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藤田昌志の比較文化 https://fujita.muragon.com/

和・洋・中を比較文化学的に考察する。比較文化学については拙著(2018)『比較文化学』朋友書店刊 をご覧ください。自文化と異文化を両方、理解し、自己を相対化することを目指しています。たとえば「日本の中国観」などを通時的、共時的に扱います。

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2021/08/26

1件〜100件

  • 焼き鳥   やきとり

            焼き鳥    鶏肉  とりにく  を使用した日本風のバーベキュー。牛や豚を使うこともある。豚の場合はやきトンという。肉や臓物 ぞうもつ を一口大に切って串に刺し、あぶりながら焼く。醤油と砂糖 ベースの甘辛いたれをつけたものと塩味のものがある。ねぎま、つくね、...

  • おでん

    おでん     昆布、醤油のだし汁で魚のすり身を練ったもの(=練り製品)やこんにゃく、大根、ゆで卵などを数時間、煮込んだ、冬の代表的な料理。家庭でも作るが、最近はスーパーでパックにして(だし入りで)売っていたり、店の中で温めた熱いおでんを売っている。都市部では屋台のおでん屋...

  • 納豆   なっとう

         納豆       なっとう   大豆  だいず  を柔らかく水煮して藁  わら などで作った筒に入れ、納豆菌を繁殖させて作る。大豆が発酵することによって糸を引き、粘りけが出て、独特の臭  にお い がする。この臭いは多 くの外国人だけでなく関西でも嫌われている。納...

  •   漬物  つけもの

      漬物  つけもの   野菜を塩・ぬかなどに漬けた食品で、香物  こうの もの、おしんこともいう。ぬかは米を精製  せいせい するときに出る米の外側の 粉  こな のことで、ビタミン B1 が多く含まれている。キュウリや 白菜、ナスなどは最も一般的な漬物である。漬物は和食...

  • 赤飯   せきはん

             赤飯   せきはん  赤い色のご飯のこと。元来、米作  べいさく  が日本に伝わってきたときは、赤い米が主だったが、後に次第に白い米が一般化し、赤い米は作られなくなった。それで、小豆  あずき  をもち 米に混ぜて赤い米のご飯を作った。おめでたいことがある...

  • 寿司  鮨      すし

                  にぎり寿司                  巻きずし         寿司  鮨   すし    砂糖を混ぜた酢で調味した飯(すし飯)を一口大に握り、それに魚介類の生の薄切 りをのせたものがにぎり寿司である。すしはこのほか、巻き寿司、いなり寿司...

  •  刺身   さしみ

           刺身   さしみ    日本料理は引き算で、他の国の料理は足し算だといわれることがある。意味は日本料 理は素材をできるだけ新鮮なまま生かし、手を加えないということである。その代表例が刺身である。フランス料理や中国料理では材料を必ず加工するが、それとは対照的であ...

  • 薩長と旧幕府の闘争から鳥羽・伏見の戦いへ

         薩長と旧幕府の闘争から鳥羽・伏見の戦いへ  1967年12月28日の三職会議で、慶喜を前(さきの)内大臣と称すること、二百万両の幕府の返納金は継続審議とすることとし、クーデターを起こした岩倉や薩摩藩は非難され、追い込まれていく。  10月から薩摩が江戸に浪人を送り...

  • 王政復古の断行=討幕派のクーデターの二つの限界

                                     っ帳   王政復古の断行=討幕派のクーデターの二つの限界  薩長討幕派のクーデターには、二つの限界があった。  ①公武政体派との連合でクーデターを実施しなければならなかったこと  ②明治天皇が若干十五歳であっ...

  • マイクロソフトの「更新して再起動」の罠

    マイクロソフトの「更新して再起動」の罠  このブログは古いASUSで書いている。デスクトップが急に壊れたからである。17日金曜日の午前10時40分ごろのことだ。10時20分からチームズの投稿をしていたら、タイピングの動きが遅いので、いつものように再起動しようとした。すると、...

  • 天ぷら

           天ぷら   野菜や魚介類に、小麦粉を卵と冷水で溶いた衣を付けて油で揚げた料理。からりと揚げるのがポイント。専用のつゆにつけて食べる。天ぷら 丼 どんぶり (天丼 てんどん )は人気のある メニュー。日本人は外がパリッとしていたりサクサクしていて、中がジューシー...

  • 王政復古の断行は典型的な宮中クーデター

        王政復古の断行は典型的な宮中クーデター  王政復古の断行は朝廷の正式の会議の手続きを踏むことのない、典型的な宮廷クーデターであった。クーデターの計画は、大久保利通と岩倉具視が中心になって推進し、中山忠能ら一握りの公卿を参加させ、最後段階になって、公議政体派の土佐・越...

  • 宮中政変

           宮中政変  慶喜勢力の執権からの排除のために、薩長武力倒幕派は、宮中クーデターを行った。この宮中政変、宮中クーデターは「人格を備えた政治的君主」である「天皇」に政変に正当性を付与する源泉が求められた(井上勲 1991)。1967年12月9日、午前八時ごろ、長州...

  • 坂本龍馬 さかもとりょうま

        坂本龍馬  坂本龍馬は司馬遼太郎の『龍馬がゆく』によって日本の未来を創った人としてのイメージが定着した。1960年代の日本社会は、高度成長経済に見合った肯定的日本人像を求めていた。それに合致したのが、司馬遼太郎の『龍馬がゆく』であった。司馬遼太郎は『坂の上の雲』を書...

  • 大政奉還 たいせいほうかん

         大政奉還   二条城(写真)で徳川慶喜によって大政奉還が行なわれた。1867年10月14日のことである。長州藩に倒幕の密勅。公議政体派と薩長武力倒幕派の政権構想は相拮抗していた。同年11月15日、坂本龍馬中岡慎太郎、京都で暗殺される。翌年、1868年、1月3日~4...

  • すき焼き

    すき焼き      鉄鍋 てつなべ を使い、牛肉の薄切りと野菜(ネギ、春 菊しゅんぎく等)、豆腐、しらたきなどを入れて醤油と砂糖の味つけで 温 あたた め煮て、生 卵 なまたまご につけて食べる。日本人は元来、仏教の影響で 獣肉 食 じゅうにくしょく をしなかったが、明治時...

  • 鍋料理   なべりょうり

       鍋料理      なべりょうり  鍋料理は仲間が集まって一つの鍋を囲んで、食事をし、酒を飲む、日本人の「和」の文化の象徴である。鍋の中に汁と具を入れ温めて、それを囲んで、鍋の中から適当に具と汁をとって自分の食器に入れて食べる。仲間意識が持て、酒が入ると話もはずむ。具や...

  • 丼 物 どんぶりもの

                                                    天     丼       丼 物       どんぶりもの      茶碗より大きな丼にご飯を入れ、その上に様々な具、たとえば天ぷらやトンカツ、ウナギ、鶏肉、卵、まぐろの刺身な...

  •   麺類   めんるい

      麺類 めんるい  伝統的な麺類にはうどんとそばがある。うどんは小麦粉を原料とし、関西でよく食べられる。そばはそばの実からそば粉を作り、水を加えて練ってから細く切って食べる。主として関東で好まれる。温かい汁に入れて具とともに食べたり、夏は冷たい汁につけて食べる。最近は、ラ...

  • 魚  さかな

                 魚       さかな  日本は海に囲まれているので海の恵みが豊富に採れ、とりわけ魚類 ぎょるい は日本時の生活に欠かせなかった。最近、半世紀は肉類を好む傾向にあったが、このごろでは日本料理のヘルシーさが再認識され、刺身やすしは人気のある料理である...

  • 食 しょく     米  こめ

              食  しょく  米   こめ    日本人は稲作民族 いなさく みんぞく で、二千年以上前から米を主食として生活してきた。米は日本の農業で最も重要な作物 さくもつ であり、日本文化の基底には米に関係したものが多い。日本人は米から酒を作り、もち米から餅 も...

  • 衣   い    着物   きもの

          衣   着物  着物は和服とも呼ばれる日本の伝統的衣装である。江戸時代までは普段着であったが、明治時代以後、洋服が普及してからは礼服として冠婚葬祭 かんこんそうさい や茶道、生け花などの場で着ることが多い。女性と男性では異なり、未婚女性の第一礼装は振り袖で、一般...

  •    浴衣      ゆかた

                            浴衣      ゆかた        浴衣は風呂上がりや夏場に着る木綿 もめん でできた着物で、裏地 うらじ はない。振り袖などは礼装の着物であるが、浴衣は普段着 ふだんぎ である。素肌 すはだ   の上に直接着ることもある。...

  • 合気道 あいきどう

       合気道  あいきどう  合気道は植芝盛平 うえしばもりへい(1883-1969)が様々な古流武術を修行して、大 正 たいしょう 年間に創始した武道である。敵を倒すことを目的としないで、相手と和することを旨する武道で、精神修養を重視する。合気道は勝敗をつけないので、試合...

  • 剣道 けんどう

      剣道 けんどう  17 世紀以降、フェンシングと似た剣道は技術とともに精神を練ねることに重点が置か れ、禅宗の影響を強く受け、道徳的に修練されるようになった。相手の面(顔)、胴、小手を打つことや、突き(喉頭部 こうとうぶ、のど)を技の基本とし、それが決まれば得点となる。...

  • 空手  からて

      空手  からて  7世紀頃、中国に生まれ、14 世紀に沖縄に伝えられ、中国の憲法と沖縄の武術が組み合わさって完成された。護身術として発達してきて、武器を使わないで、こぶしやひじ、足などを使って戦う。空手の試合は「組手」(くみて)と「型」(かた)の2種類があり、型の試合で...

  • 柔道  じゅうどう

    柔 道 じゅうどう  日本の代表的な格闘技の一つ。100 年ほど前に、嘉納 かのう 治五郎 じごろう が古来から伝わる武術を改良し、私費を投じて講こう道館どうかんを 1882 年に開き、講道館柔道を創始したのが基礎となって、近代柔道が発展した。特徴は相手の力と体重をうまく利...

  • このブログの目的

                                                           京都  鴨川  このブログは現在、日本語、日本文化を学ぶ在日留学生の日本理解のための内容をアップしています。情報提供が中心です。偏った立場はとりません。日本語も明晰...

  • スポーツ     相撲  すもう

    スポーツ 相撲  すもう 相撲は日本の国技で、古代には農業の吉 凶  きっきょう を占い、神事  しんじ として行われていたために、現在でも儀式的要素を多く含んでいる。まわしのみを身につけた二人の力士が土俵に上がり、四股 し こ を踏み、水で口をすすぎ、清めの塩を土俵にまき...

  • 盆栽     ぼんさい

               盆栽  ぼんさい    盆栽は鉢植えにした鑑賞するための草木で、中国に生まれ、隋・唐の時代(日本の奈良・平安時代)に日本に伝えられ、独自の発展をみた日本独特の芸術である。伸びすぎた根があれば切り、枝をこまめに剪定   せんてい し、必要ならば 幹 みき...

  • 日本庭園  にほんていえん

      日本庭園    日本庭園は幾何学的 きかがくてき な美しさを重視する西洋の庭園と対照的に、自然の景観美    けいかんび を重視した作りとなっている。自然の景観美といっても自然そのままの姿ではなく、土を山の形に盛り、池を海に見立て、水を引いて川を作り、自然の山水のたたず...

  • 短歌    たんか

           短歌    たんか  短歌は和歌の一形式で、5・7・5・7・7の31音によって構成される定型詩である。短い叙情詩で、前半の5・7・5と後半の7・7の2部構成である。8世紀に編纂された日本最古の歌集である『万葉集』にも、すでにこの形式のものが多くみられる。短歌の...

  • 俳句 はいく

                夏目漱石  句  俳句   はいく    俳句は 5 ・ 7 ・ 5  ご しち ご  の 17 音によって構成される定型詩である。江戸時代の中頃(17 世紀末頃)、松尾芭蕉 ばしょう が5・7・5と7・7を交互に繰り返す連歌    れんが の、最初...

  • 書道  しょどう

      書道  毛筆 もうひつ と墨 すみ で文字を書く芸術で、それによって精神的深みや美を表現する。元来、中国から伝わったもので、日本では表意文字の漢字に加えて、日本で発明した表音文字の仮名を組み合わせて、独特の文字芸術を作り上げてきた。書体には標準的な楷書 かいしょ のほか...

  • 茶道  さどう・茶の湯

        茶道さどう・茶の湯  来客の際の茶の入れ方や飲み方を様式化した作法で茶の湯ともいわれる。茶道では抹茶まっちゃという、日頃飲む煎茶とは異なる茶を主に使用する。少し普通より大ぶりの茶碗に粉末の抹茶を入れ、湯を注いで茶筅ちゃせん(竹でできた攪拌かくはんする道具)でかき混ぜ...

  • 華道(かどう)・生(い)け花(ばな)

        華道(かどう)・生(い)け花(ばな)      華道は 16 世紀頃から盛んになった。またの名を生け花と言う。6 世紀に仏教の僧が仏前に花を捧げたのが始まりだといわれている。自然の花を使って、天(宇宙)、地(地球)、人の 3 要素をバランスよく表現するというのが考え...

  • 文化・芸術   浮世絵

    文化・芸術 浮世絵   うきよえ        江戸時代(1603~1867)に発達した絵画で、多くは版画(はんが)として普及した。初めは墨一色であったが、18 世紀中頃には多色刷りの技法が開発された。画材には美人や役者、力士(りきし)などの人物のほかに、風景や庶民の生活な...

  • 切腹  せっぷく

            切腹     切腹とは武士が責任をとって自害(じがい)する方式のことである。平安時代に始まったと言われる。1970 年にノーベル賞候補と言われた、著名な作家である三島由紀夫が割腹(かっぷく)自殺した事件は日本人をも驚かせたが、日本人の中には自分の公的な考えを...

  •  武士道  ぶしどう

           武士道      武士道は鎌倉かまくら時代から発達し、江戸時代に大成した武士階層の道徳体系である。儒教的思想に裏付けられている。忠誠・犠牲・信義・廉恥(れんち)・礼儀・質素(しっそ)・倹約(けんやく)・尚武(しょうぶ)・名誉などが重んじられた。武士には支配階級...

  • 日本人の集団帰属意識

                 日本人の集団帰属意識      日本人が個人より集団を重視する傾向が強いことはアメリカの E・O ライシャワー教授をはじめ多くの研究者によって指摘されてきた。日本人の集団帰属意識は稲作文化の歴史とかかわりがあるとする見方も多くの人によって認められて...

  • 日本人について    国民性

          日本人について    国民性    ①日本人が集まると、年齢や社会的地位などの基準により、お互いの序列が意識され、それによって行動様式や言葉遣いも影響を受ける。序列が下なのに、同等のような話し方(ex.「行く?」「ある」などの普通体(‘plain style’)...

  •             和     柄                 和       日本で初めての成文憲法を作った聖徳太子は「17条憲法」(604)第1条で「和 をもって尊しとなす」と言っている。その憲法の根幹をなす思想の一つが「和」であった。この憲法はその後の律令国家...

  • 本音と建前 ほんねとたてまえ

          本音と建前  本音とは本心で思っていること。建前とは表向きの方針、主義のこと。狭い共同体の中で皆が平和に仲良く暮らさなければならない日本の地理的、歴史的条件が人間関係のあり方に大きく影響を与えた結果、日本人は本音と建前を使い分けるようになったとする説もある。本音...

  • 根回し  ねまわし

                根回し     根回し  会議などで何かを決める際に、異なる意見を持った者同士がいきなり集まると、なかなか意見の一致を見ないので、混乱を避けてあらかじめ意見の調整をして皆の合意を取り付けておくことを指して言う。会議などでは時間の浪費を回避し結論へ至る...

  •   恥  はじ

                  恥  アメリカの社会人類学者ルース・ベネディクトが『菊と刀』で西洋は「罪の文化」 であり、日本は「恥の文化」であると規定した(と日本人はとった)ことから有名に なった認識である。ベネディクトは内面的で絶対的な倫理基準である「罪」を基本と する文化...

  • 人情 にんじょう

                      健さぁーん  !    人情   親子・恋人同士・友人知人などの間に通い合う愛情、友情などの人間的な感情のこ とをいう。日本社会では人情は義理と対比されることが多く、義理が人から受けた恩 に報いるという規範であるのに対して、人情は人に対す...

  • 義理  ぎり

              義理チョコ   義理  主 従、親子、夫婦、兄弟、友人(場合によっては敵や取引先)といった人間関係の中で恩を受けた相手のことをいつまでも忘れず、気にかけ、その恩に感謝し、ときには自分が不利益をこうむっても、また自分を犠牲にしてでも、相手の幸せや利益を実現...

  • 恩 おん

         恩 おん  目上の人から受けたありがたい恩恵。目上の人がかける情(なさけ)。武家社会に主君が従 者に土地を与えたことが語源。日本の社会は基本的に縦社会であると言われてきた。    目上の者は目下の者の面倒を公私にわたって見る代わりに、目下の者は目上の者に恩を感じて...

  • 間 ま

       間 ま  間は時間的休止や空間的空白を意味するが、単なる空白ではなく、「間が持てない」 (=人との会話がとぎれたときに時間がうまく 扱えなくて、具合が悪い)ということ ばもあるように、リズムと呼吸に大きく関係がある。能、歌舞伎などの演劇、踊り、 音楽、話芸を批評する際...

  • 日本人の精神  わび・さび

           日本人の精神  わび・さび      わびやさびは日本の伝統的な芸術である茶道や俳句などが目指す究極の美の境地を 意味している。ふたつとも「わびしさ」や「さびしさ」といった寂寥感が根底に存在していて、簡略さ、簡素さをよしとし、華美を嫌う点が共通している。わびは...

  • 日中対照言語学会

    日中対照言語学会 公式ホームページ http://jccls.jp/   で 昨日から今日まで全国大会をしています。興味のある方は、 ホームページにアクセスして、参加してください。                          2022.5.15 日

  • 縄文と弥生

    縄文と弥生 ○原始時代(~3 世紀まで) 1 万年前から紀元前 300 年頃までの縄 文 じょうもん 時代 じだい は主として狩猟、漁業、採集などによっ て生活していた。土器に縄の模様を付け始めたことから縄文時代という。その後、3 世 紀までの弥生 やよい 時代 じだい は...

  • 「日本人」座談会で柳田国男が語る

        「日本人」座談会で柳田国男が語る 柳田国男(昭和53)pp.254-283    奈良朝下半期に日本が新たに得たものは非常に多いが失ったものもたくさんある。それが非常に残念な気がする(p.256)。  日本という国土が何を日本人に与えたかという問題を誰かにやってもら...

  • 日本人の不安と希望

       不安と希望 堀一郎  柳田国男(昭和53)pp.221-253     愛郷心とか愛国心といわれるものの中に、時として他を排することによって、あるいは他をさげすむことによって、自己独善の弊へ猪突したのは、常に存在不安に基づく劣性感がひそんでいるからにほかならない(p....

  • 日本人の権威感

       日本人の権威感  和歌森太郎 柳田国男(昭和53)pp.172-198   普通の日本人にとっては具体的な人間の存在や活動の仕方について、権威を覚え、そうでもないという心の持ち方をする。まず「エライ人」があって、その「エライ人」にまつわる一切のものが、権威をもってなが...

  • 日本人の表現力

                      赤     石   日本人の表現力 大藤時彦  柳田国男(昭和53)pp.145-171      日本人は表情にとぼしいとよく言われるが、日本ではごく狭い世界によく気心の知れあった者同士が何代となく年月を重ねて生きてきたので、微細な顔面...

  • 日本人の共同意識

      日本人の共同意識  最上孝敬 柳田国男(昭和53)pp.117-144     皇室中心の忠誠心などは急速に作られたもので、新たに広まった国民一般の共同意識のいわば基底に、これと趣を異にした共同意識の古くから培われきたったものが厳として存在している(pp.119-120...

  •   柳田国男  「家の概念」

                  柳田国男 「家の概念」  柳田国男編(昭和53)pp.33-57      元来、家というものの意義は、単に集まっているという以上に、日本ではもう一つの任務があった。それを百年ごろ前から、世の変遷とともに意識は薄れつつあるが、つまり善悪の基準とな...

  • 柳田国男 「日本人とは」

                   柳田国男 「日本人とは」 柳田国男編(昭和53)『日本人 新装版』毎日新聞社 pp.1-13     東洋には古くから大勢という言葉が流行していて、一つの新しい傾向が芽ばえてくると、その価値を確かめもしないうちから遅れずについていこうとしてあせ...

  • 明治大帝―日本型立憲主義の造形

                     明治大帝―日本型立憲主義の造形     瀧井一博(2013)『明治国家をつくった人々』講談社現代新書 pp.291-315     穂積八束が4年余りの欧州留学から帰朝し、明治22年、「帝国憲法ノ法理」と題する講演を行い、憲法の更に上にある...

  • 東條英機  (1884年(明治17年)12月30日- 1948年(昭和23年)12月23日)

                    東條英機       (1884年(明治17年)12月30日- 1948年(昭和23年)12月23日)                          阿部眞之助(2015)pp.351-386     内容要約  日露戦争の勝利で軍人がも...

  • 西園寺公望

    西園寺公望                 阿部眞之助(2015)pp.165-192     内容要約  彼が偉大だったとすれば、その八、九割までは血統にかかっていた。19の年に、維新三傑と称せられる木戸、西郷、大久保等と肩を並べて、明治維新政府の参与となっている。多くの...

  • 桂太郎 (1848年1月4日〈弘化4年11月28日〉- 1913年〈大正2年〉10月10日)

                     桂太郎  (1848年1月4日〈弘化4年11月28日〉- 1913年〈大正2年〉10月10日)   阿部眞之助(2015)pp.319-348     内容要約  桂は少年時より長州藩世子のお小姓を勤め、貴人に対する作法を心得ていた(p.3...

  • 板垣退助 (天保8年4月17日(1837年5月21日) - 大正8年(1919年)7月16日)

                 板垣退助  (天保8年4月17日(1837年5月21日) - 大正8年(1919年)7月16日)  阿部眞之(2015)pp.287-315   内容要約  思うに板垣は、無駄な長生きをしすぎたもののようだ。華々しい前半生の活動を、意味のない後半生...

  • 大久保利通 (1830年9月26日(文政13年8月10日)- 1878年(明治11年)5月14日)

                    大久保利通 (1830年9月26日(文政13年8月10日)- 1878年(明治11年)5月14日) 阿部眞之助(2015)pp.257-283      内容要約  鹿児島城下甲究川の河畔、加治屋町に西郷と大久保は生を受け、西郷は大久保より長...

  • 犬養毅 1855年6月4日〈安政2年4月20日〉― 1932年〈昭和7年〉5月15日)

        犬養毅 (1855年6月4日〈安政2年4月20日〉― 1932年〈昭和7年〉5月15日)  阿部眞之助(2015)pp.225-253  内容要約  犬養はもと犬飼と言った。木堂によって犬養と改めた。漢学の素養がある彼の文字感が「飼」の字を忌ましめたのであろう(p....

  • 大隈重信  (1838年 3月11日〈和暦:天保9年2月16日〉- 1922年〈大正11年〉1月10日)

    大隈重信  (1838年 3月11日(和暦:天保9年2月16日)- 1922年(大正11年)1月10日)  阿部眞之助(2015)pp.133-161    内容要約  大隈の屋敷には食客が絶えず、少なくとも二三十、多ければ四五十人がゴロゴロしていた。その中には五代友厚もい...

  • 伊藤博文 (1878-1909)

    伊藤博文 (1878-1909) 阿部眞之(2015)pp.101-129      伊藤博文は、木戸ほどではないが、相当の大頭であった。下級武士にすら属しておらず、長州の農村の百姓の子としてこの世に生を受けた(pp.102-103)。  明治の末期、伊藤博文と大隈重信は一...

  • 山縣有朋 (1878-1922)

                              山 縣 有 朋  今回から、人物評伝など、特にトピックを決めず、心に響いたものの内容要約とノートとなります。乞うご期待! 山縣有朋 (1878-1922)         阿部眞之助(2015)『近代政治家評伝』文春学藝ラ...

  • 北川扶生子(2020)『漱石文体見本帳』終章 pp.258-266

          近代化によって失われたものは何か? 北川扶生子(2020)『漱石文体見本帳』終章 pp.258-266  内容要約  漱石は漢文調の表現が使えなくなり、言文一致体を採用することと並行して「人間が収まるべきところに収まる」という漢文が伝統的に持っている世界観も作品...

  • 北川扶生子(2020)『漱石文体見本帳』于言法: pp.238-253

    北川扶生子(2020)『漱石文体見本帳』于言法: pp.238-253   内容要約  迂言法とは短い語句で言えることを、わざと複数の言葉を使い、いいかえる修辞法のことで、たとえば「トイレに行く」ことを「小用を足す」とか「お通じがある」などと表現するものである(p.240)...

  • 北川扶生子(2020)『漱石文体見本帳』「さらす」: 視点 pp.209-233

             恥 を  さ ら す 北川扶生子(2020)『漱石文体見本帳』「さらす」: 視点 pp.209-233  内容要約  『門』という小説は、お米の苦悶する姿をくり返し描き出し、正確に言えば、物語の彼女の苦悶する身体を描き、内面を描かない(p.212)。病床で...

  • 北川扶生子(2020)『漱石文体見本帳』「訳す」:翻訳調 pp.194-205

                                       森 田 思 軒  北川扶生子(2020)『漱石文体見本帳』「訳す」:翻訳調 pp.194-205  内容要約  明治の文学者、斎藤緑雨は江戸文学の素養を武器に、スタートしたばかりの明治文学を痛烈に批判した...

  • 北川扶生子(2020)『漱石文体見本帳』「とどめをさす」: 隠喩pp.173-190

    北川扶生子(2020)『漱石文体見本帳』「とどめをさす」: 隠喩 pp.173-190  内容要約  漱石の小説は知識人の男がよく出てくるが知識人の女は出てこない(p.174)。  隠喩は認識である。隠喩が長くなると諷喩になる。諷喩を利用しているジャンルが箴言というスタイル...

  • 北川扶生子(2020)『漱石文体見本帳』「歩く」:描写 pp.151-170

                       ロビンソンクルーソー 北川扶生子(2020)『漱石文体見本帳』「歩く」:描写 pp.151-170  内容要約  漱石はダニエル・デフォーの『ロビンソン・クルーソー』を批判している。一貫した視点・解釈及びそれにもとづく修辞的工夫がないと...

  • 漱石と美文

      水底の感 水の底、水の底。住まば水の底。深き契り、深く沈めて、永く住まん、君と我。 黒髮の、長き亂れ。藻屑もつれて、ゆるく漾ふ。夢ならぬ夢の命か。暗からぬ暗きあたり。 うれし水底。清き吾等に、譏り遠く憂透らず。有耶無耶の心ゆらぎて、愛の影ほの見ゆ。 ――明治三十七年二月...

  • 漢文学と英文学 漱石の選択

    漢文学と英文学 漱石の選択   北川扶生子(2020)「こだわる」 pp.79―91  内容要約  ダーウィンの進化論は生物の進化論であり、理系の世界の話であったが、ハーバード・スペンサーはそれを文科系にも援用して文化の一方向の進化を唱えた。社会進化論である。文学も西洋文学...

  • 明治40年代の漢文の状況

                    高 山 樗 牛 (1897年 (明 治30))「支那文学の価値」 明治40年代の漢文の状況 北川扶喜子(2020)pp.37-58  「ねじふせる」  要約  漱石の『虞美人草』が書かれたのは1907年、明治40年のことで、それは「自分で結婚...

  • 言文一致体の成立 明治20年(1888)―明治40年(1908)

    言文一致体の成立 明治20年(1888)―明治40年(1908)  北川扶生子(2020)序章   内容要約  漢文調(p.18)は荘重で、公的、権威的文体である。漱石は『虞美人草』で男を手玉に取り利で利用しようとする藤尾を「正義」でさばいたが、その描写は漢文調によるもので...

  • 蛤御門の変前後 1863年―1864年

          蛤御門(はまぐりごもん) 蛤御門の変前後 1863年―1864年  1863年8月18日、公武合体派のクーデターで朝議一変し(8月18日の政変)、失脚した長州系志士は落首、流言で京の治安を乱そうとした。新撰組がそれを取り締まる。勤王志士が翌1864年6月20日前...

  • 松平容保(かたもり)について

    松平容保(かたもり)について   京都の秋の名物行事、「京都の古本市」は11月に以前は、金戒光明寺で行われていた。その近くに聖護院八つ橋があり、元祖と本家でどちらが古いか醜く争ったのは記憶に新しい。金戒光明寺は、幕末、会津藩の本陣があり、松平容保がいた時期がある。京都守護職...

  • 北川扶生子(2020)『漱石文体見本帳』ボケる pp.124-148 『吾輩は猫である』について

                北川扶生子(2020)『漱石文体見本帳』ボケる pp.124-148 『吾輩は猫である』について   内容要約 ・『吾輩は猫である』(以下、『猫』と省略する。)は天下泰平の駄弁。どこにもたどり着かない言葉の洪水。これがこの小説の魅力である(p.125...

  • 柄谷行人 漱石論 『虞美人草』 柄谷(2017)pp.366-372

           柄谷行人 漱石論『虞美人草』柄谷(2017)pp.366-372  ・『虞美人草』 は1907年、明治40年に朝日新聞に連載された。東京帝大講師をやめて、朝日新聞に入社した漱石の最初の仕事である。この時、漱石は初めて作家としての自覚を持った(pp.366-36...

  • 漱石 『虞美人草』内容 登場人物 ノート

                    ヒロイン 藤尾を思わせる三越百貨店のポ    スター 北川扶生子(2020)p.38    漱石 『虞美人草』あらすじ 登場人物       ノート  あらすじ  Wikipedia 閲覧  甲野藤尾(こうのふじお)は虚栄心の強い美貌の女性。...

  • 柄谷行人 漱石論 「それから」 内容 ✙ ノート

              柄谷行人 漱石論 「それから」 内容 ✙ ノート  柄谷行人(2017)pp.347-349  内容    「それから」は明治42年、朝日新聞に連載された。「それから」は「三四郎」のそれからである。  「門」は「それから」のそれからで、これら三作品を三部...

  • 日本の自然主義について

       自然主義について   漱石が『吾輩は猫である』を書いた1905年、1906年は自然主義全盛期で、1906年から1909年が自然主義の時代であると文学史上はされている。元来、フランスの科学主義としての自然主義が日本に移入された時は、遺伝と宿命という科学を中心とした主義で...

  • おめでたいアメリカ幻想 朝ドラ カムカムエブリバディ 終了

         どこまでもついて行きます アメリカ命 千切れんばかりにしっぽ振る  ポチ日本よ どこへ行く 背中(せな)で泣いてる 唐獅子牡丹 ああ 高倉健が  なつかしい てめえら人間じゃねえ たたっ斬ってやる 犬HKを ぶっつぶせ ! おめでたいアメリカ幻想 朝ドラ カムカム...

  • 漱石(1905-1906)『吾輩は猫である』 あらすじ 十一 + ノート

         漱石(1905-1906)『吾輩は猫である』       あらすじ 十一 + ノート  あらすじ 十一  「床の間の前に碁盤を中に据えて迷亭君と独仙君が対坐している。~」  床の間の前で迷亭と独仙が碁を打っている。寒月と東風が相並んで、そのそばに主人が座っている。...

  • 漱石(1905-1906)『吾輩は猫である』 あらすじ 九、十 + ノート

    漱石(1905-1906)『吾輩は猫である』 あらすじ 九、十 + ノート   あらすじ 九  主人のあばた面の話。主人はあばたが目立たないように長髪にし、いつも鏡であばたが目立たないように気を付けている。加々美はうぬぼれの醸造器あると同時に自慢の消毒器である。  女中のお...

  • 漱石(1905-1906)『吾輩は猫である』 あらすじ 七、八 + ノート

      漱石(1905-1906)『吾輩は猫である』 あらすじ 七、八 + ノート  あらすじ 七  吾輩は最近、運動を始めた。新式運動には蟷螂(かまきり)狩り、蝉(せみ)取り、松滑り、最後に垣巡りがある。服装についての吾輩の考えを述べた。裸体画は誤りである。  薬湯、鉄砲など...

  • 漱石(1905-1906)『吾輩は猫である』 あらすじ 五、六 + ノート

               漱石(1905-1906)『吾輩は猫である』 あらすじ 五、六 + ノート   あらすじ 五  「二十四時間の出来事を洩れなく書いて、洩れなく読むには少なくとも二十四時間かかるだろう。いくら写生文を鼓吹する吾輩でもこれは到底猫の企て及ぶべからざる芸当と...

  • 漱石(1905)『吾輩は猫である』 あらすじ三、四 + ノート

        漱石(1905)『吾輩は猫である』あらすじ          三、四 + ノート   あらすじ 三  「三毛猫は死ぬ。黒は相手にならず、いささか寂寞の感はあるが、幸い人間に知己ができたのでさほど退屈とも思わぬ。~」  主人はジャム好きで、たくさんジャムをなめる。  ...

  • 漱石(1905)『吾輩は猫である』 あらすじ一、二 + ノート

        漱石(1905)『吾輩は猫である』一、二           あらすじ + ノート  一 あらすじ 「吾輩は猫である。名前はまだ無い。~」  いくら放り出しても台所へあがってくる野良猫は主人の許可で置いてもらうこととなった。中学校教師の主人はわがままで、主人が猫を水...

  • 柄谷行人  「草枕」について 内容要約 ✙ ノート

             柄谷行人  「草枕」について 内容要約              ✙ ノート (平成17)『草枕』新潮文庫 pp.213-220  内容要約 ・「草枕」は明治38年「ホトトギス」に『吾輩は猫である』を書いた後の翌年、書かれた漱石の作品である。明治38年は、...

  • 江藤淳「漱石の文学」  内容要約 +  ノート

            江藤淳「漱石の文学」  内容要約 +  ノート  江藤淳「漱石の文学」(平成17)『草枕』  新潮文庫 pp.200-212   内容要約    ・漱石文学の核に潜んでいるのは、寄席趣味に象徴される江戸的な感受性である(p.202)。漱石の生家と養家いずれも...

  • 柄谷行人 漱石論『三四郎』  内容要約 + ノート

        柄谷行人 漱石論『三四郎』  内容要約 + ノート  新潮文庫 (令和3)『三四郎』柄谷行人 解説 pp.347-354   内容要約 ・多くの読者にとって漱石は『猫』や『坊ちゃん』『草枕』の著者としてのみ知られている。専門家は後期の小説を重視し、「近代小説」を前提...

  • 柄谷行人 漱石論「漱石の作品世界」 内容+ノート

    柄谷行人 漱石論「漱石の作品世界」 内容+ノート  柄谷行人(2017)pp.277-325。「漱石の作品世界」  内容  ・倫理的位相=他者との関係と存在論的位相=自分自身との関係 (p.283)。  ・漱石の長編小説「主人公たちは本来、倫理的な問題を存在論的に解こうとし...

  • 柄谷行人 漱石論「文学について」 内容要約+ノート

    柄谷行人 漱石論「文学について」  柄谷行人(2017)pp.125-154  漱石論「文学について」。  内容要約  漱石が「英文学」に対して「漢文学」と言った時、それは中国文学ではなかった。そして漱石は「英文学」に対して和歌に代表される古典文学を対置しなかった。漱石は「...

  • 柄谷行人 漱石論「内側から見た生」内容要約とノート

               柄谷行人 漱石論「内側から見た生」内容要約とノート  内容要約  柄谷行人(2017)pp.88-97 。『夢十夜』は漱石の生の暗喩である(p.69)。漱石は生への徹底的な嫌悪を持ち、社会的に存在することは自己の本質を奪っていると考えた(p.73)。 ...

  • 「関口宏のもう一度! 近現代史」終了

    「関口宏のもう一度!  近現代史」終了  「関口宏のもう一度! 近現代史」が昨日、2022年3月26日 土曜、午後12時から12時55分 で二年間の放送を終えて、終了した。次回からは古代史 最前線 を放送するそうだ。  この番組の後、関西では「吉本新喜劇」を毎日テレビ4ch...

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