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『吉原手引草』で、は吉原一の花魁・葛城の失踪について関係者たちがそれぞれの立場で語る形式で物語が進んでいきます。 物語の中心人物である葛城花魁が一切語らないのがまた、この話をいっそう面白くしています。 第137回直木賞受賞作品。 『吉原手引
光陰矢の如し 季節は夏に向かっております。 ここで、冬に書いていたであろう書きかけの文を載せておきたいと思います…(˶‾᷄ ⁻̫ ‾᷅˵) ---------- ここ最近、一気に冬。 残念、秋なら体動くのに冬になると全くだめなのです。 冬眠前のクマのように( 最近でクマ出没ニュースが多くて怖いですね。)、なんか無性に食べたくなるし、これは脂肪を蓄えようとしているのかな? もう、たくさんあるのに?? さて、断捨離熱もセンサーもだだ下がり、おまけにメンタルもだだ下がり、これはまたブログ休眠期になる予感しかなかったので、こんな時にもつらつらと( ダラダラかな^_^)書けるようになっておこうと、文字を…
泉鏡花の幻想的な世界を、現代のイラストレーター・しきみさんが表現した乙女の本棚シリーズ『夜叉ヶ池』。泉鏡花の幻想的な物語をしきみさんの美しいイラストが飾ります。 夜叉ヶ池 あらすじ 旅の学僧が山奥で行方不明の友人・晃と再会する。晃は妻の百合
物理的にも心情的にも「電子書籍で絶対に読めない本」を3冊集めてみました。紙の特徴や印刷、装丁を生かしたこれらの本は、電子書籍やオーディオブックでは味わえない体験を与えてくれます。 『世界でいちばん透きとおった物語』杉井 光 「電子書籍化不可
岡本かの子さんの短編『老妓抄』。作中に書かれたこの歌が好きで、折々に読み返しています。 年々にわが悲しみは深くして いよよ華やぐ命なりけり 岡本かの子とは 岡本かの子さんは芸術家・岡本太郎さんの母。そして、破天荒で壮絶な人生が浮かびます。(
「他人時間」ではなく「じぶん時間」へシフトして生きるためには
『じぶん時間を生きる TRANSITION』 コロナ禍や、その後の世間の価値観の変化を感じて、「今のままの生き方でいいんだろうか?」とモヤッとしたことがある方におすすめしたい本。 本書で僕が考えたいのは、コロナ禍によって、ライフスタイルが変化していった中で、僕たちにどんな内的変化=「トランジション」が起こっていったのか、ということだ。 僕の中で起こったトランジション、それは「時間のとらえ方=時間感覚のシフト」だった。 キーワードは「他人時間」から「じぶん時間」へのシフト 「他人と比較して生きる人生」から「自分の尺度で生きる人生」へのトランジションが起きている そんな、生き方を変えたいと思ってい…
宇宙兄弟の魅力と名言 宇宙兄弟の魅力と名言 1. 「宇宙兄弟」のあらすじ 「宇宙兄弟」は、兄弟の絆や夢を追いかける姿を描いた大ヒット漫画です。主人公のムッタと弟のヒビトが、宇宙飛行士を目指す姿勢や困難を乗り越える姿が感動的で
書籍紹介 書籍名:現代人のための瞑想法 著 者:アルボムッレ・スマナサーラ 出版社:サンガ新書 読ませてもらって 瞑想は、本来、宗教が何かを問いません。 ですから、信仰を問いません。 なぜなら、信仰など、その程度のレベルは全く関
今日の本はこちら 人にはどれだけの土地がいるか 人にはどれだけの土地がいるかAmazon(アマゾン) ロシアのある村にパホームという農夫がいて、奥さんと一…
先日支援級の先輩ママ とのランチ会に参加してきて久しぶりに帰ってきてから一人反省会をすることがありました。先輩ママ2人、私と友人の4人でのランチだったのですが…
最近読んだ本の中から特に心に刺さったものを紹介するね🤞 読んだのは漫画から自己啓発本まで雑食。タイトルにグッと来て買ったものから、Kindleで無節操に読んだ中から見つけたもの、毎巻発売日に買っている漫画まで色々。 「やりたいことやったもの勝ち!エモ消費」を今年の抱負に掲げているので、毎月「エモ活」と称して楽しかったことを記録しているよ。 【エモが溜まったら更新】エモ活日記|重ねおり|note エモーションを揺さぶる活動、エモ活(※辞書には載ってない)を記録するマガジン。大体月1〜3くらいで書いている。エモを揺さぶ note.com エモーションを
本日はこれ 雑草のくらし ーあき地の五年間ー 雑草のくらし (福音館の科学シリーズ)Amazon(アマゾン) この本はなんと、著者である甲斐信枝さんが、雨の…
保険料、どれだけ上がるの?健康を維持して医療費を減らそうと決意
『僕らが元気で長く生きるのに本当はそんなにお金はかからない』 私たちが支払っている健康保険料って、2009年以降20%以上も値上げされているそうです。 ちなみにこの本は2013年発行なので、20%以上の値上げというのは2013年時点の話。2024年現在だったら、いったい何%上昇しているんでしょうね? どうりで私の手取りが全然上がらないわけです。 みなさんご存じの通り、医療費がかさんでいるからどんどん値上げされているわけですが、日本の国民医療費は2010年度で37.4兆円だったそう。 金額が大きすぎてイメージがわかなかったのですが、時間で考えると、 37.4兆秒は、約120万年にあたる と、とん…
本日の一冊はこれ ぼくはくまのままでいたかったのに… ぼくはくまのままでいたかったのにAmazon(アマゾン) 身勝手な人間によって、ただ森の奥に住んでい…
猫は人間がいない時、何をしているのでしょうか。お昼寝?ごはん?それとも飼い主の知らない「どこか」へでかけていて、いつも素知らぬ顔で戻ってくるのかも…。 そんな空想を描いた絵本が『ねこはるすばん』です。 町田尚子さんの絵本は猫のリアルな描写と
本日はこちら えほん 北緯36度線 えほん北緯36度線Amazon(アマゾン) 夕暮れ時、東京を出発した「大きな鳥」が、北緯36度線上をひたすら西へ飛んで…
今日の1冊はこちら いわずと知れた名作ふたつの島 ふたつの島Amazon(アマゾン) 何年か前にも読んだんですが、このたび再読。 こ、これは、、、 私レ…
『スラムダンク勝利学』 この本、スラムダンクの映画を見まくっていた時期に買ったのですが、スポーツ以外の目標を達成したい時にもすごく役立つ考え方が書かれています。 目標を達成するためにはするべきことをしなければならない、というのは当然のことだと思いますが、 ①目標達成のための、あなたの“するべき事”は正しいものなのか? ②“するべき事”があなた自身、そしてチームでも分かっているのか? ③“するべき事”をしっかりやっているか? ④“するべき事”をするということをしっかり意識しているか? こうやって聞かれると、「できてないかも…」って思いませんか?特に④とか。 また、目標を成就するために大切なものは…
本日の一冊はこちら うちは精肉店 うちは精肉店Amazon(アマゾン) 本書は、大阪にある「北出精肉店」で行われる、牛の屠畜から食材としての肉にするまで…
初めてのブログ奮闘記 その3(-13日目)~ブログを学ぶ編~【おすすめ本レビューあり】
←1つ前の記事 初めてのブログ奮闘記 その2(-14日目)~ジャンル決め編~ ブログってどうやって始めるんだろう 中学時代、ホームページを作るのが流行ってた。 友達に誘われてちょっとやってたけど全然続かなかったなあ…懐かしい でもそれとはち
本日のご紹介はこちら ドードーを知っていますか ーわすれられた動物たちー ドードーを知っていますか: わすれられた動物たちAmazon(アマゾン) ドー…
今回ご紹介するのはこちら 稲と日本人 稲と日本人 (福音館の科学シリーズ)Amazon(アマゾン) 稲作の伝来以来、稲とともに歩んできた日本人の苦難と努…
今日はこちら エルトゥールル号の遭難 トルコと日本を結ぶ心の物語 エルトゥールル号の遭難 トルコと日本を結ぶ心の物語Amazon(アマゾン) トルコとい…
本日のご紹介はこちら 鉄は魔法つかい 命と地球をはくぐむ「鉄」物語 鉄は魔法つかい: 命と地球をはぐくむ「鉄」物語Amazon(アマゾン) 何の気なしに…
本日はさくっと くらやみきんしの国 くらやみきんしの国Amazon(アマゾン) あるところにくらやみがこわい王子さまがいて、王さまになったその日の朝に「く…
本日のおすすめはこちら ぜつぼうの濁点 ぜつぼうの濁点Amazon(アマゾン) どこか新進気鋭の演劇のタイトルのような本書ですが、なんのことはない、主人…
本日のご紹介はこちら 白川静文字学に学ぶ 漢字なりたちブック 1年生~6年生 漢字なりたちブック 6年生[改訂版]:白川静文字学に学ぶAmazon(アマゾ…
『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場』 佐々涼子
『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場』 は、東日本大震災で壊滅した日本製紙石巻工場の復興ドキュメントです。 こんなにも、読むのが大変だった本はありませんでした。数ページ読むごとに、涙がでてしまうから。 この本をもと
『自分とか、ないから。 教養としての東洋哲学』 こんな形でわかりたくなかった…、という感想を抱いてしまったのですが、東洋哲学についてものすごくわかりやすく書かれている本。 たとえば、ブッダの「無我」という哲学。 「自分」とはただの「妄想」。 ほんとうは、この世界は、ぜんぶつながっている。 よく観察すればわかる。 これだけだとよくわかりませんが、 ・ファミチキは、要は「鳥のからだ」 ・ファミチキを食べるということは、「鳥のからだ」を吸収している ・「自分」のからだは、食べ物、つまり「自分以外」のものからできている ・鳥も虫を食べていて、虫は草を食べているし、草も水や太陽の光とかからできている ・…
『本屋のワラシさま』可愛くてちょっと怖い座敷童子と気弱な書店員のハートフルストーリー
今回紹介するのは、霜月りつさんの『本屋のワラシさま』です。 霜月りつさんは、時代小説から現代もの、ファンタジーミステリーなど様々な作品を書いておられる方で、私の好きな作家さんの1人です。 『本屋のワラシさま』は、霜月律さんの作品という以外に
「体は本来、100年でも長持ちする」ってほんと?病気にならない体をつくるための秘訣
『病気にならない体をつくる 超訳 養生訓 エッセンシャル版』 人間の体の耐用年数って、だいたい40年ぐらいだと思っているんですよ。 『40歳からは自由に生きる』という本にも、人の自然寿命は38歳と書いてあったし、私自身、42歳ぐらいから老化と思われる諸々の不具合が現れ始めたので。 hitomi-tokyolife.hatenablog.jp ところが、江戸時代の医師・貝原益軒は「体は本来、100年でも長持ちするものだ」と言っているので、その長持ちさせる秘訣を読んでみました。 予防は治療にまさる 健康の鍵は適度な食事と適度な睡眠 油っこいものを控え、肉は少しだけにせよ 好物であっても「腹八分目」…
今、この本を読んでいます。 家が好きな人 (リュエルコミックス) [ 井田 千秋 ]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT} 私も家が好きだし日々…
『Unlimited(アンリミテッド) 制限しない生き方 理想の自分に近づく3つのステップ』 夢を実現し、なりたい自分になるために必要な戦略を教えてくれる本。 理想の自分に近づく3つのステップは、 Part1 想像力を働かせる Part2 自分を信頼する part3 成し遂げる なのですが、私は「想像力を働かせる」のイメージトレーニングのエクササイズが好きで、このページをよく読んでいます。 脳は現実と想像をはっきりと区別できないのです。つまり、イメージトレーニングによって心の力を活用すれば、人生の目的を明確にすることができます。 イメージトレーニングのエクササイズは以下の6つ。 1 現実的なビ…
西武園ゆうえんちや映画などで人気の昭和レトロ。しかし実際の昭和30年代は公害やテロ、犯罪なども増えた時代です。そんな昭和30年代の「闇の部分」を取り上げたのが唐沢俊一・ソルボンヌK子さんによる『三丁目の猟奇』。昭和30年代の犯罪について赤裸々に描いています。
ゴールデンウィークも後半に入りましたが、皆さんいかがお過ごしですか?我が家は娘が全日程部活ですので、早朝に一生懸命お弁当を作ったりしながら、近隣でおとなしくしてます。 高校受験が終わったら家族で旅行とか考えてたのに思ってたんと違う・涙けどキ
『世界でいちばん透きとおった物語』は、本の中にさまざまな仕掛けがほどこされたミステリ小説。紙の本でしか実現できないトリックが満載の物語です。 「電子書籍化絶対不可能」、そんなキャッチコピーに惹かれて読んでみたら、ラストの展開と張り巡らされた
『板上に咲く』のAudible版を視聴。オーディオブックの朗読は、紙の本とは違う魅力にあふれていました。紙と朗読の表現がそれぞれ違っているので、同じ物語を2倍楽しめた気がします。 オーディオブックで読む『板上に咲く』 『板上に咲く』のあらす
『「存在感」はつくれる』 みなさん、職場で周りの人から自分がどんな風に見えているか、意識したことってありますか? 仕事ができそうな人に見せたいとか、役職者っぽく見せたいとか、自分の希望通りに見えていると思いますか? プレゼンス(存在感)とは、自分の可能性を引き出すための魔法 人は見た目が9割と言いますが、まさにその通りです。自分の本当の可能性は他人の目からは見えません。大事なのは、その可能性を持っている人間だと思わせることです。 自分の実力を認めてもらえる、能力を理解してもらえる、そんな選ばれる人になるための存在感の作り方が書かれている本です。 どんなに綺麗事を言っても、実際のところ、誰しも人…
呉勝浩の爆弾はAudibleの朗読で聴け!星祐樹の演じ分けが秀逸すぎる【ミステリ傑作】
『このミステリーがすごい!2023年版』の1位に輝いたミステリの傑作、呉勝浩の爆弾はAudibleの朗読で聴くのがおすすめです。朗読者の星祐樹さんの演じ分けが秀逸すぎるので小説で読む以上の感動を味わいたい人はぜひ試してみてください。
『小さな声の向こうに』 またしても、「こんな美しい文章を書いてみたい」と思わされました。 現代社会でかき消されがちな小さな声に耳を澄ませる―― なにかを美しいと感じると呼吸が深くなる―― 深い感動を呼んだデビュー作『ここじゃない世界に行きたかった』から3年。 総フォロワー数15万人超のSNSで、ライフスタイルから社会に対する問題提起まで、独自の視点が人気を博す著者が贈る新世代エッセイ集! 不妊治療の日々、ポカリスエットの少女たち……大反響noteからよりすぐった珠玉のエッセイ―― ・秋の夕暮れ、桔梗の花 ・古く美しい暮らしは、なぜ消えた? ・弱った心にてきめんに効く、欲しかった言葉 ・スープス…
文豪の名作とイラストレーターによる乙女の本棚。谷崎潤一郎の『秘密』は、私の大好きなマツオヒロミさんがイラストを描いています。 『秘密』あらすじ 浮世のしがらみを絶ち、隠遁生活を送る男。退屈しのぎから女装をして夜の街を歩く楽しみを覚える。ある
『まいまいつぶろ』は徳川幕府九代将軍・家重とその「口」となった大奥忠光。二人の絆と幕府側の思惑を描いた時代小説。 第170回直木賞候補作品。 徳川家重という人物 『まいまいつぶろ』の家重は、優秀な頭脳を持ちながらもひどいの吃音ために人と話す
文豪の名作と現代のイラストレーターがコラボした『乙女の本棚シリーズ』、今回は太宰治の『葉桜と魔笛』です。 姉妹愛と当時の切ない恋愛事情、少し不思議な出来事が葉桜の思い出とともに語られます。紗久楽さわさんの描写が物語の世界をより深く、美しく伝
文豪の作品と現代のイラストレーターがコラボした乙女の本棚シリーズ。詩人萩原朔太郎とイラストレーターしきみさんによる『猫町』は、幻想的な風景が広がるお話です。 『猫町』とは 三半規管に疾患のある(つまり、よく迷子になる)主人公が、散歩の途中迷
みなさんはお気に入りの音楽をどうやって見つけますか? サブスクやジャケ買いなど、方法はたくさんありますが、私は本の中からお気に入りの音楽を見つけるのが好きです。 文章のプロが描く音楽描写は巧みですし、聞いたときの感動が文章を通じて伝わってく
綾辻行人の館シリーズ第4弾。『人形館の殺人』は、京都の古い邸宅で起こる殺人事件を描いたミステリで、人形(マネキン)が作品のモチーフになっています。 シリーズの中でも異色として語られることの多い作品です。 『人形館の殺人』あらすじ 父親が遺し
「十角館の殺人」面白かった!久々に夜更かししても読み続けたい本に出会いました。作者・綾辻行人氏のデビュー作にして最高傑作との呼び声が高い傑作ミステリです。 ミステリ小説のネタバレ感想は無粋だと思うので、概略だけ。 『十角館の殺人』あらすじ