メインカテゴリーを選択しなおす
作品紹介・あらすじお別れの言葉は、言っても言っても言い足りない――。急逝した作家の闘病記。これを書くことをお別れの挨拶とさせて下さい――。思いがけない大波にさらわれ、夫とふたりだけで無人島に流されてしまったかのように、ある日突然にがんと診断され、コロナ禍の自宅でふたりきりで過ごす闘病生活が始まった。58歳で余命宣告を受け、それでも書くことを手放さなかった作家が、最期まで綴っていた日記。読書備忘録佐久の病院?弟の時は有明の病院・・・紹介状を持って行った病院の待合室で、奥さんが担当医変えてもらえないのかしら?と、ご主人に言っていた。冷たくてイヤだ!と、呼ばれたのはその医者の部屋だった。この人は母を2回泣かせた。まだ50代、その日まで仕事をしていて最後の入院となった時に、車いすに乗っていた弟に、元気でよかった。...本・山本文緒「無人島のふたり」
『ナイフをひねれば』アンソニー・ホロヴィッツ大好きなアンソニー・ホロヴィッツ。今回も期待を裏切ることなく、一気読みでした。私立探偵ホーソーンと作家アンソニー・ホロヴィッツが活躍するシリーズです。ホーソーンの意地悪に、ほとほと嫌気がさしたアンソニーが、コンビ解消を申し入れた翌週。アンソニーが脚本を書いた芝居を、超毒舌で酷評した劇評家が刺殺され、なんと、アンソニー自身が殺人容疑で逮捕されてしまいます。何...
あらすじコロナ禍下、40歳を前に離婚した桐原まりえは、些細なきっかけと少しの興味から結婚相談所に登録する。そこで見聞きする世界は思いもよらないもので…。おとなの女性の幸福と結婚を巡る物語。読書備忘録マリエの夫の離婚したい理由が、なにそれ!私も母が勝手に結婚相談所に申し込んで、行かされたけれど、その時は夫になる人と秘密に付き合っていたからいやいや行ったけれど、なんか面白いこと言うなぁー、そんなんで結婚して上手くいくのかなーなんて思ったと記憶している。私の頃と時代が違うから、化石にならないようお勉強します。マキが面白いこと言いましたね。結婚しなかったのは離婚したくないから・・・お母さんは親より先に死んだら駄目よ。と・・・わかる~ホットワインって美味しいのだろうか?今度飲んでみたいと思った。面白かった。★★★★本・千早茜「マリエ」
『8つの完璧な殺人』ピーター・スワンソン暴風と雪に襲われたボストン。ミステリー専門の書籍を営むマルコムはアルバイト店員は休ませ、書店の看板猫ネロとともに、ひとり店で過ごしていました。そこに突然、FBI捜査官の女性が訪れます。訪れた理由は、約10年前にマルコムが書店のブログのために書いた記事「完璧なる殺人8選」について聞きたいと。マルコムはこの記事の中で、有名なミステリ8冊をリストにしました。捜査官曰く、こ...
作品紹介・あらすじ遠い夜空を見上げると、そこには無数の星が見える。帰り道、仕事の合間、散歩中。それぞれの場所から夜空を見上げる人々を描き出すマンガ24編。天文台職員のコラム、天体イベントカレンダーも収録。読書備忘録子どもたちが小さい頃、TBSの秋山さんが乗ったソユーズを転勤先の庭から厚着をして眺めたのでした。流星群も観ていたから下の子はいつの間に覚えたの?ってくらい星のことを知っていて驚いたことがありました。森の家は、星を見るにはかぁなりいいところです。イーってガシガシしたくなるほど星だらけ・・・種子島・・・北欧でオーロラを見た後は、種子島でロケットみたい。と話していたけれど、なかなかね。なんて言っているうちに年取っちゃったもんで・・・★★★★★本・益田ミリ「夜空の下で」
作品紹介・あらすじいまだに優雅には書けません――。四十余年にわたり続く「書く暮らし」。新卒で入った広告代理店を半年で辞め、転職すること四回。本の雑誌社で経理事務として働いていたときに書評を依頼され、初めて原稿料をもらったのが二十五歳。以来、四十余年にわたり書き続けてきた著者が綴る、書きはじめの苦しみ、誹謗中傷のやり過ごし方、前期高齢者になってからの変化、そしてお金より大切なこと。読書備忘録群さんの作品は結構読んでいて、楽しませてもらっている。なので、本書に書いてあることでも以前のエッセイで知っていることもあったけれど、心情は今回初めて知ったこともあり、そうだったのね。四大出ても就職できないよ。と言われていた世代で、短大出は書かれているように腰掛で、面接のときに定年まで働きたいと言った人が落ちて、2~3年で...本・群ようこ「こんな感じで書いてます」
以前は1か月に一回「今月はこんな本を読みました」という投稿をしていて、それがいつからか2か月分まとめて書くようになり、そしていよいよ3か月分をまとめて書くようになってしまった。そうなると当然(わたしだけ?)読んだ本の内容は忘れちゃうわけで(;^ω^)しかも3か月で10冊という超スローペース。あんなに読書が好きで、寝る前の2時間は読書タイムにしていたのに・・・記憶が薄れているので感想はかけないけど、こんな本を読...
作品紹介・あらすじ頭の中はいつもトキメキでいっぱい。母校の理事長として、作家として、おしゃれも美食も美容も。毎日毎日、本当に忙しい私。前だって忙しかったけれども、母校の理事長に決まってからその忙しさが二倍になった。毎日とびまわって、いろんな会議に出たりいろんな人に会ったりする。今までは居職の常として、カジュアルでラクチンな服が多かったのであるが、毎日大学本部へ行くことになると、ジャケットが必要。コーディネイトを考え、アクセも決める。それも毎日……。などという生活はずーっと前に終わっていたのであるが、また始まるとは。しかしこれが新鮮で楽しい。おしゃれ度がアップしそう。anan人気連載「美女入門」Part21、待望の書籍化!今どきシルエット/幸せの着地点/ブラウス求めて八千歩/勤め人、リスタート!/そのパーマ...本・林真理子「いいこと考えた!美女入門21」
『ハグとナガラ』どこでもいい。いつでもいい。 一緒に行こう。旅に出よう!
ほかの短編集に収録されていた作品や、文芸誌で発表されたものをひとつにした文庫オリジナルの全6話の短編連作集です。(第一話の「旅をあきらめた友と、その母への手紙」は『さいはての彼女』に収録されています。) 解説は阿川佐和子さん。 旅を舞台にした人間ドラマなのですが、作者の原田マハさんにも旅友がいるそうで、実際にマハさんが巡った旅先を舞台にしたフィクション。 旅友と過ごしたなかで感じ取ったことを、小説に落とし込んでいるそうです。 マハさんを思わせるような女性が笑いながら、女友だちと空を見上げる装丁がとても印象的な文庫本です。 ハグとナガラ 感想 主人公ハグは独身のバリキャリ女性。 30代に差し掛か…
『樽』F・W・クロフツロンドンの港で荷揚げされた樽の中から出て来た女性の遺体。容疑者らしき人物はふたり。夫あるいは発見者でもある元恋人か。容疑者にはどちらも鉄壁のアリバイが…。という、かの有名なクラシックミステリーです…が、わたしは読んでいませんでした。ミステリー好きなのに読んでないのー? これは抑えておかないとダメだよー。ということで、わたしの図書館でもある上司から、強引に渡されました。『樽』と、そし...
作品紹介・あらすじ1970年代、シンガーソングライターとして十代でデビューを飾った荒井由実。のちに日本最大の女性ポップスター、松任谷由実=ユーミンとなる煌めく才能はいかにして世に出たか――。八王子の裕福な呉服店に生まれ、ピアノに触れ、清元を学び、ミッション系の私立女子校に入学。グループ・サウンズが一世を風靡するなか、由実は高度経済成長期の東京を、好奇心いっぱいに回遊しはじめる。米軍基地、ジャズ喫茶、伝説のミュージカル『ヘアー』、大人の社交場キャンティetc.……次々に新しい扉を開けて、才能を開花させていく。少女・荒井由実のデビューまでの軌跡をノンフィクション・ノベルとして描き出す。名曲「ひこうき雲」が生まれるまでーー読書備忘録同世代と言うか、同級ですからね、そうそうがたくさんあって懐かしかった。八王子の呉...本・山内マリコ「すべてのことはメッセージ小説ユーミン」
あらすじグラビアアイドルの露は、乳がんのためGカップの乳房を全摘出して…「あらわ」など、全8編を収録。「わたし」の体と生きづらさを見つめる短編小説集。読書備忘録こんなに言いたいことがたまっていたのね・・・溢れていた。ギョッとすることが書かれていたけれど、それがこの方なんだろうなー・・・関西弁は話している時は何とも感じないけれど、文字にするとなんとなく読みにくい。★★★☆☆「舟を編む」ドラマ始まっていますね。原作読んでいて映画も観ているけれど、ドラマもとても良い。まだ2話だけれど・・・静かに進んでいます。柴田恭兵さん出ています。大好き!本・西加奈子「わたしに会いたい」
作品紹介・あらすじ☆2023年本屋大賞受賞作シリーズ最新作☆第20回本屋大賞受賞作にして、40万部突破のベストセラー『汝、星のごとく』のスピンオフストーリー。花火のように煌めいて、届かぬ星を見上げて、海のように見守って、いつでもそこには愛があった。「春に翔ぶ」瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。二人を支える教師・北原の秘められた過去。北原が病院で出会った女子高生・明日見奈々が抱えていた問題とは……?「星を編む」夜空に浮かぶ星を輝かせるために、自らをも燃やす編集者がいた。漫画原作者・作家となった櫂を担当した、編集者二人の物語。『汝、星のごとく』後日談。「波を渡る」燃え尽きるような愛を経て、北原とともに過ごす暁海の心に去来する感情は……。愛の果て、そして、その先を描く、新しい愛の物語。読書備忘録「汝、星のごとく」の...本・凪良ゆう「星を編む」
内容照子と瑠衣。ともに70歳。妻を見下す夫を捨て、老人マンションの陰湿な人間関係を見限った。新天地に来て、ストレスのない暮らしを手に入れたふたりは、自分の人生を取り戻していき…。『コフレ』連載に加筆、訂正。読書備忘録そ!老人マンションはね。なかなかどうして自分に合うところが見つかればいいけれど、そうじゃなければ在宅の方がいいと思う。そもそも本人次第で、いろいろ気にしちゃう人は生活しずらいと思うけれど、知識のない人は何処でも平気じゃないの?と聞いたことがある。施設もいろいろだから・・・瑠衣の居たところは、ほんとばかばかしいマンションだと思ったわ。照子さん!多少の下見はしていても行き当たりばったりだったと思っていたのが、そうではなくて瑠衣さんのね・・・そこんところすごいと思った。人んちの別荘で勝手に暮らしちゃ...本・井上荒野「照子と瑠衣」
『ぼくと、ぼくらの夏』樋口有介図書館や本屋さんに行くと、名前の見出しプレートがあるほど有名なのに、自分は知らないとう作家さんが山のようにいらっしゃいます。自分の読書に偏りがああることは重々承知。なので、今まで知ってるけど読んだことのなかった作家さん、名前さえ知らなかった作家さんなどの小説を少しずつ読んで見ようというチャレンジを始めました今回の本は、1988年の作品が新しく文庫で出ていたのを知り、借りて...
概要佐々木典士さん原作の本【ぼくたちに、もうモノは必要ない。】を読みました。SNSで見かけて面白そうだと思って図書館で借りてきました。感想ミニマリストの定義と著者が感じているメリットがわかりやすく書かれています。しかしながらミニマリストが偉
作品紹介・あらすじ圧巻の書き下ろし最新長篇最高の人生永遠の快楽その、極北十字架を背負った女が、死にゆく男と交わした奇妙な約束――。衝撃のラスト4ページの先に、あなたは何を見るだろうか。介護に疲れて次々と男を買う女、妹の夫との際どい週末のひととき、両親・祖父母が遺した消えない禍根、忘れ得ぬ男との別離と心に刻まれた深い傷跡。そして、死にゆく男が示した奇妙な交換条件……。いくつもの人生が響き合い、絡み合う。そして物語は、衝撃のラストへ。人生と世界の営みの深淵を追い続ける作家が到達した、新たな極点読書備忘録なに?これ!・・・ってお話にちょっとおかしくはないですか?って読んでいたけれど、最後にぶっ飛んだ!そして、考えさせられた。私もそれに近い事するかもしれない。だって、先のことはわからないのだから、もしそうなったら...本・白石一文「投身」
『やがてすべては旅になる 壊れた自転車で行く四国一周』小林みちたかビワイチやアワイチは聞いたことがあるのですが、四国を一周することを「シコイチ」ということを、本書で初めて知りました。約1,000㎞。0㎞地点は愛媛県庁前だそうです。精神的にギリギリいっぱい状態だった著者は、自転車で四国一周をする旅に出ます。いきなり、自転車のギアが壊れるというトラブルに見舞われますが、無謀にも旅を続行。旅の出来事をキーに、...
作品紹介・あらすじ行く当てのない女達のため土から生まれた不動明王。悲劇に見舞われた少女の執念が生んだ家族を守る人形。描きたいものを自在に描ける不思議な筆。そして、人ならざる者たちの里で育った者が語る物語。恐ろしくも暖かい百物語に心を動かされ、富次郎は決意を固める──。第一話青瓜不動第二話だんだん人形第三話自在の筆第四話針雨の里読書備忘録おちかが産気づくのを待っている大変な時に語り手を迎えていいのか?と思っていたが、恐ろしい話、忌まわしい話を語るものではないという事で迎えたいのは、歳は若くはないが婆様でもない頃合い、で背中には・・・いねが話すお奈津のことに・・・「青瓜不動」のお話でした。このお話がいちばん好き!「自在の筆」は壮絶だった。おちかは無事母親になりお子は小梅と名付けられた。もうちょっと怖いのが好き...本・宮部みゆき「青瓜不動-三島屋変調百物語九之続」
作品紹介・あらすじ思い出すことは、世界に出会い直すこと。最初の小説集『ここはとても速い川』が、キノベス!2022年10位、野間文芸新人賞受賞。注目の新鋭がはなつ、待望の第二小説集。幼い娘たちとよく一緒に過ごしたショッピングセンター。喪服売り場で働く「あなた」は、フードコートの常連の少女と知り合う。言葉にならない感情を呼び覚ましていく表題作「この世の喜びよ」をはじめとした作品集。ほかに、ハウスメーカーの建売住宅にひとり体験宿泊する主婦を描く「マイホーム」、父子連れのキャンプに叔父と参加した少年が主人公の「キャンプ」を収録。二人の目にはきっと、あなたの知らない景色が広がっている。あなたは頷いた。こうして分からなかった言葉があっても、聞き返さないようになっていく。(本書より)読書備忘録あなたは・・・で始まる。そ...本・井戸川射子「この世の喜びよ」
『木曜殺人クラブ』リチャード・オスマンコリン・ホルト・ソーヤー作の高級老人ホームの凸凹コンビが活躍するシリーズを母が気に入っていたので、他にもそういうのないのかなぁと探して見つけたのがこちらの本。イギリスの高級老人ホーム「クーパーズ・チェイス」が舞台。入居者の元警部ペニーが、未解決事件のファイルをこっそりコピーして持ち込み、ミステリー好きの4人で事件についていろいろ考えるサークル活動「木曜殺人クラブ」...
「母影」と書いて”おもかげ”と読みます。 ロックバンド「クリープハイプ」のヴォーカル&ギターの尾崎世界観さんの4年半ぶり、初の純文学作品。第164回 芥川賞候補作です。 母影(おもかげ)感想 小学生の女の子の目線で物語は進んでいきます。 シングルマザーであるお母さんの仕事場にしか居場所がない女の子。でも、彼女はその孤独を受け入れています。 お母さん・私・その他登場人物の「人物像」にさほど迫ることなく、なんだかぼんやりしているのですが、それは表題”おもかげ”たる所以なのかな... と思ったりしました。 女の子は「まだ書けない漢字も読むことができる」この表現がとても秀逸...というか、物語を物語っ…
作品紹介市役所に開設された「2020こころの相談室」に持ち込まれるのは、切実な悩みと気づいてもらいたい想い、そして、知られたくない秘密で…。ストレスフルな現代に贈る、あたたかなミステリー。『ジャーロ』掲載を単行本化。読書備忘録コロナウィルスには多かれ少なかれほとんどの人間が被害者になった。にっくき〇〇!大切な物を失った人はたくさんいたでしょ?こころの相談室には、臨床心理士の若い女性、晴川と、年配の男性、正木は見習いで、勉強しながら相談にのっています。なかなかすべて打ち明けるのってなかなかできない。でも寄り添ってしっかり聞いてくれる人がいたらどうだろう。きちんと話を聞いてくれる人がいるのってとても安心できる。病院ではなく市役所3階と言うこともあり気軽に行ってちょっと話を聞いてもらう。レモン色の巾着型フェルト...本・辻堂ゆめ「答えは市役所3階に2020心の相談室」
作品紹介・あらすじ四年ごとに開かれる会社の代表選挙。一回目の投票は票が散らばったため、上位二名による決選投票が行われることになった。現体制は手堅い保守層から支持を集め、二番手につく候補は吸収合併した会社のプロパー社員のリストラ等過激なスローガンを掲げる。接戦が予想される中、両陣営共に動向を窺うのは、一回目で三位につけた候補の支持者たちであった。運動員の送り込み、ハラスメント手前の圧力、上司からの探り…。社内政治の面倒臭さをリアルにコミカルに描く。読書備忘録なんかどうでもいい!話?ウサギのニコちゃんが亡くなった話は大事な事いつの間にか一人増えていた?三好さんの話していた人が消えた?なにそれ・・・昔OL時代に、あの人誰?が混ざっていたことがあった。うどんすき屋さんのことで、いつの間にか消えていた話を思い出した...本・津村記久子「うどん陣営の受難」
『老いる自分をゆるしてあげる。』上大岡トメ老化について書かれたコミックエッセイ。わたしというより…、なぜか、父母が老いを受け入れていないように感じまして、余計なお世話ですが、父母に読ませようと借りた本です。1965年生まれの上大岡トメさんが、道で出会った81歳の元お医者さん、アンさんから老化について教えていただくストーリー。とはいえ、わたしも読んで、ちょっと驚いたのが以下の内容(絵は描けないので省く)。...
作品紹介・あらすじ新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。近くの公園にある古びたカバの遊具・カバヒコには、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説が。アドヴァンス・ヒルの住人は、悩みをカバヒコに打ち明ける。成績不振の高校生、ママ友と馴染めない元アパレル店員、駅伝が嫌な小学生、ストレスから休職中の女性、母との関係がこじれたままの雑誌編集長。みんなの痛みにやさしく寄り添う、青山ワールドの真骨頂。読書備忘録とてもいいお話占いは信じないけれど、こういうのは結構信じるというか・・・好き。サンライズ・クリーニングのおばあさんがいいわ。と読んでいたら・・・最後の和彦の目がとてもよかった。なかなか素直になれないのを、お嫁さんがね、いいお嫁さんで良かったわ。おばあさんがカバヒコかもしれないわ。リカバリーね...本・青山美智子「リカバリー・カバヒコ」
作品紹介・あらすじ若だんなが行方不明になり、長崎屋の不運が幕を開けた。最大の窮地を乗り越えられるの!?長崎屋から妖が消えた!最初は噺家の場久、次は火幻医師。彼らを探すため、影内に紛れ込んだ病弱若だんなは、すべて西から来た妖・以津真天の仕業だと知る。大事な友を救うため、果敢に悪夢に飛び込んだ若だんなだが、目覚めた先はなんと五年後の江戸。鍵を握るのは、以津真天なのか、それとももっと大きな力なのか……。読書備忘録おー・・・江戸の時代なのにすでにタイムスリップ!さすが江戸時代のタイムスリップは井戸です。場久がいるから、夢なんじゃないの?もしくは寝ぼけているとか?そんなこともないようで、回向院で目を覚ます。でもどうやら入ったのは広徳寺の井戸らしい・・・しかも5年もタイムスリップしていたみたい。あいかわらずどばたとし...本・畠中恵「いつまで」
『間の悪いスフレ』近藤史恵ビストロ・パ・マルシリーズ第四弾。七編が収められています。パ・マルもコロナ禍の影響を受け、テイクアウトを始めたり、料理教室を始めたり。また、ロシアのウクライナ侵攻で材料が高騰。コースの価格を据え置くために、メニューに頭を悩ませています。早くも忘れかけていましたが、飲食店はどこまでも本当に大変が続いています…本のタイトルになっている『間の悪いスフレ』は、読者のわたしも、えー...
随時更新します。 1月 阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし/阿佐ヶ谷姉妹 阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし (幻冬舎文庫) 価格:660円(税込、送料無料) (2024/1/30時点) 楽天で購入 言葉の流れが優しくて読みやすくて、最後ま
第153回芥川賞受賞作羽田 圭介さんのスクラップアンドビルド を読みました羽田さんの本を読むのは初めてあらすじも読まずに読み始めたんですが最後まで読むことができませんでした。。要介護の祖父と孫二言目には死にたいという祖父とその祖父に若者らし
作品紹介・あらすじ謎と秘密を乗せて、今、長い航海が始まる。撮影中の事故により三たび映像化が頓挫した“呪われた”小説『夜果つるところ』と、その著者・飯合梓の謎を追う小説家の蕗谷梢は、関係者が一堂に会するクルーズ旅行に夫・雅春とともに参加した。船上では、映画監督の角替、映画プロデューサーの進藤、編集者の島崎、漫画家ユニット・真鍋姉妹など、『夜~』にひとかたならぬ思いを持つ面々が、梢の取材に応えて語り出す。次々と現れる新事実と新解釈。旅の半ば、『夜~』を読み返した梢は、ある違和感を覚えて――読書備忘録クルーズ船の中で何か起こるのかしら?と思って読んでいたけれど、幽霊が?飯合梓の?・・・鏡に映った帽子の女がいたのか、いなかったのか?くらい・・・。二週間のクルーズとにかくお話がなっがぁ~いの。そりゃ、関わった人が死...本・恩田陸「鈍色幻視行」
概要安藤裕哉さん原作の本【頭のいい人が話す前に考えていること】を読みました。SNSで見かけて面白そうだと思って図書館で借りてきました。以下一部内容の抜粋です。第1部 頭のいい人が話す前に考えていること 「知性」と「信頼」を同時にもたらす7つ
『暗殺者の屈辱』マーク・グリーニーグレイマンシリーズ第12弾!ますます面白くなって来ました!今回もグレイマンことコートランド・ジェントリーの人間味炸裂です。ストーリーはアメリカとロシアを揺るがす資金の動きがわかる機密情報が入ったデータの流出を止めるため、コートとロシアの情報機関が壮絶な闘いを繰り広げる…というもの。なのですが、コートの恋人で元ロシアSVR将校のゾーヤと今回初登場CIAの若き幹部で黒人の美女ア...
作品紹介・あらすじ今度の柚木麻子は何か違う。著者の描く3歩先の未来にあるのは、ちょっとの希望とささやかな絆。~~~~友達もいない、恋人もいない、将来の希望なんてもっとない。貧困にあえぐ苦学生の真央が出会ったのは、かつて栄華を誇った山戸家の生き残り・四葉。「ちゃんとした人にはたった一回の失敗も許されないなんて、そんなのおかしい」彼女に託された一つの宝石箱が、真央の人生を変えていく。「大丈夫だよ。オール・ノットの真珠にすれば。あんたみたいながさつな子も。これは絶対に切れない、そういうつなぎ方をしているんだよ」「え、オール・ノットって、全部ダメだって意味じゃなかったっけ?」「全部ダメって意味もあるけど、全部ダメってわけでもない、っていう意味もあるんだよ。そうだよ。全部ダメってわけじゃないんだよ。なにごとも」読書...本・柚木麻子「オール・ノット」
作品紹介・あらすじ芥川賞受賞第一作。公私共にわたしは「いい子」。人よりもすこし先に気づくタイプ。わざとやってるんじゃなくて、いいことも、にこにこしちゃうのも、しちゃうから、しちゃうだけ。でも、歩きスマホをしてぶつかってくる人を除けてあげ続けるのは、なぜいつもわたしだけ?「割りに合わなさ」を訴える女性を描いた表題作(「いい子のあくび」)。郷里の友人が結婚することになったので式に出て欲しいという。祝福したい気持ちは本当だけど、わたしは結婚式が嫌いだ。バージンロードを父親の腕に手を添えて歩き、その先に待つ新郎に引き渡される新婦の姿を見て「物」みたいだと思ったから。「じんしんばいばい」と感じたから。友人には欠席の真意を伝えられずにいて……結婚の形式、幸せとは何かを問う(「末永い幸せ」)ほか、社会に適応しつつも、常...本・高瀬隼子「いい子のあくび」
『誘拐犯 上・下』シャルロッテ・リンクロンドン警視庁の巡査部長ケイト・リンヴィルが活躍するシリーズ第2弾です。父親亡き後、若い夫婦に貸していた実家が、借家人によって荒らされ、しかも、そのまま逃亡してしまったらしいと、隣人から連絡を受けたケイトは、休暇を取り、故郷ヨークシャー州スカボローに慌てて戻って来ました。美しかった家はとても住める状態ではなく、片付けが落ち着くまで、近くのB&Bに宿泊することにしたケイ...
ビジネス書のランキングは頻繁に変わる可能性がありますので、最新の情報を確認するためには信頼性のある出版社や書店、オンライン書籍プラットフォームのウェブサイトを参照することがお勧めです。 2022年1月時点でのビジネス書の人気ランキングの一例として、以下は一般的な書店やオンライ...
作品紹介・あらすじ女性死刑囚の心に迫る本格的長編犯罪小説!幼女二人を殺害した女性死刑囚が最期に遺した言葉――「約束は守ったよ、褒めて」吉沢香純と母の静江は、遠縁の死刑囚三原響子から身柄引受人に指名され、刑の執行後に東京拘置所で遺骨と遺品を受け取った。響子は十年前、我が子も含む女児二人を殺めたとされた。香純は、響子の遺骨を三原家の墓におさめてもらうため、菩提寺がある青森県相野町を単身訪れる。香純は、響子が最期に遺した言葉の真意を探るため、事件を知る関係者と面会を重ねてゆく。【編集担当からのおすすめ情報】ベストセラー『孤狼の血』『慈雨』『盤上の向日葵』に連なる一年ぶりの長編!「自分の作品のなかで、犯罪というものを一番掘り下げた作品です。執筆中、辛くてなんども書けなくなりました。こんなに苦しかった作品ははじめて...本・柚月裕子「教誨」
大好きな外国のミステリー小説の中からすごい!と思ったものを少し(^^)⑬「捜索者」 (タナ・フレンチ/著)「すべての居場所がない人のための小説」「アイルランドの自然を背景に、親子以上ほどに年齢の離れた者たちの心が触れ合うさまを描く…」といった紹介をネット上