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宗像は山に抱かれた盆地状の土地ですが、周囲を取り囲む山の標高は概して低く、水源もそれほど多くありません。山奥深くに行くと、どの川もか細い沢になってしまい、水遊びするには足りないものばかりでしょう。そんな宗像には一か所だけ滝があります。その名も「妙見の滝」といい、市南東部は吉留地区の山奥深くにあります。あまりにも山奥にあるので、気になってはいたものの行く気になれませんでしたが、今回意を決して足を運ん...
宗像市沖に浮かぶ大島は、福岡県最大の離島として知られています。宗像市と合併する前は大島村という自治体に属し、現在でも本土の市域とはやや異なる雰囲気を持っています。そんな大島には島を一周する県道が通っていまして、半日もあれば自転車で島を一周できます。自転車は大島港ターミナルの売店で借りることができるので、早速それを活用して島を一周してみました。レンタサイクルの値段は、ギアなしだと600円、電動アシスト...
今回お届けする旧大島砲台は宗像市沖の離島・大島の北端部にあります。島最大の集落と港がある島南部から循環道路に入り、切り立った断崖絶壁を避けるようにして進むと、牧場・砲台跡に入る小道が見えてきます。小道をさらに進むと、それまでうっそうと茂っていた森林が開け、広大な牧草地に移り変わります。今回お届けする砲台跡は、牧歌的風景のど真ん中に位置しています。海が荒れた日は強い潮風がおし寄せるこの地も、波が穏や...
夢の小夜島・かんす海水浴場―穏やかな離島の海辺(宗像市大島)
今回お届けする「かんす海水浴場」は大島(宗像市)南海岸にあります。大島港から歩いて10分もしない場所にあるこの海水浴場は、大島一利便性の良い海水浴場といえます。穏やかな入り江に抱かれており、水面はやさしく揺れて好印象です。かんす海水浴場には一つ、岩の小島が浮かんでいます。その名も「夢の小夜島」といい、浜千鳥 声うちそへて おほしまの 波の間もなく 誰を恋ふらんと、かの名高い連歌師・宗祇の歌の題材になっ...
大島屈指の観光地といえば、何と言っても宗像大社中津宮。こちらを挙げずして、大島観光を語ることはできないでしょう。宗像大社と称される3社(辺津宮・中津宮・沖津宮)の中でも、ここ中津宮は文字通り、辺津宮・沖津宮に挟まれた位置にあります。宗像大社の一角を構成するだけに境内は広く、社殿には豪華な造りがなされています。大島の中で最も開けた島南部にある同神社は交通の便良く、港から徒歩で5分ときわめて好立地にありま...
田んぼの真ん中にだるま落とし!?富地原の頓宮(宗像市富地原)
宗像市南東部、富地原地区を移動していると、田んぼのど真ん中に謎の物体を見つけました。近づいてみると、鳥居のような柱が2つ立っています。もっと近づいてみましょうか。2本の柱は短い円筒を積み上げたもので、建立から随分と経っているようです。まるで「だるま落とし」みたいな形をしていますね。その奥には古い「だるま落とし」とは対照的に、やや新しめな小屋が立っています。しめ縄が巻かれているので、この小屋は祠の類な...
宗像高校 四塚会館わきの日本庭園・宗像高等女学校門柱 (宗像市東郷)
毎年5月末の恒例行事、宗像高校・中学校の文化祭にやってきました。例年だと5月末に開催されますが、日程の関係で今回は6月2日に行われました。目次1 土足で入れるようになった学食2 唐揚げランチ(370円)3 四塚会館4 四塚会館の歴史をグッと掘り下げ5 旧宗像高等女学校 門柱6 四塚会館の日本式庭園土足で入れるようになった学食とりあえず、まずは学食で腹ごしらえでもしときましょう。食堂に入ろうと、靴を脱ごうとしたその...
今回は宗像市徳重地区にある、照日神社をめぐっていきます。同神社のある徳重地区は宗像市南東部に広がっています。地区の東西を国道3号線バイパスが通り、周囲は福岡市のベッドタウンとして宅地化されています。農地は少なく、住宅地の印象が強いです。照日神社は日当たりの良さそうな場所に鎮座しています。鳥居は1基のみたち(扁額は「照日宮」)、その奥には手水鉢と小さな社殿・末社が建っています。境内自体はそこまで大きくあ...
今回は宗像市名残地区にある、浪寄神社をめぐっていきます。同神社のある名残地区は、市の南東部に位置しています。周囲が新興住宅地として整備されたのとは対照的に、古き良き里山の姿を濃厚にとどめているのが特徴です。山田地区と並んで、宗像市屈指のホタルの名所としても知られています。神社は伊豆丸集落の南の外れに鎮座しています。集落から200メートル南に進むと、参道入口が見えてきました。車道からだと鳥居は見えませ...
宗像観光 〜神宿る島【大島編】: 宗像大社沖津宮遙拝所・中津宮ほか〜
雨が降っていないだけでなく若干青空も覗く天気で、かといってカンカン照りで焼けるほど暑いわけでもなくなかなか適度 [...]
大島から戻った後は、本土側を巡ります。本土では、いわゆる宗像大社(正式には、宗像大社の辺津宮)と、沖ノ島のお宝 [...]
正助ふるさと村の奥に行ってみた(中ノ尾・土師上・松丸・石井原・石井)
これまで宗像市内のいろんな場所に行ってきましたが、逆方向にある旧吉武村(吉留・武丸地区)に行く機会はそう多くありません。距離もそうですが、なんたって山がちなものですから、ママチャリでの散策には体力を要します。クロスバイクを手に入れた今、吉武地区への精神的距離は短くなりました。天気の良い日を利用して、「正助ふるさと村」方面に出向いてみることに。今回散策した地区の略図を上に掲載しています。集落名は赤文...
さすがに鳥居のない小祠クラスとなれば、近所でも気づかないことが多いです。とくにここ数年は、宗像の神社について網羅した『宗像郡誌』(伊東尾四郎氏)や、国土地理院地図に助けられています。今回は宗像市北部、江口地区の原集落にある原神社を訪れました。▲原神社が鎮座する原集落飛び地ではないものの、この集落は江口地区の他集落から遠く離れています。地理的には江口というよりもむしろ田野です。事実、田野地内の集落(...
秋の宗像大社の後はみかん狩り。 宗像市の太陽園へ行きました。 <初めてブログを訪問される方はこちらをご覧ください> はじめに・私の人生を導いてくれた天使のような息子 太陽園へ初めて行ったのは2014年。 その後、毎年行くようになり今回で9回目です。 最初の頃は、息子にハサミを持たせて、 みかんと枝の間にもっていくと ぱっちんと 楽しそうにみかんを切り落としていました。 ですが、数年たっていくと ハサミぱっちんは息子の好みではなくなり、 つまらなそうな表情に変わっていきます。 次の息子の楽しみは、 みかんをフリフリして袋に入れること。 ここ数年は、 私や妻がとったみかんを息子に渡すと 楽しそうに…
福岡県でバスケットゴールのある広い公園を紹介していきます。バスケットがうまくなるには、ゴールがあったほうがモチベーションも高くなるので上達も早い。友達や家族と一緒に練習して健康的に外で出来てかつ、他の遊びもできるように広い公園を中心に紹介していきます。
今回は宗像市北東部、田野地区に鎮座する「依岳神社」をめぐります。目次1 依岳神社とは?2 一の鳥居から二の鳥居までが長い!3 鳥居の残骸が痛々しい...土砂災害の爪痕残る参道4 社殿・植樹5 各集落の氏神が祀られた末社依岳神社とは?神社の由緒が分からないときは、伊東先生の『宗像郡誌』をあたるのが無難です。依嶽神社の項目に詳細が記されていました。依嶽神社池野村大字田野字依岳にあり。〔神社帳〕一、祭神気長足姫...
短距離ポタリングの途中、鐘崎の織幡神社に立ち寄ると三毛猫がいました。ハスキーな声で迎えてくれます。あまりの暑さに、すぐ引き返そうと思った矢先、背後に何かの気配を感じました。そういや、ここには名物の茶トラがいたなと思いつつ、三毛の背後に目をやると、そこにいたのはまた別の猫でした。キジ柄の子猫が飛び出してきました。目が黄色くなっているので、生まれてから数か月は経っているはず。ここで三毛から離れ、少し距...
宗像市内に名島城の遺構が移築されていると聞いて、さっそく見に行きました。市南西部、大穂地区にある「宗生寺」に現存しているそうです。大穂ってけっこう山奥じゃない...。目次1 宗生寺とは?2 総門として移築された名島城搦手門3 宗生寺境内をぶらり散策4 ご開帳は33年に2度だけ!馬頭観音堂宗生寺とは?宗生寺は禅宗(曹洞宗)に属しており、文明十五年(一四八三)に許斐城主の多賀出雲守隆忠の亡父の菩提を弔うために建...
7月に入ると、博多の街では山笠関連行事で大にぎわいになります。わが町宗像にも山笠行事があって、その一つが市中心部で行われる「田熊山笠」です。いせきんぐ宗像の敷地内に山小屋があるというので、さっそく見に行ってきました。▲いせきんぐ宗像前の山小屋山小屋は「定位置」に鎮座していました。この場所で舁き山を見るのは2019年以来、ちょうど3年ぶりです。これがないと、宗像に夏なんてやって来ませんよ。▲表標題「一の谷合...
海の道むなかた館の「宗像のテンちゃん」、赤間宿あじさい祭に登場!
6月18~19日にかけて、宗像市旧赤間宿にて「赤間宿あじさい祭」が催されました。道脇にアジサイが飾りつけされたほか、「街道の駅赤馬館」でも様々な催し事がありました。その中でも特に僕の目を引いたのが、海の道むなかた館のマスコット、宗像のテンちゃんの登場です。2日目の19日にグリーティングするというので、早速見に行ってみることに。さあテンちゃんに会いに行こっ!この日の天気は晴れのち曇り。翌朝から再び梅雨に戻り...
ゆるキャラ&企業マスコット大集合!くりえいと宗像16周年感謝祭
11月19日から20日にかけて、宗像市の商業施設「くりえいと宗像」で「くりえいと宗像16周年感謝祭」が催されました。通称「くりえいと祭」とも呼ばれる同イベントでは、毎年ステージイベントや充実した出店が揃い、にぎわいを見せています。今年は2日開催なのに加え、宗像自慢のグルメを決める「宗像自慢の逸品 M-1グランプリ」という企画も並行して行われました。果たして今回はどんなイベントになったか、2日目の様子を見てい...
ポタリングの記録(50km:宗像~芦屋~岡垣~宗像大社)―地元のゆるキャラ事情を見つつ
天気のいい6月のある日、遠賀郡方面へのポタリングを決行しました。宗像から海に沿って岡垣に入り、サイクリングコースを進んで芦屋町に入ります。▲三里松原のサイクリングコースを進むこの日は天気・風速ともに良コンディションでした。おかげでペダルは軽く、それほど負担なく進むことができます。でも暑い...サイクリングコース中にある東屋に落ち着き、自衛隊の練習機を見ながら、最初の休憩をしました。風が弱い分、草むらか...
いよいよ梅雨シーズンです。何日も雨が降り続けては、ときおり各地に大災害を残していく、憂鬱なシーズンでもあります。そんな梅雨時にも晴れ間というのがあって、貴重な外出の機会になります。6月の天気がいいある日、クロスバイクのメンテナンスを兼ねて玄海方面に向かいました。数キロ程度の短距離ポタリングです。宗像コモンのあたりまで来ると、道沿いにアジサイの花が咲いていました。一番盛りの時期に来たらしく、どの花も...
【福岡県宗像市】深田地名めぐり(荒開・寿美・小路・日南・蚫島・宮前)
今回めぐる深田地区は、宗像市の北部に位置しています。もう少し分かりやすく言えば、ちょうど「宗像大社の北側」といったところです。同地区内にはいくつかの集落があります。典型的な旧玄海町の農村部ですが、他の大字とはやや異なる成立背景を持つのが特徴です。詳しいことは後々書くとして、まずは地内最北の荒開地区に向かいました。目次1 荒開(集落名)2 寿美・小路(集落名)3 日南(集落名)4 蚫島(耕地名)5 宮前...
宗像市商工会マスコット「キラリ姫」がお披露目!3月3日の宗像大社で密着した
3月3日は雛祭りの日ですが、それに合わせ宗像大社で「キラリ姫」がお披露目されました。キラリ姫は宗像市商工会のマスコットキャラクター(所謂ゆるキャラ(R)とも)であり、宗像大社に祭られている三柱の女神をモチーフにしている三姉妹です。▲左からキキ姫、ララ姫、リリ姫着ぐるみ化の際、それぞれ個性的なデザインになったみたいです。元々「キラリ姫」はララ姫一体だけでしたが、途中でキキ姫とリリ姫も追加され三姉妹となりました...
久々に鹿児島本線で撮りまくる!ついに2200番台もやってきた・・・
秋雨前線の影響でなかなか天気が良くならない中、ある日、久々に天気が良くなりました。ずっと旅先ネタばかり考えているせいか、地元の動向に疎くなっています。そんな中、YouTubeの古い動画を整理していると、2017年ごろの粗製乱造ネタが次々に出てきました。簡単に言うと、地元の撮影地で列車の通過シーンを収録した、1分程度の鉄道動画です。これを見て、ご無沙汰だった撮影ポイントに出向き、何かめぼしいものが来ないか待って...
八龍神社(宗像市村山田)―到達難易度高し!荒れ果てた境内にあるものとは
探索を思い立ってからここまで、じつに5年もの歳月が流れました。今回は宗像市西部、村山田地区にある八龍神社をめぐります。その場所はGoogleマップにも記載されていますが、到達するうえで一つ難関が待ち受けていました。神社入口が見当たらないのです。おかげで入口を探すところから始まりました。入口の候補地は2か所あります。うち1か所は雑草も少なくアプローチしやすそうですが、「よその庭」っぽい雰囲気があって、思わず...
【花見2022】ソメイヨシノが満開を迎えた示現神社(宗像市田熊)
今年の桜開花は3月末にピークを迎え、主要な花見スポットは連日、大勢の花見客で賑わっています。今回は宗像市内にある示現神社の桜並木を見るため、さっそく見に行ってみました。この日の天気はあいにくの曇り。天気予報によると、まもなく長雨が降るらしく、これで桜は一気に散るでしょう。満開のうちに見ておこうと、時間を見つけて行きました。神社が持つ風格と、立派に成長した幹がおりなす風景は、毎年見ても見飽きません。...
ポタリングの記録(30km:宗像~波津海岸~岡垣~地蔵峠~宗像)
迫りくる冬を前に、せめて少しだけでも秋らしさを感じておこうと、宗像近郊をポタリングしてきました。今回のコースはそれほど長くはありません。宗像中心部から鐘崎方面に抜けて、それから県道300号線沿いに波津海岸を通り、岡垣町に入ります。芹田交差点から288号線を進み、海老津の手前で291号線に入って、地蔵峠経由で宗像に戻るという、およそ30キロの短距離コースです。▲鐘崎のサイクリングコースにてまずは県道97号線・502...
キリスト教圏では正月までクリスマスモードが続くみたいですが、日本ではもう正月の純和風モードへと一変しています。そんな年の瀬に、大寒波が日本列島を覆いました。今月上旬に「どこでもきっぷ」で訪れた北陸地方はもちろんのこと、滋賀県なんかも雪に覆われ、一面銀世界と化したそうですって。ここ数年、毎年冬に東北まで行くのが恒例でしたが、今回は見合わせて正解でした。寒波が来たのはけして、北日本だけではありません。...
【福岡県宗像市】大井地名めぐり(桝丸・中屋敷・和歌など)―橋に残る小字名
今回は宗像市西部、大井川の中流域に広がる大井地区をめぐっていきます。結論から言うと、大井地区の地名調査は簡単そうで、案外そうでもなかったです。意外にも難儀しました。というのも、宗像市内の集落名・小字というのは、大字によってすぐにわかる場所とそうでない場所に二分できるからです。前者は旧玄海町や旧南郷村に多く、現在でも地域コミュニティ(班)を区分するうえで、小字や小名といった細かな地名が用いられる傾向に...
今回、私は宗像市池田地区にある大王寺交差点にやってきています。この近くに前々から気になっている物件があるので、これから調べてみようというのです。この大王寺交差点の一帯は、旧玄海町の中で最も住宅地化された地区になります。付近には宗像コモン、玄海ニュータウン、そして桜町団地が存在します。今でこそ住宅街ですが、昭和の頃は宗像郡きっての炭田でした。炭鉱の閉山後、桜町団地を皮切りに住宅地としての開発が進んで...
今回は宗像市名残地区にある、須賀神社をめぐっていきます。名残公民館のある伊豆丸集落から道を南下すると、やがて左手に浪寄神社が見えてきます。この神社をスルーして、さらに進んでいくと、今回の目的地・須賀神社に至ります。周囲は山に抱かれた谷状の土地で、名残川の上流域にあたります。川の水質は良く、ホタルが餌とするカワニナが多く生息しています。ホタルウォッチングの隠れた名所としても有名な場所なのです。須賀神...
地図や資料を見るたびに、思いがけない場所に神社があることを知らされます。今回は宗像市中央部、稲元地区にある貴船神社をめぐります。地図によっては「神社跡」と表記されている点からして、今は管理されていないのかもしれません。『宗像郡誌 上編』のうち、無格社の項目に同神社の説明が記されています。貴船神社河東村大字稲元字松山にあり。〔神社帳〕一、祭神 高おかみ※神一、由緒 寛政九年八月一日創立。※:漢字が普通...
太神宮(宗像市河東字野口)―小集落の傍らに開口する神秘的参道
今回は宗像市中部、河東地区に鎮座する太神宮をめぐります。実をいうと、数年前にも同神社をブログ内で扱いました。ところが、気が付かないうちに当該記事を消去したらしく、このように再執筆することにした次第です。『宗像郡誌』上巻では、以下のように記載されています。太神宮河東村大字河東字野口にあり。〔神社帳〕一、祭神 豊受大神一、由緒 不詳。例祭陰暦九月六日〔筑前國續風土記拾遺〕河東村大神宮 野口に在。宮山坪...
これまで2度にわたり、宗像市河東地区の小字・集落名についてご紹介しました。そこそこ身近な地区ではありますが、まだ知らないことだらけです。改めて地名を把握しておこうと、河東地区の横山川流域を訪れました。巡検ルートは以下の通り。目次1 山崎2 野口3 辻山・河東天満宮4 総括山崎(集落名)河東地区にいくつかある集落の中でも、とくに分かりにくいのが山崎と野口です。集落地名に強い地理院地図にも記載されておらず...
宗像氏貞墓所・承福寺(宗像市上八)―湯川山登山口にある黒田官兵衛ゆかりの地
戦国時代の宗像地方を支配した宗像大宮司家は、氏貞の死によって断絶を迎えました。それから数百年を経た今もなお、宗像大宮司家の名残は市内各所に残っています。今回はその一つ、市北部上八(こうじょう)地区にある、宗像氏貞墓所をたずねました。▲宗像氏貞墓所入口国道495号から鐘崎に続く県道502号を右に折れ、ひたすら坂を上っていくと、右手にこんもりとした森が見えてきます。その入口には石柱が一基たち、目印になってい...
釣川の旧河道をたどってみた【第2回目】―旧河口の位置がようわからん
以前、宗像市内を流れる釣川の旧河道をたどりました。大方その場所を把握できましたが、さつき松原でどうなって玄界灘にそそいだのか。そこまでは分からないままでした。おおまかな河口の位置を掴むべく、再度さつき松原に入ってみることに。今回は旧河道が海に向かう地点よりも、やや手前で松原に入りました。そこから海沿いに散策路を進み、前回キャンプファイヤー跡があった河口に出たいと思います。その中で地形の変化を見なが...
釣川の旧河道をたどってみた【第1回目】―地名と地形に残る旧河道の痕跡
宗像市民ならだれもが知っているであろう釣川。今でこそ、神湊港の東側で玄界灘にそそぎますが、古くは別の場所に河口がありました。東郷地区から北上した釣川は、海を目前に進路を変え、大きく蛇行して江口集落の横を通過。現在地よりも1キロ東側で、玄界灘に流出していました。河道が蛇行していたのは、目の前に砂丘が控えていたからです。その砂丘を掘削したうえで、河道が直線になるよう、新河口が設けられました。旧河道は水...
宗像市の無人島「勝島」を草崎から観察しよう!防波堤に見える廃村の痕跡
宗像市内には4つの大きな島があります。そのうち有名なのは、有人島の大島・地島、世界遺産になった沖ノ島の3つでしょう。さて問題は残る一つ。他の3つが有名なあまり、いつも陰に隠れがちですが、神湊沖に勝島という無人島があります。昭和30年代まで有人島だったこともあり、島内には集落・畑・神社跡が残っているそうですが、詳細はあまり伝わっていません。そんな勝島が気になるあまり、これまでフェリー船内から、たびたび島...
電代RAで行く宗像の旅、前回の記事では紹介しきれなかった写真もたくさん掲載しています。エンジン音を堪能できる動画もあるよ!
【3号線バイパス】宗像市唯一のインド料理店「MINA 宗像店」のBランチ(宗像市野坂)
インドカレーが好きな僕にとって、一番の悩みが「宗像市にインド料理店が1件しかない」という問題です。そうなんです、そこそこ広い町なのに1件しかないんです!!以前、くりえいとのサンリブに「サジィド」というパキスタン系のカレー屋がありましたが、いつの間にか潰れていました。あそこには1度だけ行ったことがあります。味はけして悪くなかったですが、残念ながらナンのおかわりは不可でした。(参考記事)「【閉店済み】イ...
今回は宗像市曲地区にある、貴船宮をめぐります。最近になって大規模な修復・改築が行われたらしく、鳥居・社殿・参道ともに真新しい姿を見せていました。后曲集落の中を通り抜けると、真新しい鳥居が見えてきました。ここが貴船宮です。同名の神社は市内各地にあって、いずれも農村集落の鎮守として機能しています。社殿の周囲は切り開かれており、日当たりの良い場所になっていました。境内に入ると、古い石柱が残っていました。...
4月に入り、ついに桜満開の季節がやってきました。平成最後の桜シーズンです。今回は宗像市田熊にある、示現神社を訪れました。こちらの桜並木はたいへん美しく、個人的に宗像一美しい桜並木だと思っています。境内に入ってみると、思った通り桜は見ごろを迎えていました。ただし、気温が3月上旬なみに低く、4月にしてはやけに肌寒い一日でした。地元では有名らしく、神社前を通る人が次々に写真を撮っていきます。寒い一日でした...
今回は宗像市南東部、名残地区にある立山天満宮にやってきました。その名の通り、立山という名前の集落内にある天満様です。集落に入って少し進むと、神社入口が見えてきました。立山は小規模な集落で、民家は4~5世帯ほどしかありません。民家は山裾の一点に密集しており、神社はその脇の山に鎮座しています。境内には鳥居がなく、入口には石柱が1対あるのみです。その奥には整備された階段が延びていました。山奥の神社には整備...
かつての狭隘区間は今...唐津街道・宮田峠の急坂(宗像市宮田)
旧唐津街道にはいくつも見どころがありますけど、中でも私に強いインパクトを残したのが、宗像市宮田にある宮田峠です。その峠を初めて見たのは、ちょうど私が小学3年生の時でした。宗像市内の唐津街道は現在、その大半が県道503号線になっています。基本的に坂の多い道ですが、その中でも宮田峠はずばぬけて急勾配なのです。峠の下から見ると、斜面がまるで壁のように見えるほどで、「こんな場所、自転車で通れるわけがない」と子...
今回は宗像市南部、野坂地区をめぐっていきます。同地区はこれまで数回、当ブログで扱ったことのある場所です。個人的に詳しく調べたつもりですが、改めて調べなおしてみると、誤記だらけなのに気が付きました。非常に面目ないです。たとえば、森吉集落の場所を完全に誤認していましたし、入免(いるめ)集落の向かい側にある松ヶ崎集落に至っては、地名すら分からないという有様でした。目次1 国土地理院地図を見るにあたっての...
近年の宗像市では歴史的景観を考慮した街づくりが行われています。とくに南郷村の中心地だった原町はその代表例で、唐津街道が栄えていた頃の古い住宅が保存・活用されています。今回はそんな原町をめぐろうというのです。原町は南北に伸びる街村で、宿場町に類似しています。今回は南から北に向かって進みながら、原町の見どころを探してみましょう。目次1 お大師様2 経石様・幸福稲荷大明神3 眞武酒造跡4 眞武酒造新宅5 恵...
【宗像市大穂】夏の大穂川上流域をぶらり散策【難読地名おおぶ】
今回は宗像市南西部にある、大穂地区をめぐっていきます。こちらは大穂と書いて「おおぶ」と読む難読地名です。宗像では数少ない谷間の集落で、地区の大半を山林が占めています。なんと平地が殆どありません。そもそも宗像の山は標高が低く、山間部の集落自体が稀少な存在です。街道筋の大穂町から西に数百メートル、大穂地区の入口にやってきました。前者が大穂町なら、後者はさしずめ大穂村ですね。入って早々、昔ながらの商店を...
珍しい地名「蚫島」にせまる (宗像市深田) 付録:宗像大社前の古建築
宗像市のうち、平成の大合併まで玄海町に属していた地域では、小字の位置を簡単に同定することができます。これは、旧玄海町が編纂した『玄海町誌』に小字一覧が記載されているためでして、フィールドワークをするうえで大いに役立っています。今回は宗像大社に近い、深田地区へとやってきています。こちらには宮前・日南・寿美・小路・荒開といった集落名のほか、数十もの小字名が付与されています。その中でも、とくに「蚫島」(...
開業から明治末年までの数年間存在したという、九州鉄道の城山峠越え区間について調べていると、ふと面白い記述を見つけました。『宗像市史』によると、峠越え区間の最急勾配は22.7パーミルもあったそうで、あまりの険しさに箱根の険に擬えられるほどだったとか云々。その22.7‰は現在の福岡教育大学の西側にあったと言われています。そこで今回は、現地に出向いて幻の急勾配を探ってみようというのです。宗像市内の旧線区間は県道6...
JR東郷駅北口の風景(29=完結)―生まれ変わった宗像大社口をじっくり観察
前回(2019年12月)の記事から2年以上開きましたが、ここで改めてJR東郷駅宗像大社口(北口)の現状についてお届けします。駅周辺の区画整理はすでに完成しており、施設類の増設・撤去工事も行われていません。ということで、今回の記事が「JR東郷駅北口の風景」の最終章ということになります。思い返せば、このシリーズが始まったのは2013年4月14日のことでした。東郷駅が変化する様子を定点記録したいという、何気ない思い付きか...
お出掛けブログです。 先日、宗像大社に行ってきました。 交通安全祈願と車のお祓いで行き始めて、 もう10数年。 宗像大社は世界遺産でもありますが、 地元では交通安全の神様としても有名です。 車が2台あるので、 それぞれ毎年購入時期に合わせて 春と秋に年2回通っています。 宗像大社での息子の楽しみが鯉のエサやり。 今回も楽しそうに エサを投げ入れてました。 投げ入れる姿もかわいいです。 参道を通って、第二宮、第三宮へ。 最後に、 神主さんに車のお祓いをしてもらいます。 宗像大社の後は、 すぐ近くのお花の名所でもある鎮國寺へ。 八重桜、満開。 ツツジも満開。 その後、 今回の宗像は息子にとって初の…
2月4日に鐘崎漁港、宗像大社、道の駅に行ってきました。(お別れ会)
2月4日に退職が決まってる人がいたため、最後にご飯がてら行ってきました。 10時過ぎに合流 先に鐘崎漁港に行き、ご飯を食べに行こうとなり!!! 道中気になる小さい神社があったので一枚 神社・1 鐘崎漁港近くの定食屋を探したらやっさんというお店がヒット tabelog.com やっさん 逆行で看板がきれいに見えませんねm(_ _)m 申し訳ございません 店内に入りメニューを見ると(※写真はありません) お昼は定食、夜は居酒屋としてやっているようです。 自分たちは刺身定食を注文しました。 刺身定食 こちらも日差しが入る場所しかなかったのでそちらで撮りました。 ちなみに刺し身はマグロ漬け、ふぐ、いか…