メインカテゴリーを選択しなおす
「和歌神社」は宗像市西部、大井地区の中央部に位置します。神社名にもなっている「和歌」は同神社のある地域一帯を指す集落名であり、新興住宅地「和歌見台」もすぐ傍にあります。境内には小規模ながらも池があり、綺麗に整備されています。宗像市の神社は玉垣で囲ってあることが多いですが、こちらは玉垣でなく塀で社殿周辺を囲っており、どことなく優美な雰囲気を感じることができます。▲和歌神社周辺の風景奥の山は孔大寺(こだいし)...
とうとう大晦日を迎えました。もう一つ寝るとお正月です。新年を目前にひかえた今、あなたはどんな思いで過ごしていますか?僕は自己実現のことばかりを考えています。他人と比較して劣等感を抱くよりも、ありのままの自分を活かしていきたい、と。今年の秋は自分と向き合うためのシーズンでした。3年ぶりに海外を訪れましたし、自分の持ち味をキャラクター業界に還元したいとも考えました。これまでの自分と決別するうえで、大切...
宗像市土穴にある、生目八幡神社の様子をお送りします。この神社はJR赤間駅の北側に位置しており、西側には宗像市最大級の商業地「くりえいと宗像」があります。このような立地環境のため、神社の周辺は人通りが多く、比較的訪れやすい場所ではないかと思います。定期的に清掃が行われているようで、訪れやすい綺麗な神社でした。近くには「生目神社前」という名称のバス停がありましたが、「くりえいと宗像」の造成後、「くりえいと1丁目...
貴船宮(宗像市久原・平清水集落)―ユリックスの片隅に鎮座する神社
今回は宗像市久原平清水にある「貴船宮」の様子をお送りします。貴船宮のある久原地区の平清水集落は難読地名であり、「ひらしみず」ではなく「ひらしょうず」と読みます。平清水という地名は神社入口にある清水に由来しており、清水の出る場所は小さな水場として整備されています。集落の裏側には総合複合施設「宗像ユリックス」があります。▲貴船宮前にある「恩師吉田先生碑」神社入口には石柱や集会所と思しき建物が並んでいます。▲貴船宮...
今回は宗像市久原・川崎集落に鎮座する「川崎宮」をめぐります。やはり久原地内に鎮座する「六之神社」よりも、当神社の方が若干低地にあります。参道が分かりにく場所に開口しているため、周囲を何度も往復しながら、ようやく到達できました。『宗像郡誌』には以下のように記されています。東郷村大字久原字寺辻にあり。〔神社帳〕一、祭神 伊弉諾命 伊弉冊命一、由緒 不詳。例祭陰暦九月十九日一、境内神社一社福地神社 祭神...
【3号線バイパス】宗像市唯一のインド料理店「MINA 宗像店」のBランチ(宗像市野坂)
インドカレーが好きな僕にとって、一番の悩みが「宗像市にインド料理店が1件しかない」という問題です。そうなんです、そこそこ広い町なのに1件しかないんです!!以前、くりえいとのサンリブに「サジィド」というパキスタン系のカレー屋がありましたが、いつの間にか潰れていました。あそこには1度だけ行ったことがあります。味はけして悪くなかったですが、残念ながらナンのおかわりは不可でした。(参考記事)「【閉店済み】イ...
八龍神社(宗像市村山田)―到達難易度高し!荒れ果てた境内にあるものとは
探索を思い立ってからここまで、じつに5年もの歳月が流れました。今回は宗像市西部、村山田地区にある八龍神社をめぐります。その場所はGoogleマップにも記載されていますが、到達するうえで一つ難関が待ち受けていました。神社入口が見当たらないのです。おかげで入口を探すところから始まりました。入口の候補地は2か所あります。うち1か所は雑草も少なくアプローチしやすそうですが、「よその庭」っぽい雰囲気があって、思わず...
ポタリングの記録(30km:宗像~波津海岸~岡垣~地蔵峠~宗像)
迫りくる冬を前に、せめて少しだけでも秋らしさを感じておこうと、宗像近郊をポタリングしてきました。今回のコースはそれほど長くはありません。宗像中心部から鐘崎方面に抜けて、それから県道300号線沿いに波津海岸を通り、岡垣町に入ります。芹田交差点から288号線を進み、海老津の手前で291号線に入って、地蔵峠経由で宗像に戻るという、およそ30キロの短距離コースです。▲鐘崎のサイクリングコースにてまずは県道97号線・502...
釣川の旧河道をたどってみた【第2回目】―旧河口の位置がようわからん
以前、宗像市内を流れる釣川の旧河道をたどりました。大方その場所を把握できましたが、さつき松原でどうなって玄界灘にそそいだのか。そこまでは分からないままでした。おおまかな河口の位置を掴むべく、再度さつき松原に入ってみることに。今回は旧河道が海に向かう地点よりも、やや手前で松原に入りました。そこから海沿いに散策路を進み、前回キャンプファイヤー跡があった河口に出たいと思います。その中で地形の変化を見なが...
釣川の旧河道をたどってみた【第1回目】―地名と地形に残る旧河道の痕跡
宗像市民ならだれもが知っているであろう釣川。今でこそ、神湊港の東側で玄界灘にそそぎますが、古くは別の場所に河口がありました。東郷地区から北上した釣川は、海を目前に進路を変え、大きく蛇行して江口集落の横を通過。現在地よりも1キロ東側で、玄界灘に流出していました。河道が蛇行していたのは、目の前に砂丘が控えていたからです。その砂丘を掘削したうえで、河道が直線になるよう、新河口が設けられました。旧河道は水...
【ほぼ皆既月食】秋の夜空に部分月食を見る【2021.11/19】
11月19日、全国で部分月食が観察されました。一応部分月食とはいうものの、実際には月の約9割が隠れ、ほぼ皆既月食に近い状態が見られるとのこと。日没後、18時台の空を観察してみました。部分月食はこれまで何度も経験しましたが、いずれも天気の悪い日が多く、空を見てもせいぜい月明りしか見えないことが連続しました。この日は幸運にも、雲一つない快晴に恵まれています。これなら月食の様子が、しっかり目にできるでしょう。...
宗像大社への初詣渋滞はどうなってるか?2022年正月も調査してみた
宗像市民にとって正月といえば、宗像大社へと続く大渋滞が一種の風物詩になっています。昨年は仙台で年越しを迎えたこともあり、結局見ないまま正月を終えました。新年1日は朝から酒ばかり飲んでいたせいで、宗像大社へのアプローチはとりあえずパスして、翌2日に自転車で行ってみました。外出をためらう風潮が若干落ち着いたことで、年末帰省ラッシュにともない、新幹線・航空便が大混雑したそうです。ならば初詣もきっと多かろう...
キリスト教圏では正月までクリスマスモードが続くみたいですが、日本ではもう正月の純和風モードへと一変しています。そんな年の瀬に、大寒波が日本列島を覆いました。今月上旬に「どこでもきっぷ」で訪れた北陸地方はもちろんのこと、滋賀県なんかも雪に覆われ、一面銀世界と化したそうですって。ここ数年、毎年冬に東北まで行くのが恒例でしたが、今回は見合わせて正解でした。寒波が来たのはけして、北日本だけではありません。...
鳥よけに設置されるカカシは、作り手ごとに個性が出やすいものです。可愛らしいものもあれば、飛び上がるほど不気味なものまで、何一つ同じものはありません。ある日、宗像市内のある場所でカカシを見つけました。その不気味さは何に例えるべきでしょうか。あまりの存在感に足を止め、じっと見入ってしまいました。ナニコレ!▲怪しいカカシ発見!そのカカシというのが、なんとも凄まじい格好をしていました。構造はいたってシンプ...
今回は福岡県北部、宗像市江口に鎮座する辻八幡宮をめぐります。『宗像郡誌』上編には以下のように記されています。辻八幡宮神湊村大字江口字皐月にあり。〔神社帳〕一、祭神:大鷦鷯命一、由緒:丸山村南に有産神なり。辻八幡と称す。所祭応神天皇、今宮明神、武内大臣なり(今は大鷦鷯命一神を祭)。此祠は宗像七十五社の其一にして、昔は是より南(十三町許)辻原(又八幡山)と云所あり。故に社号となれり。寛文の初、今の地に...
9月初頭の恒例行事、宗像高校・中学校体育祭が開催されました。今年のテーマは「全進」。久しぶりに母校体育祭の熱気を感じようと、さっそく見に行ってきました。...というのはタテマエで、本当の目的は学食です。こういった一般開放のときを利用して、母校の味に舌鼓を打つのが、僕にとっての楽しみになっています。▲今年の体育祭テーマは「全進」体育祭会場の学校グラウンドには、正午前に到着しました。学食に直行しても面白く...
宗像市内に名島城の遺構が移築されていると聞いて、さっそく見に行きました。市南西部、大穂地区にある「宗生寺」に現存しているそうです。大穂ってけっこう山奥じゃない...。目次1 宗生寺とは?2 総門として移築された名島城搦手門3 宗生寺境内をぶらり散策4 ご開帳は33年に2度だけ!馬頭観音堂宗生寺とは?宗生寺は禅宗(曹洞宗)に属しており、文明十五年(一四八三)に許斐城主の多賀出雲守隆忠の亡父の菩提を弔うために建...
今回は宗像市曲地区にある、貴船宮をめぐります。最近になって大規模な修復・改築が行われたらしく、鳥居・社殿・参道ともに真新しい姿を見せていました。后曲集落の中を通り抜けると、真新しい鳥居が見えてきました。ここが貴船宮です。同名の神社は市内各地にあって、いずれも農村集落の鎮守として機能しています。社殿の周囲は切り開かれており、日当たりの良い場所になっていました。境内に入ると、古い石柱が残っていました。...
今回は宗像市南東部、名残地区にある立山天満宮にやってきました。その名の通り、立山という名前の集落内にある天満様です。集落に入って少し進むと、神社入口が見えてきました。立山は小規模な集落で、民家は4~5世帯ほどしかありません。民家は山裾の一点に密集しており、神社はその脇の山に鎮座しています。境内には鳥居がなく、入口には石柱が1対あるのみです。その奥には整備された階段が延びていました。山奥の神社には整備...
かつての狭隘区間は今...唐津街道・宮田峠の急坂(宗像市宮田)
旧唐津街道にはいくつも見どころがありますけど、中でも私に強いインパクトを残したのが、宗像市宮田にある宮田峠です。その峠を初めて見たのは、ちょうど私が小学3年生の時でした。宗像市内の唐津街道は現在、その大半が県道503号線になっています。基本的に坂の多い道ですが、その中でも宮田峠はずばぬけて急勾配なのです。峠の下から見ると、斜面がまるで壁のように見えるほどで、「こんな場所、自転車で通れるわけがない」と子...
今回は宗像市南部、野坂地区をめぐっていきます。同地区はこれまで数回、当ブログで扱ったことのある場所です。個人的に詳しく調べたつもりですが、改めて調べなおしてみると、誤記だらけなのに気が付きました。非常に面目ないです。たとえば、森吉集落の場所を完全に誤認していましたし、入免(いるめ)集落の向かい側にある松ヶ崎集落に至っては、地名すら分からないという有様でした。目次1 国土地理院地図を見るにあたっての...
珍しい地名「蚫島」にせまる (宗像市深田) 付録:宗像大社前の古建築
宗像市のうち、平成の大合併まで玄海町に属していた地域では、小字の位置を簡単に同定することができます。これは、旧玄海町が編纂した『玄海町誌』に小字一覧が記載されているためでして、フィールドワークをするうえで大いに役立っています。今回は宗像大社に近い、深田地区へとやってきています。こちらには宮前・日南・寿美・小路・荒開といった集落名のほか、数十もの小字名が付与されています。その中でも、とくに「蚫島」(...
JR東郷駅北口の風景(29=完結)―生まれ変わった宗像大社口をじっくり観察
前回(2019年12月)の記事から2年以上開きましたが、ここで改めてJR東郷駅宗像大社口(北口)の現状についてお届けします。駅周辺の区画整理はすでに完成しており、施設類の増設・撤去工事も行われていません。ということで、今回の記事が「JR東郷駅北口の風景」の最終章ということになります。思い返せば、このシリーズが始まったのは2013年4月14日のことでした。東郷駅が変化する様子を定点記録したいという、何気ない思い付きか...
開業から明治末年までの数年間存在したという、九州鉄道の城山峠越え区間について調べていると、ふと面白い記述を見つけました。『宗像市史』によると、峠越え区間の最急勾配は22.7パーミルもあったそうで、あまりの険しさに箱根の険に擬えられるほどだったとか云々。その22.7‰は現在の福岡教育大学の西側にあったと言われています。そこで今回は、現地に出向いて幻の急勾配を探ってみようというのです。宗像市内の旧線区間は県道6...
近年の宗像市では歴史的景観を考慮した街づくりが行われています。とくに南郷村の中心地だった原町はその代表例で、唐津街道が栄えていた頃の古い住宅が保存・活用されています。今回はそんな原町をめぐろうというのです。原町は南北に伸びる街村で、宿場町に類似しています。今回は南から北に向かって進みながら、原町の見どころを探してみましょう。目次1 お大師様2 経石様・幸福稲荷大明神3 眞武酒造跡4 眞武酒造新宅5 恵...
【宗像市大穂】夏の大穂川上流域をぶらり散策【難読地名おおぶ】
今回は宗像市南西部にある、大穂地区をめぐっていきます。こちらは大穂と書いて「おおぶ」と読む難読地名です。宗像では数少ない谷間の集落で、地区の大半を山林が占めています。なんと平地が殆どありません。そもそも宗像の山は標高が低く、山間部の集落自体が稀少な存在です。街道筋の大穂町から西に数百メートル、大穂地区の入口にやってきました。前者が大穂町なら、後者はさしずめ大穂村ですね。入って早々、昔ながらの商店を...
宗像氏貞墓所・承福寺(宗像市上八)―湯川山登山口にある黒田官兵衛ゆかりの地
戦国時代の宗像地方を支配した宗像大宮司家は、氏貞の死によって断絶を迎えました。それから数百年を経た今もなお、宗像大宮司家の名残は市内各所に残っています。今回はその一つ、市北部上八(こうじょう)地区にある、宗像氏貞墓所をたずねました。▲宗像氏貞墓所入口国道495号から鐘崎に続く県道502号を右に折れ、ひたすら坂を上っていくと、右手にこんもりとした森が見えてきます。その入口には石柱が一基たち、目印になってい...
【福岡県宗像市】大井地名めぐり(桝丸・中屋敷・和歌など)―橋に残る小字名
今回は宗像市西部、大井川の中流域に広がる大井地区をめぐっていきます。結論から言うと、大井地区の地名調査は簡単そうで、案外そうでもなかったです。意外にも難儀しました。というのも、宗像市内の集落名・小字というのは、大字によってすぐにわかる場所とそうでない場所に二分できるからです。前者は旧玄海町や旧南郷村に多く、現在でも地域コミュニティ(班)を区分するうえで、小字や小名といった細かな地名が用いられる傾向に...
今回、私は宗像市池田地区にある大王寺交差点にやってきています。この近くに前々から気になっている物件があるので、これから調べてみようというのです。この大王寺交差点の一帯は、旧玄海町の中で最も住宅地化された地区になります。付近には宗像コモン、玄海ニュータウン、そして桜町団地が存在します。今でこそ住宅街ですが、昭和の頃は宗像郡きっての炭田でした。炭鉱の閉山後、桜町団地を皮切りに住宅地としての開発が進んで...
今回は宗像市名残地区にある、須賀神社をめぐっていきます。名残公民館のある伊豆丸集落から道を南下すると、やがて左手に浪寄神社が見えてきます。この神社をスルーして、さらに進んでいくと、今回の目的地・須賀神社に至ります。周囲は山に抱かれた谷状の土地で、名残川の上流域にあたります。川の水質は良く、ホタルが餌とするカワニナが多く生息しています。ホタルウォッチングの隠れた名所としても有名な場所なのです。須賀神...
地図や資料を見るたびに、思いがけない場所に神社があることを知らされます。今回は宗像市中央部、稲元地区にある貴船神社をめぐります。地図によっては「神社跡」と表記されている点からして、今は管理されていないのかもしれません。『宗像郡誌 上編』のうち、無格社の項目に同神社の説明が記されています。貴船神社河東村大字稲元字松山にあり。〔神社帳〕一、祭神 高おかみ※神一、由緒 寛政九年八月一日創立。※:漢字が普通...
これまで2度にわたり、宗像市河東地区の小字・集落名についてご紹介しました。そこそこ身近な地区ではありますが、まだ知らないことだらけです。改めて地名を把握しておこうと、河東地区の横山川流域を訪れました。巡検ルートは以下の通り。目次1 山崎2 野口3 辻山・河東天満宮4 総括山崎(集落名)河東地区にいくつかある集落の中でも、とくに分かりにくいのが山崎と野口です。集落地名に強い地理院地図にも記載されておらず...
太神宮(宗像市河東字野口)―小集落の傍らに開口する神秘的参道
今回は宗像市中部、河東地区に鎮座する太神宮をめぐります。実をいうと、数年前にも同神社をブログ内で扱いました。ところが、気が付かないうちに当該記事を消去したらしく、このように再執筆することにした次第です。『宗像郡誌』上巻では、以下のように記載されています。太神宮河東村大字河東字野口にあり。〔神社帳〕一、祭神 豊受大神一、由緒 不詳。例祭陰暦九月六日〔筑前國續風土記拾遺〕河東村大神宮 野口に在。宮山坪...
いよいよ梅雨シーズンです。何日も雨が降り続けては、ときおり各地に大災害を残していく、憂鬱なシーズンでもあります。そんな梅雨時にも晴れ間というのがあって、貴重な外出の機会になります。6月の天気がいいある日、クロスバイクのメンテナンスを兼ねて玄海方面に向かいました。数キロ程度の短距離ポタリングです。宗像コモンのあたりまで来ると、道沿いにアジサイの花が咲いていました。一番盛りの時期に来たらしく、どの花も...
【福岡県宗像市】深田地名めぐり(荒開・寿美・小路・日南・蚫島・宮前)
今回めぐる深田地区は、宗像市の北部に位置しています。もう少し分かりやすく言えば、ちょうど「宗像大社の北側」といったところです。同地区内にはいくつかの集落があります。典型的な旧玄海町の農村部ですが、他の大字とはやや異なる成立背景を持つのが特徴です。詳しいことは後々書くとして、まずは地内最北の荒開地区に向かいました。目次1 荒開(集落名)2 寿美・小路(集落名)3 日南(集落名)4 蚫島(耕地名)5 宮前...
【例のピンク色】ジャンボタニシの卵塊を至近距離から撮ってみた
もう梅雨明けなんですって。7月末まで梅雨明けしなかった2020年とは対照的に、6月末の梅雨明けを迎えた今年、日本各地が灼熱地獄に覆われています。そんな中、わが町宗像は徐々に夏らしくなってきました。自転車のメンテナンスを兼ねて、自宅近辺でいくつか写真を撮ってみることに。さあ夏らしい光景を探してみましょう。ということで、まずはトキワススキの群落がある川沿いに来ました。例年だと開花のピークは7月中旬ですが、熱...
7月に入ると、博多の街では山笠関連行事で大にぎわいになります。わが町宗像にも山笠行事があって、その一つが市中心部で行われる「田熊山笠」です。いせきんぐ宗像の敷地内に山小屋があるというので、さっそく見に行ってきました。▲いせきんぐ宗像前の山小屋山小屋は「定位置」に鎮座していました。この場所で舁き山を見るのは2019年以来、ちょうど3年ぶりです。これがないと、宗像に夏なんてやって来ませんよ。▲表標題「一の谷合...
むなかたのテンちゃん&黒子のイカ、モルック大会始球式に登場!
海の道むなかた館のマスコット「むなかたのテンちゃん」「黒子のイカ」の2体が、モルック大会始球式に参加するため、宗像ユリックス多目的広場に登場しました。モルックとはこれまた聞きなれない名称ですが、フィンランド発祥のボーリング・カーリング・ビリヤードを足したようなスポーツです。円柱状の「モルック」を投げ、「スキットル」という点数の書かれたピンを倒し、先に50点ジャストに到達した人が勝者となります。50点に...
【2012年春】宗像市営渡船「旅客船しおかぜ」乗船記(神湊~地島)
地島を訪問する際に、宗像市営渡船の旅客船「しおかぜ」を利用しました。本来、この船は大島航路で使用されているもので、通常は一回り小さな「ニューじのしま」が使用されています。この日、島内でイベントが催されていたからでしょうか。今回はイレギュラーな運用に着目しつつ、しおかぜ船内の様子を中心に、地島・泊港までの乗船記をお送りします。データ全長:30.01メートル幅:28.25メートル深さ:2.40メートル総重量:87トン...
【2011年春】宗像市営渡船「旅客船ニューじのしま」乗船記(鐘崎~泊)
春の暖かい風が吹く中、宗像市沖に浮かぶ地島を訪問しました。イカやアジで有名な鐘崎から、旅客船「ニューじのしま」を利用して、地島南部の泊港を目指します。(注)2012年2月1日から渡船発着場が神湊港に変更されました。詳細は宗像市公式サイトをご覧ください。目次1 鐘崎漁港からニューじのしまに乗る2 ニューじのしま船内について3 ニューじのしまから見える風景■鐘崎漁港からニューじのしまに乗る渡船発着場のある鐘崎漁...
3月上旬はもっぱら花粉で息苦しい時期ですが、悪いことだらけではありません。ソメイヨシノよりも半月ほど早く、河津桜が見ごろを迎えます。宗像市内ではとくに鎮国寺が、河津桜の名所として有名です。ちょうど満開を迎えているだろうと、期待を胸に珍国寺を目指しました。▲山門前の河津桜山門に着いたところでビックリ!これはもう出オチというべきでしょう。山門の真横に見えるのは、満開100%の河津桜です。まだ肌寒さが残る中...
今回は宗像市東部、緑町に鎮座する雨森天神社をめぐります。鎮座地の緑町はいわゆる「新興住宅地」で、丘陵地帯をニュータウンとして造成したものです。住居表示上での地名は緑町ですが、かつては大字徳重に含まれていました。伊東尾四郎氏の『宗像郡誌』にも記載されているあたり、どうやら古くから当地に鎮座しているようです。『宗像郡誌』における記載は以下の通り。雨森天神社赤間村大字徳重字兎渡浦にあり。〔神社帳〕一、祭...
宗像市の離島「地島」ウォーキング!行くならやっぱり春でしょ(2=完)
宗像市の離島「地島」の旅も、ようやく折り返し地点に突入しました。これから急坂を下りきって、島の北側にある豊岡集落に向かいます。北の豊岡集落が近付いてきました。集落へ続く下り坂が実に地島らしいです。もちろん、この辺りにも藪椿が生えて畑のようになっています。そんな地島の名産品が椿油なのは、前項でも述べた通り。▲椿トンネルの手前で豊岡地区を眺めて豊岡集落を俯瞰できる場所に出てきました。中心部には白浜漁港...
宗像市の離島「地島」ウォーキング!行くならやっぱり春でしょ(1)
宗像市沖にある地島訪問記、今回は島の最南端にある泊集落からスタートしました。地島に関する情報は以下の通り。データ【人口】豊岡:93人(平成23年12月末現在)泊:91人(同現在)【世帯数】 豊岡地区 36戸(同現在)泊地区 39戸(同現在)(参考) 自治区別 人口・世帯数状況表まずは県道608号(豊岡泊線)の起点付近にある、厳島神社へ立ち寄ります。桜の季節が近づいてきましたね。木の枝を見ると、きれいな花が徐々に咲きだして...
最寄りの東郷駅で電車を待っていると、いつものように東福間方面から通過列車が近付いてきました。また「ソニック」や「きらめき」の類だろうと思っていましたが、どうも様子が違う。徐々に近づいてくる列車の音は明らかに電車のものではなく、ディーゼル駆動の音です。「DE10の単機回送か?」と思い、列車の来る方向を見たところ、赤茶色の機関車の後ろに、よく磨かれた、やはり赤茶色の客車7両が連なっていました。普段、東郷駅...
今回は宗像市北東部、田野地区に鎮座する「依岳神社」をめぐります。目次1 依岳神社とは?2 一の鳥居から二の鳥居までが長い!3 鳥居の残骸が痛々しい...土砂災害の爪痕残る参道4 社殿・植樹5 各集落の氏神が祀られた末社依岳神社とは?神社の由緒が分からないときは、伊東先生の『宗像郡誌』をあたるのが無難です。依嶽神社の項目に詳細が記されていました。依嶽神社池野村大字田野字依岳にあり。〔神社帳〕一、祭神気長足姫...
西九州新幹線の部分開業が迫るなか、「江北駅」に改称される肥前山口駅がちょっとした話題になっています。交通の要所として知られる同駅ではかつて、ブルートレイン・在来線特急の分割併合が行われていました。それだけではありません。運行上の拠点として、同駅発着の列車も多く設定されています。線内完結の列車はもちろんのこと、鹿児島本線からの直通も存在します。2022年9月1日現在、肥前山口行きでなおかつ小倉口から来る列...
さすがに鳥居のない小祠クラスとなれば、近所でも気づかないことが多いです。とくにここ数年は、宗像の神社について網羅した『宗像郡誌』(伊東尾四郎氏)や、国土地理院地図に助けられています。今回は宗像市北部、江口地区の原集落にある原神社を訪れました。▲原神社が鎮座する原集落飛び地ではないものの、この集落は江口地区の他集落から遠く離れています。地理的には江口というよりもむしろ田野です。事実、田野地内の集落(...
今回は宗像市名残地区にある、浪寄神社をめぐっていきます。同神社のある名残地区は、市の南東部に位置しています。周囲が新興住宅地として整備されたのとは対照的に、古き良き里山の姿を濃厚にとどめているのが特徴です。山田地区と並んで、宗像市屈指のホタルの名所としても知られています。神社は伊豆丸集落の南の外れに鎮座しています。集落から200メートル南に進むと、参道入口が見えてきました。車道からだと鳥居は見えませ...
今回は宗像市徳重地区にある、照日神社をめぐっていきます。同神社のある徳重地区は宗像市南東部に広がっています。地区の東西を国道3号線バイパスが通り、周囲は福岡市のベッドタウンとして宅地化されています。農地は少なく、住宅地の印象が強いです。照日神社は日当たりの良さそうな場所に鎮座しています。鳥居は1基のみたち(扁額は「照日宮」)、その奥には手水鉢と小さな社殿・末社が建っています。境内自体はそこまで大きくあ...