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旧台湾神宮=円山大飯店(台北市中山区)―ホテルになった本島鎮守
明治以降の開拓地や旧外地には、その地域ごとに官弊大社クラスの大神社が建立されました。もちろん、台湾にも官幣大社は存在しました。それが台湾神社、のちの台湾神宮です。同神社は剣潭山の中腹に建立され、大国主命、大已貴命、少彦名命、北白川宮能久親王を祭神としていました。建立は明治33(1900)年9月18日の内務省告示第81号を通して発表され、翌10月20日に竣工、同27日には鎮座式が行われ、その翌日には例祭が執り行われ...
日本人観光客におなじみ「円山大飯店」にはかつて、台湾総鎮守「台湾神宮」が鎮座していました。その背後にそびえる剣潭山が、今回の舞台です。低く登りやすいことから、剣潭山は市民憩いの場になっています。登山道がいくつも張り巡らされており、軽装でも気軽に登山できるのが魅力的です。松山空港を俯瞰できる展望台があることから、飛行機ファンにも広く親しまれています。そんな剣潭山で気になるものを見つけました。鳥居状構...
台湾総鎮守として日本統治時代の台北・剣潭山に鎮座した「台湾神社」。その最末期にあたる1944年(昭和19年)6月、神社名を台湾神宮に改め、新社地への遷座も予定されていました。ところが、軍用機が移転地に墜落・火災に至ったことで、新社殿は消失。ついに移転されることなく終戦を迎え、台湾は中華民国の占領下に入りました。戦後、台湾神宮境内は円山大飯店敷地に取り込まれ、焼失した新社地跡は会員制保養施設「円山聯誼会」...