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20240927 ドイツ駐在員/ドイツ語学習者 支援ツール(9月27日分)
①【本日の注目点】 (冒頭写真)GfK消費者信頼感:高賃上げによる実質賃金&可処分所得上昇継続にもかかわらず期待外れに弱い展開が続いている(③-aに詳細)。 官僚主義を削減するための法律が成立。年間約9.4億ユーロのコスト低減。 中国の大型景気刺激策を好感し、DAXが歴史的高値を大幅更新(③-c)。 ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachrichten/wochenueberblick ③本日の注目データa) GfK消費者信頼感内訳~景気見通し悪化も、強い所得期待を受けて、購買意欲が少しずつ改善…
20240926 ドイツ駐在員/ドイツ語学習者 支援ツール(9月26日分)
OECD Economic Outlook, Interim Report September 2024 OECD ①【本日の注目点】 (冒頭写真)OECD世界経済予測:ドイツのGDPは今年+0.1%/来年+1.0%と5月日各▲0.1%pt下方修正も、やや楽観的(日本は▲0.1%/+1.4%)。 VWとIGメタルの労使交渉開始。IGメタルは雇用維持と+7%の賃上げを要求も、VWは「現実からかけ離れている」として拒否。 郵便料金、来年から平均+10.5%値上げの予定。 Greenの共同党首(下の二人)、最近の選挙結果不振で引責辞任。 ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB…
●ドイツ経済成長率見通しは今年▲0.1%のマイナス成長(来年は+0.8%、日本は今年ゼロ成長予想)。春の予測から▲0.2%pt下方修正。 https://www.ifo.de/fakten/2024-09-26/gemeinschaftsdiagnose-herbst-2024-deutsche-wirtschaft-im-umbruch-konjunktur-und ●ユーロ圏については今年+0.8%、来年+1.4%と比較的順調な回復軌道を見込む。過度の中国依存のせいでドイツが他国を大きくアンダーパフォームしている。 ●但し、EUにおける極右(薄青)と極左(濃青)のポピュリストの支持拡大(計…
●ドイツ経済成長率見通しはほぼコンセンサス通り(今年ゼロ/来年+0.7%)。但し、リスクは明確に下振れ方向。 https://bankenverband.de/konjunkturprognose/konjunkturprognose-wirtschaftsbelebung-verschiebt-sich-auf-2025/ ●世界経済は今後2年+3.2%成長と、現在とほぼ同じペースを維持する見込み。 中国:不動産バブル崩壊に加えて、誤った経済政策と人口動態の逆風のため、公式統計で見えているよりはずっと弱い経済が長期化する。世界へのデフレ輸出も続くのでドイツにとっては非常に厳しい。 米国:FE…
20240925 ドイツ駐在員/ドイツ語学習者 支援ツール(9月25日分)
https://www.allianz.com/content/dam/onemarketing/azcom/Allianz_com/economic-research/publications/allianz-global-wealth-report/2024/2024-09-24-Allianz-Global-Wealth-Report.pdf 【本日の注目点】 (冒頭写真)昨年の一人当たり個人金融資産(負債控除後)でドイツは世界18位(69千ユーロ、前年比+9.2%)、日本は12位(92千ユーロ、同+6.2%)~アリアンツ「Global Wealth Report 2024」。 明日発表…
https://www.ifo.de/en/facts/2024-09-24/ifo-business-climate-index-has-declined-september-2024 https://tradingeconomics.com/germany/business-confidence 本日発表された、ドイツで最も重要視される景気先行指標:ifo景況指数(9月)のエッセンスは以下の通り: 総合指数は85.4とここ2年で最低水準まで低下。市場予想(86程度)と比べても弱く、ECBの追加利下げの背中を押す内容。 景気サイクル的に見ても、引き続きリセッション領域にどっぷり漬かっており、…
20240924 ドイツ駐在員/ドイツ語学習者 支援ツール(9月24日分)
【本日の注目点】 (冒頭写真)PMI(景気先行指標)は製造業、サービス業ともに弱く、景気回復の兆しが全く見えない。今年通年でマイナス成長に陥るリスク高まる。 月49ユーロで全国公共交通機関乗り放題のドイツチケット、来年から58ユーロに+18%値上げへ。 伊大手ウニクレディト銀はコメルツ銀株の21%まで引き上げた保有比率を今後29.9%まで引き上げたい意向。ドイツ政府は「敵対的だ」と不快感。 ドイツ政府は苦境が続くドイツ自動車業界を支援するため、EVへの買い替え補助金の再導入などを検討。但し、この種の補助制度が短期間のものになると、需要の先食いになったりかえって買い控えが起こるので逆効果。 ①ド…
20240923 ドイツ駐在員/ドイツ語学習者 支援ツール(9月23日分)
【本日の注目点】 (冒頭写真)ブランデンブルク州議会選挙ではSPDがAfD(極右)に辛勝。 dateno.hatenablog.com トランプ氏、(今回落選した場合の)2028年再出馬は否定。12/20までのつなぎ予算成立で米政府シャットダウン(発生すれば米景気減速)も回避。トランプが大の苦手で経済低迷にあえぐドイツにとっては共に朗報(米国は最大の貿易相手国かつ貿易黒字のお得意様)。 ①ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachrichten/wochenueberblick <ドイツニュースダイジ…
20240922 ドイツ駐在員/ドイツ語学習者 支援ツール(9月22日分)
【本日の注目点】 (冒頭写真)世界最大のビール祭り・オクトーバーフェスト開幕(9/21~10/6)。テロ対策は厳重。ビール1杯(1リットル)13,60~15,30ユーロ。 本日ブランデンブルク州議会選挙投開票(有権者約2百万人)。AfD(極右)とSPD(州首相)のトップ争いに注目(下添②-a)。 国境管理強化(隣国は身勝手だとドイツを批判)の数日間で約900件の不正入国を検出。 ①ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachrichten/wochenueberblick ★ブンデスリーガでは堂安と町野…
20240921 ドイツ駐在員/ドイツ語学習者 支援ツール(9月21日分)
【本日の注目点】 (冒頭写真)ドイツGDP成長率の市場コンセンサス:今年+0.05%/来年1.0%まで低下。HRIは昨年から3年連続での▲0.3%を予想(下添②-a)。 ハーベック経済相、リストラで苦しむVW訪問でEV普及支援(法人向け奨励金、償却枠拡大など)を約束。 通勤定期用などとして13百万人に利用されているDeutschlandticket(公共交通機関全国乗り放題)、来年より最大40%値上げへ(現在月49ユーロ)。 本日(21日)13時からフォルトゥナ・デュッセルドルフ対FCケルンの因縁の対決(@DUS)。ファンが衝突して荒れる可能性があるので要注意。 ①ドイツのニュース~こちら↓の…
20240920 51本塁打/51盗塁達成の大谷翔平、もはやスウィフト同様ひとつの産業セクター
<Japanese> ドジャース・大谷翔平選手の活躍を毎日確認し、成績が良いとその日一日を少し明るく過ごせるという人が結構いるのではないかと思います。私もその典型例で、イチローが大リーグで活躍していた頃も同じように毎日フォローし、一喜一憂していました。普段は日刊スポーツの日本人メジャーリーガー個人成績WEBサイトを朝チェックした上で、必要に応じてMLBのダイジェスト動画で確認する(英語の勉強を兼ねて)という流れなのですが、今回は目覚まし代わりにスマートスピーカーから流れてくるニュースの「6打数6安打10打点3ホーマー2盗塁で51本塁打/51盗塁を達成」という俄かに信じがたいヘッドラインで飛び起…
20240920 ドイツ駐在員/ドイツ語学習者 支援ツール(9月20日分)
【本日の注目点】 (冒頭写真)フォルクスワーゲン、リストラで3万人削減を検討か。 ドイツ不動産価格、住宅用/商業用とも底打ち(下添②-b)。 CDU、東独2州でのBSWとの連立は回避の方針(AfDは一切の協力対象外)。 ①ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachrichten/wochenueberblick ②本日の注目データa) DAX株価指数~FED倍速利下げを好感して初の19,000ポイント突破。 www.tagesschau.de b) 不動産価格~上から順に、集合住宅、戸建て住宅、オフィ…
20240919 ドイツ連銀9月月報経済分析部分のエッセンス
https://publikationen.bundesbank.de/publikationen-de/berichte-studien/monatsberichte/monatsbericht-september-2024-928296?article=kurzberichte-konjunkturlage-und-oeffentliche-finanzen-935768 今回の月報の経済分析のポイントは以下の通り: ●Q3実質GDPは良くて横ばい、若干マイナスの恐れも。しかし(最悪な状態の今でもそんな感じなので)、長期にわたる大幅マイナス成長の可能性は低い。グラフ左は実質GDPの水準推移…
20240918 ドイツ駐在員/ドイツ語学習者 支援ツール(9月18日分)
【本日の注目点】 (冒頭写真)メルツCDU党首、来秋の総選挙での次期首相候補に決定。CDU/CSUは政党支持率ダントツトップ(下添②-c)で、次期首相就任の可能性が高い。 ドイツ経済に回復の兆し未だ見られず(下添②-a)。 フォンデアライエンEU委員長が(伊極右政治家を含む)委員会メンバー案を発表。 EU議会による公聴会が10月に始まる予定。 レバノンでのポケベル型通信機器一斉爆発(イスラエルの関与が疑われている)により、中東情勢劇的悪化のリスク高まる。 ①ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachr…
20240919 ドイツ駐在員/ドイツ語学習者 支援ツール(9月19日分)
【本日の注目点】 (冒頭写真)米FED、大きめの▲0.5%で利下げサイクル開始。記者会見は米経済・株価にポジティブなニュアンスでかえってドル高に。 金利上昇で2023年はドイツ銀行業界の収益が大幅に改善(下添②-a)。 レバノンで連日の通信機器爆発。米英独仏伊は本日パリで緊急会談。 ①ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachrichten/wochenueberblick ②本日の注目データa) ドイツの銀行の財務状況(2023年)~ドイツ連銀月報9月号より。 dateno.hatenablog.c…
https://publikationen.bundesbank.de/publikationen-de/berichte-studien/monatsberichte/monatsbericht-september-2024-928296?article=die-ertragslage-der-deutschen-kreditinstitute-im-jahr-2023-929542ドイツ連銀は毎年の月報9月号で前年の銀行財務状況を分析している(ドイツの銀行の大半が非上場なので、この種のデータはここでしか得られない)。今回の【ポイント】は以下の通り: ドイツの銀行の収益は、ECB利上げによる…
20240917 ドイツ駐在員/ドイツ語学習者 支援ツール(9月17日分)
【本日の注目点】 (冒頭写真)大規模リストラ開始の米インテル、東独マクデブルク工場建設を2年超先送り。ドイツ政府は100億ユーロの補助金の扱いを再検討。 国境での入国検査強化(来年2月末まで)で物流や通勤にかなりの支障が出ており、経済的損失発生が懸念されている。逆に洪水にはうまく対応できている。 ヴストNRW州首相、来秋の総選挙での首相候補として(自身ではなく)メルツ党首支持を表明。CDU次期首相候補は来週にも(メルツ氏で)固まる見込み。 ①ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachrichten/w…
20240916 ドイツ駐在員/ドイツ語学習者 支援ツール(9月16日分)
【本日の注目点】 (冒頭写真)国境監視強化が西側(オランダ、ルクセンブルク側)に拡大。 コメルツ銀政府保有株4.5%の伊大手銀ウニクレディトへの売却を、野党CDU党首が安売りし過ぎと批判。 フロリダのゴルフ場でトランプ暗殺未遂事件が再び発生(トランプ氏は無傷、容疑者は逮捕)。 ①ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachrichten/wochenueberblick ②本日の注目データ~以下、週次SENTIXサーベイより:a) 欧州産業セクター別評価~車、商業、建設に弱気、医薬、公共、テレコム、IT…
20240915 ドイツ駐在員/ドイツ語学習者 支援ツール(9月15日分)
【本日の注目点】 (冒頭写真)オーストリア、チェコ、ポーランドなどで豪雨による洪水発生。ドイツ南東部にもドナウ川/エルベ皮経由でまもなく波及する見込み。 ドイツの国境管理厳格化でオランダやデンマークなどの国境をまたぐ物流や通勤に大きな支障が出る懸念高まる(ヘタすれば更なる景気下押し)。 来週末(9/22投開票)のブランデンブルク州議会選ではAfDが第一党に躍り出るものの、現在の州政権(SPD+CDU+Green)が維持される可能性が高い。 ①ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachrichten/w…
ドイツ金融界に激震!ウニクレディトのコメルツ銀買収で誕生する新巨人
ドイツ金融界に激震!ウニクレディトによるコメルツ銀行買収の背景と影響を解説。新銀行の実力、外資経営の課題、欧州金融市場への波及効果まで詳しく分析。金融関係者必見の最新情報。
20240914 ドイツ駐在員/ドイツ語学習者 支援ツール(9月14日分)
【本日の注目点】 (冒頭写真)ドイツ海軍艦艇2隻による22年ぶりの台湾海峡横断に中国が反発。 ドイツ鉄道が債務圧縮のため、優良物流子会社DBシェンカーをデンマークDSVに140億ユーロで売却。ドイツ国内で1900人規模(4割)の人員削減も。 ドイツとケニアが移民協定締結(ドイツへの熟練労働者受け入れとドイツからの不法入国者強制送還をスムーズにするもの)。但し、真の課題はアフガニスタンとシリアからの難民。 ①ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachrichten/wochenueberblick ②本…
20240913 ドイツ駐在員/ドイツ語学習者 支援ツール(9月13日分)
【本日の注目点】 (冒頭写真)ECB2回目の利下げ▲25bp実施(Refi金利と限界貸出金利はコリドーを縮めて金利変動を抑制するために▲60bp)。 Our monetary policy statement at a glance - September 2024 昨年、病欠中の給与支払いが767億ユーロ(約12兆円@156円/ユーロ)と14年で2倍に。病欠増、給与増、雇用者数増が背景。今年も続伸見込み。 崩落したカロラ橋(@ドレスデン)の解体作業開始。週末に迫る洪水リスク。 ①ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandf…
20240912 ドイツ駐在員/ドイツ語学習者 支援ツール(9月12日分)
【本日の注目点】 欧州中央銀行(ECB)が本日追加利下げへ(中銀預金金利3.75⇒3.50%)。 伊大手銀ウニクレディトがコメルツ銀行に9%出資。労組はリストラ警戒。 (冒頭写真)ドレスデンで老朽化した橋が崩落。人的被害なし。原因不明。 ①ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachrichten/wochenueberblick ②本日の注目データ~a) インフルエンザ等の呼吸器系疾患:週あたり新規感染率5.2%(うちコロナ1.0%)と高水準。現在患者数は440万人で、今後冬場に向けて更に病欠が増える…
20240911 ドイツの気になるデータ5選(企業倒産件数など)
①企業(含む個人事業者)倒産件数(2024年前半)~前年同期比法人+24.9%/個人+6.7%と悪化継続(両方の合計が青線)。但し、先行指標(赤線)は当面上昇一服を示唆。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/09/PD24_343_52411.html ②ホテル宿泊件数(7月)~前年同月比+1.0%、1~7月累計でも前年同期比+1.9%と好調維持。約2割を占める外国からの宿泊客が牽引(1~7月:国内客+1.0%/海外客+6.6%)。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressem…
20240910 ドイツの気になるデータ5選(SENTIX景況指数など)
①SENTIX景況指数~ユーロ圏は現況(青)/期待(赤)ともマイナス圏内で下向き。ECB追加利下げを正当化。 (サブスクでなければグラフ/長期データは手に入らないが)ドイツの現況/期待ともfree fall 状態。 https://www.sentix.de/index.php/sentix-Economic-Factsheets/konjunktur-auf-einen-blick.html ②ドイツ連銀週次経済活動指数(WAI)~電力消費やクレカ決済などのリアルタイムデータをベースにする実験的GDPナウキャストである本WAIは引き続き堅調。実質GDP3m/3mモメンタムで前期比+0.7%ペ…
20240909 ドイツの気になるデータ5選(リアルタイム物流データなど)
①トラック輸送量(8月)~トラック物流量(青)は鉱工業生産(赤)の先行指標として有益ながら、前月比▲0.3%/前年同月比▲0.7%と低調継続。(各種景気先行指数と同様に)8月鉱工業生産の低迷継続を示唆。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/09/PD24_339_421.html ②グローバルフライト数~秋冬に向けて季節的な減少が始まっているが、前年同期比ではまだ小幅プラス。 ドイツ国内分を見ると、人流(青)は好調ながら、物流(赤)は冴えない。①の陸上輸送と同様、航空輸送にも盛り上がりは感じられない。 https:…
★今年ゼロ成長がコンセンサス化(これまでは+0.1~0.3%だった) dateno.hatenablog.com www.diw.de dateno.hatenablog.com www.rwi-essen.de www.iwh-halle.de <日独経済日記関連> www.youtube.com www.newsdigest.de
20240906 ドイツの気になるデータ5選(最近の人員削減一覧など)
①最近の人員削減一覧~経営陣が予告したフォルクスワーゲンのリストラの具体的内容はまだ不明(労組との交渉~賃上げ放棄や研究開発費の圧縮など~で工場閉鎖や人切りが避けられる可能性もある)。 https://www.faz.net/aktuell/wirtschaft/thema/stellenabbau ②製造業受注(7月)~前月比+2.9%と2カ月連続で(6月+4.6%の後反落が予想されていた)予想外の堅調。その他輸送機器(恐らく航空機)の大口受注が寄与。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/09/PD24_335_…
https://www.ifo.de/en/publications/2024/article-journal/ifo-economic-forecast-autumn-2024-german-economy-stuck-crisis 本日(9/5)発表されたifo経済予測のポイントは以下の通り: ドイツ経済は危機に陥っており、経済的要因と構造的要因の両方がマイナスの影響を与えている。 経済的要因:需要不足に伴う低稼働率、予想以上に慎重で盛り上がらない個人消費など。 構造的要因:脱炭素、デジタル化、人口動態の変化(→人手不足)、コロナ、エネルギー価格ショック、世界経済における中国の役割の変化な…
20240905 フォルクスワーゲン国内リストラについてのドイツメディアの報道ぶり
VWが創業以来初のドイツ国内工場閉鎖+人員削減を検討しているということで、国内外で大きな注目を集めている。現時点でリストラ計画の概要は明らかになっていないが、ドイツメディアの報道ぶりをまとめると以下の通り: VWが非常事態を宣言し、同社にとっての大きなタブー(国内工場閉鎖/人切り)を破ろうとしている。 VW経営陣による工場閉鎖と人員削減は、欧州最大の自動車メーカーにとっても歴史的転換点となりそうだ。 これはVW社やドイツ自動車産業だけに限ったことではなく、ドイツ製造業の大部分に共通の問題だ。 化学のBASF、鉄鋼のティッセンクルップ、自動車部品のボッシュ、コンチネンタル、ZFなども皆苦しんでい…
20240805 キール研ドイツ経済予測(今年もマイナス成長)
https://www.ifw-kiel.de/publications/news/kiel-institute-autumn-forecast/ ポイントをごく簡潔にまとめると以下の通り: 年前半に予想された回復の兆しが全く確認できなかったので、経済成長率を大幅下方修正。 今年は▲0.1%(前回+0.2%)、来年は+0.5%(+1.1%)どまりで、2年連続の小幅マイナス成長に陥る。 四半期の走りは下図の通りで、前期比+0.2%(潜在成長率フラットくらい)しか期待できない。 2026年は+1.1%を見込むが、うち0.3%ptは営業日数が多いことによるもの。 インフレは来年以降2%に収まるので、…
20240904 ドイツの気になるデータ5選(再エネ比率、在宅勤務比率など)
①電力の再エネ比率(今年1~6月)~昨年(青)の53.3%から今年(赤)は61.5%にまで上昇。その半分強を占める風力33.3%(昨年28.2%)の貢献大。但し、石炭のシェアは20.9%(同26.9%)と依然高め。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/09/PD24_334_43312.html ②在宅勤務関連データ(ifoアンケート)~在宅勤務(Homeoffice)はコロナ後も相応に定着し、従業員の約1/4が(少なくとも勤務時間の一部で)在宅勤務を活用している。 オフィス賃料の上昇トレンド自体は概ね健在ではある…
20240902 ドイツの気になるデータ5選(製造業と個人消費の不振長期化など)
①製造業PMI(8月確報)~輸出を含む受注が足元かなり弱い模様(恐らく中国経済の低迷が主因)で、回復の兆しが全く見られない。ユーロ圏(下)でも同様に弱く、ECBの追加利下げを後押し。 https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/deae6d724c93450ca36fab799d9e1ac4 ②ドイツ連銀週次経済活動指数(WAI)~他の景気先行指標類が軒並み弱いのに対し、リアルタイムデータ(電力消費量、物流・人出など)をベースとするWAIは引き続き堅調(実質GDP3m/3mモメンタムで+0.7%)。 https://www.bun…
20240830 ドイツの気になるデータ5選(弱い雇用統計など)
①雇用統計ヘッドライン(8月)~連邦雇用庁:「経済の停滞相応に労働市場も弱い」 https://statistik.arbeitsagentur.de/Statistikdaten/Detail/202408/arbeitsmarktberichte/monatsbericht-monatsbericht/monatsbericht-d-0-202408-pdf.pdf?__blob=publicationFile&v=1 ●失業率(ドイツ国内基準)~3ヶ月連続6.0%で横ばい。 州別にみると北(ブレーメン、ベルリン、ハンブルク)で高く南(バイエルン、BW)で低い傾向が鮮明。 但しILO基準で…
20240829 ドイツの気になるデータ5選(ハイペースの賃上げ継続など)
①賃金上昇率(Q2)~名目賃金(赤)は前年同期比+5.4%と、インフレ(黒)+2.3%を大きく上回り、実質賃金は(青)+3.1%の上昇。それでも個人消費は想定外に低迷を続けており(昨年後半伸びゼロ、今年Q1前期比+0.3%の後Q2▲0.2%)、二年連続歴年ベース実質GDPマイナスのリスクが高まっている。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/08/PD24_327_62321.html ②雇用先行指標~ifo(赤)、IAB(青)ともに冴えない。倒産やリストラの報道が相次いでいるため、消費者も強い不安を感じ続けている。…
20240828 ドイツの気になるデータ5選(消費者信頼感とGDPナウキャストの低迷など)
①GfK消費者信頼感(9月)~総合指数▲22と市場予想(▲18)比弱目。景気低迷が長期化し、倒産やリストラの報道が相次いでいることもあり、経済や所得への見通しが悪化する一方で、貯蓄性向が上昇。欧州サッカー選手権ホストで押し上げられた分が反落している格好。 www.gfk.com 実質賃金(名目賃金-インフレ)は既に大きなプラスに転じているものの、過去のマイナス分や切り上がった価格水準が生活苦となり、センチメントの低迷が続いている。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/05/PD24_211_62321.html ②…
20240827 ドイツの気になるデータ5選(対中直投急増など)
①対中直接投資~今年1~6月の半年だけで72.8億ユーロ(約1.2兆円相当)と昨年比倍増のハイペース。現地ビジネスで上げた利益の再投資が中心ではあるものの、ドイツ政府が企業に呼びかけているデリスキングとは真逆の状況。他国が対中直投を急減させている流れとも逆行している。 (ご興味のある方は上記グラフのソースでもあるこちら↓の記事をWEB翻訳で) https://www.dw.com/en/germanys-investments-in-china-increase-despite-warnings/a-69957810?maca=en-newsletter_en_bulletin-2097-xm…
20240826ドイツの気になるデータ5選(ifo景況指数詳細など)
①ifo景況指数ヘッドライン(8月)~市場が恐れていたほどには悪化しなかったものの、総合(赤)/期待(青)/現況(黒)とも下向き。水準も低く、Q3マイナス成長継続/Q4の回復見込み薄、を示唆。 https://www.ifo.de/en/facts/2024-08-26/ifo-business-climate-index-deteriorates-august-2024 ②ifo景況指数サイクルクロック~リセッション領域(第3象限)にドップリ漬かっており、早期脱出は見込めそうにない。昨年の▲0.2%に続いて、今年通年でもマイナス成長となるリスクが高まっている(コンセンサスはまだ+0.2~0.…
<Japanese> ドイツと日本の両方でかなり長く暮らしていますが、かねてからドイツと日本の最大の違いは、「ドイツで日曜祭日にお店が閉まっていること」だと思っています。日曜日を安息日とする宗教上の理由もあるのでしょうが、年間労働時間の国際比較(2022年OECDデータ)でみると、ドイツの1,347時間は、OECD平均の1,746時間、日本の1,607時間などと比べて突出して短いので、日曜は皆お休みにすることにより労働時間を縮めている、と言うこともできると思います。このため、ドイツはライフワークバランスの世界チャンピオンとも言われています。もう一つドイツと日本で大きく違うのは、財政規律でしょう…
www.bmwk.de ドイツ経済の現状とドイツ経済当局の問題意識を確認する上では、毎月月央から下旬にかけて発表されるドイツ経済省経済月報(本件)と以下ドイツ連銀月報経済分析部分の両方を確認(定点観測)するのがベスト。 dateno.hatenablog.com ドイツ経済省8月経済月報のエッセンスは以下の通り: Q2(4-6月期)実質GDPは前期比▲0.1 %と減少。年前半の景気回復への期待は裏切られている。 世界経済は回復しているが、ドイツの輸出は期待外れに弱い。改善の兆しも今のところ見られない。 PMI、ifo、ZEWなどの景気先行指標はいずれも不振で、当面、景気回復の見通しは立っていな…
20240822 ドイツの気になるデータ5選(PMI軟調継続など)
①総合(製造業+サービス業)PMI(8月)~市場予想を下回る軟調継続。GDPはマイナスペース維持。製造業の低迷継続がサービス業も押し下げ始めている。高賃上げ/インフレ低下に伴う実質所得上昇も、景気に対する不安が大きすぎて、個人消費増加につながって来ない。 https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/3c59ed1870c24259ac3e62cfb7792724 現況指数(足元のGDPの走りと相関大)はZEW(青)、ifo(赤)とも低迷継続。 ②ユーロ建日経平均~ユーロ円(薄緑面)下落のお陰で直近高値をほぼ回復(緑線)。 nikk…
https://publikationen.bundesbank.de/publikationen-de/berichte-studien/monatsberichte/monatsbericht-august-2024-934662 8月のドイツ連銀月報の経済分析のエッセンスは以下の通り: 世界経済は緩やかな成長とマイルドなディスインフレを継続。 米国では景気後退懸念と利下げ期待が急浮上。株価は一時急落したがその後落ち着き。 ECBは6月に利下げを開始したが、将来の利下げ軌道を約束するものではなく、利下げは今後のデータ次第。 ユーロ圏のM3は急回復。 ドイツ経済は4-6月期予想外にマイナス成…
20240819 ドイツの気になるデータ5選(製造業受注残:月商の7.2か月分など)
①製造業受注「残」~月商の7.2か月分とまだまだ高水準(コロナ後の急回復局面での貯金大)ながら、新規受注の低迷長期化を受けて残高減少が続く(特に海外受注:青)。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/08/PD24_318_421.html ②ドイツ連銀週次経済活動指数(WAI)~四半期実質GDPモメンタム(3m/3m)換算de +0.6%と破格の好調継続(他の景気先行指標類は軒並み弱い/Q3マイナス成長示唆)。 https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-…
www.bundesregierung.de ドイツ・ショルツ政権の足元の経済政策のポイントを簡潔にまとめると以下の通り: 【冒頭グラフ】供給サイド(緑)を中心(9割を占める)に49の施策。4本柱は①労働、②資本、③エネルギー、④官僚主義削減関連。 最終的に目指すところは、①内外における安全保障(他の全てのモノゴトの大前提)、②社会の結束(分断抑止)、③気候変動対策、④経済成長(潜在成長率引き上げ)。 ドイツの長期的繁栄を確保し、良好な雇用と脱炭素化の成功を実現するため、ビジネス拠点としてのドイツの競争力を高める。【例】エネルギー減税、CO2貯蔵方法拡大、AI/デジタル化/EV普及促進、デリス…
20240816 ドイツの気になるデータ5選(インフレ期待下げ渋りなど)
①インフレ期待~今後12カ月でインフレが上昇すると感じている市民(赤・橙)は約4割。期待インフレ率は3%で下げ渋り(コロナ前より高い水準)。物価水準はコロナ前比全体で2割増、うち食品は3割増となっており、今後インフレが低位で推移しても生活への圧迫感はぬぐい切れない。 https://www.bundesbank.de/de/bundesbank/forschung/studie-zu-erwartungen-von-privatpersonen-bop-hh/inflationserwartungen-849084 ②住宅着工許可件数(6月)~17600件/前年同月比▲19%と不振継続。年前半…
20240815 ドイツの気になるデータ5選(リセッション確率など)
①ドイツのリセッションリスク~IMK(労組系シンクタンク)によると、今後3ヶ月の間にドイツ経済がリセッションに陥る確率(赤)は49.2%に上昇(欧州債務危機やコロナ直後は100%を記録している)。今年通年のGDP成長率予想コンセンサスは+0.2~0.3%とそもそも低位ながら、その実現もかなり難しそうな感触。 但し、金融市場のストレスは非常に低い状態。 https://www.imk-boeckler.de/de/imk-konjunkturampel-15362.htm ②住宅価格国際比較(FT)~ドイツは(どの指標で見ても概ね)ピーク比1割くらい下落後、足元は反転上昇に転じている。日本の上昇…
★のちほどこれらに口頭説明を加えた動画をアップするので、よろしければそちらも併せてご覧頂きたい。 www.youtube.com www.newsdigest.de
20240813 ドイツの気になるデータ5選(不動産価格下げ止まり、ECB利下げ軌道など)
①vdp不動産価格指数(Q2)~住宅用(青)、商業用(紫)とも前期比上昇に転じ、底打ち鮮明化。ピーク比住宅用は約▲1割、商業用は約▲2割でボトムを付けた格好。は但し、これで急速に上昇に転じるとは考えられていない。 https://www.pfandbrief.de/site/de/vdp/immobilie/finanzierung_und_markt/vdp-immobilienpreisindex.html# ②ZEW景況指数~期待+19.2/現況▲77.3と市場予想以上の大幅悪化。但し、企業担当者の実感であるifoやPMIとは異なり、あくまで市場関係者のアンケート(株安の影響を受けやすい…
20240812 ドイツの気になるデータ5選(五輪メダル獲得数など)
①ドイツ連銀週次経済活動指数(WAI)~足元の四半期実質GDPモメンタムは+0.6%と引き続き堅調。各種景気先行指標(下、青:ZEW現況、赤:ifo現況、緑:PMI)が軒並み低迷しているのとは対照的。電力消費や物流、クレカ決済などのリアルタイム指標は相応の活況を示唆している。 https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/woechentlicher-aktivitaetsindex https://www.dashboard-deutschland.de/comparative-analysis/pulsmess…
20240805 ドイツの気になるデータ5選(欧州時間につけた下値目途など)
①EUR/JPY~本日のパニック的安値:154.40とその後の長い下ヒゲにより、目先の底値目途が154円あたりに形成された可能性が高い。 https://tradingeconomics.com/eurjpy:cur ②日経平均(先物)~本日のパニック的安値:31,156とその後の長い下ヒゲにより、目先の底値目途が31千円あたりに形成された可能性が高い。次に3万円付近を売り切れなければ買えそう。 https://tradingeconomics.com/japan/stock-market ③日経平均ETF(ユーロ建て、ヘッジなし)~64ユーロでいったん底打ち。但し、オファー/ビッドがずっと広…