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Doutonbori,ChuoWard,OsakaCityさてさて、法善寺横丁を後にしたワタクシは、すぐ北側にある「道頓堀」へとやって来ました。道頓堀の名は、慶長17年(1612)に私財をなげうって川を開削した安井道頓(やすい・どうとん)の名前に由来します。その後、芝居や歌舞伎の娯楽の街として栄え、現在は多くの飲食店が集まる人気の観光地となっています。そして、道頓堀の飲食店の特徴が、とにかくド派手な看板が多いことなんですよ。「しばいたろか!!」というたこ焼きのお店です。看板はともかく、「しばいたろか!!」という屋号はどうなんですかねぇ。明治製菓の「カールおじさん」ですな。大阪ではまだカールは販売されています。関東の方ではカールって販売されてないんですよね。東日本では売れ行きが悪かったのですかねぇ。これは有...ド派手!!-大阪市中央区:道頓堀
秋田県の上小阿仁村。ただでさえ少子高齢化により人口減少の激しい秋田県のなかで、もっと人口が少なく、かつ高齢化率が高い自治体である。村はの町とは断絶した山間にあり、冬は雪に埋もれる豪雪地帯でもある。村の面積の90%以上が山林原野となっている。自殺者の発生率が異様に高い村でもあったが、色々な対策が取られ近年は大幅に改善した。また一時期、全国ニュースで話題になったのは、医師問題である。村には病院はないが、村営の診療所が設けられている。ここに医師が一名常駐することになる。今から十数年前に、この診療所の医師が次から次に辞めるという問題が発生した。長くて1年、短い人では一ヶ月。陰惨な医師虐めが横行したという噂であった。事の真偽は不明だが、年収1500万円という医師の収入(村からの報酬)に地域住民が反発したという話だっ...秋田県の最も過疎が進んだ村
HouzenjiAlley,ChuoWard,OsakaCityさてさて、大阪を代表する繁華街である難波の町を、ワタクシは北に向かって歩いていました。商店街になんとも不思議な、いや、奇妙奇天烈な自転車が停まっていました。誰かが乗ってきて、この場所に停めたと思われるのですが、どうしてこんなデコレーションをしているのでしょうか。そう思ってこの自転車を眺めていたら、ワタクシよりも年上で薄汚い格好をしたオッサンが自転車に乗って去って行きました。こういうオバハンがよくテレビなどで紹介されますが、実際に大阪にいるんですよ。生息しているのは大阪の下町。商店街などでこういう人に出会うことはよくあります。「法善寺横丁」へとやって来ました。「法善寺横丁」と書かれた看板がありますが、この看板の文字は藤山寛美さんが書いたものです...石畳-大阪市中央区:法善寺横丁
“Tatsutaya”,ChuoWard,OsakaCityさてさて、ワタクシは難波の街を縦横無尽に歩いておりました。六十路の爺さんになりましたが、足腰は丈夫なのです。この建物は「味園ユニバースビル」といい、キャバレー、スナック、ダンスホール、宴会場、サウナなどが入居した建物です。かつてはミナミの歓楽街を代表する存在であり、ワタクシはここで中学校の同窓会をしたことがあるんです。和田アキ子はデビューする前に、ここのダンスホールの専属歌手だったんですよ。しかし、建物の老朽化もありすでに飲食店は営業を辞めており、今年の5月から建物の解体作業が始まるそうです。難波から「昭和」がまた消え去っていくことになりました。こういった場末の飲み屋街も、いずれは区画整理などで小綺麗な通りに変わっていくのかもしれません。でも、そ...朝からちょいとお寿司で一杯-大阪市中央区:「竜田屋」
所用で大曲(秋田県大仙市)に行ったときの写真である。昼食の際に駅前を少しだけ歩いた。まあ何回も撮った場所の写真だし、特にこれと言った写真は撮れていない。敢えて挙げたのは、面白い掲示板が二つ。最初に「すみませんが、ここに自転車または犬を入れないで下さい」の掲示板である。これは何度見てもジワジワ来る。まず「すいませんが」という下手(したて)に出た語り口。しかも板か何かに手書きで書けば済むのに、わざわざ業者に造らせたと思われる看板である。そして「自転車または犬」という組み合わせ。恐らく犬連れの自転車で来た人が勝手に停めるのだろう。何も自転車と犬(しかも、または)にピンポイントで指定しなくても良いと思う(笑)。立ち入りや何かを置くことは全て禁止で良いのだから。更にいえば「自転車」と「犬」の部分が赤字で強調されてい...意味ありげの看板
栗駒町は、平成の大合併で栗原市となった。近隣の10市町村が合併して新たな市を形成したのである。その面積は約805㎢であり、人口は約6万人である。ちなみに東京23区の面積は約627㎢であり、人口は約985万人である。宮城コンプリートの際は、栗原市、大崎氏、登米市、石巻市の4市だけで33もの旧市町村を抱えているので、大変苦労した。この周囲を何回も何回もグルグルした。だから心理的にお腹一杯で栗原市周辺には行きたくない気持ちもある。でも栗駒町は別である。そもそもあれだけグルグルしたのに、何故か栗駒町にだけは足を踏み入れていなかった。だからこそ宮城コンプリート終盤に栗駒町に入ったときは驚いたのである。この町の中心商店街は六日町という。古典手的な昭和の商店街である。大型店というのは殆どない分、あらゆる分野の個人商店が...魅惑の栗駒町(終)〜200分の1
KuromonMarkett,ChuoWard,OsakaCityさてさて、大阪屈指の繁華街である難波の散策を楽しむワタクシでありますが、「裏ナンバ」と呼ばれるエリアにやって来ました。「ウラなんば」とは、正式な定義はありませんが、北は千日前、南はなんさん通り、東は黒門市場、西は髙島屋辺りまでのエリアのこと。100店舗近くの飲食店が立ち並び、安くておいしいお店が多いのが特徴で若い人に人気があるんです。ただ、ワタクシが訪れたのは朝ですので営業しているお店は皆無でした。こういうネーミングが大阪らしいといえば大阪らしいですな。続いて「黒門市場」を訪れました。「黒門、ええもん、ほんまもん」と言うキャッチフレーズで知られた黒門市場は、良質な食材が揃う大阪を代表する商店街です。しかし、今、この商店街が大きく変わってしま...ここは日本か!?-大阪市中央区:黒門市場
宮城県の栗駒町。初めて訪れたのは2023年の3月、丁度2年前のことだった。町並みに心躍ったことを昨日のことのように覚えている。その年の2月に僕は、心房細動の治療としてカテーテル・アブレーションという手術を受けたばかりだった。経過は順調だったけど、流石に無理は禁物だった。体調が万全になったらまた来ようと思っていた。そして2025年3月。再び栗駒町を訪れたわけだ。今回撮った写真を家で見直したところ、コピーのように2年前と同じような写真を撮っていた。これはデジャビュであり、2年前に戻ったのではないかとすら思った。栗駒町は周囲から独立した町並みであり、ここだけ異空間に存在しており、いまだに昭和が続いているのではないか。そんな錯覚を覚える。もう一回続きます。X-T5/XF23mmF1.4RLMWR魅惑の栗駒町①~究極のデジャビュ
SennichimaeDouguyasujiShoppingStreet,ChuoWard,OsakaCityさてさて、難波の散策を楽しむワタクシですが、いわゆる「千日前」と呼ばれるエリアにやってきました。有名なたこ焼き屋さんの前には大行列ができていました。外国人の観光客もたくさんいます。かつては「欧米人はタコを食べない」と言われていましたが、今はそうでもないんですね。ここがかの「なんばグランド花月」です。言うまでもなく吉本興業が運営するお笑い・喜劇専門の劇場ですな。ワタクシ、何度か新喜劇や漫才を見に訪れたことがあるのですが、テレビとは違って漫才一本のネタが長いので芸人の力量がよくわかります。ただ、昔の作りの劇場なので椅子が狭いのが欠点。最近の映画館などに慣れていると「狭い座席やなぁ」と思います。オール阪...料理道具がずらり-大阪市中央区:千日前道具屋筋商店街
NanbaSquare,ChuoWard,OsakaCityさてさて、久しぶりに難波を訪れたワタクシは、難波八阪神社を後にして難波の中心部に向かっていました。久しぶりとはいえ勝手知ったる難波ですので、地図などを見なくても道に迷うことはありません。裏通りを歩くと、そこには昔懐かしい風景がまだ残っていました。今では大阪も随分と小綺麗な町並みに変わりつつあり、ワタクシのように昭和の時代に大阪で育ったネイティブ大阪人には「大阪らしさが失われていくなぁ」と思ってしまうのです。でも、一歩裏通りに入っていくと、まだまだ昔ながらの町並みが広がっているんですね。と思っていたら、こんなオシャレな看板がありました。そして、こんなオシャレな空間が広がっていました。うーむ、難波も変わりつつありますな。南海なんば駅の近くに来ると「自...変わりゆく「なんば」-大阪市中央区:なんば広場
写真を撮る時には、ピントや構図、更には露出など決めることは多い。でも僕の場合、とどのつまり「撮るべき瞬間」を何よりも優先するだけである。あとの諸々は努力義務に過ぎない。この「撮るべき瞬間」を阻害されることは何よりもストレスとなる。それがMFのレンジファインダー(ライカ)を寵愛していた理由でもある。一方で最近のミラーレス一眼カメラでは、大抵のことをオートマチックに熟してくれる。あとはタイミングを見てシャッターを押すだけ。その世界に近づきつつある。其の為の技術なのである。ところが、いざシャッターを押そうとするとカメラはスリープモードに入っていたりする。シャッターを半押しすれば解除され、そのタイムラグもほんの一瞬である。ほんの一瞬だけど、その一瞬が気持ち悪いのである。どうしてもうまくいかない。その躊躇から「撮る...八百屋の寸景〜いちばん大事なこと
八戸市の鮫地区。海岸沿いの地区であり、名前の通り鮫が多かったのだと思う。また鮫地区の蕪島は、ウミネコが数多く生息する場所としても有名である。ここは車で通過したことはあるが、実際に降り立って歩いたことはない場所である。今回は二日目の朝に鉄道で移動し、鮫駅から蕪島(神社)まで歩いて往復してきた。鮫の街を突っ切る形で歩いた。上原師匠は、よく鮫の町を歩いて写真を撮っていた。気にはなるものの、僕にはハードルの高い町でもであった。そこでどういうものを撮るべきか、よく分からなかった。今回行って、悩まずに行けば良かっただけと分かった。駅があり、商店街があり、港があり、飲み屋街があり、蕪島があり、猫もいる。全部撮れば良い。ここだけはモノクロにした。蕪島神社の上空は青く澄み切っていて、色を諦めるのは困難だった。原点回帰の試み...八戸探訪(番外編)~鮫という町
“Kanemitsu”,Taiza,KyotangoCity,KyotoPref.さてさて、京丹後市のカニで有名な間人(たいざ)にやって来たワタクシ達ですが、ワタクシはお風呂に入る前にお宿の「かねみつ」の周辺を散策していました。宿のすぐ裏側には日本海が広がります。いつもだと冬の日本海は荒々しい波が打ちつけてくるのが常です。しかし、この日の日本海はまるで春の海のような穏やかな穏やかな姿を見せてくれました。ワタクシは野鳥についてあまり詳しくはありません。ですので、この岩礁の上に群れをなしている鳥がカモメなのか、それともウミネコなのか区別がつきません。これはどちらなのでしょうか。写真には写らないようにしたのですが、海岸には悲しいくらいの海洋プラスチックごみが流れ着いていました。ハングル文字、キリル文字(ロシア語...穏やかな日本海‐京都府京丹後市:間人・「かねみつ」
そんなわけで陽は落ちて夜が来た。夕刻までの時間は、末席ながら自分のことを写真撮りと思っている。夜の帳が降りてからは、旅人と呑兵衛の比率が写真撮りを上回る。夕方までは高揚感に包まれながらも、どこか覚めた眼と意識で街を見ている。それが今や僕は夜の街の一部と化し、弛緩した意識を保ちながらも単なる酔い人となる。犬から酔っぱらい(笑)。もう被写体の細部なんか見えていない。身を置いたその場から見えるものを拾い上げるだけである。写真だって人様に見せるようなものではないかもしれない。そんな僕の唯一優れたところを記すとすれば、街への紛れ方だと思う。酔客が闊歩する繁華街(この日は殆ど居なかったが・・・)。明かりを灯した夜の店。ここで写真を撮ればトラブルに発展する可能性もある。でも僕はどこからどう見ても一人の酔っぱらいのオッサ...八戸探訪(終)~夜は野となれ山となれ
鉄道で来た八戸探訪の旅。これまで鉄道旅だと嬉しくて、ついつい昼間のビールを飲み過ぎ、夜にダメージが残るパターンが多かった。今回は対策はバッチリ。往路は酒を一滴も飲まなかった。酒蔵見学で試飲はしたが、お代わりはしていない。ホテルにチェックインしてから休息を挟み、万全の態勢で夕刻の街に出た。八戸夕刻の時間は、ほぼノープラン。最初の一杯はビールで、陸奥八仙を必ず飲む、と飲酒のことは決めていた。それでも一つだけ気になっていることがあった。それが1~2枚目の「マルタ」の建物である。毎回八戸に来る度に撮っていて、頭に残っている。でもあれが何処にあったのかは記憶にない。まあいい、それが必然であれば歩いているうちに見つけるだろう。上原師匠はよく言っていた。「この町で写真を撮る人間であれば、〇〇には必ず辿り着くのです」と。...八戸探訪⑤~夕刻の嗅覚(再び犬となる)
八戸は太平洋に面した港町で、同じ青森県の日本海側や内陸部に比べると積雪量は少ない。それでも北国は北国。雪も降るし、浜風が厳しく体感温度は低い。かつて港から上がった船員で賑わった遊里の町の飲屋街にも工夫が見られる。内部廊下が異様に長い飲屋長屋のような構造の建物が幾つも見られる。元々バラックの飲屋があり、それを連結して屋根代わりに二階部分を増築したのかもしれない。薄暗いトンネル廊下は50mくらいありそうだ。内部の店を飲み歩き、外に出たらいつの間にか明るくなっていた。そんなこともあったかもしれない。まるで竜宮城から出て来たかのような感覚を覚えたに違いない。内部の店が今でも営業しているのかどうかは疑わしい。殆どは廃業しているとみて間違いない。それでも幾つかの店は現役のようでもある。僕は店が営業している姿を思い描き...八戸探訪④〜小中野竜宮城(後編)
京の今日は最高気温 18.1℃ (12:50) お昼過ぎまで明るかったのに歩きにいこうかと思ったら雨雲接近…今日も大人しく・・・この先、書こうと思ったら有名な歌が降臨〓 ♪家籠りの~年寄り~ ♪…
八戸探訪編に戻る。八戸に来るのは3回目であり、過去2回はどうしても本八戸の中心地を歩くことがメインの日程になっていた(陸奥湊まで行って、魚市場で朝食を食べたが・・・)。今回は中心地以外の場所も歩いてみようと思い、小中野駅から散策を始めた。実際は、ここから旅を始め、小中野を抜けて八戸酒造に行ったのが本当の時間軸だ。だから前回の蔵元見学から少しだけ時間を巻き戻すことになる。八戸でやりたいと思っていたことの一つに、新むつ旅館に泊まることがあった。元遊郭が転業した旅館で、玄関を入った大広間に部屋に登る見事な大階段がある。僕は青森黒石の中村旅館には3〜4回泊まっており、同じく元遊郭の中村旅館にも朱塗りの大階段がある。新むつ旅館の階段は中村旅館より遥かに大きなものである。いつか行こうと思いながら時間は流れ、とうとう新...八戸探訪③〜小中野の遊里を歩く(前編)
“Konamonoya”,FukuchiyamaCity,KyotoPref.さてさて、「福知山鉄道館フクレル」の見学を終えたワタクシ達は、福知山市の町並み散策へと向かいました。思いの外、福知山城と鉄道館の見学に時間を費やしてしまい、おまけに雨も降ってきたんです。ですので、福知山での散策は短めに切り上げて、この日のお宿に向かうことをワタクシ達は考えていました。素敵な洋風建築がありました。この建物は旧松村家住宅の中の洋館です。松村家住宅とは同市を発祥とする中堅ゼネコン・松村組の創業者である松村雄吉の住居として、明治末期から大正中期にかけて建てられた建築物群なんです。こちらは旧松村家住宅の母家です。現在は、全国でも有名なスイーツ店「足立音衛門」の本店として利用されています。ただ、ワタクシはスイーツに全く興味も...福知山のB級グルメ-京都府福知山市:「粉もの屋」
八戸へ行ってきた。2009年、2016年に続いて3度めの訪問となる。今回は鉄道の旅で、新幹線のダイヤ混乱により大変な目にあったが、無事帰還した。写真は廃業した自転車屋さん。何か見覚えがあると思って確認したところ、2009年に初めて行ったときにも撮影していた。当時は現役だった。16年の月日の流れを痛感した。16年前の写真を見直して気付いたことがある。当時は何の情報も持たず、下調べもせず、とにかく出かけただけである。過去写真では、町中でも面白い場所が沢山あった。今では何処なのかわからないし、当然今回は行っていない。一体どういうことなのか・・・。最近は東北コンプリートのため、なるべく行ったことのない町に出かけるようにしている。その弊害が出ているような気がした。過去の方が楽しく写真を撮っていたのではないか。3度目...八戸探訪①〜16年の月日の流れ
古民家のブックカフェ-奈良県橿原市:今井町・「うのまち珈琲店」
“UnomachiCoffeeShop”,ImaiTown,KashiharaCity,NaraPref.さてさて、今井町の古い町並みを散策していたワタクシ達ですが、「コーヒーでも飲みたいなぁ」と話をしていると、いい感じのお店を見つけることが出来たんです。ワタクシも家人も「ここに入ろう」と即断即決でした。古民家を利用したこのカフェは「うのまち珈琲店」というお店で、岡山県玉野市で人気を集めているカフェの2号店だそうです。現在は東京、神戸、広島などにも店舗を広げられているそうです。天井が高い広々とした店内で、壁一面に様々なジャンルの本が並んでいました。これはいい雰囲気ですな。店内のディスプレイもワタクシの好みです。これはいいお店に入ることが出来ました。中に入ってわかったのですが、このお店、かなりの人気店のよう...古民家のブックカフェ-奈良県橿原市:今井町・「うのまち珈琲店」
ImaiTown,KashiharaCity,NaraPref.さてさて、橿原市今井町の町並みは、江戸時代にタイムスリップしたかのような町並みです。ですので、テレビドラマやCMのロケなどによく利用されているんですよ。この建物は「旧米谷家住宅」というのですが、かつては「米忠」という屋号で金物商を営んでいた旧家です。中を見学することが出来るので、ワタクシ達は中に入ることにしました。2015年にNHKの朝ドラで「あさが来た」というドラマが放映されました。女優の波瑠さんが主人公の白岡あさを演じたのですが、ドラマではあさの実家である今井家は京都にあることなっていました。でも、あさの実家今井家のロケはこの場所で行われたんですよ。今井町だから今井家にしたのですかね。ワタクシはこのドラマを見ていましたが、あさのご主人にな...テレビのロケ地-奈良県橿原市:今井町
ImaiTown,KashiharaCity,NaraPref.さてさて、「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されている今井町を訪れたワタクシ達ですが、タムスリップしたかのような古い町並みはフォトジェニックで、ついついシャッターを押す回数が増えてしまいます。今井町は戦国時代に称念寺を中心に発展した寺内町です。防衛のため町を環濠で囲んだ城塞都市で、織田信長との戦いで町を守り抜いた功績を称えられ、自治権が与えられました。以降、商業都市として発展を遂げ、「海の堺陸の今井」と呼ばれるほど、豊かな経済力を手に入れます。江戸時代になると独自の紙幣「今井札」を流通させ、「大和の金は今井に七分」といわれるほど繁栄しました。この立派な建物は「今西家住宅」なのですが、今西家は今井町の惣年寄筆頭をつとめた名家だそうです。戦国時...青空と白壁-奈良県橿原市:今井町
ImaiTown,KashiharaCity,NaraPref.さてさて、明日香村を後にしたワタクシ達なのですが、まだ12:30という時間でしたので自宅に帰る前に橿原市にある今井町に立ち寄ることにしました。かつて「大和の金は今井に七分」といわれるほど繁栄したのが今井町です。現在も町の大半の町家が大切に保存され、江戸時代の姿を残しています。この建物は「今井まちなみ交流センター華甍」というのですが、明治時代に建てられたものでかつての旧高市郡教育博物館です。その後、昭和4年からは今井町役場として利用されていました。現在は、今井町の歴史を詳しく、分かりやすく解説する資料を一堂に集めた資料館として開館しています。多くの古民家が現存している今井町の町並みは、歴史的風致を形成している伝統的な建造物群の中でも特に価値の高...江戸時代の風情-奈良県橿原市:今井町
“cafeCLOVER”,AsukaVillage,NaraPref.さてさて、高取町で『高取城下町家のひな祭り』を楽しむワタクシ達は、土佐の町並みの散策を楽しんでいました。土佐街道に沿って趣のある町並みが続いています。高取のひな祭りはお雛様だけじゃなく、町並み散策を楽しめるのも嬉しいですね。これは「さるぼぼ」ではありません。「身代わり申」と言いまして、災いや病魔を退治する「庚申(こうしん)さん」こと青面金剛(しょうめんこんごう)の使いのサルをかたどったお守りなんです。災厄を代わりに引き受けてくれることから「身代り申」と呼ばれ、魔除けのために吊り下げられているんです。「餅花」が飾られていました。餅花は地域によっては「とんど焼き」という正月飾りを燃やす行事の際に一緒に焼いて食べたり、ひな祭りに「雛あられ」に...穏やかな時間-奈良県明日香村:「cafeCLOVER」
Tosa,TakatoriTown,NaraPref.さてさて、『高取城下町家のひな祭り』を楽しもうと奈良県高取町を訪れたワタクシ達ですが、土佐の町を歩きながらお雛様の姿を楽しんでいました。この道が土佐街道でして、高取藩2万5千石の城下町として栄えた高取町のメインストリートです。当時は500軒もの商家が軒を連ねたといい、今も低い軒先や連子窓といった古い家並みの随所に、往時の繁栄ぶりを偲ぶことが出来ますね。この写真のようにたくさんのご家庭がお雛様を飾ってくれているんです。ほのぼのとした温かみを感じます。初めてここにお雛様を見にきた時に、こんな話を年配の女性から聞いたことを覚えています。「うちのお雛様は私のおじいちゃんが、孫が産まれたお祝いにということで買うてくれたんです。この辺りには立派なお雛さんなんて売っ...歴史感じる地名-奈良県高取町:土佐
レコードはA面が良いのは当たり前だけど、実はB面こそが本質であると言われる。ここは秋田県有数の観光地、角館である。最大の見所は黒塀の武家屋敷通りで、春は桜、秋は紅葉が美しい。また武家屋敷通りからほど近い桧木内川も桜の名所として有名だ。一方で角館は武家屋敷通りや桜だけで構成されている訳ではなく、普通の生活の営みがある。つまりはレコードでいうB面だ、わざわざ角館に行き、武家屋敷通りには行かず、普通の町並みを撮影した。A面は聴かず、B面だけを聴くのと同じだ。もしかしたら贅沢な行為ではないかと、一人ニヤリとした。X-T5/XF23mmF2RWR角館のB面
矢島町は由利高原鉄道の終着駅である。町は殆どが地場資本で形成されている。いわゆるチェーン店は、食品スーパー1軒(マックスバリュ)、コンビニ1軒(ローソン)、ドラッグストア2軒(ツルハ、薬王堂)であり、すべてここ15年以内に進出したものだ。僕が秋田県に来た当初は、これら店舗は一軒も存在していなかった。つまりごく最近までチェーン店は一軒も存在しなかったのである。また町内にはビジネスホテルの類は一軒も存在せず、昔ながらの旅館が幾つかある。造り酒屋は2軒ある。地元パチンコ屋さんが1軒。昭和のフォーマットをそのまま残した稀有な町である。泊まるにしては、僕的には物理的に近すぎる町だ。知り合い等もいるので、やり難くもある。でも旅人としてこんな町に来ることを考えるとワクワクする。町を歩くとき、僕は自分が遠くから来た旅人を...雪降る町の見納め(終)〜疑似旅人の妄想
雪の多い少ないは絶対量ではなく、相対的なものである。普段雪が降らない都心で積雪10cmとなれば大騒動になる。一方で毎年5mは積雪のある青森県の酸ヶ湯。酸ヶ湯の積雪深が6mになったところで大勢に影響はない。そもそも雪国では、雪が降ったら困ると思っていない節がある。テレビカメラを向けられれば、「毎年こんなものだから当たり前ですよ」とは言わない。言ったとしても放映ではカットされる。大抵の住民は空気を読んで「もう毎日の除雪でクタクタでどうにかして欲しい。この時期にこんなに降るのは初めてだ」と言う。同じセリフは何度も繰り返されているだろう。さて、そんな積雪シーズンも最終盤。秋田県内でも積雪量がそこそこ多い町に来た。旧・矢島町(由利本荘市)、かつての矢島藩・生駒氏のお膝元だ。この矢島藩は実に興味深い藩である。以前に当...雪降る町の見納め①〜矢島町に来た
家に帰る道を帰り道と呼ぶのであれば、日本には無数の帰り道がある。不夜城を通る道であろうと、人工的な光が一切ない獣道であろうと、標準的な田舎道であろうと・・・。それを想像できる人間でありたいと思う。X-T5/XF90それぞれの帰り道
秋田市内の廃業した飲食店。通りに面した小さなウィンドーに店のディスプレイがそのまま残されている。そこに鎮座する「おかめ」と「ひょっとこ」。長年の栄枯衰退を眺めてきた彼ら。その眼には何が写っているのだろうか。あまり感情移入をすると、第二のミスターダンディと化す危険がある。近づき過ぎないようにしよう。X-T5/XF23mmF2RWRおかめとひょっとこ
身体も心も温まりました-奈良県御所市:「喫茶 ICHINEN」
Cafe“ICHINEN”,GoseCity,NaraPref.さてさて、「御所まち」の散策を続けてきたワタクシなのですが、「確かこの辺りにいい感じのカフェがあったよなぁ」と圓照寺の近くを歩いていると記憶が蘇ってきました。ワタクシは妙にそういう記憶はいいんですよ。「あっ、ここやここや。記憶に間違いはなかった」と思わず呟くワタクシでした。「喫茶ICHINEN」というお店が住宅街の中に静かに佇んでいます。ワタクシは身体も冷えていましたし、喉も渇いていたのでここでコーヒーを飲んでいくことにしました。以前、このお店に来た時にすごくいい雰囲気でコーヒーを飲んだことを覚えていたんです。https://blog.goo.ne.jp/harigatake1961/e/d0c5ebb330417925c2dcf10a348...身体も心も温まりました-奈良県御所市:「喫茶ICHINEN」
GoseMachi,GoseCity,NaraPref.さてさて、「御所まち」の散策を続けるワタクシは商業都市である西御所から葛城川を渡って、寺内町である東御所へとやって来たのでありました。明治以降鉄道や国道が葛城川の西側・西御所に通された為、東御所は西御所の発展に比べて取り残されました。ただ、近年になって古い伝統的な町並みが見直されているそうなんですよ。東御所は宅地化が進んでいますが、細い通りには随所に伝統的な町家や歴史を感じる物品を見ることが出来ました。この後、ワタクシは東御所の町並みを抜けて南へと向かって行きました。東御所の町並みを抜けたところに吉祥草寺(きっしょうそうじ)というお寺があります。吉祥草寺は役行者が開基し、舒明天皇により創建されたと伝わる古寺です。この場所が役行者の生誕地とされ、この地...寺内町の風情-奈良県御所市:御所まち
新潟編のラスト。旧・中条町(現・胎内市)である。秋田県側から新潟県に行くには、まず村上市から入り、胎内市、新発田市というルートになる。胎内市は平成の大合併で中条町と黒川村が合併して出来た市である。よそ者からすれば、「中条市」にすれば良かったように思うけど、それなりの事情があるのだろう。これまで新潟県の旧市町村については全く意識して来なかったが、最近は少し意識するようになった。東北六県のコンプリートの後は新潟を目指すような予感もしている。さて、以前に歩いて印象の良かった中条の町。今回の旅は折角車で来たので、帰りに立ち寄った。その後の予定があり、中条を出たらまっすぐ帰ることになる。下調べもなく、前回の記憶を頼りに歩いた。結果的に前回見なかった建物を見た反面、前回気に入った街角には辿り着かなかった。町歩きの神様...胎内を歩けよ、さらば与えられん
GoseMachi,GoseCity,NaraPref.さてさて、昔ながらの町並みが広がる「御所まち」の散策はまだ続くのでありました。このお店なのですが大正時代創業の砂糖卸問屋さんだそうです。今ではいろんな種類の砂糖を小売りしているだけじゃなく、べっこう飴やリンゴ飴などの製造販売もされているようでした。向こうに聳えるのは奈良県と大阪府の県境にある葛城山です。数日後、ワタクシはこの山の山頂に立っていたのでした。白壁、黒瓦が青い空に映えます。この日は冬晴れの一日でした。御所は内陸部にある盆地なので冬の冷え込みが厳しいです。しかし、澄み切った冬の青空が美しく、寒さが心地よく感じられました。葛城川の土手を歩いていると真龍寺というお寺が見えました。そちらに降りていくとしましょう。モノトーンなお寺の中で、お地蔵さんの...冬の青空-奈良県御所市:御所まち
陽が暮れて、街に明かりが灯る。新発田の繁華街には多くの店がある。地方都市特有の事情として、夜にならないと実際にどの店が営業しているのか分からない。この日は金曜日(しかもバレンタインデー)。でも新発田の繁華街は通常営業で、そういう華やかさとは無関係に淡々としている。まずは居酒屋的な店で一杯やった。まあ普通に美味しい店だった。でもその店は喫煙可能店で、後から来た常連客が考えられないくらいの量のタバコをプカプカし始めた。往時のチェーンスモーカーだった僕であればそれに対抗できたが、タバコを辞めて15年にもなる。まだ数回しか来ていない新調したアウターがタバコ臭くなり、気分がブルーになり撤退した。なんか嫌な展開だ。幸い、折角の時間を台無しにしないようにアンガーコントロールはしっかりと効いている。次はジャズ喫茶に行こう...新発田のカルマ(夜編)~そんなに悪い夜じゃなかった
さて、忘却の街、阿賀野市で写真を撮ったのが前回の記事。その続きである。阿賀野市を出た僕は、隣の新発田市まで来た。新発田市は馴染のある街で、何回も来たことがある。その隣町といえば聖篭町(西側)、あるいは中条市(東側)というイメージであり、南隣に阿賀野市があることは今回知った。何故、新発田に来たのか。それは忘却の彼方にある光景を求めるといっても、現実的に阿賀野市に朝から晩まで滞在することには無理がある。それは最初から想定していた(その通りとなった)。だから新発田市に宿を取ることに決めていたのである。この機会に久しぶりに新発田の街を歩こう。宿泊もするので、初めて夜の時間も歩こう。そしてジャズ喫茶にも行こう。それが今回のプランだ。本当は鉄道で来たかったのだが、そういった移動の効率から泣く泣くクルマで来ることになっ...新発田のカルマ(昼編)〜上書き保存しよう
GoseMachi,GoseCity,NaraPref.さてさて、御所市を訪れたワタクシは「御所まち」と呼ばれる古い町並みを歩いていました。「モリソン万年筆&カフェ」と書かれた古民家がありました。大正7年創業の「モリソン万年筆」は、昭和中期に関西を中心に多くの人から愛された国産万年筆ブランドです。とは言え、ワタクシは中学校の入学祝いに万年筆を買ってもらいましたがプラチナの万年筆でして、モリソン万年筆というのはその存在を知りませんでした。御所まちの一角にあるその本店跡地が、2016年の秋、カフェ&バーとして生まれ変わりました。お昼はカフェとして、ランチやスイーツを提供。夜は店内の雰囲気もがらりと変わり、アルコールとスキレット料理を中心としたバーを営業されています。この日も朝早かったので、まだお店は営業してい...楽しい「そぞろ歩き」-奈良県御所市:御所まち
貴方にはこんな経験がないだろうか。クルマでも鉄道でも良い。どこかに向かうときに偶然車窓からある光景を眼にする。理由は分からないけど、その光景に強く惹かれる。現実的には時間や手段がなく、そこに立ち寄ることは断念する。そして心のなかで思う。いつかここに改めて来よう、と。その「いつか」は実際のところ、なかなか訪れない。殆どの場合、二度と訪れないと言ってもよいだろう。暫くの間は喉に刺さった魚の小骨のように、「あの光景」が気になって仕方ない。どうにも気持ち悪くて仕方がない。そんな違和感も時の流れと共に薄れ、いつしか忘却の彼方に消えていく。「あれ何だか気になっていたけど、何だったかな」と・・・。それで良いのだろう。曖昧に何かを忘れていかなければ、我々は日常生活を営むことが難しくなる。それでも稀に、稀にではあるが、その...忘却の彼方の光景へ!
GoseMachi,GoseCity,NaraPref.さてさて、1月19日の日曜日のことですが、ワタクシは奈良県御所市を訪ねました。近鉄御所駅近くの駐車場に車を停め、駅から散策を始めます。ここ御所(「ごしょ」ではなく「ごせ」と読みます)には近鉄電車とJRの駅があるのですが、駅は接続していないんですよ。近鉄御所駅から東に向かって200mほど歩くと、「新地商店街」というアーケード商店があるんです。その前に線路と踏切が見えますが、この線路はJR和歌山線の線路なんです。踏切から北を見るとプラットホームと跨線橋が見えますが、こちらがJR御所駅なんです。せっかくなので駅の方に向かって行くとしましょうか。かつての国鉄時代の名残りを感じる駅舎がいいですなぁ。御所市は大阪市から近鉄電車でもJRでも約50分ですが、一日平均...大和の陣屋町-奈良県御所市:御所まち
HigashiMinatoStation,SakaiCity,OsakaPref.さてさて、阪堺電車に沿って堺市を歩いて来たワタクシでありますが、この日の散策も終わりに近づいてきました。こういう所で暮らしていると、チン電の「ガタンゴトン」という音が気にならないのかと思うのですが、そこで生まれ育った人にとっては慣れたものなのでしょうね。路地の入り口にこんなものがありました。ワタクシは犬(チワワ)を飼っていますので、こういう注意書きは気になります。犬を連れて散歩に行く者としては、ウンチを持ち帰るのは当然のマナーだと思います。でも、マナーを守らない人がいるから、こんな注意書きが書かれるんですよね。悲しい限りです。この路地に思わずレンズをむけてしまったのは、ワタクシが育った実家がある路地がこんな感じなんですよ。ワ...変わらない風景-大阪府堺市:東湊停留所
SakaiCity,OsakaPref.さてさて、ワタクシは阪堺電車が走る堺の町を、さらに南へと歩いて行きました。ここにも「堺内刃物」のお店がありました。こちらも風格ある佇まいです。日本には「三大刃物産地」と呼ばれる場所があり、ここ大阪府堺市と新潟県三条市、岐阜県関市がそう呼ばれています。刃物には職人の手仕事で作られる「打刃物」と機械生産のものがあり、堺が得意とするのは打刃物です。堺市で製造される「堺打刃物」は全国的にも高いシェアを誇り、本職用の包丁では90%近い国内シェアを占めているそうですよ。寺地町停留所の近くに「ゲコ亭」という大衆食堂があるのですが、ここは大阪府民にはよく名の知られたお店なんです。飯炊き仙人と言われた先代が有名な人でして、とにかく「銀シャリが美味い」と評判のお店でした。なにせ「水が美...また専用軌道へ-大阪府堺市
新庄駅前のランドマーク(?)、急行食堂。新庄駅前に来ると、何はなくても急行食堂の写真を撮る。今では新庄駅は急行どころか、山形新幹線の終着駅だ。さて新庄市は繁華街だけでなく、街中にも雪が多かった。そういえば何年か前までは、冬にはこんな町ばかり歩いていた。世の中がコロナ禍になったり、個人的に病気をしたり、少雪の年になったりで、こういう町を歩く機会が減っていたことを実感する。最近は無意識に雪のある街を求めて出かけるようになった。冬シーズンの終わりも近づき、焦燥感に駆られている。雪でベチョベチョになったり、手をかじかんだりしながら町を歩く。この感覚!。これを求めていた。でも意欲とは裏腹に、結構疲れて早々に撤退したことを正直に書いておく。X-T5/XF23mmF2RWR急行食堂の街に雪積もる
SakaiCity,OsakaPref.さてさて、ワタクシは阪堺電車の線路に沿って大阪府堺市を北から南に向かって歩いていました。歴史を感じる重厚感がある建物が見えてきました。この建物、堺を代表する伝統工芸の老舗なんです。「堺打刃物」という文字が見えますが、多くのプロの料理人から選ばれているという切れ味鋭い「堺打刃物」は、16世紀にポルトガルから伝わったタバコの葉を切る「タバコ包丁」をきっかけに生まれたという歴史を持ちます。その優れた切れ味により、後に江戸幕府から「堺極」(さかいきわめ)という印を入れて販売することを認められ、やがて調理用の片刃包丁にも派生していきました。関西では和食の料理人の多くが堺の刃物を使っていると聞きます。「妙国寺前」という駅にやって来ました。「材木町」と書かれた看板が見えます。この...歴史豊かな堺の町-大阪府堺市
AyanochoStation,SakaiCity,OsakaPref.さてさて、大阪市南部と堺市を結ぶ阪堺電車を撮影しようと堺市を訪れたワタクシですが、綾之町東商店街では阪堺電車の線路が商店街を横切るという珍しい光景を見ることが出来ました。カンカンカン…踏切の警告音が鳴り始めました。列車がやって来ます。天王寺駅前行き、浜寺駅前行きともに10〜15分ごとに列車がやって来るので、本数としては少なくはありません。踏切から浜寺駅前行きのホームに停まる車両を撮ってみました。鮮やかなオレンジ色の車両は、「KIEFELCOFFEE」というコーヒーショップの広告電車です。すぐに天王寺駅前行きの車両が反対側の線路にやって来ました。こちらは不動産屋の広告電車です。浜寺駅前行きのホームから綾之町東商店街を眺めてみました。この...専用軌道と併用軌道-大阪府堺市:綾之町停留所
犬のように、どこまでもほっつき歩こう。意気込みは良かった。実際のところは、それほど長い時間歩くことは出来なかった。雪道で踏ん張りながら歩くための筋肉。それが衰えているようだ。そういえば昨年も殆ど雪道を歩かなかった。ゴールが見えつつある冬シーズン、残り時間を大切に雪道を歩こう。ところで五城目町では、至るところで廃業した店舗や廃屋を見かける。もう誰もいないはずなのに、何か気配を感じる。・・・・。いやオカルト的なネタではなくて・・・。気配というより、それが町並みと違和感なく溶け込んでいるという方が正確かもしれない。何度も登場している幻のジャズ喫茶「ミカ」。もう営業しているわけがないと頭では分かっているけど、店の前に佇むと不思議な感覚に陥る。店の奥では以前と同じように普通に営業をしているのではないか。中華食堂も同...魅惑の五城目町(終)〜気配は残る
AyanochoHigashiShoppingStreet,SakaiCity,OsakaPref.さてさて、ワタクシは阪堺電車の線路に沿って堺市を北から南に向かって歩いて行きました。線路沿いに高須神社という小さな神社があります。鳥居の向こうには昭和の雰囲気そのままのアパートがありました。こちらは阪堺電車の高須神社停留所です。不思議なのは駅の名前が「たかすじんじゃ」ではなくって、「たかすじんしゃ」なんです。なぜ「じんしゃ」と読むのか、由来は不明だそうですわ。列車の車体に「安心の質屋さん」という言葉が書かれています。ワタクシは人生の中で質屋というものを利用したことがありませんが、今の時代でも質屋というのは需要があるんですかね。この辺りは時代の流れから取り残されたかのような風景を見ることが出来ます。「チン電」...商店街を横切る鉄路-大阪府堺市:綾之町東商店街
秋田県五城目町。町に積もる雪は例年の半分以下だろうか。月に4~5回は朝市が開催され、その際は通りには多くの人が出る(多くといっても、まあそんなに多くはないけど)。この日は朝市の日ではないので、誰一人の姿も通りにはない。とても静かだった。さて、突然だけど「靴」の話である。冬の秋田県で履く靴といえばスノーブーツか長靴の二択である(笑)。流石に僕は外に長靴では出かけないので、大抵はスノーブーツを履く。更にいえば運転も出来るように、短いブーツと普通のブーツの二種類が常に車に入っている。街中ではスニーカーでも問題ない場合もあるが、習慣化しているのでスノーブーツのまま歩くことが多い。スノーブーツは雪道を歩き易い反面、長い距離を歩くのには向いていない。だから冬場の町歩きはどうしても短距離で終わることが多い。嗚呼、歩きた...魅惑の五城目町①〜犬のように歩きたい
人の一生はY字路の連続であり、大きなY字路もあれば小さなY字路もある。無数のY字路に対し、どっちに行くか判断をしていくことが、生きていくことに他ならない。最強寒波でも殆ど雪が振っていなかったが、久しぶりの降雪。これでも2月初めにしては圧倒的に雪が少ない。この場所に積もるのも今年は見納めかもしれない。追伸:本当は地吹雪みたいになった時に撮りたい。X-T5/XF14mmF2.8R人生はY字路を行くが如し