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今から15年ぐらい前だろうか。ローフードに夢中になっていた時期があった。それまでの食生活はずっと玄米中心のマクロビだったので、「生で食べる」ことを軸としたローフードの考え方がすごく新鮮だった。 「生で食べると酵素が生きている」 「消化に負担がかからない」 「調理が簡単で時間が節約できる」 マクロビでは「生野菜や果物は体を冷やすから控える」という考え方だったので、カラフルな野菜や果物をふんだんに使ったサラダ、色とりどりのスムージーが食卓に並ぶローフードはおしゃれで目を惹いた。 ローフードの源になっている「ナチュラルハイジーン」の哲学を学ぶため、「フィット・フォー・ライフ」「女性のためのナチュラル…
家で甘酒を作り始めて早10年。初めは白米のお粥と米麹で作るオーソドックスなものだったが、玄米甘酒や雑穀甘酒、小豆甘酒など、素材を変えるだけでいろんな甘酒が作れることがわかり、どんどん面白くなった。 栗甘酒、さつまいも甘酒、かぼちゃ甘酒と試行錯誤が続き、変わったところでは蓮根甘酒も作ってみたりした。 retoriro.hateblo.jp 米麹と合わせれば、どんな素材でも甘酒になっちゃうんだと驚きの連続。濃縮でできあがるので、水で薄めてドリンクに、ジャムみたいにパンに、料理の甘味に、ときには唐辛子と合わせて自家製コチュジャンを作ったりと、甘酒は大活躍だ。 今回はレモンを使った甘酒を作ってみること…
見た目はごつごつしていたり、一か所飛び出ていたりして、なんかあんまり美味しそうには見えないザクロ。でも割ってみると、びっしり詰まった深紅の粒が顔を出し、その美しさに目を見張る。 それもそのはず、ザクロは神話や聖書にも登場するくらい、大昔から人々に愛されてきた果物なのだ。まるで宝石のような美しい赤い粒は人々を魅了し、その数の多さから「豊穣の象徴」とされてきた。 そんなザクロだが、私はほんの数回しか食べたことがない。とにかく食べにくいのだ。小さな粒の中に種があるので、食べるたびにいちいち吐き出さなければならない。このザクロの種のことを「木片のような食感」と書いていた本があったが、まさに言い得て妙。…
冷蔵庫の奥のほうにあるもの。いちばん高いところにあるもの。あるのはわかっているけど、取るのが面倒でついついそのままになっていたりする。作ったのいつだっけ?賞味期限は大丈夫? うちの場合はジャムです。作ったのもあり、買ったのもあり。ダイエットしようとパンを控えたりすると、ジャムの出番は途端になくなるので困ったものだ。 今回は、そんな余ったジャムを取り合えず固めたらどうだろうと思って試行錯誤した記録。まずはボンヌママンのマロンジャム。市販のジャムは甘すぎるとわかっているのに瓶の可愛さに負けてついつい買ってしまう。 小鍋にマロンジャム、水、葛粉を入れて火にかけ、よく混ぜる。重たくなってきたら練って練…
1月から朝日カルチャーセンターで「植物の民俗学」という講座を受けている。ゴマ、アズキと続き、3月のテーマは「ソバ」だった。ソバの歴史は古く、縄文時代後期・弥生時代の遺跡から花粉が出土しているという。5世紀からは「救荒植物」(飢饉の際に食料になるもの)として備蓄されたそうだ。 うどんと同様に一年中美味しいお蕎麦だけど、最近は麺だけでなく「そば粉パン」や「そば粉のガレット」等もよく見かけるようになった。香ばしくてもちもち感もあるので、小麦粉とはまた違った魅力がある。 ちょうどソバについて学んだところだし、そば粉を使ってガレットを焼いてみることにした。いつもはキノコや野菜を真ん中に載せて作ることが多…