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ミス・インターナショナルの妻がいるのに少年に耽ってしまう「あの夏の欲望」
この映画の売りは何といってもミス・インターナショナルのKylie Verzosaが出演していることでしょう。しかも、彼女は癌で余命いくばくもないという状態です。夫婦で最後のときを過ごしています。しかし、あろうことか、この夫が仕事で知り合った...
やはり一筋縄ではいかないフィリピン・エロタイトル映画「ターミナル 人妻の情事」
以前も他の映画のレビューで書いたのですが、フィリピンのエロタイトル映画は、本当に一筋縄ではいかないですね。本作品でも前半の流れを裏切るような展開が待ち受けています。そもそも、フィリピンのオリジナルタイトルは、「Pamasahe」です。「運賃...
本作は、フィリピンの土着伝承の吸血鬼アスワングをテーマにしたフィリピン・アメリカの合同映画でした。しかし、フィリピンで撮影されたシーンはなく、アスワングを扱ったことを除けば、監督がフィリピン系アメリカ人ということくらいしか、フィリピン要素は...
山形ドキュメンタリー道場@東京でフィリピン映画を見てきました
本日(2025年6月13日)、渋谷のユーロスペースで山形ドキュメンタリー道場 in 東京の企画で上映されたフィリピン映画「海での最後の日々(Last Days at Sea)」を見てきました。上映のあとは、本作品を作ったVenice Ati...
フィリピン映画愛好家の中でも、よく名作としてあげられるのが本作です。タイトルは「普通の家族」ですが、いくら主人公たちがストリートチルドレンだとしても、さすがにこれはフィリピンでも普通ではありません。ストリートで子供を産んで育てる若いカップル...
6月12日は、フィリピンの独立記念日です。なぜ6月12日が独立記念日なのか?そもそもその日にどこから独立したというのか?などについては、「フィリピン独立記念日に読むべき書籍、マンガ」にまとめましたので、まずはそちらから見てください。ここでは...
フィリピンの独立記念日にあわせて、ホセ・リサールの映画を見ました。3時間と長く、英語字幕のみ、まともなプラットフォームではないという悪条件で、かなり大変でした。正直、おすすめする気持ちは全くないのですが、フィリピン映画サイトの管理人として、...
フィリピン版のキル・ビルと言えば、もうすべてを説明できてしまう映画です。少しフィリピンらしいところと言えば、VIVAフィルムのお約束としてセクシー・シーンがまあまああること、相変わらず政治が腐敗していること、浮気や嫉妬感情が事件の発端になっ...
タイトルは「ネバー・ダイ」ですが、とにかく人が死にまくります。実際のフィリピンもハードなバイオレンス社会ですから、これがフィリピンらしいです。そもそも、フィリピン映画はラブロマンスとコメディ以外は、死ぬ人数が半端ない映画ばかりですからね。日...
フィリピンは大小さまざまな大きさの島で成り立つ国で、海に囲まれているので、いくつものバージョンの人魚伝説を持っているのですが、たいていは良くないことが起こるというお話のようです。本作の主人公は、海底で発見されたので人魚でしょう。彼女が、島の...
フィリピンのセクシータイトル映画には用心しろ「売られた女 セックスの代償」
私もフィリピン映画をそれなりに見てきましたが、タイトルを見て「これはエロそうだな」と思った映画で、タイトル通りの方向でエロかった映画はひとつも見たことがありません。確かに、いずれもセクシーシーンはあるのですが、必ず予想外の方向に展開していき...
違法森林伐採、人身売買、政治腐敗などフィリピンの暗部を描く「ヴァージンフォレスト 愛欲の奴隷」
フィリピン映画に興味がある人は、フィリピンは暗部だらけだと既にご存じとは思いますが、本作はそうした典型的なフィリピンの暗部を1つの作品にまとめ上げたものという印象でした。監督は、フィリピン映画界の巨匠、邦題は相変わらずBrillante M...
実際にあった事件を映画化「囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件」
本作は、フィリピンで実際に起こった、イスラム系武装集団アブ・サヤフによる観光客誘拐事件をドキュメンタリー風に映画化したものです。監督は、フィリピン映画界の巨匠、Brillante Mendozaです。誘拐事件から人質を連れての逃避行は1年以...
アニメと実写の融合、フィリピンのアニメ映画監督の長編アニメ処女作「サリーを救え!」
アニメ映画「ニャンてこと!」についての記事にも書いたのですが、おそらく、フィリピンには、商業的なアニメ映画として、「Adarna: The Mythical Bird」「Urduja」「Dayo」「RPG Metanoia」「サリーを救え!...
スラム街のドキュメンタリーのはずが、おばあちゃんの登場で予想外の展開へ「I AM NOT INVISIBLE」
おそらくは、フィリピンクオーターの監督が、フィリピン映画界の名作「インビジブル」にあやかって、日本にいるフィリピン人ではなく、フィリピンのスラムの人を取材すれば、それっぽいドキュメンタリー映画が撮れるんじゃないかという単純な発想から生まれた...
最近は、国際共同作品も多く、何をもってフィリピン映画とするのか、何をもって日本で撮影されたとするのか曖昧ではありますが、ここでは「監督を中心にフィリピン人スタッフによって撮影された」、「ほとんどのシーンが日本で撮影された」映画を扱いたいと思...
本作は、北海道で撮影されたフィリピン映画で、全世界で3億2000万ペソ(8億円)の共興収入をあげ、フィリピンのインディーズ映画としては歴代最高記録となりました。フィリピンの歴代共興収入の1位「ハロー、ラブ、アゲイン」は16億ペソと圧倒的なの...
ミス・インターナショナルが濡れ場を演じる出演「ハウスメイド 欲望のしもべ」
本作は、韓国映画の「下女」(1960年)をリメイクした韓国映画「ハウスメイド」(2010)をさらフィリピンリメイクしたものだそうです。私は、韓国版は見ていないのですが、ストーリーは全く同じだそうです。しかし、主演女優の美しさはフィリピン版が...
日本語タイトルも、ジャケット写真もエロを前面に押し出していますが、フィリピン映画界きっての巨匠、Brillante Mendoza監督の作品です。しかし、この日本語タイトルはひどいですね。巨匠へのリスペクトがありません。IMDbのあらすじ説...
本作は、フィリピン映画の中でも非常に有名なタイトルで、2015年のマニラ映画祭で最優秀作品賞に選出、また多くの海外の映画祭にもノミネートされたり、招待された作品です。ドキュメンタリー風の作品ですが、驚いたことに、フィリピン国内で上演された演...
戦前のフィリピン映画を見てみよう「Ibong Adarna」
マニラに住んでいるときに、貴重な戦前のフィリピン映画を見たので、それについても当時のメモを参考にレビューしたいと思います。タイトルは「Ibong Adarna」。Ibonは鳥の意味で、日本語にすれば「アダルナ鳥」です。これはフィリピンの伝統...
おばさんが整形で若返り美女に変身「セカンドチャンス 若返った熟女」
これもなかなかインパクトのある映画でした。アイデアは極めて単純。太ったおばさんが整形手術をして若返り、イケメンの若い男の子と性欲にまかせて突っ走るという話です。太った姿のおばちゃんも、どこか可愛げがあって見てて楽しいですし、若返った姿が美し...
男をかけたセクシーダンスバトル「ストリッパー 快楽のめざめ」
はじめにがっかりさせるようなことを言いますが、本作の主人公はストリッパーにはなりません。働くのはショーパブです。また、快楽にも目覚めるようなシーンもありません。オリジナルタイトルは、「Star Dancer」。全然違いますね。日本の動画配信...
元セクシー女優がフィリピンで謎の侍映画に出演「ワンダー・ガール: サムライ・アポカリプス」
本作は、元セクシー女優の小澤マリアさんが出演している、フィリピンで謎の侍映画です。オリジナルタイトルのNilalangは、生き物の意味です、本作の敵、悪霊を指しているのでしょうか。本作の昔の日本語タイトルは「存在」でしたが、それじゃあ、この...
ホームレスの老人が孫を使って富裕層を騙す?「ロロ・アンド・ザ・キッド」
ロロというのは、タガログ語でおじいちゃんという意味です。ちなみに、おばあちゃんはロラです。Kidはもちろん子供の意味ですが、本作では子供の名前です。本作は映画と言ってもNetflix制作なので劇場公開はされておりません。2024年の8月にフ...
渋谷のイメージフォーラムでパラワン島の環境問題を扱った映画を見てきました「デリカド」
本日は渋谷のシアター・イメージフォーラムで、フィリピンのパラワン島における森林の違法伐採、違法漁業を取り締まっている民間団体の活動のドキュメンタリー映画を見てきました。タイトルの「Delikado」はタガログ語で「危険」という意味で、作中で...
麻薬戦争の裏で暗躍する殺し屋の物語?「ミッドナイト・アサシンズ」
邦題は「ミッドナイト・アサシンズ」となっていて、華麗な殺し屋の物語のような雰囲気、ジャケットもそんな感じですが、原題は「Neomanila」。ジャケット写真の綺麗なお姉さんは、50がらみのおばさんでした。しかし、50手前くらいにしては、そこ...
フィリピンでは、2016年6月30日ドゥテルテが大統領に就任した後の演説で、なんと国民に犯罪容疑者や麻薬中毒者を殺害するよう促しました。また、警察には彼らを射殺するよう命じ、麻薬の売人の遺体に報奨金を出すと述べたことから、大規模な殺戮が行わ...
フィリピンの麻薬捜査と警察の汚職の実態を描く「ローサは密告された」
ドゥテルテの麻薬戦争で、犯罪や汚職を大幅に減らしたフィリピンですが、その裏ではやっぱり警察の汚職がたくさんあったんだろうなと思わせてくれる映画でした。監督はフィリピン映画界の巨匠ブリランテ・メンドーサ。本作の主演を務めるJaclyn Jos...
本作は、フィリピンでは珍しい長編アニメ映画です。「フィリピンにアニメ映画なんてあるのか?いったい何本くらいあるの?」という疑問も湧いてくると思いますが、それは非常に難しい問題です。というのは、フィリピンで制作されたアニメ映画のリストは、いろ...
ドゥテルテの麻薬戦争をジャーナリズムの視点で描く「A Thousand Cuts」
ドキュメンタリー映画な上に、非常に政治的なテーマなのでレビューしずらいのですが、今回紹介したいのはドゥテルテの麻薬戦争をジャーナリズムの視点で描いた映画です。本作の主人公は、2021年にノーベル平和賞を受賞したマリア・レッサさん。彼女は、C...
フィリピン麻薬戦争映画に見せかけたゾンビサバイバル映画「バイバスト」
本作は、ドゥテルテ元大統領による麻薬戦争を題材にした映画ということになっているが、警察の小隊が、あり得ない設定のもとで、スラムにある麻薬組織のボスの確保に向かうというストーリー。実際の麻薬戦争を真面目に取り上げるというよりも、次から次へとゾ...
君の名は+Back to the Future3「My Future You」
本作はフィリピン人の好きな王道ラブストーリーです。いかにもStar Cinema系と言った作風ですが、フィリピンのReagal Entertaimentの制作でした。なので、2024年12月のマニラ映画祭という地味なところで公開されて、すぐ...
本作はフィクションではありますが、ドゥテルテ大統領時代の麻薬戦争がどんなものであったかが良くわかります。お話としては、麻薬戦争に取り組む警察官の中にいて、主人公が不正を働くというものなのですが、フィリピン警察が全面協力してくれています。多少...
社会的に大きな議論を引き起こした映画「John Denver Trending」
いじめや、フェイクニュース、無能な社会を描き出した、正直かなり気分の悪い映画ですが、そうした重いテーマを扱ったため、フィリピン国内ではテレビ局や教育委員会などを巻き込んで、大きな社会現象となった作品です。海外の映画祭にも何度か出展しています...
日本語タイトルがあり、日本ではNetflixで公開されたことがあるようですが、現在のところは主要な動画配信サービスでは見ることができません。しかし、2025年5月25日現在、Youtubeで無料公開されていますので、公開されているうちに見る...
迷惑系配信者が壮絶な復讐を受ける「ライブスクリーム 戦慄の脱出ゲーム」
監督のPerci Intalanは、フィリピン国内では有名な映画監督の1人で、硬派な映画を撮ることで国外からの評価も高い監督です。その監督が、ホラーサスペンスを作ったら・・・というのが本作の見どころになります。と、ハードルを上がってしまって...
フィリピンを代表する歌手の人生をミュージカルで振り返る「Kahit Maputi Na Ang Buhok Ko」
本作は2023年のマニラ夏の映画祭で見た映画です。日本語タイトルどころか、英語タイトルさえありませんが、「Kahit Maputi Na Ang Buhok Ko」は、「僕の髪が白くなっても」みたいな意味です。元々はフィリピンを代表する歌手...
Il y a deux semaines, je suis allée de nouveau au cinéma pour voir deux films, après le cours de français. 1) "Dog Days" de Timmy Harn, réal...
新宿のK’sシネマで日比合作映画の「クロスポイント」を見てきました
本日は新宿のKsシネマで日本とフィリピンの合作映画「クロスポイント」を見ました。1週間しか上映されず、時間も夜1回だけなので、そんなに人気はないんじゃないかと甘くみていたのですが、20分前に行ったら100席程度とはいえ満員御礼で、たまたま1...
フィリピンのストリートチルドレンの生活を知る「ブランカとギター弾き」
本作の背景について本作は、イタリア、日本、フィリピンの共同生活ですが、ヴェネツィア・ビエンナーレ&ヴェネツィア国際映画祭の全額出資のもとで、日本人の長谷井宏紀氏が監督を務め、フィリピンで撮影したようです。長谷井監督の名前は初めて聞きました。...
なぜパッキャオはフィリピン人の心をそんなに掴むのか?言うまでもなく、マニー・パッキャオはフィリピンにおけるスーパーレジェンドです。そのため、フィリピンではたくさんのパッキャオをテーマにいくつもの映画が制作されています。映画を紹介する前に、な...
本作は、日本とフィリピンの合作映画ですが、フィリピンで撮影されているとは言え、監督、主演が日本人なのでどちらかと言えば、日本映画ですかね。Ditoとは、場所を指す「ここ」を意味するタガログ語です。英語のHereです。割と最初のころに覚えるタ...
フィリピン特殊部隊隊長が悪党をバッタバッタと倒しまくる「アサルト-狙撃兵-」
現代のAWOLは、Absence without Leaveの略で、無断欠勤みたいな意味です。本作の主人公は。軍人なので無断除隊みたいな意味でしょうか。本作は、第1回Pista ng Pelikulang Pilipino(フィリピン映画祭...
フィリピンに渡った義足のボクサーを映画化「GENSAN PUNCH」
本作は純粋なフィリピン映画ではなく、日本とフィリピンの共同制作です。実際にあった話を映画化しているらしく、事故で片足が義足になったボクサーが、日本ではプロライセンスが取れないため、フィリピンに渡ってプロボクサーになるというお話です。ちなみに...
セクシー&バイオレンス、そして童貞を卒業して調子に乗ってしまう青年「覗かれた人妻 恍惚のエロス」
U-NEXTを契約したので、フィリピン映画を順番に見ていっています。今日見たのはタイトルからセクシー系とわかる映画でした。かつてヒットした映画「Scorpio Nights」(1985)のリメイクらしく、本作の原題は「Scorpio Nig...
故ニノイ・アキノ氏を称えるプロパガンダ映画「Ako si Ninoy」
ピープルパワーの日(フィリピンではエドサ記念日、ニノイの日など色々な呼ばれ方をしています)に、革命関係の映画が2本やっていて(もう1本はOras de Peligro)、もうひとつの映画「Ako si Ninoy」も見ました。「私はニノイ」...
フィリピン映画を見るには、Amazon, Netflix, U-NEXTのどれが良いのか?
フィリピンには、そもそも動画配信サービスはNetflixとDisneyくらいしかなく、フィリピンで見るとNetflixフィリピンにはたくさんのフィリピン映画があるので、シンプルにフィリピン映画を見るならば、Netflixだろうと、私も、フィ...
フィリピン発、摩訶不思議アクション映画「レオノールの脳内ヒプナゴジア(半覚醒)」
本作の背景私がマニラにいた時に「Laonor will never die」というタイトルで、顔の濃い人が前面に出たアクション映画風のポスターを見て気になっていたのですが、日本では不思議なタイトルでAmazon Prime Videoで配信...
2023年マニラ映画祭エントリー作品4「Here Comes the Groom」
本作も、フィリピンの映画館で見たもので、残念ながら現時点では日本で見ることができません。そのうち、VPN接続をしてフィリピン版のNetflixや他の国の動画配信サービスで視聴できるかという情報も加えていきたいと思っています。同じタイトルのア...