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1962年(昭和37年)公開の小津安二郎監督「秋刀魚の味」には、随所に戦争の影ともいうべきものが見え隠れする。終戦から17年経っても、人々の暮らしや心に、戦争は影を落としているのだ。 秋刀魚の味 ニューデジタルリマスター版 岩下志麻 Amazon 主人公(笠智衆)は、戦争中、海軍に行った。そこで部下として仕えたのが、加藤大介だ。二人は偶然、場末のラーメン屋で出会う。 笠智衆は戦後、先輩の紹介で、それなりの規模の企業に入社し、今や役員のようだ。加藤大介は、自動車の修理屋のオヤジになった。二人とも、戦後の混乱の中で、なんとか暮らしてゆく道を見出したと言える。 加藤が誘って、なじみのバーに行く。そこ…
社交とは何か?社交とは、社会のなかで人々と交際することのようだ。昔はこの言葉、もっと聞いたように思うがいかがだろう?たとえば、「社交ダンス」「あの人は社交的だ」「社交辞令」などなど。 今、社交と言う言葉が使われる頻度は落ちたかもしれないが、社交の重要性や価値が下がったとは思えない。我々、高齢者も「健康でハツラツと生きるためには、社会との接点を保つことが大事ですよ」と、専門家からアドバイスされる。まさに、「社交的であれ」と、言われているようなものだ。 社会との接点を持てば、脳や心が刺激され、いいような気がする。しかし、もろ刃の刃で、これがストレスにもなる。人生の達人なら、うまくバランスを取るのだ…
小津安二郎監督、最後の作品は「秋刀魚(さんま)の味」だ。映画が公開されたのは、1962年、安保闘争の二年後である。日本が順調に経済成長を続け、人々の暮らしも次第に豊かになっていく、そんな時代の雰囲気が随所に感じられる映画だ。 映画の主題は娘(岩下志麻)の結婚であり、結婚式の後、残されたやもめの父親(笠智衆)の孤独といったところだ。いつもの小津映画と同じく、父親は企業の役員で、経済的には恵まれた家庭である。 タイトルに秋刀魚とあるが、映画の中に秋刀魚は出てこない。単に映画のストーリーが展開される季節感を示す単語をタイトルに織り込んだという程度かもしれない。俳人にはおしかりを受けるかもしれないが、…
いまだに ちまき苦手克服無理なンだわこの記事を描いてて 休憩中に喫茶店で「給食を食べろ」約4時間指導 園児は“トイレに行けず”失禁というニュース…こんこんと説教(しかも相手は幼児)4時間するより野菜育てて収穫まで一緒にやったり鶏を大事に世話して卵を一緒に集めた
小津安二郎監督の「麦秋」の主人公一家は、北鎌倉駅を使っている。ところで、麦秋とは何か?5月下旬から6月の梅雨前の時期を意味するらしい。関東では、最もすがすがしい時期である。勝手に秋をイメージしていた自分が恥ずかしい。 映画「麦秋」は、1951年(昭和26年)、松竹大船撮影所で作られた。まだ、戦争の傷跡が町の風景や人の心に残っていた時代だと想像する。ちなみに、小僧が生まれる前年である。 麦秋 原節子 Amazon ストーリーと言えば、小津映画のいつものとおり、主人公の原節子の縁談話である。原節子の家は、学者の父、医師の兄と、これまたいつものとおり、恵まれている。なにもかも、いつものとおりで、大き…
通っていた小学校の校舎は、古かったせいか、工事が途中で放置されたままになっているようなところがありました。 天井がポッカリと開いたままになっているところもあったりして。 小学生の男子がそんなところを見つけたら、放っておくはずがありません。 僕は、友人に誘われるよう...
前号で触れた小津安二郎監督の「お早よう」と言う映画に、俳優、佐田啓二が出ている。役回りは、主人公の子どもの家族の知り合いの青年という設定だ。 この青年、失業中である。にもかかわらず、清潔感のある落ち着いた青年だ。37才という若さで、突然の交通事故で亡くなった俳優、佐田啓二にはむさくるしいオヤジ感が全くない。 佐田啓二は、美男子と言うだけでなく、品の良さ、性格の良さが滲み出る俳優だと思う。 あの頃映画 秋刀魚の味 [DVD] 笠智衆 Amazon 「秋刀魚の味」(小津安二郎監督)でも、笠智衆演じる主人公の長男役で出ている。DVDのパッケージには二枚の写真があるが、下の方の写真、左側が佐田啓二であ…
■あらすじ ●柚木…刑事、昭和男子●下岡…柚木の同僚、家庭より仕事●石井…殺しの逃亡犯●さだ子…石井の元カノ、銀行員の後妻に 質屋強殺犯の共犯者・石井…
昭和時代に発売されていた 炊飯器やポットなどが復刻されるらしいです ポピーやストライプの懐かしい感じのですね。 タイガー魔法瓶によると花柄(ポピー)は1978年に販売終了 ストライプ柄は1977年に発売が開始され82年に販売終了 ストライプ柄に関しては意外でしたね これってもっと前からあった デザインなのかと思っていたので。 なぜかというと花柄やストライプ柄の商品って 私は当時からちょっと古くさいと思っていたので 新鮮な感じは受けなかったんですよね。 ポットなどは80年代になっても 花柄の模様のが結構販売されていたような記憶があります。 昔のドラマの再放送を見ていると こういった炊飯器やポット…
有村架純さん主演の2017年春の朝ドラ「ひよっこ」が面白いです。農家の長女みね子は、出稼ぎに行った父(沢村一樹)が音信不通になり探しに行く為に東京の工場に就職する。暗い苦労話ではなく明るいコメディタッチのドラマです。桑田佳祐さんが主題歌を歌っています。
流行りのロードショーもいいけれど、私は古い映画が好きだ。モノクロに字幕の、あるいは色褪せたカラーの、音声もあまりよくない古いフィルム。でも昔の映画には何とも言えない魅力があって、引き込まれてしまうのだ。 テレビで見た映画 私が子供の頃も、今の金曜ロードショーみたいに映画を見れる番組がいくつかあった。番組の最初と最後に解説をするスタイルだったと思う。淀川長治っていうメガネのおじさんが、一番最後に「サヨナラサヨナラ」とか言うんだけど、子供がよく真似してたっけ。父が映画好きだったのでよく一緒に見た。コメディから西部劇、ラブロマンス、サスペンス…。本当にいろんなジャンルの映画を楽しんだ。 映画館で観た…
平成生まれの望月ゆたと、昭和生まれの夫くん、2人で暮らしています。2人の日常を漫画にして、綴っていきます。初めての方はこちらから歳の差の話はこちらから別居の話はこちらから昨日の記事本日の記事同じなんだ!!?「みもふたもないうた」は元たまの知久寿焼さんの曲
前号で、昭和がよかった!と書いたら、映画館の名前を思い出した。「新宿昭和館」である。1960年代の終わりから70年代にかけて、小僧も時おり行きました。高校、大学に通っていた頃のこと。 新宿駅の南口や中央口から通っていたが、パチンコの景品替え所、喫茶店、飲食店などが密集する、いかにも60年代の熱い新宿のいい味を出す一角にその映画館はありました。 小僧の左側の看板は「新仁義なき戦い」(1974年12月28日公開、菅原文太主演)、右側の看板上部には「大脱獄」(1975年4月5日公開、高倉健、菅原文太共演)、看板下は「新仁義なき戦い」のポスターが貼られている。 ポスターをよく見れば、菅原文太、高倉健の…
一昨日の4月29日土曜日は、祝日だった。何の日かと言うと、「昭和の日」だ。午前中、買い物帰りの車を運転中、NHKラジオの司会者が年号をテーマに作品の募集をしたところ、昭和を取り上げる人が多かったと話していた。 現在、ラジオを聴いて投稿しようという人には、昭和世代が多いのかもしれない。かく言う小僧も、昭和27年生まれ。昭和、平成、令和と生きてきたが、やはり昭和への思い入れが強い。 昭和20年の終戦以降、廃墟からの復興、経済発展、一億総中流化、バブル経済と国も個人も上昇気流に乗っていた時代が懐かしいのかもしれない。ラジオの司会者が「戦争など暗い面もあったんですけどねー・・・」と言っていたが、戦後の…
ふるさとの街を流れる稲葉川では、盆ごとに精霊流しがあり、男衆がろうそくの灯りで飾った霊を乗せた船を腰まで水に浸かって流していた。土地産まれの祖母と父は、今...
【GOKURAKUYA】BARのような看板を持つ銭湯[杉並区・荻窪]
今回の銭湯は、荻窪駅から徒歩10分ほどにある【GOKURAKUYA】さんです。 概要 ℹ
株式関係の日記がまとまらないので、昭和の日の話など 今日4月29日は、昭和の頃には天皇誕生日でした。 昭和天皇が亡くなられてからは、約60年間休日だったことも加味してか、「みどりの日」として休日として残りました。昭和天皇の祖父の明治天皇のお誕生日が「文化の日」として残っているのに倣って、昭和天皇が生物学研究者だったこと、新緑の鮮やかになる季節であることから、「みどりの日」とされました。 しかし、5月3日の憲法記念日と5月5日の子供の日に挟まれた5月4日が「国民の休日」だったのが、新しく「みどりの日」となり、4月29日は「昭和の日」となりました。 今Wikipediaで調べてみたら、「昭和の日」…
あの昭和の視聴者参加型テレビ番組が、令和になってまさかの復活! amazonプライムビデオ「風雲!たけし城」感想
34年前に放送された視聴者参加型テレビ番組、「痛快なりゆき番組 風雲!たけし城」令和版の感想です。 youtu.be 👇何故かamazon商品紹介で検索するとエピソード4しか出て来ませんでした。 エピソード4 バナナマン Amazon 令和生まれの人は知らないのも無理は無くて、元の番組「痛快なりゆき番組 風雲!たけし城」は34年前に放送されていたので、今更感がハンパ無いのですが… 👇元の番組はこちらでかなりまとまっています。 ja.wikipedia.org 内容としては「筋肉番付」や「SASUKE」の様な「視聴者参加番組」というかその元ネタで、たけし城を攻略する為に集まった一般参加者が、数々…
お題「雨の日に聴きたい曲は?」に釣られて投稿【超!懐メロ・2曲♪】
←応援お願いします(* ᴗ ᴗ)⁾⁾ こんにちは『ちゃちゃ丸です』 (*'ω'*)っ”ф” 釣られずにはいられない、気になる「お題」を発見!してしまった。 せっかく目に留まったので、まんまと釣られよう🎣 お題「雨の日に聴きたい曲は・・・?」 ♩*。♫.°♪*。♬꙳♩*。♫♩*。♫.°♪*。♬꙳♩*。♫ 雨の日向けの曲はいろいろあるが、今回は渋すぎる路線で攻めていく。 超が付くほど「懐メロ」過ぎて、引かれるかシラけそうだが…💧 まぁ、趣味ブログなので良しとしよう。 終盤に面白ネタもあるので、しばしご辛抱くだされ ( ´,,•ω•,,)っ🍵 これを機に、興味を惹かれる“もの好き”仲間(←失礼)がい…
昭和の歌 聞いてるとどうしても 「あの時代は良かったよねぇ」となる。スマホもないし 今から考えたら不便な部分もあったかと思うけど「希望があった」気がする。みん…
2月に天皇陛下が、皇太子時代に出した、英国留学回想記『テムズとともに 英国の二年間』が出版社を変えて新版として出る、という話を書きました。↓ gonstock.hatenablog.com
カレーライスは、国民食だと思います。カレーを出されて、文句を言う人はいません。私の周りはそうでした。 国民食とは、世代や性別、経済力に関係なく、広く愛されているメニューだそうで、まさにカレーライスは日本の国民食です。昨夜、そのカレーライスを食べました。レトルトですが、美味かったです。 甘らっきょは、カレーライスに欠かせません 今回試してみたのは、新宿、中村屋の「極める」インドカリー。新宿、中村屋はカレーで有名なお店です。創業者が、インド独立運動の闘士をかくまい、インドカレーの作り方を教わったというのですから、長い長い歴史があります。箱にも、「昭和2年から磨き続ける伝統の味」と書かれています。 …
エクセル画番外篇の激渋酒場レポート。 今回は横浜・寿町の立呑み「のものも」。 今や福祉の街になった寿町の先輩たちの笑顔がすてきだった。
おはようございますいつもご訪問くださいましてありがとうございます初めてご訪問くださった皆様 はじめまして突然ですが‥‥Pinterestを色々見ていたら昭和時…
小学校の木造校舎のこと 大きくて、ところどころに暗がりがあって
僕が通っていた小学校は、炭鉱での石炭採掘が盛んに行われていた頃に建てられた木造の校舎でした。 昭和50年代になると、石炭の需要減に加え、大規模な炭鉱事故などもあって、採掘量は減っていました。 炭鉱関連での仕事が少なくなり、近隣の町を含めた一帯から子供が減っていた頃で...
私が子どもだっら昭和の時代。体育ときは女子まだブルマでした。今は消滅していますけどね。 もしかして若い子は、ブルマって何か知らないかもしれない。 わたしの小学生のころは、女子の体操着は、ブルマ。わたしも履いてみたかった。昭和の話。今は男女同じハーフパンツ。男女平等。女児の安全を守るためにもそれでよかったと思います。【教えて!goo】ブルマはなぜ消えたのか!? 専門家に聞いてみた https:...
セブンイレブンでみつけたチロル。昭和 平成 令和昭和と令和だけ買ってみました。昭和の、クリームソーダが楽しかった。口の中でパチパチします。ぱちぱちなんとか...
朝日文庫「わが家の夕めし」には、フランソワーズ・モレシャンさんの夕飯も収録されている。食卓には、シャンピニオンサラダ、トマトとシソの葉のサラダ、ラムチョップ、クレソン、イチゴとシャンパンが並んでいる。 昭和53年(1978年)、たとえ当時の日本が豊かになっていたとしても、この食卓の美しさは金では買えないフランスの文化を感じさせる。 写真が撮られた昭和53年(1978年)の日本で、クレソンやシャンペンを口にしたことのある庶民がどのくらいいただろうか?窓に掛けられたたスダレやテーブルクロス、イチゴの出し方もおしゃれな空間を作っていて、当時この写真を雑誌「アサヒグラフ」で見た読者は、写真の隅々まで注…
庄司薫と言っても昭和世代は知っているが、それ以降の人たちは知らないかも。学生運動が盛んだった1969年、「赤頭巾ちゃん気をつけて」という小説を出版し、芥川賞を受賞した人物である。 小僧も出版直後に読んで、世の中にはしゃれた小説を書く才能に満ち溢れた男がいるものだと感心した記憶がある。(偉そうに、ス、スマンです)主人公の薫クンとその友人が桜餅を食べる場面があって、友人が次から次へと実に美味そうに食べたことを覚えている。50年経った今でも、桜餅を食べると「赤頭巾ちゃん気を付けて」を思い出すくらいだ。 「赤頭巾ちゃん」は、160万部以上売れベストセラーになったが、米国の作家サリンジャーの「ライ麦畑で…
ビーズがまぐちも富士山も昭和の香りがいいなぁと思う。それから、機内持ち込み出来る針のこと...
飛行機には、かぎ針もレース針も輪針も棒針もとじ針も持ち込めます。小さな手芸はさみも規定ではOKです。
物集高量と書いて、「もずめ たかかず」、と読む。読める人は少ないだろうし、まして、物集高量がいかなる人物か、知っている人も少ないはずだ。 朝日文庫「わが家の夕めし」に、物集高量は登場している。昭和54年7月、板橋区の自宅で、出前の「ざるそば」を食べている写真だ。 物集高量(著述業)と記されている。著述業と言う言葉も最近あまり耳にしなくなった。朝日文庫「わが家の夕めし」から引用。 昭和54年(1979年)の写真だが、この時、物集高量はちょうど百才だった。百年間何をしてきたか、私には要領よく紹介できないほど、波乱万丈の人生だった。小説を書いたり、教師をしたり、生活保護を受けたり、懸賞小説で現代の金…