【本】遠野遥『浮遊』~交錯する虚構と現実~
1、作品の概要 『浮遊』は遠野遥の中編小説。 2023年1月に刊行された。 単行本で137ページ。 「文藝」2022年秋季号に掲載された。 装画が槇本惠。 ゲームの世界と、現実の世界が交じりあうように交錯していく。 2、あらすじ 高校生のふうかは、父親ほど歳の離れた「碧くん」と同棲している。 彼女がはじめたホラーゲーム『浮遊』は、生前の記憶を失くした幽霊が悪霊から逃れながら、自分の記憶を取り戻すゲーム。 ゲームの世界は現実にリンクし混じりあっていく。 浮遊 作者:遠野遥 河出書房新社 Amazon 3、この作品に対する思い入れ、読んだキッカケ 遠野遥は気になる新進気鋭の作家で、デビュー作の『改…
2024/02/23 21:37