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台中市第四市場は1932年(昭和7年)に「干城町消費市場」として、台中市の4番目の市場としてスタートし、長く地域の生活の中心地として機能していたが、周辺人口の減少などの影響で1970年代から次第に衰退し、一時的に放置されていた。 2015年に台中市の歴史建築に指定され、リノベーションを経て2021年に新たな文化拠点としてオープンした。 第四市場は、約300g㎡の日本式建築で、古い市場のレトロな雰囲気を残しつつ、若者向けのワークスペース、カフェ、工作室・イベントスペースが設けられ、歴史的な展示、地元クリエイターによるグッズ販売など、多彩なアクティビティがある。 △第四市場の外観。道路側の建物と奥…
教員宿舎5棟がリノベされアートパークに【蕭如松芸術園区】@竹東
蕭如松芸術園区は、日本統治時代の5棟の教員宿舎をアートパークとしてリノベーションしたものである。アートパークの由来は、画家の蕭如松の家でもあった「故松居」があったためである。蕭如松は1950年から竹東をベースにして優れた美術作品を多数生み出した画家で、現在は博物館として彼の当時の生活様式を再現したアトリエや美術道具などの私物品が公開されている。 その他、園内では国内外のアーティストの作品展覧会、不定期のアート関連のイベントも開かれ、庭園式カフェや記念ショップも入居している。 △リノベされた日式住宅前には芝生の客席とオブジェ。 △日本式カフェの松香廬。 △連なる日式住宅。 △連なる日式住宅の前庭…
靜心苑は、日本統治時代に設立された日式住宅(日本家屋)である「松山療養所」の所長官舎をリノベーションし、レストラン・ショップとして2020年にオープンした。元の建物は1935年(昭和10年)に建てられ、約150㎡の床面積で、当時の和洋折衷の建築様式やデザインが取り入れられている。リノベにあたっては、それらが保存されている。 松山療養所は、1915年(大正4年)に台湾で最も早く設立された結核療養所であり、台湾の結核治療の先駆けであり、台湾における結核対策の拠点として、約30年間日本人の所長が勤めていた。 この建物は、学校、企業、団体向が、授業、美術展、交流活動、各種講演会などでレンタルすることも…
糖廍文化園区は台北にもあった製糖工場跡地で、3つの倉庫がリノベーションされ、製糖業の歴史展示、劇団の拠点、コワーキングスペースなどに生まれ変わった。 台北製糖工場は日本統治時代の1911年から稼働を開始し、戦後まもなく停止し、その後倉庫として利用されていた。2003年台北市の指定古跡として登録されている。建物はレンガ造りで、小屋組と台形柱の取り合いによる大スパンといった構造上の特色がある。A倉庫は、製糖業の歴史を紹介する「糖業文物展示館」として2011年にオープンし、住民によって共同管理されている。B倉庫は、2022年糖業文物展示館から劇団「萬座曉劇場」の劇場、拠点となっている。C倉庫は、クラ…
夕暮れ時に市民が集まるコンテナマーケット【大稻埕碼頭貨櫃市集】@台北
大稻埕碼頭貨櫃市集(大稻埕埠頭コンテナマーケット)は、台湾市水資源局による公共空間再生(活性化)プロジェクトである。水資源局は、2014年から2020年まで(契約満了)、市民の多様なレジャーニーズに応えるべく、大稻埕桟橋に隣接するエリアの土地を民間に貸し出し、軽食サービスを提供させてきた。その後、再び民間に貸し出され、2021年に新たにコンテナマーケットがオープンした。 このマーケットには、コンテナを利用した7つの屋台風飲食店があり、コンテナ部分とその上部に客席が設けられている。また、2つのキッチンカーとワゴンも集まり、訪れる人々は音楽、食、ファッションを楽しむことができる。夕暮れ時には美しい…
台鉄職員宿舎跡がリノベされアートセンターに【竹東文創芸術園區】@竹東
竹東文創芸術園區は、かつての台湾鉄路(台鉄)職員の官舎跡をリノベーションし、アートセンターと若者の起業・創業拠点として2017年にオープンした。 竹東駅近にある園区内には、レストランやカフェ、工房、オフィスがあり、客家文化を反映した壁画や、地元アーティストの作品展示空間もある。週末にはコンサートやマーケットが開催され、多くの人々が訪れる。 △2階建ての個性的な建物。 △レストランと工房の外観デザインやしつらえも個性的である。 △至るところに撮影スポットが。 △舊事生活 OLD & CRAZYという名前のカフェ。 △カフェの裏側の空間。 △2階にあがる階段。いろんなところにアートやオブジェが。 …
クリエーターらが集まるスペース、カフェ、古本屋【富興工廠1962】@台中
富興工廠1962は、1962年に建設された台湾初の化粧品工場「盛香堂工廠」をリノベーションし2021年8月nにオープンした商業施設とワークスペースである。約2,300㎡の施設の中に、レストラン、カフェ、古書店、デザイン会社、撮影室、コワーキングスペースなど、多彩なライフスタイルを彩る店舗やオフィスが入居している。 富興工廠1962の名前は、所在地である復興路(Fu Xing Road)からきているが、「富」は豊かさを、「工廠」は工場を意味する。英語名「FUSION SPACE」であり「FUSION」(融合)と「SPACE」(空間)を組み合わせたものである。このコンセプトにより、クリエイティブ、…
蘭陽原創館は、もともと日本統治時代に宜蘭小学校があった場所に、戦後、宜蘭県政府の旧宿舎群であった。それらが2016年に歴史的建造物に指定され、2019年から3年をかけ活用のためのリノベーションがされ、2021年にオープンした。この宿舎群は、レンガ造りと木造の平屋の宿舎がミックスされ、通りに面して配置されているのが特徴であった。 この施設は、名前にもある通り、宜蘭初の先住民文化(タイヤル族、アミ族、パイワン族、ブヌン族)を中心とした生活の展示・そのクリエイティブなグッズの販売スペースである。地元の先住民による創作料理や工芸品、文化的・創造的な製品の提供を通じ、先住民部族観光と連携しながら、宜蘭の…
迫力ある建物が迎えてくれる製紙工場のリノベ【中興文化創意園区】@羅東
中興文化創意園区は、かつて日本統治時代の1935年に「臺灣興業株式會社」として設立された中興製紙工場で、台湾最大、さらには東南アジア最大の製紙工場として広く知られていた。戦後、1959年に国民党政権に引き継がれ、国営企業「台湾中興紙業股份有限公司」として再編され、主に新聞紙や産業紙などの紙製品を生産していたが、2001年に操業を停止した。 2014年に宜蘭県は、文化創意園区として新たな活用が図りレノベーションした。ここでは、宜蘭の文化創意産業を育成する場として、地域の特色を活かしたイベントやアートプロジェクトが定期的に開催され、クリエータの育成や若者の起業支援にも力を入れている。保存活用されて…
たくさんのおしゃれ雑貨ショップと映えスポット【審計368新創聚落】@台中
審計368新創聚落は、もともと1969年に建設された政府の監査部の職員宿舎をリノベーションし、文化創意の中心スポットとして2016年にオープンした。名前の由来は、監査部を審計處ということからきている。 敷地面積は約0.52haと小規模で、2階建ての建物の中に、台中デザイナーによるショップやカフェなど約20店舗が集まる。午後にはマーケットが開かれ、クリエイターとの交流の場ともなっている。この場所は、台中の文化創意産業を発展させるスペースを提供し、産業クラスターの形成や若者がマイクロ起業家精神を発揮できる場としても機能している。 △建物との間の空間にマーケットがでて、にぎわう。 △台湾の国旗の日よ…
台北101との対比も、お土産ショップも充実の【四四南村】(信義公民會館)@台北
四四南村は、もともと台北市にあった眷村で、広場、展示(文物館)、ショップなどが複合した商業施設にリノベーションされ、2007年にオープンした。敷地面積は約1.4haの敷地のなかに、歴史的価値を持つ4棟の建物が残されている。これらの建物は、日本統治時代の日本軍の倉庫を改修して、国民党の四十四兵工廠に関係する人々が暮らしていたことから「四四南村」と呼ばれている。 1999年に住民は再開発のため立ち退いたが、文化的価値が認められ、2003年に歴史建築として指定された。リノベ後には、展示館で眷村文化を後世に伝え、おしゃれなカフェや雑貨店、書店も併設されている。また、毎週日曜や金曜の夜には、文化的なイベ…
酒瓶の蓋工場跡地がショップやスタートアップ施設として生まれ変わる【瓶蓋工廠台北製造所 POPOP Taipei】 @台北
瓶蓋工廠台北製造所(POPOP Taipei)は、日本統治時代の1930年代に酒瓶の蓋の製造工場であったものをリノベーションし、2020年にオープンした複合施設である。敷地内には6つの建物があり、カフェバーやショップ、イベントスペース、コワーキング、スタートアップ施設が入居している。 中央に位置するI棟では、台湾のでザーナーによるアクセサリー、皮革製品、木製品などが展示・販売されている。建物そのものは、日本統治時代のヒノキを使用した屋根組や天窓のデザインが残され、雰囲気を醸しだしている。 施設全体が「台北東区ゲートウェイプロジェクト」の新たな産業拠点として位置づけられており、デザイナーやデジタ…
日本家屋群がショップやカフェの人気エリアに【水交社文化園区】@台南
水交社文化園は、日本統治時代の台南海軍航空部隊の軍人家族のために建てられた日式住宅の宿舍群が、戦後国民党の眷村となっていたものがリノベーションされたものである。 2004年に、台南市が市定古跡に指定し、2019年に水交社文化園区としてオープンした。 園区内は8つのテーマに分かれていて、「眷村テーマ館」や「水交社歴史館」では眷村の生活や歴史を体感できる展示がある。園区では用水路や、当時の植生も保存されランドスケープが再現されている。また戦闘機の展示もあり、当時のこの地の役割を伝えている。 この園区は、世界不動産連盟(FIABCI)の世界最優秀建築賞で文化資産部門の銀賞を受賞している。 △水交社歴…
たくさんの日本家屋リノベと檜の香りグッズ【檜意森活村】@嘉義
檜意森活村は、もともと阿里山での林業に従事する人々の宿舎として日本統治時代の1914年から1944年の間に建てられた日式住宅群をリノベーションし、2014年にオープンした。3.4haの敷地には、森林文化、環境教育、工芸設計、文化創造、生活創意などのテーマでエリア分けされている。 日本統治時代、上質な檜があった阿里山は貴重な資源であり、それらは当時大量に伐採されて、日本へ運ばれていた。その阿里山林業文化や、台湾の林業従事者の生活と歴史を物語る場でもあり、台湾初の森林に関する文創園区となっている。 敷地内では、工芸品、デザイナーによるグッズ、檜製品、農産物などを販売するショップ、カフェ、イベント、…
おしゃれなショップやカフェが集まるリノベエリア【藍晒圖文創園區】@台南
藍晒圖文創園区は、もともと日本統治時代にできた司法職員の官舎(第一司法新村)をリノベーションしたもので、2015年ににオープンした。「藍晒圖」という名前は「ブループリント」を意味し、施設入り口でシンボルともなっているアート作品がこの名前の由来である。 かつての宿舎はリノベされ、地元デザイナーの作品やグッズを扱うショップやカフェ、ギャラリーなどとなっていて買物も、工房での体験も楽しめる。 △台湾のアーティスト劉国滄による作品。外壁を青く塗り、白線で表現している。 △部屋の名前を白地で表現するアート。 △多くの作家によるウォールペインティングも各所に。 △フォトスポットにも。 △建物と建物との間の…
リノベーション工事が終わるのが待ち遠しい【台北機廠 鉄道博物館園区】@台北
台北機廠鉄道博物館園区は、日本統治時代の1935年に完成し、2013年まで稼働していた歴史的な鉄道工場をリノベーション真っ最中の施設である。台北機廠は台湾で最も古い鉄道車両整備工場であり、2015年に国定古蹟に指定されている。 敷地内の「澡堂」(工員たちの大浴場)が常設展として公開されている。この施設は当時の技術や、十字形の平面、半円アーチ型といった建築スタイルを反映した建築物で、歴史的な価値も高い。2つの円形浴場の湯は当時、園全体の施設を動かすエンジンルームからの蒸気で沸かしていた。このような鉄道職員の職場生活や台湾の鉄道関連建築の展示がある。 膨大な敷地と建築群は現在、の産業文化遺産として…
とにかく日本家屋がたくさんエリア、個性を競う【勝利星村創意生活園区(勝利區)】@屏東
勝利星村創意生活園区は、もともと日本統治時代に屏東飛行場関連の宿舎群(日式住宅)として建設された。戦後は、国民党政権下で「眷村」として利用され、2007年には屏東県の歴史建築として登録されている。そして、大がかりなリノベーションがなされ、歴史と創意文化に触れられる施設として、2018年にオープンしている。 勝利星村創意生活園区内の日式住宅リノベのエリアは、勝利區、成功區、通海區の3エリアがあり、ここでは「勝利區」の紹介となる。 勝利區は、最後のガイドマップにあるように、そのエリア規模は大きく、48もの日式住宅群である。それぞれのリノベ後には、レストラン、ベーカリー、カフェ、ファッション、書店、…
古い倉庫群がショップと飲食へとエリアリノベ【駁二大義倉庫街】@高雄
駁二藝術特区内の最も東側に位置する倉庫街のリノベーションである。特区内では最後の拠点に位置づけられており、主に文化創意産業の発展拠点として機能している。 大義倉庫は、かつてこの埠頭の中では積み荷を保管していた6この倉庫群で、イノベ後は、アーティストやクリエイターのショップやカフェ、展示スペースとなっている。建物の間の路地では、休日には文化創意のマーケットも開かれ賑わう。 △5列に並ぶ倉庫群の全体像。 △倉庫で囲まれた広場から。 △倉庫と倉庫をつなげる梁からのインスタレーション。 △屋根の上にもオブジェが。 △倉庫と倉庫の間の路地。 △建物からの植物を模したパルプ紙を使った虹のオブジェ。 △左手…
倉庫壁面からオブジェまでエリア全体がアート【駁二大勇倉庫街】@高雄
駁二大勇倉庫街は、駁二藝術特区内の中央に位置する倉庫街のエリアでのリノベーションである。2012年から7つの倉庫街がこの特区の構成要素として位置づけ、現在は12のリノベされた倉庫がある。演劇広場や大空間の貸し出しスペースも兼ね備え、パフォーマンスの拠点となっている。 建物壁面のウォールアートや空地のパブリックアートが豊富なことが、他の2つの倉庫街と比べて特徴的である。 △展示空間(C5)と誠品書店に挟まれたところに演劇広場がある。 △誠品書店。 △展示空間(C5)と月光劇場の建物前にあるロボット。 △進入禁止のサインもかわいい。 △ウォールペインティングがされた建物。 △線状公園を挟んで倉庫街…
台湾人が最も行きたい文創スポット第3位【駁二藝術特區】@高雄
駁二芸術特区は、もともと1973 年に建てられた高雄港第二埠頭にある倉庫群であったが、産業の変遷とともに廃墟となっていたものを、中央政府の「有休空間再利用」プログラムと通じてエリアごとリノベーションされた場所である。 2000年に花火会場となった後は、2001年の駁二芸術発展協会による運営が始まり、2006年に高雄市文化局に引き継がれている。再生の初期は2つの倉庫から始まり、現在は蓬萊倉庫街(西側エリア)、大勇倉庫街(中央エリア)、大義倉庫街(東側エリア)を含む25の倉庫群、エリア一帯の公開空地でのパブリックアートで構成される大規模な現代アート特区となり、高雄の文化創意を牽引する拠点となってい…
日本統治時代の公衆浴場の趣がそのまま残る【北投温泉博物館】@北投
北投温泉博物館は、台湾の温泉地である北投にあり、日本統治時代の1913年に建設された公共浴場をリノベーションし、1998年にオープンした博物館である。静岡県伊豆山温泉施設を模して造られたこの建物は、1階は赤レンガ造りの英国ビクトリア様式、2階は和の様式を折衷させた独特のデザインが特徴である。1階の広々とした浴場は小型のプールのような造りで、かつては東南アジア最大の温泉施設として賑わっていた。 戦後、この施設は荒廃したが、台北市によって古跡として指定された。リノベ後は、温泉博物館として、1階に大浴場と小浴場、2階は休憩や食事を楽しんだ木造の畳敷きの大広間として、空間そのものが展示されている。浴場…
かつての製糖工場の設備がそのまま残された姿は静けさと圧巻の【橋頭糖廠(台湾糖業博物館)】@高雄
橋頭製糖工場は、日本統治時代の1900年に台湾製糖株式会が、台湾で最初に稼働した本格的な製糖工場であった。1999年まで働し台湾の製糖業を支えたが、現在はリノベーションされ、台湾糖業博物館として公開され、台湾の製糖産業発展の歴史や日本統治時代の文化的遺産を今に伝えている。 広大な園内には19の歴史的建造物が保存・活用されている。工場そのものでは、当時の設備や機械がそのまま保存展示され、製糖の歴史や製造過程を伝える製糖歴史館も設置されている。 また、オランダのコロニアル様式の事務所や、職員宿舎であった日式住宅をレストランにリノベした建物、当時の鉄道車両や軌道も展示され、製糖業が栄えた時代の賑わい…
まだ現役の製糖工場に隣接するレンガ造宿舎のリノベ【善糖文化園区】@台南
1904年設立された「台南製糖」は1961年に「善化糖廠廠」となり、現在もその製糖工場は台湾に残る2つの稼働中の製糖工場のひとつである。 善糖文化園区は、その稼働中の製糖工場に隣接する4つの赤レンガ造りの宿舎群を、カフェ、ベーカリー、レストランにリノベーションしている。そのほかに園区には、蒸気機関車の展示、アート作品が置かれている。 △台湾で稼働中の2つの製糖工場の一つ。定番の煙突。 △工場で働く職員のためのレンガ造宿舎が火鍋やさんにリノベーション。 △当時運搬に用いられていた蒸気機関車が保存展示されている。 △園区の中心部分のオープンスペース。アート作品が点在している。 △園区に隣接してある…
銀行の面影が随所に残るリノベホテル【天成文旅 華山町】@台北
天成文旅 華山町は、1952年に建設された第一銀行の倉庫をデザインホテルにリノベーションし、2018年に開業した。 客室ににはデ・ステイル調の三原色のコースター、レトロな石けん、昔の電話や小切手をイメージした便箋など、ユニークなアイテムがおかれ、ロビーやエレベーターホール、階段室などの共用部分にも、当時の電話や金庫などを模した作品などが展示されている。また、当時の梁のないフラットスラブ構造、ロート型の円柱、連子鉄格子のデザインなど独特の建築特徴が残されている。 日本のグッドデザイン賞を受賞している。 △エントランス側の外観。マスコットのバオビーやホテルのロゴマークもお出迎え。 △別の側面の外観…
建築家藤本壮介がホテルをショップ+立体路地リノベ【南埕衖事】@台南
長年放置されてきたホテルのリノベーションされアイスクリームショップとして2022年オープンした。 この建物は、大きく3つのゾーンとテーマに分かれている。一つ目は、アイスクリームショップとそれを食す空間。2つ目は、光が美しく差し込む上階のテラス。そして、それらをつなぐように垂直に伸びる階段群である。この階段は、台湾の路地を立体化するというコンセプトがあるという。 オーナーがファンである日本の代表的建築家・藤本壮介が設計している。 △アイスクリームショップの客室部分。 △アイスクリームショップの客室部分。 △アイスクリームショップの客室部分。 △上階の路地的なテラス席(外部側)。 △上階の緑と光が…
日本家屋群がなんと日本マンガの国立博物館に【国家漫画博物館園区】@台中
国家漫画博物館園区は日本統治時代の1937年につくられた15棟の日式住宅(日本家屋)群がリノベーションされたものである。この日本家屋群は、もともと刑務所敷地内の職員用の住宅であったもので、それが国立の漫画に関する博物館へ変身するという一風変わったものである。 それぞれの建物内の展示は、台湾と日本のアニメ・マンガ文化を紹介するもので、「読漫画」(マンガを読む)、「品漫画」(マンガを品定めする)、「住漫画」(マンガの世界に住むなど、8つのテーマに分かれている。日本の漫画家である天野喜孝や深谷かほるの特別作品などの展示もある。 なお、博物館の本館となる北側エリアも2029年の開館を目指して準備が進め…
大港倉410は、かつて高雄港の第三船渠にあった港湾倉庫で、リノベーションされ2022年にショッピングモールとしてオープンした。古い倉庫の柱や梁は残されつつも、構造上重要でない壁は除かれ透過性の高いガラス面となっている。また、船荷に関する遺物、煙火厳禁と書かれた柱など、港の歴史を感じられる要素はふんだんに残されている。 大港倉410には4つの倉庫があり、それぞれ異なるテナントテーマを持っている。KW7(7番倉庫)はレディースファッション、KW8(8番倉庫)は地元グルメ、KW9(9番倉庫)はスポーツファッション、KW10(10番倉庫)はギフトショップとアート空間などである。敷地面積1,800㎡のエ…
大型倉庫がまるごとショッピングモールに【高雄港2號碼頭KW2】@高雄
KW2は、日本統治時代の1914年に設置された高雄港の第二埠頭にある砂糖の保管庫として利用されていた倉庫をリノベーションし、2018年にオープンしたショッピングモールである。 この倉庫は当初レンガ壁・瓦屋根のものであったが、戦争で被害を受け、1962年に国民党政府がRC造の倉庫に再建したもので、2003 年には高雄市政府によって歴史的建造物に登録されている。倉庫の面積は5600㎡と台湾でもあ最大規模のリノベで、内部に柱がないトラス構造の大空間や古い倉庫の歴史的建築要素が保存活用されている。 台湾の 30 の地元の特産品やクリエイターの作品を販売するショップや地元グルメのレストランなどが入居して…
政府が進める文創パークの一つ煙草専売局のリノベ【台南文化創意産業園区】@台南
台南文化創意産業園区は、日本統治時代の1906年に建てられ、タバコや酒類の保管・流通を担当した台湾総督府専売局台南支局の台南出張所をリノベーションして、2015年にオープンした。台湾政府による五大文化創造産業園区の一つでもある。 戦後は、台湾省タバコ酒専売局台南支局として機能したが、2002年に公売局が民営化された際にこの建物の役割は終了した。 その後、建物は文化部の「文化創造産業発展計画」に基づき、文化創意産業園区としてリノベーションされた。建物は台湾の文化部が所有し、南台湾科技大学が管理運営を委託されている。 赤レンガ造りの建物や当時の出張所の建物が保存され、さまざまな文化的・創造的な展示…