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作品紹介・あらすじその森に足を踏み入れると《ヨモツイクサ》の生け贄となる。北海道旭川に《黄泉の森》と呼ばれ、地元の人々が決して踏み入れない山があった。そこを大手ホテル会社が開発しようとするのだが、作業員が行方不明になってしまう。道央大病院の外科医・佐原茜の実家はその森のそばにあり、7年前に家族が突然消える神隠し事件にあっていた。2つの事件は繋がっているのか。もしかして、ヨモツイクサの仕業なのか。『ムゲンのi』『硝子の塔の殺人』を超える衝撃作。医療ミステリーのトップランナーが初めて挑む戦慄のバイオ・ホラー!読書備忘録器量よしだけれど、貧しい家の子のハルは、遠くの村の村長の息子に嫁入りする。ってことからお話は始まります。グロイ!と、読んでいるうちに慣れちゃいましたね。夢中で読んでいたら空が明るくなっていた。ベ...本・知念実希人「ヨモツイクサ」
見つけ屋とお知らせ屋十年屋と魔法街の住人たち5/廣嶋玲子「十年屋」シリーズの待ちに待った新刊児童書ですが大好きで全シリーズ読んでいます老眼の身には字が大きいのも嬉しい♪野鳥好きとしては魔法使いがお届け物を託す役がトラフズクさんなのもワクワク🦉葉っぱ切り絵いきものずかん/リト@葉っぱ切り絵リトさんの新刊少しずつ大切に読んでいますブログ仲間さんから福島に美術館ができたことを教えていただいたので出かけて行くのが楽しみです眠れぬ夜のご褒美/標野凪冬森灯友井羊八木沢里志大沼紀子近藤史恵6人の作家による「夜食」にまつわる人間ドラマを描く短編集標野凪さんが好きなので借りました切ない恋のお話でしたが今回は自分の中ではそれほどヒットしませんでしたただ好きな人はすごく好きになる小説だと思います対して八木沢里志さんの「ペンショ...最近読んだ4冊の本🦉
あらすじ味わい尽くしてやる、この都市のギラつきのすべてを。コロナ禍の北京で単身赴任中の夫から、一緒に暮らそうと乞われた菖蒲(アヤメ)。愛犬ペイペイを携えしぶしぶ中国に渡るが、「人生エンジョイ勢」を極める菖蒲、タダじゃ絶対に転ばない。過酷な隔離期間も難なくクリアし、現地の高級料理から超絶ローカルフードまで食べまくり、極寒のなか新春お祭り騒ぎ「春節」を堪能する。街のカオスすぎる交通事情の把握や、北京っ子たちの生態調査も欠かさない。これぞ、貪欲駐妻ライフ!北京を誰よりもフラットに「視察」する菖蒲がたどり着く境地とは……?著者自身の中国滞在経験とその観察力が炸裂する、一気読み必至の“痛快フィールドワーク小説”!読書備忘録コロナに2回かかって、北京では夫と共にまたかかっていたけれど、菖蒲のあまり気にしていないみたい...本・綿矢りさ「パッキパキ北京」
給食が教えてくれたこと 「最高の献立」を作る、ぼくは学校栄養士 松丸奨 著者は第8回全国学校給食甲子園で男性として初めて優勝された学校栄養士さんこの本は著者が学校栄養士を目指すきっかけになった自身の小学生の時から今日の活動までのノンフィクションそれによりますと小学生時代は偏食で学校給食が大嫌い高学年になった2年間はいじめにあい居場所を探して給食室の裏側で過ごすことに…調理師さんや栄養士さんと親しくなりそのことが著者を栄養士への道へと導いてゆくのでした変な言い方かもしれませんが何が幸いするかわからないまさに今いじめられている誰か今は辛いばかりでもそのことが将来的に何かいい方へ明るい方へと導いてくれるきっかけになるかもしれないこれは希望の本でもあるような気がします著者も学校給食が大嫌いで辛い思いをしたから...給食が教えてくれたこと🍞読書記と野菜の話🍅
作品紹介・あらすじ30年ぶりにアメリカから帰国し、武蔵野の一角・うらはぐさ地区の伯父の家にひとり住むことになった大学教員の沙希。そこで出会ったのは、伯父の友人で庭仕事に詳しい秋葉原さんをはじめとする、一風変わった多様な人々だった。コロナ下で紡がれる人と人とのゆるやかなつながり、町なかの四季やおいしいごはんを瑞々しく描く物語。読書備忘録沙希をはじめ、登場人物がみんな魅力的特に秋葉原さん!働いたことがなくて年寄りになったけれど、もう働いている人は少ないから、なんだらかんだら・・・と、言い訳めいたことを言いつつも、えー結婚してたの?とびっくり!またお相手の刺し子姫こと真弓さんが素敵だわ。真弓さんのような返しが出来たらなぁ~・・・おかしな敬語でしゃべる学生にも、特に訂正するわけじゃなく気にしつつも、ま、いっか?と...本・中島京子「うらはぐさ風土記」
猫を処方いたします。 石田祥新聞の広告で知った本です何と言っても表紙が可愛い猫を処方??タイトルが気になる気になる~というわけで読んでみました京都市中京区の薄暗い路地にある中京こころのびょういんそこへは辿り着ける時と辿り着けない時があるのですそういう意味では「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」(NHKEテレでも放送中の10分アニメ)みたいだなと思いました薬の代わりに猫を処方されて快復するというほのぼのした話ばかりではなく物語はミステリー要素を含んだ方向に…猫が処方される理由もわかって結果的には一応一件落着?続編が出たら読みたいです 少年と犬 馳星周猫のお次は犬のお話もね第163回直木賞受賞作犬が色々な人に関わりながら旅をして5年かけて逢いたかった人のもとへ辿り着くお話ですこの犬に罪はないのですが関わった人たちが次々...猫を処方いたします。/少年と犬
内容1986年春。福岡の証券会社で出会った佳那と水矢子は、それぞれ2年後に東京に出ていく夢を温めていた。佳那は、同期の望月と結託してマネーゲームの渦に身を投じていき…。『サンデー毎日』連載を大幅に加筆修正。内容バブル全盛時代、望月と結婚した佳那は、ヤクザの山鼻の愛人・美蘭のてほどきで贅沢な暮らしに染まっていく。一方水矢子は、不首尾に終わった受験から流転の生活がスタートし…。『サンデー毎日』連載を大幅に加筆修正。読書備忘録プロローグで、やだ、どしたの?理由が知りたくて、丸二日夢中で読んだ。バブルの頃だから、どうかしていた人がたくさんいたんでしょ?ずっと続くと思っていたのよね?上手く行っていたけれど相手が指で頬を指してシュッ!とおろす人に出会っちゃって、ひやひやしていたら、願い通り東京の本社に転勤になり、離れ...本・桐野夏生「真珠とダイヤモンド上・下」
(クリックで大きくなります)著者の「マカン·マラン」シリーズが大好きで今回の新刊を読みましたハイダウェイは隠れ家のこと引きこもりの高校生や50代半ばで転職した男性ワーキングマザーなどお仕事を中心とした6つの物語が収録されています美術館プラネタリウム水族館など各々がそれらの場所を拠り所に気持ちを立て直しながら日々の暮らしを送っている端から見れば恵まれてるように思う人も何かしら抱えているものはある学生時代仲の良かった友人が生活スタイルの変化で疎遠になったり隣の芝生が青く見えたり…でも生きている限り何もない人なんているわけがないそのようなことを改めて思いました父と息子母と娘友人同士など立場は違えど心の機微に感情移入できることが多かったです著者の本は何冊も読んできましたが「マカン·マラン」シリーズに続き好きな本に...東京ハイダウェイ*古内一絵
あらすじ真面目でしっかり者の沙也加は、丁寧な暮らしで生活を彩り、健康的な手料理で夫を支えていたある日、突然夫から離婚を切り出される。理由を隠す夫の浮気を疑い、頻繁に夫が立ち寄る定食屋「雑」を偵察することに。大雑把で濃い味付けの料理を出すその店には、愛想のない接客で一人店を切り盛りする老女〝ぞうさん〟がいた。沙也加はひょんなことから、この定食屋「雑」でアルバイトをすることになり——。個性も年齢も立場も違う女たちが、それぞれの明日を切り開く勇気に胸を打たれる。ベストセラー作家が贈る心温まる定食屋物語。読書備忘録なんで?いきなり?と読んでいたけれど、いきなりではなかった。いるわね・・・その辺はね・・・偵察に行った定食屋「雑」とは縁があったのね。この人すごいわねー!と思ったのは、沙也加もぞうさんも同じ。最後に・・...本・原田ひ香「定食屋「雑」」
一昨日読み終えた1冊。全518ページとそこそこのボリュームながら、あまりに面白くて、隙間時間を見つけては、またスイスイと読み進めました。事件の謎解きが非常...
『渇きと偽り』ジェイン・ハーパーメルボルンで金銭トラブルを追うのが専門の連邦捜査官アーロン・フォーク。20年ぶりに出身地のキエワラに戻ったのは、自殺を図った幼馴染みの親友ルークの葬儀に出席するためでした。妻子も殺したルークの死の謎を調べて欲しいと、ルークの両親から頼まれるフォーク。長く干魃に苦しむ田舎町。オーストラリアではよくあることだそうです。過酷な自然と闘いながら暮らす人たちの奇妙だけど必要とも言...
作品紹介・あらすじ京都が生んだ、やさしい奇跡。ホルモー・シリーズ以来16年ぶり京都×青春感動作女子全国高校駅伝――都大路にピンチランナーとして挑む、絶望的に方向音痴な女子高校生。謎の草野球大会――借金のカタに、早朝の御所G(グラウンド)でたまひで杯に参加する羽目になった大学生。京都で起きる、幻のような出会いが生んだドラマとは――。今度のマキメは、じんわり優しく、少し切ない人生の、愛しく、ほろ苦い味わいを綴る傑作2篇読書備忘録十二月の都大路上下ル出たっ!それはやはりあちらの人でしょう。「新選組って、今もいるんですか?」面白すぎてこれから高校駅伝の見方が変わるかもしれない。選手の向こうを必死で見たりして・・・あ、映らないのか!八月の御所グラウンド8月に野球ね。サウナのような京都で野球。別にしなくていいのに、人...本・万城目学「八月の御所グラウンド」
コロナで閉館していた図書館が貸出可になり雨の連休にクゥと再会することができましたこちらは映画「河童のクゥと夏休み」の原作ですがJRがまだ国鉄の時代のお話でした映画がてんこ盛りの内容だったのに対して原作はとてもシンプル家族構成も設定も違います東京タワーにもよじ登りません続編では天狗に会いに行きますどちらにもそれぞれの良さはありますがなんといってもクゥのその後の消息を知ることができて嬉しかったです👺とはいえ先に映画を見たせいか正直私は映画の方が印象的で好みですがこのお話からあの素晴らしい映画が生まれたのだと思うと感慨深いですこちらは映画のお気に入りの場面ですこの夏はクゥと出会うことができてほんとうに良かった!いつまでも余韻の残る素晴らしい映画でした🥒映画の感想は 8月6日の記事にあります 河童のクゥと夏休み/クゥと河童大王👺を読みました。
『密航者』ジェイムズ・S・マレイ&ダレン・ウェアマウス残虐な連続殺人事件の陪審員を務めたマリア・フォンタナ。誰もが犯人と疑わなかった容疑者ワイアット・バトラーは、ひとりの陪審員が最後まで無罪票を投じたことで、不起訴となります。個人情報が守られるはずの陪審員ですが、怒りのはけ口のように、ネット上で個人名をさらされて、身の危険を感じるまでに。他の陪審員を守るため、マリアは無罪としたのは自分だとマスコミに公表...
キム·ホヨン著/米津篤八訳 帯に「韓国で150万部の大ベストセラー!!」 とあります基本的に翻訳ものは苦手なのですがタイトルに惹かれたのと韓国の映画は良いものが多いので「トンマッコルへようこそ」 (2005年音楽久石譲) 「怪しい彼女」(2014年) →日本リメイク「あやしい彼女」(2016年)「サニー永遠の仲間たち」(2011年)→日本リメイク「SUNNY強い気持ち·強い愛」 (2018年)がお気に入り 読んでみようと思いました死を覚悟していた記憶を失ったホームレスがひょんなことからコンビニオーナーに拾われて店員として働きながら仕事仲間や客を精神的に救ってゆきそしてそれは主人公の挫折からの再生への物語と繋がります最終章では主人公の意外すぎる過去が露になりそれは韓国の抱えたお国柄とも重なりハートウォーミン...不便なコンビニ(韓国のベストセラー小説)とお菓子
『風と共にゆとりぬ』朝井リョウ『そして誰もゆとらなくなった』で学んだわたしは、この本は最初から自宅でのみ読むことにしました。ホント、そうして良かったです。何度、笑いすぎて呼吸困難を起こしそうになったことか…。ゆとりシリーズ的には、逆の順番で読むことになってしまいました。二巻目の『風と共にゆとりぬ』が文庫化されて、新刊で図書館に入って来たタイミングで予約を入れ、残るは、一巻目。きれいめなのを探し出せ...
内容紹介理事長になって初めての卒業式。エッセイよりだいぶ早い「挨拶文の締切」に面喰う。トラブルが起きても何のその。いつでも前向き、ますます元気なマリコに今日も世間の目は釘付けである。『週刊文春』連載を単行本化。読書備忘録ユーチューバーの話は、そうそう、大変なのよ。大人の社会にはきちんとしたルールがありますって事。ご主人のトーゴーさんのアドバイスは、下向いて原稿を読んじゃダメ!顔を上げてしゃべらないと通じない!下を向いている政治家に、デキる人なんか誰もいない!トーゴーさんファンとしてはそうだそうだ!と、思い切り思いました。ありゃダメだ!この国は本当に貧乏なのか。実はそうでもないのか。誰かはっきりさせてほしい。そう、私もそう思います。〇長になったこの人良く知っています。子供の頃だけれど・・・弟の方がみんなに可...本・林真理子「マリコ、アニバーサリー」
作品紹介・あらすじ誰にも言っちゃ、だめだよ。ふたりだけの秘密……高校教師の桃井銀平は、教え子の久子と密かに愛し合うようになる。だが、二人の幸福は長く続かなかった――。湖畔で暮らしていた初恋の従姉、蛍狩りに訪れた少女など、銀平が思いを寄せた女性たちの面影や情景が、中世の連歌のように連想されていく。作家の中村真一郎が「戦後の日本小説の最も注目すべき見事な達成」と評した衝撃的問題作。読書備忘録ストーカーと言うのも、そうだよなぁーと思ったけれど、〇態じゃないかーとも思った。軽井沢にそういうところがあったんだ・・・半熟卵の黄味のような夕日・・・夕陽を見ると、あ、、そうそうと思うかもしれない。有田老人と桃井誰の作品でしたっけ、場面が変わるたびに、ちゃっちゃっちゃちゃちゃと流れていた音楽の・・・若い頃観た映画・・・幻想...本・川端康成「みずうみ」
思い出ごはん /PHP研究所編作家や料理研究家デザイナーなど様々な分野の第一線で活躍する著名人75人による思い出のご飯をテーマに綴ったエッセイ集です食べることは大好きですし好きな作家さんがたくさん入っているので借りてみましたそれぞれ素敵でしたがグッと来たのは毎週末車の中で聴いているラジオ番組『NISSANあ、安部礼司』の脚本を手掛けている北阪昌人さんによるコロッケの話でしたお誕生会に母に作ってもらったコロッケを呼ばれてやって来た10人あまりの同級生がほとんど手をつけなかったという悲しい話ではあるのですがエッセイの最後の方に「大げさかもしれないけれど、そのとき、思った。生きていくのは、こんな哀しさの連続なんだろう」とありなんだかジーンと来ました日々の暮らしってこんなことの積み重ね…だったりしますよね?それか...思い出ごはんと、おうち歳時記
(クリックで大きくなります) 天国からの宅配便 時を越える約束待ちに待った3冊目が回ってきました3冊ともに言えることですが推理小説にもなっているので先が気になって気になって仕方がない!と思いながら読破2時間ドラマなどを観て誰かが殺されるのが推理小説…のように思ってしまいがちでしたがこちらの本を読んでこんなに幸せな気持ちになれる推理小説もあるのだと改めて思った次第です3冊目ではエピローグが一番好きです答えを言ってしまうと読む楽しみがなくなってしまう…と思うので内容は秘密です(読了6月20日)先の2冊については6月7日の記事にしています天国からの宅配便★3部作
作品紹介・あらすじあたふた族は、せわしない。なにを隠そうわたしもその一員である。デビュー直前までを描いた「上京物語」、コロナ前と後の日常(朝日新聞連載「オトナになった女子たちへ」)、「終電後」「のび太と遊んだ空き地」など味わい深い随筆作品…3部構成で贈る、長編小説のようなエッセイ集。大人気エッセイ『しあわせしりとり』から3年半、待望の刊行!読書備忘録まえがき読んで・・・そうだコロナだったんだ。私、未だにライター使えません。チャッカマンです。そうそう、私も赤ちゃん生んで飛行機で母が一緒に秋田の鳥海山の麓の町の先生でもないのに住んでいた教員住宅まで来てくれて、いよいよ帰るという時に、いい年して空港でめそめそ泣いた。気の強い母も目を真っ赤にしていた。その子が10カ月で北関東に引っ越すときには、月一検診では言葉が...本・益田ミリ「東京あたふた族」
作品紹介・あらすじあまりに哀しく、あまりに美しい(=グロテスク)……こんな川端康成の姿を私たちは知らなかった!没後半世紀を経て、いまなお読み継がれる川端文学の魅力を二人の作家が語り明かす。長く深く愛読してきた作家ならではの分析と考察は、従来の川端文学の読まれ方をアップデートさせる。五十一回目の命日に贈る「川端康成・讃」読書備忘録名前と、ノーベル文学賞を受賞した事、教科書に載っていた話、百恵ちゃんの出ていた映画、亡くなった場所と亡くなり方くらいは知っていたけれど、作品は有名なのを昔読んだことくらい・・・なので、対談を読んでいる最中から川端康成の作品を読んでみようじゃないか!とは絶賛思いました。こう読むのね・・・へぇー面白そう。盲目のおじいさんと二人だけで暮らしていた婚約者の初代さんが、結婚を反対していた岐阜...本・小川洋子「川端康成の話をしようじゃないか」
【本の要約・レビュー】『したがるオスと嫌がるメスの生物学』〜愛の最終決定権を握っているのはメスである〜
この本はタイトルに惹かれて買ってしまいました笑特に表紙に書いてある一文はインパクトがありますよね。生物の世界で
~沖縄の食文化を語る24人のエッセイ~…ということで池上永一、島田雅彦さんから故人の立松和平、向田邦子さん沖縄出身沖縄在住の方など個性が光るバラエティに富んだエッセイ集です実在のお店が出てきたら思わず検索をかけてみたり興味深く読みました私は沖縄が大好きでリピーターですがどうしても挑戦できないのが山羊です残すことが出来ない性分で一口いただいてもしだめだと思った時のことを考えると注文できないのです本を読んでいると沖縄出身の方でも山羊は好きでないと書いていらっしゃる方がいてホッとしたり(笑)初めてゴーヤを知ったのはもうずいぶん前のことになりますが恐竜の背中みたいだなと思いましたその後実家でも作るようになり身近な存在になりましたヘチマが美味しいことも知り味噌炒めやお味噌汁でいただいています産直所で見つけると嬉しく...「おいしい沖縄」読みました。
2021年本屋大賞ノミネート作品結果は10位に終わりこの年の大賞は町田そのこ著「52ヘルツのクジラたち」でしたざっくり言ってしまうと本の呪いによって町全体が物語に呑み込まれてしまう町を救うために白い髪に犬の耳の少女を相棒に女子高生の冒険が始まるというファンタジーです🦊何だかアニメ化に向いていそう…と思ったらすでに漫画化されていました無料でお試し読書してみました綺麗な絵で分かりやすいと思います小説の方も読者を引き込む力のある作家さんだなと思いました後は好みの問題でこの世界に入っていけるかどうかだと思いますミヒャエルエンデの「はてしない物語」を夢中になって読んだことを思い出しましたちなみに2021年翻訳部門第1位は「ザリガニの鳴くところ」です私は原作は読んでいませんが映画の方はWOWOWで観ました提供にソニー...この本を盗む者は🦊ザリガニの鳴くところ
作品紹介・あらすじ【指名手配犯を絶対に逃すな!】潜伏犯がいるという「緊急立ち回り情報」(緊立ち)が発令された。「「カメラアイ」を武器に群衆の中から手配犯を捜す警視庁刑事と、広域捜査を担当する刑事。ビル爆発事件で怪我を負いながら、また凶悪犯の逮捕へと奔走しながら、そのうえで、離婚、介護という人生の壁を乗り越えていく女性刑事二人の物語。ある時、強盗および殺人の手配犯がここにいる!という緊急立ち回り情報(緊立ち)が入った!直木賞受賞作『凍える牙』など、警察小説の名手による、13年ぶりとなる警察小説が誕生!読書備忘録街角に立ち行き過ぎる人々を何となく眺めているように見えても指名手配犯を探している、メモリーアスリートの見当たり捜査。その捜査班の小桃は、たとえ整形していても、耳の形などでわかるんです。一方、広域捜査の...本・乃南アサ「緊立ち警視庁捜査共助課」
7月の読書メーター読んだ本の数:16読んだページ数:4934ナイス数:1317(ありがとうございます)掲載禁止 撮影現場 (新潮文庫 な 96-4)の感想面白…
迷子手帳/穂村弘1962年生まれの歌人のエッセイ集ですこの本ほんわかしていてめちゃ面白いです何度クスリと笑ったことか「迷子」を肯定的に捉えているところもいいですよね方向音痴の私です(笑)(クリックで大きくなります) 明日、晴れますように 続七夜物語/川上弘美朝日新聞朝刊で連載していた「七夜物語」の続編が出ていると知りこれは絶対読まなきゃ!と思いました1970年代不思議な夜の冒険をした男の子と女の子30年後彼彼女らの息子娘が10歳から11歳と成長する時期に不思議な体験をした一夜のファンタジーが描かれる長編小説ファンタジーの部分は少なく多くは彼彼女の日常が描かれています「七夜物語」では表紙が酒井駒子さんこちらはヒグチユウコさんどちらも素敵な装丁ですごく好みです 古池に飛びこんだのは なにガエル?短歌と俳句に...穂村弘/川上弘美/生物学者の俳句解説*読書記
某所にアップした1冊300字弱の本の感想に追記したりしなかったりしたもの。 総括 読んだのは5冊。 それらから以下の気づきを得られたから結構よかったと思う。 本の選び方 本の読み方 感想の書き方(の指針) 時間に対する考え方 キャッチーな言
作品紹介・あらすじ「おいしいごはんが食べられますように」で芥川賞を受賞した高瀬隼子さんの次なる挑戦。ゲームセンターで働く長井朝陽の日常は、「早見夕日」のペンネームで書いた小説が文学賞を受賞し出版されてから軋みはじめる。兼業作家であることが職場にバレて周囲の朝陽への接し方が微妙に変化し、それとともに執筆中の小説と現実の境界があいまいになっていき……職場や友人関係における繊細な心の動きを描く筆致がさえわたるサスペンスフルな表題作に、早見夕日が芥川賞を受賞してからの顛末を描く「明日、ここは静か」を併録。読書備忘録面白いんだか面白く無いんだか、良くよくわからなかった。ゲームセンターには幽霊がいる。そっか、そこにも!劇場には居るってねー!コンサート途中で誰もいないトイレに行ったら居た。って書いていた人いましたよね。...本・高瀬隼子「うるさいこの音の全部」
くろねこカフェのおやつ/高橋由太 著者の「作ってあげたい小江戸ごはん」シリーズが楽しかったので図書館の新刊チェックで見つけて借りてみました24歳にして父の小さな葬儀会社を継いだ女性その会社には故人の思いを伝える場を提供するサービスがありそこがくろねこカフェで店主は兄(26歳)24歳の彼女を中心に物語は進みますくろねこカフェ店主は生前故人の希望により決められたおやつを用意して故人が招待していた客を待ちます小川糸さんの「ライオンのおやつ」では死期が迫った本人がおやつのリクエストをしていましたがくろねこカフェでは招待客に食べてほしいおやつを故人が決めるのですその場所で故人は残された人たちへの思いを おやつという形で伝えるのです物語は4話綴られ登場するおやつは実在の楽花生パイ(オランダ家という千葉のメーカーの銘菓...おやつ&キッチンの小説🍰銭天堂の映画のこと
『怖いトモダチ』岡部えつ超前向き志向で、今をときめく人気のエッセイスト中井ルミンさんについて、さまざまな人たちが自分の考えや気持ちを述べていく構成。ルミンさんに憧れている人、学生時代にいじめられた人、ルミンさんが開催しているサロンで辱められた人…。あんないい人はいないという人もいれば、あんな恐ろしい人はいないという人も。随所に差し込まれるルミンさんのエッセイが、めちゃくちゃ怖かったです(笑)起こった...
作品紹介・あらすじセカイの底を、覗いてみたくないか?孤高の物語作家が放つ、中毒不可避の悪魔的絶品集。恋人の百合子が失踪した。彼女の住むアパートを訪れた私は、隣人を名乗る男と遭遇する。そこで語られる、奇妙な話の数々。果たして、男が目撃した秘技・耳もぐりとは、一体(「耳もぐり」)。ほか、『残月記』で第43回吉川英治文学新人賞受賞&第43回日本SF大賞受賞を果たした著者による、恐怖と驚愕の到達点を見よ!読書備忘録食書/耳もぐり/喪色記/柔らかなところへ帰る/農場/髪禍/裸婦と裸夫まぁ、何といいましょうか・・・びっくり!「食書」便所を探しまわる夢をやたら見る。に反応して、いやいや私も同じです。起きなきゃけないのにもうちょっとという時に見る夢。夢の中でここは以前来たことがあるから抜け道は知っている。とか、個室に入っ...本・小田雅久仁「禍」
あらすじ脳外科医・白石ルネは、意識不明で運ばれてきた男性を、家族の同意のもと延命治療を中止、尊厳死に導く。しかし3年後、ルネを嫌う麻酔医が、ルネは積極的に安楽死させたと病院に告発。身に覚えのないルネだが、やがてマスコミも巻き込む大問題に発展、ルネは逮捕、起訴されるが……医療×法廷サスペンスの新たな傑作誕生!読書備忘録在宅で最期までと言うのであったなら、家族は救急車を呼ばず訪問されていた医者に連絡するよう言われていますよね。救急車で行くとそこは生かすようにする場所だからと・・・管つけられたら取るのに大変ってことが、このお話ですよね。もしルネの所に行っていたなら・・・って事だったらこのお話はなかったのですから!家族は納得していたのに、何で今頃?始まりはちょっと質の悪い医者や看護師!すでに家族ではない長女の離婚...本・久坂部羊「善医の罪」
あらすじ結婚祝いに贈られたお揃いの鉄鍋、夫の元カノから譲り受けるホットプレート、クリスマスプレゼントのピザカッター…。“食にまつわる道具”をめぐり、揺れ動く心を切り取った短編集。今年のゼリーモールド/ピザカッターは笑う/コーヒーサーバーの冒険/あのときの鉄鍋/水餃子の机/錆び釘探し/ホットプレートと震度四/さよなら、アクリルたわし/焚いてるんだよ、薪ストーブ読書備忘録「錆び釘探し」夫婦だからね。大喧嘩することだってあるでしょ?家出しちゃうことだってあるでしょ?妻が大切にしていたものを何だこりゃ!と捨てちゃうことだって、その逆だってあるでしょ?妻が母親からもらった錆び釘を夫は捨てちゃいました。それを探して・・・このお話がいちばん好き。「今年のゼリーモールド」子どもたちが小さい頃、ゼリーや寒天を一緒に作ってい...本・井上荒野「ホットプレートと震度四」
作品紹介・あらすじ築21年の三階建て一軒家を購入し、一階部分を店舗用に改築。美容師の美保理にとって、これから夫の譲と暮らすこの家は、夢としあわせの象徴だった。朝、店先を通りかかった女性に「ここが『不幸の家』だって呼ばれているのを知っていて買われたの?」と言われるまでは――。わたしが不幸かどうかを決めるのは、他人ではない。『不幸の家』で自らのしあわせについて考えることになった五つの家族をふっくらと描く、傑作連作小説。第一章おわりの家第二章ままごとの家第三章さなぎの家第四章夢喰いの家第五章しあわせの家エピローグ読書備忘録順番に話が進んでいるのではなく、遡って前の住人の話に・・・なので「おわりの家」のその後がエピローグで語られていた。雨降って地固まるとか?・・・「ままごとの家」「さなぎの家」での話にひどいっ!と...本・町田そのこ「うつくしが丘の不幸の家」
『定年前後のお金の正解』板倉京副題に「会社も役所も教えてくれない手取りを増やす50のコツ」とありました。扶養家族がいない、定年退職しない、起業もしないわたしには、あまり関係のない項目が殆どでした。わたしに関係あるかも項目は2つ。「退職金専用定期」と「高年齢雇用継続基本給付金」。投資の割合を多くすることをお勧めする人もいますが、わたしは必要最小限にしたい派です。残す相手がいないので、資産管理はシンプル...
図書館で一斉予約した橘玲本のうちの一冊。 予約者数がバラバラだから貸出時期もバラバラになって丁度いい。 なぜなら橘玲氏の本は7割が同じ内容(社会問題)で残り3割で何かを変えてるっていう作風だと思っているので、短期間に何冊も読むと「またか」と
捨てられないけれど手元には置いておけないものを10年間そのままの形で預かってくれる魔法使い十年屋と客仲間の魔法使いたちのお話待ちに待ったシリーズ最新刊ですNHK10分アニメでもおなじみ「銭天堂」の作家さんの魔法使いと優秀な執事猫の出てくるファンタジーです「銭天堂」はかなり面白いですがこちらのシリーズもお気に入りです児童書ですがいい年の大人が読んでも楽しいのです今回は優秀な執事猫カラシがどういう事柄を得て執事として過ごすことになったのか分かったことが一番の収穫★またちっちゃな可愛いらしい執事猫の見習いさんが登場するし新しい魔法使いも登場してくるしで思わずクスッと笑ったりワクワクしたりとってもとっても楽しい1冊でした折りたたみポスターが付録として付いています図書館で借りたのでしわを伸ばすこともできずそのままの...十年屋❻/廣嶋玲子読書記とおやつ
読書の備忘録です。またまたカメさんペースながら、最近読み終えた2冊。どちらも大好きな作家さんです。【カケラ】都内の美容クリニックに勤める医師の橘久乃は、久...
この本より先に著者の母親であるノンフィクション作家久田恵著「サーカス村裏通り」を随分前に読んでおりそのこともあってこちらの著書にも興味をもちました「小学校に入る前のあなたにほんの少し、子供らしい時間をプレゼントしてあげたかった」母と息子の2人で母は炊事係としてサーカスで1年間住み込みとして暮らしたノンフィクション著者が40年近い歳月を経て当時の芸人たちを訪ね話を聞いたことで書かれた本です全国を巡る興行としては私は川越まつりの際見世物小屋お化け屋敷は目にしたことがありますがサーカスは一度もありません非日常の世界の向こう側に住む方達はどんな生活をされどんなことを考えていらっしゃったのか興味はつきません著者が暮らしていたのはキグレサーカスでさだまさしさんの名曲「道化師のソネット」が生まれるきっかけとなった一座で...サーカスの子/稲泉連📖読みました。
笑う森/荻原浩うっ…文字がちっさい分厚いのにどうしよう…という心配は杞憂に終わりました自閉症スペクトラムの5歳児が樹海で迷子となり1週間後衰弱の様子もなくしかし人が変わったようになって無事戻ってきたその謎解きとSNSで叩かれまくった事実無根のその男児の母が叩きまくったやつらに謝罪させるまでが綴られ読み手はスカッとそして温かなラストシーンを迎えますそれにしてもこの作家さんは子供の描き方が本当に愛らしくて温かな気持ちで読み進められました久しぶりに著者の「愛しの座敷わらし」を読み返したくなりましたこちらも座敷童子がとても可愛らしいのです 本を守ろうとする猫の話 /夏川宗介 続編の「君を守ろうとする猫の話」を先に読んでしまいました引きこもりの男子高校生が祖父の残した古書店を継ぐことになる物語でファンタジーへの導...笑う森/荻原浩他
内容紹介毎朝愛犬のゆりねとお散歩をして、家では梅干しを漬けたり、石鹼を作ったり。土鍋の修復も兼ねてお粥を炊いて、床を重曹で磨く。今日という一日を丁寧に楽しく生きるのだ-。文庫オリジナル・エッセイ集。読書備忘録まだコロナの頃・・・振りかえるととても大変だった。何でこんなことになっちゃったのか?それでもね・・・手作りアイス・・・作っていましたねー!子供がいたからしたことたくさんありました。この夏は作ってみようかしら?アイスクリーム!ご機嫌・・・なかなかね。まぁこのお話はお食事処の店主のことで、コロナの時に8時にお店閉めなくてはいけないのに・・・と、大変な時期の事でしたからね、両方とも気の毒でしたね。で、そのご機嫌斜めな店主の言ったことは、「長年連れ添ったご夫婦ですと、その時間でも終わるんですけどね。会話が弾み...本・小川糸「なんちゃってホットサンド」
日本語の雨にまつわる言葉(季語·ことわざ·慣用句·言い伝えなど)をまとめた本です🌂新聞の記事で知り、興味を持って図書館から借りました紹介記事で惹かれた言葉は洗車雨(せんしゃう)でした雨で車を洗うことではなく🎋七夕の前日、牽牛が年に一度の逢瀬に使う牛車を洗う水が雨となって降ると言い伝えられている七夕の当日に降る雨とする説もあるなんてロマンチックなのでしょう!実際に本を読んでからは例えば、このような知識を得ました雨鷽(あめうそ) /男の子は胸のあたりが美しいバラ色をしていますが女の子は地味な色をしていることから 昔から男の子に照りウソ女の子に雨ウソの呼び名がある雨乞い鳥(あまごいどり) /アカショウビンの別名で、梅雨時によく鳴くことから…など、野鳥好きにとって興味深い言葉も(^○^) 空知らぬ雨(そらしらぬあめ)/...雨のことば辞典☔️/倉嶋厚監修を読みました。
内容紹介引っ越しを繰り返した孤独な幼少期、数少ない友達は両親が与えてくれた物語の世界だった-。ミステリー界を牽引する著者が、日常の出来事から創作の裏話まで、作家生活15年の軌跡を綴ったオリジナル初エッセイ集。読書備忘録表紙が素敵だな~と、みていた。あとがき読んでいたらGRAYのTERUさんが絵を描きおろしてくださった。と・・・絵も描いちゃうんですね。ブルース・リーの話はね、中学の同級生が大好きでみんなに、何で―!って言われていたのを思い出した。彼女はブルース・リーと舟木一夫のファンだった。「不安は厄介だ。すでに起きている出来事に対しては対処できるが、まだなにも起きていない時点での不安は対処のしようがない。ならば安心して不安になったほうがいい」・・・私も安心して不安になろう!お母様とお兄様には深い確執があっ...本・柚月裕子「ふたつの時間、ふたりの自分」
『川のある街』江國香織3編が収められていますが、どれも短編で終わらせるには、もったいないなぁと感じました。もっともっと続きを読みたいと思わせられるところで、終わってしまいます。川のある風景って心落ち着くので好きです。湖も。水面や水音って、リラックス効果があるってホントだなぁと、眺めていると実感します。海はわたしにとってはちょっと強くて激しすぎるので、たまに車窓とかで見るくらいが丁度良いです。ウチの...
作品紹介・あらすじついに封印を解かれたのは、著者初の「ノワール小説集」。2年半ぶりの小説でもあり、嗜虐と背徳によって黒く塗りこめられた衝撃作!深海魚SecretSanctuary高校生の真央は友だちも彼氏もいないうえ、クラスメイトからいじめられていた。そんな真央が安息を得られるのは押入れの中だけだった。真っ暗にすると「海の底」のようで……。楽園の破片APieceofParadiseニューヨーク発の急行列車は遅れていた。ボストン美術館での講演会でスピーチをする予定の響子は焦る。もうひとりの話者のレイとは7年間の不倫関係を清算したばかりだった。指touch私は私大の日本美術史博士課程の2年生。家庭を持つ彼の研究室で助手をしている。ある週末に奈良の室生寺を訪れ、ずっと手をつないでいる私たちは、どう見ても不倫カッ...本・原田マハ「黒い絵」