【本】中村文則『去年の冬、きみと別れ』~僕は化物になることに決めた~
1、作品の概要 『去年の冬、きみと別れ』は中村文則の長編小説。 書き下ろしで、2013年に幻冬舎から刊行された。 2014年本屋大賞候補。 2018年に岩田剛典主演で映画化された。 フリーライターの「僕」がある猟奇殺人事件の取材をするうちにその狂気のうちに飲み込まれていく・・・。 2、あらすじ フリーライターの「僕」は、2人の女性を殺して捕まったカメラマンの木原坂雄大の本を書くために直接取材を試みていた。 木原坂雄大は、2人の女性を燃え盛る炎で焼き殺した罪に問われていた。 まるで芥川龍之介の小説『地獄変』のように。 歪んだ創作欲と狂気は、K2の人形に結びつく。 人形師、木原坂の姉・朱里、そして…
2023/04/12 20:36