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ずっとヴィーガン暮らし https://retoriro.hateblo.jp/

40年ぐらいヴィーガン暮らしをしています。ヴィーガン生活の中で、人付き合いの苦労話や体験談、ヴィーガン料理などヴィーガンに関する話題でいろいろ書いています。また、メディカルハーブやヒルデガルトなど植物療法の話も書いています。

レトリロ
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2020/06/15

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  • 3年目のローゼル

    初めて生のローゼルに出合ったのは一昨年のことだった。デパ地下で偶然見つけて、可愛らしい形、濃い赤い色、上品な佇まいに目が釘付けになってしまった。品名を見ると「ローゼル」とある。ああ、これがいつも愛飲しているハイビスカスティーの本当の姿かと感動した。(メディカルハーブの世界では観賞用のお花と区別して、ハイビスカスをローゼルと呼ぶことが多い) retoriro.hateblo.jp 最近ちまたではローゼルが流行っているらしく、ローゼルの講座やローゼルの利用法を紹介した記事などをよく見かけるようになった。クレオパトラをも魅了したと言われるローゼルだが、伝説のハーブがぐっと身近な存在になってきたのはう…

  • 植物と人が出会う絵本に心惹かれて

    今週のお題「絵本」 子どもの時にくり返し読んだ絵本、親になって読み聞かせのために求めた絵本、どれもすばらしく今でも心に残っているが、大人になってから自分のために選んだ絵本はやはり特別な想いがある。 ある時期、私は「秘密の花園」を始め、植物が出てくる物語や絵本を好んで読んでいた。薬草について学んでいる最中だったので、人間と植物の関係が物語ではどのように描かれているのか興味があったのだ。 今回ご紹介するのは、その頃に出合った「かたくりのワンピース」という絵本だ。表紙の絵が何とも言えず素敵で、その色遣いや少女の持つ儚げな雰囲気に引き込まれ、読む前から自分にとって特別なものになる予感がした。 あらすじ…

  • 初めての「生」落花生は感動の味

    落花生と言えば千葉県産が有名だ。殻をパリっと割って、薄皮をチョリチョリしてから口に放り込む。特に面倒だとも思わず、次から次へと勝手に手が動く。そんなふうに食べるのが当たり前だと思っていたけど。 数年前から、時々「生落花生」なるものを見かけるようになった。初めて見た時は「えっ、なまの落花生?どうやって食べるの?」と驚いた。調べてみると「40分ぐらい茹でる」とあるので、なんか手間がかかりそうだと思って買わなかった。 でも、一度は食べてみたいと好奇心がまさって、今回初めて買ってみた。泥が付いていて、いかにも掘りたての生落花生。実は落花生が泥の中に埋まっていることすら全然知らなかった。 殻をむいてみた…

  • 初めにハーブありき

    日々ハーブティーを楽しみ、ハーブのブレンドに勤しんでいる私にとって、とても興味深い本に出合った。 「奇跡のハーブティー」(ジェイソン・ウィンターズ) 末期癌で医者から余命1年を宣告された著者が、ハーブを学び、ハーブを探し求め、自らブレンドしたハーブティーを飲み続けて癌を完治した実話だ。 彼は自らの体験をもとにハーブティーの会社を作った。本によると、彼の名前が付いた「ジェイソン・ウィンターズ・ティー」は、今や世界72ヵ国で6500万人以上が愛飲しているという。日本でもAmazonや楽天で普通に買えるので、ご存知の方も多いかもしれない。 「ハーブで癌が治った」という話は、胡散臭く感じる人もいるだろ…

  • 白い食材と言えばやっぱりユリ根

    前回のお話の続き。秋は白い食材が身体にいいということで、白い野菜を探しに出かけた。なんとなく大根やかぶのイメージが頭の中にあったけど、そうだ、この季節ならではのとっておきがあるじゃないかと閃いた。 それはユリ根。以前から名前だけは知っていたけれど、あんまり馴染みがなくて、初めて自分で料理したのは一昨年のことだった。デパ地下で偶然見つけて、おがくずの中に埋まっていた姿に衝撃を受けた。 retoriro.hateblo.jp お芋ともまた違う、そのほっこりとした優しい味に私はすっかり魅せられた。でも普通の八百屋さんやスーパーではなかなか見かけない。デパ地下に行けばきっとあるだろうと思ったら、やっぱ…

  • 秋は白い食材がいいらしい

    季節によって食材の色のイメージがある。春は菜花、芹、クレソン、グリーンピースなど、春野菜がおいしいので断然緑だ。夏はトマトやスイカで赤、秋は栗やさつま芋、かぼちゃなどで、ちょっと茶系の黄色、冬は黒豆や黒米など、いわゆる黒五をよく食べるので個人的には黒だ。 ところが薬膳の本をみると、秋は白い食材がいいという。梨、蓮根、ユリ根、山芋、白キクラゲ、松の実、等々。それは秋の身体とも関係しているらしい。 漢方の書籍で人気の櫻井大典氏によると、この時期に最も気をつけないといけないのが「空気の乾燥」で、「肺はあらゆる臓器の中で唯一、外気と接する場所」なので、乾燥が肺にとって一番の大敵となるという。そして、そ…

  • 同じ素材でロー&ベイクドケーキ

    今から15年ぐらい前だろうか。ローフードに夢中になっていた時期があった。それまでの食生活はずっと玄米中心のマクロビだったので、「生で食べる」ことを軸としたローフードの考え方がすごく新鮮だった。 「生で食べると酵素が生きている」 「消化に負担がかからない」 「調理が簡単で時間が節約できる」 マクロビでは「生野菜や果物は体を冷やすから控える」という考え方だったので、カラフルな野菜や果物をふんだんに使ったサラダ、色とりどりのスムージーが食卓に並ぶローフードはおしゃれで目を惹いた。 ローフードの源になっている「ナチュラルハイジーン」の哲学を学ぶため、「フィット・フォー・ライフ」「女性のためのナチュラル…

  • 植物性ヨーグルト実験室

    子供の頃から牛乳が苦手だった。なのにどうしたわけかヨーグルトは大好きだった。たぶん口当たりの良さだろう。冷たくて、柔らかくて、酸味が爽やかで。大人になって動物性の食品をだんだん食べなくなっていったけど、最後までヨーグルトは買っていたように思う。 豆乳ヨーグルトを自分で作り始めた時も、最初のうちは市販のヨーグルトを種菌として使っていた。そのうち乳酸菌も植物性にこだわるようになり、私のヨーグルト作りの試行錯誤が始まった。 まず、いろいろな植物性乳酸菌を買っては次々に試していった。白崎茶会の白崎裕子さんが紹介していたブルマンヨーグルトの種菌を始め、豆から作った乳酸菌、葛から作った乳酸菌等々。 そのう…

  • 夏の体は酸っぱいハーブサワーで整える

    今がまさに真夏、夏の真っ盛りだ。節電なんて話はいつの間にか聞かなくなって「適度に冷房をつけて」「こまめに水分補給を」と、日に何度も聞くようになった。地球環境が変わり、夏がもはや「危険な暑さ」になったということだ。 そんな夏の水分補給に役立つのがハーブで作るハーブサワー。元気なハーブとお酢からパワーをもらって夏バテに備えようと、先月のうちに仕込んでおいた。 左からミント2種、セージ、ローズマリー、レモングラス。そのまま冷水に入れてハーブ水でごくごく飲むのもおススメだけど、今回は「ああ酸っぱい、けど生き返る~」というパンチのあるドリンクに。 ハーブを瓶に入れやすい長さに切って、てんさい糖とリンゴ酢…

  • ブラックベリーで豆乳チーズができた

    庭のブラックベリーが今年もたくさん実をつけた。いちばん甘くて美味しいのは、ぽとっと落ちる直前まで熟した柔らかい実。黒くなっていても固いものはかなり酸っぱくて食べられないので要注意だ。 ところが、そういう熟した美味しい実には必ずカメムシが先に吸い付いている。なんでこんなに多いのかカメムシのやつ~、と嘆きたくなる。 毎年そのまま食べるかジャムにするかぐらいだったけど、とても食べ切れないので今年は初めてブラックベリーサワーを作ってみることにした。 ちょっと固めのものを選んだので酸っぱいかも。 用意するのは氷砂糖とリンゴ酢だ。消毒した瓶にブラックベリーと氷砂糖を交互に入れていき、最後にリンゴ酢を注ぐ。…

  • 樹齢千年のオリーブ大樹を訪ねて

    数年前から大樹巡りの旅をしている。広島の被爆樹イチョウの木の話を読んだのがきっかけだ。「75年は草木も生えない」と言われた焦土ヒロシマに、見事に蘇ったイチョウの木。だが数年間は葉っぱが扇形にならず、異形の葉を出し続けたという。物言わぬ植物がどれだけ苦しかっただろうと涙が止まらなかった。 retoriro.hateblo.jp 今回は樹齢千年のオリーブの大樹があると聞き、小豆島を訪ねた。オリーブが島のシンボルになっている小豆島だが、1950年3月15日に昭和天皇が小豆島ご巡幸の際、オリーブの種をお手蒔きされたのが始まりだそうだ。それを記念して3月15日は「オリーブの日」と制定された。 港ではオリ…

  • レモン甘酒はもちもちチーズ風

    家で甘酒を作り始めて早10年。初めは白米のお粥と米麹で作るオーソドックスなものだったが、玄米甘酒や雑穀甘酒、小豆甘酒など、素材を変えるだけでいろんな甘酒が作れることがわかり、どんどん面白くなった。 栗甘酒、さつまいも甘酒、かぼちゃ甘酒と試行錯誤が続き、変わったところでは蓮根甘酒も作ってみたりした。 retoriro.hateblo.jp 米麹と合わせれば、どんな素材でも甘酒になっちゃうんだと驚きの連続。濃縮でできあがるので、水で薄めてドリンクに、ジャムみたいにパンに、料理の甘味に、ときには唐辛子と合わせて自家製コチュジャンを作ったりと、甘酒は大活躍だ。 今回はレモンを使った甘酒を作ってみること…

  • ザクロの赤い粒は豊穣の象徴

    見た目はごつごつしていたり、一か所飛び出ていたりして、なんかあんまり美味しそうには見えないザクロ。でも割ってみると、びっしり詰まった深紅の粒が顔を出し、その美しさに目を見張る。 それもそのはず、ザクロは神話や聖書にも登場するくらい、大昔から人々に愛されてきた果物なのだ。まるで宝石のような美しい赤い粒は人々を魅了し、その数の多さから「豊穣の象徴」とされてきた。 そんなザクロだが、私はほんの数回しか食べたことがない。とにかく食べにくいのだ。小さな粒の中に種があるので、食べるたびにいちいち吐き出さなければならない。このザクロの種のことを「木片のような食感」と書いていた本があったが、まさに言い得て妙。…

  • 命を蘇らせることからその名が付いた和ハーブ

    お刺身には必ず添えられている青紫蘇。抗菌作用が強く、食べ物が腐るのを防ぐ効果があるという。その青紫蘇について調べていたら、興味深いエピソードに出合った。 昔、中国の有名な華陀(かだ)という医者が、カニによる食中毒で死にかけていた若者に紫の薬草の葉を煎じて飲ませたところ、たちまち元気になり瀕死状態から蘇った。そこから「命を蘇らせる紫の草」という意味で、「紫蘇」という名前が付けられたそうだ。 こういう言い伝えを信じるか信じないかは人それぞれだと思うが、私は「やっぱりそうだったのか」と自然界の神秘に触れたような気がした。なぜなら私にはまさに「青紫蘇で生き返った」実体験があるからだ。 今からもう何十年…

  • 新しいチャクラ本は目から鱗だった

    長年ヨガをしているので、なんとなくチャクラの話を耳にする機会は多かった。ヨガの先生は「チャクラを開いて」とよく言っていたし、ヨガの本をめくればチャクラの図が載っていたりした。 そしていつの間にか自分の中で漠然とした認識ができあがっていた。 「チャクラは開くもの」 なんとなく「閉じている」=「マイナス」というイメージがあり、「チャクラを解放するといいんだな。宇宙からいろいろなメッセージを受け取りやすくなるのかも」と思っていた。 そんな時にインスタで偶然目にしたのがこちらのチャクラ本。何が書いてあるのか、中身は全くわからないけど、とにかくこの表紙のイラストにインスパイアされてしまった。 何なんです…

  • 庭が小さな薬草園になっていく喜び

    我が家の庭に憧れの薬草が育ってきた。うれしくて毎朝起きると庭に出て、育ち具合を確認している。「憧れなんて大げさ、そんなの道端に生えてるよ」って言われてしまいそうだけど、私にとってはずっと憧れていたものなんです。 それはヘビイチゴとドクダミ。 ヘビイチゴには忘れられない苦い想い出がある。何年か前の植物療法の講座で「虫刺されに効くヘビイチゴのチンキを作る」という実習課題があったのだが、元来インドア派の私だけがヘビイチゴを見つけられずに課題ができなかったのだ。 その後リベンジで森に探しに行って、やっとヘビイチゴを見つけた時はうれしかったなぁ。2年遅れで無事にヘビイチゴのチンキも作ることができた。 r…

  • 神戸一人旅、ヴィーガンカフェでまさかの大ピンチ

    昨年9月、ひょんなことから偶然立ち寄った神戸布引ハーブ園。すごく気に入って、新緑の季節に必ずまた来ようと強く思った。そして今回実現した神戸一人旅。1日目は広大な敷地のハーブ園でゆっくり過ごし、2日目は北野異人館を巡る1泊2日の旅だ。 布引ハーブ園については前回こちらにまとめて書いた。展望レストランでエディブルフラワーを恐る恐る完食した話など。 retoriro.hateblo.jp 今回の旅のお楽しみは、ヴィーガンカフェ「喜雨」を訪れること。旅先でヴィーガンのお食事をいただくのはなかなか難しい。ヴィーガンレストランがあっても中心地から離れていたり、定休日と重なっていたりして。 以前高知県の「モ…

  • よもぎが香る春のフォカッチャ

    よもぎほど不思議な植物はない。そこいら辺に自生しているただの草と思いきや、大昔から邪気を祓う植物として神事に使われたり、またお茶に、お灸に、よもぎ蒸しにと薬草としても大活躍。加えてよもぎ饅頭のおいしいことと言ったら。 そんなよもぎは私にとって未知の魅力を持つ野草だけれど、いまだに「よもぎ摘み」は経験したことがない。よもぎらしき草を見つけても今一つ確信が持てなくて、もっぱら直売所で買うばかりだ。 今年もちゃっかり買って来ました。これで120円。 この季節限定の野草なので、後でいろいろ使えるようにペーストにしておくことにした。さっとゆでたら水気をしぼって軽く刻み、フードプロセッサーにかける。冷凍し…

  • 余ったジャムは葛粉で固める

    冷蔵庫の奥のほうにあるもの。いちばん高いところにあるもの。あるのはわかっているけど、取るのが面倒でついついそのままになっていたりする。作ったのいつだっけ?賞味期限は大丈夫? うちの場合はジャムです。作ったのもあり、買ったのもあり。ダイエットしようとパンを控えたりすると、ジャムの出番は途端になくなるので困ったものだ。 今回は、そんな余ったジャムを取り合えず固めたらどうだろうと思って試行錯誤した記録。まずはボンヌママンのマロンジャム。市販のジャムは甘すぎるとわかっているのに瓶の可愛さに負けてついつい買ってしまう。 小鍋にマロンジャム、水、葛粉を入れて火にかけ、よく混ぜる。重たくなってきたら練って練…

  • そば粉のガレット~ハーブのお花畑

    1月から朝日カルチャーセンターで「植物の民俗学」という講座を受けている。ゴマ、アズキと続き、3月のテーマは「ソバ」だった。ソバの歴史は古く、縄文時代後期・弥生時代の遺跡から花粉が出土しているという。5世紀からは「救荒植物」(飢饉の際に食料になるもの)として備蓄されたそうだ。 うどんと同様に一年中美味しいお蕎麦だけど、最近は麺だけでなく「そば粉パン」や「そば粉のガレット」等もよく見かけるようになった。香ばしくてもちもち感もあるので、小麦粉とはまた違った魅力がある。 ちょうどソバについて学んだところだし、そば粉を使ってガレットを焼いてみることにした。いつもはキノコや野菜を真ん中に載せて作ることが多…

  • 海沿いに建つ絶景神社を巡って

    ニューヨーク・タイムズ紙が発表した「2024年に行くべき52ヵ所」に、日本からは唯一「山口市」が選ばれたそうだ。行ってみたいけど、記事で「非の打ちどころがない」と絶賛された「国宝瑠璃光寺五重塔」は今改修中で、塔全体がシートで覆われているとのこと。(山口観光サイトより) そこで以前から気になっていた山口県の元乃隅神社に行ってみることにした。こちらもアメリカのテレビ局CNNが2015年に発表した「日本の最も美しい場所31選」に選ばれたそうだが、日本海に向かって赤い鳥居が連なる絶景は写真で見ただけでもすごく印象的で、心をつかまれる。 元乃隅神社は山口県長門市にある。私の家からは3時間のドライブだ。山…

  • そら豆がぎっしり詰まった春のキッシュ

    今週のお題「小さい春みつけた」 旬の野菜は何でもおいしいけれど、苦みのある春野菜は格別だ。毎年この季節になると「そろそろ出てるかなぁ」と野菜の直売所を覗くのがなによりの楽しみ。 思った通り、菜花、グリンピース、クレソンなど、春を感じる野菜がいっぱい並んでる。今年も来たぞ、春! 中でも目を惹くのがそら豆だ。さやが大きくて、皮もついてるからいっぱい買っても実際食べられるのはほんの少しだけ。ちょっと残念だけど、そこがまた貴重で特別感を増すというものだ。 そんなそら豆をぎっしり詰めて春のキッシュを作ってみました。新タマネギやグリーンピースも入れて。 まずは生地作りから。一般的には薄力粉だけど、私は古代…

  • 冬の喉ケア、春の鼻ケア

    冬は乾燥の季節だ。口の中が乾燥しすぎて変な夢まで見ることもある。喉が渇いて仕方ないのに、どうしてもペットボトルが開けられないとか、やっと開いたら空気しか出て来ないとか。(笑) それで夜中にハッと目覚めるんだけど、口の中がもう尋常じゃないくらいカラカラに乾いていて大変なことに。たぶんずっと口呼吸してたんだと思う。最近は対策として水筒にお白湯を入れて枕元に置くことにしている。ひと口含めば口の中に潤いが戻り、また眠りにつけるから安心だ。 そんな乾燥する冬に特に重要なのが喉ケア。熱湯を注いだマグカップに精油をたらして蒸気吸入したり、チンキでうがいをしたり。いつもうがい用に作っているのは、抗菌作用のある…

  • 雑穀で手作りおせんべい

    今週のお題「最近おいしかったもの」 ずっと昔にマクロビの本で見て印象的だったもの、それは「手作りおせんべい」だ。おせんべいって家で作れるものなのかと感動したけど、同時にちょっと落ち込んでしまったのを覚えている。お母さんが子供のために作る手作りおやつとして紹介されていたからだ。 うーん、ハードル高いな。 そう思って、当時はレシピにチャレンジする気にはならなかった。だけど、やらなかった宿題のように何十年もずっと気になっていて、「あれ、作ってみようかな」と時々思い出していた。 今回やっと重い腰を上げて、そのおせんべいを作ってみることにした。子供のためにとかいうプレッシャーもないので、お気楽に。 雑穀…

  • 新しい友と冬ごもり

    今週のお題「一生モノ」 我家に新しい友がやって来た。友と言っても人ではない。きっとこの先ずっと自分の側にいてくれるだろうと思われるモノ。 それは新しいライアーだ。 アフロディーテの竪琴ハート 実はライアーという楽器に出合ったのは、2021年のことだった。ヨーロッパ最高の賢女、薬草学の母と呼ばれる聖ヒルデガルトについて学んでいる時、先生が「ヒルデガルトはライアーを弾いていたのではないかと言われています」とおっしゃった。 ライアーという楽器を知らなかったので、俄然興味が出て検索してみると、ハープのような大きな楽器が出てきた。ああ、そう言えば「千と千尋の神隠し」で聴いたことあったなぁ。 とても素敵だ…

  • 宮沢賢治の童話「氷河鼠の毛皮」

    私が子供の頃に抱いていたお金持ちのイメージは「毛皮のコートを着た人」だった。だが時代は変わった。アルマーニを皮切りに、グッチなどの高級ブランドが次々と毛皮の使用廃止を宣言し、世界の潮流は「NO Fur」へ、毛皮はもはや時代遅れとなったのだ。 今から遡ること100年、アニマルライツ(動物の権利)が叫ばれている現在から100年も前に、宮沢賢治は「氷河鼠の毛皮」を発表している。なんという先見の明の持主だろう。「フランドン農学校の豚」について書いた時も感じたが、本当に時代を先取りしすぎていて誰もついて来れなかったのではないか。 retoriro.hateblo.jp このお話も「フランドン農学校の豚」…

  • ナッツでチーズもどき

    今まで「もどき料理」ってあんまり興味なかった。大豆ミートで作る「もどき唐揚げ」とか。でも考えてみたら、いつも食べてる「がんもどき」も元々は「雁擬き」で、味が雁の肉に似ているからだとか。昔からあったのですね。 ちょっと前に高野豆腐で「ひき肉もどき」を、豆腐で「炒り卵もどき」を作って「ヴィーガン三色そぼろ丼」を作ってみたら、予想以上に美味しくて驚いた。もどき料理を作ることは創作意欲を刺激して、自由研究みたいでなんか楽しい。 retoriro.hateblo.jp 今回はナッツを使って「チーズもどき」を作ってみることにした。用意するのは、生カシューナッツと生アーモンド。酵素抑制物質を取り除くため、浸…

  • ローゼル、引き寄せ?

    ここでも何度か書いているローゼル。昨年デパ地下で初めて生のローゼルに出合って感動した話。今年はローゼルの1日講座に参加し、持ち帰った生のローゼルで家実習をし、余った種を庭に植えた話。種がハート型だなんて可愛すぎる~。 最近ちまたではローゼルが流行っていて、ローゼルを愛する人をローゼリアンと言うらしい。確かにルビーレッドの色、愛らしい形は独特で他に類を見ないほど魅惑的だ。初めて生のローゼルを見たら誰でも虜になっちゃうんじゃないかな。(ちなみにクレオパトラもローゼルで美貌を保っていたという) そんなこんなでローゼルに夢中になっていたら、ローゼル愛が引き寄せたのか(笑)、まったく予想外の場所でまたロ…

  • ユリ根を入れた秋のベジちまき

    ちょうど昨年の今頃だったかな。デパ地下でおがくずに埋まっていたユリ根と邂逅。恥ずかしながら、この歳になるまでユリ根がどんなふうに売られているのかも知らなかったから、もう驚くやら、感動するやら。 ごつごつした球根のようなユリ根を一枚一枚剥いていく手作業に、なぜか心が落ち着いてきて、とても楽しかったのを覚えている。 retoriro.hateblo.jp またユリ根が売ってないかなと思って同じデパ地下に行ってみたら、おがくずがいっぱい入った発泡スチロールを発見。埋まっていて姿はよく見えないけど、これは間違いなくユリ根さんでしょう。 迷わずビニール袋を手にし、まずはおがくずをたっぷり入れる。昨年は遠…

  • 源氏物語で紫の上も食べた亥の子餅

    学生時代に学んだ源氏物語。来年の大河ドラマ「光る君へ」が紫式部の人生を描くということで、予習も兼ねてまた源氏物語にチャレンジしている。若い時は「古文を読む」ことに苦労したけど、今はむしろ平安時代の暮らしに興味があるので、現代語訳の助けも借りながら楽しく読んでいる。 源氏物語にはいろいろな和菓子も登場する。まさにタイムリーなのが「亥の子餅」だ。平安時代には新米でついた亥の子餅を食べる宮中行事があり、亥の月(旧暦の10月)の亥の日、亥の刻に食べることで無病息災につながると信じられてきた。 源氏物語の第九帖「葵」の巻で、正妻である葵上と死別した光源氏は少女の頃に引き取って世話をしていた紫の上ととうと…

  • 秋の庭とハーブ仕事

    暑かった今年の夏もいつの間にか終わり、爽やかな秋晴れの日が続いている。蚊もそろそろいなくなって庭仕事も楽になるかな。 うちの庭でうれしい発見。春に植えた時計草が初めて花を咲かせたのだ。姿形といい、色合いといい、なんと不思議で美しいことか。 花の形状が時計の文字盤にそっくりなので日本では時計草と呼ばれるが、メディカルハーブの世界ではパッションフラワーだ。「パッション」はキリスト教の「受難」が語源で、花の形をイエス・キリストが十字架に架けられた姿に見立てている。同じ花でもまったく違う名前が付けられたとは、なんとも興味深い話だ。 見ているだけで、吸い込まれてしまいそうな美しさ。この複雑な形状、鮮やか…

  • ハーバリストの本で憧れていたルバーブ

    いくつになっても、人生で初めて何かに出合うのはうれしいものだ。ハーバリスト広田靚子さん、萩尾エリ子さんの本で見たルバーブという野菜。フキのような長い茎がなんとジャムやパイに使われると知って驚いた。 直立不動にまっすぐ伸びているワイルドな姿と、どこか愛らしい赤い色。その不思議な野菜に私はずっと憧れていた。いったいどんな味のスウィーツができるのか。 そしたら、なんとデパ地下で国産ルバーブを発見! 産地である長野県富士見町はルバーブで町おこしをしているそうで、赤いルバーブの生産は日本一だという。輸入品ではなく国産のルバーブが買える時代になったとは知らなかった。 売っていたのは茎の部分だけど、ルバーブ…

  • 偏愛ラズベリーのつぶつぶケーキ

    ベリー系の果物が好きだ。ストロベリー、ブルーベリー、ブラックベリー、ラズベリー、クランベリー、他にもマルベリー(桑の実)とか、チェリーもベリーのお仲間だ。 何と言っても姿かたちが愛らしい。皮をむいたりしなくても、手でちょっとつまめるのがいい。甘すぎず、酸味があるのもいい。 なかでも一番好きなのがラズベリー。普通のスーパーではなかなかお目にかかれないけど、コストコに行けば間違いなく手に入る。今回もありましたよ。たっぷり入って1,390円。 日持ちしないので、すぐに何かを作るか冷凍するか。ジャムが手っ取り早いけど、ちょっと手間暇かけて、ケーキを作ることにした。 まずはケーキに入れるピュレから。ラズ…

  • 宮沢賢治の童話「フランドン農学校の豚」

    宮沢賢治の童話「フランドン農学校の豚」を読んだ。ある農学校で飼育されている知能のある豚が屠殺されるまでのお話で、豚が自分が殺される「その日」におびえながら過ごす姿を描いている。 折しも佐賀県では豚熱が発生し、1万頭の豚が殺処分されたばかりだ。 殺害の瞬間の描写もあり、あまりに残酷で哀しいお話だが、賢治が亡くなった翌年(1934年)に発表された作品だというから、賢治の先見性には驚いてしまう。 2008年に第18回宮沢賢治賞を受賞したロジャー・パルバース氏は「(おそらく)世界で初めての、動物の福祉をメインテーマに書かれた物語」と指摘している。(ウィキペディアより) あらすじを簡単にご紹介していこう…

  • 聖ヒルデガルトの命日に栗のコロッケを

    ヨーロッパ最大の賢女、薬草学の母と言われる聖ヒルデガルト。西洋音楽史に名を刻む音楽家でもあり、宇宙を幻視したことでも知られている。「ヒルデガルト療法」と呼ばれる彼女の教えは現代に蘇り、世界中で実践されている。 9月17日は彼女が81歳で天に召された日だ。12世紀の頃の平均寿命を考えたら、かなりの長生きで、最後まで精力的に使命をまっとうしたことが伝えられている。毎年ドイツで行われる昇天祭には、世界中から研究者やファンが集うという。 私もいつか行ってみたいと思っているけど、今年も日本から祈りと感謝を捧げたい。毎年この時期には、彼女おススメの食材やハーブを意識して使うようにしている。 そこで今回は栗…

  • 花を食した日

    旅の途中の出来事。期せずして、一度にたくさんの花を食べる機会があった。エディブルフラワーとわかっていても、やっぱり花を食べるのはちょっと勇気がいる。 もちろん今までも、菊の花をお浸しにしたり、桜の花で桜ご飯を作ったり、椿の花の天ぷらを食べたこともあった。だけど、生の花を茎までむしゃむしゃと丸ごと食べたのは初めての経験だった。 週末に念願だった姫路城を訪れた。もう圧巻の美しさで、暑さも忘れるくらい。 新神戸駅から新幹線で帰路につく予定だったが、まだ時間が余っていたので急遽すぐ近くにある「神戸布引ハーブ園」へ行ってみることにした。まったく予定になかった旅のおまけ。 標高400mの山の中にあるハーブ…

  • 一番わかりやすいビーガン入門書

    先日、書店をぶらぶらしていて見つけた本。著者名を見て驚いた。ヴィーガンに関する本を次々と精力的に翻訳されている井上太一氏だったからだ。翻訳本ではなく、ご本人の著書が出たということか。 どうやらヴィーガンの実践入門書らしい。 今まで私が読んできたヴィーガンに関する本は、井上氏によって翻訳されたものが多い。 「肉食の終わり」「さよなら肉食」「菜食の疑問に答える13章」「牛乳をめぐる10の神話」「ビーガンという生き方」「ビーガン食の栄養ガイド」 これらの本に私はたくさん影響を受けたし、「訳者あとがき」にも感銘を受けてきた。 retoriro.hateblo.jp そこで今回はこの本について紹介してみ…

  • 真夏もフル活用で大助かりの薬膳ポット

    真夏の料理は汗だくだく。クーラーをつけていても全く関係ない。鍋で煮たり、フライパンで炒めたりと、ガスレンジのそばにいるだけで熱中症になりそう。 だからと言って、冷たいものばかり食べるわけにもいかないし。そんな時に、以前お粥用に買った薬膳ポットが他にもいろいろ活用できることを知った。 retoriro.hateblo.jp 今まで主にお粥やお茶用に使っていたけど、薬膳料理家のタナカトウコさんのインスタを見たら、豆や雑穀を使った料理も手軽にできるみたい。暑くて料理が面倒な時こそ、具沢山のスープなどをしっかり食べたいものだ。 薬膳の本によると、夏は緑豆や冬瓜などを食べるといいらしい。体の熱を取り、ほ…

  • いざ森の中のパワースポットへ

    まさに地球沸騰化、連日の猛暑で不要不急の外出は控えていたけど、クーラー付けっぱなしの蟄居生活もそれなりに辛いものがある。 どこか涼し気なところはないかなと、森の中のパワースポットに出かけてみることにした。目指すは佐賀県唐津市相知町(おうちちょう)にある「鵜殿の石仏群」だ。 伝承によると、大同元年(806年)空海が唐での仏教修行の帰りにこの地に立ち寄り、「漢土の霊窟にも劣るまじき法地なり」と、三体の仏様を岩肌に彫ったのが始まりとされる。(残念ながら、現在は残っていない) 現存しているのは、南北朝時代から江戸時代にかけて彫り込まれたもので、60体ほどの仏様があるという。 参道入り口に到着。暑さのせ…

  • 夏野菜で作ったアイスはちょっと不思議な味

    今週のお題「ベストアイス2023」 夏本番、今こそアイスが一番おいしい季節だ。お腹は冷やしたくないけれど、アイスを頬張って口の中だけでもひんやりしたい。 私の好みは和アイスだ。豆乳やココナッツミルクに、小豆やきな粉、抹茶を混ぜて、フードプロセッサーでガーっとして凍らせるだけ。甘さも自分で調整できるから手作りがいい。 好きなものばかり作っているとワンパターンになってしまう。たまには趣向を変えて、ちょっとチャレンジしてみようかと、夏野菜を使ったアイスを作ってみることにした。試行錯誤中なので、果たしてどんな味になるか。なんかワクワク。 <キュウリのアイス> 夏野菜と言えば、キュウリが最高!ぬか漬けに…

  • 庭のベリー&ベリーでコーディアル作り

    我家の庭では、毎年この時季にブルーベリーとブラックベリーがたくさんとれるようになった。植えたのはもう20年も前で、よく実をつける年と、まったくダメな年もあったりしたけど、ここのところ豊作が続いている。うれしいことだ。 でも、正直ブラックベリーは食べにくい。熟して甘くなるまで待つとポタポタと地面に落ちてしまうし、大敵のカメムシがへばりついてチュウチュウと甘い汁を吸っている。そうなる前にとると、すっぱくて食べられないのだ。 ブラックベリーはアントシアニンやポリフェノールが豊富で、眼精疲労やアンチエイジングに効果があるという。だからカメムシばかりに吸われてはもったいないと、すっぱいうちにとって、せっ…

  • おからがあったら必ず作る私の定番

    お気に入りの豆腐屋さんがある。小さなお店だけど老舗なので人気があって、いつ行ってもお客さんがいっぱいだ。車で1時間ぐらいかかるので、しょっちゅうは行けないけど、ドライブがてらお豆腐目当てに出かける。 いろんな硬さのお豆腐を数種類、がんもどき、豆乳、豆乳プリンなどをたっぷり買った後のお楽しみは、また別にある。おからが袋1杯分もらえるのだ。できたてで、まだあったかい、ホカホカのおから。本当にありがたい。 このおからで必ず作るものが2つある。おからサラダとおからケーキだ。まずはおからサラダから。 おからをフライパンで乾煎りし、水分を飛ばしたらボウルに入れる。そこに塩もみしたキュウリ、紫玉ねぎ、パセリ…

  • YOJO灸って、怖がり屋さんのお灸入門にはいいかも

    今週のお題「上半期ベスト◯◯」 私の上半期ベストワンは「YOJO灸」というお灸です。今回はそんなお灸の話を書いてみました。 最近「お灸女子」「灸活」という言葉をよく聞くようになった。自分の体に気を配り、プチ不調ぐらいなら自分で治そうとする人が増えているのかな。そんなセルフケアに、お灸は人気があるようだ。 私も10年以上前、カルチャーセンターのお灸講座に通って、ツボを学び、セルフお灸のやり方を習ったけど、身に付かなかったなぁ。お灸ってやっぱりなんか怖くて私にはハードルが高かった。 その時のテキストがこちら。講師は鍼灸師の古藤佳子先生。 手作り感あふれる素敵なテキストだ。断捨離せずに取っておいてよ…

  • 杏の酵素シロップと漢字の話

    ドライの杏はよく食べるけど、生の杏は今までお目にかかったことがなかった。それが道の駅で偶然見つけたので、うれしくて即購入!なんか完熟梅みたい。 ワクワクで買ってはみたものの、どう調理したらよいかがわからない。ジャム?焼酎に漬ける?結局いつも作っている酵素シロップにするのが一番無難かなと思った。 酵素シロップはもう10年以上いろんな素材で作っている。自然発酵させ、冷蔵庫で1~2年は平気で保存できるので、ドリンクはもちろん、ドレッシング、お菓子作りにと、とても重宝する。 さっそく同量の白砂糖で漬けていく。白砂糖は体に悪いと、いつも悪者扱いだけど、酵素シロップは果物の発酵を促し、単糖が多糖に変化する…

  • 読みたいのに読み終わるのが淋しい本

    今週のお題「読みたい本」 今読んでいる本があります。話題になっていたので早速図書館に予約し、やっと順番が回って来たところなのですが、、。まるで映画を観ているかのように情景が鮮明に浮かび上がり、登場人物たちの心情が胸に響いて、なかなか先に進めないのです。 そのページにずっと留まって味わいたくなる不思議な本。 「あなたを想う花」上・下 ヴァレリー・ぺラン <Amazonの本の紹介より> フランスで130万部突破の国際的ベストセラー2020年イタリアで一番売れた本2022年ノルウェーで一番売れた本ウォールストリートジャーナルが選ぶベストブックに選出 ネタバレにならないように簡単にご紹介すると、主人公…

  • 嘉祥の日に老舗の和菓子を味わう

    6月16日は「嘉祥の日」と呼ばれ、厄除け・健康招福を願って和菓子を食べる日だ。この日に和菓子を食べる習慣は、平安時代に始まり江戸時代まで続いたが、明治になって廃れてしまった。それを全国和菓子協会が1979年に「和菓子の日」として蘇らせたそうだ。 平安時代の中期、仁明天皇の時代には疫病が蔓延していた。そこで天皇は元号を「嘉祥」(「めでたいしるし」という意味)に改め、嘉祥元年(848年)6月16日に「嘉祥の儀式」を行った。日付にちなんで16個の菓子や餅を神前に供え、厄除け・健康招福を願ったという。 初めてこの話を知った時は、厄除けにお菓子ってなんて素敵なんだろうと思ったけど、考えてみたら小豆は昔か…

  • 大豆ミートより高野ミート⁈

    最近すっかり食材としての認知度が高まった大豆ミート。菜食の人じゃなくても、いろんな理由からお肉の代わりに使う人が増えたのか、普通のスーパーでも簡単に手に入るようになった。 でも、私はこの大豆ミートが苦手。いくら大豆からできていると言っても、加工食品であることには違いないし、何より見た目も味もお肉に似ていてどうも食べづらいのだ。 無印良品のランチが大好きでよく通っていたけど、以前は肉・魚以外にも野菜料理がたくさんあって選べたのに、今は野菜の代わりに大豆ミートばかりになってしまった。残念に感じているのは私だけかな。 そこで今回は大豆ミートを使わずに、高野豆腐でミンチっぽいものを作ってみることにした…

  • ビーツで大地のエネルギーをチャージ

    誰が最初に言ったのか、ビーツは「飲む輸血」と表現されることが多い。初めてビーツジュースを自分で作った時に、なるほどな~と納得した。 切る前はごつごつしていて土色っぽいのに、ひとたび切ったら鮮やかな赤い汁が台所中に飛び散って、まな板はもちろん、自分の手も真っ赤っか、レースのカーテンまで染みだらけにしたこともある。 こんなに鮮やかな赤い色をした野菜ってある?それでいて奥深い味がするから、ビーツジュースを飲むと、なんだか身体中の血液が濃くなったみたい。まさに「飲む輸血」という表現がぴったりなんだ。 そんなビーツが売っていました!めったにお目にかかれないので、すごく嬉しい。 何を作ろうか迷ったけど、や…

  • お寺でいただくハレの精進料理

    最近のお気に入りで、よく出かけるのが福岡県篠栗町。「森林セラピー基地」の認定を受けているだけあって、ヒーリングスポットやパワースポットも多い。 何と言っても、篠栗町は「日本三大新四国霊場」のひとつ、篠栗四国八十八ヶ所遍路で知られている。霊場の総本寺、第一番札所は南蔵院で、そこに横たわる釈迦涅槃像はブロンズ製では世界一の大きさだそうだ。 南蔵院涅槃像 今回訪れたのは、四十三番札所「明石寺」の境内にある大日屋旅館だ。大正時代から宿坊として、多くのお遍路さんを見守ってきたという。そこで本格的な精進料理がいただけると聞いて、楽しみにやってきた。 明石寺の福徳門 この門の他に、男性の金剛門、女性の胎蔵門…

  • ヘビイチゴで虫刺されの特効薬を作る

    今年も新緑の季節がいよいよ到来だ。昨年の今頃、高知県にある牧野植物園に一人旅したのを思い出す。今、朝ドラを楽しみに見ているので、早くもまた訪れたくなった。 さて、植物療法の世界では本格的な暑さが始まる前に、必ず準備するものがある。ハーブの虫除けスプレーと虫刺されに効くローションだ。 特に「ヘビイチゴのローション」は、いろんな本によく載っているし、実際に作って使った人が「驚異的な効果」「痒みと痛みが瞬時に治まって感動」「まるで魔法水」「痒み止めの秘薬」などと絶賛するので、以前から興味津々だった。 実は一昨年に受けた植物療法のズーム講座で、実習課題が「ヘビイチゴのローション作り」だったのだが、元々…

  • 古民家カフェでマクロビランチ

    NHKのEテレで放送されている「ふるカフェ系 ハルさんの休日」という番組をご存知だろうか。渡部豪太さん演じるハルさん(古民家系カフェブロガー)が、日本中の古民家カフェを訪ねる番組だ。 2016年から続いていて、毎回どんな古民家カフェが登場するのか楽しみに見ている。カフェそのものも魅力だけど、建築様式の解説や、その街の歴史、店主の思いなどが盛り込まれ、なぜか見ていてほっこりする番組なのだ。 佐賀県に週末だけオープンする「古民家マクロビカフェ」があると聞き、私もハルさんになった気分で訪ねてみることにした。三瀬峠のトンネル有料道路から車で10分ほど行ったところにある「三調家」というカフェだ。 余談だ…

  • お香の日に手作り香を焚く

    昨年、大分にある香りの博物館を訪れてから、香りについて俄然興味が増していろいろなアロマやお香を試している。最近は和の香りにより惹かれるようになり、いつの間にか毎日お香を焚くのが習慣になった。 retoriro.hateblo.jp 季節は春、ちょうど4月18日は「お香の日」ということで、何か特別な日にしたいなと思っていたところ、ニールズヤードさんで「手作りお香」の講座を見つけた。 以前、本を参考にタブ粉とヨモギでお香を作ったことがあったけど、完成したと思って袋にしまったら、すぐにカビてしまった。 一度きちんと学んでみようと、さっそく申し込んだ。最近はオンライン講座が多いので家にいながら体験でき…

  • 豆腐干絲でグルテンフリーパスタ

    パスタって食べてる時はすごく美味しいんだけど、後からお腹が妙に重くなってしまうこともよくあって、ついつい避けるようになっていた。小麦のグルテンが腸にへばりついて悪さするなんて話も聞くし。 最近はグルテンフリーの玄米パスタや大豆麺など、小麦粉を使わない麺もよく見かけるようになってきた。そんな中、初めて出合ったのが豆腐干絲(とうふかんす)という麺。見慣れない漢字を使うと思ったら、台湾料理で使われる食材だそうだ。 台湾には「台湾素食」という世界的に有名な菜食文化がある。ヴィーガンの人たちが「台湾はヴィーガン天国」と言っているのをよく聞くし、ウィキペディアによると国民の10%が菜食主義者だという。私は…

  • イギリスの台所レメディ、セージのうがい薬

    古代ギリシャ、ローマ時代から万能薬として使われてきた聖なる薬草セージ。その名が救済を意味していることから「救世主セージ」と呼ばれていたという。 ヨーロッパでは「庭にセージがある家は病人が出ない」と言われていると知り、うちの庭にも2種類のセージを植え、飲用、浄化用と使い分けている。 さて、私が創刊号から愛読している雑誌「Veggy」の最新号に「世界の台所に伝わるホームレメディ」というおもしろい特集があった。 その中にイギリスのハーブ療法として、セージのうがい薬が紹介されていたので、さっそく作ってみることにした。私がいつも作っているうがい薬は、セージ・ユーカリ・ミントをウォッカに浸けて作るチンキな…

  • スーパーでも本屋でも、目に付く脱肉食志向

    世の中がいよいよ変わって来たなと実感する日々。以前は自然食系の店に行かないと買えなかったヴィーガン食品を、普通のスーパーでもよく見かけるようになったのだ。 先日イオンで見つけたのがこちらの商品。乳製品不使用のパスタソースとチーズだ。好奇心全開で買ってみた。 イオンスーパーには、他にもプラントベースの商品がたくさんあって驚いた。調べてみたら、イオンでは2020年から「健康や地球環境に配慮し、もっと植物由来の食生活を!」をモットーに、オリジナルブランドTOPVALUで「Vegetive」シリーズを展開しているそうだ。 www.topvalu.net 私はずっと菜食なので、市販のヴィーガン商品をわざ…

  • 土筆と桜で春色ドーナツ

    春の訪れにわくわく、そわそわ心躍るこの時季の定番は、桜の花びらを使ったスウィーツだ。思い立ったらすぐに作れるように、桜の花の塩漬けをたくさん買って常備してある。庭に八重桜があればなぁ、自分でせっせと作るんだけど。 今年はどんな桜ケーキを作ろうかと思っていたところ、スーパーで土筆を発見!「スーパーで」というのが、恥ずかしいやら悲しいやらだけど、土筆が生えている土手のようなところは近所にないし、こうやって春の恵みに出合えただけで、とってもうれしい。 取り合えず、さっと湯がいておく。さあ、この土筆をどうしよう。甘辛く煮たり、酢味噌で和えたりするのが定番らしい。でも、せっかくだからなんか違うものを作り…

  • 皆と同じ物を、残さず食べなきゃと、とらわれていた日々

    お題 私がとらわれていた「しなきゃ」 幼い頃から、なぜか動物性食品が苦手でした。お肉は絶対無理で、お魚は生臭く苦手、卵はよく焼けば何とか食べられたけど、牛乳は飲む度にお腹が痛くなり、、。 そんなですから、母親からはいつも怒られていました。 「好き嫌いばっかりして」「ご馳走を残すなんてバチが当たるよ」 今でも忘れられない記憶は、小学校に入学して初めての給食の日のこと。クラスで一人だけ牛乳がどうしても飲めなくて、泣いてしまったのです。みんながこっちを見ているので、恥ずかしくて恥ずかしくて。 幸い担任が優しいおばあちゃん先生だったので、怒られることもなく「少しずつ飲めるようになろうね」と言われました…

  • 麻炭パウダーで灰色のヨーグルトができた

    麻炭パウダーを入れてご飯を炊くと、なぜかふっくらと美味しく炊ける。塩と混ぜて歯磨きすれば、口の中がすっきりして気持ちがよい。食べすぎてお腹が重い時は、お水に混ぜて飲むとデトックスになる。 こんなふうに日常のいろんな場面で大活躍の麻炭パウダー。以前は鼻うがいのぬるま湯にも混ぜていたけど、時間差で黒いものが鼻の下にたれているのに気づいて、びっくりしてやめた。鼻うがいに麻炭はちょっとやり過ぎだったかなぁ。 いつも使っている麻炭パウダーはこちら。商品名は「コズミックヘンプ」だ。 少量サイズからお得な大容量まで、いろいろ売っている。麻炭パウダーは軽いので、ふわふわっと舞いやすく、気をつけないとそこいら中…

  • 牛さがし、再び

    折に触れ、何度も立ち戻りたくなる十牛図のお話。たった10枚の絵の中に、どれだけ人生の指針、この世の真理が込められているのだろう。 元々は宋の時代に作られた「禅の入門書」のようなもので、10枚の絵を通して悟りに至る道筋が描かれている。禅の修行僧が、自分が今どの段階にいるのかを十牛図の絵を助けに知ることができるという。 牛飼いの少年が、いなくなった牛を探しに旅に出るところから始まる10枚の絵。そんな十牛図が現代に蘇り、いわゆる「自分探しの旅」の手がかりとして、読まれているらしい。私も十牛図の持つ、なんとも不思議な魅力にすっかりはまってしまった一人だ。 牛とは何なのか、本来の自分?それを「外に」探し…

  • お事汁と小豆の煮汁で無病息災を願う

    2月8日は「事八日」(ことようか)で、無病息災を祈って「お事汁」(おことじる)を食べる日だ。 日本の伝統行事に関する本によると、「事(こと)」という文字には祭りごとを表す意味があり、事八日は昔から事を始めたり、納めたりする節目の日とされてきたそうだ。 事八日は、2月8日と12月8日の二日あるのだが、「事」が田の神様にまつわる農耕儀礼を指す場合は、農作業を始める2月8日が「事始め」で、農作業を終わらせる12月8日が「事納め」になる。 「事」が年神様にまつわる正月儀礼を指す場合は、正月の準備を始める12月8日が「事始め」で、正月の片づけをすべて終わらせる2月8日が「事納め」になる。ちょっとややこし…

  • 春菊の生米パン

    お米から作る生米パン。初めてその存在を知った時は驚いた。小麦粉に、炊いたご飯を大胆に混ぜて作る「ごパン」はよく作っていたけど、生のお米をそのまま使うとは。 考案したのはヴィーガン料理家のリト史織さんで、今ではパンだけでなく生米スウィーツもたくさん発信している方だ。「米粉を精製する過程で、遺伝子組み換え酵素で処理しているケースがある」ことを知り、米粉に疑問をもったそうだ。 私も生米パンに挑戦した話を以前に書いた。ミキサーで混ぜて焼くだけなので、作り方はいたってシンプルなんだけど、初めてだからあたふたしながら、なんとかもっちもっちのお米のパンができあがった。 retoriro.hateblo.jp…

  • 大樹巡礼の旅を振り返る

    特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと」 ここ2年ほど、大樹巡礼の旅を続けている。旅のタイトルはちょっと大袈裟だけど、大樹の持つ神秘性・生命力の強さに惹かれ、崇める気持ちでこう呼んでいる。 今まで訪れた大樹を振り返り、2023年に行きたいところを考えてみた。 retoriro.hateblo.jp 大樹は神社の中にあることが多い。長い間、地域の人々から愛され、崇められ、心の拠り所となって来たであろう歴史が感じられる。 こちらは福岡県古賀市にある五所八幡宮の樹齢1000年の大楠。こぶがムーミンにそっくりなので「ムーミンの木」と呼ばれ、子供たちにも人気のようだ。 こちらは福岡県宇美…

  • 定期便で学ぶ、自然に寄り添うハーブティーのブレンド

    聖ヒルデガルトの時代はハーブティーを楽しむ習慣はなかったという。当時は水が汚かったので、ハーブはもっぱらワインに入れてぐつぐつ煮出していたそうだ。そう考えると、お茶の時間をゆっくり楽しめるのは幸せなことだ。 自然療法を学び始めた頃は、ハーブティーのブレンドにせっせと勤しんだ。テキストに書いてあるブレンドは全てやってみないと気が済まない面倒な性分。今思うと、美味しいとか、体に効いてるとか、じっくり観察するというより「学んでいる感」に満足していたのだろう。 そしてある時、気がついた。自分という一人の人間に合ったブレンドは自分で見つけるしかないと。 私は寝つきが悪いのだが、一般的に「安眠のお茶」「ナ…

  • 七草粥と七草爪のまねごと

    1月7日は人日の節句で七草粥を食べる日だ。実は私の誕生日でもあるので、子供の頃は「誕生日なのにお粥~⁉」と文句ばかり言っていた。 歳を重ねてからは七草粥の美味しさが体に沁み渡るようになり、毎年恒例の行事になっている。今年は食べるだけでなく、七草爪もやってみようと張り切っている。 きっかけは「日本橋木屋 ごはんと暮らしの道具」という本で見た江戸時代の絵。「七草粥」というタイトルで、「江戸時代、将軍家でも七草粥が食べられ、第一夫人が草の露で濡らした爪で、七草を切って食べる習わしがありました」とある。 第一夫人、という言葉にも引っかかったが、七草粥と七草爪についてもっと知りたくなった。 よく「新年を…

  • 陰陽の食養生を学びに奈良へ

    中学校、高校ともに修学旅行は京都・奈良だった。いろいろ回ったはずだけど、やっぱり大仏様と鹿が印象に残っている。 そして今回、何十年かぶりで再び奈良を訪れた。ずっと以前から「マクロビの師」と仰いでいたオオニシ恭子先生のワークショップに参加したのだ。 オオニシ先生について簡単にご紹介すると、著書のプロフィールには「食養料理研究家の桜沢リマ氏(マクロビ創始者の桜沢如一氏の妻)に学んだのち渡欧。32年間ヨーロッパでマクロビの普及に努めた。2013年に帰国し、奈良・初瀬の地で『やまと薬膳』の活動を開始した」とある。 そのご活躍ぶりは、雑誌などでもよく拝見していて、以前からファンだった私は「いつかお会いし…

  • 冬の喉ケアは花梨とスミレのシロップで

    芳醇な香りの花梨。この季節だけの恵みに感謝しながら、喉を潤し、咳を鎮める特別なシロップを作る。煮詰める方法もあるけれど、私のシロップは発酵を楽しむ酵素シロップだ。そしてハーブをプラスする。 去年は花梨とスミレとてんさい糖だけで作ったが、今年はフェンネル・カルダモン・シナモンも加えて、ちょっとスパイシーシロップにしてみようかな。 スミレは小さくて可愛らしい花というイメージだが、医学の父ヒポクラテスお墨付きの優れた薬草だ。薬草療法ではスミレの鎮咳作用がよく知られているので、私の作る冬のシロップにスミレは外せない。 でもハーブの輸入全般が厳しいらしく、オーガニックのドライスミレを手に入れるのが大変難…

  • いにしえの香りでオリジナル匂い袋を作る

    大分香りの博物館・後編は匂い袋作り体験について。 オリジナル香水を作った後の休憩時間で、2階の「香りヒストリーギャラリー」を回る。古代エジプトからアールヌーボー時代に分類され、貴重な歴史資料が展示されていた。 ハーブ医学薬学についての展示もあり、大変興味深かった。やっぱり始まりは医学の父ヒポクラテスからだ。 「香り商人の衣服」と名付けられた作品が面白かった。頭には香炉、左手には石鹸、右手にはなめし皮、胸にはたくさんの香水、香料粉、精油、嗅煙草までぶら下げ、まさに香り商人といったお姿。こんな人から直接買ってみたいなぁ。 そして日本の源氏物語も「香りを競った雅な遊び」として紹介されていた。再来年の…

  • 大分香りの博物館で調香体験

    香水やコロンといった香りを身につける習慣はなかった。病院、ヨガスタジオ、レストラン等で他人がつけている香りを不快に感じることも多く、それなら逆もあるだろうと自分はつけないことにしていた。 ハーブやアロマを学び、香りの歴史や癒しの効能などを知ると、香りの世界の奥深さに惹かれるようになり、特に和の香りの世界、平安貴族の練香や足利義政のもとで生まれた香道をもっと学びたくなった。 今回訪れたのは、別府大学の付属施設「大分香りの博物館」だ。そこで「調香体験」と「匂い袋作り」の2つの体験コースを申し込んだ。 博物館は3階建てで、「香りプロダクトギャラリー」「香りヒストリーギャラリー」「学びと癒しのギャラリ…

  • バターナッツかぼちゃで憧れのレシピを

    最近珍しい野菜との出合いが続いている。先日、近所の直売所で初めてバターナッツかぼちゃを見た時は「これだ、これ、ずっと探してたやつ!」と感激してしまった。 何度かブログに書いているが、普段漫画を読まない私がTSUTAYAで全12巻を借りて一気読みした「にがくてあまい」という漫画。映画にもなったから、ご存知の方もいるだろう。その公式レシピ本で、ずっと気になっていたのが「パースニップとバターナッツのロースト」という料理なのだ。 パースニップって、バターナッツって、一体何なの?と思い続けていた。 この料理の作り方はいたってシンプルで、オリーブオイルで野菜を和えてオーブンで焼くだけ。それなのにレシピ本に…

  • おがくずの中に埋まっていたユリ根

    デパ地下にはあまり縁がないが、野菜売り場を覗くことがある。ビーツやトレビスといった、ちょっと珍しいオシャレな野菜に出合えるからだ。 今回の邂逅はユリ根。お節や京懐石で食べたことはあるけど、日常的にお馴染みのものではない。だからおがくずの中に埋まっていたユリ根を見つけた時は「へぇ、こんなふうに売ってるんだ」と驚いてしまった。 なんだか未知の世界でワクワク。これは買いだろう。久々にデパ地下に来てよかった! 店員さんに「これはどうやって買ったらいいのですか」と聞くと、「そこのビニールに入れてレジへ持って行ってください」とのこと。 おがくずで姿もよく見えないまま、手探りで1個だけ袋に入れた。高級な珍野…

  • なんて可愛い生のローゼル

    疲れた時の定番のお茶は、ハイビスカス、ローズヒップ、ローズのブレンド。ほどよい酸味とルビーのような美しい赤い色に元気をもらう。 なかでもハイビスカスのお茶は、古代エジプトの時代から飲用されており、ピラミッドを積み上げた作業員たちの喉を潤したという。 そんなハイビスカスだが、メディカルハーブの世界では観賞用のお花と区別してローゼルと呼ばれることが多い。今回幸運にも、珍しい生のローゼルが手に入って舞い上がってしまった。 なんと愛らしい、エレガントなお姿。ポッと膨らみながらキュっと引き締まっていて、なんとも言えない気品が漂っている。それもそのはず、昔から「神に捧げる花」とされ、中国ではローゼルティー…

  • 失敗続きの柿のタルトタタン

    野菜の直売所へ行ったら、段ボールいっぱいの熟柿を発見。お値段なんと22個で480円だ。その時すでに私のかごには5個で350円の柿の袋が入っていた。さて、どうする。 柿はシャキシャキと歯応えのある硬めが好きだ。でも夫は熟柿をスプーンで掬って食べるのが好き。段ボールのは「やわ」と書いてある通り、かなり柔らかそうだが、全部が全部ぐちゅぐちゅしているわけではなさそう。なんと言っても破格のお値段が魅力的なので、買うことにした。 何を作るか考えて、柿をたくさん使えそうなタルトタタンはどうかなと思った。普通はりんごだけど、応用編ってことで。 でも早くも一抹の不安。柔らかすぎるのだ。普通はバターと砂糖でりんご…

  • ポリヴェーガル理論を再び

    以前にポリヴェーガル理論に関する内容を書いた。素人が入り口の、そのまた入り口辺りに立って、おもしろいなぁと感じたことだけを書いた。 自律神経って交感神経と副交感神経の2つだと思っていたら、哺乳類には3つあって、「つながりを育む」という哺乳類だけが発達させた社会性に関わる神経があるとのことだった。 ポリヴェーガル理論を生み出したポージェス博士は、副交感神経を「背側迷走神経」と「腹側迷走神経」の2つに分けた。 <発達の歴史> ・背側迷走神経(ブレーキモード) 消化やリラックスを司る。危機に瀕した時は急ブレーキをかけ、呼吸や心臓の働きを遅くし、凍りつき・シャットダウンを引き起こす。 ↓ ・交感神経(…

  • 4人の泥棒の酢を仕込んでみた

    セージ、ローズマリー、タイム、こんなハーブの名前を並べるとスカボロフェアのフレーズを思い出す方も多いかもしれない。 今回は歌ではなくお酢の話。いつものハーブビネガーを「4人の泥棒の酢」を意識して作ってみることにした。 ☆4人の泥棒の酢(4 thieves vinegar) 17世紀に南フランスでペストが大流行。この時とばかりに死者があふれる街で盗みを繰り返す4人の泥棒がいた。とうとう警察に逮捕されるが、自分たちがペストにかからない秘密を教えたことで、死刑を免れたという。 その秘密が、なんとハーブ酢だったというのだ。彼らはセージ、ローズマリー、タイム、ラベンダーを酢に漬けたものを体に塗ったり、飲…

  • セージのお話を読みながらマフィンを作った

    どんなハーブが好きかと聞かれたら、ローズマリー、カモミール、ミントなど次々浮かんで困るけど、やっぱりセージかな。 古代ギリシア、ローマ時代から万能薬として使われてきた聖なる薬草セージ。学名のsalviaには「救う」「癒す」という意味があり、「救世主セージ」と呼ばれていたという。 現存する最古の修道院の庭園図面にもセージが登場するし、カール大帝は皇帝庭園の最も良い場所にセージを栽培するように指示したというから、どれだけ重要な植物だったのかがわかる。 ヨーロッパには古くからこんな言い伝えがあるそうだ。 「庭にセージが繁っていたら、病で死ぬことはない」 「長生きしたけりゃ5月にセージを食べなさい」 …

  • 老女の聖なる贈りもの

    今週のお題「最近おもしろかった本」 心に響くよい本を読んだ。日本での出版は今から20年前の、結構古い作品だ。タイトルは「老女の聖なる贈りもの」で、インディアンの老女と白人のセラピストとの心の交流を描いたお話だ。ケビンコスナーの映画「ダンス・ウィズ・ウルブズ」を思い出す。 主人公は心理学博士のメギー。仕事では成功したが、夫の暴力のため15年間の結婚生活に終止符を打つ。心の傷を癒すためニューヨークを離れ、田舎の丘陵地帯へ引っ越し、診療所で働きながら、家の修理などの肉体労働も一人でこなしている。 ある日、ひとりのインディアンの老女ウィノナがセラピーを受けに無理やり連れて来られる。彼女は2ヶ月後に死ぬ…

  • ビーガン検定ができたらしいけど

    世の中にはいろんな検定があるけれど、なんとヴィーガンの検定試験が始まったらしい。料理に関することかと思いきや、ヴィーガンをビジネスに活かしたい人のための資格のようだ。びっくり。 「Vegan検定は、地球環境、健康、飢餓、食糧問題、動物福祉の観点からビーガン、ベジタリアンのライフスタイルを学び、ビジネスに活かせるようにする検定取得講座です」 2級→1級→インストラクターとステップアップできるようで、インストラクターになると、ビーガン検定1級の公式プログラムの講師になれるらしい。 資格を取ると有資格者のメンバーシップに入ることができ、交流会や勉強会に参加できると言う。 www.vegelifest…

  • 栗の甘酒でほっこりお汁粉

    この季節にだけ作る甘酒。それは栗の甘酒だ。さつま芋で作る甘酒とおんなじぐらいほっこりして大好き。栗ジャムのようにパンにつけたり、温めた植物ミルクに入れたり。 今回はちょっと思いついて、栗の甘酒を使って黄色いお汁粉を作ってみることにした。白玉団子も久しぶりにこねたら、なんだか楽しい。 まずは栗の甘酒から仕込む。私の甘酒はとてもシンプル。 素材 200g米麹 200g水 200㎖ 素材によって分量が変わると面倒なので、200という数字で統一している。テキトーなんだけど、玄米や小豆、さつま芋など、素材が変わっても美味しくできているから大丈夫みたい。 茹でた栗と米麹とお水を用意する。栗の皮むきはけっこ…

  • 古いハーブカッターで手作りハーブソルト

    ハーブソルトは庭のハーブを刻んで、お塩と混ぜて、チャチャっと作ることが多かった。でも、今回ニールズヤードさんでハーブソルト作りの講座があって、しかも八ヶ岳からハーブが届くというので受けてみた。 講師は前回受けたアカマツの講座と同じ矢崎綾子先生。八ヶ岳の麓で「畑からの贈り物」という活動をされている。前回は無農薬のアカマツが届いて、その香りに感動した。 retoriro.hateblo.jp 今回教材として届いたのは、こちらの5種類のハーブとお塩とボトル。オレガノ、スィートマジョラム、パセリ、タイム、ローズマリー。すっごくいい香りで、うちの庭のハーブよりずっと野生的な力強さを感じるなぁ。 ズーム講…

  • セルフガーデニングという考え方

    本との出合いはいつも偶然。購入の決め手は直感に限る。 今回出合ったのは、こちらの本だ。 「私という植物を育てることに決めた」 植物に水をあげているのに、その植物から水をもらって気持ちよさそうにしている人のイラスト。そしてよく見ると、鉢にはMYSELFという言葉が。 どうやら自分自身を植物に見立て、自ら水をあげ、陽に当て、じっくり見守りながら自分を大切に育てていこうというお話のようだ。表紙のタイトルとイラストに惹かれてオンラインで購入した。 著者は「+1㎝」シリーズが世界12か国に翻訳され、ミリオンセラーになっているキム・ウンジュ氏。イラストは性別・人種・年齢不詳にもかかわらず、80万人のフォロ…

  • 植物性ミルクは定着するか

    牛乳の代わりにベジの人たちが長らく飲んでいた豆乳。最近ではナッツミルクや穀物ミルクが登場し、豆乳に代わる「第3のミルク」として存在感を増しつつある。 スタバではいち早くアーモンドミルクやオーツミルクを取り入れ、ソイラテ以外にも植物性ラテの選択肢が増えた。やるなぁ、スタバ。ベジの人にとっては実にありがたいことだ。 私もよく植物性ミルクを作っているけど、アーモンドやカシューナッツで作るナッツミルクより、今は穀物ミルクのほうが気に入っている。古代小麦のスペルト小麦で作るミルクは体に沁み透る美味しさだ。 ただ、手作りミルクはやっぱり手間がかかる。前の晩からナッツや麦を水に浸したり、ミキサーでガーしてか…

  • 長崎被爆クスノキを訪ねて

    長崎原爆の日を前に、山王神社の一本柱鳥居と被爆クスノキを訪ねた。 ここ数年、大樹の生命力やその癒しの力に関心を持ち、大樹を訪ね歩く「大樹巡礼の旅」を続けている。きっかけは広島原爆の地で蘇ったイチョウの木の話を読んだことだった。 75年間は草木も生えないと言われた焦土ヒロシマの地に蘇った木々たち。折れ曲がった幹から、黒焦げの枝から、幹も枝も失った土の中から芽を出して蘇ったという。イチョウの葉はなかなか扇形に戻らず、歪んだ形の葉が出続けたと知り、涙が止まらなかった。 retoriro.hateblo.jp 被爆樹巡礼 今回訪ねた大樹は長崎の山王神社にある「被爆クスノキ」で、福山雅治氏の楽曲「クスノ…

  • スピリチュアル音楽家、ローズマリー・ブラウン

    不思議なCDに出合って、買ってしまった。いわゆるジャケ買いだ。期待外れだったらどうしようと一抹の不安もあったけど、長年お世話になっているスピリチュアル専門書店「ブッククラブ回」さんで紹介していたので、大丈夫だろうと思った。 <ローズマリーの霊感~誌的で超常的な調べ> ショパン、シューベルト、リスト、ベートーヴェンに囲まれ、中央にいるのがローズマリー・ブラウン、イギリス人女性だ。著作権上では楽曲の作者とみなされているが、本人の主張では彼女は「音楽霊媒」であって、リストを始めとする偉大な音楽家たちの霊と交流し、曲を授かったという。 彼女の主張は物議を醸し、大変な誹謗中傷を受けることになる。そりゃあ…

  • 赤紫蘇ジュースとおまけのキムチ

    季節の恵みというものがある。その時季にしか手に入らない、ありがたいもの。しかし忙しさにかまけていると、あっという間に旬を逃して来年まで御預け、なんてことになったりするから、ぼやぼやしていられない。 私にとっての「夏のありがたいもの」は、赤紫蘇だ。日本人のソウルフード、梅干しづくりには欠かせないし、副産物のゆかりも大切なご飯の友だ。 そしてもう一つの楽しみが赤紫蘇ジュース。夏バテ防止や疲労回復に、私の夏の元気の素になっている。今年も旬を逃さず赤紫蘇を手に入れることができて、まずはひと安心。 材料は赤紫蘇、てんさい糖、リンゴ酢、レモン。いろいろなレシピを試してみたけれど、砂糖が少ないとぼやっとした…

  • アカマツに夢中

    数年前からヴィーガンの人たちの間で「松葉茶」が何かと話題になっていた。血流をよくし、老廃物のデトックスによいということで、私も試しに購入し時々飲んでいた。 その後「松葉ジュース」というのも、よく見かけるようになり、もしかして松葉がブームなのかと気になりだした。元々木の癒しに強く惹かれ、ツリーメディシンなど古来から人間の力になってきた木々に関心があったので、取り合えず松葉に関する本を読んでみた。 驚いたことに、松は縄文時代から日本人が飲食していたという。松葉は仙人食とされ、あらゆる病気を治す万能薬。特に老廃物の浄化に優れ、修行僧は「体内に潜む一切の邪毒を排し、気力を保つため」に、松葉を一握り食べ…

  • 玄米で初めての生米パン

    パン作りはとても奥が深い世界だと聞く。気温やこね方で発酵具合が変わり、熟練の方でも時には失敗することもあるとか。だから私にはとても無理、とパンの世界には近づかないようにしてきた。 でも、せめてひとつだけ、素材もシンプルで、作り方も簡単なパン、自分の暮らしの定番になるようなパンを、ひとつでいいから作れるようになりたいという気持ちもずっと持っていた。 そんな時に出合ったのがお米から作る「生米パン」だ。考案したのはヴィーガン料理家のリト史織さん。生米パンの本もたくさん出されている方だ。 考案のきっかけは「米粉に精製する過程において、遺伝子組み換え酵素で処理しているケースがあるということを知り、米粉に…

  • 日本のモネの庭を訪れて

    高知一人旅~その③「モネの庭」 牧野植物園を訪れた翌日はフリー。桂浜など、高知観光の有名どころを巡るのもいいけれど、せっかくだから思い切って遠出することにした。 高知駅から、JRと土佐くろしお鉄道、バスを乗り継いで2時間もかかる所にある、北川村「モネの庭 マルモッタン」 モネの愛したフランス・ジヴェルニーの「モネの庭」を、モネの世界観を大切にしながら高知の自然の中に再現し、クロード・モネ財団から「モネの庭」と名乗ることを、世界で唯一許されているそうだ。 園内のカフェはモネの家のキッチン&ダイニングをモチーフにしていて、なんとヴィーガンランチもあるというので、ワクワクして早朝の電車に乗った。 「…

  • 牧野植物園つづき

    高知一人旅~その②「牧野植物園」 retoriro.hateblo.jp 最初のうちは写真を撮るのに夢中だった。せっかく来たのだから、しっかり見て、旅の記録に残そうと張り切っていた。 でも、途中から「今・ここにいる」ことをもっと感じて、味わおうと思うようになった。 幸い観光客もそれほど多くはなく、私のように一人で回っている人もいる。ただベンチに座ってぼーっとしているように見える人も意外と多い。みんなこの植物園で思い思いの過ごし方をしているようだ。 感慨深い場所なのだ。植物が大好きで、好奇心旺盛な、一人の土佐の少年がいたこと。彼の歩んだ人生が、こんな素晴らしい植物園に繋がったこと。そしてそのおか…

  • 念願の牧野植物園へ

    高知一人旅~その①「牧野植物園」 「日本の植物学の父」と言われる牧野富太郎博士。美しく細密な植物画に魅せられて、いつか高知にある牧野植物園に行ってみたいなと思っていた。でも、思っているだけではなかなか実現しないもの。 それが、来年の朝ドラが牧野博士のお話だと聞き、ほとんど衝動的に旅に出た。観光客が押し寄せる前に、これは絶対行かねばと。 行く前にまずは人物像を知ろうと伝記を何冊か読んでみた。幼い頃から植物に興味を持ち、ほとんど独学で学ぶ。裕福な家の跡取りだったが、研究に没頭するあまり実家の財産を使い果たし、さらに借金は膨らむばかり。晩年になってやっと認められるという波乱万丈の人生だ。 それでも、…

  • 意外と簡単、ヴィーガンバター作り

    ヴィーガン暮らしと言うと、禁欲的なイメージを持たれることがある。確かに人によっては、大好きな肉やケーキを我慢してヴィーガン生活にシフトした人もいるだろう。 私の場合は子供の頃から動物性食品が苦手だったので、なんの苦労もないし、特に代用品やもどき食品が欲しくなることもない。大豆ミートの唐揚げなどはむしろ苦手な方だ。 ところが、今回たまたまイベントで「ヴィーガン発酵バター」なるものを目にし、珍しさもあって購入してみたら、けっこうイケる。軽くてとても美味しいのだ。 商品名は「ココマメバター」で、ココナッツのイラストがなんとも可愛らしい。 材料は、有機ココナッツオイル、豆乳ヨーグルト、有機菜種油、有機…

  • 小さなハーブボールを作ってみた

    「ハーブのお灸」と言われるハーブボール。布にいろんなハーブを詰め込んで丸め、マッサージなどに使う。その形がなんとも可愛らしくて以前から興味津々、機会があったらぜひ体験してみたいなと思っていた。 もともとはチベットが発祥の地で、東南アジアに伝わる伝統療法のひとつだそうだ。最近は日本でも、タイ式マッサージサロンなどで使われているのをよく見かける。 このハーブボールを蒸して、ポカポカの状態にし、体のいろいろな部分に当てながらマッサージするそうだ。ハーブの成分が皮膚から体内に入ることで、自律神経やホルモンバランスを整えたり、肩こりや筋肉痛を和らげたり、いろいろな治療に使われるという。 ハーブボールは全…

  • ヴィーガン食材で春のブッダボウル

    九州ヴィーガンフェスで買って来た食材で、さっそく春のブッダボウルを作った。作ったと言っても、今回はほとんど並べただけだけど。 購入したのはこちら。前回は電車を乗り継いで行ったので、重い野菜などは買えなかった。今回は車で行ってよかった~。いっぱい買っちゃった。 まずは小さな循環ファームさんのお野菜。ビーツが買えたのがうれしい。人参の葉っぱはクッキーを作るか、ジェノベーゼにするか。 そしてエディブルフラワー。家に帰ってすぐ水に浸けた。ハーブのブーケはすごくいい香りがする。ミントはミントコーヒーにしよう。スギナはスギナ茶に。 パンはなないろさんで購入。どれもすごく美味しそうで、迷いに迷って選んだのが…

  • 九州ヴィーガンフェスに行ってきた

    4月24日の日曜日、舞鶴公園で九州ヴィーガンフェスが開催された。今回で6回目だそうだが、私が行くのは2回目。東京と違って地方ではヴィーガンのイベントは少ないので、とても楽しみだ。 11時ごろに到着。朝のうち雨が降っていたし、コロナ禍ということもあり、人出はまだそれほど多くないようだ。最初にヴィーガンラーメンのお店があった。うーん、食べてみたいけど、まずは様子見でぐるっとひと回りしてみよう。 遠くにたくさんのテントが見える。チラシによると出店は40~50組ぐらいらしい。日差しが強いと野外のイベントは辛いけど、曇り空だから気持ちがいい。 タコスのお店があった。ヘンプとあるので、麻の実やヘンプ粉が入…

  • 散りゆく木蓮の花をお茶にしていただく

    気がつけば、桜も散り、木蓮も散った。冬の終わりから春の始まりにかけて、ミモザの黄色、桜のピンク、木蓮の白と、新しい季節の訪れを感じながら、その移ろいを十分に楽しませてもらった。 これは2週間ぐらい前の庭の木蓮。空へ向かって真っすぐに伸びる枝。一緒に見上げていると、優しい香りに包まれて自然と気持ちも穏やかになる。 今年は初めての試みをした。散る前の木蓮のお花を少しだけいただき、お茶にしたのだ。初めてなので半信半疑、庭の木蓮の花が本当に飲めるの? 菊花茶や菊料理も菊の花なら何でもいいわけではなく、食用の菊を使うと言うから、木蓮茶も飲用のものが売っているのかもしれない。でも、庭の恵みをありがたくいた…

  • アンティークレースのリメイクでささやかな幸せ

    お題「ささやかな幸せ」 20年以上使っていた小さな丸テーブル。実用的なサイズではなく、花瓶を置いて花を飾ったり、オルゴールやキャンドルなどを飾ったり。部屋の片隅に定位置を占めていたが、気分を変えて庭で使うことにした。 困ったのは上にかけていたテーブルクロス。イギリスで購入したアンティークもので経年劣化はしているものの、手仕事のレースがそれはそれは美しく、とてもゴミにできるものではない。 美しいアンティークリネンのテーブルクロス 経年劣化で中央部分は穴が空いている レースだけでも何か利用できないものか。 いろいろ考えて、同じリネン素材のワンピースの裾に付けてみることにした。まずはテーブルクロスの…

  • 雨の日にはベビーライアーの練習を

    聖ヒルデガルトはライアーを弾いていたのではないかと言われている。初めてそれを聞いた時は、ライアーって何、と思った。ハープに似ているけど、ハープとは似て非なる楽器だと言う。 そんな時、シュタイナー教育では子供たちがベビーライアーを弾いていると知り、俄然興味がわいた。ヒルデガルトからシュタイナーへ、歴史は流れ受け継がれていく。 そして、小さな花びらの形の楽器リトルミンストレルに出合ったのが去年の春。この歳になって新しい楽器を始めるのはちょっと無謀かなと思いつつ、ワクワクが勝って購入。 retoriro.hateblo.jp 可愛さに惹かれて購入したけど、1年経っても人前で披露できるレベルではない。…

  • 一枚のフラワーカードに心が動いて

    バッチフラワーのオラクルカードが新しく発売されたので買ってみた。今までのバッチフラワーカードはお花そのものの写真だったが、このカードはちょっと趣向が違うようだ。 ちょっとメルヘンチックなイラストのカードは、最初から花の持つメッセージを意識して描かれているからわかりやすい反面、本来私たちが花そのものから感じるインスピレーションを邪魔しないかなと疑問に思った。 左のアグリモニーは花が描かれているけど、真ん中のゲンチアンは手にもっているだけだし、右のチコリは抽象的な花束として描かれているから、花そのものからメッセージを受け取ることはできない。 それでも私はこのカードを見た時、とてもいいなと感じた。心…

  • 湯斗~おこげ湯の香りとあたたかさが沁みる

    懐石料理の最後に出て来る「湯斗(ゆとう)」は玄米茶のルーツとも言われているそうです。玄米とお湯だけというシンプルさなのに、なんとも香ばしく、あたたかく、ほっとする一品です。 懐石料理の解説によると、丁寧に炒った少量の玄米に熱湯を注いで作る、または釜の底に残った焦げ飯を、さらに弱火できつね色に焦がし、熱湯を注いで作るそうです。 家庭で玄米をじっくり煎ったり、お釜でご飯を炊いて焦げ飯を作ったりするのはちょっと手間がかかります。炊飯器に「おこげモード」があるけど、やっぱりお釜のおこげが雰囲気出ますよねぇ。 マクロビの本家オーサワには、「炒り玄米」という商品があるんですよ。この炒り玄米は私の大好物。い…

  • ヒルデガルトの喜びのクッキー・修道院のお菓子その2

    修道院のお菓子をヴィーガンヴァージョンで作ってみようと思ってから、ずいぶん間が空いてしまいました。気を取り直して、今回は「修道院のお菓子・その2」です。 retoriro.hateblo.jp ヨーロッパではクリスマスにスパイスクッキーとグリューワインを楽しむ伝統があると聞きます。 実はそのどちらも、中世最高の賢女・薬草学の母と言われる聖ヒルデガルトが始めたものだと言われています。中世の時代は水が汚かったので、薬草はお茶ではなくワインで煮込んだんですね。 スパイスのたっぷり入ったヒルデガルトクッキーは「喜びのクッキー」または「幸せのクッキー」と呼ばれ、修道院で長く作られ続け今に至っています。日…

  • すみれ第2弾、私のすみれノオト

    寒い冬の庭にちっちゃなすみれの花を見つけて、すみれの魔法にかかった話を書きました。すみれには薬草としての長い歴史と、偉人たちを虜にした不思議な魅力があるようです。 retoriro.hateblo.jp 薬草としての歴史はおいておいて、すみれの魅力はなんといってもその愛らしさと甘い香り、凛とした気品ではないでしょうか。 すみれはヴィクトリア女王の大のお気に入りで、ヴィクトリア時代にはすみれが大流行。キャンディ、砂糖漬け、キャンドルといろいろな用途で使われ、女性たちは儚いすみれを永遠にするために押し花を作っていたそうです。(「イギリスアンティーク手帖」より) 私がすみれの魅力にはまったのも薬草と…

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