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雨降る台鐵樹林駅で激写!行きかう莒光号&EMU800形を逃さない
列車待ち時間を利用して、台鐵樹林駅で少しだけ写真を撮りました。あいにく、通常使用する撮影機材のバッテリーが切れてしまい、おまけに充電する場所もないため、ガラケーの頼りないカメラで列車撮りしながら時間を潰すことに。しかも雨が降っています。コンディションが絶不調という中で、どこまで記録に残せるでしょうか。▲樹林駅ホームと10000系客車別のホームに目をやると、莒光号客車が停車していました。手動扉の古い客車に...
【施設紹介】台鐵縦貫線 山佳駅(新北市樹林区)―首都圏に残る木造駅舎
今回お送りする山佳駅は台湾北部、新北市樹林区にあります。台北市から比較的近い場所にあり、列車の本数も多めに設定されていますが、停車するのは各駅停車のみです。日本統治時代~戦後初期には山仔脚駅と称されていました。日本統治時代からの木造駅舎が残る駅として知られていましたが、2011年に新しい橋上駅舎が完成したことから、役目を終えた旧駅舎は史跡として保存されることになりました。▲山佳駅駅舎和をイメージしたの...
【2014年夏】台鐵台東線DR2700形 普快4675次 乗車記(玉里~花蓮)
2014年7月、まもなく定期運用から撤退するという台鐵DR2700形に乗車しました。玉里発花蓮行きの普快4675次で全区間を乗りとおします。なお昨年夏にも、同列車に鳳林から花蓮まで乗車しました。今回の4675次の乗車をもって、DR2700形最末期の運用区間すべて(花蓮~玉里~台東)に乗車を果たしました。運用撤退が間近に迫っており、なんとか滑り込みで間に合った形です。▲玉里駅出発DR2700型がつどう中、玉里駅を出発します。次に玉...
まもなく定期運用終了へ...玉里駅につどう台鐵DR2700形を激写
台鉄DR2700型といえば、晴天の玉里駅に集う風景を真っ先に思い出します。この気動車の写真を撮るために玉里へ来たのは2回限りでしたが、いずれも充実した時間を過ごすことができました。DR2700型が定期運用から外れる直前に撮影した、玉里駅構内の風景をお送りします。花東縦谷は毎回訪れるたびに青々としており、訪問を楽しみにする筆者を温かく(暑く)もてなしてくれます。おかげでむさ苦しい曇り空にがっかりすることなく、DR270...
台鐵台東線DR2700形 普快4678次 乗車記(富源~玉里)
富源から玉里に移動するため、台鐵台東線のDR2700型普快4678次に乗車しました。台東線電化直後の2014年7月に行われたダイヤ改正により、DR2700型は定期運用から外れ冷房車が一掃されたことから、現在 同線内の各駅停車は全て区間車に統一されています。DR2700型が駅員の誘導でゆっくり入ってきました。前面を銀色に塗装して原型に近づけた「リバイバル編成」ではなく、前面を黄色塗装にした編成でした。撮影するとき前者、乗車する...
今回は台湾東部、台鉄台東線富源駅の様子をお送りします。昭和20年の時点では白川駅と呼ばれていました。元々の駅舎は台東線によくある無骨なデザインでしたが、電化にあわせて改修工事が行われ、和風デザインに衣替えしました。完成直後は本来の設計図とは異なる、赤を基調としたデザインになっていました。さすがに批判の声があがったようで、結局設計図通りの姿に「再改修」され現在に至ります。▲富源駅駅舎改修工事の完成予想...
【復興号客車】台鐵台東線 区間車4163次 乗車記(玉里~瑞穂)
電化前の台鉄台東線には、全線通しの区間車が1往復設定されていました。普快がDR2700型と非冷房客車で運転されているのに比べ、こちらには冷房付きの20000系客車が使用されています。この20000系客車は復興号で使用されているもので、各駅停車でありながらリクライニングシートの快適な旅を送ることができます。今回はそんな区間車4163次に乗って、玉里から数駅先の瑞穂に向かいました。▲SPK20000(20009)車内全景座席はもちろん自...
【やっちまったな!】玉里で台鐵DR2700形「4両編成」を撮ろうとしたが
花蓮発玉里行の普快4676次がDR2700型4連で運転されているということで、朝の玉里を歩きながら撮影地を探すことにしました。地図などで撮影するのに悪くない場所は見つけていましたが、いざ現地に来てみると、雑草が生い茂っていたり線路の近くで危なそうな場所だったりと、目星をつけていた場所はことごとく潰れ、気が付くと玉里市街地の北端に来ていました。これ以上歩くと乗りたい列車に乗れず予定が狂ってしまうので、仕方なく...
台鐵台東線 DR2700形普快4683次 乗車記(台東~玉里)
2014年7月15日をもって定期運用から外れた、DR2700型の普快4683次の乗車記録です。始発の台東から終点玉里までの全区間乗車しました。目次1 台東~山里2 山里~瑞源3 瑞源~関山4 関山~玉里台東~山里▲台東駅で出発を待つDR2700形カミンズ製エンジンの轟音も高らかに台東駅のホームを出ると、車窓左手にボロボロの車両群が見えてきます。そこにはDR2700型の中間車DR2750(2752)・日本統治時代の気動車にルーツを持つDR2100形(2...
電化直後の台鐵台東駅にて、古めかしいオンボロ車両を次々に撮影しました。台東口は台鐵の中でもとくに、古い車両や客車が多く活躍しているので、個人的には一番魅力的な駅だと思っています。まずは到着したばかりの普快3671次(枋寮発台東行)を撮影しました。普段は1両ほど通勤客車がくっついていますが、今回はなんと、3両とも32900系という日本人大感激の超贅沢編成でした。3両ともSPK32700形です。▲SPK32734▲SPK32757国鉄旧型客...
台東線鹿野(しかの)駅は台湾東部、鹿野郷の中心部にあります。台東線の終点 台東駅から2駅手前にあり、一部の自強号も停車します。▲鹿野駅駅舎電化に合わせて、駅舎のリニューアル工事が行われました。駅名表示の上側には、電化を祝う横断幕が掲げられています。▲鹿野駅改札口入口と出口は同じ場所に設置されています。鹿野駅には日本語で書かれた運賃表が設置されています。運賃表をよく見たところ、月美駅の表示は残っていました...
電化直後の台鐵台東線の様子を見るべく、朝の池上駅にやってきました。池上といえば駅弁ですが、今回は駅前にある朝食店で食事した関係で、池上弁当は購入していません。30分近く駅周辺を散策したのち、列車移動のため駅に舞い戻ります。▲台東発花蓮行き区間車4163次20000系客車使用の客車列車です。手動扉なので、反対側の扉が開きっぱなしになっているのが見えます。牽引機はR100型139でした。▲池上駅を出る区間車4163次▲池上駅...
海端駅は台湾東部、台東県関山鎮にある無人駅です。駅名となった海端郷は関山鎮の西側にあり、駅前の道路(省道20号)が関山鎮と海端郷の境界線になっています。日本統治時代には、付近を流れる河川「新武呂渓」から名を取り、新武呂駅と呼ばれていました。「海端」という地名はブヌン語の「ハイトトワン」に由来するもので、これには「三面が山に囲まれ、一面が開かれている」という意味があります。▲海端駅駅舎駅前には省道20号線が通って...
今回お送りする海端郷は台湾東部、台東県の北辺にある小さな町で、日本統治時代には関山郡蕃地が置かれていました。その名が示す通り、原住民―とりわけブヌン族―の比率が高く、海端という地名もブヌン語「ハイトトワン」に由来します。関山市街地から池上方面を目指して歩くと、省道9号と20号の交点が見えてきます。ここを右へ進めば池上・花蓮方面、左へ進めば海端市街地に至ります。省道20号を進むと、すぐに海端郷に入ります。...
夜の十分老街をぶらり散策(新北市平渓区)【猫も寛ぐ山間の里】
十分は台湾北部、新北市平渓区にある集落であり、街路のど真中を線路が通っていることで知られています。現在では観光地化されており、天燈挙げが名物となっています。瑞芳駅で列車の待ち時間が2時間ほどあったので、その時間を利用して、夜中の十分を訪れてみました。瑞芳から菁桐行きのDR1000形に揺られ、静かな山あいにある十分(旧:十分寮)駅で下車します。▲十分駅を出発する菁桐行き菁桐行きの列車が見えなくなると、周囲は静...
台鐵TEMU2000形プユマ号「原住民ラッピング」を台北駅で激写!
個人的に台鐵台北駅といえば、薄暗い地下駅というイメージを強く抱きがちです。そのため駅撮りには不向きな場所といえますが、特別な列車が来ても決して撮影者がいないわけではありません。台湾首都の中心駅ですから、レイルファンはたくさん集まってきます。そんな台北駅の薄暗いホームに降りると、ちょうどTEMU2000形「プユマ号」が停車していました。どうやらTEMU2000形が2編成並んでいるようで、線路を2本挟んで向かい側のホー...
【EMU100に遭遇】夕暮れ時の台鐵七堵駅をめぐる【客レ天国】
基隆市南西部にある七堵駅は、縦貫線優等列車の拠点駅であり、高雄・屏東方面へ向かう列車の多くがここを始発駅としています。というのも、駅横に車両基地があるためで、七堵に車両基地が建設される前は松山駅付近に車両基地があり、やはり同駅始発の列車が多く設定されていました。▲留置線に止まるEMU100型留置線を見てビックリ!現在、定期運用をもっていない台湾最古の電車EMU100型も停車していました。▲駅外側からEMU100型を眺...
七堵駅で激写!客車にぶら下がる台鐵DR1000形 その他数本
台鐵七堵駅は運行上の拠点として機能しており、日常的に多くの列車が出入りしています。今回は夜に入ったばかりの駅ホームで、少しだけ列車を撮影・動画収録してみました。▲七堵駅駅名表EMU300形126次自強号ホームに上がると、EMU300形基隆行きが入線してきました。縦貫線のすべての優等列車が七堵止まりというわけではなく、一部列車は基隆市中心部にある基隆駅まで足をのばします。区間車の方は基本的に基隆まで直通します。イタ...
今回は台湾西部、彰化県彰化市にある「彰化扇形庫」の様子をお送りします。写真を中心に掲載いたしますので、現地に足を運んだ気分で楽しみながらご覧ください。▲彰化駅扇形庫がある彰化市は台湾西部に広がる広大な平野の北端に位置しており、かつ一旦竹南で別れた線路が合流して一本の線路に戻る場所でもあります。このような地理的・交通的特性から、彰化は「南台湾の玄関口」であるといえます。彰化駅から歩くこと10分、目的地...
台湾西部、雲林県林内郷にある林内駅で下車してみました。同駅は雲林県最北端にある駅であると同時に、台湾南部における「悠遊カード」利用範囲の最北端でもあります(2015年1月現在)。莒光号・区間車の2種別が停車しますが、停車する莒光号の本数は非常に少なく、実質的に区間車のみの停車駅であるといえます。林内駅の駅舎は中・小規模自治体の代表駅によく見られるような、コンパクトで四角い形をしており、若干くたびれています...
【施設紹介】台鐵縦貫線 台南駅(台南市東区)―鄭成功を見つめるレトロ駅舎
今回お送りする台南駅は「台湾の京都」こと、台南市の玄関口にあたる駅です。最重要駅(一等駅)の一つに位置付けられており、全種別の列車が停車します。現在の駅舎は日本統治時代の1936(昭和11)年に落成したもので、宇敷赳夫が設計を担った鉄筋コンクリート造りです。駅前には広々としたロータリーがあり、中央部には台南を拠点に活動した鄭成功の銅像が置かれています。駅周辺にはホテルやコンビニ、レンタサイクルステーション等...
【施設紹介】台鐵縦貫線/阿里山森林鉄道 嘉義駅(嘉義市西区)
今回は嘉義市西区にある嘉義駅をめぐります。所属路線は台鐵縦貫線(南段)。嘉義は日本統治時代より、阿里山で伐採されたヒノキの集積地として栄え、ヒノキ運搬のため森林鉄道が整備されました。市内には木材加工工場が設けられ、加工作業に従事する作業員のための宿舎も多数建設されました。これら宿舎は現在でも、阿里山森林鉄道北門駅の近くに残存しており、一部は歴史テーマパーク「桧意森活村」として活用されています。日本...
岐路に立つ鉄道員宿舎「台鐵宿舎村」(彰化県彰化市)―荒地に眠る日本家屋
今回お送りする「台鐵宿舎村」は台湾西部、彰化県彰化市内にある鉄道員宿舎の通称です。彰化は日本統治時代より、台中・大甲両方向からの鉄道が合流する交通の要所として栄え、彰化駅横には大型の機関区が設置されました。この機関区は所謂「扇形庫」で、日本でも会津若松や豊後森等で見ることができます。彰化扇形庫は現役の車庫として使用されており、通常一般開放されていますが、同車庫に関する詳細な記述はまた別の機会に行わ...
今回お送りする台湾南部・台南市は、オランダ統治時代より栄え、鄭氏統治時代(以降「鄭氏時代」)以降も政治の中枢が置かれ続けました。以降、台南は台湾の中心地・港町として発展を遂げましたが、やがて地形の変化に伴い大型船の着岸が難しくなり、加えて清末・光諸年間に政治の中心地が台北(たいほくじょう)に移されたため、台湾の中心地は南部から北部へと変化しました。日本統治時代には台南州(1945年10月当時)の州庁所在地とな...
今回お送りする通霄(つうしょう)駅は台湾西部、苗栗県通霄鎮にあります。同駅は竹南から台湾海峡沿いを経て彰化駅に至るルート(海岸線)上にあり、「海線」という愛称名で親しまれています。竹南から苗栗、台中を経て彰化に至るルートは「山線」と呼ばれており、こちらが台湾西海岸の大動脈となっているのに対し、「海線」の方は単線区間が至る所に残っており、ローカル色が非常に強いです。福島県には「浜通り」「中通り」という地...
苗栗から台鉄山線を北上して竹南にやってきました。ここから海線の電車に乗り換えるのですが、なんと区間車は1時間に一本ほどしかなく、あえなく同駅で長時間待ちぼうけをくらうことになりました。折角なので、竹南駅の外に出てみましょう。駅前は路上駐車だらけで、建物が密集して油の匂いがする、いわゆる「西海岸」にはよくある市街地が広がっています。近くには市場があり、中に入ると活気ある「庶民の台所」が広がっていまし...
台湾で一番大きな鉄道博物館といえば、何といっても今回お届けする「苗栗鉄道文物館」でしょう。台湾北西部、苗栗県苗栗市の苗栗駅横にあります。入口正門は一応あるのですが、施錠されているのでそこから入ることはできません。駅西口の片隅にある路地から、線路に沿って南側に進むと敷地内に入ることができます。常時開放されており、入場料は無料です。▲台湾総督府鉄道500形501号機(CT152)CT152は国鉄8620形と同型です。1919(大...
今回お届けする台鐵縦貫線の岡山(おかやま)駅は台湾南部、高雄市岡山区にあります。同地はもとの名を阿公店といい、1920(大正9)年に現在の名称に改められました。空軍基地・同学校が隣接していることから戦後、眷村(中国人部落)が数多く建設され、現在では高雄市屈指の中国人居住区となっています。▲岡山駅駅舎▲駅舎内部空軍基地があるせいか、軍服を着た若者をよく見かけました。▲窓口▲岡山駅を出発するEMU800型区間車▲駅名標旧タ...
今回お届けする苗栗駅は台湾北東部、苗栗県苗栗市にあります。同駅は台北首都圏エリアの最南端にあたり、IC乗車券が利用できる最南端でもあります。ここから南は林内までIC乗車券が利用できなくなるため、列車をご利用の際はその点に注意しましょう。ちなみにですが、海線では全区間IC乗車券を利用できません。ゆえに海線に乗車すると、竹南駅出発直後に検札が行われ、IC乗車券利用者がいないかチェックされます。山線利用時も同様...
今回お届けする新竹駅は台湾北西部、新竹市東区にあります。新竹は清統治時代から栄えており、ビーフンや肉円などの名物料理で知られています。近年では工業団地の造成が進んだことから、ハイテク都市としてもその名が知られるようになりました。現在の新竹駅舎は日本統治時代の1913(大正2)年に完成したもので、ドイツ留学経験を経て台湾総督府鉄道の建築士となった松ケ崎萬長による設計です。松ケ崎はここ新竹駅のほか、基隆駅(現...
台鐵屏東線の非電化区間では、今でも客車鈍行が幅を利かせています。復興号で使用されていた10000系客車20000/2000番台(1)が用いられており、冷房付きということで種別は区間車です。基本的に非電化区間のみの運用はなく、全ての列車が西は高雄・新左営、東は枋寮・台東(南廻線)に乗り入れています。2015年1月、私は岡山から区間車に揺られて高雄を目指していました。乗車したのは乗り心地の良いEMU800型です。このまま高雄まで行...
今回ご紹介する斗南駅は台湾西部、雲林県斗南鎮にあります。日本統治時代最末期にあたる、昭和20(1945)年に築造された木造駅舎が残っており、斗南を代表する史跡として知られています。▲斗南駅駅舎・同駅前の様子壁面は白、屋根瓦は黒で統一されており、そのシンプルさに「美」を見出すことができます。各地にある豪華絢爛な廟とは、また一味違う美しさを持っています。駅前広場は近年、景観に考慮して整備されました。電柱が全く...
【鉄道博物館になった廃駅】旧打狗駅故事館(旧高雄港駅)の保存車両群
高雄市鼓山区にある、旧高雄港駅を活用した「哈瑪星鉄道文化園区」の保存車両を見て回ります。こちらの特徴は何といってもその広さ!貨物駅の広い敷地を活かして、古い鉄道車両が数両保存されています。じつは、数年前にもここに来て、ブログ用の写真を撮ったことがあります。残念ながら、SDカードの故障で全て消去と相成り、結局ブログに上げることなく終わりました。今回は大丈夫!新しいSDXCカードで記録しているので、無事に全...
【施設紹介】台鉄縦貫線 林鳳営駅(台南市六甲区)―牛乳のふるさとに残る木造駅舎
統一の牛乳ブランドで有名な「林鳳営」には、のどかな農村風景が広がっていました。今回は台南市六甲区にある台鐵林鳳営駅をめぐります。所属路線は縦貫線。優等列車の停車はなく、各駅に停車する区間車のみ停車します。こちらには、日本統治時代の1933(昭和8)年に建設された木造駅舎が残っています。長く改修されていないせいか、だいぶ草臥れていますが、それはそれで趣があって良いものです。自動改札機はなく、改札口にはIC...
【施設紹介】台鐵縦貫線 南靖駅(嘉義県水上郷)―糖廠のお膝元に残るモダン駅舎
砂糖工場に抱かれた小村にあったのは、モダンなレトロ駅舎でした。今回は嘉義県水上郷にある南靖駅をめぐります。所属路線は台鐵縦貫線。こちらは嘉義県最南端の駅にあたり、駅前には台糖南靖糖廠(砂糖工場)があります。南靖駅の歴史は古く、1911(明治44)年に水窟頭駅が移転する形で開業しました。1920(大正9)年に台湾全域で行われた大規模な地名改称にともない、水上駅に改称されたのち、1949(昭和24)年に現在の駅名にな...
構内が広い駅って、なんかワクワクしません?そんな気持ちをふと抱いたのが、今回ご紹介する二水駅です。所在地は彰化県最南部の二水郷、所属路線は縦貫線。同駅からはローカル線の集集線も分岐していて、運行上の拠点としても機能しています。駅舎は戦前に建造された、鉄筋コンクリート造の平屋建てです。駅前ロータリーは狭く、ローカルな雰囲気が漂っていました。続いてホームに上がります。構造は国鉄配線といわれる2面3線で、...
【施設紹介】台鐵集集線 車埕駅(南投県水里郷)―ダムが間近に見える終着駅
台湾のローカル線はどこも活気があります。なんたって、沿線や駅がうまく観光資源として活用されいるうえに、週末になると多くの観光客でにぎわうのですから。今回はそんなローカル線の一つ、集集線の車埕駅にやってきています。同駅は集集線の終着駅に当たり、古くは木材の集積地として栄えていました。現在では集積地だった頃の建物・倉庫を活用して、歴史テーマパークのようになっています。まずは駅横にある、水里渓沿いを歩い...
EMU500転クロ車にも乗車!台鐵縦貫線・彰化~斗南を移動する【2018年末】
台鐵の大動脈・縦貫線の彰化~斗南間を移動していきます。同区間の雰囲気は鹿児島本線の鳥栖~荒尾間に近く、台湾南西部の平原地帯を南北に縦断しています。駅も小さな無人駅が増え、本線の重厚さとローカル線の雰囲気が混在しているのが特徴です。まずは今回のスタート地・彰化駅に来ました。ホームに上がると、ちょうどEMU300形の自強号が出発を待っているところです。彰化始発の130次になって、これから海線経由で基隆を目指し...
2018年末、私は台湾西部の街・彰化を訪れました。せっかく彰化に来たのだからと、当初は予定していなかった台鐵扇形庫(彰化機関区)にも立ち寄ることに。守衛室で記名をすませ、機関庫に入っていきます。すでに午後3時過ぎと遅い時間帯ですが、それでも訪問者の数は多く、さすがは彰化屈指の観光地だと感じました。ターンテーブルの横には、入換用のS318(S300形)が置かれていました。この車両はS300形の数少ない残存車で、かつ...
台湾の秘境駅「三貂嶺駅」の近くには何がある?(新北市瑞芳区)
台湾北東部、新北市瑞芳区にある三貂嶺(さんしょうれい)駅にやってきました。こちらは東海岸の大動脈・宜蘭線から、山間を走る平渓線が分岐するジャンクション駅です。ジャンクションといえば、鳥栖駅のように大きな駅を連想しがちですが、こちらはなんと山と渓流に挟まれた小駅。しかも駅前には何もないのです。今回はそんな三貂嶺駅にあえて降り立ちました。目的は一つ、駅最寄りの集落「魚寮」を探るためです。▲山間の三貂嶺駅▲...
【施設紹介】台鐵台東線 関山駅(台東県関山鎮)―SLの置き土産残る駅ホーム
今回お届けする関山駅は台湾東部、台東県関山鎮の中心地にあります。自強号(一部)・莒光号といった優等列車も停車する重要駅で、早朝を中心に区間車の折り返し運用も設定されています。▲現在の関山駅外観現在の駅舎は二代目にあたります。台東線の全線電化に際し、大規模なリニューアルを受けて新築も同然の美しい駅舎へと生まれ変わりました。なお、開業当時の駅舎は現在よりも若干池上側にありました。日本統治時代に建造された...
台鐵台東駅で「珍車」発見!DR2050形&DR2700中間車
2017年4月、台北から乗車してきた夜行列車から早朝の台東駅へと降り立ちました。時刻は5時半。まだ4月とは言え台東の空は既に明るく、昨日から降り続ける雨で地面は濡れています。そんな台東駅では改装工事が行われており、駅全体が工事現場と化していました。▲工事中の台東駅駅舎の正面玄関は工事のため閉鎖されています。暫くの間、駅待合室へは側面から入ることになります。駅ホームでは台北から乗ってきた莒光号616次が、長旅...
保存車両はもちろん、台湾にも多数存在します。今回はその中でも、彰化駅の裏側に保存されているという32200系客車を求めて彰化にやってきました。この32200系というのは、簡単に言うと近郊型客車にあたります。日本でいう所の50系客車に近い性格の車両ですが、50系とは異なりデッキが存在しません。扉も両開きで、都市圏での通勤輸送に特化しています。また、台湾では珍しいインド製の車両なのです。そもそも、この32200系という...
高鉄苗栗駅から台鐵豊富駅に乗り換える(苗栗県苗栗市) 付録:EMU500のステップ
今回は台湾高速鉄道(新幹線)の苗栗駅と、その接続駅・台鐵豊富駅を中心にめぐっていきます。所在地はいずれも苗栗県苗栗市。駅名こそ異なりますが、両者は互いに近接しており、列車を乗り継ぐことができます。高鐵の700T形を降りて、苗栗駅ホームに出てきました。同駅は近年開業したばかりで、ほかにも南港(台北市)・彰化(田中鎮)・雲林(虎尾鎮)が同時期に開業しています。各駅停車タイプの列車だけが止まり、発着は基本的...
台鐵東勢線 石岡駅跡(台中市石岡区)―大地震で真っ二つに割れた駅
1999年9月21日、台湾中部の南投県集集鎮を震源地とする大地震が発生しました。この地震は大きな爪痕を残し、各地で被害が見られました。その一例が台鐵集集駅で、木造駅舎が倒壊する被害を受けたものの、数年後に再建されています。今回お届けする台鐵石岡駅跡は、現在の台中市を代表する震災遺構の一つで、駅構内に断層が形成されています。駅自体は地震前に廃線となっており、路線運行への支障はありませんでしたが、断層ができ...
【施設紹介】台鐵平渓線 菁桐駅(新北市平渓区)―観光地のメッカになった木造駅舎
台湾の国鉄にあたる「台鉄」には4つの盲腸線があります。内湾線、集集線、深澳線、そして今回登場する平渓線。そのいずれも中間駅ないし終着駅が大規模な観光地として賑わっており、その様子は日本人の間でもよく知られています。今回はその中でも、平渓線の終点にあたる菁桐(せいとう)駅に着目したいと思います。起点の三貂嶺駅からディーゼルカーに揺られること40分、大勢の行楽客とともに菁桐駅ホームに降り立ちました。▲菁桐駅...
【施設紹介】台鐵宜蘭線 蘇澳駅(宜蘭県蘇澳鎮)―漁師町の終着駅
今回お届けする蘇澳駅は台湾北東部、宜蘭県蘇澳鎮にあります。八堵駅(基隆市)から伸びる宜蘭線の終着駅にあたり、附近には蘇澳冷泉・南方澳漁港が存在します。宜蘭線は今でこそ台湾東海岸のメインルートにあたりますが、蘇澳新駅と花蓮を結ぶ北廻線が開業したことで、蘇澳新駅から一つ先にある蘇澳駅は交通の要所から外れてしまいました。現在では主に宜蘭線の区間車が発着しています。目次1 駅舎(赤い鉄筋コンクリート造の駅舎...
台東に向かうため、深夜の台北駅で夜行列車の到着を待っているときのこと。乗車予定の列車が来るまで40分近くもあるので、駅を発着する列車を撮りながら時間を潰すことにしました。まず初めにEMU700形第10編成の基隆行き区間車がやってきました。登場当初はステップ付きで、ホームと車内の間に段差があった乗降口も、改造によりステップレスになっています。EMU800形が大量増備されたのに対し、こちらはわずか20編成しか製造されて...
「しなの鉄道」は、旧JR信越本線の軽井沢~篠ノ井間を引き継いで開業した、第三セクター方式の鉄道です。長野新幹線開業に伴い、JR東日本からの経営分離が前提となった同区間は、1996年に、長野県と沿線の10市町及び一部民間団体の出資による「しなの鉄道株式会社」が設立され、翌年の北陸新幹線開業と同時に営業