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✚残067話 影はいつでもすぐそこに(1)✚ 夜が明けた。 あれほど激しく降り注いだ雨も明け方には勢いを弱め、日の昇る時分にはもうすっかりと上がっていた。 青く茂る葉からは一粒、また一粒と雨露あまつゆが零れ、鳥たちのさえずりがしんと静まる
ꕤ୭* short story ꕤ୭*ステージに立つ私の視線の先には、いつもと変わらない景色があった。色とりどりのペンライトが揺れ、観客の熱気が肌を刺す。でも、今日はいつもと違う。客席の一角、ひときわ輝く星のような瞳が私を見つめている。それは、私の恋人。軍のパイロットである彼は、多忙な任務の合間を縫って、私の高校の学園祭に駆けつけてくれた。初めて彼と出会ったのは、軍の航空ショーだった。空を舞う彼の機体に、私は一瞬で...
恋愛小説作家「愛川耀」のネコ日記: 作家ネコちゃん、群馬県の伊香保温泉にプチ旅行。1日目は伊香保ロープウェイの展望を楽しみ石段街で名物太麺うどん。竹久夢二記…
恋愛小説作家「愛川耀」のネコ日記: 作家ネコちゃん、群馬県の伊香保温泉にプチ旅行。伊香保ロープウェイ展望台から絶景眺望を楽しみ、石段街で太麺ランチでした。 …
ꕤ୭* short story ꕤ୭*きらびやかな照明、熱狂的なファンの声援。ステージに立つアイドル、おる子は、その中心で微かな孤独を感じていた。今夜のライブは特別な意味を持つ。軍のパイロットである恋人が遠い宇宙で任務についていることを、彼女は知っていた。「この歌を、遠く離れた場所にいる、大切な人に捧げます。」おる子はそう言って、予定にはなかった曲「星海人魚」を歌い始めた。ステージの背後に設置された巨大な立体スクリ...
~ 追憶 武仲 ~ 「ねえ……、 色々思い出しながら話してたら、何か怖くなって来ちゃった……」 サリの声と目は明らかに、 何かを怖がって居るようには感じられなかったのだけれど、 きっと大義名分、 或いは、普通に言い訳と言ってしまっても良いか?……、 それが欲しかったのだろうと思い、 「あ、うん、ゴメンね……、嫌なこと思い出させてしまって……」 と、 一応サリの芝居に乗っかってから、 さっきの続きを始めることにした。 ・・・・・・・・・・・・・・・ サリはまた語り出す。 あれは月明かりが眩しく感じられるほどの、明るい夜だった......。 「満月の夜は犯罪が多いと聞いたことも在って、 不安を感じ…
恋愛小説作家「愛川耀」のネコ日記: 作家ネコちゃん、3月の旅は近場(?)温泉です。テレビドラマ等にも登場する群馬県の伊香保へ行くことに。新宿バスタからの直行…
🍀コイウタ32🍀Millennium Jail🐍~千年牢獄~
ꕤ୭* short story ꕤ୭*黄金の玉座に腰かけ、女神は退屈を持て余していた。広大な砂漠にそびえ立つピラミッドは、彼女の牢獄。永遠にも思える時の中で、女神はただ一人、孤独を慰めていた。「ああ、またこの時が来たわ」女神は自嘲気味に呟き、指先で自身の身体をなぞり始めた。快感にほんのり赤らむ頬、砂の如くサラサラとした肌、宝石のように輝く瞳、そして何よりも彼女を象徴するのは、その圧倒的な美貌だった。しかし、どれほど...
~ 追憶 武仲 ~ どうやらタイミングが悪かったらしく、 サリが言葉を詰まらせてしまったので、 「あ、ゴメンゴメン、あとでいいよ」 と言って、 一回終わらせることにした。 スピードを上げると、 後で良いと言ったのにサリが何か喋ろうとしたので、 俺は気を使い、 手でサリのくちを塞いで喋ることが出来ないようにしてあげた。 そして更にスピードを上げる……。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 一回終わらせてから少しだけ待って、 もう話せるかな?と思ったので、俺はもう一度尋ねた。 「ねえ、ここに来る女の子達って、どういう女の子達なの?」 サリはまだ少しぼ~っとした感じだったけど、 「ここに来る女の子達は、…
🍀コイウタ31🍀星空キャンディ.キス☆~恋のロケット カウントゼロ~
ꕤ୭* short story ꕤ୭*きらめく光のステージ。無数のペンライトが、まるで星空のように揺れていた。私の心臓は、まるでロケットのカウントダウンのように、ドキドキと高鳴っている。今日、私はデビューする。デビュー曲「星空キャンディ・キス」のイントロが流れ出す。この歌は、私が初めて作詞した、大切な曲。歌詞に込めたのは、届かないかもしれない、でもどうしても伝えたい、あなたへの想い。初めてあなたを見たのは、軍の広報...
恋愛小説作家「愛川耀」のネコ日記: 四谷に住む作家ネコちゃん、着物で丸の内へ。日本橋三越で仕立てた寒色の小紋を初めて着ました! 小紋に描かれている紅い花の…
Dream31.セルフ封印を編み出した!2 「え、ちょっと待って、ホントに良いの?」 封印か消滅かを迫っている側にもかかわらず、夢魔の真意が掴めなくて動揺してしまう。 けれど夢魔は、もう迷いのない瞳で私を見上げた。「良いんです。自分で分から
~ 追憶 武仲 ~ そしてその女の子は……、 懇願するような目で、あいつのことを見た。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 俺がここに住むようになって初めての、 由子さんがバイトに出かける夜のことだった。 「もしも今夜誰か女の子が来たら、すきにしていいから。 あ、でもサリが来たときだけは、掃除しろって言ってやって。 あいつは掃除が上手い」 初めて聞く名前だったけれど、誰がサリなのかはすぐに解ったので、 「了解」 と、 そう言って俺はバイトに行く由子さんを見送った。 その日の夜にサリは来ず、 他の、初めて見る女の子が来た。 「誰?由子さんは?」 と、 そう問われたので、 「今夜はバイトに行ってるんだ…
恋愛小説作家「愛川耀」のネコ日記: 四谷に住むネコちゃん、山形雪見旅行から戻り、久し振りに近所の新宿御苑を散策しました。暖かい週末の御苑には多くのピクニック…
🍀コイウタ30🍀震えるピアノ🎹 ~You're mine, tonight~
ꕤ୭* short story ꕤ୭*ねぇ、覚悟はいい?あの夜、初めて目が合った瞬間から、あなたはまるで迷子の仔猫みたいだったわ。潤んだ瞳で私を見つめて、何かを欲しがっているようで…。そんなあなたを見ていると、ゾクゾクするの。でもね、まだダメ。夜は始まったばかり。焦らされるあなた、まるで私の手のひらで転がされているみたい。アメとムチ、どちらがお好み?もっと上手に鳴いてみせて?あなたの震える身体、本当に美しい。この甘い...
恋愛小説作家「愛川耀」のネコ日記: 四谷に住む作家ネコちゃん、ボーイフレンドのワンちゃんと深大寺だるま市に行きました。先日深大寺蕎麦を食べたので今回は「むさ…
~ 追憶 武仲 ~ 俺の身体をするりと避けて、黙って部屋に入って行った女の子は、 ベッドに腰掛けて本を読んで居たあいつの前へ行って、 当たり前の様に、短いスカートの裾を持ち上げた。 下着は身につけて居ない。 前来た時と、同じだ......。 小さな動きのひとつひとつや、 細かな台詞まで、 全て覚えてしまって居る、 何度も何度も見返した、大好きな映画のワンシーンみたいに感じた。 あいつはまだ、女の子が傍に来て居ることに気付いては居ない。 いや……、 気付いて居ないふりをして居るだけか?……。 女の子が、そのままの姿であいつにもう一歩近付く……。 女の子が持ち上げているスカートが、 あいつの視線の…
ꕤ୭* short story ꕤ୭*ねえ、今夜はどうだった?あなたの瞳に、私が映る瞬間。その熱を、私は確かに感じた。月の光だけが、私たちを照らす部屋。そこは、二人だけの秘密の遊戯場(あそびば)。あなたの吐息が、私の肌を撫でる。その度に、私の奥底が疼くの。「わたしと遊ぼうよ?」耳元で囁く。あなたの瞳。もう、逃げられないと悟った顔。たまらなく、愛おしかった。「あなたが欲しがってたものをあげる。」あなたの心の奥底。欲しい...
恋愛小説作家「愛川耀」のネコ日記: 四谷に住む作家ネコちゃん、雛祭りシーズンの女子会ランチに、芥子色の瓢箪飛び柄小紋の着物にクラシックな「菊花松皮菱紋様」の…
✚残066話 雨の夜の再会(5)✚ 「エルっ?」 背後から二つの声がエルフェリスの名を呼んでいる。 けれどもその声はもはやエルフェリスの耳には届いていなかった。 ただただ、回廊かいろうの向こうに消えた影だけを追っていたエルフェリスには
~ 追憶 武仲 ~ インターホンが鳴ったので見に行くと、 女の子が立って居た。 知って居る顔だった。 前にもここへ来たことが在る女の子だ。 「由子さんは?」 「今夜はバイトだよ」 と、 俺がそう答えたらその女の子は、 俺の身体をするりと避けて、 黙って部屋に入って行った。 由子さんとつきあうようになってから、 というか、 初めてこの、由子さんのタトゥースタジオ兼自宅に 連れてこられたときから、 ここが俺の住む場所になった。 由子さんが、 そうしろと言ってくれたのだ。 俺はもう、パンを盗むこともしなくて良くなった。 これも、由子さんがそうしろと言ってくれたのだ。 「対価は貰うけどな」 そう言って…
恋愛小説作家「愛川耀」のネコ日記: 作家ネコちゃん、山形の雪見旅行は1日目に銀山温泉を訪れ瀬見温泉「観松館」に宿泊。2日目は最上川下り、酒田で寿司ランチ、鶴…
🍀コイウタ28🍀雛菊のレディ🌸~雛祭りの夜にキミに雛菊の花束を~
ꕤ୭* short story ꕤ୭*ひな祭りの夜、雛人形の灯りの中で、あなたのことを考えていました。幼い頃から憧れていたお雛様。あでやかで、優雅で、いつか私もあんな風になれたらと夢見ていました。あなたと出会って、少しだけ、その夢に近づけたような気がします。初めて話した帰り道、ドキドキして、まるで違う世界の扉を開けたみたいでした。あなたの優しい笑顔、物静かな眼差し、そして、私の好きなものを「僕も好きだよ」と言ってく...
恋愛小説作家「愛川耀」のネコ日記: 作家ネコちゃん、山形の雪見旅行は1日目に銀山温泉を訪れ瀬見温泉「観松館」に宿泊しました。2日目は最上川下り、酒田で寿司ラ…
~ 追憶 由子 ~ 私が喋り終える前に、 ターゲットの男は両耳を押さえて蹲り、 すぐSP達に隠されて見えなくなった。 路面に残る鮮やかな赤色だけが、 ターゲットの存在を、 忘れさせないポイントだった。 契約して居る企業から、 ある企業のトップを脅かして欲しいという依頼が入った。 方法は問わないが、 いつでもお前を消せるのだということを、 しっかりとその男の記憶に刻みつけてやって欲しいとのこと。 ターゲットの現れる場所と日時は事前に聞いて居た。 その日は大きな会合が開かれるのだという。 ターゲットが会場から出て、 車まで歩く短い時間に、 依頼内容を遂行しなければならない。 実弾を装填し、 安全装…
🍀コイウタ27🍀SWEET NIGHTMARE🌙 ~キミはワタシの眷属~
ꕤ୭* short story ꕤ୭*おめでとう。今日からキミは、私のもの。満月の夜、初めて君を見つけた時から、私の心は決まっていた。人間の姿であなたに近づいたのは、全てキミを手に入れるため。でもね、罠にかかっていたのは、キミだけじゃないの。私も、キミという魅力に囚われていたの。今宵、キミは私のもの。もっとキミのことを知りたい。キミの全てを独り占めしたい。満月の夜、二人だけの世界に閉じ込めて、永遠に一緒にいたい。ね...
恋愛小説作家「愛川耀」のネコ日記: 作家ネコちゃん、山形の銀山温泉を訪れ瀬見温泉「観松館」に宿泊しました。ホテルの部屋からの小国川の雪景色が絶景です。 …
Dream30.セルフ封印を編み出した! 私の不用意な一言で夢魔が泣いてしまったが、なんとか一生懸命みんな(主にリュイ)で宥なだめて泣き止ませることに成功した。 はぁ……めんどくさい。 心の底からそう思ったが、それを口にするとまた泣いてし
恋愛小説作家「愛川耀」のネコ日記: 作家ネコちゃん、今年の雪見の旅は山形です。山形新幹線つばさは仙台行きの東北新幹線やまびこに連結、福島で切り離されます。 …
~ 追憶 バーテンダー ~ 最中女がくちを開く。 「由子のヤツ……、随分…と……愉しそう…だ…ね……。 武仲君も…元気そうで……よかっ……た……...」 「前にも言ったろ? 死体が急に喋りだしたらびっくりするからやめろって……」 死体は声を出さずに笑った。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 翌日の朝学校で、 教室に入ると武仲と目が合ったのだが、 何故か武仲は、 スっと視線を逸らした……。 私は、 そのまま机に突っ伏して狸寝入りを決め込もうとした武仲の頭を掴み、 強制的に目を合わさせた。 「何故目を逸らす?」 「……な…なんていうか……、もしかしたら……、 お前が、怒ってるんじゃないかと……、思っ…
ちょっと、年度末ということもあり職場の棚卸しやなんかでしばらく書けそうもないので『備忘録』でお茶を濁す今日このごろただの手抜きブログなのでスルーしちゃってくだ…
ꕤ୭* short story ꕤ୭*第1章:再会「敵軍、接近!数、不明!」ブリッジに響くアラート音。私はコクピットのシートに体を沈め、目の前のモニターに映し出された敵影を見つめた。その中の1機、赤と白に塗装された軍用ギアが私の目を引く。「まさか…」胸が締め付けられるような痛みに、息が詰まる。「あの動き…そんな…彼の機体…?」コクピットの隅には、彼から貰ったシルバーのペンダントが揺れていた。その隣には、色褪せた1枚の写真。...
🍀コイウタ25🍀オリオンの三ツ星✩.*˚ ~あなたとわたしと……~
ꕤ୭* short story ꕤ୭*ねえ、あのね、オリオンの三ツ星って、なんだか私たちみたいだなって、ふと思ったんだ。一番星があなたで、二番星がわたし。そして、三番星が…あなたとの未来を考えると、胸の中に小さな光が灯るの。それはまだぼんやりとした光だけど、確かにここで輝いている。あなたに伝えたい。でも、怖い。この幸せが壊れてしまうかもしれない。そんな不安が、私をためらわせるの。私のお腹の中に、小さな命が育ってる。あ...
~ 追憶 バーテンダー ~ 私は、女との会話を終え、 電話を置いたところで台所へと向かった。 正直かなりお腹が空いて居たので、 冷蔵庫に何か無いか見に行こうと思ったのだ......。 果たして、冷蔵庫の扉を開けた私は 愕然として居た。 由子の冷蔵庫にはビールがパンパンに詰まって居り、 食べ物といえば 使いかけのバターしか確認出来なかったからだ……。 私がそっと冷蔵庫の扉を閉めると、 私の腹が、また グウ…、と、鳴ったがその音は、 ドアノブをガチャガチャする音にマスキングされた。 一応のぞき穴で確認してから鍵を開けると、 女はすぐ私に抱きつき、口付けて来た。 隣の部屋からは、由子のうるさい声が聞…
恋愛小説作家「愛川耀」のネコ日記: 四谷に住む作家ネコちゃん、寿光織の御召着物に花織調西陣織名古屋帯「花衣」でお茶のお稽古に。寒い日だったので母に譲られた藤…
~ 追憶 バーテンダー ~ 途中で止まった台詞を由子が引き受ける……。 「わたしさ、今あんまりお腹空いてないからこれも食べなよ」 私も由子と同じように武仲に、 バタートーストを差し出して、軽く二回ほど頷いた。 結局食パン二斤分のバタートーストを一人でたいらげた武仲は、 とても幸せそうな顔をして居た。 この、とても幸せそうな顔をして居る少年は……、 ひとごろし なので在る......。 由子が大きなあくびをして、 おもむろに服を脱ぎだした。 今度は武仲も目を逸らさない。 由子は武仲が腰掛けて居るベッドにするりと横たわり、 「わたしちょっと仮眠とるからさぁ、あの女呼んどいてよ」 そう言って私に電話…
ひさびさの備忘録今回は『彼目線』のお話でまとめてみました私のお話の真壁くんは原作の5割増し(もっとかな?)くらい甘い気がするので、ちょっとコレじゃないって思わ…
🍀コイウタ24🍀LOVEMITER💣 ~My heart is DYNAMITE ~
ꕤ୭* short story ꕤ୭*お昼休みはいつもそわそわする。11時40分、そっとデスクを抜け出してロッカールームへ。鏡の前でメイクチェック。ほんのりピンクのチークが今日の私のお気に入り。11時50分、チャイム前に会社を抜け出す。人波を追い越して駅前広場へ。いつもの場所にいつもの車、彼のキッチンカーを見つけた。長い行列に急いで駆け寄る。心臓がドキドキする。走ってきたから?ううん、彼がいるからだ。「いらっしゃいませ」彼...
恋愛小説作家「愛川耀」のネコ日記: 四谷に住む作家ネコちゃん、親戚のMちゃん一家と横浜ランチです。初めてJR(根岸線)桜木町駅で下車。 駅前のショッピング…
~ 追憶 バーテンダー ~ 図太かったり 普通だったり ピュアだったり……、 わけわかんないな、こいつ……、 と、 そう思った。 天井近くに在る、光を取り入れるための窓を見上げた先には、 雲間に見え隠れする幾つかの星が、 まるでゆっくりと 自らの力で……………… 点滅して居るかのように見えた………………。 「腹減ってんだろ?パンしか無いけど食べるか?」 「え?あ、良いんですか? はい、食べたいです。パン………、 好きです………………」 由子は全身刺青の長身で、 目付きは鋭め。 一見かなり恐い感じだが、 実はとても優しい。 それにしても武仲……。 不思議な奴だ……。 由子のヴィジュアルを見ても全…
ꕤ୭* short story ꕤ୭*日記を開く。昨日、あんなことがあったなんて、まだ夢みたい。隣には彼の寝顔。すーっと穏やかな呼吸をしている。そっと頬に触れてみる。温かい。本当に、一緒にいるんだ。昨夜は、初めてだった。戸惑いと緊張でドキドキしたけど、それ以上に、彼の優しさに包まれて、幸せだった。でも、ふと不安になる。私たちは、これからどうなるんだろう?彼と一緒にいると、心が騒めき出す。ドキドキしたり、切なくなった...
恋愛小説作家「愛川耀」のネコ日記: 四谷に住む作家ネコちゃん、ボーイフレンドのワンちゃんの誕生日を赤坂で祝います。藤色の色無地着物に一番自慢の(高価な?)川…
~ 追憶 バーテンダー ~ 由子が大急ぎで表へ出て、 扉が閉まると同時に武仲がむくりと起き上がった。 長めの眠りから覚めた武仲の第一声は、 「お前、婦警さんともつきあってんの?」 だった。 「疲れたろ?シャワーでも浴びてくれば?」 ここが、まるで自分の家で在るかのように私が言うと、 武仲は、 「え?いいの?サンキュー」 そう言ってシャワールームに入っていった。 武仲は、間違いなくここが私の家だと思って居るだろう。 明らかに……、湯船に湯を張る音が聞こえてきた。 私は確か……、 「シャワーでも浴びてくれば?」 と、 そう言っただけのはずなのだか……。 しかし、 特に嫌な気はしなかった。 無駄に気…
※いや、今日2月20日は『夫婦円満の日』って聞きまして(だからなに?って感じですが)即興中の即興なんで、いつにも増して薄っぺらい内容です中学生の愛良ちゃん目線…
会社の先輩・紀藤に誘われ、スキーに行った里谷は、紀藤の恋人が連れて来た友人・春香と出会い、交際に発展する。しかし、ある日のデート中、春香が突然紳士に腕をつかまれ、「美奈子。よくも騙したな!」と言われる。どうやら、新宿歌舞伎町のホステスと勘違いされたようなのだが、好奇心に負けた里谷は新宿歌舞伎町の店へ行き、春香そっくりのホステス・美奈子と出会う。