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◆第761位 『春の雪~豊穣の海(一)』評価:065点/著者:三島由紀夫/巻数:全1巻/ジャンル:日本文学/1965年 ◆第762位 『天人五衰~豊穣の海(四…
評価:80点/作者:村上春樹/ジャンル:文学/出版:1982年 『羊をめぐる冒険』は、デビュー作の『風の歌を聴け』、『1973年のピンボール』に続く、村上春…
◆第751位 『人名の世界史~由来を知れば文化がわかる』評価:070点/著者:辻原康夫/巻数:全1巻/ジャンル:人類史/2005年 ◆第752位 『さざなみ軍…
評価:55点/作者:村上春樹/ジャンル:文学/出版:1980年 『1973年のピンボール』は、『風の歌を聴け』に続く、村上春樹の長編第二作目である。 19…
サーキュラーエコノミー 京都から 2022.11.19 土 京都新聞夕刊
八方良菓 の シュトレン サーキュラーエコノミー 京都から 2022.11.19 土 京都新聞夕刊 内容要約 京都市内で サーキュラーエコノミー 循環型経済 の定着を目指した取り組みが動き出している。たとえば古着の回収と必要な人...
北朝鮮「火星17発射」報道 2022.11.19 「核には核で」。北朝鮮は日米韓の軍事的圧力に対抗して核開発を続け、使用も辞さない構えなそうな。(2022.11.19 土 京都新聞夕刊) もう北朝鮮は被害妄想になっているようだ。逆に言えば、そこまで追い込ま...
昔のひとも今と変わらぬことで悩んだり、日記を綴っている・・・『日本人なら知っておきたい日本文学』
日本人の知らない日本語 なるほど~×爆笑!の日本語“再発見”コミックエッセイ 価格:1045円(税込、送料無料) (2022/11/16時点)楽天で購入「日本人の知らない日本語」シリーズを書かれているお二人の「日本文学」についての本です。(
「行きませう。上野にしますか。芋坂へ行って団子を食ひませうか。先生あすこの団子を食つた事がありますか。奥さん一返行つて食つて御覧。柔らかくて安いです。酒も飲ませます。」⦅「吾輩は猫である(五)」夏目漱石『ホトトギス』第八巻第十号 明治38年7月1日⦆ 夏目漱石の通称「猫伝」こと「吾輩は猫である」に登場する、猫のご主人と多々良君の会話にでてくるお団子。それがこの「羽二重団子」です。 店名もズバリ『羽二重団子』は、江戸時代文政2年の創業。 東京は根岸、芋坂の脇にあるお団子屋さんです。 開業当初は『藤の木茶屋』と称していたそうですが、供する団子が絹の「羽二重(柔らかく光沢のある絹織物の一種)」のよう…
お菓子の大舞踏会 夢野久作 著 夢野久作といえば、ドグラマグラ。 私はドグラ・マグラしか読んだことがない。 ドグラ・マグラのチャカポコチャカポコ・・・が辛すぎて なんとか読破したものの、チャカポコしか覚えていない。 以来、夢野久作の本を手にとることはなかったが 「お菓子の大舞踏会」というタイトルに惹かれて読んでみた。 これが夢野久作の作品なのかと驚いた。 タイトルは可愛いけどきっと難読なのだろうと予想していたのに 反してタイトルそのままにお菓子が踊る童話である。 お菓子の食べすぎは体によくないと 子どもへの注意喚起を目的に作られたような童話だ。 お菓子が大好きな五郎くんがお菓子をたくさん食べた…
わたしは、ブログ村で、俳句や短歌も書かせてもらっているが、これはまったくの趣味の域を出ないもので、わたしが、一番読んでもらいたいと思っているのは、現代詩なのであるが。さて、自分の書くものの中で、何が一番出来が良いのだろうかとかんがえると、自分自身、分からなくなるのが、哀しい...
ヴィヨンの妻 太宰治 著 私はとくに太宰のファンというわけではないので 太宰といって思い浮かぶのは、 「人間失格」「走れメロス」「斜陽」くらいである。 3作品とも確かに本を読んだのだが、内容を覚えていない。 どういう話だったっけ? 「斜陽」は 読後に ”好きだなこれ” と思った記憶はあるのだが ストーリーが全然思い出せない。 私は多分、太宰の世界がよくわからない。 だけど「ヴィヨンの妻」、タイトルの“ヴィヨン”に惹かれた。 ヴィヨンとはなんぞや、 ちょっと童話っぽいとワクワク読んでみれば まったくの見当違い、クズ夫とその妻の話だった。 そして初見ではなく、 過去にもやっぱり“ヴィヨン“に惹かれ…
国籍は違えど、芥川龍之介(1892~1927)とオスカー・ワイルド(1854~1900)には共通する特殊性を感じる。 ▶芥川代表作 蜘蛛の糸・杜子春 (新潮文庫) 作者:芥川 龍之介 新潮社 Amazon 羅生門・鼻 (新潮文庫) 作者:芥川 龍之介 新潮社 Amazon ▶ワイルド代表作 サロメ (岩波文庫) 作者:ワイルド 岩波書店 Amazon 幸福な王子―ワイルド童話全集 (新潮文庫) 作者:オスカー ワイルド 新潮社 Amazon 以下、両者の共通する特殊性に関し考察してみる。 ①芥川龍之介とオスカー・ワイルドの人生 両者の人生は芥川35年、ワイルド46年と短命である。また芥川は神経…
台東区根岸二丁目。山手線の鶯谷駅を北口から出て、五分ほど歩いたところに、正岡子規(慶応3.9.17(陰暦)~明治35.9.19 俳人・歌人)の居住跡である「子規庵」があります。 四国は愛媛県松山の出身である正岡子規は、明治16年に上京したあと、都内で数回転居していますが、この根岸の子規庵が終の棲家となりました。 子規といえばわずか21歳で、当時まだ不治の病であった結核にかかり喀血。病は高じて結核菌は背骨まで侵し脊椎カリエスとなり、明治32年32歳以降は、この小さな庵で寝たきりの暮らしになります。 「病床六尺、これが我世界である。しかもこの六尺の病床が余には広すぎるのである。」(『病床六尺』19…
りかさん 梨木香歩 著 ―ひな祭りのプレゼントにリカちゃん人形をリクエストしたら おばあちゃんから送られてきたのは市松人形のりかさんだった― 確かにどちらも人形であるし、 同じ名前だから間違ってはないけれど 期待していたプレゼントとはずいぶん違う。 箱を開けた時のようこの消沈は、推して知るべしだ。 だけどこのりかさん、そこらの人形とは格が違う。 ようこも後に言う。 「りかさんは、世界中のどのリカちゃん人形よりいちばんいいりかさん」 物言わぬ人形と表現されるが このりかさんは喋る。 厳密に言うと“喋る”わけではないけど、 ようことおばあちゃんとりかさんはとっても仲良しだ。 そして、この物語に登場…
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 文学における第一次戦後派は、戦争時代の体験によって起こった精神変化、情勢変化、生活変化を文学に収め、観念や倫理を社会に映し出そうとした作家たちです。野間宏、武田泰淳、埴谷雄高、梅崎春生などが挙げられ、椎名麟三(1911-1973)も代表者作家のひとりです。彼は貧窮の少年時代を過ごします。ともに愛人を持つ両親は、二人ともが自殺、拠り所を無くした彼は文字通りに世界を失います。生きるために至るところで雑役に就き、命を繋ぐようにして過ごしました。私鉄の車掌となった彼は、カール・マルクスに強く影響を受けて共産党に入党し、労働運動に没入します。世界を失っ…
赤いろうそくと人魚 小川未明 アンデルセンの人魚姫は悲恋の物語だが 王子とその花嫁の幸せな結婚という明るい要素と 恋は叶わなかったけれど 自己犠牲を尽くした人魚姫が永遠の魂を得るという救いがあるから ハッピーエンドとも言えなくもない。 だがこの小川未明の人魚の物語は、どうだ。 最初から最後までどんよりと重くて淋しくて全く救いがない。 冷たく暗い気の滅入りそうな北の海で暮らすよりも この世界の中で一番やさしいものだと聞く 人間の元で暮らした方が幸せになれるだろうと 陸に娘を産み落とした人魚。 神様から授けられた子どもだからと 人魚の赤ん坊を大事に育てる、ろうそく屋の老夫婦。 だけど大金を目の前に…
東京都北区、山手線の田端駅北口を出てすぐのところに、「田端文士村記念館」があります。 かつて田端に住んでいた芸術家や文学者たちの、作品や原稿、書簡などを展示し、その業績や、田端での暮らしぶりを紹介する区立の施設です。 田端は明治中頃までは閑静な農村でしたが、明治33年に画家で歌人の小杉放菴(明治14.12.29~昭和39.4.16)が移り住んだのを皮切りに、数々の芸術家・文学者が住むようになりました。 放菴のあとには、明治36年に陶芸家の板谷波山(明治5.3.3~昭和38.10.10)が、40年に彫刻家の吉田三郎(明治22.5.25~昭和37.3.16)が、42年に鋳金家で歌人の香取秀真(明治…
「夕有風立秋」読み方は・・・? 金田一春彦著 『ことばの歳時記』より
父が亡くなって間もなく九年になりますが書斎の机も本棚もそのままにしてあります。並んでいる本の中に先日みつけた一冊。金田一春彦著 「ことばの歳時記」あとがき...
プチ毒親育ちプチ生きづらさを抱えたと最近気づいた私、なぜ「かめれおん日記」が好きなのか、心に刺さる文章が多いのかを書きました。どこか現実感がない、いつも最悪の未来を想定してはいつしか期待せず希望を持たず、自分の精神を押し殺したような生き方をしていた。
上野広小路にある「うさぎや」。 大正2年創業の和菓子屋さんです。 「どらやき」が有名な、現在でも行列の絶えない人気店です。 創業者は谷口喜作(明治35.6.16~昭和23.5.25)。 俳人でもあり、河東碧梧桐(明治6.2.26~昭和12.2.1)主宰の俳句雑誌『海紅』(創刊大正4.3)や、『三昧』(創刊大正14.3)などに、句やエッセイを掲載したこともある、文人趣味のある店主でした。 文化人との交流も多く、滝井考作(明治27.4.4~昭和59.11.21)の随筆集『風物誌』(砂子屋書房 昭和13.8.25)や、短編集『積雪』(改造社 昭和13.12.18)などの装丁にも関わっている人物です。…
学生時代、よく文学散歩をしていました。 友達と先生と、ときにはひとりで。 5、6人の少人数でまわることもあれば、学部と大学院のゼミ合同で、大人数でまわることも。 途中で裏道に入って変なものを見つけたり、男子は、ちょっと休憩といいながら、昼間からもう飲みだしたり・・・。 真面目に文学の話をしながらも、珍道中のおかしさもあって、楽しい思い出いっぱいの文学散歩でした。 そんな文学散歩ですが、結婚して子どもが生まれ、家庭のことにかまけているうち、すっかりご無沙汰に・・・。 今やっと、ようやく子どもの手もずいぶん離れるようになり、自分の時間が取れるようになってきました。 そこで、楽しかったあの文学散歩。…
NHK100分de名著 6月「砂の女」安部公房来月の100分de名著が何と安部公房の「砂の女」。しかも解説がヤマザキマリさんとは。書店でテキストを見て知った。…
1908年10月に森鴎外宅に泥棒が入り、「妻の金剛石を嵌めたる金指輪、金時計、予の銀時計及金70円許を奪ひて去る」その後、妻の指輪だけが小包で戻されたとのこと。(以下、前の記事と重複がありますが)この年の初めには、弟篤次郎、次男不律が相次いて亡くな
漱石(1905-1906)『吾輩は猫である』 あらすじ 九、十 + ノート
漱石(1905-1906)『吾輩は猫である』 あらすじ 九、十 + ノート あらすじ 九 主人のあばた面の話。主人はあばたが目立たないように長髪にし、いつも鏡であばたが目立たないように気を付けている。加々美はうぬぼれの醸造器あると同時に自慢の消毒器である。 女中のお...
11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち若松孝二監督作品を鑑賞しました。三島由紀夫の小説は仮面の告白と豊穣の海を随分昔によんでいて豊穣の海は全4巻でとにかく長…
私は電車を乗り過ごすほど読書が好きだ。 ジャンルも時代小説・歴史小説・ミステリーなどの大衆小説から、自分の病気のことを知るための医学書・心理学の本、雅楽や和菓子・宇宙の図鑑など幅広く読んでいるほうだと思う。ところが、どうも「文学」方面には弱い。