メインカテゴリーを選択しなおす
こんばんは、柴犬です。小説を書かなくなってまだたったの2ヶ月なんですが、ずいぶん長い間、書いていないような気がします。これからまた書けるのかなぁなんて不安になったりしていますが、自分なりに優先順位があり、それを黙々とこなしている状態ですね。
1型糖尿病の女性と投資家の男性との物語。 女性の死を知らせるメールから始まり、最後はせつないながらも少し心が温まる締めになっていて一気に読んでしまった。 ...
1、作品の概要 『ユーチューバー』は、村上龍の長編小説。 2023年3月29日に幻冬舎より刊行された。 4編からなり、表題作の『ユーチューバー』は書下ろしで、あとの3編は文芸誌に掲載された。 169ページ。 有名な作家・矢崎健介は、ホテルで「世界一モテない男」と知り合い、ユーチューブの撮影をすることになるが・・・。 2、あらすじ ①ユーチューバー ホテルで作家の矢崎健介と知り合いになった「世界一モテない男」は、仕事を退職したあとユーチューバーをしていた。 話の弾みから彼のプロデュースでユーチューブに出演することになった矢崎は、これまでの女性遍歴を赤裸々にカメラの前で話し始める。 女性遍歴を振り…
歌は革命を起こせない。しかし歌は、自殺を止める力を持っている~村上龍の言葉
にほんブログ村 あなたにとって心の支えはどんなことですか。 ブログ訪問ありがとうございます。夢を実現させるために常にあなたと向き合っていくコーチング Tête…
この国には何でもある。だが、希望だけがない。村上龍著「希望の国のエクソダス」よりでは、何かどうにかできないのでしょうか。 多くの方が知っているように日本は2…
1、作品の概要 1976年に刊行された村上龍のデビュー作。 群像新人文学賞、芥川賞受賞。 村上龍が脚本で映画かもしている。 『限りなく透明に近いブルー』になる前のタイトルは『○○○○○にバターを』あまりに卑猥なので伏字。 新装版 限りなく透明に近いブルー (講談社文庫) 作者:村上 龍 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2009/04/15 メディア: ペーパーバック 2、あらすじ 米軍基地近くの福生に住む19歳のリュウは、クスリ、酒、女と放埒の日々を送っていた。 快楽の限りを尽くしていても、リュウの頭は覚め切っていて、何かをじっと待つように狂乱の日々を眺めていた。 黒人達と基地内のハウス…
【本】村上 龍『13歳のハローワーク』子供たちがこれからする仕事を考える時に
村上 龍が2003年に刊行した「13歳のハローワーク」の紹介です。 13歳ぐらいの子供向けにどういった職業があるかの紹介をした本です。 はまのゆかさんのイラストもほのぼのして可愛いですね。 写真は、2010年に刊行された改訂版「新13歳のハローワーク」です。 500ページ超えでほぼ図鑑レベルです。 元々、小説家の他に映画を撮ったり、キューバからバンドを呼んでプロモーターをしたりとマルチな村上龍でしたが、「あの金で何が買えたか」を1999年に出したころから経済に興味を持ち始めます。 「5分後の世界」「半島を出よ」なんかは経済から、軍事に興味を持った村上龍の感覚がそのまま小説に活かされている気がし…
1、作品の概要 『イン ザ・ミソスープ』は、1997年に読売新聞社より刊行された村上龍の長編小説。 1997年1月27日~7月31日まで、読売新聞の夕刊に連載された。 1998年に読売文学賞を受賞。 1998年に幻冬舎より文庫版(304ページ)が刊行された。 外国人向けの風俗街のアテンドをするケンジが、どこか奇妙なアメリカ人・フランクのアテンドをしたことで事件に巻き込まれていく。 2、あらすじ 英語が堪能な20歳のケンジは、英語力を活かして東京で外国人向けに風俗街をアテンドする仕事をしていた。 年の瀬の東京でアメリカ人のフランクから仕事を依頼されるが、奇妙な点が多く、嘘をついているような言動も…
【本】村上龍『MISSING 失われているもの』~幻想的な世界の中で、自己の深層心理へと潜っていく~
1、作品の概要 『MISSING 失われているもの』は、2020年3月に刊行された村上龍の長編小説。 村上龍が主催するメールマガジン『JMM』にて2013年~2019年に連載され、『新潮』2020年1月号に掲載された。 幻想小説のようでありながら、私小説的な内容でもあり、自身の母のことなどについて語られる内容となっている。 2、あらすじ 失われているものが何かを確かめるために女優の真理子と再会した「わたし」は、時空がねじ曲がったような奇妙な世界に紛れ込んでしまう。 タクシーに乗ってホテルに戻ることで正常な世界に戻ることができたが、不可解なで出来事が続き、「わたし」の意識は混迷を続けていた。 事…
【はてなインターネット文学賞】「わたしとインターネット」~中田英寿と村上龍。インターネットに見た個人がメディアになる時代の予感~
はてなインターネット文学賞「わたしとインターネット」 ☆サッカー界のスーパースター・中田英寿VSマスコミ☆ 時は、1997年。 日本サッカーはジョホールバルにて、なんとかW杯の切符をもぎ取りました。 最終予選の途中での監督解任。 格下の相手に取りこぼしながら、なんとかグループ2位を確保。 ギリギリの状況でのイラン戦で延長までもつれこんでの3-2の勝利。 その歴史的な名勝負でピッチ上で最も輝いた選手は当時20歳だった中田英寿でした。 初めてのW杯出場。 突如現れた若きスーパースター。 ピッチ上で年上の選手たちにも物怖じせず指示して時には声を荒げる異端とも言える中田にメディアは食いつきました。 た…
【本】村上龍『69 sixty nine』~おバカでポップな青春小説!!~
1、作品の概要 1987年に集英社から出版された村上龍の7作目の長編小説。 1969年の長崎を舞台に、自伝小説的に自身の高校時代をコミカルに描いている。 「MORE」に連載されていた。 2004年に脚本・宮藤官九郎、主演・妻夫木聡で映画化された。 2、あらすじ 長崎県佐世保の北高生・ケンは女にモテたいという理由で、親友のアダマ、岩瀬ら数人と高校をゲリラ的にバリケード封鎖するが、バレて停学処分を受けてしまう。 しかし、この事件をキッカケに天使のように綺麗な松井和子と仲良くなることができて有頂天なケンはフェスティバルを企画する。 音楽、映画、演劇などで構成されるフェスティバルを開催されるために奮闘…
【本】村上龍『コインロッカー・ベイビーズ』~聞こえるか?僕の、新しい歌だ~
1、作品の概要 『コインロッカー・ベイビーズ』は1980年に刊行された村上龍の長編小説。 書き下ろしで、上下巻で刊行された。 彼の3作目の作品で野間文芸新人賞を受賞した。 日本のサイバーパンク作品の先駆けとして、多くのクリエーターに影響を与えた。 2、あらすじ 母親にコインロッカーに捨てられながら、生き延びてこの世界に産声をあげたキクとハシ。 施設で育った2人は、長崎の廃鉱の島の桑山夫婦にもらわれて歪みと世界への憎悪を抱えながら高校生に成長する。 ハシの失踪をキッカケに上京し、「薬島」と名付けられた東京のスラムに潜入したキクはハシと再会する。 ハシは音楽の才能を生かして有名なシンガーになるが、…
【本】村上 龍『美しい時間 冬の花火』~たいせつな人と一緒に眺める一瞬の光~
1、作品の概要 『美しい時間 冬の花火』は村上龍の中編小説。 ネスカフェ プレジデント25周年を記念して書き下ろされた。 小池真理子『美しい時間 時の銀河』も同時に刊行された。 写真は横山孝一が担当した。 モナコで自殺した知人の最期の言葉「冬の花火」のメッセージを受けて、主人公の男は妻と旅に出る。 2、あらすじ 父の代から世話になっていた経済人の大垣さんが、モナコのカジノで大勝したあとに自殺をした。 主人公の初老の男は、彼からの最期のメッセージ「冬の花火」を受け取っていた。 成功者だった大垣さんが自殺した理由は? 彼の前に、大垣さんの年の離れた愛人・サオリが現れて彼はその真意を知り、妻と共に旅…
【読書】誰もが開けられる事のない箱の中に居るのかも!?/村上龍の『コインロッカー・ベイビーズ』
コインロッカーに捨てられた二人の乳児の破壊の物語は何度読んでも強烈。学生時代に読んだ村上龍『コインロッカー・ベイビーズ』を再読。考えてみるとこの小説の主人公だけじゃなく、我々も「何かの箱」、コインロッカーに囚われているのかもしれない...。
シニアライフ、小説に学ぶ豊かな老後 ・・・ 第5弾は 「55歳からのハローライフ」 村上 龍
前回、第4弾小説に学ぶ「おもかげ」に続き、村上龍さんの「55歳からのハローライフ」のご紹介です。55歳からのハローライフ 村上 龍村上龍さんは、まだ在学中の1976年に第75回芥川賞を「限りなく透明に近いブルー」で受賞、その他多くの受賞歴を
今月ももう最終日。過ぎてみれば大抵のことは ”あっという間" と表現しがちですが、その中でも2月の短さは群を抜いていると思います。昨日今日と、暖かな陽射しに春を感じています。ダウンを新しく買おうかどうか迷っていたくらい寒かったのが先週のこととは思えません。結