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2020年秋、台鉄斗南駅の新駅舎が開業しました。日本統治時代のレトロ駅舎にかわって、橋上式の新駅舎があらたに誕生したことで、斗南駅の表情は一変。今では、新旧駅舎が横並びの光景を見ることができます。▲斗南駅の新駅舎新駅舎の特徴はなんといっても、木材がふんだんに使われている点でしょう。内外ともに木材がつよい存在感を放っています。▲階段を上がって自由通路を進んでいく▲木目調の窓口周辺階段を上がって自由通路に入...
騰雲座艙がない編成もあるんです!台鐵EMU3000形に試乗した
台鐵に新時代が到来しました。ここ数年のうちに新型車両が続々投入され、おまけに「交通部台湾鉄路管理局」も「国営台湾鉄路股份有限公司」に改組されました。全然変わっていないように見えて、地味に変貌したよなというのが、正直な感想です。4年ぶりに台湾を訪問した2023年12月、新型電車EMU3000形に試乗しました。スケジュールの都合上、乗車区間は高雄~嘉義間とやや短距離です。縦貫線南段は線形がいいですから、乗り心地を確...
【施設紹介】台鐵縦貫線 隆田駅(台南市官田区)―烏山頭ダムの玄関口
今回は台湾南西部、台南市官田区にある隆田駅をめぐります。所属路線は台鐵縦貫線(南段)。八田與一技師による指揮のもと建設された烏山頭ダムは、この駅が最寄です。ダム方面に向かうバスが発着しているほか、駅前にはyoubikeスタンドが整備されています。▲駅舎を正面から見て同駅はかつて番子田駅と呼ばれていました。開業当初から順に、蕃仔田→番子田→隆田と改称されていき、現在に至ります。▲駅前に鎮座する「巧菱児」は台南...
狙うはプユマ号!台鐵汐止・汐科駅で撮影したらEMU400も来た
旧汐止神社を撮影後、台北へ戻るため汐止(しおどめ)駅に戻ります。このまますぐ台北へ戻っても良かったですが、帰りの飛行機の時間までかなりあったので、汐止・汐科駅で台鐵の車両をゆっくり撮影することにしました。ここでは主に動画撮影を行ってきました。今回お送りする静止画の大半が動画からキャプチャしたもので、画質はカメラ撮影よりも低くなっています。予めご了承ください。▲莒光号654次牽引機E232、客車は手動扉のオン...
台鐵の新型車両・EMU800形「微笑號」乗車記【量産先行車】
台鐵の新型車両・EMU800形に試乗するため、七堵駅にやってきました。EMU800形がこの後、基隆から来ることは把握しています。それまでの間、ホームでひたすら時間を潰すことに。というのも、このとき夜だったのと、ちょうど雨が降っていたからです。改札を出て駅前を覗いてみましたが、あまりにもやることがないので、すぐ引き返してホームに戻りました。縦貫線の基隆~台北間は、「基北線」という愛称名でも付いているのでしょうか?...
最古参EMU100から最新鋭EMU800まで...台鐵汐科駅で激写!
台北(たいほく)から各駅停車の列車に乗車した場合、地上を出て最初に到着するのが汐科駅です。カーブを描いているので、レイルファンの間ではよく知られた撮影地の一つとなっています。動画をメインに鉄道車両の撮影を行うため、しばらく滞在しました。殆どの画像が動画からのキャプチャです。まずTEMU2000形「プユマ」が通過しました。後追いです。PP自強号が通過します。目の前を通過するシーンをキャプチャすると、ご覧のように画...
台鐵EMU600形「ラバーダック」ラッピング編成 乗車記【黃色小鴨在基隆2013】
台湾のラバーダックブームはとどまるところを知りません。2014年1月現在、台鉄では「ラバーダック」の展示に合わせて増発が行われており、EMU100形を臨時運用に動員しています。その他にも、EMU600形の「ラバーダック」ラッピング編成も登場し、主に基隆~七堵駅間のシャトル列車として使用されています。今回はEMU600形ラッピング編成に乗り込み、まず七堵に向かいました。▲EMU600形「ラバーダック」ラッピング編成▲紫色のアヒル...
【台湾のつりかけ特急】臨時列車で復活!台鐵EMU100形「英國婆」乗車記(2=完)
基隆港でのラバーダック展示に合わせて、台鐵EMU100形「英国婆」を使用した臨時列車が樹林~基隆間で運行されました。休車状態からの復活に、多くのレイルファンが撮影のため、基隆駅に集結しています。彼らと一緒に写真や動画を撮りながら、EMU100形の雄姿を目に焼き付けました。▲レイルファンでにぎわう基隆駅と台鐵EMU100形列車を降りたその足でホーム端に移動すると、一帯は人で混雑していました。あまりに多くの人であふれか...
【台湾のつりかけ特急】臨時列車で復活!台鐵EMU100形「英國婆」乗車記(1)
「英国婆」という愛称名で知られる台鐵EMU100形は、数年前に定期運用から退きました。そんな中、基隆港でのラバーダック展示に合わせて、2013年冬から臨時列車に動員されています。まさかの復活運行に現地ファンは喜び、駅や沿線は連日大勢のファンで賑わっているとのこと。このような運行が今後もあるという保証はありません。大学の卒業旅行を兼ねて、EMU100形の走りを満喫しました。今回は板橋駅から乗車して、終点の基隆に向か...
雨降る台鐵樹林駅で激写!行きかう莒光号&EMU800形を逃さない
列車待ち時間を利用して、台鐵樹林駅で少しだけ写真を撮りました。あいにく、通常使用する撮影機材のバッテリーが切れてしまい、おまけに充電する場所もないため、ガラケーの頼りないカメラで列車撮りしながら時間を潰すことに。しかも雨が降っています。コンディションが絶不調という中で、どこまで記録に残せるでしょうか。▲樹林駅ホームと10000系客車別のホームに目をやると、莒光号客車が停車していました。手動扉の古い客車に...
【施設紹介】台鐵縦貫線 山佳駅(新北市樹林区)―首都圏に残る木造駅舎
今回お送りする山佳駅は台湾北部、新北市樹林区にあります。台北市から比較的近い場所にあり、列車の本数も多めに設定されていますが、停車するのは各駅停車のみです。日本統治時代~戦後初期には山仔脚駅と称されていました。日本統治時代からの木造駅舎が残る駅として知られていましたが、2011年に新しい橋上駅舎が完成したことから、役目を終えた旧駅舎は史跡として保存されることになりました。▲山佳駅駅舎和をイメージしたの...
台鐵TEMU2000形プユマ号「原住民ラッピング」を台北駅で激写!
個人的に台鐵台北駅といえば、薄暗い地下駅というイメージを強く抱きがちです。そのため駅撮りには不向きな場所といえますが、特別な列車が来ても決して撮影者がいないわけではありません。台湾首都の中心駅ですから、レイルファンはたくさん集まってきます。そんな台北駅の薄暗いホームに降りると、ちょうどTEMU2000形「プユマ号」が停車していました。どうやらTEMU2000形が2編成並んでいるようで、線路を2本挟んで向かい側のホー...
【EMU100に遭遇】夕暮れ時の台鐵七堵駅をめぐる【客レ天国】
基隆市南西部にある七堵駅は、縦貫線優等列車の拠点駅であり、高雄・屏東方面へ向かう列車の多くがここを始発駅としています。というのも、駅横に車両基地があるためで、七堵に車両基地が建設される前は松山駅付近に車両基地があり、やはり同駅始発の列車が多く設定されていました。▲留置線に止まるEMU100型留置線を見てビックリ!現在、定期運用をもっていない台湾最古の電車EMU100型も停車していました。▲駅外側からEMU100型を眺...
七堵駅で激写!客車にぶら下がる台鐵DR1000形 その他数本
台鐵七堵駅は運行上の拠点として機能しており、日常的に多くの列車が出入りしています。今回は夜に入ったばかりの駅ホームで、少しだけ列車を撮影・動画収録してみました。▲七堵駅駅名表EMU300形126次自強号ホームに上がると、EMU300形基隆行きが入線してきました。縦貫線のすべての優等列車が七堵止まりというわけではなく、一部列車は基隆市中心部にある基隆駅まで足をのばします。区間車の方は基本的に基隆まで直通します。イタ...
台湾西部、雲林県林内郷にある林内駅で下車してみました。同駅は雲林県最北端にある駅であると同時に、台湾南部における「悠遊カード」利用範囲の最北端でもあります(2015年1月現在)。莒光号・区間車の2種別が停車しますが、停車する莒光号の本数は非常に少なく、実質的に区間車のみの停車駅であるといえます。林内駅の駅舎は中・小規模自治体の代表駅によく見られるような、コンパクトで四角い形をしており、若干くたびれています...
【施設紹介】台鐵縦貫線 台南駅(台南市東区)―鄭成功を見つめるレトロ駅舎
今回お送りする台南駅は「台湾の京都」こと、台南市の玄関口にあたる駅です。最重要駅(一等駅)の一つに位置付けられており、全種別の列車が停車します。現在の駅舎は日本統治時代の1936(昭和11)年に落成したもので、宇敷赳夫が設計を担った鉄筋コンクリート造りです。駅前には広々としたロータリーがあり、中央部には台南を拠点に活動した鄭成功の銅像が置かれています。駅周辺にはホテルやコンビニ、レンタサイクルステーション等...
【施設紹介】台鐵縦貫線/阿里山森林鉄道 嘉義駅(嘉義市西区)
今回は嘉義市西区にある嘉義駅をめぐります。所属路線は台鐵縦貫線(南段)。嘉義は日本統治時代より、阿里山で伐採されたヒノキの集積地として栄え、ヒノキ運搬のため森林鉄道が整備されました。市内には木材加工工場が設けられ、加工作業に従事する作業員のための宿舎も多数建設されました。これら宿舎は現在でも、阿里山森林鉄道北門駅の近くに残存しており、一部は歴史テーマパーク「桧意森活村」として活用されています。日本...
苗栗から台鉄山線を北上して竹南にやってきました。ここから海線の電車に乗り換えるのですが、なんと区間車は1時間に一本ほどしかなく、あえなく同駅で長時間待ちぼうけをくらうことになりました。折角なので、竹南駅の外に出てみましょう。駅前は路上駐車だらけで、建物が密集して油の匂いがする、いわゆる「西海岸」にはよくある市街地が広がっています。近くには市場があり、中に入ると活気ある「庶民の台所」が広がっていまし...
今回お届けする台鐵縦貫線の岡山(おかやま)駅は台湾南部、高雄市岡山区にあります。同地はもとの名を阿公店といい、1920(大正9)年に現在の名称に改められました。空軍基地・同学校が隣接していることから戦後、眷村(中国人部落)が数多く建設され、現在では高雄市屈指の中国人居住区となっています。▲岡山駅駅舎▲駅舎内部空軍基地があるせいか、軍服を着た若者をよく見かけました。▲窓口▲岡山駅を出発するEMU800型区間車▲駅名標旧タ...
今回お届けする新竹駅は台湾北西部、新竹市東区にあります。新竹は清統治時代から栄えており、ビーフンや肉円などの名物料理で知られています。近年では工業団地の造成が進んだことから、ハイテク都市としてもその名が知られるようになりました。現在の新竹駅舎は日本統治時代の1913(大正2)年に完成したもので、ドイツ留学経験を経て台湾総督府鉄道の建築士となった松ケ崎萬長による設計です。松ケ崎はここ新竹駅のほか、基隆駅(現...
【施設紹介】台鉄縦貫線 林鳳営駅(台南市六甲区)―牛乳のふるさとに残る木造駅舎
統一の牛乳ブランドで有名な「林鳳営」には、のどかな農村風景が広がっていました。今回は台南市六甲区にある台鐵林鳳営駅をめぐります。所属路線は縦貫線。優等列車の停車はなく、各駅に停車する区間車のみ停車します。こちらには、日本統治時代の1933(昭和8)年に建設された木造駅舎が残っています。長く改修されていないせいか、だいぶ草臥れていますが、それはそれで趣があって良いものです。自動改札機はなく、改札口にはIC...
【施設紹介】台鐵縦貫線 南靖駅(嘉義県水上郷)―糖廠のお膝元に残るモダン駅舎
砂糖工場に抱かれた小村にあったのは、モダンなレトロ駅舎でした。今回は嘉義県水上郷にある南靖駅をめぐります。所属路線は台鐵縦貫線。こちらは嘉義県最南端の駅にあたり、駅前には台糖南靖糖廠(砂糖工場)があります。南靖駅の歴史は古く、1911(明治44)年に水窟頭駅が移転する形で開業しました。1920(大正9)年に台湾全域で行われた大規模な地名改称にともない、水上駅に改称されたのち、1949(昭和24)年に現在の駅名にな...
構内が広い駅って、なんかワクワクしません?そんな気持ちをふと抱いたのが、今回ご紹介する二水駅です。所在地は彰化県最南部の二水郷、所属路線は縦貫線。同駅からはローカル線の集集線も分岐していて、運行上の拠点としても機能しています。駅舎は戦前に建造された、鉄筋コンクリート造の平屋建てです。駅前ロータリーは狭く、ローカルな雰囲気が漂っていました。続いてホームに上がります。構造は国鉄配線といわれる2面3線で、...
EMU500転クロ車にも乗車!台鐵縦貫線・彰化~斗南を移動する【2018年末】
台鐵の大動脈・縦貫線の彰化~斗南間を移動していきます。同区間の雰囲気は鹿児島本線の鳥栖~荒尾間に近く、台湾南西部の平原地帯を南北に縦断しています。駅も小さな無人駅が増え、本線の重厚さとローカル線の雰囲気が混在しているのが特徴です。まずは今回のスタート地・彰化駅に来ました。ホームに上がると、ちょうどEMU300形の自強号が出発を待っているところです。彰化始発の130次になって、これから海線経由で基隆を目指し...
台鐵屏東線の非電化区間では、今でも客車鈍行が幅を利かせています。復興号で使用されていた10000系客車20000/2000番台(1)が用いられており、冷房付きということで種別は区間車です。基本的に非電化区間のみの運用はなく、全ての列車が西は高雄・新左営、東は枋寮・台東(南廻線)に乗り入れています。2015年1月、私は岡山から区間車に揺られて高雄を目指していました。乗車したのは乗り心地の良いEMU800型です。このまま高雄まで行...
今回ご紹介する斗南駅は台湾西部、雲林県斗南鎮にあります。日本統治時代最末期にあたる、昭和20(1945)年に築造された木造駅舎が残っており、斗南を代表する史跡として知られています。▲斗南駅駅舎・同駅前の様子壁面は白、屋根瓦は黒で統一されており、そのシンプルさに「美」を見出すことができます。各地にある豪華絢爛な廟とは、また一味違う美しさを持っています。駅前広場は近年、景観に考慮して整備されました。電柱が全く...