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作品紹介・あらすじほしいものも、会いたい人も、ここにはもうなんにもないの――。胸に迫る長編小説。大晦日の夜、ホテルに集まった八十歳過ぎの三人の男女。彼らは酒を飲んで共に過ごした過去を懐かしみ、そして一緒に猟銃で命を絶った。三人にいったい何があったのか――。妻でも、子どもでも、親友でも、理解できないことはある。唐突な死をきっかけに絡み合う、残された者たちの日常。人生におけるいくつもの喪失、いくつもの終焉を描く物語。読書備忘録始まりは衝撃的!と言っても作品紹介・あらすじに書かれていたけれど・・・そんなことしなくてもウイルスがやって来たから、もうすこしながく生きていたら、この異常事態を目撃できたのに。そりゃぁわかっていたら、違っていたかもしれないけれど、先のことはわからないから・・・そんな事しなければならない事...本・江國香織「ひとりでカラカサさしてゆく」
『ビリギャルが、またビリになった日』挑戦する大人に大人が勇気をもらう本
坪田信貴さん著の『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』が大ヒットし、その後2016年に映画化されたビリギャル。 私は坪田信貴さん(以下坪田先生)の本は読んでいないのですが「映画 ビリギャル」は見ました。 金髪の有村架純さんがとても印象的で、子供は出会う人と信じてもらえることでこんなにもマインドが変わるんだ...と思いました。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a] function(){arguments.currentScript=c.currentScript c.s…
『一生役に立つ しんどくならない「ひとり暮らし」ハンドブック』楽しみでもあり不安でもある”初めての一人暮らし”の入門書
先日ご報告させていただいたのですが、この春から娘が大学生になりました。 県外の大学に進学したので、同時に一人暮らしをすることに。 今までしっかり育ててきたつもりではあるけれど、まだ19歳。 親元を離れたら...思わぬことで困ったり、甘い誘惑、危険なこと、危険な人との出会いもあるかもしれません。 そこで、本屋さんで出会ったこの本を買ってみました。 一生役に立つ しんどくならない「ひとり暮らし」ハンドブック 感想 住まい・食・身だしなみ・お金・防犯・人間関係・メンタルケアの項目に分かれて書かれています。 初めて一人暮らしをする人に寄り添うような内容で、イラストもかわいらしくとても読みやすいと思いま…
作品紹介・あらすじ人が死ぬ際に残す珠「ぎょらん」。噛み潰せば、死者の最期の願いがわかるのだという。地方都市の葬儀会社に勤める元引きこもり青年・朱鷺は、ある理由から都市伝説めいたこの珠の真相を調べ続けていた。「ぎょらん」をきっかけに交わり始める様々な生。死者への後悔を抱えた彼らに珠は何を告げるのか。傷ついた魂の再生を圧倒的筆力で描く7編の連作集。読書備忘録あるかもしれない・・・ぎょらんできればあってほしかった。と思えた。朱鷺・・・私もそう思いました。いい葬儀屋さんになるって・・・★★★★★読んだのは単行本本・町田その子「ぎょらん」
2022年末に予約した本。 予約してから受け取るまでの間に別の本や動画でFIREの情報を色々得ていたので、概ね既知情報だった。それらの中には本書が元ネタっぽい情報もたくさんあった FIRE達成&維持のために著者が実践した方法が書かれている本
『化学の授業をはじめます。』ボニー・ガルマス1960年代のアメリカ。女に知性は求められず、女は男に従属するものとされていた時代。信念を曲げることなく、どれだけ理不尽な目にあっても、科学の世界で頑張るエリザベス・ゾット。なのに、未婚のシングルマザーとなり、あえなく研究所をクビに。ひょんことから、テレビの料理番組を担当することになります。料理番組を男性向けと捉え、セクシーさを求めるプロデューサーに対し、「料...
本日ご紹介いたしますのはハイテンショングロ?ホラー小説。 『前夜祭』読みました。 前夜祭 (二見ホラー×ミステリ文庫)Amazon(アマゾン) 出典:…
作品紹介・あらすじ2年後に死ぬとわかったら、あなたは何を想うでしょう。この時点で〝いつまでも元気で長生き〟という理想の選択肢は失くなります。だが、うろたえ、嘆き続けるわけにもいかない。たった一度の人生を終えるのです。もっと大事なことがあるはずです。人はみな自分の寿命を生きる。そもそも寿命とは何か。戦後一貫して日本人の平均寿命は延びている。自分の寿命はどこまで延ばせるか。「死を受け入れるのはむずかしい」と人は言うが、その達人はいるのか、楽な方法はあるのか。悔いなき人生をまっとうするには?読書備忘録お世話になっていた、税理士さん、義父が亡くなった時の司法書士さん、母の相続時の弁護士さん、この方たち癌になっても治療はしないと言っていた。もっとも皆さん高齢者でありますけれど・・・そして高齢者になった私もそうなので...本・久坂部羊「寿命が尽きる2年前」
作品紹介・あらすじ「横たわる少女」や海を描いた絵など瞑想的な作品で世界的な評価を受けるアーティスト。さまざまな〈境界〉を乗り越えてきた生い立ちや作品誕生の秘密に迫る初の自伝的回想録。読書備忘録小川糸さんの「真夜中の栗」で、ベルリン在住で本を出していると書いてあったから読んでみました。20192/19に国立新美術館の「イケムラレイコ土と星OurPlanet展」へ行っているのをupしています。うさぎ観音も中と外で2体ありました.本には作品もたくさん載っていて・・・メメントモリはP119うさぎ観音はP141で観られます。★★★★☆本・イケムラ・レイコ「どこにも属さないわたし」
4月の読書メーター読んだ本の数:17読んだページ数:5858ナイス数:1296(ありがとうございます)#指令ゲーム (双葉文庫)の感想登場人物の誰にも共感も感…
作品紹介・あらすじ買ったばかりのレモン色のエプロンをつけて自宅で踊ってみたり、文房具屋さんでたまたま見かけた紙粘土でペン立てを作ったり。バターたっぷりのトーストにハマって喫茶店に通い、クリスマスケーキの代わりにとらやのお汁粉を食べる。なんてことのない一日。でも、できればハッピーエンド寄りの一日に。かけがえのない日々を綴ったエッセイ。読書備忘録ページをめくったら美味しいものがたくさん写っていました。脳内エッセイ・・・私はタクシーにはめったに乗らないからミリさんのお母様と同じことを思いました。「今日はどこまで行っても、これ以上メーターは上がらない日だから」予定と予定の間・・・お父様が向田邦子の「あ・うん」を読んで、あまりおもろなかった。と聞いて、読んだ人全員がおもしろいと思うと疑っていなかったから、とてもいい...本・益田ミリ「今日のおやつは何にしよう」
作品紹介・あらすじベルリンのアパートを引き払い、日本で暮らした一年は料理三昧の日々でした。春はそら豆ご飯を炊いたり、味噌を仕込んだり。梅雨には梅干しや新生姜を漬けて保存食作り。秋は塩とブランデーで栗をコトコト煮込み、年越しの準備は、出汁をたっぷり染み込ませたおでんと日本酒で。当たり前すぎて気がつかなかった大切なことを綴った人気エッセイ。読書備忘録つまらない日常・・・ご主人が注文したぶら下がり健康器具、洗濯物干しにならないことを祈るばかり!って、うちは雨の日は便利に使っています。日常なんてつまらくてちょうどいい。同感です。苺のおいしい食し方・・・取り寄せた苺が感動するくらい美味しかったそうで、カロリーなど気にせずいかに苺を成仏させるかを優先させます。苺を成仏って言うのが、独特!いつもそう思うけれど・・・6歳...本・小川糸「昨日のパスタ」
作品紹介・あらすじ鷹島珊瑚は両親を看取り、帯広でのんびり暮らしていた。そんな折、東京の神田神保町で小さな古書店を営んでいた兄の滋郎が急逝。珊瑚がそのお店とビルを相続することになり、単身上京した。一方、珊瑚の親戚で国文科の大学院生・美希喜は、生前滋郎の元に通っていたことから、素人の珊瑚の手伝いをすることに・・・・・・。カレー、中華など神保町の美味しい食と思いやり溢れる人々、奥深い本の魅力が一杯詰まった幸福な物語、早くも文庫化。(巻末特別対談・片桐はいり×原田ひ香)読書備忘録みんないい人神保町界隈が鮮やかに描かれていて住んでみたら楽しいだろうなぁ~・・・「愛の形はいろいろあって、何が正しいとか、何が間違いとか簡単に言えないものでしょう。人を傷けるのはダメだけれども」by珊瑚巻末の対談で片桐はいりさんが、乗った...本・原田ひ香「古本食堂」
作品紹介・あらすじかつての「三人娘」が織りなす幸福な食卓と友情と人生に乾杯!作家の民子、自由人の理枝、主婦の早希。そして彼女たちをとりまく人々の楽しく切実な日常を濃やかに描く、愛おしさに満ち満ちた物語。江國香織〝心が躍る〟熱望の長編小説。「会わずにいるあいだ、それぞれ全然べつな生活を送っているのに――。会うとたちまち昔の空気に戻る」――作家の民子は、母の薫と静かなふたり暮らし。そこに、大学からの友人・理枝が、イギリスでの仕事を辞めて帰国し、家が見つかるまで居候させてほしいとやってきた。民子と理枝と早希(夫とふたりの息子がいる主婦)は、学生時代「三人娘」と呼ばれていた大の仲良し。早速、三人で西麻布のビストロで、再会を祝しておいしい料理とワインを堪能しながら、おしゃべりに花が咲いて・・・・・・読書備忘録月日が...本・江國香織「シェニール織とか黄肉のメロンとか」
忙しい30代におすすめの本を選ぶのは大変ですが、以下の5冊は時間を有効活用しながらも、人生や仕事、自己啓発に役立つ内容が詰まっています。 それぞれの本には、30代の人生において重要なテーマに焦点を当てています。 心理学・スピリチャル 人を動
最近読んだ本 誘拐されジャングルに置き去りにされた5歳の少女…ノンフィクション好きです。 失われた名前 サルとともに生きた少女の真実の物語 [ マリーナ・チャップマン ] にほんブログ村
「木曜日にはココアを」で作家さんを知り「お探し物は図書室まで」ですっかりファンになり「鎌倉うずまき案内所」を読み終えこの本で4冊目の青山さんの本ですこれはもうひとつ目のお話から大好き💚と思いましたえんじ色のジャージを着たチャーミングな(?)おじいちゃんの神様が同じバス停に立つ5人をハッピーにしちゃう物語ですその5人とはOLさん小学生の女の子高校生男子イギリス人の講師零細企業の社長さん神様に入り込まれると左手首から肘にかけての場所に神様当番 という文字が現れて神様の願いが叶うまでその文字は消えないのですそう神様が願いを叶えてくれるのではなく神様の願いを叶えてあげなくてはいけないのです😸神様の願いとは実はその人その人が本人は気づかないところの秘めたる自分の一部のようであとひと押しの勇気があれば人生が変わるのに踏み出...ただいま神様当番/青山美智子を読みました。
毎週楽しみにしていたBSのドラマ「舟を編む」が終わってしまいました。本の後にドラマを見るとガッカリすることもありますが「舟を編む」はキャストがとっても良かったです過去にドラマ化、映画化もされたんだっけ?本では、野田洋次郎の馬締光也が主人公で
この日記シリーズ大好きで何冊か読み終えています。知らない世界の事 興味深いです。 ディズニーキャストざわざわ日記 (日記シリーズ) [ 笠原 一郎 ] にほんブログ村
最近読んだ本実話だそうです 【中古】25年目の「ただいま」 5歳で迷子になった僕と家族の物語 /静山社/サル-・ブライアリ-(単行本(ソフトカバー)) にほんブログ村
作品紹介・あらすじ寛容論が浸透したもう一つの日本で、新しい刑務所が建てられることに。犯罪者に寛容になれない建築家・牧名沙羅は、仕事と信条の乖離に苦悩しながら、パワフルに未来を追求し…。読書備忘録いったい何を言っているんだ?と読み始めてすぐに尻込みした。まぁでも143ページだし、せっかくだから・・・一般公募で昭和塔だった東京タワーが東京タワーとなった理由がね。鶴の一声ってよくありますよね。決まっているのに一応ね!も・・・わざわざ手間もお金もかけてね。で、東京都同情塔・・・ザハの国立競技場が出来ている世界新宿御苑に新しく建つ刑務所だけどすごい設備。同情なんかするもんか!なのに、まさかの羨望が・・・そこからは出たくないだと?刑務所でぬくぬくなんてゆるされない。ザハの国立競技場と東京都同情塔が同時に見られるなんて...本・九段理江「東京都同情塔」
豆電球に彩られた螺旋階段を降りて行き背広を着た双子の老人に出迎えられたなら壁掛けのようなアンモナイトが動きだし良き方向に導いてくれて困った時に助けてくれるといううずまきキャンディのおみやげをもらって🍬…という不思議な物語2019年から始まりひとつの章ごとに6年ずつ過去に遡って行くので登場人物の意外な過去が分かったり登場人物同士の意外な繋がりが見つかったり…とても楽しく読みましたその中でも特に4つめのお話 ト音記号の巻(2001年)が好きです 中学生の女の子が4人組で仲良くしているのですが そのなかに実はあぶれたくないばかりに 好きでもないキャラクターを揃えたり食べたくもないパンを買ったりして 自分に正直になれないことにモヤモヤしている子がいて…最終的には価値観の合う同級生の男の子と友達になるのですがこの男の子が...鎌倉うずまき案内所🍬/青山美智子を読みました。
『答えは旅の中にある』小手毬るい本のカバーに書かれていた紹介文。3月の春休み。エレナは、テキサス州エルパソからニューヨーク州ウッドストックへ。道生はウッドストックからエルパソへ。ふたりの旅には、どんな出会いがあったのか。ふたりの見つけた「答え」とは?小手毬るいさんは初読みでした。子ども向け…の本だったのかな?ふたりの中学生がそれぞれの旅を通して「自分がやりたいこと」を見つけるお話。その旅の途中で、偶...
作品紹介・あらすじ「黒蟹とはまた、微妙ですね」微妙、などと言われてしまう地味な県は全国にたくさんあって、黒蟹県もそのひとつだ。県のシンボルのようにそびえたつのは黒蟹山、その肩に目立つ北斎が描いた波のようにギザギザの岩は、地元では「黒蟹の鋏」と呼ばれ親しまれている。県庁や裁判所を有し、新幹線も停まる県のビジネス拠点としての役割を担う紫苑市と、かつての中心地で歴史的町並みや重要文化財である黒蟹城を擁する灯籠寺市とは、案の定、昔からの遺恨で仲が悪い。空港と見まごうほどの巨大な敷地を持つショッピングモールの先には延々と荒れ地や牧草地が続き、廃業して解体されてしまって今はもう跡地すらどこだかわからない百貨店に由来する「デパート通り」はいつまで経っても改称されず、同じ姓を持つ住民ばかりの暮らす村がある。つまり、わたし...本・絲山秋子「神と黒蟹県」
『木挽町のあだ討ち』永井紗耶子木挽町の芝居小屋の裏通りで、多くの人が見守る中で起こったあだ討ち。美少年の菊之助が、父親を殺した、元下男の大男を殺し、首を取って闇夜に消えて行きます。2年後、一人の若い侍が芝居小屋を訪れ、この時の仇討ちについて話を聞きたいと申し出ます。芝居小屋に関わる面々が、自分が見た仇討ちについて語り、そして、若侍に頼まれるまま、自らの来し方についても語ります。徐々に見えてくるあだ...
絶対悲観主義 / 楠木 建 楠木建の著書紹介 楠木建の著書『絶対悲観主義』は、その名前からも分かるように、現代社会における悲観主義の新たな側面を探求した一冊です。 本書では、悲観主義を単なる消極性やネガティブな考え方として捉えるのではなく、
作品紹介・あらすじ巨匠の最後の挨拶(カーテンコール)は、25篇もの怒濤的傑作掌篇小説集!著者曰く「これがおそらくわが最後の作品集になるだろう」(編集者「信じていません!」)。筒井文学の主要登場人物が打ち揃う「プレイバック」をはじめ、巨匠がこれまで蓄積した技倆と思索の全てを注いだ、痙攣的笑い、恐怖とドタバタ、胸えぐる感涙、いつかの夢のごとき抒情などが横溢する圧倒的傑作掌篇小説集爆誕!読書備忘録筒井康隆さん!若い頃好きで読んでいた。これで最後と知り、そうなんだーと、読みました。「川のほとり」「手を振る娘」・・・これ好き!「コロナ追分」・・・もっと好き!「官邸前」・・・ポッペンハイマー博士。そういえば、映画館で「オッペンハイマー」を観たいと思っているけれど3時間!どうしようと思っている最中!観てきた息子が言うに...本・筒井康隆「カーテン・コール」
【本の感想】リアルとヴァーチャル【何故エリーズは語らなかったのか?】
いつの間にか出ていた森博嗣のWWシリーズ新刊。 Amazonの著者新刊リマインド機能、便利だ。 前作は1年前、というかここ数年は1年ごとに出てたのか。 時が経つのは早いなぁ。 ※ねたばれあります※ 本の概要 WWシリーズの8作目。 人間の脳
作品紹介野々宮志乃は万引きGメンから声をかけられ、とっさに駐輪場にいた箱根勇に「あなた」と夫のごとく呼びかけた。勇は反射的に夫婦を装った。親しげな言葉を交わすようになったふたりは、断ち切れぬ絆を感じて…。読書備忘録二度目の万引きは欲しかったケチャップ1本すごいわね咄嗟に夫に仕立て上げられちゃったのは、一昨日の女だった。いやいや咄嗟に!どういう人?夫が野球観戦中に死んだ。だから・・・え?また?なんて思いましたが・・・夫が亡くなった後も姑と暮らしていたのね。血のつながりってあまり関係ないのかもしれない。だって夫婦は血はつながっていないし、それでも死ぬまで一緒にいるのだから・・・出会いはどこにあるかわからない。これが縁と言うものなのかな・・・★★★☆☆本・白石一文「かさなりあう人へ」
今月読んだ本のダイジェスト。 某所にアップした1冊300字弱の本の感想に追記したりしなかったりしたもの。 感想は基本的に所感 → 得た知見 or 気になる言葉の順で書いている。“◆”以下が得た知見や気になる言葉 【森博嗣】何故エリーズは語ら
【本の感想】他人事は気にするな!【世の中の8割はどうでもいい】
ボクにしては極めて珍しく購入した本↓。 本書の内容だけじゃなく、本を買うこと/買わされることについても少し書くつもり。 本の概要 タイトルどおりの本。 ヒトはそんなどうでもいいことになぜ自ら首を突っ込み、勝手に精神を病んでいくのか?というこ
『トゥデイズ』長嶋有郊外の大規模マンションで、5歳の息子を子育て中の夫婦のお話。視点は妻と夫、交互に。入居中のマンションで飛び降り自殺という衝撃的な話から始まり。地名だけで連続殺人のあった町でしょと言われるくらいのところらしく、だからこそ、少し安い価格でマンションが買えたのかもしれないとか。よくよく考えてみれば、とても血なまぐさいエピソードが背景にあるのですが、夫婦にとっては、5歳の子どもの成長とい...
登場人物のひとり曰くマシュマロマンのような女性司書さんがテキパキと選んでくれた本とともに羊毛フェルトでこしらえた付録!を渡してくれる5章からなる小説です既に1章の途中まで読んだところでこの本大好き!と思いました思わず書きとめておきたくなるような素敵な言葉がたくさんたくさん出てくるのです最初に書き留めたのがこの言葉です十月十日、お母さんのおなかで誰からも教わることなく人間の形に育って、まったく環境の違う世界に飛び出してきたんだから。(略)たぶん、人生で一番がんばったのは生まれたとき。(略)あんなすごいことに耐えたんだから、 ちゃんと乗り越えられる この本は図書館で予約待ちをしていて先に読んだ「木曜日にはココアを」と同じ作家さんだと後から気付きましたでもでもじんわりと幸せな気持ちを届けてくれる後ろから優しく背中を押...お探し物は図書室まで🕊️/青山美智子を読みました。
あらすじ妻の貌(かお)を、男たちは知らない-。夫公認のもと、元恋人と自由な時間を過ごす妻を描いた表題作をはじめ、昭和・平成・令和の「男と女のカタチ」を切り取った、全6篇の短篇集。読書備忘録悪い妻・・・わかる。私も行ったかもしれない。武蔵野線・・・ニュースにならなかったのだとしたら、やっぱり幽霊ね。武蔵野線に限らずそう言う事はやめましょう。みなしご・・・ありゃ~!お母さん!居たんだね。残念・・・そう言う事って、あります。なんでもっと早く言ってくれなかったの?って思うわね。うまくいきますよーに!と、思いましたわ。オールドボーイズ・・・事故なんかいつどこで起こるかわからない。単身赴任じゃなくたって!それにしても亡くなった妻のことを書いた本を送って来て、振込用紙まで同封とは!何でそんな本に3,000円も出す?振込...本・桐野夏生「もっと悪い妻」
【本の感想】説得力は肩書でなく実績に宿る【日本のシン富裕層】
ボクはシン・ゴジラもシン・エヴァンゲリヲンもシン・ウルトラマンもシン・仮面ライダーも見たことがないので、本書が初の「シン」。 ...なんのこっちゃ。 概要 感想の前に本書の概要。 本書の内容は「ビザ申請や海外生活設計のアドバイザー」である著
今月読んだ本のダイジェスト。 某所にアップした1冊300字弱の本の感想に追記したりしなかったりしたもの。 感想は基本的に所感 → 得た知見 or 気になる言葉の順で書いている。“◆”以下が得た知見や気になる言葉 【大森健史】日本のシン富裕層
あらすじ妻のお和歌が子を宿した、町名主の跡取り息子・麻之助。生まれてくる子の名を考えつつ、今日も町の揉め事に立ち向かう!「まんまこと」シリーズ第9弾。『オール讀物』掲載を書籍化。読書備忘録麻之助の妻が子を宿したころ、なぜか忙しくなって・・・たのまれごと・・・麻之助はやさしいね。私だったら断る。こころのこり・・・本当のこと言ってくれなくちゃ!よめごりょう・・・自分が添う筈であった。と・・・え!?で始まるお話。麻之助走る・・・麻之助は前のおかみさんを出産後亡くして、子も生まれた時に亡くしている。そんなこともあって不安を出産まじかの妻に言ってしまってはと、言わずに済むよう、走ることで、己の心配を散らしている。毎日走っている息子に走るついでに使いに行けと、行った先で暫く立ち止まっても、死にゃしないよ。言ったのよね...本・畠中恵「おやごころ」
『うたう』小野寺史宜大学時代に組んでいたバンド「カニザノビー」の4人のメンバーが、それぞれの視点で順番に現在を語っていくお話。ギター、ベース、ドラム、そして、ボーカル。就職活動をして、正社員として働くメンバー。プロへの夢を諦めきれず、就職をせずに音楽活動を続けるメンバー。音楽に進めそうならと、逃げ道を残したような生活をするメンバー。それぞれの考え方、生き方。全然違っていても、音楽への向き合い方には...
作品紹介・あらすじ子ども時代を、子ども目線でえがく。益田ミリ、4年半ぶりの書き下ろしエッセイ。幼い頃、胸に抱いた繊細な気持ちを、丁寧に、みずみずしくつづります。「入学式に行きたくない」「線香花火」「キンモクセイ」「サンタさんの家」など、四季を感じるエピソードも収録。かけがえのない一瞬を切り取った、宝物のような春夏秋冬。38点の描き下ろしカラーイラストも掲載。「おとなになると今日のことを忘れてしまうのかな。そうだとしたら、すごくいやだ。こどもの頃のわたしは、いつもそんなふうに思っていたんです。」(「はじめに」より抜粋)「こども時代は本当に短いものです。長い人生のほんのひととき。なのにプリンのカラメルソースみたいに他の部分とはちがう特別な存在です。人がいきなりおとなに生まれるのだとしたら味気ないに違いありませ...本・益田ミリ「小さいわたし」
作品紹介・あらすじ新任地川崎で、彼女の頬を濡らすのは涙の雫か、全てを洗い流す慈雨の雫か。モラハラ夫、我が子を見捨てる母親、身寄りのない記憶喪失の男……横浜家裁川崎中央支部にやってくる家事事件の当事者たちは多種多彩。社会から零れ落ちそうな人たちの心を開き、それぞれの人生に寄り添うため、赴任したばかりのかのんはひたむきに奔走する!人間、そして家族の表と裏を心揺さぶる筆致で描く連作短篇集。読書備忘録大変なお仕事ですね。スケッチブック・・・「嘘をつきますからねえ、みんな」嘘をつくには、それなりの理由があるって言う事・・・キツネ・・・父親は血のつながらない子供だとわかった。なんて母親なんだろう?子供は言いました「父さんと一緒がいいんだ」「母さんは昔から嘘ばっかりつくし、もともと僕なんかに興味はないんだから」よかった...本・乃南アサ「雫の街家裁調査員・庵原かのん」
『汝、星のごとく』凪良ゆう瀬戸内の小さな島の高校で出会った暁海と櫂の物語。問題のある母親を抱え、必死に生きているという共通項を持った二人は、互いに助け合い、徐々にその結び付きは強固なものとなって行きます。どんなにひどい目に合わされても、親は親。見捨てて飛び立つ「子」もいるかとは思いますが、心の底から存在を消すことはできないでしょう。プロローグとエピローグ。繰り返される描写ですが、受ける印象が全く違...
『しあわせの輪 れんげ荘物語』群ようこれんげ荘物語シリーズ第8弾。第7弾を読んだ時に、必死で自分の生き方を肯定しようとするキョウコさんが、痛々しく見えてしまって、第8弾はどうしようかなぁ、という迷いとともに図書館に予約していました。が、ちょっとその峠は越えたかな?今回は、目の前に迫り来る老いの話の方が印象に残りました。あ、でも、結婚している人&結婚していた人の不幸話も満載だったかも。幸せな結婚をしてい...