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「管子」の言葉より 国会や選挙があると、一定数のアクセスがあります
こんにちは、暖淡堂です。 ブログを複数運営しています。 アメブロでは2サイト作っていて、思い出したようにポツリポツリと記事を更新しています。 アメブロははてなと同じように、ユーザーが特に何をしなくてもSEO的に強いと感じられます。 放置状態でも、一定数のアクセスがあります。 で、そんなアメブロに3年ほど前にアップした記事が以下になります。 この記事ですが、コンスタントに一定数のアクセスがあります。 それも、なんとなく国会期間中であったり、国政選挙の時期だったりすると、アクセス数が増えます。 関心を持ってもらえるのでしょうね。 ameblo.jp 一部引用します。 指導者が指導者としての振る舞い…
こんにちは、暖淡堂です。 中国の古典「管子四篇」の「心術」を紹介しています。はるか昔の人が書いた文章を読みながら、時代を超えて語りかける声に耳を澄ましてみましょう。 心處其道、九竅循理。 この漢字八文字を少しずつ読んでみたいと思います。 心處其道 九竅循理 道と理 心處其道 處しょは処の旧字体で「いる、とどまる」、また其きは「それ、その」という意味です。 読み下し文は「心がその道におれば」。 「その道」は「それ本来の道」。 心が本来あるべき道にいれば、という読み方になります。 九竅循理 「九竅きょう」は九つの穴、身体にある感覚器官のことでした。 循じゅんは「守り行う、したがう」という意味です。…
九竅之有職、官之分也。春秋時代から伝わる心術の歴史 黄老思想の源流:菅子四篇から
黄老思想の源流:老子 こんにちは、暖淡堂です。 古典からは様々なものが学べます。古典を読んでいると、今、書店で売られている本に書かれているような内容のものが、すでに2000年以上前にもあったりします。2000年以上にわたって書き続けられている内容って、人類の永遠のテーマなのかもしれませんね。 「心と身体」について書かれている書物を紹介しています。「管子四篇」の「心術」でです。前回の続きを紹介します。前回は漢字8文字。今回は漢字9文字に増えます。ちょっとだけ長くなります。が、読み方は前回と同じです。 少しずつ、読んでみましょう。 九竅之有職 官之分也 心身二元論、とは 九竅之有職 九竅きゅうきょ…
アメブロ「日向の部屋」で書いた記事を紹介します 「菅子四篇内業」より
こんにちは、暖淡堂です。 はてなブログのほかに、アメブロとGoogle Bloggerでブログサイトを運営しています。 今日はアメブロで運営している「日向の部屋」の記事を一つ紹介します。 2023年6月25日(日)の以下の記事になります。 ameblo.jp 「暖淡堂」は「暖淡堂書房」の屋号でもあります。 で、ブログを書きながら、古典をベースにした書物を日々少しずつ書き進めています。 一番最初に出来上がったのが「菅子四篇」です。 「管子」自体は大部の書物です。 現在の形にまとめられたのは前漢の頃。 「菅子四篇」とは、「管子」の中の、心術上、心術下、白心、内業の四つの部分からなります。 管子(管…
神田古本まつりでの掘り出し物 神田古本まつりでの掘り出し物 「管子・商君書」5年程前の神田古本まつりで入手しました。 「管子」と「商君書」の合本です。 地方の古書店も出店していて、普段あまり見かけない本がたくさんありました。 歩道に並んでいたお店の一つで、平台に積み上げられていた本の山の中から見つけました。 暖淡堂のブログの管子原文はこの本を主に使っています。 本文はいわゆる漢文なのですが、そこに現代の中国語で書かれた注釈が細かな文字で挿入されています。 それが非常に参考になります。 台湾で出版された本 台湾で出版された本なので、すべて中国語(台湾、繁体字)で書かれています。 本文は漢文として…
JUGEMテーマ:本 暖淡堂書房で出版している「覇王の佐」を紹介します。この本で書きたかったことは「国のトップをどのように導いていくのか」についての古代の思想の紹介です。実際に、一国の宰相であった管仲は、斉の国の桓公が覇者とな
Kindle「管子四篇」暖淡堂書房 ペーパーバック版の販売を開始しました
JUGEMテーマ:本の紹介 こんにちは、暖淡堂です。 Kindleで電子出版していた書籍のPaperbackが作成できるようになりました。で、早速「管子四篇」でチャレンジしました。 本文はすべてテキストファイル
化育万物、謂之徳。 徳とは万物を育てるもの:菅子四篇 心術上 (8)
菅子四篇 心術 こんにちは、暖淡堂です。 心術上の第八回目です。 徳の説明です。 心術上第三十六(短語十) 原文 化育万物、謂之徳。 書き下し文 万物を化育する、これを徳という。 現代語訳 万物を養い育てるもの、これを徳という。 「菅子四篇」暖淡堂書房より <簡単な解説> 万物とは、この世の中にあるすべてのもの。 人も、動物も、植物も、その他無生物も、あるいは自然現象なども含まれるかもしれません。 それらを養い育てるもの、それが徳だと言います。 さて、そんなにすごいものを、自分が持つことなど出来るのでしょうか。 そのためには、心の中の余分なものを綺麗に片付けて、空虚にし、そこに道を呼び込まない…
【古典文学】菅子四篇 心術上 (7) 智乎、智乎。投之海外、無自奪。 知識を求め続けることの虚しさ
菅子四篇 心術 こんにちは、暖淡堂です。 心術上の第七回目です。 今回は知識について。 誰でも知識を求めますが、その知識を求めるということに対して、干支の心術では次のように言います。 心術上第三十六(短語十) 原文 人皆欲智、而莫索其所以智乎。智乎、智乎。投之海外、無自奪。求之者、不得處之者。 書き下し文 人は皆智を欲するが、その智の所以を求むるなし。智か、智か。これを海外に投じれば、自ら奪はるる無し。これを求むる者は、これにおることを得ざる者なり。 現代語訳 人は誰でも智を求めるが、智の大本を探ろうとはしない。智か、智か。智など世界の涯に捨ててしまえれば、それに心を奪われてしまうこともないだ…
【古典文学】菅子四篇 心術上 (6) 道在天地之閒也、其大無外、其小無内。 道の在り方について、その大きさでの説明
菅子四篇 心術 こんにちは、暖淡堂です。 心術上の第六回目です。 道の在り方を、その大きさで説明している文章を紹介します。 その文章を参考にしながら、道について考えてみたいと思います。 心術上第三十六(短語十) 原文 道在天地之閒也、其大無外、其小無内。故曰、不遠、而難極也。 書き下し文 道の天地の閒にあるや、その大なること外無く、その小なること内無し。故に曰く、遠からずして、しかも極め難きなり、と。 現代語訳 道は天と地との間にあり、それは外から包むことができるものが無いくらい巨大であり、それよりも内側に入りこめるものがないくらい微小である。なので、道は遠いどこかにあるのではないが、しかし極…
【古典文学】菅子四篇 心術上 (5) 靜乃自得。 自らのあるべき位置を保つ
菅子四篇 心術 こんにちは、暖淡堂です。 心術上の第五回目です。 心術上の冒頭部分の内容が、改めて説明されています。 ここではそれぞれの職分をきちんとわきまえている状況ができたうえで、君主が取るべき態度を述べています。 心術上第三十六(短語十) 原文 心之在體、君之位也。九竅之有職、官之分也。耳目者視聽之官也。心而無與於視聽之事、則官得守其分矣。夫心有欲者、物過、而目不見、聲至、而耳不聞也。故曰、上離其道、下失其事。故曰心術者、無爲而制竅者也。故曰、君、無代馬走、無代鳥飛。此言不奪能、能不與下誠也。毋先物動者、揺者不定、躁者不靜、言動之不可以觀也。位者謂其所立也。人主者立於陰。陰者靜。故曰、動…
【古典文学】菅子四篇 心術上 (4) 君子不休乎好。 好むものだけに頼らない
菅子四篇 心術 こんにちは、暖淡堂です。 心術上の第四回目です。 これまでは「道」について説明してきました。 今回は「道」とともに生きる「君子」についての文章です。 「君子」は、ときに「聖人」と呼ばれることもあります。 心術上第三十六(短語十) 原文 人之可殺、以其惡死也。其可不利、以其好利也。是以、君子不休乎好、不迫乎惡、恬愉無爲、去智與故。其應也、非所設也、其動也、非所取也。過在自用、罪在變化。是故、有道之君、其處也、若無知、其應物也、若偶之、靜因之道也。 書き下し文 人のこれを殺すべきは、死を惡(にく)むを以てなり。それ利せざるべきは、利を好むを以てなり。これを以て、君子は好みに休んぜず…
【古典文学】菅子四篇 心術上 (1) 菅子四篇の紹介を再開します
菅子四篇 心術 こんにちは、暖淡堂です。 少し間があいてしまいましたが、「菅子四篇」の紹介を再開したいと思います。 管仲は、中国春秋時代、当時の中国北東部にあった斉という国の宰相を務めた人物。 彼は国の制度を改め、経済を発展させ、その結果としての強い国を実現しました。 その管仲の名のもとに集められた文章をまとめたのが「管子」という書物です。 管仲自身の文章を中心に、その後斉で活躍した思想家の文章も合わせて、膨大な文字数の書物になっています。 「菅子四篇」はその「管子」の中の「心術上、心術下、白心、内業」の四つの篇のこと。 これらの文章は、斉で管仲の思想や、その後の黄老思想と呼ばれるものを研究し…
中国春秋時代の斉の国の宰相管仲は論語の中にも登場します。それも数回。孔子の時代には管仲という人物はまだ人々の記憶に残っていたようです。 孔子にとって、管仲は簡単には評価できない人物。業績は無視できませんが、孔子の教えていることとは必ずしもそぐわないものだったようです。 以下は拙著「覇王の佐」からの引用になります。 三、論語の中の管仲 管仲は、春秋戦国時代の人々に、よく知られた人物だった。孔子の語録「論語」にも登場する。 子貢曰く、管仲は仁者に非ざるか。桓公、公子糺(きゅう)を殺す。死すること能わずして、又これを相(たす)く。子曰く、管仲、桓公を相けて諸侯に覇たり。天下を一匡す。民、今に至るまで…