前に鎮座する「巧菱児」は台南...
【旅行記】ツイてない男の台湾旅2023 4日目―関子嶺→虎尾→台北間の大移動
いつ廃止されてもおかしくないと噂されながら、しぶとく生き残る虎尾糖廠の五分車(シュガートレイン)。2023-24シーズンも無事操業がはじまり、元気にサトウキビを運搬しています。台湾滞在4日目はそんな五分車を撮影すべく、宿泊先の関子嶺温泉から虎尾に向け移動していきます。目次1 朝風呂を楽しんで始発バスに乗る2 虎尾糖廠の五分車を撮る3 台中メトロにおためし乗車4 猫裏喵親子公園に台湾ご当地キャラ界の星を見る5 ...
【旅行記】ツイてない男の台湾旅2023 3日目―youbikeで行く台南郊外の史跡めぐり
3日目は「五分車」でおなじみ虎尾糖廠と、台南の奥座敷「関子嶺温泉」をめぐるつもりでした。前日の夜、ホテルで旧Twitterを覗いていると、驚愕の情報に出くわしました。なに、虎尾糖廠がまだ操業していないと?例年、虎尾の砂糖工場は12月10日ごろに操業を開始します。今年は少し遅めに始まるかもしれないという、衝撃的な情報でした。ただ、発信元があくまでも一個人のツイートにすぎないため、これが正確かどうかといわれたら疑...
【旅行記】ツイてない男の台湾旅2023 2日目―シェアサイクルyoubikeに初挑戦!
台湾旅2日目は花蓮から始まります。これから恩人を訪ねて鳳林に向かい、そのまま台湾を反時計回りに一周するコースをとる予定です。恩人は91歳と高齢でしかも連絡を取っていないため、すでに亡くなっている可能性があります。鳳林訪問は一か八かの賭けでした。目次1 袋小路の弔い2 似て非なる別物に変わった南廻線3 安部元総理の銅像を訪ねて4 新型電車EMU3000形に乗る5 和と華が交差する文化路夜市で袋小路の弔い主要駅とは...
【旅行記】ツイてない男の台湾旅2023 1日目―低倍率の金運くじに敗れる
2023年5月、新型コロナウイルスが指定感染症5類に格下げされました。3年におよぶ「コロナ禍」が終焉したことで、入国時に実施されていた水際対策も終了。パスポートさえあれば気軽に海外渡航できる時代が戻ってきました。あれは夏頃だったはず。「そんじゃ早速台湾に行くか!」と予約サイトを開いてみました。福岡~桃園便の本数はコロナ前と同水準に戻っていますが、値段が高騰しているじゃないですか。これまで2万円台で行けたの...
2020年末、台鐵南廻線の知本~枋寮間が電化されました。「環島鉄路」が架線で結ばれたことで、非電化幹線のヌシとして君臨してきたDC自強号は、すっかり存在意義を失いました。古参のDR2800形・2900形は次々に廃車場へと送り込まれ、今ではDR3100形が細々と走っているにすぎません。2023年12月現在、DR3100形の自強号は樹林~花蓮間に2往復設定されています。今回はその中から、夕方に走行する236次に乗車しました。乗車区間は台北...
4年ぶりの台湾から戻ってきました。予想外のトラブルに見舞われ続け、心身ともにヘトヘトです。台湾滞在中、あまりにもツイてなかったんですよ。毎日のように厄災が降りかかり、それを乗り切るので精一杯でした。嫌なことは思い出すだけでも憂鬱になるので書きません。今回のご報告ではあえてポジティブさを前面に出して、滞在6日間について書くことにします。▲DR3100形自強号車内にて初日はタイガーエアで桃園空港に入り、SIMカー...
今回は韓国南部、全羅南道長城郡にある長城駅をめぐります。所属路線はKORAIL湖南線。全列車が停車する主要駅で、在来線乗り入れ分のKTXも停まります。▲駅舎駅舎はKORAIL主要駅によくあるタイプの造りです。入口を見ると、韓国式あいさつで出迎える人形がありました。こういったところに異国情緒があって面白い。▲駅舎内部駅舎に入ると、向かって正面にホーム入口が開口しています。左手には窓口と待合室が、右手には紙幣未対応の...
KORAIL慶全線 ムグンファ号1943列車 乗車記(2=完)【釜田→順天】
順天への旅路が始まりました。KORAIL慶全線のローカル輸送を担うムグンファ号に乗って、釜山から一路順天を目指します。所要時間はおよそ3時間。釜山側のターミナル・釜田駅を発車した列車は、ひとまず京釜線を北上して、慶全線の起点・三浪津駅に向かいます。目次1 標準軌ならではの安定走行2 高規格化された慶全線に入る3 終点・順天駅に到着標準軌ならではの安定走行13時4分、列車はゆっくりと動き出しました。モーター音も...
KORAIL慶全線 ムグンファ号1943列車 乗車記(1)【釜田駅】
新型電車「ITX-マウム」導入に伴い、ムグンファ号は徐々に数を減らしているそうです。一応、韓国全域をカバーする列車ですから、そう簡単には全滅しないでしょう。それでも「消えゆく存在」であるのは確かです。朝鮮半島南部を通るKORAIL慶全線では、各駅停車型のムグンファ号がローカル運用を担っています。路線環境に合わせ、客車2両だけという寂しい編成内容ですが、車内はリクライニングシートですから侮れません。今回は釜田...
【施設紹介】KORAIL全羅線/慶全線 順天駅(全羅南道順天市)
今回は韓国南部、全羅南道順天市にある順天駅をめぐります。全羅線(益山~麗水EXPO)と慶全線(三浪津~光州松汀)が交差する要所で、広い構内を有しているのが特徴です。▲駅舎全景▲なぜか宇宙服のモニュメントがある▲駅前ロータリー雰囲気はまさに地方都市の主要駅といった佇まいです。駅前の大通りを車がひっきりなしに行きかうなど、活気ある様子が見てとれました。▲待合室全景橋上式の駅舎に入ると、吹抜けの大広間に待合室が...
KORAIL順天駅の「鉄道官舎街」をぶらり散策(全羅南道順天市)
鉄道旅をしていると、どうしても避けては通れないのが「乗り換え」です。本数の多い路線だとスムーズに乗換えできる一方で、何時間も待たされることもあります。とくに近年、JR各社の合理化にともない、スムーズに乗り換えできないことが増えてきました。乗り換えに苦労するのは海外だって同じです。韓国南部を鉄道で移動中、全羅南道順天市という街で150分の待ち時間にぶつかりました。これが何度も来たことのある場所なら、暇つ...
3年半ぶりの海外駅撮りですから、そりゃもうワクワク気分でした。水際対策全廃から4か月後の2023年9月。韓国鉄道旅のついでに、KORAIL順天駅ホームでの撮影に挑戦しました。全羅線と慶全線が交差するジャンクション駅ということで、1時間の滞在でもそこそこ撮影できるはず!日没間際の18時ごろ、ホームに上がると貨物列車が停車していました。DF200のような7600形電気式ディーゼル機関車が先頭に立ちます。これから全羅線を北上し...
今回は韓国西部、世宗特別自治市にある鳥致院駅をめぐります。KORAIL京釜線から忠北線が分岐する、交通の要衝です。ちなみに、世宗特別自治市が設置される前は、忠清南道燕岐郡の玄関口でした。▲駅舎外観駅舎は橋上式を採用しています。地方小都市の中心地らしく、駅前ロータリーにはバスが何台も止まっていました。そこから数分歩くと、アーケード式の商店街もありました。▲待合室・窓口続いて駅舎に入っていきます。井戸端会議に...
KORAIL京釜線 ムグンファ号1209列車 乗車記(鳥致院→釜山)
目次1 鳥致院から慶山まで2 慶山駅での運転停車を利用して3 釜山駅到着前の車窓風景鳥致院から慶山まで慶山駅での運転停車を利用して▲慶山駅で運転停車する1209列車牽引機は8200形のトップナンバー8201号機▲慶山駅を発車する210000系ITX-セマウル1008列車ソウル行き▲慶山駅で発車を待つムグンファ号釜山駅到着前の車窓風景▲釜山中心部が見えてきた!▲凡一駅付近で東海線が合流する▲釜山の高層マンションが見える▲8500形電気機関...
夜のKORAIL光州松汀駅で9501系&ITX-マウムを激写!
150万都市の主要駅だからといって、列車がバンバン来るとは限りません。それを痛感した光州滞在でした。今回は韓国南西部・光州広域市にある、KORAIL光州松汀駅で駅撮りに挑戦します。▲光州松汀駅コンコースこちらは湖南線・KTX湖南高速線・光州線・慶全線が通る、KORAILきっての要衝です。街の規模自体は福岡とほぼ同じですが、だからといって博多駅みたいに列車がウジャウジャ停まっているわけではありません。これには韓国の鉄...
ここが異国であることを忘れるかのような一時でした。韓国海の玄関口・釜山港には、日本からのフェリー・高速船航路がいくつも就航しています。その発着点になっているのが、KORAIL釜山駅のすぐ隣にある国際旅客ターミナルです。夏も終盤に差し掛かった9月上旬、夕暮れの釜山港にやってきました。ちょうどこの日、国際フェリーで帰国しようと思い、手続きに来たのです。乗船券を入手したのち、ついでにフェリー・高速船の入港シー...
これも一種の新交通システムではないでしょうか?近年、ハワイ・ホノルルに「スカイライン」という都市鉄道が開業しました。鉄軌道式ながら、無人運転・高頻度運行など、日本でいう新交通システムに共通した要素があります。お隣・韓国に目を向けると、やはり似たような例がいくつも見受けられます。今回はその中から、釜山近郊を走る「金海-釜山軽電鉄」に着目してみました。▲金海空港最寄りの空港駅から乗車!この金海-釜山軽電...