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禍小田雅久仁新潮社2023-07-12SF作家小田雅久仁氏の最新作『禍』遅筆ではあるものの、生み出される作品は珠玉それぞれのお話のあらすじ食書黒木忠彦、38歳小説家。書店のトイレで本のページを破って食べる女と出くわす。「一枚食べたらもう引き返せない」と警句を
めったやたらに、とりいれすぎない。 めったやたらに、すすめすぎない。 間違いなのか正解なのか、疑問に感じられるのなら尚更。 情報が溢れ、取捨選択に頭痛が起きそうな日々である。 「禍」になって3年目、わかってきたことも多いとは言え、謎なこともまだまだ見受けられる。 知り合いに、仕事で世界中を飛び回っている人がいる。 「禍」という言葉が使われ始め、接種開始になるであろう頃、その人は「体によくわからないものを入れたくないんだよな」とぼやいていた。 最近では、ストップした案件も多いという。 長年の知り合い、というだけで、恋人でも友人でもない。 もっと近しい間柄だとしたら、「接種しないと、渡航に差し支え…