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1、作品の概要 1998年に出版された森絵都の6作目の小説。 第46回産経児童出版文学賞 受賞。 2000年に実写映画化。 2010年にアニメ映画化している。 2、あらすじ 「ぼく」は死んであの世に行く途中、天使のプラプラに半ば無理やり誰か別の体に魂を移され生き直し(ホームステイ)させられることになる。 本来、生前犯した罪で輪廻から外されるところだったたが、ボス(神様)の意向で再挑戦のチャンスが与えられるとのこと。 自殺した中学3年生の小林真の身体にホームステイした「ぼく」は、自殺の原因になった母親の不倫、父親の下劣な人間性の露呈、片想いしていたひろかがおじさんとラブホテルに入る場面を目撃を知…
《BOOKCOVERCHALLENGE:no1》 レイ・ブラッドベリ「華氏451」(ハヤカワ文庫) 友達から指名されてフェイスブック上で始めた【BookcoverChallenge】をブログに転載します。「新コロちゃん」騒
現場のミニチュア化。苦手な方、こういうを見るのは~な方もいると思います。そのくらいリアルに作られているということ。 かつて片づけの作業をしておりました。とはい…
「日経ビジネス徹底予測2023」日経BP、2022年12月徹底予測2023日経ビジネス日経BP2022年は2021年末に読了していたので年始に記事にできましたが、2023年は年始に読み終えたので、このタイミングになりました。2022年版もそうだったのですが、2023年版も自動車関連の記事が多いです。大きく4つのパートに分かれているのですが、各パートに1つは自動車関連記事。自動車産業はすそ野が広いと言いますので、記事がゼロになることはないと思いますが、若者中心に自動車離れが叫ばれる中、2023年の日本経済と世界を予測する雑誌が自動車偏重でよいのだろうかという疑問は湧きました。IT関係では「Web3」が取り上げられていますが、「DX」同様、ワード先行で実態が伴っていない印象です。毎年いちばん読み込むPART4...日経ビジネス徹底予測2023
子ども達が食べるかなと、4本も買ってしまった蒲鉾は結局2本使い切らず💦チーズを挟んでフライパンでこんがり焼いて青じそを巻きポン酢をつけて食べました。これはこれでなかなか美味しい♪最近読んでよかった本はこちら勿論kindle unlimited(^-^)この本も頑張って読んでいるのですが、ここまでの境地にはなかなか・・・毎年お正月明けが一番モノを減らしたくなります。今日は今年初の洋服手放しができ、すがすがしい気持ち☆そんな感...
【本】村上 龍『13歳のハローワーク』子供たちがこれからする仕事を考える時に
村上 龍が2003年に刊行した「13歳のハローワーク」の紹介です。 13歳ぐらいの子供向けにどういった職業があるかの紹介をした本です。 はまのゆかさんのイラストもほのぼのして可愛いですね。 写真は、2010年に刊行された改訂版「新13歳のハローワーク」です。 500ページ超えでほぼ図鑑レベルです。 元々、小説家の他に映画を撮ったり、キューバからバンドを呼んでプロモーターをしたりとマルチな村上龍でしたが、「あの金で何が買えたか」を1999年に出したころから経済に興味を持ち始めます。 「5分後の世界」「半島を出よ」なんかは経済から、軍事に興味を持った村上龍の感覚がそのまま小説に活かされている気がし…
☆2022年の読書はどんなかんじ?☆ 2022年に読んだ本の振り返りをしてみま~っす。 読んだ本の数は、たぶん40冊ぐらいかな? これだけでシリアスな読書家の皆様には「ケッ、カスがっ!!」とか言われてしまいそうですが、まぁそんなお気楽な感じです。 ぶっちゃけブログで書評を書くのをやめたらもうちょっと読めますが、たとえ読む数が減っても今のやり方が新鮮ですし、アウトプットすることを前提で読むことでいろいろと勉強になって、自らの表現の幅が広がっているので良いかなと思います。 ただ、感覚的に「何となくいい」って感じで、感性で読む読書も好きですしそちらの読み方を否定するものではありません。 自由に楽しめ…
【本】小川洋子『ミーナの行進』~過ぎ去った愛おしい日々たち~
1、作品の概要 『ミーナの行進』は、小川洋子の長編小説。 2006年4月に中央公論新社より刊行された。 文庫版で352ページ。 『読売新聞』で、2005年2月12日から同年12月24日にかけて毎週土曜日に連載された。 第42回谷崎潤一郎文学賞受賞、第4回本屋大賞第7位。 中1の少女・朋子が、芦屋の従姉妹ミーナの家で過ごしたかけがえのない1年を振り返る。 2、あらすじ 父に先立たれて母と2人暮らしの朋子は、家庭の事情で、芦屋に住む叔母夫婦の家に1年間預けられることになった。 ドイツ人の祖母ローザ、ハンサムで会社の社長の叔父、お酒とタバコが好きな叔母、お手伝いの米田さん、カバのポチ子、ポチ子の世話…
週刊 読書案内 桜木武史(文)・武田一義(まんが)「シリアの戦場で友だちが死んだ」(ポプラ社)
桜木武史(文)・武田一義(まんが)「シリアの戦場で友だちが死んだ」(ポプラ社) ここの所、マンガ家の武田一義の「ペリリュー」という戦争マンガに感心していています。彼は1975年生まれだそうですか
こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。 さて2年前に休職して以降、自分と向き合うために読書に力を入れることにしました。 当初は「年間100冊読もう!」と意気込んだのですが、昨年は50冊。今年も50冊ペースですね。 それでも以前は年間2~3冊しか読んでなかったので、十分多読生活だと言えます。 休職してからたくさん本を入手するようになって、蔵書は180冊くらいになりました。 これまでに読んだ本はもちろん100冊超えているのですが、「読んでブログに100冊レビューを書く」ことを目標にしてきて100冊を超えました。 読書の記録や蔵書の管理は「ブクログ」というアプリを使用しています。 …
【本】小川 糸『ツバキ文具店』~手紙にまつわる優しい物語。きっとまだ間に合う。大切な人に「ありがとう」」~
1、作品の概要 2016年4月に刊行された小川糸11作目の小説。 鎌倉を舞台に手紙を代筆する「代書屋」として奮闘する鳩子の成長を描いた作品。 2017年本屋大賞4位。 NHKラジオドラマ、NHKドラマ10にてテレビドラマ化された。 続編の『キラキラ共和国』も2017年に刊行された。 2、あらすじ 幼い頃から祖母と2人きりで暮らし、依頼人の手紙を代筆する「代書屋」の後継として厳しく育てられた鳩子は祖母に反発して家を飛び出し、海外を旅する放浪生活をしていた。 祖母が亡くなったことをきっかけに鎌倉に戻り、「代書屋」を継ぐことを決意し、「ツバキ文具店」を再開する。 日々舞い込んでくる風変わりな依頼に四…
週刊 読書案内 大江健三郎「新しい人よ眼ざめよ」(「自選短編」岩波文庫)
大江健三郎「新しい人よ眼ざめよ」(「自選短編」岩波文庫) 2022年の秋に読み始めた大江健三郎の「自選短編」(岩波文庫)を読み継いでいます。「雨の木を聴く女たち」の連作につづいて、「新しい人
【本】村上 春樹『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』~交錯し、共鳴し合う2つの世界。自意識と現代社会の病理を物語で表現した村上春樹史上最高の傑作!!~
1、作品の概要 1985年に刊行された村上春樹の4作目の長編小説。 初めての書き下ろし小説。 第21回谷崎潤一郎賞受賞。 文庫版では上下巻で刊行された。 物語は「ハードボイルドワンダーランド」と「世界の終わり」の2つの物語からなり、全部で40章からなる。 2、あらすじ 「ハードボイルドワンダーランド」 近未来、データを計算しロックをかける計算士として有能な「私」は風変わりな生物学の博士からシャフリングの技術を用いた依頼を受ける。 シャフリングは計算士を統合する「組織(システム)」より禁止された技術のはずだったが、博士は許可を取っており、「私」は言われた通りにデータをシャフリングにかける。 お礼…
こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。 僕は糞みたいなサイコパス上司と組んで適応障害のような状態となり半年間の休職を経験した人間です。 働くことの難しさ、仕事と家庭の両立、いわゆるワークライフバランスについてずっと考えてきました。 過労とパワハラでキャリア的にどん底まで落ち込みました。 職場でのポジションや人間関係や信頼が全部リセットされたような感覚を味わいましたね。 休職生活のなかでいくつか自己再生の目標を立てたんですが、手っ取り早く取り組めるものとしてたくさん本を読むことにしました。できれば年間100冊。 40過ぎたオッサンなのでそれだけでは物足りなく、ブログを書いてみる…
100days100bookcovers no86 86日目川端康成「雪国」(新潮文庫) YAMAMOTOさんから『長崎ぶらぶら節』の紹介があったとき、ちょうど買ったばかりの本がありました。偶然ですが、「芸者」という要素で繋がって
【ビジネス・自己啓発】ドラッカー『プロフェッショナルの原点』~どうすれば一流になれるのか~
1、この本の概要 『マネジメント』で有名なドラッカーが、仕事で成果をあげるために必要な習慣を身につけるための本として刊行。 彼の遺作となった。 行動と成果をキーワードとして「何がなされるべきか」「いかになすべきか」を明らかにした自己啓発の書。 マチャレロ教授がドラッカーの著書『経営者の条件』『マネジメント』などの書からドラッカーの言葉を引用し、編集した。 成果をあげるためには次の5つの習慣が必要で時間をマネジメントし、重要なことに集中することで、成果を上げることができるとドラッカーは言っている。 ①時間をマネジメントする。 ②貢献に焦点を合わせる。 ③強みを生かす。 ④重要なことに集中する。 …
1、作品の概要 2009年に刊行された吉田修一の長編小説。 本屋大賞3位、柴田錬三郎賞受賞。 1987~88年の東京を舞台に、大学進学で長崎から大学に進学し上京してきた横道世之介の日常と、周囲の人々との関わりを描く。 また、登場人物たちが16年後から、世之介との日々を回想する。 2013年に映画化。 世之介役を高良健吾、祥子役を吉高由里子が務めた。 横道世之介 発売日: 2013/11/26 メディア: Prime Video 2、あらすじ 1987年に大学に合格し、長崎から上京してきた横道世之介。 持ち前の明るく憎めないキャラクターと、人懐っこく図々しい性格で、周囲の人々に受け入れられてかけ…
去年はTwitterで二冊選んでツイートしましたが、今年は記事の方にも載せてみることにします。 一年間読んだ本の中から、特に印象深かった本を。 去年はこの二冊を選びました。・「13歳から知っておきたいLGBT+」・「世界でいちばん幸せな男 101歳、アウシュヴィッツ生存者が語る美しい人生の見つけ方」 今年は三冊です。・「〈叱る依存〉がとまらない」・「イスラームから見た「世界史」」・「情報を正しく選択するための認知バイアス事典」 面白かった(エンタメ的な意味)よりも、勉強になったとか興味深かったの方を重視してチョイスしました。ちなみに、今、年末年始用に借りてきた本のラスト一冊の半分あたりを読んで…
「倒産続きの彼女」新川帆立著、宝島社文庫、2022年10月倒産続きの彼女(宝島社文庫)新川帆立宝島社転職するたびに勤務先が倒産する女性が勤める会社で起きた事件を、企業法務担当の女性弁護士が調査して解決に導くミステリー。作者は新川帆立。帯に「元彼の遺言状続編」とありますが、「元彼の遺言状」で主人公だった剣持麗子は本作では脇役。代わりに後輩の美馬玉子が主人公。また、同じミステリーでも「元彼の遺言状」はユーモアの要素が強かった記憶ですが、本作はヒューマンサスペンス的な要素が強いように感じました。企業間の契約書の条文を締結直前で差し替える話が出てきます。自分が過去・現在勤めた会社だと、締結直前で差し替えられても絶対気づけるんだっけ?と、ストーリーと直接関係のないことが読んでる間気になってしまいました。関連エントリ...倒産続きの彼女
ベッドに入って眠るまでの20〜30分ぬくぬくしながら読書するのが至福のときだけど最近時を読むと目が疲れるので漫画ばっかり読んでたんだけど12月は歯痛や風邪でおうちにいることが多かったので久しぶりに読書が捗りました。本が映像化されたらどちら原
冨原眞弓「ミンネのかけら」(岩波書店) 市民図書館の新刊の棚で、何の気なしに手に取った本です。著者名に、何となくな記憶はありましたが、書名の意味もわからないし、「ムーミン谷へと続く道」と
週刊 読書案内 安田登『異界を旅する能―ワキという存在』ちくま文庫
「100days100bookcovers no35」(35日目) 安田登『異界を旅する能―ワキという存在』 ちくま文庫 SODEOKAさんおすすめの吉田秋生の『BANANA FISH』のあとを、KOBAYASIさんはどんな本を選ぶのでしょう
週刊 読書案内 川上泰徳「シャティーラの記憶」(岩波書店)
川上泰徳「シャティーラの記憶」(岩波書店) 図書館の棚で偶然手にして、2020年の夏の間繰り返し借り出した本です。 「シャティーラ?なんか聞いたことがあるなあ。」 きっかけは、ふと、興味を
【本】中村文則『何もかも憂鬱な夜に』~美や倫理や健全さから遠く離れて~
1、作品の概要 2009年に刊行された、中村文則6作目の小説。 主人公は刑務官で、拘置所で収容者たちの世話をする仕事をしている。 自らの心の不安定さと向き合いながら、夫婦を刺殺した未決囚・山井を担当し、徐々にお互い心を開くようになっていく。 2、あらすじ 乳児院の前に捨てられて、施設で育った「僕」は心の不安定さを抱えながら30歳になり刑務官をしている。 かつては自殺も企て、トラウマを抱えていた「僕」だったが施設の施設長である「あの人」に助けられて若干の不安定さを抱えながら、大人に成長していった。 しかし、「僕」は子供の頃から「死んだ全裸の大人の女を海辺で膝の上に乗せている」という奇妙で、現実的…
終末のフール (集英社文庫) [ 伊坂幸太郎 ]価格:792円(2022/10/3 15:42時点)感想(220件) 八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。家族の再生、新しい生命への希望、過去の恩讐。はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは? 今日を生きることの意味を知る物語。 地球滅亡まで残された時間は8年。この絶妙にして微妙なタイムリミット。残された時間を人々はどう過ご..
特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと」 こんにちは。てんすけです。 読書好きです!! p-tenchan321.hatenablog.com 今年もたくさん読書を楽しみました。 前回の記事では紹介しきれなかった、今年読んで面白かった漫画について今回の記事では紹介したいと思います。 小説や新書系についてはこちらで紹介しています。 p-tenchan321.hatenablog.com
【本】中村文則『A』~一度の過ちも犯さずに君は人生を終えられると思う?~
1、作品の概要 『A』は2014年に刊行された中村文則の短編小説集。 2007年~2014年に発表された全13篇の短編小説からなる。 中村文則にとって2冊目の短編小説集で、シリアスで陰鬱な話から、シュールでユニークなものまで様々な種類のエピソードが描かれている。 2、あらすじ ●糸杉(『新潮』2013年1月号) ゴッホの『糸杉』に異様に執着する男。 彼は自らの狂気を絵画に投影し、女性のあとをつける混乱した毎日を送っていた。 そして、ある時にその一線を・・・。 ●嘔吐(『新潮』2009年10月号) 妻帯者のヤマニシは、白いものを洗面所で嘔吐する。 前向きに生きる希望もなく、職場の後輩の彼女に誘い…
藤森照信「人類と建築の歴史」(ちくまプリマー新書) 筑摩書房が今年(2005年)のはじめから出し始めた「ちくまプリマー新書」というシリーズがある。中学生に狙いをつけている感じだが、小学校の高学年ぐ
《2004書物の旅 その15》 前田英樹「倫理という力」(講談社現代新書) 久しぶりにこれだという本に出会いました。とりあえず、次の引用群を読んでみてください。 考えることが得意でないふうに
大沢真幸「不可能性の時代」(岩波新書)・「虚構の時代の果て」(ちくま新書)
大沢真幸「不可能性の時代」(岩波新書)・「虚構の時代の果て」(ちくま新書) 註:この記事は2008年に高校生にむけて書いたものです。 京都大学の社会学教授大沢真幸(お
「ほんとうの定年後」坂本貴志著、講談社現代新書、2022年8月ほんとうの定年後「小さな仕事」が日本社会を救う(講談社現代新書)坂本貴志講談社データとインタビューから定年後の仕事の実態を明らかにすることで、漠然とした不安を乗り越え、豊かで自由に生きるにはどうすればいいのか考えるきっかけを与えてくれる本。3部構成で、第1部では、・高齢になると収入も減るが支出も減る・年金に加えて月10万円ほどの収入があれば家計は十分に回ることをデータを用いて示し、「社会に一定の貢献をしながら、自身の幸せな生活と仕事を両立させていく方法を考えていく必要もあるだろう」と述べています。それなりに納得感があり、不安も和らぎます。ただ、使用されているデータはコロナ禍前の2019年のものが中心で、コロナ禍で大きく変動したとのことです。景気...ほんとうの定年後
【本】夏目漱石 『夢十夜』~「こんな夢を見た」で始まる10編の不思議な物語~
1、作品の概要 1908年に東京朝日新聞に連載された。 夢にまつわる10編のショートショートで、夏目漱石には珍しく、ファンタジーな作品。 『三四郎』と同時期に執筆された。 2、あらすじ 第一夜 死ぬ間際の女性に「百年待っていて下さい」と言われる。女の墓の横で待ち始めた自分は、赤い日が東から昇り、西へ沈むのを何度も見る。やがて・・・。 第二夜 「侍なのに無を悟れていない」と和尚に馬鹿にされた自分は、悟りを開いて和尚を斬るか、悟りを開けず切腹するかの二択を自らに課し、悟りを開くため無についてひたすら考える。 第三夜 田圃道を子供をおぶって歩いている。子供は目クラである。あぜ道を行くうち、子供は周囲…
殺人鬼 --逆襲篇 (角川文庫) [ 綾辻 行人 ]価格:704円(2022/10/3 15:37時点)感想(3件) 伝説の『殺人鬼』ふたたび! ……蘇った殺戮の化身は山を降り、麓の街へ。いっそう凄惨さを増した地獄の饗宴にただ一人立ち向かうのは、ある「能力」を持った少年・真実哉! ……はたして対決の行方は?! 戦慄の殺人鬼再び!!あの双葉山の殺人鬼が再び惨劇の夜を作り出す。しかも今回は山から下り麓の町までやって来た。まずは山を下りる途中に偶然出くわしてしまった家族が、殺人鬼のターゲットになってしまう。その後今回の惨劇の舞台となる病院に向かう。 ここにこの殺人鬼の意志を感じ..
川上弘美「神様」・「神様2011」(講談社) 高橋源一郎の「非常時のことば」(朝日文庫)という評論を読んで感想を書きました。その本の二つ目の評論というか、「非常時のことば」が「第一章」と
《2004年書物の旅(その13)》本村凌二「馬の世界史」(講談社現代新書) 読んでみると、新しい知識がふえて、なんか楽しくなる。頭が良くなったようの気がする。そんな本がある。ところがP.A.M.ディラッ
宮崎駿インタビュー「風の帰る場所」(文春ジブリ文庫) 「ロッキン・オン」社の渋谷陽一がネット上で、自社の雑誌に掲載した「中村哲」のインタビューを公開しているのをのぞきながら思い出した本です
多和田葉子「百年の散歩」(新潮文庫) 多和田葉子は1984年、大学を終えてすぐドイツに渡り、ハンブルグという町に20数年暮らしたそうです。そのあとやって来たのがベルリンであるらしいですね。この
ほっこりします。 青山美智子さんの作品はどれも最後にほっこりするので、心が癒されるから大好きなんですが、個人の好みによりますよね。 本でも映画でも料理でも恋人でも、その人の主観なので、万人が右向け右ではないのを承知なんですが、良い作品だと思います。ただ、読んで何も面白くなかった、もっとサスペンス的な要素が欲しいという方は、ジャンルが違うと思うのであしからず。 本編の舞台は鎌倉。6つの章に別れて各々主人公が違いますし、年代も6年ごと過去の話になります。 悩める主人公が鎌倉で偶然迷い込んだ案内所で、少しだけ助言的なヒントを貰って現代に戻ります。この部分だけはファンタジーですが、夢見た程度に読み進め…
―借りてきた本リスト― ・「イスラームから見た「世界史」」タミム・アンサーリー、著 小沢千重子、訳 紀伊國屋書店・「亜鉛の少年たち: アフガン帰還兵の証言 増補版」スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ著 奈倉有里訳 岩波書店・「情報を正しく選択するための認知バイアス事典」情報文化研究所、著 高橋昌一郎、監修 フォレスト出版・「角野栄子の毎日いろいろ」角野栄子 KADOKAWA・「牧師が語る仏法の師」ロレンス・E・カーター、著 広田明美、訳 第三文明社・「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書 公立高校教師YouTuberが書いた 宗教編」山崎圭一 SBクリエイティブ ーこれから読む本ー ・「一…
【本】川上未映子『すべて真夜中の恋人たち』~どうして真夜中には光しかないのですか~
1、作品の概要 川上未映子の4作目の長編。 2011年刊行。 2、あらすじ 入江冬子は、フリーで校閲をして生計を立てている30代の独身女性。 これといった趣味もなく、人と繋がることも苦手でひっそりと日々を暮らしていた。 唯一、友人と呼べそうな人間は、仕事仲間で冬子とは反対に美人で主張が強い聖だけだった。 ほとんど、恋という恋も経験していなかった冬子だったが、偶然出会った三束さんに惹かれて彼との逢瀬の時間をたまらなく大切なものにかんじるようになる。 恋というにはあまりにひそやかな冬子の想いはどこにたどり着くのだろうか。 すべて真夜中の恋人たち (講談社文庫) 作者:川上 未映子 発売日: 201…
☆前書き、父親との関係を語る内容☆ 村上 春樹の新刊が出ました!! 「文藝春秋」2019年6月号に掲載されていた『猫を棄てる』ー父親についてかたるときーというエッセイです。 そろそろ短編集が刊行されるかなと思っていたら、エッセイのほうが先でしたね。 薄くて小さい本で100ページぐらいです、 挿絵も多くてさらっと読めますが、内容はなかなか濃くて満足でした。 エッセイ『職業としての小説家』でも感じましたが、随分と村上春樹自身の内面、考え方やパーソナルな部分について語っている内容だなと感じました。 元々、そんなにオープンな性格の方(いや、会ったことないけどw)ではないし、海外で暮らす時期も長かったの…
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ルパンの帰還 (講談社文庫) [ 横関 大 ]価格:814円(2022/10/3 15:30時点)感想(2件) 警視庁捜査一課で活躍する桜庭和馬。部下に配属された、別嬪の新人刑事は京都の老舗探偵事務所に生まれた北条美雲、23歳。ドジで愛嬌のある天才肌。バディを組んだふたりが直面したのは、和馬の妻子が巻き込まれたバスジャック事件だった。連続ドラマ化で話題沸騰の人気シリーズ新展開! 新キャラ登場の自己紹介的なエピソード。 泥棒一家の娘と警察一家の息子、紆余曲折の結果なんとか結ばれた二人。とはいえ真逆の立場にある二組の家族が分かり合えるはずもなく、両家の板挟みに苦心している模様..
【本】恩田陸『蜜蜂と遠雷』~世界が鳴っている。興奮に満ちた音楽という歓声で~
1、作品の概要 2016年に刊行された恩田陸の長編小説 幻冬舎のPR誌『星星峡』で2009年4月号~2013年12月号に連載。その後『PONTOON』で2014年1月号~2016年5月号まで連載された。 国際コンクールを舞台に、3人の天才ピアニストを中心に複数人の視点から描かれた。 第156回直木賞受賞、第14回本屋大賞受賞。 2019年10月にはスピンオフ『祝祭と予感』も刊行された。 松岡茉優主演で映画化され、2019年10月に公開された。 2、あらすじ 3年に芳ヶ江国際ピアノコンクールで邂逅する3人の天才ピアニスト達の物語。 パリでのオーディションで、急逝した偉大なピアニスト・ホフマンの風…
誰かの“大好き!”を知るのは楽しい 〜「キリン解剖記」を読んで
幼い頃からキリンが好きだった著者、キリンの解剖が舞い込むと全ての予定をキャンセルして馳せ参じます。彼女の”キリン愛”がビシビシ伝わります。そして、解剖を通じてキリンの首や筋肉の不思議が解明されていきます。さらに感銘を受けたのが「博物館のあり方」です。
【本】村上春樹『螢・納屋を焼く・その他の短編』~ノルウェイの森の基になった短編『螢』が収録~
1、作品の概要 1984年に刊行された短編集。 ノルウェイの森の基になった短編『螢』、韓国で2018年に映画化された『バーニング』の原作『納屋を焼く』などの5編が収録されている。 2、あらすじ ①螢 18歳の大学生「僕」は、学生寮でユーモアな同居人共にどちらかというと厭世的な学生生活を送っていた。 地元で自殺してしまった友人の彼女と偶然再会し、デートするようになる。 少しずつ距離が縮まっていくが、「彼女」の求めていたのは「誰か」であることを「僕」は知っていた。 ②納屋を焼く 2年前に31歳だった「僕」は、結婚パーティーで20歳のパントマイムを習っていた「彼女」と仲良くなり、時々会うようになる。…
【読書日記】『身近な人の死後の手続き 相続のプロが教える最善の進め方Q&A大全』
本日とりあげる本は『身近な人の死後の手続き 相続のプロが教える最善の進め方Q&A大全』(文響社)です。高齢の家族を持つ身なので、タイトルに惹かれて読んでみました。 『身近な人の死後の手続き 相続のプロ
私に似た人 (文庫) [ 貫井徳郎 ]価格:858円(2022/10/3 15:25時点)感想(2件) 小規模なテロが頻発するようになった日本。実行犯たちは一様に、冷たい社会に抵抗する《レジスタント》と称していた。テロに走る者、テロリストを追う者……それぞれの心象と日常のドラマを精巧に描いた、第151回直木賞候補作。 今まさに起こりえる近未来の話。舞台は小口テロが頻発するするようになった日本。それは遠い先の話ではなく、いまにも起きそうな話である。小口テロとは貧困層に位置する者達が、社会への抗議をこめて自爆テロを実行する。何か組織立って動いているわけでなく、あくまで個人の判断によ..
こんにちは。てんすけです。 読書好きです!! p-tenchan321.hatenablog.com 今年もたくさん読書を楽しみました。 今回の記事では今年読んだ本からぜひお勧めしたいものを紹介します!! 注意 今回の記事にはネタバレは含まれてはいませんが、一切の内容を見たくない方は目次のみ御覧ください。