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ゴテゴテと付け足すことは、物事を解決するための手段にならない 「菅子四篇ー心術上」から
こんにちは、暖淡堂です。 「菅子四篇」からまた一文を紹介します。「菅子四篇」の「心術上」から。 原文:人者、立於強、務於善、未於能、動於故者也。 書き…
自分の位置を見失うと、周囲の人は不安になる 「菅子四篇ー心術上」から
こんにちは、暖淡堂です。 「菅子四篇」から一文を紹介します。今回も「菅子四篇」の「心術上」から。 原文:人主者立於陰。陰者靜。故曰、動則失位。陰則能制陽矣…
心之在體、君之位也。春秋時代から伝わる心術の歴史:菅子四篇の心術から
こんにちは、暖淡堂です。 皆さんは、心と身体の関係について考えたことはありませんか? この関係について、2500年以上も前に書かれた書物があるのをご存知でしょうか。 それが「管子」と呼ばれる書物の中の「心術」という篇です。 「心術」は、上下篇に分かれ、他の「白心」篇、「内業」篇と合わせて「管子四篇」と呼ばれています。 管子四篇 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 「管子四篇」は、現代を生きる私たちにとって、とっても示唆に富んだ書物なのですが、丁寧に解説している本はあまり目にしません。 それは非常に残念なことです。 そこで、この書物について、少しずつですが詳しく解説していきます。 漢文の…
神田古本まつりでの掘り出し物 神田古本まつりでの掘り出し物 「管子・商君書」5年程前の神田古本まつりで入手しました。 「管子」と「商君書」の合本です。 地方の古書店も出店していて、普段あまり見かけない本がたくさんありました。 歩道に並んでいたお店の一つで、平台に積み上げられていた本の山の中から見つけました。 暖淡堂のブログの管子原文はこの本を主に使っています。 本文はいわゆる漢文なのですが、そこに現代の中国語で書かれた注釈が細かな文字で挿入されています。 それが非常に参考になります。 台湾で出版された本 台湾で出版された本なので、すべて中国語(台湾、繁体字)で書かれています。 本文は漢文として…
JUGEMテーマ:本 暖淡堂書房で出版している「覇王の佐」を紹介します。この本で書きたかったことは「国のトップをどのように導いていくのか」についての古代の思想の紹介です。実際に、一国の宰相であった管仲は、斉の国の桓公が覇者とな
二日続けて寝不足です。今日から年末年始のおやすみ。疲れを癒して、新年に臨みたいところです。 昨日のツイッター記事のまとめです。 皆様、どうぞ良い1日を。 05:00NSPの「冬の花火はおもいで花火」
「菅子四篇」現代語訳の紹介 通読しやすいように作ってみました
こんにちは、暖淡堂です。暖淡堂書房から「菅子四篇」と「現代訳菅子四篇 ー黄老思想の源流ー」を出版しています。今回は「現代訳菅子四篇 ー黄老思想の源流ー」の…
こんにちは、暖淡堂です。 中国の古典には「眞(真)人」という言葉が出てきます。「眞人しんじん」ですね。大体の意味は「人としてのあるべき姿、生き方を体現して…
こんにちは、暖淡堂です。暖淡堂書房のレーベルでKINDLE出版している書籍に「覇王の佐」があります。今回はこのタイトルにこめた想いを説明してみたいと思います。 「覇王」と「佐」「覇王」とは「覇権」を唱える者。中国春秋戦
国を富ませ民を幸福にした宰相管仲の生き方 暖淡堂書房「覇王の佐」より
JUGEMテーマ:本の紹介 中国の春秋戦国時代、泰山の東側から山東半島の付け根あたりにかけて、 斉という国がありました。斉は、殷を倒して周を建国した武王を補佐した太公望呂尚が冊封されたことで成立した国です。この国に、の
Kindle「管子四篇」暖淡堂書房 ペーパーバック版の販売を開始しました
JUGEMテーマ:本の紹介 こんにちは、暖淡堂です。 Kindleで電子出版していた書籍のPaperbackが作成できるようになりました。で、早速「管子四篇」でチャレンジしました。 本文はすべてテキストファイル
化育万物、謂之徳。 徳とは万物を育てるもの:菅子四篇 心術上 (8)
菅子四篇 心術 こんにちは、暖淡堂です。 心術上の第八回目です。 徳の説明です。 心術上第三十六(短語十) 原文 化育万物、謂之徳。 書き下し文 万物を化育する、これを徳という。 現代語訳 万物を養い育てるもの、これを徳という。 「菅子四篇」暖淡堂書房より <簡単な解説> 万物とは、この世の中にあるすべてのもの。 人も、動物も、植物も、その他無生物も、あるいは自然現象なども含まれるかもしれません。 それらを養い育てるもの、それが徳だと言います。 さて、そんなにすごいものを、自分が持つことなど出来るのでしょうか。 そのためには、心の中の余分なものを綺麗に片付けて、空虚にし、そこに道を呼び込まない…
【古典文学】菅子四篇 心術上 (7) 智乎、智乎。投之海外、無自奪。 知識を求め続けることの虚しさ
菅子四篇 心術 こんにちは、暖淡堂です。 心術上の第七回目です。 今回は知識について。 誰でも知識を求めますが、その知識を求めるということに対して、干支の心術では次のように言います。 心術上第三十六(短語十) 原文 人皆欲智、而莫索其所以智乎。智乎、智乎。投之海外、無自奪。求之者、不得處之者。 書き下し文 人は皆智を欲するが、その智の所以を求むるなし。智か、智か。これを海外に投じれば、自ら奪はるる無し。これを求むる者は、これにおることを得ざる者なり。 現代語訳 人は誰でも智を求めるが、智の大本を探ろうとはしない。智か、智か。智など世界の涯に捨ててしまえれば、それに心を奪われてしまうこともないだ…
【古典文学】菅子四篇 心術上 (6) 道在天地之閒也、其大無外、其小無内。 道の在り方について、その大きさでの説明
菅子四篇 心術 こんにちは、暖淡堂です。 心術上の第六回目です。 道の在り方を、その大きさで説明している文章を紹介します。 その文章を参考にしながら、道について考えてみたいと思います。 心術上第三十六(短語十) 原文 道在天地之閒也、其大無外、其小無内。故曰、不遠、而難極也。 書き下し文 道の天地の閒にあるや、その大なること外無く、その小なること内無し。故に曰く、遠からずして、しかも極め難きなり、と。 現代語訳 道は天と地との間にあり、それは外から包むことができるものが無いくらい巨大であり、それよりも内側に入りこめるものがないくらい微小である。なので、道は遠いどこかにあるのではないが、しかし極…
【古典文学】菅子四篇 心術上 (5) 靜乃自得。 自らのあるべき位置を保つ
菅子四篇 心術 こんにちは、暖淡堂です。 心術上の第五回目です。 心術上の冒頭部分の内容が、改めて説明されています。 ここではそれぞれの職分をきちんとわきまえている状況ができたうえで、君主が取るべき態度を述べています。 心術上第三十六(短語十) 原文 心之在體、君之位也。九竅之有職、官之分也。耳目者視聽之官也。心而無與於視聽之事、則官得守其分矣。夫心有欲者、物過、而目不見、聲至、而耳不聞也。故曰、上離其道、下失其事。故曰心術者、無爲而制竅者也。故曰、君、無代馬走、無代鳥飛。此言不奪能、能不與下誠也。毋先物動者、揺者不定、躁者不靜、言動之不可以觀也。位者謂其所立也。人主者立於陰。陰者靜。故曰、動…
【古典文学】菅子四篇 心術上 (3) 大道可安而不可説。 「大道」とは安んじるところである
菅子四篇 心術 こんにちは、暖淡堂です。 心術上の第三回目です。 前回は「道」について書かれた部分を紹介しました。 今回の文章は、「道」をより詳しく説明しています。 心術上第三十六(短語十) 原文 大道可安而不可説。眞人之言、不義不顧。不出於口、不見於色。四海之人、又孰知其則。天曰虚、地曰静、乃不伐。潔其宮、開其門、去私毋言、神明若存。紛乎其若亂、静之而自治。強不能徧立、智不能盡謀。物固有形。形固有名。名當、謂之聖人。故必知不言無爲之事、然後知道之紀。殊形異埶、不與萬物異理、故可以爲天下始。 書き下し文 大道は安んずべくして説くべからず。眞人の言は、義ならず顧ならず。口より出でず、色に見(あら…
【古典文学】菅子四篇 心術上 (2) 道不遠、而難極也。 「道」とはどこにどのようにしてあるのか
菅子四篇 心術 こんにちは、暖淡堂です。 再開後の第二回目です。 その管仲の名のもとに集められた文章をまとめたのが「管子」という書物。 「菅子四篇」はその「管子」の中の「心術上、心術下、白心、内業」の四つの篇のこと。 今回は心術の中で主要な位置を占める「道」という概念の説明の部分です。 心術上第三十六(短語十) 原文 道不遠、而難極也。與人竝處、而難得也。虚其欲、神將入舎。掃除不潔、神乃留處。人皆欲智、而莫索其所以智乎。智乎、智乎。投之海外、無自奪。求之者、不得處之者。夫正人無求之也。故能虚無。虚無無形、謂之道。化育万物、謂之德。君臣父子、人閒之事、謂之義。登降揖讓、貴賤有等、親疎之體、謂之禮…
【古典文学】菅子四篇 心術上 (1) 菅子四篇の紹介を再開します
菅子四篇 心術 こんにちは、暖淡堂です。 少し間があいてしまいましたが、「菅子四篇」の紹介を再開したいと思います。 管仲は、中国春秋時代、当時の中国北東部にあった斉という国の宰相を務めた人物。 彼は国の制度を改め、経済を発展させ、その結果としての強い国を実現しました。 その管仲の名のもとに集められた文章をまとめたのが「管子」という書物です。 管仲自身の文章を中心に、その後斉で活躍した思想家の文章も合わせて、膨大な文字数の書物になっています。 「菅子四篇」はその「管子」の中の「心術上、心術下、白心、内業」の四つの篇のこと。 これらの文章は、斉で管仲の思想や、その後の黄老思想と呼ばれるものを研究し…
中国春秋時代の斉の国の宰相管仲は論語の中にも登場します。それも数回。孔子の時代には管仲という人物はまだ人々の記憶に残っていたようです。 孔子にとって、管仲は簡単には評価できない人物。業績は無視できませんが、孔子の教えていることとは必ずしもそぐわないものだったようです。 以下は拙著「覇王の佐」からの引用になります。 三、論語の中の管仲 管仲は、春秋戦国時代の人々に、よく知られた人物だった。孔子の語録「論語」にも登場する。 子貢曰く、管仲は仁者に非ざるか。桓公、公子糺(きゅう)を殺す。死すること能わずして、又これを相(たす)く。子曰く、管仲、桓公を相けて諸侯に覇たり。天下を一匡す。民、今に至るまで…
君、君たらざれば、則ち臣、臣たらず(中国の古典「管子」より)
君、君たらざれば、則ち臣、臣たらず当ブログの検索キーワードのトップが上の言葉になります。これは、中国春秋時代の斉の国の宰相管仲の言葉を記録した「管子」という書…