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大学で本を借りてきました!!山本有三を読んでみたいと唐突に思った時期があり、茨城大学図書館で探しました。個人的には文庫本で所有しておきたかったのですが、何処にも置いてない、売ってない、悲しい!!! ということで、大学図書館にあったとても古い
第二回川端康成青春文学賞入賞作品集「ペイデイの前の日に」桂文弱作 感想
少し前に森鴎外の博物館に行った際に、無料配布されていた第二回川端康成文学賞入賞作品集を貰ってきました。ずっと本棚にしまい込んでいたのですが、先日本棚を整理していた際に発見。普段近代文学ばかりを読んでいるので、現代文学に触れたいと思いつつ読み
10年間、大切なもの捨てられないもの遠ざけたいものを預かってくれる預かり屋さんの話ですただし店主は魔法使いの青年執事はオレンジ色のカラシという名の蝶ネクタイにベストを着た🐱お菓子作りが上手な猫さんなのですお店を訪れると、心にしみる飲み物ととびきり美味しい手作りのスイーツでもてなしてくれます🫖🥯お店を訪ねることになるのは小さな女の子からいい年の大人までいろいろです児童書の扱いになっていますが大人も読まないともったいない!この本は、NHKEテレ10分アニメ放映中の🍬 ふしぎ駄菓子屋銭天堂の原作者さんのシリーズものですアニメの銭天堂が面白いのでとりあえず3冊借りてみたところ1冊目を読み始めてほどなくまた大好きな本を見つけてしまったと思いました続きのシリーズ、番外編も含め全部に予約を入れているのですが回ってくるのが待ち...十年屋🫖/廣嶋玲子を読みました。
お久しぶりの投稿です。まさか五月の末頃にパソコンが壊れるなんて……。現代社会でネットにつなぐ機械が使えなくなるというのは本当に恐ろしいことです。 スマホがあれば基本的な生活はできるものです。ところが私の癖というか、ルーティンというか、ブログ
【本】江國香織『抱擁、あるいはライスには塩を』~風変わりな一族の愛と運命~
1、作品の概要 『抱擁、あるいはライスには塩を』は江國香織の長編小説。 2010年11月に単行本が集英社より刊行された。 単行本で600ページ。 2014年に文庫化されるにあたって、上下巻に分冊された。 「SPUR」2005年3月号~2009年6月号に連載された。 時代と視点を変えながら、連作短編のように語られたある一族の物語。 2、あらすじ 東京の広大な洋館に三世代10人で住む柳島家。 代々資産家の一族には、子供たちを学校に通わせない、後継ぎを遊学させるなど風変わりな風習があった。 ロシア人の祖母、結婚もせずに同居している叔父と叔母、そして4人兄弟のうち父と母が違う2人の異母兄弟・・・。 1…
君を守ろうとする猫の話/夏川草介著者の作品は「神様のカルテ」原作の映画を見たくらいで本を読むのは初めてですシリーズ1作目の「本を守ろうとする猫の話」とともに図書館に予約をしましたがシリーズ2作目のこちらが先に回ってきました主人公は喘息持ちの女子中学生著者は現役の医師でもあるため喘息の症状にも嘘はなくそのためファンタジーの冒険小説ですが臨場感があります文章は読みやすくこの小説の世界観はミヒャエル·エンデの「モモ」みたいだなと思いましたもしアニメーションで映画化されたらまたワクワクしそうですN/道尾秀介帯にも書かれてある通り物語の進む先が自分次第の長編小説読む順序を変えるとストーリーが全く違うものになるというお得な物語です津村記久子さんの「サキの忘れ物」に収録された小説「真夜中をさまようゲームブック」にもこの...初夏に読んだ2冊の本
週刊 読書案内 勢古浩爾「定年後に見たい映画130本」(平凡社新書)
勢古浩爾「定年後に見たい映画130本」(平凡社新書) 勢古浩爾という人は「まれにみるバカ」(洋泉社新書)で、20年ほど前にウケた人です。ボクは吉本隆明がらみの著作と、明治大学で橋川文三の門下だったと
とにかくお問合せが多い。 雨穴さんの「変な家」!! このところまた特に聞かれるようになった。 2024年3月に映画化してるから その名残みたいなものが時差でやって来たのかな? 「2023年最も売れた小説」とか、 かなり興味をそそるキャッチフレーズが付いてて、 つかみはオッケー。 ...
以前に読んだ『源氏物語解剖図鑑』が面白かったので、今度は百人一首をモチーフにした『百人一首解剖図鑑』を読んでみました。 和歌の現代語訳はもちろん、時代背景や自然現象を細かく解説。この和歌が読まれた背景にはこんなことが…、など意外な発見があり
松岡正剛「うたかたの国」(工作舎) 今回の読書案内は、久しぶりに読んだ、あの松岡正剛の工作舎本です。 松岡正剛「うたかたの国」(工作舎)ですね。上の表紙をご覧になればわかりますが、
『ブッダも笑う仏教のはなし』では、身近なもので仏教を教えてくれます。 笑い飯の哲夫さんが仏教好きというのは、なんとなく知っていました。が、まさか本を書くほど仏教ガチ勢だったとは…。 やはり本業がお笑い芸人さんだからか、文章のリズムがよく読み
『成瀬は天下を取りに行く』は、滋賀県大津市を舞台にした青春小説。さすが本屋大賞をぶっちぎりで受賞したのは伊達じゃない。新鮮な面白みのある作品でした。 『成瀬は天下を取りに行く』の最初の舞台は2020年。コロナ禍真っ最中です。イベントや行事は
週刊 読書案内 穂村弘×東直子「回転ドアは、順番に」(ちくま文庫)
穂村弘×東直子「回転ドアは、順番に」(ちくま文庫) 唐突ですが、あの小野小町にこんな和歌がありますよね。 恋ひわび しばしも寝ばや 夢のうちに 見ゆれば逢ひぬ 見ねば忘れぬ 「こひわび」なのか「おもひ
週刊 読書案内 池内紀「101冊の図書館」(丸善ライブラリー101)
池内紀「101冊の図書館」(丸善ライブラリー101) 本棚から転がり落ちて来たので案内しますね。2019年に亡くなってしまったドイツ文学者の池内紀さんが1990年代に「サンデー毎日」とか、茶道の雑誌だと思います
「あずかりやさん」シリーズ3冊目です今度の語り手はノミ(!)、原稿、古時計…サブタイトルにある「青い鳥」はルリビタキさんのことでした野鳥好きの私としては東京の商店街で冬鳥のルリビタキが冬を終えて囀ずっているというのが引っかかり、う~ん…と思ってしまいましたが読み終わる頃にはほんわかとしたいい時間が流れていましたうっかりこの3冊目を飛ばして4冊目を先に読んでしまったのですが4冊目の登場人物がこの本の中にも出てきますのでやはり順番に読むことをお勧めいたします(^○^) (6月10日読了) 🐦️あずかりやさん彼女の青い鳥/大山淳子を読みました。
立花隆「思索紀行 上」(ちくま文庫) 元町の古本屋さんの棚で、この本を見つけたときに、著者でである立花隆という希代のジャーナリストが2021年、80歳で亡くなったことをふと思い出しました。角栄と
最近の読書記録 柴田よしきさんの ワーキングガール・ウォーズ バリバリ働く女性たちの リアルな本音が書かれてあり 私もビジネスマンとして働き飛
【本】高瀬隼子『犬のかたちをしているもの』~わたしのほしいものは、子どもの形をしている~
1、作品の概要 『犬のかたちをしているもの』は、高瀬隼子の中編小説。 高瀬隼子のデビュー作品。 第43回すばる文学賞を受賞した。 2020年2月に集英社より単行本を刊行し、2022年8月に文庫本を刊行した。 文庫本で145ページ。 卵巣の病気を持つ女性が、彼氏の子供を身籠ったと見知らぬ女性から告げられる。 2、あらすじ 薫は、21歳の時に卵巣の腫瘍除去の手術を受け、4年前に再発していた。 彼女は、病気のこともあり付き合った男性と数か月するとセックスレスになってしっていた。 半同棲で3年以上付き合った郁也からある日呼び出されて、金を払ってセックスしたミナシロさんが身籠ったと告白される。 同席して…
1、作品の概要 『妊娠カレンダー』は小川洋子の中編小説。 1991年に文藝春秋より刊行された。 『妊娠カレンダー』『ドミトリィ』『夕暮れの給食室と雨のプール』の3編が収録された。 単行本で189ページ。 1990年に『妊娠カレンダー』で第104回芥川賞を受賞した。 アメリカの「ザ・ニューヨーカー」に『妊娠カレンダー』『夕暮れの給食室と雨のプール』が掲載された。 2、あらすじ ①妊娠カレンダー 子どものころに忍び込んで遊んでいた産婦人科のM病院。 姉は、赤子を身籠ると当然のようにM病院で診察を受けるようになった。 もともと精神的に問題を抱えて二階堂先生のところで治療を受けていた姉。 つわりに、そ…
岡田暁生「音楽の聴き方」(中公新書) 今回の案内は音楽学者、岡田暁生の「音楽の聴き方」(中公新書)です。下に目次を貼りましたが、この本自体は、ボクのような、まあ、ただ、ただ、ボンヤリ聴いてきて
週刊 読書案内 養老孟司×名越康文「二ホンという病」(日刊現代・講談社)
養老孟司×名越康文「二ホンという病」(日刊現代・講談社) 市民図書館の新刊の棚にありました。養老孟司と名越康文、元解剖学者と精神科医、まあ、お二人ともお医者さんですね、だから、まあ、「二ホンという病
『源氏物語解剖図鑑』と固いタイトルですが、決して難しくはありません。 これまで、私の『源氏物語』の知識は、主に漫画『あさきゆめみし』で得たものだけでした。 しかし2024年の大河ドラマ『光る君へ』放送に伴い、「もう少し源氏物語を知りたい…。
吉本隆明「ちひさな群への挨拶」「吉本隆明代表詩選」(思潮社)より 三泊した病室で天井をボンヤリ見ながら、周りから聞こえてくるうめき声やしわぶき、ときどき響き渡るモニターの発信音を聞きながら、何故か
週刊 読書案内 吉本隆明「廃人の歌」(「吉本隆明全詩集」思潮社)
吉本隆明「廃人の歌」(「吉本隆明全詩集」思潮社) 病院のベッドで、まあ、眠れない夜を過ごしながら思いだしたのは吉本隆明の詩でした。で、帰宅して、こんな本があることを思い出して、久しぶりに開きました
l 最近の読書記録 湊かなえさんの 山女日記 湊かなえさん 最近ハイキングに興味があるので 読んでいると実際に山に行ったかのような気持ちになりました。 山に普段行かれている方も、読んで
村上春樹「騎士団長殺し」(新潮社) まだ、高校生と教室で出逢っていたころの「読書案内」です。還暦を迎えようかという老人が15歳に語る機会があったころの語りですが、捨てるのも残念なので、少々直して
岡本かの子さんの短編『老妓抄』。作中に書かれたこの歌が好きで、折々に読み返しています。 年々にわが悲しみは深くして いよよ華やぐ命なりけり 岡本かの子とは 岡本かの子さんは芸術家・岡本太郎さんの母。そして、破天荒で壮絶な人生が浮かびます。(
猫は人間がいない時、何をしているのでしょうか。お昼寝?ごはん?それとも飼い主の知らない「どこか」へでかけていて、いつも素知らぬ顔で戻ってくるのかも…。 そんな空想を描いた絵本が『ねこはるすばん』です。 ご主人がでかけたあと、くつろいでいるか
乙女の本棚シリーズ『待つ』は太宰治の小説を今井キラさんがイラスト化。美麗で儚げな少女が「待つ」のは一体誰なのでしょう…? 『待つ』あらすじ 毎日、駅のベンチに佇んで「誰か」を待つ少女。彼女自身、待ち人が誰かわからない。 もし、その相手が現れ
50歳を越えた私が思うに子供の頃の自分は人間ではなかったと・・・こう書くと意味不明。正確性を持っていうならば人間的な子供でなかったということか・・・人を好きになったことすら人間性のそれではないと思う。この頃の私と接していた大人達はきっとこの子の将来を少なからず悲観したかもしれない。 今月3冊目の本を読み終えました。「カレーライス・教室で出会った重松清」重松清・著・新潮文庫です。本棚からの再読です...
ストーリーとしての競争戦略 / 楠木 建 今回の紹介本『ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件』は早朝のウォーキングでaudibleで購入し、2週間ほどかけて聴きました。 抑揚のあるナレーションがさらに体系立てて、ビジネス戦略書の入
滝口悠生「水平線」(新潮社) 今回、案内するのは滝口悠生の新しい作品で「水平線」(新潮社)です。 昨年(2023年)一番記憶に残ったのがこの作品でした。昨年の夏ごろだったかに読み終えて、傑作だと思
GW明けから肩こりがひどくなって体がだるく、眼精疲労で目の周りが常にモヤっとしていて寝込むほどではないんだけど、寝てる時以外はだるい!!たまらず金曜日お休みを取って、整体に駆け込みました初めてのところで初めての人におすすめのコースにしてみた
週刊 読書案内 村上春樹「村上春樹 翻訳 ほとんど全仕事」(中央公論新社)
村上春樹「村上春樹 翻訳 ほとんど全仕事」(中央公論新社) 今日は、2017年に出された「村上春樹翻訳ほとんど全仕事」(中央公論新社)の案内です。目次 まえがき 翻訳作品クロニクル一九八一 - 二〇
文学フリマで本を売った収入以上に散財して、今月の食事がひもじくなりつつある大学生です。でも、本があれば十分満足してしまうのが、この生活の恐ろしいところ。本を読んでいるといろいろな感情が湧き上がります。今日は文学フリマで買った「REM」につい
【読書日記】『天と地の守り人』3部作を読了しました✨【上橋菜穂子】
アニメにもなっていて、実写版もある上橋菜穂子さんの守り人シリーズ。 本編は10巻なのですが、そのラスト3巻『天と地の守り人 1〜3部』を、1日1冊というものすごい勢いで読み終わりました! そんな猛スピードで読み進まずにはいられないほど、めっちゃ面白かったです✨ これってジャンルはファンタジー? 児童文学の賞も受賞しているけど、児童文学? ジャンルはよくわかりませんが、個人の運命に国家の運命をからめた、かなり骨太なストーリーでした。 人物&心理描写も、メイン・メンバーはもちろん敵方も丁寧です。 児童も読むかもしれませんが、大人な私も充分に楽しめました✨ 読み終わってしまったのが、残念なくらいです…
週刊 読書案内 村上春樹 柴田元幸「翻訳夜話2 サリンジャー戦記」(文春新書)
村上春樹 柴田元幸「翻訳夜話2 サリンジャー戦記」(文春新書) ここのところ、サリンジャーが再、再、再、・・・噴火しています。まあ、もちろん、個人的な話ですが、ボクの中でのサリンジャー・ブーム
1、作品の概要 『五分後の世界』は村上龍の長編小説。 1994年3月に幻冬舎より刊行された。 書下ろし。 文庫本で293ページ。 続編に『ヒュウガ・ウィルス 五分後の世界Ⅱ』が刊行されている。 2001年に同名で、PS2でゲーム化され、監修・原作を作者の村上龍が務めた。 人口26万人に減り分割統治された異世界の日本でゲリラとして地下に潜伏しながら国連と戦い続ける国民兵士たち、そこへ五分後の異世界から小田桐が迷い込む。 2、あらすじ ジョギングをしていた小田桐は、いつの間にか五分後の異世界に迷い込み、スパイの嫌疑をかけられて投獄される。 そこはロシア、アメリカ、イギリス、中国に分割統治された異世…
心がちょっと痛んでいるときにじんわり効く本|2024年再開したこと
40代くらいから人に言われたちょっとした言葉や自分が何気なく口にした一言遊びに行って、飲みに行ってとても楽しかったはずなのに思い返すのはそんなことばかりで知らないうちに人を傷つけていたりなんでもない一言に深く傷ついたりするならひとりでいるの
週刊 読書案内 谷川俊太郎「みみをすます」 中村稔「現代詩人論 下」(青土社)より
谷川俊太郎「みみをすます」 中村稔「現代詩人論 下」(青土社)より 中村稔の「現代詩人論」(青土社)の下巻です。上巻もそうでしたが700ページを越える大著です。下巻では飯島耕一、清岡卓行、吉岡実、
1、作品の概要 『センセイの鞄』は川上弘美の長編小説。 2001年6月に刊行された。 『太陽』に1999年7月号~2000年12月号に連載された。 文庫本で289ページ。 第37回谷崎潤一郎賞を受賞した。 2003年にWOWOWの「ドラマW」の第1作としてドラマ化され、ツキコ役を小泉今日子、センセイ役を柄本明が務めた。 30代の独身女性が、かつて高校で国語を教えていた30歳離れた教師に偶然再会し、少しずつ距離を縮めていく。 2、あらすじ 37歳の独身女性・大町月子は、行きつけの居酒屋で高校生の時に国語を教わっていた松本春綱先生と再会する。 30歳年上の先生は、折り目正しく真面目な人ながら、どこ…
100days 100bookcovers Challenge備忘録 (81日目~90日目)
100days 100bookcovers Challenge備忘録 (81日目~90日目) コロナが蔓延し始めた2020年の5月に友達と始めた「ブックカヴァーチャレンジ」の備忘録です。当時、フェイスブック上とかで「7デイズ・7ブッ
週刊 読書案内 乗代雄介「掠れうる星たちの実験」(国書刊行会)
乗代雄介「掠れうる星たちの実験」(国書刊行会) 乗代雄介という作家にはまっています。まあ、何が面白いのかよくわからないままなのですが、とりあえずみんな読んでみようか!? というはまり方です