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ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらずの美しい、水の流れのような書き出し。方丈記を記した鴨長明さんは、方丈の間、四角い、超ミニマルハウスに住んでいたそう。寝床と、小さな本棚と、阿弥陀さまや、法華経を祀ったコーナーと、それだけの。しかも自分で組み
【随筆】デジタル仮面と心の拠り所—アバター文化の進化と自己表現
まえおきこの記事では、私自身の経験をもとに、オンラインゲーム内のアバター文化と自己表現について考察します。震災やコロナ禍を経て、私は現実の人間関係から距離を置き、ゲーム内のキャラクターに心の拠り所を見出すようになりました。AI技術を活用し、...
前回の続き・・・ そして本日11月7日、施設、病院の両方から電話があり、しょうちゃんはこれ以上ケアハウスで生活するのは困難であり、老健に入所することが望ましい・・・という話しがあった。 私もその方が良いと思う。 そして仕事を終えて帰宅すると、広域連合から封書が来ていた。開けてみると、それはしょうちゃんの介護認定見直しの知らせだった。 しょうちゃんの介護認定は、要介護4となっていた・・・ 要介護4は、かな...
月を見て何を思う?和歌から垣間見る月の神さまの立ち位置について
“さやかなる鷲の高嶺の雲井より影はやはらぐる月よみの森” ----by 西行法師(1118-1190) "やみ深き 浮世をてらす ちかひには 我まどはすな 月よみの神" ---by 鴨長明 (1155-1216) どちらも伊勢にある月読宮(つきよみのみや)を訪れた時に詠んだ歌とされています。実は伊勢には伊勢神宮の内宮の別宮である「月読宮」と外宮の別宮である「月夜見宮」があり、どちらも(つきよみのみや)と読んだりします。紛らわしいことこの上なしで彼らはどちらを訪れて歌を詠んだのでしょうか? 西行の歌に関しては角川ソフィア文庫「訳注新古今和歌集」で内宮の方と書かれていますが、鴨長明の方はちょっとよ…
方丈記は前半が大災害のルポ、後半は無常観・諦観の表明。執筆動機と生活費は?
(下賀茂神社に復元された「方丈」)鴨長明の「方丈記」と言えば、清少納言の「枕草子」、兼好法師の「徒然草」と並ぶ「古典日本三大随筆」に数えられ、日本中世文学の代表的な随筆です。皆さんも高校時代に「古典」の授業で学んだことでしょう。冒頭の「序」
糺の森を通って河合神社へ。河合神社は、糺の森に鎮座する下鴨神社の摂社です。ご祭神の玉依姫命(たまよりひめのみこと)は女性の守護神、また美麗の神様として信仰があることから、女性の参拝者が多い神社です。手鏡形の絵馬に描かれた顔を自分の顔に見立ててメイクアップし、裏面に願い事を書いて奉納する「鏡絵馬」が人気を集めています。鏡絵馬と一緒に授与される「御供米(おくま)」は、神様にお供えされたお米で、ご飯と一...
日本で一番古い歴史書は「古事記」(こじき)だと、学校の授業で初めて教わった とき、筆者はその語感りから「乞食」(こじき)を連想してしまったものです。 今思えば、まことに不謹慎な所業でした。 もっとも、この「乞食」という言葉自体もあまり歓迎されるものではなかったようで、 後に...
前回、歌道の派閥についてまとめました。その中でも触れた、源俊頼と藤原基俊の対立について書かれている『無名抄』の記事です。 ↑は前回も載せた系図です。 源俊頼…
目次 1 初詣は毎年恒例『下賀茂神社』 2 京都市内は混むのでパークアンドライドがオススメ 3 美しい自然が残る下賀茂さんの『糺の森』 4 干支の神様に心静かに手を合わす 5 様々なタイプのお守りが色とりどりで楽しい 1 初詣は毎年恒例『下賀茂神社』 (
ガラス工房「ほのお」さんを出て西へ、出町方面に向かいます。 出町ふたばさんにほど近い、駐車場に車を停め出町橋を渡ると鴨川デルタ内から北へV字に延びる2本…
混雑をさけて1月4日、京都へ出かけました。目的は3つ。その一つめ、向かったのは東福寺境内に車を置いて歩くこと5分、東福寺塔頭「光明院」。 昭和の作庭家…
日経新聞8月26日 人生100年の羅針盤より「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみにうかぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人と棲(すみか)と、又かくの如し。」という日本ではあまり