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20241017 ドイツ最新ニュース速報(10月17日)~本日ECB▲25bp利下げへなど
jp.reuters.com ①【本日の注目点】 (冒頭図)本日開催のECB理事会で0.25%の追加利下げが確実な情勢。 健康保金の赤字が深刻。法的健保では来年初から保険料(労使折半)の0.8%引き上げが不可避の情勢。 ショルツ首相、党内・連立内の不和があまりにもひどいので、信任投票(否決が早期解散の道を開く)をチラつかせて脅したとの観測浮上。 ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachrichten/wochenueberblick ③本日の注目データa) 製造業受注残(8月)~前月比▲1.0%/…
10/14/2024ColumbusDay、今週の相場見通し 週間予想レンジドル円 146.00-151.00ユーロドル 1.0800-1.1100米10年債 3.80-4.20 NYダウ 41200-43200ポジション ドル円ショート 140買いユーロドルロング 1.12-1.13売りケーブルフラット 1.29-1.30買いオージーロング 0.7000売り米債ETFロング 長期保有 ターゲット3.00%本日日本は「体育の日」祭日。アメリカは「コロンバスデイ」で債券市場...
20241011 ユーロ円為替相場フォロー用お役立ちリンク集
①リアルタイムEUR/JPY為替レート(トレーディングエコノミクス) tradingeconomics.com ②欧州中銀参照レート(ECB) www.ecb.europa.eu ③邦銀TTB/TTSなど(三菱UFJ銀行) www.bk.mufg.jp <以下、便利な日本語為替分析サイト・動画> ④OANDA証券 www.oanda.jp ⑤FX羅針盤 fx-rashinban.com ⑥元HSBC外国為替部長による日次FX市場解説動画 www.youtube.com 【関連ご参考】日独経済日記マーケット関連投稿 note.com
10/2/2024米副大統領ディベート24時間予想レンジドル円 143.00-146.00ユーロドル 1.100-1.1100米10年債 3.65-3.85NYダウ 41700-42200 ポジション ドル円ショート 140買いユーロドルフラット 1.09-1.10買いケーブルフラット 1.29-1.30買いオージーロング 0.7000売り米債ETFロング 長期保有 ターゲット3.00%先月のハリス・トランプディベートとは対照的に昨晩の副大統領候補ディベート...
20241002 ドイツ最新ニュース速報(10月2日)~インフレ、製造業PMIなど
https://tradingeconomics.com/euro-area/inflation-cpi ①【本日の注目点】 (冒頭写真)ユーロ圏9月インフレ率(HICPベース)も前年同月比+1.8%と2%割れ(但し、エネルギー主導の低下でコアは+2.7%)。景気/PMI(③-a)の弱さを勘案すると、ECBは年内2回(10/17と12/12)とも利下げ継続の可能性大。 アブダビ国営石油会社アドノックが独プラスチック製造コベストロを129億ユーロで買収(上場廃止でDAX離脱)へ。2032年まで雇用維持見込み。 AfD職員中国人男性スパイ(4月に逮捕済)との関連で、中国人女性をスパイ容疑で逮捕。 …
20241001 ドイツの気になるデータ5選(インフレのベーシス効果など)
①ドイツインフレ(HICP)シミュレーション~次回(10月分)以降はベーシス効果で前年同月比が上昇して見えやすいが、ECBも市場も織り込み済み。+0.2%以上の前月比が続かないことが重要。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/09/PD24_376_611.html ②エネルギー小売価格~ガソリン価格(赤、CPIにおけるウェート約2%)が前年比でも前月比でも顕著に低下。電気(緑)とガス(紫)はほぼ横ばい。 https://www.zeit.de/wirtschaft/energiemonitor-stromprei…
20241001 ドイツ最新ニュース速報(10月1日)~インフレ沈静化など
①【本日の注目点】 (冒頭写真)9月インフレ率(HICPベース)、前年同月比+1.8%まで低下。エネルギー価格だけでなく企業の値上げ意欲の低下を反映。ECBの10月追加利下げ(市場織り込み:確率80%)を後押し(③-aに追加情報)。 政府は今年の経済予測(+0.3%)の下方修正(良くて横ばい)を検討(②最下部に追加情報)。 イスラエルがレバノン南部の軍事施設等に対して限定的地上戦を開始。 ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachrichten/wochenueberblick www.bloomb…
20240929 ドイツ経済絶不調でもなぜか好調なDAXについて
<Japanese> ドイツの実質GDPは、昨年の▲0.3%に続いて、今年も小幅マイナスに終わる可能性が高まっています。輸出の手応えが悪く、ifoやPMIなどの各種景気先行指標が軒並み下向きですので、事態の好転は当面期待薄です。しかしドイツを代表する株価指数であるDAX40は、今週+4%上昇/年初来+16%となぜか絶好調です。もともと米株と比べて割安感と出遅れ感があったところに、ECBが今後も積極的に金融緩和を進めてくれそうな雰囲気になっている上、先週は予想外の中国大型景気対策発表にも後押しされた格好です。トランプが当選して関税が引き上げられると、ドイツの経済損失はトランプ在任4年間の累計で最…
●ドイツ経済成長率見通しは今年▲0.1%のマイナス成長(来年は+0.8%、日本は今年ゼロ成長予想)。春の予測から▲0.2%pt下方修正。 https://www.ifo.de/fakten/2024-09-26/gemeinschaftsdiagnose-herbst-2024-deutsche-wirtschaft-im-umbruch-konjunktur-und ●ユーロ圏については今年+0.8%、来年+1.4%と比較的順調な回復軌道を見込む。過度の中国依存のせいでドイツが他国を大きくアンダーパフォームしている。 ●但し、EUにおける極右(薄青)と極左(濃青)のポピュリストの支持拡大(計…
●ドイツ経済成長率見通しはほぼコンセンサス通り(今年ゼロ/来年+0.7%)。但し、リスクは明確に下振れ方向。 https://bankenverband.de/konjunkturprognose/konjunkturprognose-wirtschaftsbelebung-verschiebt-sich-auf-2025/ ●世界経済は今後2年+3.2%成長と、現在とほぼ同じペースを維持する見込み。 中国:不動産バブル崩壊に加えて、誤った経済政策と人口動態の逆風のため、公式統計で見えているよりはずっと弱い経済が長期化する。世界へのデフレ輸出も続くのでドイツにとっては非常に厳しい。 米国:FE…
20240925 ドイツ駐在員/ドイツ語学習者 支援ツール(9月25日分)
https://www.allianz.com/content/dam/onemarketing/azcom/Allianz_com/economic-research/publications/allianz-global-wealth-report/2024/2024-09-24-Allianz-Global-Wealth-Report.pdf 【本日の注目点】 (冒頭写真)昨年の一人当たり個人金融資産(負債控除後)でドイツは世界18位(69千ユーロ、前年比+9.2%)、日本は12位(92千ユーロ、同+6.2%)~アリアンツ「Global Wealth Report 2024」。 明日発表…
https://www.ifo.de/en/facts/2024-09-24/ifo-business-climate-index-has-declined-september-2024 https://tradingeconomics.com/germany/business-confidence 本日発表された、ドイツで最も重要視される景気先行指標:ifo景況指数(9月)のエッセンスは以下の通り: 総合指数は85.4とここ2年で最低水準まで低下。市場予想(86程度)と比べても弱く、ECBの追加利下げの背中を押す内容。 景気サイクル的に見ても、引き続きリセッション領域にどっぷり漬かっており、…
【ECB理事会】Monetary policy press conference/European Central Bank(ECB)
投資戦略/資金管理/個人投資家向けサイト
20240919 ドイツ連銀9月月報経済分析部分のエッセンス
https://publikationen.bundesbank.de/publikationen-de/berichte-studien/monatsberichte/monatsbericht-september-2024-928296?article=kurzberichte-konjunkturlage-und-oeffentliche-finanzen-935768 今回の月報の経済分析のポイントは以下の通り: ●Q3実質GDPは良くて横ばい、若干マイナスの恐れも。しかし(最悪な状態の今でもそんな感じなので)、長期にわたる大幅マイナス成長の可能性は低い。グラフ左は実質GDPの水準推移…
https://publikationen.bundesbank.de/publikationen-de/berichte-studien/monatsberichte/monatsbericht-september-2024-928296?article=die-ertragslage-der-deutschen-kreditinstitute-im-jahr-2023-929542ドイツ連銀は毎年の月報9月号で前年の銀行財務状況を分析している(ドイツの銀行の大半が非上場なので、この種のデータはここでしか得られない)。今回の【ポイント】は以下の通り: ドイツの銀行の収益は、ECB利上げによる…
20240913 ドイツ駐在員/ドイツ語学習者 支援ツール(9月13日分)
【本日の注目点】 (冒頭写真)ECB2回目の利下げ▲25bp実施(Refi金利と限界貸出金利はコリドーを縮めて金利変動を抑制するために▲60bp)。 Our monetary policy statement at a glance - September 2024 昨年、病欠中の給与支払いが767億ユーロ(約12兆円@156円/ユーロ)と14年で2倍に。病欠増、給与増、雇用者数増が背景。今年も続伸見込み。 崩落したカロラ橋(@ドレスデン)の解体作業開始。週末に迫る洪水リスク。 ①ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandf…
9月12日木曜日のECB政策金利発表は0.6%の利下げ予想となっています。 キリの良い0.25%や0.50%でないのは謎です。 21時15分 政策金利発表 21時30分 米PPIや米失業保険申請件数などの経済指標発表 21時45分 ラガルド
20240912 ドイツ駐在員/ドイツ語学習者 支援ツール(9月12日分)
【本日の注目点】 欧州中央銀行(ECB)が本日追加利下げへ(中銀預金金利3.75⇒3.50%)。 伊大手銀ウニクレディトがコメルツ銀行に9%出資。労組はリストラ警戒。 (冒頭写真)ドレスデンで老朽化した橋が崩落。人的被害なし。原因不明。 ①ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachrichten/wochenueberblick ②本日の注目データ~a) インフルエンザ等の呼吸器系疾患:週あたり新規感染率5.2%(うちコロナ1.0%)と高水準。現在患者数は440万人で、今後冬場に向けて更に病欠が増える…
20240910 ドイツの気になるデータ5選(SENTIX景況指数など)
①SENTIX景況指数~ユーロ圏は現況(青)/期待(赤)ともマイナス圏内で下向き。ECB追加利下げを正当化。 (サブスクでなければグラフ/長期データは手に入らないが)ドイツの現況/期待ともfree fall 状態。 https://www.sentix.de/index.php/sentix-Economic-Factsheets/konjunktur-auf-einen-blick.html ②ドイツ連銀週次経済活動指数(WAI)~電力消費やクレカ決済などのリアルタイムデータをベースにする実験的GDPナウキャストである本WAIは引き続き堅調。実質GDP3m/3mモメンタムで前期比+0.7%ペ…
9/9/2024大統領選ディベート、今週の相場見通し 週間予想レンジドル円 140.00-145.00ユーロドル 1.0900-1.1200米10年債 3.55-3.95 NYダウ 39500-41500ポジション ドル円ショート 140買いユーロドルフラット 1.09買いケーブルフラット 1.29買いオージーロング 0.7000売り米債ETFロング 長期保有 ターゲット3.00%今週は経済指標こそ米CPI程度に限られますが、注目は何と言っても明日10...
https://www.ifo.de/en/publications/2024/article-journal/ifo-economic-forecast-autumn-2024-german-economy-stuck-crisis 本日(9/5)発表されたifo経済予測のポイントは以下の通り: ドイツ経済は危機に陥っており、経済的要因と構造的要因の両方がマイナスの影響を与えている。 経済的要因:需要不足に伴う低稼働率、予想以上に慎重で盛り上がらない個人消費など。 構造的要因:脱炭素、デジタル化、人口動態の変化(→人手不足)、コロナ、エネルギー価格ショック、世界経済における中国の役割の変化な…
20240805 キール研ドイツ経済予測(今年もマイナス成長)
https://www.ifw-kiel.de/publications/news/kiel-institute-autumn-forecast/ ポイントをごく簡潔にまとめると以下の通り: 年前半に予想された回復の兆しが全く確認できなかったので、経済成長率を大幅下方修正。 今年は▲0.1%(前回+0.2%)、来年は+0.5%(+1.1%)どまりで、2年連続の小幅マイナス成長に陥る。 四半期の走りは下図の通りで、前期比+0.2%(潜在成長率フラットくらい)しか期待できない。 2026年は+1.1%を見込むが、うち0.3%ptは営業日数が多いことによるもの。 インフレは来年以降2%に収まるので、…
20240829 ドイツの気になるデータ5選(ハイペースの賃上げ継続など)
①賃金上昇率(Q2)~名目賃金(赤)は前年同期比+5.4%と、インフレ(黒)+2.3%を大きく上回り、実質賃金は(青)+3.1%の上昇。それでも個人消費は想定外に低迷を続けており(昨年後半伸びゼロ、今年Q1前期比+0.3%の後Q2▲0.2%)、二年連続歴年ベース実質GDPマイナスのリスクが高まっている。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/08/PD24_327_62321.html ②雇用先行指標~ifo(赤)、IAB(青)ともに冴えない。倒産やリストラの報道が相次いでいるため、消費者も強い不安を感じ続けている。…
20240824 週末のBloombergより(パウエル・ピボットなど)
CME FedWatch - CME Group www.youtube.com ◆「利下げの時が来た」という「パウエル・ピボット」がついに来た。利下げサイクル開始が確定。◆GDPの7割を占める個人消費を堅調に保ち、FEDのマンデートでもある雇用が、これまで思っていたよりずっと弱いということで、FEDが「Behind the curve」になっているというリスクが高まっている。◆基本はFOMC毎に▲25bp。雇用統計が弱いと▲50bpを検討する(ハードルは低くない)といった感じか。◆米大統領選前は▲50bpの利下げはやややりにくいのではないか(政治的色彩を勘ぐられかねないため)。◆市場の織込み…
www.bmwk.de ドイツ経済の現状とドイツ経済当局の問題意識を確認する上では、毎月月央から下旬にかけて発表されるドイツ経済省経済月報(本件)と以下ドイツ連銀月報経済分析部分の両方を確認(定点観測)するのがベスト。 dateno.hatenablog.com ドイツ経済省8月経済月報のエッセンスは以下の通り: Q2(4-6月期)実質GDPは前期比▲0.1 %と減少。年前半の景気回復への期待は裏切られている。 世界経済は回復しているが、ドイツの輸出は期待外れに弱い。改善の兆しも今のところ見られない。 PMI、ifo、ZEWなどの景気先行指標はいずれも不振で、当面、景気回復の見通しは立っていな…
https://publikationen.bundesbank.de/publikationen-de/berichte-studien/monatsberichte/monatsbericht-august-2024-934662 8月のドイツ連銀月報の経済分析のエッセンスは以下の通り: 世界経済は緩やかな成長とマイルドなディスインフレを継続。 米国では景気後退懸念と利下げ期待が急浮上。株価は一時急落したがその後落ち着き。 ECBは6月に利下げを開始したが、将来の利下げ軌道を約束するものではなく、利下げは今後のデータ次第。 ユーロ圏のM3は急回復。 ドイツ経済は4-6月期予想外にマイナス成…
20240819 ドイツの気になるデータ5選(製造業受注残:月商の7.2か月分など)
①製造業受注「残」~月商の7.2か月分とまだまだ高水準(コロナ後の急回復局面での貯金大)ながら、新規受注の低迷長期化を受けて残高減少が続く(特に海外受注:青)。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/08/PD24_318_421.html ②ドイツ連銀週次経済活動指数(WAI)~四半期実質GDPモメンタム(3m/3m)換算de +0.6%と破格の好調継続(他の景気先行指標類は軒並み弱い/Q3マイナス成長示唆)。 https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-…
★のちほどこれらに口頭説明を加えた動画をアップするので、よろしければそちらも併せてご覧頂きたい。 www.youtube.com www.newsdigest.de
20240813 ドイツの気になるデータ5選(不動産価格下げ止まり、ECB利下げ軌道など)
①vdp不動産価格指数(Q2)~住宅用(青)、商業用(紫)とも前期比上昇に転じ、底打ち鮮明化。ピーク比住宅用は約▲1割、商業用は約▲2割でボトムを付けた格好。は但し、これで急速に上昇に転じるとは考えられていない。 https://www.pfandbrief.de/site/de/vdp/immobilie/finanzierung_und_markt/vdp-immobilienpreisindex.html# ②ZEW景況指数~期待+19.2/現況▲77.3と市場予想以上の大幅悪化。但し、企業担当者の実感であるifoやPMIとは異なり、あくまで市場関係者のアンケート(株安の影響を受けやすい…
8/1/2024BOE僅差で利上げ24時間予想レンジドル円 147.50-152.50ユーロドル 1.0760-1.0860米10年債 3.95-4.15NYダウ 40500-41000 ポジション ドル円ショート 140買いユーロドルロング 1.1200売りケーブルロング 1.3200売りオージーロング 0.7000売り米債ETFロング 長期保有 ターゲット3.00%昨日のFOMCは予想通り据置きも9月利下げをほぼ約束したトーンのステートメントと記者会見。そ...
【一言総括】不況で失業はやや多めながら、就業者数と賃金は非常に堅調であり、そろそろ個人消費回復の背中を押し始めそうな状況。 https://tradingeconomics.com/germany/unemployment-change ドイツの7月雇用統計では、季調済失業者数は前月比+18千人と、市場予想(+15千人)比やや弱めのヘッドライン。各種景気先行指標の回復が腰折れし始めている中、景気遅行指標としての雇用の軟化が長期化しそうな気配。但し、後述の通り、高水準の賃上げを続けながら就業者数は増え続けているので、雇用環境全体として決して弱いわけではない。 ●失業率<国内基準>~6.0%で横ば…
20240730 ドイツの気になるデータ5選(Q2GDP、インフレ率など)
①ドイツ第2四半期GDP速報~前期比▲0.1%と、ドイツ連銀や市場の小幅プラス予想を裏切った。下添グラフの赤線の通り、2022年以降はほぼ横ばい(ゼロ成長)の状態が続いている。但し、名目ベースでは前年比+4.3%と決して弱くない。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/07/PD24_289_811.html 直後にリリースされた経営者団体系シンクタンクIW(@ケルン)の分析によると、ドイツ経済がマイナス成長に陥っている理由は以下4点(カッコ内は補足説明): ①企業の投資低迷(不確実性、エネルギー/労働コスト/金利面…
20240725 ドイツの気になるデータ5選(ifo景況指数など)
①ifo景況指数~市場が恐れていた以上の低下。現況指数(黒)も切り下がっており、統計の下駄の大きなマイナスと併せて考えると、今年通年+0.3%成長(コンセンサス)の達成は難しそうな感触。ECB利下げの追い風。 https://www.ifo.de/en/facts/2024-07-25/ifo-business-climate-index-declines-july-2024 ②ifo景況指数景気サイクル図~リセッション領域(第3象限)にドップリ漬かっており、当面ここから脱けだすのは難しそう。回復に向かうにしても秋以降か。 ③ifo業種別ヒートマップ~相対的にマシとされるサービス業も勢いを失い…
応援よろしくお願いいたします。 お問い合わせ(平日08:00~17:00)大起証券㈱ Tel:06-6300-5757(代表)谷本 憲彦商品アナリスト・東京商…
7/15/2024トランプ氏銃撃、 今週の相場見通し 週間予想レンジドル円 156.00-161.00ユーロドル 1.0750-1.1050米10年債 4.10-4.50NYダウ 39500-40500ポジション ドル円ショート 140買いユーロドルロング 1.1200売りケーブルロング 1.3200売りオージーロング 0.7000売り米債ETFロング 長期保有 ターゲット3.00%先週の米CPI発表直後のドル円急落は財務省日銀の介入だった可能性が濃厚、そ...
20240712 ドイツの気になるデータ5選(企業倒産件数、銀行の融資態度など)
①企業倒産件数~4月確定値(青)は1,906件(前年比+33.5%)、負債総額114億ユーロに急増。先行指標(赤)はいったん反落も、増加トレンドは継続見込み。通年では2万件程度が予想されている。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/07/PD24_270_52411.html 長期的に見ても水準が結構切り上がってきた。コロナ前後までの長期的減少トレンドは完全に壊れて、増加を続けている。 https://tradingeconomics.com/germany/bankruptcies ②ifo信用制約指数(6月)~…
20240710 ドイツ金属・電機業界でIGメタルは+7%の賃上げを要求
youtu.be 今年のドイツ賃金交渉における最初のヤマ場である、金属・電気業界(対象300万人超)での団体交渉において、労組(IGメタル)が7月9日に交渉方針を正式に表明した。ポイントは以下の通り: 協定期間12カ月で+7%のベースアップを要求。 職業訓練生には月額170ユーロの賃上げを要求。物価高騰を受け職業訓練生の3分の1が副業を余儀なくされている現状を改めたい。 週休3日制など、労働時間削減は前面に出さず、賃上げ(組合員の約7割が切望)を最優先。 インフレ率は低下したものの、食品価格や家賃は高止まりしていて生活苦は改善しれおらず、この程度のベア要求は妥当と強調。 賃上げによる購買力強化…
www.tagesschau.de <Japanese> 「便りがないのはよい便り」とよく言いますが、ドイツのNHKに相当するARD(独公共第一放送)が日本のニュースを報じたのは、5月21日の「富士山のオーバーツーリズム対策」についてが最後で、日本の猛暑や東京都知事選はおろか、日経平均の高値更新やGPIFの大儲けなども全く話題になっていません。欧州議会選での極右躍進(とその後のフランス前倒し総選挙)や米大統領選の混迷(バイデンのままでいいのか問題)、EU議長国ハンガリーの暴走(オルバン首相のロシア、ウクライナ歴訪)など、ドイツにとって非常に重要な国際ニュースが目白押しなので、日本どころではない…
20240702 ドイツの気になるデータ5選(インフレ速報、在独邦人数など)
①CPI(6月)~2カ月連続で前月比+0.1%と非常に落ち着いた動き。前年同月比も+2.2%まで低下。但しコアは+2.9%とまだ高い。 https://tradingeconomics.com/germany/inflation-rate-mom ②HICP(6月)~前月比+0.2%/前年同月比+2.5%と落ち着いた動き。9月頃まではベーシス効果で前年同月比が低下して見えやすいが、ECB追加利下げの背中を押すためには前月比で低水準(+0.2%以下)が続くことが重要。 ③在独邦人数(2023年10月1日時点)~以下のうち成人76%、永住者43% ドイツ 42,079人 (スイス11,940、オー…
6/25/2024円安進行24時間予想レンジドル円 159.00-161.00ユーロドル 1.0600-1.0700米10年債 4.20-4.40NYダウ 38800-39300 ポジション ドル円ショート 140買いユーロドルロング 1.1200売りケーブルロング 1.3200売りオージーロング 0.7000売り米債ETFロング 長期保有 ターゲット3.00%ドル円が4月末の高値160.22を突破し現在160.50まで上昇、財務省・日銀の為替室はスタンバイしている...
20240625 ドイツの気になるデータ5選(賃金交渉動向一覧表など)
①賃金交渉動向~今年もマクロ経済全体で+5~6%の名目賃金上昇が見込まれている(インフレは2.5%程度なので実質賃金は+3%ペース)。 これまでの妥結状況 やや遅れて確認できる実際の賃金上昇率は、今年第1四半期時点で前年同期比名目+6.4%(インフレ差し引き後の実質ベースでも+3.8%)とかなりの上昇となっている。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/05/PD24_211_62321.html ②建設受注(4月)~前月比▲1.5%(青線)、トレンド(赤線)としても弱い。ECBの利上げで急減速した後、なかなか立ち直…
20240624 ドイツの気になるデータ5選(ifo景況指数詳細など)
①ifo景況指数ヘッドライン(6月)~全体的に市場予想比弱目ながらも、他の景気先行指標の反落傾向と整合的着地。 dateno.hatenablog.com ②ifo景気サイクル~リセッション領域の中で小休止。回復局面への回帰はそう簡単ではなさそう。 ③ifo業種別ヒートマップ~景況感が良好(赤)なのは、芸術・娯楽(90-93)のひとつだけになった。 サービス業(右上)のみしっかり。建設(右下)は指数としては上昇も、水準は深いマイナスで、悪化度合いがやや軽減されただけ。 上記①~③のデータソース https://www.ifo.de/en/facts/2024-06-24/ifo-busines…
①総合PMI(6/21)~製造業の受注不振により、市場予想以上の大幅反落。水準的にはゼロ成長ペース。ドイツ連銀などのマクロ経済分析で広がりつつあった回復期待に水を差した格好。サービス業が積極的に値上げに動いており、ECB追加利下げの背中を押す材料にもなりにくい。 https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/b573096f94924b09bda7189c3356c7dd ユーロ圏全体でも(プラス成長水準は維持しつつも)ドイツ同様の失速が観測されている。 https://www.pmi.spglobal.com/Public/Hom…
20240621 独格付機関Scopeのマクロ経済見通しのエッセンス
https://www.scoperatings.com/ratings-and-research/research/EN/177299 ECBにも採用/認定されている在ベルリン格付機関スコープ社による世界経済見通し(リンク上添)のうち、ドイツ関連部分を以下抽出しておく: 世界経済は潜在成長率2.6%に対して今年+3.2%/来年+3.4%としっかり。高金利にもかかわらずソフトランディングに成功し、デフォルトは低位に留まる。 今年(暦年)の日本のGDP成長率は、自動車認証不正等の影響で▲0.3%を予想。 期待値の低い中国経済には上振れリスク(ドイツ経済にはサポート材料)あり。 ユーロ圏の商業用不…
6/20/2024SNB再び24時間予想レンジドル円 157.40-159.40ユーロドル 1.0660-1.0760米10年債 4.15-4.35NYダウ 38600-39100 ポジション ドル円ショート 140買いユーロドルロング 1.1200売りケーブルロング 1.3200売りオージーロング 0.7000売り米債ETFロング 長期保有 ターゲット3.00%NYは今週熱波到来、昨日も暑かったけれど今日はさらに気温が上がって午前11時現在既に31℃、湿度も高い...
www.ifo.de 先ほどリリースされたifo研の最新ドイツ経済予測のエッセンスは以下の通り: ヘッドラインは他機関比やや良好(成長強め+インフレ低め)。今年の成長率は前回(3月)比+0.2%pt上方修正。 エネルギーコストは2020年並みに低下しており、製造業は高水準の受注残を消化できる状態になりつつある。 欧州サッカー選手権(EURO2024)の経済効果はクラウドアウトの(関連支出が他の支出の節約で賄われる)ためほとんど期待できない。 デフレギャップが残存するため、インフレリスクは乏しく、ECBは年内2回追加利下げできる(但しコアインフレ率は今年2.7%/来年2.2%)。 労働市場は景気…