北海道車中泊プラプラ日記6月29日土曜日旅14日目
朝、蝉の声で目が覚めた。こいつら一晩中鳴いていたのではないか。 さっそく朝風呂に入った。 実に気持ちの良い湯であった。 よく「昭和レトロ」とか「時が止まってしまったような」なんて言われるが、実際この温泉宿は昭和で時間が止まっている。 ここだけすっぽりとドームで覆われて外界と隔絶された異世界のようだ。 部屋のしつらえもお風呂もすべてが昭和のままだ。 携帯は圏外でテレビはBSのみ。 ここは冬は営業しているのかと聞くと、「もちろん営業しているよ」とのこと。 冬の方がお客さんは多いそうだ。この湯には冬にこそ入ってみたい気がするが冬にこの山道を車で来る自信はない。 そんな話をすると、周りに農地があり出荷の兼ね合いもあるので、除雪はきちんとしてくれるらしい。 「どっちにしても凍っているから滑るけどね、あはは」と笑っていた。 オーナーさんだか管理人だか分からないが不思議なおじちゃんのいる不思議な温泉だった。
2024/07/30 20:15