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20240805 ドイツの気になるデータ5選(欧州時間につけた下値目途など)
①EUR/JPY~本日のパニック的安値:154.40とその後の長い下ヒゲにより、目先の底値目途が154円あたりに形成された可能性が高い。 https://tradingeconomics.com/eurjpy:cur ②日経平均(先物)~本日のパニック的安値:31,156とその後の長い下ヒゲにより、目先の底値目途が31千円あたりに形成された可能性が高い。次に3万円付近を売り切れなければ買えそう。 https://tradingeconomics.com/japan/stock-market ③日経平均ETF(ユーロ建て、ヘッジなし)~64ユーロでいったん底打ち。但し、オファー/ビッドがずっと広…
20240801 ドイツの気になるデータ5選(住宅価格/家賃、インフル流行など)
①住宅価格/家賃(Q2)~住宅価格は早くも下げ止まり/反転上昇し始めている(前期比+1%程度)。家賃(グレー)はコンスタントな上昇継続(年+5.5%)。背景には圧倒的な供給不足(年40万戸が必要なのに20~30万戸しか供給できていない)。 https://www.iwkoeln.de/studien/pekka-sagner-michael-voigtlaender-angebot-und-nachfrage-bestimmen-preise.html ②インフル流行度合い~週あたり新規感染率4.4%(うちコロナ分0.8%と高め)で横ばい。水準としては直近7年間で最高水準。患者数370万人。病…
【一言総括】不況で失業はやや多めながら、就業者数と賃金は非常に堅調であり、そろそろ個人消費回復の背中を押し始めそうな状況。 https://tradingeconomics.com/germany/unemployment-change ドイツの7月雇用統計では、季調済失業者数は前月比+18千人と、市場予想(+15千人)比やや弱めのヘッドライン。各種景気先行指標の回復が腰折れし始めている中、景気遅行指標としての雇用の軟化が長期化しそうな気配。但し、後述の通り、高水準の賃上げを続けながら就業者数は増え続けているので、雇用環境全体として決して弱いわけではない。 ●失業率<国内基準>~6.0%で横ば…
20240730 ドイツの気になるデータ5選(Q2GDP、インフレ率など)
①ドイツ第2四半期GDP速報~前期比▲0.1%と、ドイツ連銀や市場の小幅プラス予想を裏切った。下添グラフの赤線の通り、2022年以降はほぼ横ばい(ゼロ成長)の状態が続いている。但し、名目ベースでは前年比+4.3%と決して弱くない。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/07/PD24_289_811.html 直後にリリースされた経営者団体系シンクタンクIW(@ケルン)の分析によると、ドイツ経済がマイナス成長に陥っている理由は以下4点(カッコ内は補足説明): ①企業の投資低迷(不確実性、エネルギー/労働コスト/金利面…
20240729 ドイツの気になるデータ5選(パリオリンピックメダル獲得数など)
①パリオリンピックメダル予想~ニールセンの予測によると、ドイツは金11/銀12/銅12(日本は金13/銀13/銅21)の予想。 www.nielsen.com 【リアルタイムのメダル獲得数】 olympics.com ②ドイツ連銀週次経済活動指数(WAI)〜四半期実質GDP前期比ベースのモメンタム(3m/3m)は+0.8%と好調。他の景気先行指標やGDPナウキャスト類が軒並み低調なのとは対照的に、電力消費、物流、人出などのリアルタイム指標はしっかりしている模様。 https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/woe…
202407XX ドイツの気になるデータ5選(最近の人員削減アナウンスなど)
①人員削減アナウンス~製造業での人員削減アナウンス/上乗せが目立ち始めてきた。 https://www.tagesschau.de/thema/stellenabbau ②年初来株価上昇率~大幅下落後でも円株は年初来+約2割とトップクラス。DAXは欧州議会選挙以降頭が重く、年初来+8.5%。 https://www.sekaikabu.com/windex/priceuprate-1y.html www.finanzen.net ③経済省GDPナウキャスト〜Q2、Q3とも実質GDPは前期比▲0.3%と低調を予想。Q2の速報は7/30発表予定で、市場予想は+0.1%(ドイツ連銀も小幅プラスだった…
20240726 ドイツの気になるデータ5選(GDPナウキャスト、電車遅延統計など)
①ifoCAST(GDPナウキャスト)~Q2は前期比▲0.17%、Q3同▲0.96%と極めて低調。次回発表は8/7。 https://www.ifo.de/en/ifoCAST ②Indeedオンライン求人数~景気低迷の長期化を素直に反映して、じりじり減少が続いている。中長期的・構造的人手不足は深刻なので、安易に人切りしない一方、高くつく新規採用には慎重化。 https://www.dashboard-deutschland.de/comparative-analysis/pulsmesser_wirtschaft ③ドイツ鉄道の列車遅延度合い~6月は長距離列車は半分くらいしか定刻通りに(6分…
www.imf.org 先日(7/15)完了したドイツに対するIMF4条協議の結果のエッセンスは以下の通り: ドイツ経済はウクライナ危機後のエネルギーショックから回復し始めている。 エネルギー節約のインセンティブを維持しながら所得支援を提供するなど、ドイツ政府は適切かつ強力な政策対応を実施した。 節約努力と新たなエネルギー供給の確保に向けた措置により、ガス価格はより正常なレベルに戻った。 今年も緩やかな景気回復が続く見込み。賃金上昇率がインフレ率を上回っていることから、2024年は民間消費が景気回復を牽引するはず。 成長軌道への回帰で自信が深まれば、ECBの金融緩和と相まって、来年の消費と投資…
20240725 ドイツの気になるデータ5選(ifo景況指数など)
①ifo景況指数~市場が恐れていた以上の低下。現況指数(黒)も切り下がっており、統計の下駄の大きなマイナスと併せて考えると、今年通年+0.3%成長(コンセンサス)の達成は難しそうな感触。ECB利下げの追い風。 https://www.ifo.de/en/facts/2024-07-25/ifo-business-climate-index-declines-july-2024 ②ifo景況指数景気サイクル図~リセッション領域(第3象限)にドップリ漬かっており、当面ここから脱けだすのは難しそう。回復に向かうにしても秋以降か。 ③ifo業種別ヒートマップ~相対的にマシとされるサービス業も勢いを失い…
20240724 ドイツの気になるデータ5選(総合PMI、GfK消費者センチメントなど)
①総合PMI~50割れで四半期GDPナウキャスト換算でQ3は前期比▲0.4%を示唆。サービス業は小じっかりながら、製造業の不振は秋まで続きそうな感触。通年GDPの+0.2~0.3%というコンセンサス到達も難しくなりつつある。 https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/393e17289afb49f1a30ff530cae08134 ②GfK消費者センチメント(7月)~市場予想以上に大きく改善。製造業の不振を横目に、サービス業は比較的堅調であることを示唆(上記PMIやドイツ連銀7月月報の分析とも整合的)。インフレを大きく上回る賃上…
20240723 ドイツの気になるデータ5選(市場センチメント、輸出期待など)
①ドイツ連銀週次経済活動指数(WAI)〜四半期GDP前期比換算で+0.7%まで上昇。他の各種景気先行指数が不振な中、これだけ好調が目立つ。電力消費、物流量、クレカ利用などのリアルタイム指標(下表)は意外と強い模様。 https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/woechentlicher-aktivitaetsindex ②SENTIX市場センチメント〜株(日米欧とも)は強気/弱気度合い(上)でみると既にかなり弱気に傾いているが、買われ過ぎ/売られ過ぎ度合い(下)でみるとまだまだ売られ過ぎ状態にない⇒続落のリスク…
20240722 ドイツ連銀7月月報経済分析部分のエッセンス
Kurzbericht: Konjunkturlage Deutsche Bundesbank 本日発表されたドイツ連銀7月月報の「Kurzbericht」部分のエッセンスは以下の通り: ドイツ経済回復への期待は最近の統計の弱さで裏切られている。 足元の景気の走りは、6月時点の想定(下添)を下回っている。 dateno.hatenablog.com 製造業の受注(下)と生産(上)は予想外の低迷が続き、期待外れ(但し、車とエネルギー集約型産業は善戦)。 サービスや個人消費についてのQ2のデータはまだほとんど出ていないが、サーベイ類(例えば下添サービス業PMI)を見る限り比較的しっかりしており…
20240717 ドイツの気になるデータ5選(IMF経済見通し、出生率など)
①IMF世界経済見通しアップデート(7月)~ドイツの実質GDP成長率は今年+0.2%/来年+1.3%と前回4月比変更なし。日本は今年+0.7%(4月比▲0.2%)/来年+1.0%(据置)。サウジの減産に伴う成長率大幅下方修正が目立つ(今年0.9/来年1.3%ptも下方修正) www.imf.org jp.reuters.com ②ZEW景況感指数(7月)~期待(赤)の改善が止まり(41.8:前月比▲5.7)、現状(茶)はやや改善も底這い継続(▲68.9:前月比+4.9)。最近の輸出の頭打ちとフランス政情不安が影響した模様。 https://www.zew.de/presse/pressearc…
20240715 ドイツの気になるデータ5選(直接投資/対外純資産関連など)
①直接投資関連(2022年)~ドイツから海外への直接投資残高は、米国がダントツトップで2位の中国の3.5倍。日本向けはここ4年間余り増えておらず、韓国に肉薄されている。対中デリスキングで人気のメキシコやインドに大きく見劣り。 https://www.bundesbank.de/de/statistiken/aussenwirtschaft/direktinvestitionen フロー(2023年まで)で見ると、2023年から対外投資(青)も対内投資(赤)も激減している。ドイツ政府は対内投資/産業立地の課題として:①地政学リスク(ロシア)、②エネルギーコスト高、③過剰な官僚主義、④熟練労働者の…
20240712 ドイツの気になるデータ5選(企業倒産件数、銀行の融資態度など)
①企業倒産件数~4月確定値(青)は1,906件(前年比+33.5%)、負債総額114億ユーロに急増。先行指標(赤)はいったん反落も、増加トレンドは継続見込み。通年では2万件程度が予想されている。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/07/PD24_270_52411.html 長期的に見ても水準が結構切り上がってきた。コロナ前後までの長期的減少トレンドは完全に壊れて、増加を続けている。 https://tradingeconomics.com/germany/bankruptcies ②ifo信用制約指数(6月)~…
20240710 ドイツ金属・電機業界でIGメタルは+7%の賃上げを要求
youtu.be 今年のドイツ賃金交渉における最初のヤマ場である、金属・電気業界(対象300万人超)での団体交渉において、労組(IGメタル)が7月9日に交渉方針を正式に表明した。ポイントは以下の通り: 協定期間12カ月で+7%のベースアップを要求。 職業訓練生には月額170ユーロの賃上げを要求。物価高騰を受け職業訓練生の3分の1が副業を余儀なくされている現状を改めたい。 週休3日制など、労働時間削減は前面に出さず、賃上げ(組合員の約7割が切望)を最優先。 インフレ率は低下したものの、食品価格や家賃は高止まりしていて生活苦は改善しれおらず、この程度のベア要求は妥当と強調。 賃上げによる購買力強化…
20240709 ドイツの気になるデータ5選(欧州サッカー選手権オッズ、定期預金金利など)
①EURO2024(欧州サッカー選手権)オッズ~ 準決勝ではスペインとオランダ(共にこれまでの試合で得点力の高さを実証してきた)が以下のスコアで勝ち上がる可能性が高いと目されている。 gaming.uefa.com 優勝オッズ(確率)は①スペイン33%、②イングランド27%、③フランス25%、④オランダ17%。得点王はすでに3点あげているオランダのガクポが最有力候補。 https://www.oddschecker.com/football/euro-2024 ②Indeedオンライン求人数~景気低迷長期化で、企業の求人慎重化も継続。人手不足は引き続き深刻なので、(経営危機でもない限り)人切り…
20240708 ドイツの気になるデータ5選(不良債権比率など)
①EU銀行国別不良債権比率(2024Q1)~ドイツ(DE)では昨年Q4から上昇、足元1.32%。オーストリア(AT)も最近上昇傾向。水準的にまだ懸念すべき状況ではないが、今後もしばらく上昇が続く見込み。 https://www.scoperatings.com/ScopeRatingsApi/api/downloadstudy?id=9a6589fc-9f35-45cc-aee0-ea60924ea1d9&utm_medium=email&_hsenc=p2ANqtz--5tyQJhojLOCH0XBKHgA9LdU9rlvUdPSq9Gfz3vjv2wM_fv8LK07ibQ2n5Y1x5M…
20240707 ドイツの気になるデータ5選(GDPナウキャスト、EURO2024オッズなど)
①ifoCAST~Q2実質GDP予測は前期比▲0.09%にまで低下。Q3(下)については▲0.58%とさらに悲惨な悪化度合い。 https://www.ifo.de/en/ifoCAST ②ドイツ国内航空~バカンスシーズンに向けて旅客数(青)は絶好調な一方、貨物(赤)はずっと冴えない。 https://www.dashboard-deutschland.de/comparative-analysis/pulsmesser_wirtschaft ③EURO2024オッズ~優勝確率では①スペイン33%、②イングランド27%(但し準決勝でオランダにかなり苦戦しそう)、③フランス25%、④オランダ17…
20240705 ドイツの気になるデータ5選(賃上げ動向など)
①ユーロ圏/ドイツ賃金上昇率予想~今年のドイツ賃上げ率は+5~6%とインフレ率を大きく上回る見込み。但し、ECBはユーロ圏全体での来年以降の賃金沈静化に自信を持っている模様。 労組系シンクタンクWSIのEU各国予測値 https://www.wsi.de/fpdf/HBS-008895/p_wsi_report_97_2024.pdf ②賃金交渉一覧~ドイツ民間銀行(対象13万人)の賃金交渉が妥結。28か月かけて累計10.5%賃上げする概ね穏当な内容。但し、公的銀行(州立銀行など、対象6万人)は交渉難航/継続中。今年のヤマ場は金属・電機(夏)と公務員(冬)。 https://www.wsi.d…
20240703 ドイツの気になるデータ5選(GDPナウキャスト、エネルギー価格など)
①ドイツ連銀週次経済活動指数(WAI)~今週も軟調継続。四半期実質GDP前期比換算で+0.2%の着地を示唆。前半の貯金でQ2はプラス着地も、Q3突入のモメンタムの弱さが心配。 https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/woechentlicher-aktivitaetsindex ②ヘッセン州立銀行DAX売買シグナル(BEST)~センチメント/テクニカル/バリューエーションなどに特段偏りなく「ホールド」推奨。DAXは直近の健全な調整でややアク抜けしたイメージ。 https://mailing.helaba.de…
20240702 ドイツの気になるデータ5選(インフレ速報、在独邦人数など)
①CPI(6月)~2カ月連続で前月比+0.1%と非常に落ち着いた動き。前年同月比も+2.2%まで低下。但しコアは+2.9%とまだ高い。 https://tradingeconomics.com/germany/inflation-rate-mom ②HICP(6月)~前月比+0.2%/前年同月比+2.5%と落ち着いた動き。9月頃まではベーシス効果で前年同月比が低下して見えやすいが、ECB追加利下げの背中を押すためには前月比で低水準(+0.2%以下)が続くことが重要。 ③在独邦人数(2023年10月1日時点)~以下のうち成人76%、永住者43% ドイツ 42,079人 (スイス11,940、オー…
ドイツの6月雇用統計では、季調済失業者数は前月比+19千人と、市場予想(+15~20千人)並み。各種景気先行指標の回復が腰折れし始めている中、景気遅行指標としての雇用の軟化が長期化しそうな気配。但し、後述の通り、高水準の賃上げを続けながら就業者数は増え続けているので、雇用環境全体として決して弱いわけではない。 ●失業率<国内基準>~6.0%と0.1%上昇。2022年以降の失業率上昇の大半は2022年6月からのウクライナ難民カウント開始によるものだが、基調が悪化方向であることは確か。連邦雇用庁は「景気回復がなかなか進まないので雇用も冴えない」とやや苛立っている。 https://tradinge…
20240627 ドイツの気になるデータ5選(欧州サッカー選手権オッズ一覧など)
①欧州サッカー選手権(EURO2024)優勝確率(2/26時点)~<トップグループ> ①イングランド20.00%、②スペイン18.18%、③ドイツ17.93%、 ④フランス16.92%、⑤ポルトガル13.97%<第二グループ> ⑥オランダ5.70%、⑦ベルギー5.47%、⑧イタリア5.37%、⑨オーストリア4.33%<第三グループ> ⑩スイス2.52%、⑪デンマーク1.73%、⑫トルコ1.20% www.compare.bet ②決勝トーナメント組み合わせ~ドイツ側の山は優勝予想上位4チーム(②スペイン、③ドイツ、④フランス、⑤ポルトガル)がひしめく激戦区。①イングランドは反対側(決勝まで当た…
20240626 ドイツの気になるデータ5選(在宅勤務活用度、人口下振れ、浮気性など)
①GfK消費者信頼感~▲21.8と5か月ぶり小反落。市場予想比弱目。所得期待(12.5⇒8.2)と経済見通し(9.8⇒2.5)は(企業側、市場側の)景気先行指標の弱さと整合的。。一方、貯蓄傾向は急増(5.0⇒8.2)し、購入傾向は低いレベルにとどまった(▲12.3⇒▲13.0)。当指数担当者曰く「消費者心理回復には、インフレの継続的減速、次期政府予算の明確な見通し、実質所得の持続的な増加が必要。」 https://tradingeconomics.com/germany/consumer-confidence www.gfk.com ②在宅勤務(Homeoffice)活用度~過去4週間に1日で…
20240625 ドイツの気になるデータ5選(賃金交渉動向一覧表など)
①賃金交渉動向~今年もマクロ経済全体で+5~6%の名目賃金上昇が見込まれている(インフレは2.5%程度なので実質賃金は+3%ペース)。 これまでの妥結状況 やや遅れて確認できる実際の賃金上昇率は、今年第1四半期時点で前年同期比名目+6.4%(インフレ差し引き後の実質ベースでも+3.8%)とかなりの上昇となっている。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/05/PD24_211_62321.html ②建設受注(4月)~前月比▲1.5%(青線)、トレンド(赤線)としても弱い。ECBの利上げで急減速した後、なかなか立ち直…
①日々のニュースチェック~こちらのサイトのWEB翻訳一択。 www.deutschlandfunk.de ドイツ語が少しできる方はこちらの併用がおススメ。 www.tagesschau.de ②オフィスでのサバイバルドイツ語~難しいドイツ語をゼロからまともに勉強しようとするのはムダ。有益フレーズを丸暗記して、タイミングよく使うことでドイツ人同僚との心の距離を縮める(残りは英語で済ます)。 dateno.hatenablog.com ③ドイツ経済クイックチェック~足元のドイツ経済の状況を、日本からの出張者などに説明する時などに。 note.com データを自分の目で確認したい時はこちらを併用。 …
20240624 ドイツの気になるデータ5選(ifo景況指数詳細など)
①ifo景況指数ヘッドライン(6月)~全体的に市場予想比弱目ながらも、他の景気先行指標の反落傾向と整合的着地。 dateno.hatenablog.com ②ifo景気サイクル~リセッション領域の中で小休止。回復局面への回帰はそう簡単ではなさそう。 ③ifo業種別ヒートマップ~景況感が良好(赤)なのは、芸術・娯楽(90-93)のひとつだけになった。 サービス業(右上)のみしっかり。建設(右下)は指数としては上昇も、水準は深いマイナスで、悪化度合いがやや軽減されただけ。 上記①~③のデータソース https://www.ifo.de/en/facts/2024-06-24/ifo-busines…
①総合PMI(6/21)~製造業の受注不振により、市場予想以上の大幅反落。水準的にはゼロ成長ペース。ドイツ連銀などのマクロ経済分析で広がりつつあった回復期待に水を差した格好。サービス業が積極的に値上げに動いており、ECB追加利下げの背中を押す材料にもなりにくい。 https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/b573096f94924b09bda7189c3356c7dd ユーロ圏全体でも(プラス成長水準は維持しつつも)ドイツ同様の失速が観測されている。 https://www.pmi.spglobal.com/Public/Hom…
20240621 独格付機関Scopeのマクロ経済見通しのエッセンス
https://www.scoperatings.com/ratings-and-research/research/EN/177299 ECBにも採用/認定されている在ベルリン格付機関スコープ社による世界経済見通し(リンク上添)のうち、ドイツ関連部分を以下抽出しておく: 世界経済は潜在成長率2.6%に対して今年+3.2%/来年+3.4%としっかり。高金利にもかかわらずソフトランディングに成功し、デフォルトは低位に留まる。 今年(暦年)の日本のGDP成長率は、自動車認証不正等の影響で▲0.3%を予想。 期待値の低い中国経済には上振れリスク(ドイツ経済にはサポート材料)あり。 ユーロ圏の商業用不…
20240621 ドイツの気になるデータ5選(インフル流行、住宅価格など)
①インフルエンザ流行度合い~週あたり新規感染者数が人口比+6.1%(うちコロナ0.4%)と急上昇。患者数は推計510万人(人口の約6%)。病欠急増⇒労働時間(インプット)減少⇒景気下押しの恐れあり。 https://influenza.rki.de/Wochenberichte/2023_2024/2024-24.pdf ②欧州サッカー選手権~ドイツ代表は2戦2勝で予選突破第1号。明日スイスにも勝ってグループAトップ通過(グループCの2位:デンマークかスロベニアあたりと対戦)が期待されている。 gaming.uefa.com ③住宅価格(Q1)~前期比▲1.1%とまだ下げ止まっていない(前年同…
Kurzbericht: Konjunkturlage Deutsche Bundesbank 上記「経済概況」の目新しいポイントを以下抽出。6月7日に発表済の半年毎の中長期予測のエッセンスについては以下リンクをご参照。 dateno.hatenablog.com 6/7に発表済の中長期予測の軌道から外れるような材料なし(想定通りの動き)。 ドイツ経済の回復は続いており、第2四半期の実質GDPは前期比小幅プラス継続の可能性が高い(7/30速報発表、市場予想は+0.2%あたり)。 輸出回復に手応えあり。特にユーロ諸国からの資本財と消費財への需要が増加。 4・5月の車と観光は第1四半期比やや弱…
www.ifo.de 先ほどリリースされたifo研の最新ドイツ経済予測のエッセンスは以下の通り: ヘッドラインは他機関比やや良好(成長強め+インフレ低め)。今年の成長率は前回(3月)比+0.2%pt上方修正。 エネルギーコストは2020年並みに低下しており、製造業は高水準の受注残を消化できる状態になりつつある。 欧州サッカー選手権(EURO2024)の経済効果はクラウドアウトの(関連支出が他の支出の節約で賄われる)ためほとんど期待できない。 デフレギャップが残存するため、インフレリスクは乏しく、ECBは年内2回追加利下げできる(但しコアインフレ率は今年2.7%/来年2.2%)。 労働市場は景気…
ドイツの気になるデータ5選(受注残、国際競争力ランキングなど)
①製造業受注残(4月)~「新規」受注低迷継続を素直に反映して、実質べースで前月比▲0.5%/前年同月比▲5.6%とじりじりと減少継続。但し、直近の平均月収の7.1か月分と、受注「残」の水準自体はまだまだかなり高い。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/06/PD24_234_421.html ②ZEW景況指数(6月)~最近の回復基調自体は続いているが、ヘッドラインである期待指数が47.5と市場予想50を大きく下回った。本指標はifoやPMIのように企業に聞くのではなく、金融アナリストに聞いているものなので、直近のフ…
20240618 ドイツの気になるデータ5選(景況感、住宅着工許可件数など)
①ドイツ連銀週次経済活動指数(WAI~GDPナウキャストの一種)~四半期実質GDP前期比(3m/3m)ベースで+0.5%とかなりの堅調を維持。 https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/woechentlicher-aktivitaetsindex <構成要素説明の英語サイト> www.bundesbank.de ②住宅着工許可件数(4月)~4月単月で前年同月比▲17.0%、年初来累計では前年同期比▲23.7%と悲惨なくらいの低迷継続。但し、ドイツ住宅最大手VONOVIAの株価は底打ち回復基調。 https:/…
20240615 EURO2024開幕戦、ドイツ5-1で快勝
dateno.hatenablog.com <Japanese> 昨夜ミュンヘンで始まったEURO2024(欧州サッカー選手権)の開幕戦は、ドイツがスコットランドに5-1で快勝し、先発/途中出場選手双方の良好なパフォーマンスもあって大いに盛り上がりました。私は自宅のTVでアルトビール(地元デュッセルドルフの名物)を片手に観戦していたのですが、スタジアムの広告にやたら漢字が出てくるのが気になってちょっと調べてみたところ、本大会の国際スポンサー13社のうち5社が中国企業となっていました(自動車のBYD、スマホのvivo、家電のHisense、オンラインショッピングのAliExpress、決済のAl…
20240614 ベルリン研(DIW)ドイツ経済予測のエッセンス
www.diw.de 先ほど発表されたDIW(ベルリン研、ドイツ5大研の一角)のドイツ経済予測のエッセンスは以下の通り: 表題:「経済低迷の終焉: ドイツ経済は軌道に乗りつつある」と慎重ながらもポジティブなトーン。 世界経済は予想以上に堅調。今年+3.7%/来年+3.6%成長見込み。ドイツ経済もその恩恵に預かる。 実質所得の上昇とECBの利下げが貯蓄選好に歯止めをかけ、今年・来年と個人消費がGDP押上げに寄与しそう。 欧州サッカー選手権(EURO2024)のドイツ開催は、サービス業と消費財にややプラス。 構造的プライマリーバランス(赤線)はほぼ均衡しており、財政は十分健全な状態にある。 「債務…
20240614 ドイツの気になるデータ5選(政治家人気トップ10、EURO2024など)
①ZDF/Politbarometer政治家人気トップ10~ショルツ首相が9位まで後退 https://www.forschungsgruppe.de/Aktuelles/Politbarometer/ ②前倒し総選挙に対する国民の考え方~欧州議会選惨敗を受けて、ショルツ政権は来年秋の総選挙までもたないのではないかという見方が3割(左)。(フランスのようにいっそ)前倒し総選挙に打って出るべきと考える人たちが5割(右)。 (注:首相に事実上の解散権がある日本と異なり、ドイツでは下院での不信任成立が前提となるので、総選挙前倒しは実務上非常に困難/過去にもほとんど例がない、という点には注意が必要) …
20240613 ドイツの気になるデータ5選(キール研とエッセン研の経済予測より)
①本日発表のキール研、エッセン研の最新経済予測を含めた最近のドイツ経済予測ヘッドライン一覧 IfW(キール研) https://www.ifw-kiel.de/de/publikationen/deutsche-wirtschaft-im-sommer-2024-erholung-kommt-muehsam-in-gang-33009/ RWI(エッセン研) https://www.rwi-essen.de/presse/wissenschaftskommunikation/pressemitteilungen/detail/rwi-deutsche-wirtschaft-kommt-lang…
20240612 ドイツの気になるデータ5選(生活費レベル感国際比較など)
①生計費水準(PPPベース、2021年)~ドイツを100とした場合の物価水準。米国はドイツより7%高く、中国は24%安いということを示唆。市場の為替レートではなく購買力平価ベースであることと、その後のインフレを反映していないことなどによりやや違和感あるも、(円安修正後ベースで)日本の食品、酒、通信費が高く、たばこが安いのは実感に合う。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/06/PD24_N026_61621.html ②IMF購買力平価~足元のEUR/JPY=169円はユーロを4割過大評価。 https://www…
20240611 ドイツの気になるデータ5選(景気先行指標類を中心に)
①ifoCAST~Q2(上)は前期比+0.37%、Q3(下)は+0.46%の予想。足元のゼロ成長ペースを抜け出し、当面順調な回復が続きそうな感触。 https://www.ifo.de/en/ifoCAST ②ドイツ連銀週次経済活動指数(WAI)~実質GDP四半期換算ベースで、足元モメンタム(3m/3m)は前期比+0.4%まで上昇。最近急速な改善が続いている。 https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/woechentlicher-aktivitaetsindex ③SENTIX景況感指数(6月)~ユーロ圏にラ…
<Japanese> 来る6月14日(金)から7月14日(日)までの1か月間、ドイツ主催で欧州サッカー選手権(UEFA EURO 2024)が開催されます。デュッセルドルフを含む国内10スタジアムが会場となり、他にもパブリック・ビューイングやファンゾーンが設置される予定となっています。ドイツでは予選3試合が全てARD(公共第1放送)でライブ中継されるなど、無料TVでもかなりの試合が観戦できます。 英ブックメーカーのオッズは、お金のかかった真剣勝負なので、たいていの専門家の予測よりは遥かに正確で信頼できます(市場のフォワード価格にも同様のことが言えます)。このオッズによると、今回の優勝候補筆頭は…
20240607 ドイツ連銀、独インフレのかなりの上振れを覚悟
https://publikationen.bundesbank.de/publikationen-de/berichte-studien/monatsberichte/deutschland-prognose-deutsche-wirtschaft-fasst-langsam-wieder-tritt-perspektiven-bis-2026-932984 先ほど発表されたドイツ連銀の半年毎(6/12月)のドイツ経済予測アップデートのエッセンスは以下の通り。ドイツのインフレ(HICPベース)がかなり高止まりすると見ている模様。 GDPとインフレの予想ヘッドラインは冒頭図の通り。GDP軌道は…
20240606 ドイツの気になるデータ5選(ライン川水位、インフル流行など)
①ライン川水位(@デュッセルドルフ)~今日明日くらいは警戒水位(7.1m)ぎりぎりまで上がるものの、その後は落ち着く見込み。 https://vorhersage.bafg.de/14-Tage-Vorhersage/Duesseldorf_14Tage.pdf 洪水警報自体は続いているものの、南部洪水被災地域でも水位は下がり始めている。今後被害状況が徐々に明らかになってくる見込み。 https://www.hochwasserzentralen.de/warnungen ②インフルエンザ流行状況~週あたり人口の4.9%が新規感染(うちコロナ分0.3%)、患者数410万人。徐々に減ってきてはい…
20240605 ドイツの気になるデータ5選(総合PMI、エネルギー価格など)
①総合PMI(5月)~GDP前期比プラスが期待できるレベルにまで回復。欧州他国比遜色ない勢いを保っているサービス業が主導。受注の改善やインフレ圧力低下も朗報。 https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/9aaba5521d7141e1b5a90595ec323329 ②ドイツ連銀週次経済活動指数(WAI)~やや弱弱しいながらも実質GDP前期比+0.2%程度のモメンタムを維持。 https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/woechentlicher…
20240604 ドイツ建設業界、今年の売上予想を▲4%に下方修正
先ほど出たドイツ建設業協会のプレスリリース(下添)のエッセンスは以下の通り: www.bauindustrie.de ドイツ建設業業界は今年の実質売上高予想を従来の▲3.5%から▲4%に下方修正。 今年の税収減が、公共投資の建設プロジェクトを圧迫するのが主因。 建設業界はGDPの1割弱を占めるので、建設投資を1割増やすことができれば、GDPを1%押し上げることができる。 脱炭素目標の達成には今後年330~660億ユーロの建設関連追加投資が必要。 交通分野を中心とする公共インフラの整備にも本来は大きな公共投資が必要な局面。 住宅不足解消には、年35.5万戸の新規住宅供給(年200億ユーロの追加投…
先ほどドイツの5月雇用統計が発表され、季調済失業者数は前月比+25千人と、市場予想(+9~10千人)より弱め。景気の先行き好転の兆しが出始めているものの、景気遅行指標としての雇用は年末年始の景気低迷を反映して軟化しているイメージ。但し、後述の通り、就業者数は増え続けているので、雇用全体として決して弱いわけではない。 ●失業率<国内基準>~5.9%で横ばい。2022年以降の失業率上昇の大半は2022年6月からのウクライナ難民カウント開始によるもの。連邦雇用庁は「経済低迷の割にしっかり」との評価継続。 https://tradingeconomics.com/germany/unemploymen…
20240603 ドイツの気になるデータ5選(洪水、市場センチメントなど)
①洪水の分布状況~バイエルンが特に酷く(紫/赤)やられている。 https://www.tagesschau.de/inland/hochwasser-karte-100.html ②ライン川水位(@デュッセルドルフ)~今後かなり水位が上がるものの、警戒レベル(7.1m)には達しない見込み。 https://vorhersage.bafg.de/14-Tage-Vorhersage/Duesseldorf_14Tage.pdf ③市場センチメント~強気/弱気度合い(上)でも、買われ過ぎ/売られ過ぎ度合い(下)でも特段の過熱感なし。 ④ドイツ製造業PMI(5月)~市場予想通り巡洋に回復も、生産が…
20240531 ドイツの気になるデータ5選(インフル流行度、小売売上など)
①インフルエンザ流行度合い~週あたり新規感染者数(人口比)4.6%(うちコロナ0.1%程度)。患者数390万人にまで減少。但し、まだまだ比較的高水準。 https://influenza.rki.de/Wochenberichte/2023_2024/2024-21.pdf ②DIW(ベルリン研)景気バロメータ(5月)~4月までの改善傾向から製造業主導で急反落(左)。長期的に見てもかなりの低水準(右)。最近の景気回復の不安定さを示唆。ifoも横ばいであり、過度の期待は禁物か。 https://www.diw.de/de/diw_01.c.903641.de/diw-konjunkturbaro…
einzelhandel.de ドイツ小売業協会(HDE)の分析(上添リンク)やその関連報道によると、6月からドイツがホスト国となる欧州サッカー選手権:EURO2024(6/14~7/14)に対する期待やその経済効果は以下の通り: 売上増加分は38億ユーロ(約6,500億円相当)となる見込み。 調査対象者(約1,000人)の41%が食品・飲料、31%がファンアイテム、25%がスポーツ用品を追加購入予定。 支出金額の分布:32%が101~ 200ユーロ、28%が51~100ユーロ、8%が500ユーロ以上の支出を予定。 経済効果はドイツ代表チームの成績にも大きく左右される。勝ち進むほど、消費者心理…