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実はローマ郊外在住の野の花が、第169回目の「城下町臼杵TI日記」を書いております。 前の回でご紹介させて頂いた、4月29日(月)放送のNHK「日本最強の城SP」をご覧になったご訪問者様なら、もう
KishiwadaCity,OsakaPref.さてさて、岸和田城に桜を見に来たワタクシ達ですが、桜を満喫した後は岸和田の町へ向かうことしました。岸和田の中心部には紀州街道が通っており、街道沿いに古い街並みを見ることが出来るんです。そう思ってワタクシ達は紀州街道がある方に歩いて行きました。あらあら、前に来た時は静かな町並みだったのですが、この日は「岸和田桜まつり」が開催されているということで、紀州街道には数多くの露店が出されていて、多くの人で賑わっていたんですよ。人のいない一画を撮ってみました。本来はこういう感じの町並みが紀州街道沿いに続いているんです。「ミニチュアのだんじり」を売っているお店がありました。その精密な造りに感心してしまいました。お店の方はかなり年配の方でしたが「まあ、趣味というか、半分は道...だんじりの町-大阪府岸和田市
YagyuTown,NaraCity,NaraPref.さてさて、ワタクシ達は「笠置駅の桜」「柳生の里の桜」を満喫して、帰路につきました。すると、同じ柳生町なのですが大柳生と呼ばれるエリアに綺麗な桜あったので、車を停めて撮影することにしました。この日(4月6日)は関西の多くの場所で桜が見頃を迎えており、見事な桜を楽しむことが出来ました。桜と重厚な古民家…「日本の春、ここにあり」という感じがしますなぁ。そこにランドセルを背負った姉妹がやってきました。ご両親もおられたので、おそらく入学記念の写真を撮るのでしょうね。ワタクシなどはランドセルというと「男子は黒、女子は赤」という世代なのですが、今はそうじゃないんですよねぇ。百貨店に行くと青、紫、ピンク、緑などいろんな色のランドセルが売られていますし、男女関係なく好...桜とランドセル-奈良県奈良市:柳生町
YagyuTown,NaraCity,NaraPref.さてさて、ワタクシ達は「柳生の里」と呼ばれる奈良市柳生町の散策に向かいました。この建物は旧柳生藩家老屋敷。内部の見学が出来るのですが、時間が早かったのでまだ開館していませんでした。早朝からの行動というのは人が少なくていいのですが、唯一の難点は施設や飲食店が開いていないことが多々あるんですよねぇ。旧柳生藩家老屋敷にたくさんのスイセンが咲いていました。朝の日差しを浴びて、スイセンが一層美しく見えました。ここ柳生は将軍家御流儀となった柳生新陰流とその創始者・柳生家の故郷です。町の至る所に柳生一族ゆかりの建物があり、歴史好きの人が訪れることも多いんですよ。ワタクシは柳生家に関して詳しくはないのですが、柳生宗矩が関ヶ原の戦いにおける功績によって徳川秀忠の剣術指...柳生一族-奈良県奈良市:柳生町
Chushojima,FushimiWard,KyotoCityさてさて、伏見の散策を続けているワタクシですが、次に「月桂冠大倉記念館」を訪れました。ここは伏見の酒造りの技や日本酒の歴史をわかりやすく紹介する博物館です。歴史ある建物は京都市有形民俗文化財に指定されています。古くからの酒造用具が行程順に展示され、月桂冠創業からの歴史を物語る史料の数々と合わせて見学できるようになっています。ここにも多くの外国人観光客が訪れており、訪問客の7割くらいは外国人でありました。大正時代の宣伝ポスターです。当時の美人というのは、こういう女性だったのでしょうね。これはベーブ・ルースやルー・ゲーリッグを中心としたアメリカ代表の野球チームが、1934年に来日した時に作られたものです。まさか90年後に、日本人選手がメジャーリー...これも町の歴史-京都市伏見区:中書島
FushimiWard,KyotoCityさてさて、ワタクシは酒蔵と水路という伏見ならではの風景を楽しみながら散策を続けていました。今年は2月に20℃を超えるような日もあり、異常に暖かい日が続きました。「今年は桜の開花も早くなるんやろなぁ」って、ワタクシは思っていたんですよ。ところが3月になると寒い日が多く、特に3月中旬からは例年に無い気温の低さが続きました。当初、大阪では「桜の開花日は3月23日、満開は3月30日頃」という予想だったのですが、その予想は大きく外れてしまい、開花宣言は3月30日、満開は4月6日となりました。この日は京都で開花宣言が出されて二日目でしたので、桜はチラホラと咲いているという感じでした。それでも、今年もまた桜に出会うことが出来た喜びをワタクシは感じていました。ワタクシはもう62歳...今年も桜に出会えました-京都市伏見区
FushimiWard,KyotoCityさてさて、伏見の町の散策を楽しむワタクシは、十石船の発着場へとやって来ました。あらあらあら、ワタクシはちょっとビックリ。船が水路を行き来するのは10時からなのですが、ワタクシがここに来たのは9時20分。もう多くの方々が十石船に乗ろうと、船着場には長蛇の列が出来ていたのでした。伏見は、その長い歴史のなかで城下町、宿場町、そして京の都最大の内陸港として栄えてきました。なかでも繁栄の大きな礎となったのは日本各地と京を結んだ「水運」だったんですよ。伏見に港を設けたのは豊臣秀吉です。天下統一を果たした秀吉が、その晩年に拠点となる城をつくろうと考えたことが始まりでした。築城に必要な材木や資材を運び込むためには、自然のままの川では荷の上げ下ろしも難しかったんですね。そこで文禄三...酒蔵と水辺、そして桜-京都市伏見区
FushimiWard,KyotoCityさてさて、伏見の町にやって来たワタクシは、酒蔵が立ち並ぶ伏見の散策を楽しんでおりました。この辺りから焼杉の板塀を使った建物が続くんですよ。そして、通りには微かに日本酒の香りが漂います。板塀、白壁、瓦屋根…同じような建物が並んでいると、視覚的なリズムとでも言うのでしょうか、見た目の統一感があるために町並みがすごく美しく見える気がするんですよ。ヨーロッパに行くと同じような色合い、同じ素材、同じくらいの高さの建物が立ち並んでいる姿をよく見ます。しかもそこには電線や電柱、何よりも無粋な看板などが無いために町並みに統一感があり、すごく美しい印象を受けるんです。都市の景観ということに関しては、ヨーロッパというところはすごく進んでいるというのか、都市景観も住民達が作り上げてきた...板塀-京都市伏見区
FushimiWard,KyotoCityさてさて、御香宮神社を後にして、ワタクシは伏見の町に散策に向かいました。京阪電車伏見桃山駅前に伏見大手筋商店街があるんです。まずはこの商店街を歩いて行きます。最近はどこに行っても「駅前商店街」というと、店舗の多くがシャッターを下ろしたままで、寂れきった状態になっていることが多いです。しかし、ここ大手筋商店街はいつも多くの人が訪れており、商店街は活気にあふれています。この写真は朝の9時前に撮影したので、まだ店舗はほとんどが開店していませんが、10時頃には多くの人で賑わっていることでしょう。商店街の脇に本教寺という小さなお寺がありました。そこに見事な紫木蓮が咲いていました。ワタクシ、木蓮というと「お彼岸の時期に咲く花」というイメージが強かったのですが、今年は3月になっ...酒の町-京都市伏見区
“YuasaBeishou”,YuasaTown,WakayamaPref.さてさて、旧湯浅駅舎の見学を終えたワタクシ達は、駅舎内にある食堂に昼食を食べに向かいました。かつての駅員室が食堂に生まれ変わっていました。お店の名前は「湯浅米醤」(ゆあさべいしょう)と名づけられていました。メニューを見てしばし熟考。悩みましたが「おむすび定食」にすることに決定。しかし、どのおむすびにするのかでさらに悩まねばなりませんでした。食堂の中には当然テーブルや椅子もあるのですが、売店のレジの横からデッキ席に出ることが出来るんですよ。このデッキ席は湯浅駅のホームの端に位置していますので、JRの電車が停車すると目の前で車体を見ることが出来るんです。「特急くろしお」が来る時間に合わせて、ご近所の方々が子どもを連れて列車を見にきまし...こんな食堂、最高でしょ-和歌山県湯浅町:「湯浅米醤」
YuasaTown,WakayamaPref.さてさて、ワタクシ達は湯浅町をのんびりとカメラ片手に歩いておりました。昨今は日本各地どこに行っても多くの外国人観光客と出会うのですが、ここ湯浅はまだSNS等で話題になっていないのか、この日は外国人らしい観光客と出会うことはありませんでした。また平日であったため、日本人の観光客の姿もほとんど無く、ワタクシ達は静かな散策を楽しむことが出来ました。中国人、韓国人や台湾人、さらには欧米の観光客が大挙する姿は、今や日本各地どこでも見かける姿になりましたが、ワタクシ、最近は東南アジア系やインド系の人達をすごくよく見かける気がするんですよ。海外旅行客の増加はその国の経済力を反映します。かつて日本人にとって海外旅行は高嶺の花でしたが、バブルの頃には日本人観光客がパリやミラノな...静かな散策-和歌山県湯浅町
YuasaTown,WakayamaPref.さてさて、ワタクシ達は湯浅町の「重要伝統的建造物群保存地区」を散策していました。こういう町並みには赤い丸型の郵便ポストが似合います。この郵便ポストは1901年から製造が始まったのですが、それまでの郵便ポストって黒色だったんですよ。黒色だと夜は見えにくいということもあり、イギリスで採用されていた赤いポストが日本でも採用され他そうなんです。現在の四角い形のポストは1950年から製造が始まったということです。「たばこ」「切手」「印紙」…こういう看板も、すっかり見ることは無くなりましたね。この日は快晴。気持ちのいい散策を楽しむことが出来ました。ここ湯浅は「醤油発祥の地」として知られています。醤油造りの始まりは、遥か中世の時代にまで遡ります。鎌倉時代の禅僧覚心が1249...醤油の香り漂う町並み-和歌山県湯浅町
YuasaTown,WakayamaPref.さてさて、道成寺を後にしたワタクシ達ですが、大阪への帰路に和歌山県湯浅町に立ち寄りました。湯浅は熊野街道の要地にあたり、その史跡も一部残されており、古い歴史を持つ町です。又、自然に恵まれた良港であり、各地との交易が盛んで出船・入船が多く、周辺産物の集積場として経済上の中心地でもあったんです。ワタクシも相棒の「今でも晴れ男さん」も、この町の佇まいが好きで、久々に散策することにしたのです。JR紀勢本線湯浅駅のすぐ横に駐車場があったのを覚えていたので、湯浅駅に向かって駐車場に車を停めました。しかし、その後湯浅駅の駅舎を見てビックリ。新しい瀟洒な駅舎に変わっていたんですよ。以前の古い駅舎は趣のある駅舎だったのですが、その駅舎も素晴らしい再利用をされていたんです。旧駅舎...熊野古道の道標-和歌山県湯浅町
ComplexFacility“Ren”,Karahori,ChuoWard,OsakaCityさてさて、ワタクシが散策を続けていた空堀には、戦前から残る古民家が点在しておりまして、最近はそんな古民家を再生して、カフェ、雑貨屋、あるいはゲストハウス等々に利用している建物が多いんです。そんな古民家再生の「はしり」として、登録有形文化財にも登録されていた小森家住宅をを再利用した複合商業施設がありまして、長らく「練」という名前で親しまれてきたのですが、オープン20周年を迎えて「れん」と名称を変えて再スタートを切りました。風格のある建物が佇んでいます。どこか懐かしさと温かみを感じる建物ですね。そして、ここ「れん」の中には以前からお気に入りのお店があるんですよ。「EkChuah」(エクチュア)というチョコレートの専...古民家を利用した複合商業施設-大阪市中央区:空堀・「れん」
Karahori,ChuoWard,OsakaCityさてさて、ワタクシは大阪市中央区にある「空堀」と呼ばれる地域を歩いていました。戦災を受けなかったこの一帯は、「古き良き時代の大阪」を感じることが出来るんですよ。「勝の家」という食堂がありました。今でも営業しているんだったら、なんともすごい風格ですなぁ。空堀界隈を歩いていると、坂道がすごく多く、地形が複雑なことがよくわかります。大阪という町は起伏が少なく、あまり坂道が無いのですが、この界隈は坂道が多いんですよ。一つの理由は大阪市内にある上町台地という台地の西側に位置しているので、全体的に言うと東から西に向かって下っていく斜面になるんです。そこに加えて、かつてこの地域では瓦造りが盛んで、瓦を作るために土が掘られていたそうなんです。そのために凹地があちこちに...坂道-大阪市中央区:空堀
商店街の小さなcafe-大阪市中央区:空堀・「道勝cafe」
“MichimasaCafe”,Karahori,ChuoWard,OsakaCityさてさて、ぐっと冷え込んだ日の朝でしたが、ワタクシは空堀の散策を楽しんでいました。なんともレトロな自転車が置いてありました。今でも現役で使われているのでしょうかね。この自転車、オートバイのサイドカーのように荷物車が自転車につながっているんですよ。ちゃんと運転できるんですかね。そもそも、道路交通法ではこういう自転車はOKなのでしょうか。この日の大阪は最低気温が0℃でした。この時は午前10時だったので、0℃ということはありませんが相当寒かったんです。「熱ーいコーヒーでも飲みたいなぁ」と思い、空堀商店街の方に向かいました。「道勝cafe」という雰囲気の良さそうなカフェがありました。ワタクシ、ここのお店に入ることにしました。「み...商店街の小さなcafe-大阪市中央区:空堀・「道勝cafe」
Karahori,ChuoWard,OsakaCityさてさて、ワタクシはノスタルジックな町並みが残る大阪市中央区の空堀を散策していました。松屋町筋~谷町筋~上町筋まで東西約800mつづく空堀商店街です。明治以降から戦前まで賑わい、戦後も空襲の被害が少なかったためにいち早く復興、市内初の福引大売出しをして人気を博したという歴史があるんです。この写真でもわかると思うんですが、空堀商店街は上町台地の斜面に位置しているので、商店街の中にかなりの勾配があるんですよ。この商店街、「プリンセストヨトミ」という映画のロケ地としても知られています。この建物は「惣」という、長屋を再生した複合ショップです。同じような複合ショップで「練」「萌」というのも近くにありまして、「萌」「練」「惣」ですから三つ並べると「ほう・れん・そう...大阪はどこに向かう-大阪市中央区:空堀
Karahori,ChuoWard,OsakaCityさてさて、今年の正月明け間もない頃、ワタクシは大阪市中央区にある「空堀」というエリアを散策しました。今日からはその時の写真をアップしていきますね。空堀(からほり)の地名の由来なのですが、豊臣秀吉が大坂城の外堀として築いた南惣構(みなみそうがまえ)堀が、水を入れない空堀だったことなのだそうです。空堀は大阪城の南側に位置しており、大阪市の中心部にあります。大阪市の中心部は太平洋戦争で大空襲を受け、多くが消失したのですが、ここ空堀界隈は奇跡的に空襲の被害を逃れたんです。そのおかげで戦前の古い建物、町割りが残っているんですよ。路地の奥に地蔵尊がありました。ワタクシが生まれ育った場所が、ちょうどこんな感じだったんですよ。車が入ってこない狭い路地の奥は、子ども達に...古くて新しい-大阪市中央区:空堀
Kawaramachi,TanbaSasayamaCity,HyogoPref.さてさて、丹波篠山市の「小田垣豆堂」でくつろいだ後、ワタクシ達はカフェのすぐ近くにある河原町へと向かいました。この篠山の地は山々に囲まれた盆地でして、古くから京都や山陰、山陽を結ぶ交通の要所でした。そして、1609年に篠山城が築城され、翌年から城下町が整備されていきます。河原町に商屋が建ち始めたのはその少しあとでして、1612年頃だと言われています。その後多くの商屋が軒を連ねる一大商業地として栄えました。「河原町妻入商家群」として重要伝統的建造物群保存地区にも指定された河原町には、妻入の商屋が東西約600mに渡って並ぶ町並みが続いているんですよ。建物の各面の呼び名として、長辺側、あるいは屋根の棟と平行な面を平といい、短辺側、あ...妻入の商家が並ぶ町-兵庫県丹波篠山市:河原町
Taiza,KyotangoCity,KyotoPref.さてさて、ワタクシは京丹後市間人の砂方と呼ばれる集落のあたりを散策していました。明るく開放的な太平洋、穏やかで静かな瀬戸内海…ワタクシに馴染みが深いこれらの海と日本海は別物です。鉛色の雲、押し寄せる波、吹きつける風、冬の日本海は人を拒むような表情を見せてきます。ワタクシは松本清張氏の推理小説が好きなのですが、氏の代表作の一つに「ゼロの焦点」という作品があります。この小説は石川県の能登半島が舞台で、荒々しい日本海の様子が作品中にたびたび描かれるのですが、ワタクシは高校生の時に読んだ「ゼロの焦点」のことを思い出していました。そういえば「ゼロの焦点」って10年ちょっと前に、広末涼子さんや中谷美紀さんが出演して映画にもなったので、小説を読んでいない人でも内...日本海‐京都府京丹後市:間人
最近のYouTubeの投稿のと帰って板タブで無理やり作った新衣装をお楽しみあれー近況👹アパートの部屋は母と不用品回収に片付けてもらってあたしは何にもしなかったので大家がちょっと怒りましたwその時引き出しから諭吉1枚が出てきましただからリズリサのアクセやメゾンドフルールのバッグや財布を買うことができました。特にメゾンドフルールのリボン財布は再入荷の目処なかったのにまるで私を待っていたかのようにその時だけ限定で...
岡山県西部に広がる吉備高原の一画に、古い町並みが1.5kmにわたって続いている。昭和52年(1977)、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された高梁市吹屋…
高梁市吹屋地区の町並みの中心に居を構える片山家は、宝暦9年(1759)から弁柄〈べんがら〉商いをはじめ、寛政11年(1799)に組織された弁柄株仲間にも名を…
OnomichiCity,HiroshimaPref.さてさて、尾道の散策も気が付けばお昼近くになっていました。坂道、石畳…尾道らしい光景の中を歩いて行きます。急な坂道の下にJR山陽本線の踏切が見えます。これがローカル線だと次の列車が来るまでに、1時間以待たねばならなかったりしますが、山陽本線は新幹線に主役の座を奪われたとはいえ、山陽地方の大動脈であることに変わりはありません。10分くらい待てば列車が来るだろうと思い、しばしの間列車が来るのを待つことにしました。かつては特急列車が数多く走っていた山陽本線も、今では特急列車が走る姿を見ることはありません。各駅停車がガタンゴトンと走って行きました。小さな公園に人懐っこい猫がいました。地元のおじいちゃんの膝の上に、チョコンと座っていたんですよ。「飼い猫ですか?」...坂道-広島県尾道市
Neko-no-Hosomichi,OnomichiCity,HiroshimaPref.さてさて、千光寺の参拝を終えたワタクシは、さらに尾道の町の散策を続けて行きました。この三重塔は天寧寺の三重塔でして、ここからは市街地とその奥に広がる尾道水道を眺めることができ、尾道を代表する風景になっているんです。「これは見たことある」という人も多いのじゃないでしょうか。その三重塔の裏側の道を下っていくと、女子達、特に猫好きの女子に人気の場所があるんですよ。200mほどの長さの狭い坂道があるのですが、ここは「猫の細道」と呼ばれているんです。この石を福石猫と言います。猫の細道には、1998年からアーチストの園山春ニさんが描いた『福石猫』がいくつも置かれています。一つひとつ、心を込めて描かれた福石猫は、命が宿っているかの...猫好きが集まる場所-広島県尾道市:猫の細道
SenkoujiPark,OnomichiCity,HiroshimaPref.さてさて、ワタクシにとって尾道の散策は五度目になるのですが、五度目とはいえ飽きることはありません。何気ない路地、普通の民家、ひび割れた瓦屋根…そういった「ありのままの尾道の姿」にワタクシは心惹かれます。日本中が判で押したように画一化された町並みになって行く姿を、私は日本各地で見てきました。尾道がそうならなかったことをワタクシは嬉しく思い、この風景がいつまでも残ることを願ってやみません。千光寺ロープウェイの山麓駅に向かいます。頭の上をロープウェイが通過して行きました。山麓駅から山頂駅へは高低差115m、わずか3分の空中散歩です。ロープウェイは賑わっていましたよ。山頂駅の出口付近に猫がいました。人に慣れているのでしょうね。レンズを...大展望-広島県尾道市:千光寺公園
MisodeTenmanguShrine,OnomichiCity,HiroshimaPref.さてさて、ワタクシはなんとか雨に逢うことなく、尾道の「古寺巡り」を楽しんでおりました。歩くルートに平坦な道はほとんどありません。坂道を上がったり下ったりの繰り返しです。ワタクシのような旅人はいいのですが、ここで暮らす人、特に高齢の方は結構大変だと思いますわ。遠くに見えているロープウェイは「千光寺山ロープウェイ」でして、山の中腹に見えているのが千光寺です。千光寺へはこの後向かいます。せっかくですので、ロープウェイにも乗ってみようと思います。次に訪れたのは大山寺(たいさんじ)です。このお寺も真言宗醍醐派のお寺でして、11世紀後半に建立されたそうです。大山寺に隣接して御袖天満宮(みそでてんまんぐう)があります。かつて...階段-広島県尾道市:御袖天満宮
SaikokujiTemple,OnomichiCity,HiroshimaPref.さてさて、広島旅行の最終日(12月31日)は、尾道の「古寺巡り」を楽しみました。この日は「雨のち曇り」の天気予報でして、雨を覚悟しながら傘をリュックサックの中に入れて歩いていたのですが、この時点ではなんとか雨は降っておらず、どんよりとした曇天の中をワタクシは歩いておりました。こういう古い民家を眺めながら歩くのが楽しいんですよ。尾道は歩くのが苦にならない町なんです。西郷寺というお寺に着きました。重要文化財に指定されている本堂の秀麗な姿が印象に残ります。この西郷寺は時宗のお寺なのですが、関西では時宗のお寺ってあまり多くないように思います。時宗は「南無阿弥陀仏」を唱えますので、広い意味では浄土教になるのでしょうか。お寺のすぐ横...健脚祈願-広島県尾道市:西國寺
JoudojiTemple,OnomichiCity,HiroshimaPref.さてさて、昨年末の「広島旅行記」を再開したいと思います。ちょっと間が伸びてしまいましたが、よろしくお願いいたします。旅の三日目は12月31日の大晦日でしたが、尾道は朝目覚めると雨がシトシト降っていました。天気予報も「午前中は雨」とのことなので、雨の中を歩くことを覚悟しながらこの日の行動を進めることにしました。尾道の山側には宗派の違う寺院が数多くあります。それらの寺々を巡る散策ルートが「古寺巡り」「七佛巡り」として整備されており、ワタクシはこのコースを歩こうと思い、まずは一番東にある海龍寺に行き、そこから西に向かって歩こうと思いました。この写真の奥に見えているのは浄土寺ですが、そのすぐ東側に海龍寺があるんです。海龍寺は正式には...古寺めぐりへ-広島県尾道市:浄土寺
ShinsekaiMarket,Shinsekai,NaniwaWard,OsakaCityさてさて、久々に訪れた新世界なのですが、昼間でも観光客や若いカップルも多くて賑わっていました。通天閣の北側へ歩いてきたのですが、ここにも訪れたい場所があるんですよ。昭和の香りが漂ってくるような「新世界市場」という商店街があるんです。一時期はシャッター街となっていたのですが、最近は賑わいを取り戻しているんです。商店街の中には赤提灯が吊るされて、ちょっとアジアンチックな雰囲気を醸し出しています。そして、2年ほど前から商店街の中に屋台が営業するようになり人気になっているようです。トラの生首が!!…と思ってしまいそうですが、もちろん生首ではなく、トラのリュックサックです。7800円という価格設定ですが、これを高いと思うか、...ここも面白いでっせ-大阪市浪速区:新世界・新世界市場
Shinsekai,NaniwaWard,OsakaCityさてさて、かつての「怖い街」というイメージから、今ではすっかり観光地となった新世界ですが、大阪府民以外の人には「ギョッ」とするような光景もまだまだ残っているんですよ。トラのTシャツ、トラのリュックですが、「こんなもの誰が買うの?」と思われるかもしれません。しかし、「需要あるところに供給あり」というのが経済の大原則です。需要があるということでしょうなぁ。新世界のシンボル、いや、大阪のシンボルとも言える通天閣です。この通天閣なのですが、年々小まめにリニューアルされてるんです。昨年には通天閣南側の看板が大きくリニューアルされたんですよ。このように南側の看板がデジタルサイネージ(電子看板)に変更されました。看板の文字をスクロール表示するようになったんです...今も残る猥雑さ-大阪市浪速区:新世界
Shinsekai,NaniwaWard,OsakaCityさてさて、今日からはちょっと「広島旅行」はお休みさせていただきます。ワタクシ、昨年の10月末に仕事で大阪の天王寺に行くことがあり、お昼で仕事が終わったんです。このまま帰宅するのも勿体ないと思い、天王寺からほど近い場所にある「新世界」をブラブラしようと思いました。「新世界」とは、大阪市浪速区にある繁華街です。1912年に「通天閣」を中心とした遊園地が建設されたのが始まりなんです。新世界という名前は、旧世界(徳川時代)には存在しなかった新しい文化や技術を取り入れて、近代的なエリアにしようという意味合いで名付けられたと聞いた記憶があります。この商店街が「ジャンジャン横丁」でして、ワタクシが子どもの頃はオッサンやオッサンみたいな顔をしたオバハンが真っ昼間...ネーミングの妙-大阪市浪速区:新世界
【高知県】「久礼大正町市場」~高知でカツオを食べるならここ!と言われたが、確かに美味しい~
今回は高知県中土佐町にある「久礼大正町市場」を紹介します。 知り合いから「今までで一番美味しいカツオだった」と聞いたので行ってみたところ、確かにとっても美味しい。 サンちゃん カツオ!おさかな! スイちゃん 高知と言ったらカツオだよね 美味
諸条件によって異なるけど、町で写真を撮れば一日あたり大体300〜400枚以上の写真を撮る。土沢の町の写真も累計でいえば軽く千枚以上はあると思う。何のために撮るのか。正直、何のためということはない。ただ好きだから撮る。上原師匠は「可能であれば全部持ち帰りたいけど、それは無理なので写真に撮って持ち帰る」と仰っていた。僕は元々、昆虫採集の延長に写真撮影があると思っていたので、その言葉に激しくうなずいた。網で昆虫を取るように、レンズで写真を撮る。表現の違いはあれど、同じことだと思う。さて、一つの町で長い期間、写真を撮り続けることが増えた。町の中の特徴的な建物や施設が失くなっていく様もリアルタイムで見てきたし、これからも見ていくだろう。その町を離れた人から、「懐かしい」というコメントやメールを頂くこともある。大抵は...土沢AGAIN(終)〜記憶の管財人になりたい
AGAINどころか、もう何度目か分からない土沢の町である。実は丹内山神社(2日前に掲載)は、土沢の町から近い場所にあった。距離的には8〜9kmしかなく、クルマで行けば10分と掛からない。田舎の論理でいえば、目と鼻の先、否、同じ場所と言っても良いだろう。そんなわけで当然、帰りに土沢の町も歩いてみた。参拝以外は何もする予定はなかったけど、何だか急に忙しくなった。神様が、「お前はもう一度、土沢の町を歩け。そして町歩きを続けろ」と言ってくれているのかもしれない。僕は「東北コンプリート」と称し、東北六県の全ての市町村(旧市町村単位)で写真を撮ることを目指している。これまでに実に多くの町を歩いてきた。それぞれの県に、それぞれの特色があり、どの町が良いのかは簡単には言えない。断言できるのは、町の濃度で言えば岩手県の町が...土沢AGAIN①〜もう一度歩け
花巻の神社に行ったのであれば、当然温泉に立ち寄るべきだ。それが古からの習わしに違いない。花巻には「定宿」と称す鉛温泉があるが、この時期には「しっとり、ひっそり」した台温泉を愛でたくなる。嗚呼、台温泉。川沿いの細い道に何軒もの温泉旅館が軒を並べる。かつて存在した商店も飲食店も閉店し、温泉街には何もない。享楽目当ての観光客もいない。ただ静かな時間が流れる。台温泉のお湯は熱い。それは刺激的な熱さではなく、一度身体を沈めれば馴染む優しい熱さである。川のせせらぎ以外の音は存在せず、まるで胎内に籠もるが如く時間を過ごすことが出来る。この日、温泉街は秋色に染まっていた。ちなみに台温泉は袋小路状になったどん突きに位置する。その奥には行くことができず、そこに来た人は例外なく来た道を戻っていく。妙に安心するのは何故だろう。※...秋色の台温泉
「建物インパクト」シリーズ、2回めにして最終回。今回は工場である。何の工場かといえば、路線バスの整備工場であり、しかも現役工場である。それにしては年季の入り方が違うと驚く。戦後すぐとは言わないまでも、「仮面ライダー」、否「明日のジョー」くらいの時代感に見える。正面側に廻れば多少は内部を除くことも出来ると思う。でもこういうものは、謎のままにした方が楽しいに決まっている。また街中でインパクトのある建物を見つけたら掲載したいと思う。LEICAM10MONOCHROME/SummicronM35mmASPH建物インパクト②〜工場の場合
名所旧跡でもなければ、文化財でもない。それでも何故か強烈なインパクトを残す建物がある。町で見つけたそんな建物をモノクロで撮ってみる。シリーズというほどではないけど、今日明日の2回掲載しようと思う。まずは元は商店だった建物である。現役世代の頃は知らない。でも今でも店舗の前にはタバコの自動販売機が置かれ、それはまさかの稼働中だった。この建物はカラーでも素晴らしい色をしている。それは色というより、積み重ねてきた年月が折なす彩の化粧という方がぴったりくる。もちろんモノクロで撮っても凄い。この迫力に気圧されつつ、いつも僕は撮影している。午後の光を浴びて、色濃い影を織りなす建物。生半可な気持ちでは対峙できない。キリスト看板が異様な存在感を発揮している。「さばきにあう」。さばきハウスと密かに呼んでいることは秘密にしてお...建物インパクト①〜商店の場合
大した内容のない中途半端な能書きを垂れている今回のシリーズ(二作)も終わりとなる。要は商店街の一定範囲を往復する30分ほどの時間に、写真を撮りながら思ったカメラの設定の話である。極論すればどちらでも良い事柄である。そのどちらでも良い事柄を重大事のように語るのが写真ファンのお約束ムーブだ。以下、とくに役にも立たないので、読まなくても問題ありません。X-H2では、フィルムシミュレーション「クラシックネガ」は殆ど使ったことがなかった。本格的に使うのは今回が初めてだ。同じクラシックネガでも、X-PRO3の描写とは異なる部分もある。センサーが違うから当たり前ではある。中判のGシリーズで撮るクラシックネガを見ると、X-PRO3と比べ余裕のある描写で驚いたことがある。それに比べれると、PRO3の描写はピーキーになる。X...地方都市の旧市街(終)~クラシックネガに戻る
X-H2を購入以来、色々な場面で試してきた。結論からいえば、町の写真を撮る際は、今後もX-PRO3かライカM10モノクロームを使いたい。レンズはやはり単焦点レンズということになる。そうなるとX-H2を使う場面は減ってくると思う。猫とか風景とか、それくらいだろうか。それでも久しぶりの一眼レフスタイルのカメラを楽しんではいる。ところでX-H2には、X-PRO3にはないフィルムシミュレーション」が幾つか搭載されている。その一つが「ノスタルジックネガ」である。ネガフィルムを思わせる描写で、乱暴なくらい大雑把にいえば、クラシックネガは「彩度は低くて硬調」な表現であり、ノスタルジックネガは「彩度が高くて軟調」の表現となる。今回は秋田県の大曲(花火で有名な町)の旧市街で、両者を使い分けて撮影した。・・・。本当のことをい...地方都市の旧市街①〜ノスタルジックネガの描写
僕は小学生の時に写真を撮り始めた。中学生からは父の一眼レフを使い、写真の基本を学んだ。高校生になると自分のカメラを手に入れて、モノクロフィルムの現像引き延ばしを行うようになった。写真狂の少年だったと思う。ところが、東京の大学に入り上京すると、全く写真を撮ることはなくなった。少年野球をやっていた子が、いつしかバットとグローブを手放すように、僕はカメラを手放した。その後、就職しても写真を撮ることはなかった。どうしてもという時は「写ルンです」を使っていた。その状況が変わったのは、転職で京都の会社で働くようになってからだ。京都には多くの中古カメラ屋さんがあった。通りを歩くと、ショーウィンドーに多くのカメラが飾られていた。日々それを眺めるうちに、いつの間にか欲しくなり、中古でEOSの安いフィルム一眼レフを買うことに...京都に還る③~2ndDay:至福の刻
京都を離れ、秋田県に移住したのは18年前のことになる。あれからもう18年も経過した。俄には信じられない思いでいる。その間に色々なことがあった。色々なものが変化した。手に入れたものもあれば、失ったものもある。これから手に入れるものもあれば、これから失うものもある。要するにそれが人生だ。この18年間、一度も京都には行っていない。今回、二泊三日という短い日程ではあるが、18年の時を隔てて京都に出かけてきた。リアル浦島太郎である。今回の旅の目的は、①結婚25周年の記念、②切実に望むことを祈願すること、だった。正直、楽しいだけの旅ではない。それでも旅は旅。何日かに渡って掲載したい。一応、若干の説明をしておくと、日にちごとに「ざっくり」としたテーマに分けて掲載する。最終日はほぼ移動だけなので振り返りとなるかもしれない...京都に還る①〜1stDay:18年越しの光景
僕は何度も同じ町を歩く。最初のうちは、新しい何かを探したり、足を踏み入れたことのない場所を目指す。それがひと段落すると、ルート選定や周遊時間は思考を経ずに勝手に設定されるようになる。丁度、犬のパトロールと同様に、決まった場所を巡回するのである。犬が電柱にオシッコを掛ける代わりに、僕は写真を撮るのである。いつも同じような写真ばかり撮ることになるので、たまには変化をつけようと思いつつ、何故か同じことを繰り返している。そのパトロールを十年以上続けている町も数多くある。町は変化を繰り返す。東北の田舎町の場合、新しい店や建物が出来ることは稀である。大抵の場合、店が廃業したり建物が解体されたり、荒んだ建物が更に荒れることになる。変わらぬ何かを発見して安心したり、次に来るときは存在しないかもしれない何かに別れ難い想いを...朝市の町を歩く(終)~犬のパトロール
ジャズ喫茶ミカがあった五城目の町である。僕はここに定期的に来て、写真を撮りながら町を歩く。毎月の末尾に「2,5,7,0」のつく日に朝市が開催され、古くから多くの人で賑わう。暫くはコロナ禍で縮小されていたが、最近復活したと聞き久しぶりに訪れた。あれ?、復活どころか更に縮小している。朝市開催日が日曜日に当たる場合、「朝市プラス」として拡大開催されているそうなので、通常の朝市では出店が少ないのかもそれない。土曜日のこの日は、数えるほどしか店が出ていなかった。まあ勝手知ったる五城目の町なので、朝市の開催とは無関係に歩いてみよう。レンジファインダーカメラとか、モノクロ撮影にはピッタリの町である。もう一回続きます。LEICAM10MONOCHROME/SummicronM35mmASPH朝市の町を歩く①〜小さな朝市を横目に
この手書きの味わいが堪らない商店。何年か前に来た時にはシャッターが空いていた。でも今は営業している気配がなかった。確か最後に来た時は、ここで飲み物を買ったんだった。店の前には小学校があり、往時には多くの児童が買い物をしたのかもしれない。ロープは神社の祭りのためのものだ。お祭りの時もジュース類が飛ぶように売れただろう。GRⅢ手書きの味わいよ
久しぶりに宮城県方面に出かけた。県道の通行止めとか、熊出没騒動で無駄な時間を使ってしまった。やっと到着した町は、旧・津山町(登米市)である。この町は面積の8割が山林であり、イヌワシの生息地としても知られているそうだ。でも僕が撮影したのは町中であり、山林からは離れていた。面積比でいえば町の中心部を撮ったところで、全体の2割以下にしかならない。実のところ、この写真とは全く異なる顔を持つのかもしれない。たかが2割とはいえ、その2割の光景は僕の好みだった。(追伸)今回の訪問で登米市の旧9町を全て網羅した。宮城コンプリート(県内の旧市町村を全て訪問して写真を撮る)への最大の関門は、栗原、登米、大崎の3市であり、何と26もの旧市町村が存在する。今回の訪問で、それは全てクリアした。現時点での進捗状況は、宮城県71市町村...久々に町を歩いた!〜たかが町の2割されど町の2割
お立ち寄り下さり、ありがとうございます。 「ビストロアオクビ」さんに向かいながら、小諸の街をそぞろ歩き。 小諸城の城下町であり北国街道の宿場町という歴史の面…
足掛け15年に渡り、東北各地の町並みを歩いてきた。目指すは東北地方の全市町村(旧市町村単位)を訪問すること。これまでに訪問した市町村数は250を超える。僕以上に多くの「東北の旧市町村」を訪ねた人間は皆無とは言わないが、控えめにいって数えるほどしかいないと思う。だがこの先は荊の道。移動距離も所要時間も増える一方となり、苦労の割に出来高は上がらなくなる。そうなると一体何のためにやっているのか、ジレンマに陥ることも増えてきた。シンプルに町の写真を撮りたいだけなのに、地図と睨めっこする必要に追われ、ただ実績を残すためだけに町を訪れることもある。そうではない。余所者の僕が東北独特の町並みを見たときの震えるような感動、あれを味わいたいのだ。思いとは裏腹に作業の時間は着実に増えていく。もう全体図の概要は見えつつある。心...感動の町並みが出現する①〜そこは栗駒町
水沢の町並みは素晴らしい。駅前、飲屋街、商店街、史跡など多彩な顔を持っている。飲屋街や商店街などは複数箇所存在する。毎回すべてを網羅することはできないので、自然と幾つかの周遊コースを自分で作り上げている。今回は45分コースだった。もう15年以上のお付き合いとなったので、ぽつりぽつりと建物などが無くなっていることが増えて来た。最近は確認も兼ねて同じものばかりを撮るようになってしまった。それでも良い。なくなったものを嘆くよりも、今あるものを撮り続けることが正しい姿なのだから。LEICAM10MONOCHROME/SUMMICRONM35mmASPH水沢は千の顔を持つ(終)〜町並みの美術館