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「倒産続きの彼女」新川帆立著、宝島社文庫、2022年10月倒産続きの彼女(宝島社文庫)新川帆立宝島社転職するたびに勤務先が倒産する女性が勤める会社で起きた事件を、企業法務担当の女性弁護士が調査して解決に導くミステリー。作者は新川帆立。帯に「元彼の遺言状続編」とありますが、「元彼の遺言状」で主人公だった剣持麗子は本作では脇役。代わりに後輩の美馬玉子が主人公。また、同じミステリーでも「元彼の遺言状」はユーモアの要素が強かった記憶ですが、本作はヒューマンサスペンス的な要素が強いように感じました。企業間の契約書の条文を締結直前で差し替える話が出てきます。自分が過去・現在勤めた会社だと、締結直前で差し替えられても絶対気づけるんだっけ?と、ストーリーと直接関係のないことが読んでる間気になってしまいました。関連エントリ...倒産続きの彼女
紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人 歌田年(宝島社文庫)
今年になって「紙鑑定士」シリーズの第二弾が出版された。それを読む下準備として一作目の「模型の家の殺人」(宝島社)を再読するところから始めて、書評も書いた。そうこうするうちに、SeeSaaブログでは、ツイッターなどのSNSと連動して投稿記事の紹介ツイートができる事に遅ればせなが…
「元彼の遺言状」新川帆立著、宝島社文庫、2021年10月元彼の遺言状新川帆立宝島社金に貪欲な28歳の女性弁護士・剣持麗子が、30歳で亡くなった元彼・森川栄治の死の真相を探るユーモアミステリー。元彼の遺言状には「一.僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」などと書かれていたことから、犯人を名乗る人が多数現れ、麗子はそのうちの一人、篠田の代理人となります。また栄治は「元カノリスト」を作成しており、その中に麗子の名前もあったことから、話がややこしくなります。序盤は突飛ですが、結末は論理的。1991年テキサス州生まれの女性で、東大法学部卒の弁護士という著者の経歴にも納得の内容でした。フジテレビ2022年4月期月曜9時枠でドラマ化されたのも、本書を手に取った大きな要因。初回放送を見ましたが、綾瀬はるかは剣持麗子のイメージにぴ...元彼の遺言状(書籍)