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折に触れ、何度も立ち戻りたくなる十牛図のお話。たった10枚の絵の中に、どれだけ人生の指針、この世の真理が込められているのだろう。 元々は宋の時代に作られた「禅の入門書」のようなもので、10枚の絵を通して悟りに至る道筋が描かれている。禅の修行僧が、自分が今どの段階にいるのかを十牛図の絵を助けに知ることができるという。 牛飼いの少年が、いなくなった牛を探しに旅に出るところから始まる10枚の絵。そんな十牛図が現代に蘇り、いわゆる「自分探しの旅」の手がかりとして、読まれているらしい。私も十牛図の持つ、なんとも不思議な魅力にすっかりはまってしまった一人だ。 牛とは何なのか、本来の自分?それを「外に」探し…