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2021年7月訪問 和歌山県那智勝浦町の築地公園で保存されているC58 353 C58 353の車歴は⋯ 1944年1月 川崎車輌にて新製、王寺区に配置 1961年4月 王寺区→和歌山区 1962年8月 和歌山区→亀山区 1974年3月 廃車 車歴はこちらから↓ C58353 機関車データベース (形式C58) - デゴイチよく走る! C58 353は製造から一貫して近畿地方で活躍した機関車で、主に桜井線や和歌山線、関西本線、信楽線などで使用されていた。一時期はかなり荒れていたようだが、2012年頃にボランティアの手により整備されたようだ。 (adsbygoogle = window.adsb…
2024年2月訪問 大分県由布市の岩下コレクションで保存されている、D51 1032です。 D51 1032の車歴は⋯ 1944年9月 三菱重工業にて新製、仙台局のどこかに配置 1945年10月 仙台局のどこか→門司区 1956年2月 門司区→南延岡区 1974年11月 廃車 車歴はこちらから↓ D511032 機関車データベース (形式D51) - デゴイチよく走る! 車歴から見ての通り、ほとんどを九州で過ごしてきた機関車です。廃車後は後ろにオロネ10をつなぎ、由布院ねむの木キャンプ場にてSLホテルとして使用されていました。1990年にはSLホテルが閉業し由布院町の中央児童公園で保存されてい…
2024年5月訪問 香川県坂出市の御供所公園で保存されている、C58 295です。 C58 295の車歴はこちら⋯ 1941年10月 川崎車輌にて新製、宮古区に配置 1944年12月 宮古区→盛岡区 1945年9月 盛岡区→高松区 1948年7月現在 多度津区 1950年10月 多度津区→高松区 1962年2月 高松区→松山気動車区 1968年4月 松山気動車区→徳島気動車区小松島支区 1971年3月 廃車 車歴はこちらから↓ C58295 機関車データベース (形式C58) - デゴイチよく走る! 車歴から見ての通り、多くを四国で過ごしてきた機関車です。お召し列車や高徳本線蒸気さよなら列車を…
2019年3月訪問 宮城県大崎市の中山平温泉駅前で保存されていた、C58 356です。 C58 356の車歴は⋯ 1944年1月に川崎車輌にて新製、王寺区に配置 1954年10月 王寺区→宮古区 1969年10月 宮古区→尻内区(のちの八戸区) 1972年6月 八戸区→小牛田運転区 1973年11月 廃車 車歴はこちらから↓ C58356 機関車データベース (形式C58) - デゴイチよく走る! 王寺区時代は主に和歌山線で活躍していたよう。宮古区や尻内区時代は山田線や八戸線で使用されたのでしょうか。宮古区時代は郡山式集煙装置を装備していたようです。郡山式集煙装置はとても特異な形状をしていて個…
2025/02/09汽車見送り標茶方面に移動は止め、早めにお昼を食べようとC58105がいる釧路に戻りました。同行のN君と「泉屋のスパカツ」? それとも「かどやのラーメン」??など、そう云えば帯広名物のカレー屋が釧路にもあると云うので件の『インデアン』のお昼になりました。カツカレー 限定中辛野菜のルーでお願いしました。にほんブログ村よろしければ”ポチ“っとおねがいしますところで 味だけでも・・・・・「うまい」とは 味...
予約していたTOMIXのC58を取りに行って来ました。実車は如何なのか?解りませんが。。。細かく作られています。(^_^;)前回のC55(C61)より、キャブとテンダーの隙間が、カーブレール280限界まで詰まっていて自然な感じ。C581号機のベース車として購入しましたが、バラスには惜
遠軽から中湧別とたどっていくうちにちょっと湧網線が気になってきました。1つ前の記事で取り上げた名寄本線中湧別から東側のサロマ湖畔を進み網走に至る路線。1987年の3月に廃止されてしまっていました。私がこの辺りを訪れたのはその後の8月。廃線跡をバスの中から恨めしく眺めましたっけ。
お話しを、若干巻き戻して… 『ヤマナカ模型 ネットは続ける?』突然閉店予告の赤羽・ヤナマカ模型。時間があったんで巣鴨から赤羽へ寄ることにしたわ。 訪問時(10…
色が寂しかったので、モノクロ化。2005年10月 D70 TAMRON AF28-300XR Di(A061)にほんブログ村↑↑↓↓お気に召したらポチポチっとお願いします。...
今は立ち入り禁止、且つ樹木が伸びて見えない。2005年10月 D70 TAMRON AF28-300XR Di(A061)にほんブログ村↑↑↓↓お気に召したらポチポチっとお願いします。...
支柱が赤くなっているのは、車輪から出る鉄粉?それともサビ?2005年10月 D70 TOKINA AF12-24DX/F4にほんブログ村↑↑↓↓お気に召したらポチポチっとお願いします。...
C56が丸太を積み込んだトラを連ねた大糸線の貨物列車を引いて鉄橋を渡ります。鉄橋は川を渡るために設けられますが、川沿いに高度を稼いだ鉄路を鉄橋で対岸に渡し、鉄路は更に川沿いに坂を登り詰め、峠を越えるのが、普通の蒸気鉄道の敷設の仕方なのでした。 山また山の中を走り抜き、鉄橋で対岸に渡る大糸線のC56の引く貨物列車。 国土の多くを山が占める日本の鉄道では、新幹線などの例外を除けば、鉄道は地方交通線に限らず、ウネウネと地形に沿って延伸していきました。平地から山あいに敷設を進めた線路は川に沿って進み、山が深くなれば渓谷沿いの山肌を縫うように走って、多くはトンネルで高度の頂点を迎え、分水嶺を突き抜けて山…
今は樹木に覆われて見えないかな?2005年10月 D70 TAMRON AF28-300XR Di(A061)にほんブログ村↑↑↓↓お気に召したらポチポチっとお願いします。...
川遊びをしている人たちも汽車を眺めていた。2006年8月 D200 TOKINA AF12-24DX/F4にほんブログ村↑↑↓↓お気に召したらポチポチっとお願いします。...
今回は、珍しく記念きっぷをご紹介させていただきます。昭和55年(1980年)8月に買った草津号(運転20周年記念急行券)です。現在は、特急「草津・四万」として運転されている「草津」ですが、誕生は昭和35年(1960年)6月、種別は臨時準急列車でした。(このきっぷは6月に販売された売れ残りを買ったのだと思います。)当時の長野原線(現吾妻線)は電化されていなかったため、最初はこの写真のようにSL(C58またはC11)が80系電車を牽...
花の名は?2006年8月 D200 AF-S DX VR ED 18-200 F3.5-5.6G(IF)にほんブログ村↑↑↓↓お気に召したらポチポチっとお願いします。...
左に宮沢模型オリジナルのキャブ後部妻板、右は今回新製した交換用のパーツです。後期製品では密閉キャブの表現もあったようですが、安値のジャンク品は大概、左の妻板が付いています。C58型の特徴のひとつですから迷わずに新製しました。 切り出して下側の明かり窓?に枠になる03板を貼付け、窓抜きの休み穴を開けたところです。休み穴は糸鋸台に置いた際の保持のしやすさを考えて開けています。 抜きました〜、(^^ゞ。ベース板は04厚ですが、これだけ穴を開けると流石に弱くなりますから、糸鋸で抜いた後、直ぐにヤスリ修正して歪まないように注意しました。 窓枠には03厚を裏打ちしました。ハンダ付けが下手くそなので窓枠にま…
船底テンダーに取り付ければ横からの覗き趣味を大いに満足させるブレーキ梃子を作りました。(^^)。 手前が05真鍮板から切り出した前後の梃子、奥は取付板と挽物のブレーキシリンダーです。左の梃子を折り曲げて取付板にハンダ付けする簡易な方法としました。 小さなパーツを寄せ集めても作れますが、一体の曲げ細工とした方がハンダ付けが簡単です。(^^ゞ。横からシルエットを楽しめれば良いと言うレベルですが、無いと間が抜けますから、ダイアモンドシリーズや安達製作所の廉価版の船底テンダーをお持ちの方には追加をお勧めします。 梃子を取付板にハンダ付けした後、余分を切り落としました。最初からサイズに切り出すとクリップ…
馴れないダイカスト製のダイアモンドC59型テンダーからの加工ですが、上手な方達から色々な御意見をいただき、ありがたく思います。(^^)。 今日は最初に炭庫の仕切り板を製作しました。左から03厚の仕切り板、真ん中がリブ、右は宮沢模型C58本体から取外したエアータンクを輪切りにした給水穴の蓋です。 炭庫の底板にハンダ付けしました。手摺りは04の洋銀線をU字に曲げて差込みました。給水穴の蓋にはセンターに06の穴を開け、虫ピンを通して炭庫の下からハンダ付け、蓋の取手は03真鍮線です。 続いて排障器を1ミリ角棒から、手前は09真鍮線の暖房ホースと吊金具です。 後妻板のステップ?は04洋銀線をコの字に曲げ…
側板を貼付け、台車を仮置きしてみると、ダイモンドシリーズのテンダーもなかなか良いではないか〜(^^ゞ、と思います。ダイモンドのテンダーがゴロゴロしていると、何となく、こいつを何とかしたいと無言の圧を感じていたので、ストレス解消になりました。 シャリシャリ03の真鍮板を切って側板を作ります。ダイカストと向き合っていたので、なんと真鍮板の扱いやすい事よ、と感じました。真鍮板は本当に良い素材です。 切り出しに使った愛用の糸鋸です。テンション調整のネギすら無いシンプルな弓ですが、弓が深いので、大振りの真鍮板を切るには重宝です。3・0番と0番の鋸刃専用にして、ふたつの弓を使っています。 側板の左右と炭庫…
C58の足回りが出来たところで、上回りに取り掛かる前にテンダーをと考えました。ところが剥離剤代わりのブレーキフルードに漬け込んでおいたテンダーの塗装が剥がれないのでした、(^^ゞ。そこで、急遽ダイアモンドのC59テンダーを改造してC58型の船底テンダーを作る事になりました。 ダイアモンドシリーズのテンダー、大量に生産され、古いファンのジャンクボックスには入ったまま放置されているのでは無いでしょうか?、幸い塗装がペリペリ剥がれるので、これを利用する事にしました。 種車のテンダーを提供してくれたダイアモンドシリーズC59改造のシロクマル。ロストパーツを追加したジャンク品を1万円以下で落札して再生し…
みっしりと充実した足回りになって来ました。ボックス動輪の三角の穴が気になりますが、(^^ゞ。 フレームとブレーキシュー取付板の間にあるのが1ミリ厚の真鍮板から切り出した下駄の歯です。以前に失敗したフレーム関連バーツから切り出しましたが、見事に再生!。真鍮板の工作の楽しいところです。 (^^ゞ。 下駄の歯をハンダ付けしてブレーキシューの取付ネジ穴を仕上げ、シューを取り付けました。第1動輪のネジは取付板の幅がないので1ミリビスを使いました。その他は1,2ミリビスです。 取り付けてみました。ブレーキがかかっていると困るので再び回転を確認、回りました〜良かった!(^^)。 従台車を交換したので、宮沢模…
宮沢模型C58が持つの強烈な個性を、安達製作所のパーツ組込みで消していきます。カツミ模型やトビー製品と並んでも違和感が無くなれば合格?、(^^ゞ。 先台車の組込みパーツです。左から宮沢模型の先台車にハンダ付けしたイコライザー、真ん中は端材の両端にリベットを打ち出したイコライザーの支点、右は先台車の軸受カバー?です。軸受カバーにはリベット付のウインドウシルを貼付け、前からの覗き趣味?に対応させました。 イコライザーの支点も覗き趣味対策で、これは細密化とは異なるディテール追加だと思っています。レイアウトでは実車を眺めたように横からの目線となりますから、シリンダー下にチラリと見えるイコライザーを追加…
難物のシリンダー交換が無事に終了したので、気を良くして従台車に取り掛かりました。 手持ちパーツの中から流用を考えたのが安達製作所のバラ売りパーツ、C57型の従台車です。(^^ゞ。このダイカスト製品を使って宮沢C58を改造した記事を読んだ記憶があるので、どんなものかな~と出して来ました。 宮沢オリジナルと比較するとゴツく感じますが、寸法的には入りそうです、(^^ゞ。 先ずはダイカストのバリを削り落とし、ダイカスト特有のテーパーを修正し、小さ過ぎて従輪が左右に遊び過ぎる押さえ板を使うのを止め、新たに08の端材から新製しました。 従輪の軸受は内側のブロックですが、大きくてフレームに当たるのでヤスリで…
宮沢C58の足回りの弱点は、ソフトメタルのシリンダーと不思議な従台車です。(^^ゞ。今回は手持ちパーツの在庫処分がてら、アダチ製作所のバラ販売パーツD型シリンダーをソックリ転用しました。 ソフトメタルのシリンダーに前後板を重ねてみると、宮沢の幅の広さが際立ちます。デゴイチより幅の広いC58型となりますから、得体が知れない機関車となるのでしょう。 ピストン棒が入るシリンダー後蓋は外側にオフセットしてクロスヘッドと第1動輪のクランクピンの干渉を避けるオダマシ工作です。シリンダー後蓋は外側を削る為、欠けたお月様になりますが、走り優先と言うことでゆるっと見逃す事にしています。(^^ゞ。 スライドバーを…
回りました〜(^^ゞ、って当たり前なんですが、とにかく動くと得も言われぬ喜びが湧くのが汽車いじりの楽しみです。 今回の宮沢は初期の製品の為、ゴツいロッドが付いていました。軸重30トン、ボイラー20気圧以上のヘビィな機関車用でしょうか?(^^ゞ。とにかく日本型っぽく整形します。 先ずはクランクピンの間の厚みを02ミリくらい削ぎ落としました。ひたすらシャリシャリやすります。 幅は2ミリから1,5まで削り、クランクピン周りも小さく整形しました。 手前が整形前、奥が整形後です。油壺を付ければ良くなるのでしょうが、面倒になり省略!(^^ゞ。 フレームに組付け、転がりテストです。絶縁ワッシャーはモーション…
ターンテーブルに乗せた宮沢模型C58の追っかけショットでドームの形が気になったので、宮沢模型のジャンク品のドームをいじってみました、(^^ゞ。 ボテッとした印象の宮沢模型C58のドームですが、奥は修復した際に後部の傾斜だけを金槌で叩いたものです。手前は今回、ラジオペンチで挟んで両側から絞ったもの、(^^ゞ。なんとなく少しキリッとしたように感じます。 全体のシゴハチらしからぬ雰囲気を出している原因は真中に置いた宮沢模型の煙室扉でハッキリ分かりますがボイラーが太い事。左は前回修復に使用した自作の煙室扉ですが、直径がスケールと同寸のC50煙室扉と比較するとサイズの差は歴然です、(^^ゞ。宮沢模型C5…
京都鉄道博物館平成28年9月20日 性懲りもなく日付ネタです。決してネタ切れなどでは… 漆黒のボディに菊の御紋が美しいトップナンバー。梅小路扇形車庫に佇む出で…
帰り道雨に降られました。家まであと少しだったんですがね。昨日はC57の日としましたので、今日もその流れでC58の日でいってみようかと。来週の広瀬川原でのイベントで公開されるC58363号機、4度目?になるのでしょうか?傘寿を記念し門デフを装備してお披露目されるとの事。この時限りなのか?はたまたしばらく装備されたまま走るのか?あまり興味のないワタシとしては貨物の合間に1回撮れれば御の字と言ったところ...
※顔が写った写真の掲載はいずれも本人の了承済みです100トンの巨体を懸命に磨く 鉄道のまち、京都府福知山市の福知山鉄道館フクレル別館にSL「C58形56号機」が静態保存されています。先日、「福知山SL保存会」(松山美昭会長)のSL清掃作業に初参加しました。会員の多くは阿吽の呼吸でSLを走らせた機関士と機関助士や安全運行を支えた検修員ら旧国鉄マン。約100トンもの巨体を懸命に磨ぐ姿に鉄道愛を感じました。山陰...
【謎】根室本線:C58牽引 貨物列車or混合列車? ※ 2021/7/17 23:37のリバイバル記事のため、表現が当時のものになっています。 【写真】根室本線 混合列車:混441レ&混444レ このところ
1970年4月30日現在の兵庫県:姫路機関区(国土地理院の空中写真より)姫路駅は画像より左にありますが、機関区周辺は現在は再開発され面影は全くありません扇形車庫のすぐ上にカーブしているのが播但線、画像中央やや下の直線が工事中の山陽新幹線です大きな給炭装置がありました給炭を終え整備中のC11姫新線用のC58は集煙装置を装備していました播但線用のC57は集煙装置を装備している罐と、していない罐がいました姫路近郊用の通...
お早うございます、鉄道写真愛好家のなまでこです。お加減いかがですか。 秩父鉄道の蒸気機関車列車が回送されるところを撮影しました。先頭は電気機関車です。 2…
お早うございます、鉄道写真愛好家のなまでこです。お加減いかがですか。 実は前日に埼玉県の秩父鉄道で蒸気機関車を撮影しました。流石に熊谷市は、日中暑いくらい…
1974年5月18日現在の釧路機関区です(国土地理院の空中写真より)。画像左上に扇形車庫や転車台が見られます。釧路駅は画像右下から約700m先です。かつて11庫あった扇形車庫は既に撤去されていますが、転車台は今も健在です。ここには釧網本線や根室本線で活躍したC58が配属されていました。後藤工デフで人気があった33号機です、デフの「JNR」も貼っときます。もう一枚1973年8月11日撮影にほんブログ村...
1968年5月25日現在の会津若松機関区です(国土地理院の空中写真より)画像の上部中央に扇形車庫、下部が会津若松駅となります。扇形車庫は15庫、無理やり合成した画像(1974年3月撮影)を貼っときます。当区には只見線、会津線、日中線で運行していたC11以外に入換用にC58が配属されてました。仲良く並ぶC11出発準備もこれだけ並ぶと壮観?です。1974年3月30~31日撮影さて、次回からは北海道です。にほんブログ村...
クランクからピストンバルブの駆動装置まで、往復運動を回転運動に変換する機構を全て外気に晒している蒸気機関車にとって、冬の雪はたいへん過酷な環境です、そして環境の厳しさは、吹きさらしのキャブで、機関車を操縦する乗務員をも苦しめました。まさに人馬一体の呼吸で、雪山を乗り越え、雪原を疾駆した雪と蒸気機関車の織り成す物語は、汽車の姿が消えても語り継がれています。 白煙をなびかせ、雪原を疾走する釧網本線のC58牽引の旅客列車。乗客はスチーム暖房の効いた車内で雪景色を眺めるだけですが、乗務員は機関車の状態を各種の計器と運転音で確認しながら、雪の中に現れる信号を確認し、時計を睨みながら、激しい振動のキャブ内…
釧路から根室へ向う中間点に厚岸の町があります。町の西に厚岸湾、東は汽水湖である厚岸湖が広がり、豊かな海産物に恵まれた町です。札幌から離れ、あまり観光地化されていない地域の北海道の方々は、厳しい自然環境の中で自然と向き合う機会が多いからなのか、たいへん優しい方が多いです。そんな町を通り、C58は東に西に、乗客と貨物を運んでいたのでした。 厚岸を出発し、根室方面へ向うC58牽引の客車列車。凍てついた厚岸湖を車窓から眺め乗客は、日本最東端の駅、根室へと向かいます。 たいへん美味しい牡蠣の産地として知られる厚岸湖は外洋の海水の流入が少ないため、冬場には凍結して、降雪があれば一面の雪原となりました。厚岸…
函館本線の滝川駅から分岐し、富良野、新得、帯広、池田を経て釧路に達し、更に根室まで到達した根室本線。函館から釧路までを14時間以上かけて走破した北海道の蒸気鉄道時代の名物列車急行まりもは、午後2時過ぎに函館を発ち、函館本線を経由して札幌で座席車3両を切離し、オロネを含む寝台車を連結して釧路に向かいました。根室本線新得駅で日付が変わり、朝6時過ぎに釧路に到着、釧路で客車2両と荷物車、郵便荷物車を切り離し、釧路からは普通列車として根室に向かいました。 根室を出発し、疾走するC58。 牽引機は変形デフレクターにJNRの切文字を貼り付けた33号機です。また、C58に連なる客車は、急行まりもを構成する編…
名車に出会う⑦ 郷愁を誘う貴婦人「C57」(鉄道博物館・てっぱく)
(山口線を走る「SLやまぐち号」) 「てっぱく」の愛称で知られる日本最大級の埼玉県にある鉄道博物館。東京都の旧鉄道博物館に展示されていた主な鉄道遺産が移され、2007年10月14日(鉄道の日)にオープンしました。日本初の鉄道が新橋・横浜間で開業したのは1872(明治5)年。実物車両や貴重な鉄道資料等を通して150余年の鉄道の歴史を振り返ることができる素晴らしい施設です。2018年には新館のオープンで展示面積が1・3倍に...
8620型の支線向きの性能を発展継承したC58型でしたが、意外にもC58型だけの運用線区は少なく、多くの地域で9600型やD51型と混用されていました。山が多い日本で、勾配線区の重貨物ともなれば、支線向けの万能型と言えるC58型には荷が重い路線が多かった、逆に言えば、それだけ地域間の貨物輸送が盛んだったのが、蒸気機関車時代なのです。そんな中で、C58型だけで運用していた陸羽東線はC58型を語る時に欠かせない線区です。 駅構内で加速に入るC58重連。陸羽東線は重連運用で峠越えをしたことで、分水嶺の堺田駅に機関車駐泊所があり、機関車の運用が複雑になっていました。C58型の細いボイラーがよく分かるシ…
東北本線完全電化以降、国鉄の無煙化計画は亜幹線から支線へと及び、ほとんどの旅客列車がキハに置き換わっていた陸羽東線でも、貨物列車のディーゼル化は間近に迫っていました。 余命幾ばくもないC58型は、そんな状況の中でも峠に立ち向かい、力続く限りの活躍を見せたのでした。 峠の駅、堺田駅で解放された前補機のC58が、宮城県側の麓に帰るべく待機しています。 無煙化直前になっても、陸羽東線は地味なC58だけの運用でしたから、訪れるSLファンの姿も少なく、C58は淡々と仕業をこなしていました。のどかな田園地帯、壮大な奥羽山脈、更には渓谷沿いを通っていたのです。 夕暮れが迫ってもC58の活躍は続きました。 や…
D51の爆発的ハイパワーや、C57のような暴力的なハイスピードを出すわけでもない中型万能機C58。陸羽東線の小牛田↔新庄間、約100キロの旅路には、すっかり馴染んで活躍を続けていました。 刈取りの終わった田んぼを行くC58。穏やかな景色の中を惰行運転で軽やかに進みます。 大正の名機と呼ばれた8620型、8620型を区間列車用にタンク機関車としたC11、8620の近代化強化型の決定版、C58型。軸重の重さから、早期に入換用となり、営業線区での活躍が少なかった、8620の後継機種C50を除いても、日本の中型万能機と呼ばれた機関車は、合計1400両あまり、山が多く勾配線に強い言われたD50、D51の…
優れた水管理も評価されて世界農業遺産となった大崎耕土ですが、線状降水帯による1000ミリの集中豪雨には抗しきれしず、江合川の増水により陸羽東線沿線が、また東北本線沿いでも冠水する地域が出ました。温暖化による河川氾濫への対策が急がれます。 江合川の土手に山と積まれた孟宗竹の山を見ながら進むC58。春にはタケノコの他、タラの芽を初めとした山菜、夏には江合川流域の鮎、紅葉の頃には様々なキノコなど、天然の山の幸にも恵まれた地域です。ワフの後位に飼料用のホッパー車が連結されていますが、陸羽東線沿線は、仙台牛の大産地のひとつです。 朝の通勤、通学客を乗せて小牛田駅へと向かう上り列車。陸羽東線の分水嶺付近は…
冬には季節風が吹き荒れる山形県側と、分水嶺の堺田駅から中山平、温泉地鳴子まではスキー場が点在する豪雪地帯でした。C58型は、8620の後継機で万能型でしたが、勾配区間向きではありません。100キロ近い陸羽東線の長さと、勾配が20‰以下だという線区の特性から、陸羽東線はC58型だけで蒸気機関車時代の最後まで運用されたのでしょう。 本務機と前補機が力を合わせ、互いをいたわり合いながら峠を登ります。墨絵の風景となった山々が、C58の力闘を見守った陸羽東線。 昭和初期、亜幹線の主力は8620型でしたが、戦争へと急速に向かって行った大日本帝国の戦時輸送には非力と考えられ、8620の強化型として計画された…
宮城県県北部の東北本線の要衝小牛田から、山形県北部の奥羽本線の一大拠点新庄駅までをつなぐ陸羽東線は、太平洋の石巻港女川港と、日本海の酒田港を結ぶ、奥羽山脈を横断する重要路線でした。その開業は仙台と山形を直接結ぶ仙山線よりも20年も古く、明治後半から計画され、大正中期に完成という難工事でした。 中山平を重連で進むC58。C58型は軸重14トン以下の丙線用機関車の決定版となった、牽引力と速度のバランスの取れた傑作蒸気機関車でした。美しい山間を走り抜けていますが、奥羽山脈の分水嶺は、日本有数の温泉湧出地帯で、特にトンネル工事は、湯水の湧出に苦しめられた難工事の連続でした。 陸羽東線の蒸気機関車時代を…
石巻線の東北本線側起点であった小牛田駅は、陸羽東線も分岐する大きな規模の駅でした。津波被害で線路が流失し、今はBRT運行になってしまい、バスが走る気仙沼線も石巻線の前谷地駅から分岐していましたから、旅客列車は気仙沼行も発着していました。 引上げ線の脇を石巻へと向かうC11牽引の貨物列車。前谷地までは気仙沼方面行きの貨車も加わって長編成です。 小牛田駅には、陸羽東線と石巻線を担当する小牛田機関区の転車台と、東北本線の機関車を転向させる転車台があり、多くの待避線と側線を持つ大きな駅でした。 東北本線からの乗り換え客だけでなく、陸羽東線からは山形県からの貨物が、石巻線からは三陸海岸地域からの貨物が小…