対不明体用人型防衛兵器コア
秒針が時を刻んでいる。一つの呼吸が終わる間もなく、秒針は次のメモリに進み、今という瞬間は過去になった。タクミはスチールの棚の上に置かれていたヒューリスティックグラスをとって掛けた。ヒューリスティックグラスを通しての世界は、緑色の様々な補助線によって補助されていた。視界の右上にあるやはり緑色で縁取られた枠の中に「おはよう」とナミからのメッセージが入った。タクミは「おはよう」と呟くと、その言葉が視界の...
2023/10/27 15:01
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