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最新の日本家屋リノベーションで賑わう【花連将軍府1936】@花連
花連将軍府1936は、日本統治時代、花蓮港陸軍兵事部の中村大佐や幹部クラスの日式住宅(日本家屋)の宿舎だった。それら住宅群は、1936年(昭和11年)に建てられ、戦後は国民党軍の住居となり、大佐の住宅は将軍府(将軍の家)と呼ばれた。2005年に、中村大佐の住宅とその周りの7棟の日本家屋が花蓮県の歴史的建造物に指定される。2010年にはリノベーション後、一時的に環境教育の拠点としてオープンしていたが、その後、運営方針や維持費の問題などから一度閉鎖された。 敷地面積約1.5haの中の計8棟の日本家屋は約12億円をかけリノベーションされ、2024年4月に、最新の日式住宅のリノベスポットとしてオープン…
この建物は、日本統治時代の1930年代後半に建てられた日式住宅(日本家屋)で、大渓百年警察宿舎のリノベーションである。2012年に桃園市の歴史建築として登録され、2016年に「大渓の人々・生活と歴史」展の常設展示スペースとしてオープンした。 もともと4世帯分の住宅に分かれていた空間がリノベによって一体となり、ゲストが元の建築レイアウトと機能を理解できるように、壁、4つのドア、家番号、木製部品などが取り外さず保存されている。 展示は、この大溪の地域文化や生活文化、木工産業など歴史的、地理的発展が分かるほか、古い家に残る生活の痕跡や住人の思い出が再現されている。(訪問年月:2024年11月) 文化…
最新の日本家屋リノベーションで賑わう【花連将軍府1936】@花連
花連将軍府1936は、日本統治時代、花蓮港陸軍兵事部の中村大佐や幹部クラスの日式住宅(日本家屋)の宿舎だった。それら住宅群は、1936年(昭和11年)に建てられ、戦後は国民党軍の住居となり、大佐の住宅は将軍府(将軍の家)と呼ばれた。2005年に、中村大佐の住宅とその周りの7棟の日本家屋が花蓮県の歴史的建造物に指定される。2010年にはリノベーション後、一時的に環境教育の拠点としてオープンしていたが、その後、運営方針や維持費の問題などから一度閉鎖された。 敷地面積約1.5haの中の計8棟の日本家屋は約12億円をかけリノベーションされ、2024年4月に、最新の日式住宅のリノベスポットとしてオープン…
エリア博物館がここから始まる情報ステーション【壱號館】@大溪
桃園市大溪にある壱號館は、もともとは日本統治時代の日式住宅が大溪小学校の校長の宿舎として使われたもので、リノベーションされ2015年にオープンした。 2007年には歴史建築として登録されている。 この宿舎には 2001 年まで大溪中学校の英語教師である陳茂林と家族が住み、彼の妻がここで裁縫を教えていた形跡も残されている。 この施設は、エリア全体で博物館を構成する「大渓木藝生態博物館」の最初に公開されたことから「壱號館」と名付けられた。また、そのまちなか博物館の壁の入り口部分として情報ステーションとしても機能している。(訪問年月:2024年11月) 文化資産登録名称:大溪國小日式宿舍 文化資産分…
人気のショップ、カフェが集まる刑務所職員宿舎跡のリノベ【榕錦時光生活園区】@台北
榕錦時光生活園区は、かつての「台北刑務所官舎」の職員宿舎をリノベーションし、複合商業施設として2022年9月にオープンした。5,355㎡の敷地の中では、リノベーションされた22棟の日式住宅に、台湾で人気の飲食店や雑貨店など15店舗が入居し、人気のスポットとなっている。また、介護福祉施設、歴史展示空間、文化体験施設、ビジターセンターも併設され、コミュニティ活動が展開されるなど、世代を超えて利用できる地域共生施設となっている。 もともとこの場所は、清朝時代には刑務所として使用され、日本統治時代には「台北刑務所」として機能していたが、1963年に刑務所が移転した後、長らく放置されていた。台北市による…
市民が思い思いに憩う【迎曦門を中心とした都市親水公園】@新竹
新竹のシンボル「迎曦門」を中心として南北に延びる親水公園である。迎曦門の地下遺構が保存され展示されている。(訪問年月:2018年10月、2023年8月) ↑台湾ランキングに参加中!
原住民のやさしさと、ごはんのおいしさを体験【集穡室快楽農場】@木柵(高雄)
集穡室快楽農場は、シラヤ族の夫婦が運営するカフェレストランで、この地域の再生をリードする存在である。店内には、原住民の文化やこの地の歴史展示があり、美味しい食事と温かいおもてなしが体験できる。 訪問時は、国立台湾歴史博物館の展示企画「初来柵到」の展示施設となっていた。この展示企画は、この地方に訪れた異邦人が歩いた場所を地域全体で博物館化するという試み。(訪問年月:2023年12月) △シラヤ族の文様やライトアップが組み合わされた建物。 △どこからみても美しい。 △写真家ジョン・トムソンの1871年の行程やその当時の展示。 △展示空間。 △展示室と集会、ダイニングの場。 curation.cul…
正興街は、西門路から海安路まで200mほどの古い街並みを活かし老街(歴史的な街並み)である。伝統的な建物をリノベーションした店舗が多く、若者に人気のカフェや雑貨店が集まっている。(訪問年月:2023年12月) ↑台湾ランキングに参加中!
新美街は台南市安平地区に位置する、台湾の伝統的な街並みが色濃く残る老街(歴史的な通り)である。安平は台湾で最も古い貿易港として発展した地域で、新美街もその歴史の一端を担った。赤レンガ造りの建物や石畳の路地が並び、地元特産品を扱うショップや、地元グルメを楽しめる食堂が点在している。(訪問年月:2024年8月) ↑台湾ランキングに参加中!
当時の暮らしを再現する【再見捌捌陸(台湾眷村文化園区)】@高雄
再見捌捌陸(台湾眷村文化園区)は、日本統治時代に建設された旧日本海軍の軍官宿舎を戦後に眷村として再利用した施設で、リノベーションされ2018年に文化施設としてオープンした。戦後は中華民国政府が国共内戦後に移住した国民党軍人とその家族の住宅として機能していたが、1990年代に眷村としての役割を終え、その後文化資産として保存されることとなった。 日本統治時代の日式住宅(日本家屋)に台湾的要素を加えた独特の外観となっている。この施設には、眷村文化を再現する展示や、ギャラリースペースが設けられている。(訪問年月:2024年8月) △園区全体の入り口。 △門扉のデザインもきれい。 △建物と囲まれたランド…
リノベーション真っ最中(一時閉鎖中)【台中駅旧倉庫街-20号倉庫藝術特区】@台中
20号倉庫藝術特区は、日本統治時代の1917年に建てられた台中駅の貨物倉庫群だったものがリノベーションされ2000年6月にオープンし、一時、アート作品の展示やパフォーマンスを行うスペース、カフェとして稼働していた。 2018年に閉鎖され、現在は大規模な再開発中である。 再オープンが楽しみである。 ↑台湾ランキングに参加中!
左鎮老街は、地域の歴史と文化が息づく古い街並みである。この商店街は、かつて農産物の集散地として地域経済を支えていたが衰退化していた。現在、地元住民やクリエイターたちが協力し、老街のリノベーションプロジェクトが進行中で、カフェやギャラリー、地元産品のショップになっている。(訪問年月:2023年12月) △この商店街の歴史とリノベについて展示している場所。 △わずか30mほどの商店街の街並み。 △伝統的なアーケードもあって、そこからの眺め。 △展示や特産品の販売ショップ。 △オーナメント。 △植生を利用した個性的な装飾。 △案内サイン。 ↑台湾ランキングに参加中!
今も小学校校庭内に残る当時の教員宿舎【新街国民小学藝文館】@桃園
新街国民小学藝文館は、日本統治時代の昭和初期に建てられた日式住宅(日本家屋)の教員宿舎をリノベーションし、2014年にオープンした。2003年には歴史建築物に登録されている。今も小学校の敷地内にある。(訪問年月:2024年2月) ↑台湾ランキングに参加中!
短い路地に濃縮されたショップ群、歩いていて飽きない【神農街】@台南
神農街は、清代からの古民家が並ぶ老街(歴史的な街並み)である。300mほどの石畳の通りに伝統的な建物が並び、提灯やさまなまなデコレーション、ショップも軒を連ねている。ここで、台南の歴史を体感しながら、買い物したり、にぎわいを味わえる。(訪問年月:2023年12月、2024年8月) ↑台湾ランキングに参加中!
Uターンした原住民若者が始めた原住民コンテンツ【阿改玩生活 耕吧園区】@花連近郊
阿改玩生活 耕吧園区(Agai Lifestyle Gengba Park)は、自然と調和したライフスタイルを提案する体験型施設である。これらは、タロコ族の若者がUターンして原住民体験ができるツーリズムでもある。 農業体験や地元食材を活かした料理、手作りワークショップ、自然教育プログラムなど、多彩なアクティビティがあり、園区内のレストランでは、旬の地元素材を活かしたヘルシーな料理が楽しめる。(訪問年月:2022年12月) △体験型施設の全体像。 △体験型施設の夜のライトアップ。 △原住民文化体験ツアーの最初のガイダンス。 △村の入り口のモニュメント。 △食事の準備。 △食事をつくって、その後の…
団地の壁面が大きなキャンバスとなるアートエリア【衛武迷迷村】@高雄
衛武迷迷村は、台湾高雄市に位置するストリートアートを活用した地域再生プロジェクトである。2015年に高雄市政府の主導で始まったこのプロジェクトは、国内外のアーティストを招き、多くの建物の壁面をカラフルで個性的な壁画で彩ることで、平凡な住宅地をアートの発信地へと変貌させた。 このプロジェクトは、アートの力を用いて地域の魅力を引き出し地域経済を活性化するとともに、住民が地域に誇りを持てるようにすることを目的としている。地元コミュニティと行政の協力による都市再生の一つのモデルである。(訪問年月:2019年7月) ↑台湾ランキングに参加中!
廃校になった小学校のリノベーション【左鎮月世界旅服中心(旧原岡林國小)】@左鎮
左鎮月世界旅服中心(旧原岡林國小)は、日本統治時代の1918年に建てられた小学校のリノベーションである。2006年7月1日に廃校となり、2011年にオープンした。 この施設には、「月世界」と呼ばれる台湾独特の地形や地域の文化を紹介する展示エリアや地元の特産品を販売するコーナーが設けられている。校庭には「水管屋」という宿泊施設として使われていた大型水道管を利用した5つの円筒形のが並んでいる。また、自然環境を学ぶための環境教育プログラムが開催され、訪問者が地元の特色を体験できる。(訪問年月:2017年5月、2023年12月) △宿泊施設として使われていた大型水道管が校庭にシンボルとして残っている。…
蝸牛巷の名前の由来は、カタツムリ(蝸牛)のように入り組んだ路地の形状に由来し、ゆっくりと散策しながらアートを楽しむ小道「巷」である。古い街並みをキャンバスに見立てた地元アーティストたちのストリートアートが随所に置かれている。(訪問年月:2024年4月) ↑台湾ランキングに参加中!
大山北月は、日本統治時代の1923年に建てられた豊郷国小の校舎であり、リノベーションされ2014年にオープンした。当時は小学校として地域の教育を支える場であったが、1983年に廃校となり、その後、文化的価値が認められ2014年には文化財として登録されている。建築的な特徴としては、木造の校舎と高い天井、広い廊下が挙げられる。 この施設には、地域の客家文化や自然環境に関する展示を行うギャラリースペースが設けられている。また、カフェや地元特産品を販売するショップが併設され、訪問者がリラックスしながら地域文化に触れることができる場となっている。さらに、定期的にワークショップや芸術イベントが開催されるな…
日本人が必ず訪れる観光スポットでリノベ真っ盛り【迪化街】@台北
迪化街は、台北市大同区にある歴史的な商業エリアである。清代からの歴史があり、特に乾物、漢方薬、布地、茶葉などを扱う貿易の中心地として栄えてきた。この地域には、食材や商品を扱う老舗の商店が数多く集まっていて、それらの建物はバロック様式の建築や伝統的な台湾建築様式である。旧正月(春節)の時期には、多くの買い物客や観光客が訪れ、華やかな商品と賑やかな雰囲気に包まれる。 また、近年ではリノベーションが進み、古い建物を活用したカフェや雑貨店などが増加していて、伝統と現代が調和する空間が広がっている。(訪問年月:2017年3月、2024年2月) ▽迪化街の端にある「十連棟」 www.tjcreativec…
アーティストが集まって一つの村をつくる【宝蔵巌国際藝術村】@台北
宝蔵巖国際藝術村(Treasure Hill Artist Village, 寶藏巖國際藝術村)は、戦後の1940年代後半に国民党政府の軍人やその家族のために建てられた眷村で、エリア的なリノベーションを経て国際的な芸術村として2010年にオープンした。 ここは、1980年代に住民の移転が進み眷村としての役割は終えていた。1994年には、台北市で初めて集落全体が「歴史建築」として登録されている。その後、文化資産保存法の改正に伴い、2011年に新たな文化財の種別である「集落建築群」として再登録された。その特徴は、淡水河を見渡せる丘陵地に階段状に配置された住宅群や石積みの壁、狭い路地の構成だ。 この…
公共空間のインスタレーションと建物壁面が一体となったアート空間【海安路藝術街】@台南
海安路藝術街では、中央歩行帯でのインスタレーションやフォーリー、その周辺の建物のデザインが一体となりアート空間をつくりだしている。 このプロジェクトは、台南市政府が推進している都市美化と観光促進の取り組みの一つである。アートと文化を活用して地域の魅力を向上させる都市再生プロジェクトのモデルにもなる。(訪問年月:2023年12月、2024年8月) ↑台湾ランキングに参加中!
木造駅舎と日式住宅の関連施設のリノベ【林鳳営故事館(林鳳営車站道班房宿舎)】@台南
林鳳営故事館は、日本統治時代の1933年に建てられた鉄道職員宿舎(林鳳営車站道班房宿舎)と駅舎に関連する詰所であったものがリノベーションされ、2017年にオープンした。日式住宅(日本家屋)の職員宿舎は、2005年に歴史建築として登録されている。 ここでは、鉄道の歴史や地域文化に関する展示があり、当時の雰囲気を感じながら学ぶことができる。(訪問年月:2019年12月) △リノベされた職員宿舎。 △職員宿舎の裏側は、個性あるデコレーションが。 △隣接する駅舎。 △提灯デコレーション。 ↑台湾ランキングに参加中!
日本家屋リノベの外側にでている小物たちがおしゃれ【雲中街文創聚落】@斗六
雲中街文創聚落は、日本統治時代の1937年に建てられた日式住宅(日本家屋)の警察官の宿舎で、リノベーションされて2014年にオープンした。1994年には、歴史的建築物として登録されている。 宿舎群は全部で8棟あり、そのうち6棟がすでにリノベされオープンしている。リノベ後は、カフェ、アート工房、雑貨店などが入居し、伝統工芸の体験ワークショップなど多彩な文化体験を提供し、地域の文化観光スポットとして機能している。 そして2024年末から、残り2棟の宿舎のリノベーションが始まっていて、文化観光スポットとしての魅力向上が楽しみである。(訪問年月:2020年2月、入居テナントが更新されている) △さまざ…
中山駅帯状公園は、台北市中山駅から双連駅にかけて続く帯状の都市公園の再生プロジェクトで、第1期が2019年11月に供用開始された。台北市の都市再生プロジェクトの一環としてプロジェクトが進められ、交通動線の見直しや地下街の活性化により、地上空間を公園として再編成されている。 新たな公共空間が生み出され、緑地やベンチが配置された憩いの場として、地域住民や観光客に広く親しまれている。現在も公園の延伸工事が進行中であり、完成後はさらに広範囲にわたる利用が可能となる見込みである。(訪問年月:2023年3月) ↑台湾ランキングに参加中!
中平路故事館は、日本統治時代の1930年に建てられた公務員宿舎で、リノベーションされて歴史館として2015年にオープンした。2010年には歴史建築に登録されている。 この施設は、当時の生活様式や地域の歴史を紹介する展示スペースであり、ワークショップや文化交流イベントが開催されている。(訪問年月:2024年2月) △カフェのテラス席の提灯デコと入り口部分。 △日式住宅の正面外観。 △テラス席。 △道路側から施設全体の様子。 △門扉からの様子。 ↑台湾ランキングに参加中!
台北市最優秀リノベ賞に輝いた【雑草町 grassland】@台北
雑草町Grasslandは、日本統治時代の1930年代に建てられたビルの一室をリノベーションして2021年にオープンした。「雑草町」という名前は、雑草が困難な環境でもたくましく生き抜く姿を象徴し、都市の中で草の根的な文化を育む場というコンセプトが由来。また、雑草のような地元資源を活用しながら、循環型の都市空間のあり方を探求している。室内には、地元アーティストの雑草を活用・モチーフにした作品展示や、カフェがある。 2021年には台北市による「台北老屋新生大獎」の非住宅部門で最優秀賞を受賞している。(訪問年月:2024年2月) △ビルの一角にある「雑草町」のファサード。 △ファサードのカウンターか…
淡水文化園区は、かつてシェル(殻牌)石油が使用していた倉庫群をリノベーションし、2011年にオープンした文化施設である。当初は石油の貯蔵施設として機能していたが、廃止後に歴史的価値が認められ、2000年には新北市の市定古跡に登録されている。敷地面積は約1.3haで、赤レンガ造りの外壁やアーチ型の回廊がみられる4棟の大型倉庫や油槽の遺構などがある。 この施設には、シェル石油のこの地での歴史展示、地元アーティストの展示ギャラリーや工房、文化イベントの開催、地域住民や観光客が参加できるワークショップを催すスペースが設けられている。また、淡水河に面していてその美しい景観も楽しめる。(訪問年月:2023…
迪化街の端に位置する「十連棟」と呼ばれる2階建てのバロック建築様式の建物が10棟並ぶ街並み。日本統治時代の1912 年に建設され、精米所として使われた。 当時のリノベにあたっても当初の建築スタイルを維持し、赤レンガ、アーチ型のアーケードが歴史的な雰囲気を醸し出している。現在は、展示空間、ドライフルーツショップ、手工芸品店があり、裏側の建物にもレストランやショップがある。(訪問年月:2024年2月) ▽迪化街についてはこちらから。 www.tjcreativeculture.com △十連棟の全体の様子。3つのアーチ型で一つの棟(ユニット)で、それが奥の方に10棟連なっている。 △正面からみた外…
台静農(臺靜農)人文會館は、日本統治時代の1931年に建てられた国立台湾大学の教職員宿舎で、台静農が晩年を過ごした日式住宅(日本家屋)のリノベーション。2024年にオープンした。台静農は、台湾大学中文系(中国文学科)の主任であり、詩人であった。台静農の居住後、2020年には台北市の歴史建築に登録されている。 この会館では、国立台湾大学が、台静農の文学的遺産を展示し、台湾文学や人文学に関する研究活動を行っている。また、台静農が執筆活動を行った「龍坡丈室」が再現されている。(訪問年月:2024年11月) △道路側からの門扉と人文会館。 △正面からの外観。 △個性的な6角形の窓や出窓の様子。 ↑台湾…
まだまだ残ってる日本統治時代の木造駅舎のリノベ【新北投車站】@北投
新北投車站は、日本統治時代の1916年に建てられた木造駅舎で、リノベーションされ2017年にオープンした。当時は、新北投温泉への観光客を運ぶ鉄道駅であったが、1988年に廃止され、2017年には台北市文化資産に登録されている。 この施設は、日本統治時代の木造建築様式のもので、それが保存活用されている。ここには、北投エリアの歴史や駅舎の歴史を紹介する展示や鉄道グッズのショップがある。(訪問年月:2024年4月) △正面からみた駅舎の外観。 △駅舎の全体像。前庭ではマルシェが開かれる。 △駅舎の反対側の外観。 △駅舎のズーム。繊細なデザインがみてとれる、 △室内の展示の様子。天井が高く、小屋組もよ…
宮原眼科は、日本統治時代の1927年に宮原武熊が開業した眼科医院のリノベーションで、2011年にオープンした。 レンガ造りの外壁と現代的デザインが融合が特徴的で、現在は、スイーツショップ、カフェとなっている。(訪問年月:2024年9月) △レンガ造りの外壁に現代的デザインが融合。夜の外観が美しい。 △台湾の伝統的建築スタイル「騎楼(アーチ型アーケード)」もある。 △木製の本棚風のディスプレイは、開放的もありダイナミックでもある。 △チョコレート売り場。 △奥側の売り場。 △2階への階段と売り場。 △エントランスから入ってところ。2階にはカフェ。 ↑台湾ランキングに参加中!
林百貨店は、日本統治時代の1932年に建てられた百貨店で、リノベーションされ2014年にオープンした。当時は「五層楼」と呼ばれ、台南市のモダンな象徴であったが、1945年に日本統治が終了した後、営業を停止し、長らく活用されていなかった。1998年には歴史的建築物に登録された。 建物はアール・デコ様式を基調としつつ、台湾伝統の装飾モチーフが随所に施されている。屋上には日本統治時代からの神社があることも特徴である。 ここでは、地元クリエイティブ人材や職人による工芸品や特産品を販売するショップや、歴史的資料を展示するギャラリーがあり、楽しめる。(訪問年月:2019年12月) △道路側からの林百貨店の…
台湾空軍総司令部がクリエイティブ施設に【台湾當代文化実験場(C-LAB)】@台北
台湾當代文化実験場(C-LAB)は、空軍総司令部跡地をリノベーションし、文化拠点として2018年にオープンした。かつては、日本統治時代の1930年に建てられた台北無線電信所で、通信施設として使用されていたが、戦後の1949年に台湾空軍総司令部として転用され、2000年に廃止され。その後、2012年に歴史建築に登録されている。 この施設は敷地面積約7haもの大きさで、大小20棟の建物があり、その中にアート、テクノロジー、科学、デザイン分野を融合させた実験的なプロジェクトを展開するイノベーション空間や、クリエーター拠点、コワーキングスペース、劇場、カフェ、練習場などが設けられている。一般市民とクリ…
大院子は、日本統治時代の1931年に建てられた日本海軍の招待所(クラブ)で、リノベーションされて2019年にオープンした。戦後は台湾大学の教職員宿舎となり、2012年に台北市の歴史建築に登録されている。 現在は、展示ギャラリーや歴史的資料を展示スペースが設けられていて、アーティストの作品などを販売するショップもある。また、庭園を望むガラス張りのカフェ・レストランもあり、自然光が差し込む開放的な空間で食事を楽しめる。(訪問年月:2024年11月) △街路からみた大院子のゲート。 △大院子の全体像。 △アーチ窓が印象的な大院子の側面。 △裏側も存在感のあるデザイン。 △カフェレストランと大院子のコ…
台鉄線路跡が散策と憩いの場にリノベーション【緑空鉄道1908】@台中
緑空鉄道1908(綠空鐵道1908)は、日本統治時代の1908年に建てられた鉄道路線であり、リノベーションされ2020年12月にオープンした。当時は、台中駅と諸都市を結ぶ交通の要所であったが、2008年に廃止され、2014年には歴史建築に登録されている。 このプロジェクトは、台中市政府が都市の文化遺産である旧鉄道施設の構造を活かし、公共空間としての空中歩道として再整備することを目的として進められた。鉄道の高架化によって生み出された全長1.6キロメートルにわたるこの空中歩道は、台中駅から南北に伸びており、遺構が現代的デザインで再構築されたり、アートや彫刻などが設置されている。 台中市内のその他の…
さすがの日本式超高級旅館のリノベ、想像超える【北投文物館】@北投
北投文物館は、日本統治時代の1921年に建てられた高級温泉旅館「佳山旅館」のリノベーションで、2008年ににオープンした。1984年に「台湾民芸文物之家」として一般公開され、1987年に「北投文物館」と改名された。1998年には台北市の市定古跡に指定されている。 現在は、台湾と日本の文化交流や北投温泉の歴史を紹介する展示スペースが設けられているほか、茶道体験や伝統文化イベント、カフェ・レストランが併設されている。訪問年月:2024年4月) △建物のアプローチからの全体外観。玄関脇には枯山水の庭園。 △入り口のデザイン。日本瓦が存在感を。 △当時の壮麗な場の雰囲気(想像)を駆り立てる。 △もう一…
猫を愛した台湾教授が住んだ日本家屋のリノベ【梁實秋故居】@台北
梁實秋故居は、日本統治時代の1933年に建てられた日式住宅(日本家屋)をリノベーションし、2014年にオープンした。梁實秋(1903年~1987年)は、台湾出身の文学者、翻訳家、評論家で、シェイクスピア全集の翻訳やエッセイを通じて文学界に大きな影響を与えた人物である。この施設は、その梁實秋がかつて生活した住居で、玄関や応接室などの洋式の接待空間と、座敷、寝室、茶室、炊事場、押入れ、浴室などの日本伝統の空間が組み合わされている。 この住宅は、もともと台北高等学校(現国立台湾師範大学)の英語教授であった富田義介の住居として使用され、1952年には梁實秋が台湾師範学院の英文学教授としてここに移り住み…
日本人にとって「台湾の面白さ、興味は、文化創意産業が根付いているから」と気づいてから、2ヶ月に一度、台湾全土の文化創意とリノベスポットを回っています。日本人が失ってしまった伝統や文化、地域のDNAを大事にする精神が台湾人に広がっています。 そして、それらの情報を探すことにとても苦労したことから、ブログ形式を借りてこの情報ポータルサイトで発信しています。 ことしも2ヶ月に一度回って、発信していきますので、よろしくお願いいたします。 ↑台湾ランキングに参加中!
文化財とスターバックスの価値が調和する【旧新竹州図書館】@新竹
旧新竹州図書館は、日本統治時代の1925年に建てられた図書館で、リノベーションされ2023年にスターバックスが入居してオープンした。 当時は、新竹州の図書館として利用されていたが、戦後の1973年に廃止され、1998年には市定古跡に登録されている。当時の雰囲気を残した内装の中で、文化財としての価値とスターバックスのサービスが調和している。(訪問年月:2024年8月) △門扉から建物の全体像を眺める。 △テラス席。荘厳なライムストーンのファサード。スタバのロゴが。 △エントランス。荘厳さが大きい。 △入り口のデザインもよくできている。 △天井の高さがある空間全体の価値とカフェの雰囲気がマッチして…
戎館(えびすかん)は、日本統治時代の1935年に建てられた洋画専門映画館「戎座」のリノベーションである。 当時は映画館として使用されていたが、1961年に廃止された。 その後、歴史的建築物として保存され、2021年にリノベーションされてオープンした。 現在、戎館は台湾の名物ソーセージ会社「黒橋牌」によって運営されており、1階に伝統的な食品や土産物を販売するショップ、2階にはカフェと展示スペースが設けられている。(訪問年月:2023年12月) △リノベされた戎館の外観。 △当時の映画館時代の雰囲気を残しつつのカフェ。 △伝統的な食品や土産物のショップ。 △階段室にあるレリーフ。 △当時のチケット…
温泉でゆっくりしてから、じっくり味わう【少師禅園(北投張学良軟禁旧居)】@北投
少帥禅園は、日本統治時代の1920年に建てられた温泉旅館「新高旅社」をリノベーションし、1986年に公開された施設である。当時、この建物は北投温泉地で有名な高級旅館として利用されていたが、第二次世界大戦末期には特攻隊員が出撃前に滞在する休息所として使われ、その後、1960年代には中国近代史を代表する軍人であり政治家であった張学良夫妻の軟禁場所となった。 ここでは、日本式の木造建築と庭園があり、当時の日本建築の美しさを今に伝えている。この施設には、張学良夫妻の暮らしを再現した展示エリアや、レストラン、茶房、個室温泉風呂、足湯など、歴史を感じながらくつろげる空間が整備されている。(訪問年月:202…
警察署が文化運動の博物館に生まれ変わった【台湾新文化運動記念館】@台北
台湾新文化運動記念館は、日本統治時代の1933年に建てられた台北北警察署で、リノベーションされ2018年にオープンした。当時は警察署であったが、1998年に台北市の市定古跡に指定され、2018年には記念館として開館している。 建築的な特徴として、日本統治時代の官公庁建築に見られるベージュ色のタイル張りの外壁がある。この施設には、当時の拘置室や水牢(水牢獄)を再現し、台湾新文化運動に関連する展示を行うスペースが設けられ、台湾の歴史や文化運動に焦点を当てた特別展や講演会が開催され、台湾の近代史を深く理解することができる。(訪問年月:2024年2月) △ベージュ色のタイル、曲線の壁、列柱、縦長窓など…
道禾六藝文化館は、日本統治時代の1937年に建てられた台中刑務所演武場と隣接する刑務所職員が住んでいた日式住宅(日本家屋)で、リノベーションされ2015年にオープンした。当時は刑務官や警察官の武道訓練施設であったが、戦後に役目を終え、一時的に地元の学校の体育館や倉庫で使用された後、2012年には台中市の文化資産に登録されている。 これらの施設では、六藝(礼、楽、射、御、書、数)をテーマにした展示や茶道や書道などの体験プログラムが提供されている。(訪問日時:2020年2月) 刑務所敷地内にあった職員用の日式住宅(日本家屋)のリノベーション「国家漫画博物館園区」は、すぐ隣に。 www.tjcrea…
レンガづくりの小学校が庁舎になり美術館として再生【台北市当代芸術館】@台北
台北当代芸術館(台北當代藝術館、MOCA)は、日本統治時代の1919年に建てられた建成尋常小学校であり、リノベーションされ現代美術館として2001年にオープンした。戦後は、台北市政府庁舎として使用されていたが、1994年に廃止され1996年に台北市の史跡(市定古蹟)として登録された。 この建物は赤レンガや石材の構造で、シンメトリーなデザインや優雅なアーチ形の窓など、西洋建築を模したもので、当時の小学校としてはモデル的で数少ないものであった。 この美術館では、国内外のアーティストによる絵画、彫刻、映像、インスタレーションなど多岐にわたる現代アート作品が、元校舎の教室や廊下といった空間を活かす形で…
林業に使われた機関車、貯木池、施設をトータルにリノベ【羅東林業文化園区】@羅東
羅東林業文化園区は、日本統治時代の1924年から稼働した林業拠点で、さまざまな施設がリノベーションされ2004年にオープンした。当時は森林鉄道を利用して運ばれる木材の集積と輸送の拠点として、羅東出張所・木材集積場・貯木池・倉庫・線路・日式住宅(日本家屋)の職員宿舎などがあったが1976年に廃止され、2005年には文化財に登録されている。 現在、このエリアは林業の歴史を紹介する展示施設で、古い写真や資料、林業で使用された工具や機械が展示されている。また、森林鉄道の一部を再現した展示や、地元クリエイターによる木材を活用した工芸品の展示や販売も行われている。この施設内では木工体験や伝統工芸のワークシ…
昔なつかしの樟脳をつくっていた博物館【国立台湾博物館南門館】@台北
南門館は、日本統治時代の1899年に建てられたアヘンと樟脳を製造する専売局台北南門工場であり、リノベーションされ2013年にオープンした。当時は専売局の製造施設として使用されていたが、戦後は台湾省食品工業研究所として利用され、1980年に廃止され、2005年には国家二級古蹟に登録されている。 建築的には、赤レンガと白い石材を組み合わせたクラシカルな外観と、日本統治時代の典型的な建築様式である東洋と西洋のデザインの融合がある。 この施設では、専売局時代のアヘンや樟脳の製造、市場、道具などの展示など歴史的背景を紹介する展示が設けられ、当時の産業や技術の変遷を学ぶことができる。(訪問年月:2024年…
日本統治時代の日本家屋群のおしゃれなカフェリノベ【青田茶館・青田七六(青田街)】@台北
青田街は、日本統治時代に多くの日式住宅(日本家屋)が建てられた歴史的な街区である。10を超える日本家屋がリノベーションされ2010年以降オープンしてきている。 当時は、日本人の学者や公務員が多く住んでいたことから「学者街」とも呼ばれた住宅街で、木造平屋建ての構造と、和風の庭園を活かして、カフェや茶屋、展示スペースなどにリノベされている。 青田街にあるリノベ初期の代表的なものには、台湾茶の試飲や茶道具の展示がある「青田茶館」、カフェと当時の部屋展示がある「青田七六」がある。(訪問年月:2017年3月) △青田茶館のアプローチ部分。繊細な要素が心地よい。 △日式住宅(日本家屋)がリノベされた青田茶…
随所に日本統治時代のデザインが残る美術館【嘉義市立美術館(旧専売局嘉義支局)】@嘉義
嘉義市立美術館は、日本統治時代の1936年に建てられた台湾総督府専売局嘉義支局庁舎で、リノベーションされ2020年にオープンした。当時は、塩や樟脳、タバコ、アルコール類など専売品の管理と販売を担う施設であったが、戦後専売局としての役割を終え、2000年に嘉義市の市定古蹟に登録された。 この建物には、外壁の弧形の曲線や、北投産のスクラッチタイルの使用など特徴があり、リノベーション時には、元の建築を尊重しつつ増築が行われ、新たな展示スペースや屋外イベントエリアが加えられている。 美術館は、現代美術の展示や美術教育プログラムの提供のほかに、ミュージアムショップやカフェが併設されている。(訪問年月:2…
1915年から続く新古典主義建築の国立博物館【国立台湾博物館本館】@台北
国立台湾博物館本館は、日本統治時代の1915年に建てられた台湾総督府博物館で、リノベーションを経て1999年にオープンした。当初は「台湾総督府博物館」として設立されたが、戦後の1949年に「台湾省立博物館」に改名され、さらに1999年に現在の名称になった。 1998年には国定古跡に登録されている。 建物は、新古典主義建築スタイルで、列柱で構成される荘厳な外観やシンメトリーな構成、美しいステンドグラスが特徴的である。 この博物館本館には、台湾の自然史や考古学、先住民族の文化の展示がある。また、国立台湾博物館全体では、この本館のほかに、古生物館、南門館、鉄道部園区といった分館が台北にある。(訪問年…