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作品紹介野々宮志乃は万引きGメンから声をかけられ、とっさに駐輪場にいた箱根勇に「あなた」と夫のごとく呼びかけた。勇は反射的に夫婦を装った。親しげな言葉を交わすようになったふたりは、断ち切れぬ絆を感じて…。読書備忘録二度目の万引きは欲しかったケチャップ1本すごいわね咄嗟に夫に仕立て上げられちゃったのは、一昨日の女だった。いやいや咄嗟に!どういう人?夫が野球観戦中に死んだ。だから・・・え?また?なんて思いましたが・・・夫が亡くなった後も姑と暮らしていたのね。血のつながりってあまり関係ないのかもしれない。だって夫婦は血はつながっていないし、それでも死ぬまで一緒にいるのだから・・・出会いはどこにあるかわからない。これが縁と言うものなのかな・・・★★★☆☆本・白石一文「かさなりあう人へ」
作品紹介・あらすじ圧巻の書き下ろし最新長篇最高の人生永遠の快楽その、極北十字架を背負った女が、死にゆく男と交わした奇妙な約束――。衝撃のラスト4ページの先に、あなたは何を見るだろうか。介護に疲れて次々と男を買う女、妹の夫との際どい週末のひととき、両親・祖父母が遺した消えない禍根、忘れ得ぬ男との別離と心に刻まれた深い傷跡。そして、死にゆく男が示した奇妙な交換条件……。いくつもの人生が響き合い、絡み合う。そして物語は、衝撃のラストへ。人生と世界の営みの深淵を追い続ける作家が到達した、新たな極点読書備忘録なに?これ!・・・ってお話にちょっとおかしくはないですか?って読んでいたけれど、最後にぶっ飛んだ!そして、考えさせられた。私もそれに近い事するかもしれない。だって、先のことはわからないのだから、もしそうなったら...本・白石一文「投身」
作品紹介・あらすじスーパー・パリットストアの総菜部新入社員、銚子太郎は窮地に立たされていた。発注ミスで野菜サラダのパックが100個も届いてしまったのだ。通常の10倍量のサラダを前に困り果てる銚子太郎だったが、ベテランパート久世さんの「サラダ記念日を絡めたPOPをつける」という名案に救われる。それをきっかけに久世さんと仲良くなった銚子太郎は、ある日木から降りられなくなった猫を助けるために、空中を飛行する久世さんを目撃してしまう――。既婚者の子供を身ごもり、世をはかなむ糸杉綾音。セスナ機事故で九死に一生を得てから、人が変わってしまったスーパーヤオセーの会長・高岡泰成。描かれる複数の男女の生活と歴史、そして見え隠れする「空を飛ぶ人間」の存在。やがて、空を飛ぶ彼らには「私塾で松雪先生の最終講話を受けた」という共通...本・白石一文「松雪先生は空を飛んだ上・下」
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運命が見えなかったのか。それとも、見ようとしなかったのか。基本的にはリアリズム小説なのだけれど、時折ほんの少し非現実的な側面を見せる。奇妙な符号、見えない絆、直感と予感。それらは単なる偶然や、ただの思い込み、解釈次第でいかようにも受け取れる