メインカテゴリーを選択しなおす
まだ現役の製糖工場に隣接するレンガ造宿舎のリノベ【善糖文化園区】@台南
1904年設立された「台南製糖」は1961年に「善化糖廠」となり、現在もその製糖工場は台湾に残る2つの稼働中の製糖工場のひとつである。 善糖文化園区は、その稼働中の製糖工場に隣接する4つの赤レンガ造りの宿舎群を、カフェ、ベーカリー、レストランにリノベーションしている。園区には、蒸気機関車の展示、アート作品も置かれている。(訪問年月:2024年4月) 文化資産登録名称:登録なし リノベ設計:非公開 △台湾で稼働中の2つの製糖工場の一つ。定番の煙突。 △工場で働く職員のためのレンガ造宿舎が火鍋やさんにリノベーション。 △当時運搬に用いられていた蒸気機関車が保存展示されている。 △園区の中心部分のオ…
当時の豪華アメリカ大使官邸でカフェを楽しむ【光點台北】@台北
光點台北は、日本統治時代の1926年に建てられたアメリカ領事館官邸で、リノベーションされ2002年にオープンした。戦後はアメリカ大使官邸として使用されていたが、1979年の中華民国とアメリカ合衆国の国交断絶後に閉じられ、その後長らく空き家となっていた。1997年には台北市の市定古蹟に登録されている。 2002年、台北市文化局および台北市電影委員会により、映画文化の拠点「台北之家(Taipei Film House)」としてリノベされ、後に「光點台北(SPOT Taipei)」と名称が変わっている。 建物はアメリカ南部の住宅様式と古典的なドーリア式柱を融合させた2階建ての洋館で、内部には中央廊下…
【2025年最新】ゴンチャの魅力を徹底解説!人気メニュー・おすすめカスタマイズ・お得な裏技も紹介
近年、日本でも大人気のタピオカミルクティーブランド「ゴンチャ(Gong cha)」。台湾発祥の本格派ティースタンドで、若者を中心に幅広い世代に愛されています。本記事では、ゴンチャの人気メニューやおすすめのカスタマイズ、お得に楽しむ方法まで、...
和洋折衷のリノベカフェで日本庭園を眺める【孫立人将軍官邸】@台北
孫立人將軍官邸は、日本統治時代の1909年に建てられた和洋折衷様式の木造二階建て家屋で、当初は台湾総督府土木局水道課の課長官邸として使用されていた。原設計は、現在も残る台湾の主要官庁を設計した森山松之助によるものである。 建設後は台灣總督的臨時官邸や日本陸軍高級幹部の接待所など多様な用途に使用され、1929年には、木造家屋部分が大きく増築されて、台灣軍(日本軍の台湾駐屯軍)司令官官邸として使用されるようになっていった。軍幹部の居住および接待機能も兼ね備え、日本庭園や回廊などもつけられた。 戦後からは、孫立人将軍が台灣陸軍総司令として赴任した際の官邸となり、その後は軍のクラブなどとして転用されて…
最高雰囲気の倉庫リノベ空間で創作料理を楽しむ【一茶一瓦 一號糧倉】@台北
一茶一瓦 一號糧倉は、1944年に日本統治時代の戦備用米倉として建設された木造倉庫で、2025年にオープンしたレストランである。この倉庫は戦後、国民政府が長年にわたり倉庫として使用していた。2011年には、台北市が歴史建築として登録している。 2016年には、台北市文化局が推進する老房子文化運動によってリノベーションされて、1階に地元特産品のショップ、2階に台湾料理レストランを備えた複合施設としてオープンしていた。その後、COVID-19などの影響で当初の形態はできなくなっていたが、2025年4月から新たな飲食業態「一茶一瓦」として再開された。店内は、戦時期の木構造で倉庫という大空間を生かした…
台湾一の鉄道博物館がミャオリーにオープン(2025/4)【苗栗火車頭園区】@苗栗
苗栗火車頭園區は、日本統治時代に建てられた旧苗栗機関区の施設群を中心とし、鉄道遺構を活用して大規模なリノベーションされ、2025年4月にオープンした文化・観光施設である。園区内には大規模な展示空間が整備され、現存する当時の転車台や機関庫、蒸気機関車や列車などの保存展示と連動した動態的な展示がされている。 また、園区と一体的に、鉄道職員宿舎として使われていた建物はショップやカフェが並ぶ商業エリアとしてリノベされている。園区を一望できる展望塔も新たにつくられた。 本園区は、ネコがモチーフとして展示やデザインに活用されていて、10匹のネコちゃんとふれあえる鉄道ネコゾーンもある。「苗栗(ミャオリー)」…
地元クリエイターの作品を楽しめる日本家屋群【鹿港桂花巷藝術村】@鹿港(彰化縣)
鹿港桂花巷藝術村は、日本統治時代の1930年代に建てられた木造宿舎群で、2009年にリノベーションされてオープンした。当時は鹿港鎮公所の職員や学校教職員の宿舎として使用されていたが、戦後は警察宿舎としても利用されていた。 園区には12棟の木造宿舎が残されていて、それぞれに、クリエーターやアーティストが入居sし、書道、皮革工芸、捏ね物、藺草編みなどの伝統工芸の展示や体験ができる。また、木造宿舎の形は、いわゆる日本統治時代の台湾中に建てられた日式住宅(日本家屋)とは異なる特徴のある様式である。(訪問年月:2025年5月) 文化資産登録名称:登録なし リノベ設計:呂正道建築師事務所 △桂花巷藝術村の…
再開が待ち遠しい個性的穀物倉庫の大空間リノベ【福興穀倉(閉鎖中)】@鹿港(彰化縣)
福興穀倉は、日本統治時代の1924年に建てられた穀物倉庫(特に米の貯蔵施設)で、リノベーションされ2021年にオープンした(現在は閉鎖中)。2003年には彰化県の歴史建築に登録されている。 この建物は穀物倉庫という特別な形をしていて、特に通風と熱の排出を目的とした屋根に乗せられた虎窓が特徴的である。この施設では、オープン後、展示空間、芸術文化教室、演劇舞台などのスペースが設けられていたが、2023年1月から閉鎖中である。 閉鎖理由は、施設内の安全性や建築設備の点検・保守、管理運営体制の見直し、展示内容の整理ということだが、再開時期は未公開である。(訪問年月:2025年5月) 文化資産登録名称:…
モダニズム建築の高級料亭が人気カフェとショップに【高賓閣】@彰化
高賓閣は、日本統治時代の1938年に建てられた高級料亭「高賓閣」で、戦後には台湾鉄道の病院として使われた建物がリノベーションされ、2018年に複合施設としてオープンした。当時は台湾中部最大の高級料亭として、文化人や知識人が集う文化サロンの役割を果たしていた。戦後は1984年まで台湾鉄道の病院として利用され、2011年に彰化県の県定古跡に登録されている。 建物は、船の甲板を模した屋根や丸い舷窓など、船を思わせる前衛的なデザインが特徴で、台湾モダニズム建築の代表作の一つとされている。 現在は集会室とショップが複合する施設で、地域産品やクリエイティブグッズの展示や販売コーナー、書店、人気カフェが入居…
小西伴線は、彰化市の小西街エリアで展開されているエリア再生プロジェクトである。この計画は、かつて布業と商業で栄えた小西街の歴史を再評価し、現代的デザインと結びつけて地域ブランドを再構築することである。 「伴線」という名称は、「糸(線)」と「錢鼠(ネズミ)」のデザインを組み合わせたもので、地域の記憶と繁栄への願いが込められている。象徴的な要素の一つが、通路上に描かれた水色のペイントである。このペイントは、地域の歴史的建築物、美食、文創スポットなどをつなぐ役割があって、来訪者をまち歩きへと誘導する道案内にもなる。 このエリアには、三和大旅社、紅葉大旅社などの古くからのレトロな外観をもつホテルが顔を…
梧棲文化出張所は、日本統治時代に建てられた梧棲官吏派出所とその警察官吏の宿舎群で、リノベーションされ2021年にオープンした。現存する赤レンガ造の派出所(宿舎付)は1931年に建てられ、1937年から1940年にかけて派出所の裏側にレンガ造の宿舎(副所長と巡査用)と日式住宅の宿舎(所長用)が新築された。戦後の1959年にはレンガ造の宿舎がさらに新築された。派出所としての役割は1970年代に廃止され、2000年には台中市の県定古跡に登録されている。 派出所の建物はレンガ構造で、オランダ石積み壁は開口部の白いまぐさとのコントラストが美しく、同じ建物内にある日本式宿舎ではカフェや特別展を開催するスペ…
製糖工場の外壁塗装が静かに美しい【渓湖糖廠】@渓湖(彰化県)
溪湖糖廠は、日本統治時代の1919年に建てられた製糖工場で、最初は大和製糖として操業を開始し、戦後に台湾糖業に合併され渓湖糖廠となった。2002年に製糖工場としての稼働は終了し、2010年には、運搬に使われた駅舎が歴史建築に登録されている。 園区内の工場建屋は緑色や黄色に塗装された当時の様子をそのままに残している。1977年に建設された鉄道車庫を改装した鉄道展示館では、蒸気機関車やディーゼル機関車の展示があり、かつての製糖用軽便鉄道「五分車」の乗車体験もできる。製糖工場の歴史展示をする故事館では、当時の施設や設備の展示、園区の模型もあり、当時の様様子を学習できる。 また、砂糖や黒糖を用いた特産…
かつての高級料亭と読書が楽しめるカフェ【紀州庵 文学森林】@台北
紀州庵 文学森林は、日本統治時代の1917年から和歌山出身の平松家によって経営されていた日本式の高級料亭であり、現在は文学の発信基地となっている。当時は文人や政財界人が集う社交の場として知られた料亭であったが、戦後は台北市に接収され、公務員宿舎として一時的に使用された。建物群は1996年と1998年の二度の火災により焼失したが、一部修復されて2004年に市定古蹟に登録されている。新館が2011年にオープン、残された日本式料亭がリノベーションがされて2014年にオープンした。 本館(日本式料亭)は、入母屋造の屋根、縁側と庭園を備えた構成で、その空間構成や意匠が、当時の雰囲気を味わえる形で公開され…
松山文創園区は、台湾における文化創意(文創)産業を牽引するもので、政府の5大文創園区の一つ。台湾の人たちの評価も高い。1937年に建設された松山タバコ工場は、台湾総督府専売局が設立したもので、台湾のタバコ生産の中心でもあった。この工場は1998年に閉鎖され、2002年には台北市が古蹟(史跡)に登録した。 その後、台湾政府や産業界、市民の協力により、文化創意の拠点としてリノベーションされた。6.6haの広大な敷地には、工場や倉庫、ボイラー室などの史跡が保存・活用され、バロック庭園や生態景観池、多目的ホールなどの特色ある空間もある。 この施設ではいま、アート、デザイン、文化創意に関連するイベントや…
製糖工場跡の日本式職員住宅に泊まれる【花連観光製糖】@光復(花連)
花蓮観光糖廠は、1921年に日本統治時代に設立された製糖工場大和工場を観光施設として活用した人気スポットである。当時は、台湾の中でも最大規模の生産量を誇っていた。戦後は台湾糖業公司が「花蓮糖廠」として2002年まで製糖を続け、2010年に複数の建物が県定古蹟に、園区全体が文化景観として登録されている。 2002年からは、観光製糖工場に業態を転換し、園区は観光・レジャー、教育・文化・体験、宿泊など各種機能を備えた3つのゾーンから構成されている。当時の工場は、そのまま保存されて展示施設となっている。敷地中央の池の周りでは、特製のアイスクリームやアイスキャンディーの飲食ができ、手作り体験や芸術品の展…
高雄にある駁二芸術特区の最も西側に位置する蓬莱路にある倉庫群のリノベ ーション。駁二全体の倉庫群は1973年にオープンしたが、その後、高雄市のアートまちづくり戦略で、リノベーションが始まり、この蓬莱倉庫群もその一つのエリアとなった。 5棟からなる旧倉庫群の中には、2016年にオープンした哈瑪星台湾鉄道館(鉄道博物館)のほか、映画館や誠品書店もある。倉庫前面には現代アートがおかれた芝生広場が広がり、ミニ電車の運行もある。(訪問年月:2019年7月、2024年8月) 文化資産登録名称:登録なし リノベ設計:非公開 駁二芸術特区については、こちらから。 www.tjcreativeculture.c…
台湾人が最も行きたい文創スポット第一位【華山1914文化創意産業園区】@台北
華山1914文化創意産業園区の前身は日本統治時代に日本が1914年(大正3年)創業した醸造所「日本芳釀株式會社」。戦後、国民党政権によって米酒、紹興酒などいろんな酒が製造されてきたが、1987年に閉鎖された。その後12年間は放置され、その間に台湾の若者が自由に使い始めていた。 2003年までには正式に事業化、それぞれの建物がリノベーショされ、アートやイベントの会場としてオープンしている。その後2009年には、カフェ、レストラン、ショップ、ライブハウスなど多様なエンターテイメント施設が加わる。 台湾政府による五大文化創造産業園区の一つとして位置づけられている。台湾人の中でも評価が高い施設で、大手…
外壁の小物デザインとカフェ・雑貨が楽しめる【西竹囲之丘文創園区】@台南
西竹囲丘文創園区は 、旧台南長官邸とその周囲にある臺南一中学校職員宿舍群一体リノベーションで、2020年に文化創意園区(クリエイティブパーク)としてオープンした。2階建ての旧職員寮には、クラフトやアーティストの作品や雑貨を扱うショップ、カフェ、飲食店が入っており、アーティストやクリエーターが制作を行う工房も設けられている。 旧台南長官邸は、1898年から1906年の間に建てられたとされ、日本統治時代には台南長官の官邸として使用されて、第二次世界大戦後には政府高官の官邸となった。建築様式は明治時代に流行した「和洋館」形式を採用しており、北館は修復後も良好な状態を保ち、内装も優雅である。南館は和風…
台湾東部で牽引する文化創造産業園区【花蓮文化創意産業園区】@花連
花蓮文化創意産業園区は、1913年に設立された台湾総督府専売局花蓮港支局花蓮酒工場という名の醸造所であった。1988年にこの地での醸造は終わりを迎えた。 ここは、台湾が推進する5大文化創意産業園区の一つであり、敷地面積は約3.3ヘクタールにもおよび、かつての酒造工場の大小26棟の工場や倉庫が保存されており、その多くが歴史建築として登録されている。それらがリノベーションされ、アートスペース、展示会場、小劇場、ショップ、飲食など多彩な文化施設として利用されており、花蓮の重要な文化芸術イベントの中心地となっている。 ここでは、地元の文化クリエイティブ産業の推進にも力を入れており、ライフスタイルショッ…
藍染文化を体験しながらカフェとおみやげを楽しむ【卓也竹園町】@台南
卓也竹園町は、日本統治時代の1935年に台南州の官僚宿舎として使用されていた日本家屋で、リノベーションされ2021年にオープンした。この地区にはかつて多くの日本家屋が建ち並んでいたが、庭付きのこの一棟だけが現存し、他はすべて取り壊されていた。台南市は、この歴史的価値を持つ建物の保存と再活用を目的として、台湾の三義にある「卓也小屋」にリノベーションと管理・運営を任せている。 台南市もかつて藍染産業が盛んな地域であったため、この場所も藍染をコンセプトにリノベーションされ、藍染ショップ、カフェ、藍染体験ができる施設となった。そのデザインテイストは、卓也小屋と同様に、小物や色合いのディテールが調和し、…
徒然日記20250512/【台湾🇹🇼202503】⑰ AKA café 老宅咖啡廳/シックでおしゃれなリノベカフェ/珈琲もスイーツもとても美味い!
台湾202503第2日その6 迪化街で「郭怡美商行」を営んでいた郭烏隆の邸宅をリノベしたカフェです。 https://youtube.com/shorts/R3xdaI6_Y80?si=_EcRAZNF4lu14UBU AKA café 老宅咖…
国宝の駅が車両・カフェ・雑貨がそろうエンタメパークに【台中駅鉄道文化園区】@台中
台中駅鉄道(臺中驛鐵道)文化園区は、台中の歴史と文化が感じられる魅力あふれるリノベスポットである。元々の台中駅は日本統治時代の1917年に完成し、その後も台中の重要な交通拠点として長く親しまれてきた。1995年には台湾の国定古蹟(国宝)に登録されている。 2016年に新駅舎が完成し、駅舎としての役割を終えた旧駅舎は、現在ではレトロモダンな空間として再利用されている。総面積2.9haの敷地には、鉄路街や旧鉄道プラットホームなどが含まれており、訪れる者にタイムスリップしたかのような懐かしさを抱かせている。懐かしさだけではなく、園区内には鉄道車両が保存、リノベされ、鉄道関連のグッズや雑貨を扱うショッ…
日本時代の百貨店がおしゃれな複合施設に【或者新州屋 OR House】@新竹
或者新州屋は、1934年に日本統治時代に建設された百貨店「新州屋」をリノベーションした複合施設である。ながい間、廃墟同然となっていたこの建物は、可能な限りオリジナルの姿を残しながらリノベされ、2024年3月にオープンした。現在、新竹を拠点とするライフスタイルブランド「或者」が運営を手掛けており、地域の魅力を発信する場として注目を集めている。 複合施設内は地場産品や文化交流を軸に、地域創生の拠点として構成されている。1階のセレクトショップでは、地元産のビーフンや特産の調味料、台湾産クラフトビールなど、地酒や地元素材を活かした商品が並ぶ。2階のカフェレストランでは、地方の食材を活かした地元料理を楽…
日本的な雰囲気を再現してカフェとショップに【大目降文化園区】@新化(台南市)
大目降文化園区は、日本統治時代の警察官の武道場(新化武徳殿)、元警察官舎群、旧新化郡役所宿舎群をリノベーションし、2012年にオープンした園区(パーク)である。 新化武徳殿は、1936年(昭和11年)に完成した警察官が剣道や柔道を練習する武道場をリノベした。その東側にあった公務員の日式住宅は1920年から1945年の間に建設されたもので、現在は、新化の歴史や文化を紹介する大目降故事館や、カフェ、飲食店やショップなどが入居する施設群となっている。(訪問年月:2024年8月) 文化資産登録名称:新化武德殿 文化資産分類:歴史建築 建物種類:其他設施 指定登録年月:2006年6月 リノベ設計:竇國昌…
おしゃれなショップとカフェがいい感じで集まる【又一村文創園区】@花連
又一村文創園区は、もともと1960年代に建てられた菸酒公賣局の宿舎群で、リノベーションされ2021年にオープンした。 この園区には、2階建ての8棟の建物が2列に並んでいる。1階部分の店舗にはそれぞれが異なるコンセプトを持つ、手作りアイテムや特産品のショップ、カフェやデザート店など入居し、施設全体でクリエイティブな空間となっている。このショップの多様性と、それに対応する小物やデザインの表出が、施設の魅力を高めている。週末ともなると、マーケットが開催され、多くの人で賑わっている。(訪問年月:2022年12月、2024年9月) 文化資産登録名称:登録なし リノベ設計:非公開 △2列並ぶ建物の間の広…
通りから隠れた一帯にカフェと雑貨モール【台水宿舎商場】@台中
台水宿舎商場は、もともと台湾の水道局(台湾自来水公司)の職員宿舎群だったものをリノベーションし、商業施設として生まれ変わったものである。この施設の1,2階には、たくさんのファッションやアクセサリーのショップやカフェ、飲食店などが入居している。それらのショップでは、手続き体験や講習、週末にはマーケットやイベントが開催されるなど、若者に人気のスポットとなっている。 この施設は、街区の中心部に中庭を囲うように連続して配置されており、道路からの入り口は細く、少し分かりにくなっているのも魅力の一つである。(訪問年月:2024年2月、2024年9月) 文化資産登録名称:登録なし リノベ設計:非公開 △2階…
廃校小学校をリノベして文化的ランドマークとなる【太平青鳥書店@旧太平国民小学校】@基隆
太平青鳥書店は、旧太平国民小学校の校舎をリノベーションして2021年にオープンしたブックカフェである。太平国民小学校は1968年に開校し2017年に閉校となっていた。閉校後は、基隆市と青鳥書店が協力したリノベーションが進められ、一画の3層分(1階から3階)に書店が入居する。それ以外には、外壁はピンクから白色に塗り替えられ、アート的な要素や、かつての小学校の雰囲気を残すような要素を活かしたデザインとなっている。 書店内には基隆に関する書籍や海洋文学、建築に関する本など約2,000冊が揃えられ、アートイベントの会場にもなるなど、多目的な文化拠点としても機能している。 △書店内の様子。青鳥をモチーフ…
建築家藤本壮介がホテルをショップ+立体路地リノベ【南埕衖事】@台南
長年放置されてきたホテルのリノベーションされアイスクリームショップとして2022年オープンした。 この建物は、大きく3つのゾーンとテーマに分かれている。一つ目は、アイスクリームショップとそれを食す空間。2つ目は、光が美しく差し込む上階のテラス。そして、それらをつなぐように垂直に伸びる階段群である。この階段は、台湾の路地を立体化するというコンセプトがあるという。 オーナーがファンである日本の代表的建築家・藤本壮介が設計している。 △アイスクリームショップの客室部分。 △アイスクリームショップの客室部分。 △アイスクリームショップの客室部分。 △上階の路地的なテラス席(外部側)。 △上階の緑と光が…
とにかく日本家屋がたくさんエリア、個性を競う【勝利星村創意生活園区(勝利區)】@屏東
勝利星村創意生活園区は、もともと日本統治時代に屏東飛行場関連の宿舎群(日式住宅)として建設された。戦後は、国民党政権下で「眷村」として利用され、2007年には屏東県の歴史建築として登録されている。そして、大がかりなリノベーションがなされ、歴史と創意文化に触れられる施設として、2018年にオープンしている。 勝利星村創意生活園区内の日式住宅リノベのエリアは、勝利區、成功區、通海區の3エリアがあり、ここでは「勝利區」の紹介となる。 勝利區は、最後のガイドマップにあるように、そのエリア規模は大きく、48もの日式住宅群である。それぞれのリノベ後には、レストラン、ベーカリー、カフェ、ファッション、書店、…
クリエーターらが集まるスペース、カフェ、古本屋【富興工廠1962】@台中
富興工廠1962は、1962年に建設された台湾初の化粧品工場「盛香堂工廠」をリノベーションし2021年8月にオープンした商業施設とワークスペースである。約2,300㎡の施設の中に、レストラン、カフェ、古書店、デザイン会社、撮影室、コワーキングスペースなど、多彩なライフスタイルを彩る店舗やオフィスが入居している。 富興工廠1962の名前は、所在地である復興路(Fu Xing Road)からきているが、「富」は豊かさを、「工廠」は工場を意味する。英語名「FUSION SPACE」であり「FUSION」(融合)と「SPACE」(空間)を組み合わせたものである。このコンセプトにより、クリエイティブ、デ…
酒瓶の蓋工場跡地がショップやスタートアップ施設として生まれ変わる【瓶蓋工廠台北製造所 POPOP Taipei】 @台北
瓶蓋工廠台北製造所(POPOP Taipei)は、日本統治時代の1930年代に酒瓶の蓋の製造工場であったものをリノベーションし、2020年にオープンした複合施設である。敷地内には6つの建物があり、カフェバーやショップ、イベントスペース、コワーキング、スタートアップ施設が入居している。 中央に位置するI棟では、台湾のでザーナーによるアクセサリー、皮革製品、木製品などが展示・販売されている。建物そのものは、日本統治時代のヒノキを使用した屋根組や天窓のデザインが残され、雰囲気を醸しだしている。 施設全体が「台北東区ゲートウェイプロジェクト」の新たな産業拠点として位置づけられており、デザイナーやデジタ…
おしゃれなショップやカフェが集まるリノベエリア【藍晒圖文創園區】@台南
藍晒圖文創園区は、もともと日本統治時代にできた司法職員の官舎(第一司法新村)をリノベーションしたもので、2015年ににオープンした。「藍晒圖」という名前は「ブループリント」を意味し、施設入り口でシンボルともなっているアート作品がこの名前の由来である。 かつての宿舎はリノベされ、地元デザイナーの作品やグッズを扱うショップやカフェ、ギャラリーなどとなっていて買物も、工房での体験も楽しめる。 △台湾のアーティスト劉国滄による作品。外壁を青く塗り、白線で表現している。 △部屋の名前を白地で表現するアート。 △多くの作家によるウォールペインティングも各所に。 △フォトスポットにも。 △建物と建物との間の…
歴史資産をMAXでエンタメパークにした【十鼓文創園区】@台南
十鼓文創園区は、日本統治時代の1910年、日本の「台湾製糖有限公司」によって生産を開始した製糖工場のリノベーションである。1992年には役目を終えて閉鎖され、1993年、台南区役所が管理を引き継いだ。その後、2005年に、活動の場を探す打楽器パフォーマンス団体「十鼓擊樂團」が経営を引き継ぎ、リノベされている。 園区は敷地面積約7.5haと広大で、22棟の製糖工場の建物や倉庫群が残っている。その再生コンセプトは、十鼓による台湾ならではの打楽器音楽と融合した文化創意で、それらがリノベに反映されている。それぞれの建物やタンクなどの設備は、コンセプトにそってリノベされ、家族連れが楽しめるエンターテイメ…
日本統治時代の日本家屋群のおしゃれなカフェリノベ【青田茶館・青田七六(青田街)】@台北
青田街は、日本統治時代に多くの日式住宅(日本家屋)が建てられた歴史的な街区である。10を超える日本家屋がリノベーションされ2010年以降オープンしてきている。 当時は、日本人の学者や公務員が多く住んでいたことから「学者街」とも呼ばれた住宅街で、木造平屋建ての構造と、和風の庭園を活かして、カフェや茶屋、展示スペースなどにリノベされている。 青田街にあるリノベ初期の代表的なものには、台湾茶の試飲や茶道具の展示がある「青田茶館」、カフェと当時の部屋展示がある「青田七六」がある。(訪問年月:2017年3月) △青田茶館のアプローチ部分。繊細な要素が心地よい。 △日式住宅(日本家屋)がリノベされた青田茶…
大院子は、日本統治時代の1931年に建てられた日本海軍の招待所(クラブ)で、リノベーションされて2019年にオープンした。戦後は台湾大学の教職員宿舎となり、2012年に台北市の歴史建築に登録されている。 現在は、展示ギャラリーや歴史的資料を展示スペースが設けられていて、アーティストの作品などを販売するショップもある。また、庭園を望むガラス張りのカフェ・レストランもあり、自然光が差し込む開放的な空間で食事を楽しめる。(訪問年月:2024年11月) △街路からみた大院子のゲート。 △大院子の全体像。 △アーチ窓が印象的な大院子の側面。 △裏側も存在感のあるデザイン。 △カフェレストランと大院子のコ…
宮原眼科は、日本統治時代の1927年に宮原武熊が開業した眼科医院のリノベーションで、2011年にオープンした。 レンガ造りの外壁と現代的デザインが融合が特徴的で、現在は、スイーツショップ、カフェとなっている。(訪問年月:2024年9月) △レンガ造りの外壁に現代的デザインが融合。夜の外観が美しい。 △台湾の伝統的建築スタイル「騎楼(アーチ型アーケード)」もある。 △木製の本棚風のディスプレイは、開放的もありダイナミックでもある。 △チョコレート売り場。 △奥側の売り場。 △2階への階段と売り場。 △エントランスから入ってところ。2階にはカフェ。 ↑台湾ランキングに参加中!
人気のショップ、カフェが集まる刑務所職員宿舎跡のリノベ【榕錦時光生活園区】@台北
榕錦時光生活園区は、かつての「台北刑務所官舎」の職員宿舎をリノベーションし、複合商業施設として2022年9月にオープンした。5,355㎡の敷地の中では、リノベーションされた22棟の日式住宅に、台湾で人気の飲食店や雑貨店など15店舗が入居し、人気のスポットとなっている。また、介護福祉施設、歴史展示空間、文化体験施設、ビジターセンターも併設され、コミュニティ活動が展開されるなど、世代を超えて利用できる地域共生施設となっている。 もともとこの場所は、清朝時代には刑務所として使用され、日本統治時代には「台北刑務所」として機能していたが、1963年に刑務所が移転した後、長らく放置されていた。台北市による…
最新の日本家屋リノベーションで賑わう【花連将軍府1936】@花連
花連将軍府1936は、日本統治時代、花蓮港陸軍兵事部の中村大佐や幹部クラスの日式住宅(日本家屋)の宿舎だった。それら住宅群は、1936年(昭和11年)に建てられ、戦後は国民党軍の住居となり、大佐の住宅は将軍府(将軍の家)と呼ばれた。2005年に、中村大佐の住宅とその周りの7棟の日本家屋が花蓮県の歴史的建造物に指定される。2010年にはリノベーション後、一時的に環境教育の拠点としてオープンしていたが、その後、運営方針や維持費の問題などから一度閉鎖された。 敷地面積約1.5haの中の計8棟の日本家屋は約12億円をかけリノベーションされ、2024年4月に、最新の日式住宅のリノベスポットとしてオープン…
文学をテーマに日本家屋のリノベ、カフェもある【台中文学館】@台中
台中文学館は、日本統治時代の1932年に建てられた6棟の日式住宅(日本家屋)の警察官舎群をリノベーションしたものである。2009年に台中市政府文化局が歴史建築に登録し、2016年8月に文学館としてオープンしている。 この日式住宅は構造も含めてよい状態で残されていたことから、台中市文化局は、2012年10月にリノベ再利用計画を策定し、2013年~2016年に修復リノベを実施してきた。 施設全体は約6,200㎡もの大きさで、それぞれの建物は、文学やその中心地であった台中に関する常設展、主題特展館、児童文学館、テーマ文学館、研習講堂などテーマごとに構成され、カフェやレストラン、ショップが付属している…
文学をテーマに7つの日本家屋がリノベされた【台湾文学基地】@台北
台湾文学基地は、日本統治時代の1920~1940年代にかけて建てられた7棟の日式住宅(日本家屋)群をリノベーションし、台湾文学と歴史的建築を繋ぐ文化施設として、2021年に全面オープンした。 幸町職務官舍群と呼ばれるこのエリア(現在の泰安街、齊東街)は、日本統治時代の総督府の各職位の官僚の宿舎(日式住宅)が集積していた。戦後は、空軍司令官と副司令官の官邸(濟南路の2棟)、国民党の職員寮や台湾銀行行員の宿舎として使われた。1990年以降、取り壊しの危機にも瀕し、地域からのボットムアップでの保存活動が始まったエリアでもある。 北西の1棟は保存状態がよく当時の日式住宅の様子に再現された。その他の棟は…
昔なつかしの樟脳をつくっていた工場リノベ【国立台湾博物館南門館】@台北
国立台湾博物館南門館は、日本統治時代の1899年に建てられた専売局台北南門工場であり、リノベーションされ2013年にオープンした。 当時のこの工場は、日本統治時代に台湾総督府が設立した官営工場で、台湾における近代的工場の先駆けであった。また、台湾総督府専売局による樟脳とアヘン生産拠点であり、その独占事業を象徴する施設でもあった。戦後は台湾省樟脳廠として存続したが、1967年に民営化され工場は廃止され、台湾省食品工業研究所として利用された。それも1980年に廃止され、1998年には国定古蹟に登録されている。 リノベされた主な建物は約5,300㎡の敷地内にある、赤レンガ造の樟脳倉庫「紅楼」(191…
大型倉庫がまるごとお土産モールに【高雄港2號碼頭KW2】@高雄
KW2は、日本統治時代の1914年に設置された高雄港の第二埠頭にある砂糖の保管庫として利用されていた倉庫をリノベーションし、2018年にオープンしたショッピングモールである。 この倉庫は当初レンガ壁・瓦屋根のものであったが、戦争で被害を受け、1962年に国民党政府がRC造の倉庫に再建したものである。2003 年に高雄市政府が歴史建築に登録している。 倉庫は2階建て、幅約20m×長さ約170mで、面積は5600㎡と台湾でも最大規模のものである。リノベでは、内部に柱がないトラス構造の大空間や古い倉庫の歴史的建築要素が保存活用されている。その大空間には、台湾の 30もの地元の特産品やクリエイターの作…
建国眷村(虎尾郷建国村)は、日本統治時代の1943年に建設された日本海軍航空隊虎尾飛行の兵舎群跡で、2022年にリノベが完成し、2023年にオープンした。 建国村は、第二次世界大戦末期の米軍爆撃に対応するため、日本海軍航空隊虎尾飛行場(神風特別攻撃隊の主な訓練基地)が建設した兵舎である。甲棟、乙棟、丙棟、己棟、勇棟、忠棟、辛棟など複数の建築と多くの防空壕が点在し、医務所、宿舎、倉庫などの機能があった。戦後には、国民政府の航空隊村となり、空軍士官やその家族の宿舎(眷村)として利用されていた。 中でも丁棟は、縦長の平面型の兵舎であったが最も保存状態がよく、リノベ後は文化・芸術・デザインなどのクリエ…
楽しく産業の歴史を学ぶ【隆田ChaCha文化資産教育園区】@台南降田
隆田ChaCha文化資産教育園区は、台湾塩業公司(台塩)の隆田貯蔵所として使用されていた倉庫群をリノベーションし、2022年に教育文化施設としてオープンした。この施設は、かつて塩や砂糖などの産品を保管・輸送する重要な拠点であり、約4.3haの敷地の中に11棟の倉庫から構成される。倉庫群は高い天井や頑丈な木造・鉄骨の梁を備えた大規模な構造が特徴的である。この園区の倉庫群は、11棟のうち7棟がリノベーションされ、産業遺産を保存・展示しつつ、歴史・科学・アート・食農が融合した教育拠点となっている。それぞれの倉庫は、大圳学院に関するシアターや体験型展示をする北倉庫、水路型パチンコ装置などの遊び心で学ぶ…
虎尾涌翠閣は、日本統治時代の1939年に、高級ゲストハウスと建てられた日式住宅のリノベーションで、2017年にオープンしている。 当時、虎尾郡知事だった田中鉄太郎が、政府高官や軍関係者の接待に用いるためにこの格式ある場をつくった。台湾総督府は太平洋戦争に向けて虎尾飛行基地を設置していて、涌翠閣はこの時期の経済的繁栄と時代の特徴を象徴する建築でもあった。 戦後には、涌翠閣は虎尾地方法院(地方裁判所)の宿舎として利用された。1947年の二・二八事件では、虎尾義民軍が虎尾空軍基地への攻撃を決定した場所としても知られている。2010年、雲林県の県定古蹟(県指定史跡)に登録されている。 建物は格式のある…
台北記憶倉庫は、日本統治時代の1914年に建設された赤レンガ造りの建物です。当初は旧三井物産の北門倉庫をリノベーションして2018年にオープンした展示館である。 当時は、三井物産の樟脳、茶葉、木材などの取引のたもえの倉庫として用いられていた。2012年には歴史建築に登録されている。 2015年には都市計画の一環として、元の場所から東へ約50メートル移設された。建物は赤レンガ造で切妻(木造)の屋根、倉庫ということで柱梁は長いスパン大空間を実現している。 台北記憶倉庫では、1階で山林資源と物産貿易をテーマとした展示や、切り取られた当時の妻壁が展示されている。2階は特別展示やホールとなっている。 ま…
若者で賑わうショップ・カルチャーの新エリア【西門浅草(西市場)】@台南
西門浅草は、西市場本館・西市場外館・臺南州青果同業組合香蕉(ばなな)倉庫のリノベ、西門淺草青春新天地、中央広場、そして今でも繊維問屋街として機能している西門商場のエリアからなる大規模文化商業施設である。 2024年に、西市場本館、西市場外館のリノベーションが完成し、西門淺草青春新天地と階段状の中央広場でつながれオープンした。 西市場本館は、日本統治時代の1905年につくられた台南最大の市場であった。建物は街区の中央にL字型で配置され、中央の二階建て部分を中心に、北側と東側に翼棟が伸びている。 中央棟は、マンサード屋根、屋根にドーマーウィンドウ、入口にアーチ型の装飾といった建築スタイル。 リ…
昭和十八年は、日本統治時代の昭和18年(1943年)に建てられた嘉義神社の社殿と社務所の2棟をリノベーションし2018年にオープンした。 当時は、神職や参拝者が祭祀の準備を行う場であったが、戦後に嘉義神社は廃止され、1998年には嘉義市の市定古蹟に登録されている。忠烈祠でもあった本殿は1994年に消失し、その跡地には嘉義のランドマークともなっている太陽射塔が建つ。 嘉義神社の附属施設であった社殿と社務所は、木造の書院造りで、屋根は入母屋造りという日本の伝統的な建築様式である。 この施設には、嘉義市の歴史、嘉義神社と嘉義公園の歴史、日本統治時代の文化を紹介する展示スペースが設けられている。また…
スタバと誠品書店が入るおしゃれスポットとなった【虎尾合同庁舎】@虎尾
虎尾合同庁舎は、日本統治時代の1939年(昭和14年)に建てられた合同庁舎であり、2006年にリノベーションされ2020年にオープンした。当時は、中山警察署、消防署、公会堂として利用されていたが、1989年に警察署が新施設に移転し消防署のみが残ったが1990年代に廃止された。2001年には、歴史建築として登録されている。 建物は、かつて火の見櫓として機能してた中央にそびえる塔屋、カーブした壁、丸窓が特徴的である。この施設の1,2階にはスターバックス(星巴克)、誠品書店がはいり、歴史展示をするスペースもある。(訪問年月:2025年2月) 文化資産登録名称:虎尾合同廳舍 文化資産分類:歴史建築 建…
変わりゆく台北駅前で歴史建築が完全復活【国家撮影文化中心台北館】@台北
国家撮影文化中心台北館は、日本統治時代の1937年に建てられた大阪商船株式会社台北支店でリノベーションされ、台湾の国立写真・映像芸術専門機関として2021年にオープンした。この建物は、日本の著名建築家の渡辺節が台湾で設計した唯一のもので、大阪商船のオフィスとして使用されていた。当時の建物は、日本風の塔屋と石とレンガのファサードを備えた3階建ての和洋折衷の建物だった。 戦後は道路業務を担う交通部(交通省)道路管理局が管理し、その時代に建物の日本風塔屋は取り壊され、一部で4階分を増築し7階建てに、外壁は化粧レンガになるなど本来の姿は完全に失われていた。1980年代には機能が廃止されているが、それで…