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「カマツカ」(鎌柄)はバラ科の落葉低木です。北海道南部~九州にかけて、低山や丘陵の林縁に自生します。名は、材質が硬くて折れにくいので、鎌の柄に使われたことから。27ⅹ20cmの角鉢植えで、樹高50cm程です。春に小さな白花を咲かせ、秋に赤い果実を稔らせます。5月中旬、枝先に小さな丸い蕾をたくさん着けました。その3日後に開花し始め、花径1cm程の白い5弁花、1つ1つの花弁は円形のお椀状です。更に4日経て、満開となりました。枝先に5~20輪が半球状に集まって、花後の果実、夏から晩秋にかけての変化は(2)で、「カマツカ」の花と実(1)春の花
ニシキギ科の落葉低木「ツリバナ」(吊り花)は、別名がツリバナマユミで、花や実が垂れ下がります。樹高は1~6mになる樹ですが、7号深鉢植えで、樹高70cm程です。5月に開花後、6月上旬の小さな緑果です。8月上旬の果実、径1cm程の球形です。9月下旬、果実が少し色付き始めました。10月初め、熟した果実の果皮が5つに裂けて、種子が顔を出してきました。紅葉も進みます。5日後の10月上旬、次々と果皮が裂開し、朱色の仮種皮に包まれた5つの種子が、果皮の先端に着いています。10月中旬の実成り姿です。長さ6mm程の朱色の種子が、良く目立ちます。10月下旬、雨上がりの朝です。紅葉した葉が落ち始め、一部落果した実もありますが、この実成り姿がしばらく続きます。「ツリバナ」の花と実(2)秋の果実
「ツリバナ」(吊り花)はニシキギ科の落葉低木です。花や実が長く垂れ下がることから名付けられ、北海道~九州で、山地や丘陵の林内・林縁に自生しています。鉢植え栽培で、春の花と秋の果実と紅葉を楽しみます。花は、緑色を帯びた淡い紫色です。直径は7~8mm程で目立ちませんが、花弁は5枚で、中央にある緑色の花盤が特徴、雌しべ1個と雄しべ5個です。5月初め、丸い蕾から開花してきました。小枝の先端の葉腋から吊り下がっての開花です。その3日後、先に咲いた花は花弁を散らし、まだ蕾もあります。1か月後の6月初めです。小さな緑の果実を着けました。花より目立つ、朱色の果実は(2)で、「ツリバナ」の花と実(1)春の花
「ナツハゼ」(夏櫨)はツツジ科の落葉低木で、全国の山地・丘陵に自生します。夏にハゼノキのような黄葉が見られることが、名の由来です。7号角鉢植えで、樹高50cm余りです。5月下旬に咲いた花です。釣鐘型の小さく可憐な花、花径5mm程で、鈴生りに、7月上旬、花後の緑果が、色付いてきました。8月上旬には、黄葉してきました。10月中旬、暑さと水切れで、多くの実が落ちました。10月下旬、葉の半分が落葉した紅葉姿です。酷暑の中で、殆どの果実が途中で落果しましたが、黒熟して残っていた果実です。径7~8mmの黒い果実は食べられます。生食は酸味が強いが、ブルーベリーの仲間なので、庭植えしてたくさん収穫出来れば、ジャムや果実酒に利用できます。鉢植えの「ナツハゼ」花と実
トキワガマズミはヨーロッパ・北アフリカの地中海地方が原産で、別名を「ビバーナムティヌス」という、スイカズラ科の常緑低木。栽培している鉢植えは「トキワガマズミ・イブプラス」という園芸種です。春に白花を咲かせた後、5月下旬の果実です。7月初め、実が着いたのは2か所で、茶色を帯びた緑果です。8月中旬、9月中旬の果実、色濃く変わり、金属光沢を発してきました。9月下旬、昨日の樹姿、6号深鉢植えで、樹高60cm弱です。コバルトブルーやメタリックブルーと呼ばれる、青黒色の独特な果実の色になりました。鉢植えの「トキワガマズミ」(2)秋の果実
「トキワガマズミ・イブプラス」は地中海地方が原産で、スイカズラ科の常緑低木です。春に白花を咲かせ、秋にはコバルトブルーの実を生らせます。種苗会社から苗木を取り寄せて、鉢植えにしています。4月上旬の蕾、枝先にピンクの蕾を着けています。4月中旬、白い5弁花を開きました。4月下旬の花です。初めに咲いた花が萎み、5月初め、遅れて咲き出した花もありました。実成りは(2)で、鉢植えの「トキワガマズミ」(1)春の白花
4月下旬、白い4弁花を咲かせた「シロヤマブキ」(白山吹)、花後の5月中旬には、4本の雌しべが、4個の緑色の果実を着けました。7月下旬には、緑果は茶色から黒色へと変化し、7月末日です。8月中旬の鉢植え姿です。樹高は低く30cm程ですが、横幅は70cm余りに伸ばして、側枝先に開花結実しています。暑さのせいか、例年よりも早くたくさんの果実が黒熟しました。黒熟果はなぜか鳥が食べないようで、翌年の開花期にもまだ残っています。鉢植えの「シロヤマブキ」花と果実(2)黒い果実
「シロヤマブキ」(白山吹)は、バラ科シロヤマブキ属の落葉低木。一属一種で、中国地方の石灰岩地に自生しする、絶滅危惧種です。(ヤマブキの白花種ではありません)散歩中に種子をいただいて実生したもので、6号深鉢植えです。4月~5月に咲いた花は、花径3cm余りの白色4弁花です。4月下旬、開花し始めました。その4日後です。樹高は30cm位ですが、枝を横に70cmほど伸ばし、側枝の先端に1個ずつ花を着けています。昨年の種子が、まだ残っています。4月末、花芯部には4本の雌しべと多数の雄しべが、5月上旬の花、受粉が済むと4個の実が着きます。緑色から黒熟する果実は(2)で、鉢植えの「シロヤマブキ」花と果実(1)白い4弁花
4号鉢植えのヤブデマリ「ピンクビューティー」です。5月上旬に白色の装飾花を開き、5月中旬には、中心部の両性花が開花しました。花後の6月中旬、緑色の果実が出来る頃、装飾花の花色はピンクに変わりました。残念ながら、暑さと強い陽射しの中で、傷みが目立ちます。7月上旬、果実が緑から赤へと変化してきました。7月中旬、開花数が多い割に実成り数は少ないですが、小さな赤い実が美しい。8月上旬、8月中旬、昨日の実姿、完熟果は黒色になります。秋には紅葉も楽しめます。鉢植えのヤブデマリ「ピンクビューティー」(2)赤い実
5月下旬に開花後、結実して、7個の実が生りました。果実はキウイフルーツを無毛にして小さくしたような、緑色で2cm位の実です。7月上~中旬の緑果です。7月下旬、厚く固い葉を付けていますが、強い日差しと高温で、葉焼けし始めました。8月初め、水切れで果実も茶色く乾いてしまいました。緑皮の多い果実を1個食べてみると、甘みと酸味があり、キウイに似た味です。山形・福島・長野・岐阜・香川などの各県では、栽培されているところがあるようで、生食・果実酒・ジュースやジャムにも加工されるようです。観賞用に実物樹木として小鉢植えにしていますが、果樹として庭植えした方が良いかと思っています。鉢植えの「サルナシ」(2)果実
「サルナシ」(猿梨)は、マタタビ科の落葉ツル性中木で、日本・中国・朝鮮に分布します。実が梨に似て、猿が良く食べることから名が、自然では5~10mになるようですが、3号深鉢に植えて、樹高10cm位で、枝を横に伸ばしています。下向きに咲く花は花は、白色で花径1~1.5cmです。5月下旬の蕾と花、雄花と雌花が別々に咲く、雌雄異株が多いそうですが、我が家の鉢植えは、両性花を咲かせています。小さな木ですが、今年は花が多く咲きました。鉢を脚立の上に置いて、下から撮りました。柱頭が分裂した白い雌しべと、葯が黒いたくさんの雄しべが着いています。キウイフルーツはシナサルナシを品種改良したものだそうです。サルナシの果実は(2)で、鉢植えの「サルナシ」(1)花
4月下旬に開花したハナイカダ、花後の6月には緑の果実を結び、7月に茶色から黒色へと変わって、熟してきます。6月上旬、各葉の中央部に、花後にできた緑果です。6月中旬の果実、中には3個着いた所も、6月下旬の暑い日、葉が垂れ下がって、庭木にも水やりをしました。7月上旬になると、果実が色付き始め、緑から、茶色、黒へと、果実の熟し度が色に現れます。7月中旬、殆どの果実が黒熟してきました。株立ち状に幹枝を伸ばし、樹高は90cm位(1本だけ130cm)、年数経ても、普通の樹木のように幹が太くなることはありません。この後、数日で殆んどの果実がヒヨドリに食べられました。食べ残しの果実を食してみました。中に2~4粒の種子を持ち、甘く食べれますが、庭には数株のブルーベリーがたくさんの実を着けて、収穫を始めているので、ハナイカダ...庭の「ハナイカダ」(2)緑果から黒熟果へ
「ハナイカダ」(花筏)はハナイカダ科(←ミズキ科)の落葉低木、北海道南部~九州の林内や沢筋に自生し葉の上に花が咲くのが特徴で、花の乗った葉を筏に見立てた名です。雌雄異株なので、雌株と雄株を一緒にして、池脇の黒松の樹下に植えました。雌花は、葉の中央に1~3個の花が咲きます。4月25日、各葉に着いた蕾、4月28日、雌花は1個の場合が多いが、2~3個着いている葉もあります。既に雄花の花粉を被って、4月30日の雌花、5月7日、受粉後の雌花です。花は葉腋から出たもので、その軸が葉の主脈と癒合したためこの形になったそうです。次に、雄花は葉の中央に数個の花を咲かせます。4月4月25日の蕾と、開き始めの花です。4月28日、たくさんの花粉を出します。4月30日の雄花、5月7日の雄花、役割を果たして落花します。緑の葉上に緑の...庭の「ハナイカダ」(1)雌花と雄花
5月に小花を吊り下げた「ツリバナ」ですが、秋の果実と紅葉は目立ちます。8月下旬の果実は、径1cm程の球形で、緑色の蒴果です。9月下旬には色付き始め、10月半ばには、赤く熟した果実が5裂し、朱赤色の仮種皮に包まれた種子が、顔を出します。10月末の果実、この後、一気に紅葉した葉が散り落ちて、種子も小鳥が食したか、飛び散って、今は幹枝だけの冬姿となりました。「ツリバナ」の花と実2021(2)果実
風鈴ガマズミは7号深鉢植えで、樹高は90cm余りです。花後の緑実は、9月中旬には黄色く、丸く変わって来ました。10月初めには、オレンジ色に変わり、10月中旬になると、果実が赤く色付きました。10月末には紅葉してきました。11月上旬、風鈴のように吊下る赤熟した果実と、黄葉した葉姿が、秋の深まりを見せました。この後、赤い果実は美味しいらしく、鳥に食べ尽され、紅葉も、殆ど一斉に落葉し、冬の装いに変わりました。鉢植の「風鈴ガマズミ」2021(2)赤い果実と紅葉
6月に開花した鉢植えのウメモドキ、花後の緑果は、秋に赤熟します。8月下旬、一部の果実が色付き始めました。9月中旬、赤い実が増えてきます。10月初め、果実のすべてが赤くなりました。6号深鉢植えで、樹高・横幅とも50cm程です。幹が途中で折れ、枝が横に伸びています。夏の異常高温のせいか?花が返り咲きしています。10月中旬、まだ緑の葉の中で、径6~7mmの赤熟した果実、鳥が食べなければ落葉後も付いています。(おまけ)草花のプランターに実が飛び落ちて、実生で芽生えた樹です。草は枯れましたが、ウメモドキは親株よりも大きくなりました。画像は9月半ばですが、親株の実は殆んど野鳥に食べられましたが、こちらは落葉後も実が着いたままです。鉢植の「ウメモドキ」2021(2)赤い果実
4月に白花を咲かせ、5月に小さな緑実を着けた鉢植えの「姫リンゴ」、その後です。6月中旬の緑色の果実から、8月下旬になると、少し色が変わり始めました。9月下旬の果実、10月中旬、11月上旬、果実が赤くなりました。11月中旬です。小さな鉢植えのままで、枝枯れしたので、今年大きめの鉢に植え替えました。果実が、濃紅色から暗紫紅色へと変わって、熟してきました。この後、1個落果した果実を齧って見ましたが、渋いだけで、食べられるものではありません。(本州中部以北~北海道に分布する「エゾノコリンゴ」と中国原産の「イヌリンゴ」との交雑種?他説あり)鉢植えの「姫リンゴ」(2)秋の果実
「ニシキギコンパクタ」は矮性品種で、ニシキギ(錦木)の枝にあるコルク質の翼(よく)がありません。小さな苗木から鉢増しして、5号鉢植えで樹高50cmほどになりました。春、5月上旬に咲いた花は、黄緑色の小さな4弁花で、目立ちません。花後の6月上旬、8月下旬です。秋、10月下旬、きれいに紅葉してきたのでよく見ると、オレンジ色の実を着けていました。10月末、11月上旬、今年の実生りは少しでしたが、小鳥が食べ、鮮やかな紅葉は、すべて落葉し終えました。鉢植え「ニシキギコンパクタ」の花・実・紅葉
「ナツハゼ」は、ツツジ科の落葉低木で、全国の山地や丘陵に自生が見られます。40年ほど前、職場の先輩から苗木をいただいて、以来鉢植え栽培しています。ブルーベリーの仲間として、生食・ジャム・果実酒に加工できますが、鉢栽培なので観賞用です。5月下旬から6月初めに咲いた花は、赤みを帯びた黄緑色の花です。花は多く咲いたのですが、7・8月の異常高温下で、水切れを起こしたようで、幼果が落果し、8月31日、1個だけの果実となりました。10月末の黒熟した果実です。20cmほどの角平鉢植えで、樹高は30cmほど、枝は枯れてないので、来年は多くの実成り見せてほしい。鉢植えの「ナツハゼ」花と実
多く栽培されているのはコムラサキという近似種で、球状に枝をしならせて、果実をたくさん付けています。ムラサキシキブは枝が直立し、花や実の付き方が違います。花後の緑果、8月下旬です。秋10月の初めになって、少し色付き始めました。10月中旬です。10月末には紫色になりました。径3mm程の丸い果実です。11月上旬、11月中旬には、葉も黄葉してきました。8号深鉢植えで、樹高は80cm位です。12月上旬、葉の多くが落葉しました。萎んだ果実もありますが、まだ小鳥が食べません。現在は、板囲いの冬囲いの中で、春まで休みます。その間に野鳥の食料になるでしょう。鉢植えの紫式部(2)果実
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。「ナンテン」(南天)は、メギ科の常緑低木で、「難を転ずる」に通じることから、縁起木とされています。疫病退散を念じて、新年の最初の投稿といたします。玄関の東軒下に植えてあり、初夏に白花、晩秋から初冬に赤い実を着けます。6月中旬、花の咲き始め、目立ちませんが、白い6弁花で、黄色い雄しべです。6月下旬、花後に子房が膨らんできます。7月下旬の緑実、8月下旬、少し色付き始め、10月中旬以降、日毎に赤く変わっていきます。10月下旬、11月上旬、11月中旬、11月下旬、赤熟した赤い果実が美しい。昨日(大晦日)の実成り姿、40cm程の積雪がありました。まだ野鳥は食べに来ません。南天の果実には薬用成分もありますが、毒性もあって、食べるものが無くなってから、最後に少し...ナンテンの花と果実
自宅北西の塀際に植えてある「サネカズラ」(実葛)、晩夏に雌花と雄花を咲かせ、晩秋には真っ赤な果実を稔らせました。9月上旬、花後の雌花は、粒々がたくさん集まった球形の緑実となります。9月中旬、果実が大きくなり、10月下旬、色付き始めました。11月下旬の実成りですが、小さな5枚葉は混入してきた白アケビの葉です。12月上旬、遅れて咲いた花の果実は、赤熟してないものもあります。晴天の昨日、自宅北側隅で、まだ鳥に食されてない塀際での実成りです。サネカズラの花と果実(2)果実
「万両」(マンリョウ)は、ヤブコウジ科の常緑小低木で、関東以西の林内に自生し、樹高30cm~1mほどになります。名前がめでたいとして正月の縁起物とされ、赤熟した果実が美しい。7月下旬に白色の花を咲かせ、花後に緑の実を着け、11月上旬、色付き始めました。6号深鉢植えで、樹高は90cm程です。12月下旬、果実が赤く熟しました。野鳥に食べられなければ、長く樹に着いたままです。こぼれ種で芽生えた実生苗を、別に鉢植えしました。親木と同じ時期に開花し、実を着けました。4号深鉢植えで、樹高30cm程になりました。正月の縁起物(1)万両-1
「万両」は、葉に光沢があって厚目で、縁にギザギザがあります。江戸時代に、この葉の変異個体(斑入り葉など)が選別されて、園芸品種群が形成された「古典園芸植物」の1つでもあります。小さなポット苗から成長した、6号鉢植の斑入り葉3種を紹介します。「恵比寿」(えびす)という品種、7月下旬の花から、11月上旬の色付き始めの果実、砂子覆輪系の斑入り葉です。11月下旬の赤熟した果実、樹高85cm、株元近くで2本に分かれて成長しました。葉の下に実を着け、重さで垂れ下がります。次は「千鳥」(ちどり)という品種です。11月下旬、やや細長く屈曲した葉に斑入りです。12月下旬、途中から側枝を1本出して、樹高90cmです。「白鵬」(はくほう)は、白実の品種です。11月上旬、葉の一部に白斑が入ります。12月下旬、1本の幹だけで、樹高65c...正月の縁起物(2)万両2
「千両」(センリョウ)は、センリョウ科の常緑小低木で、関東以西の常緑樹林下に自生します。正月の床の間飾りの生花に使われたものを、実生して育て、7号鉢植えで、樹高50cm余りの株立ちになっています。花はたくさん咲いたのですが、夏の酷暑で水切れを起こし、花後の小さい実が全て枯れ落ちてしまいました。実成りは過去画像です。株立ち状に伸びた枝先に開花した、7月上旬です。花には花弁が無く、花軸に緑色の雌しべが着き、側面に雄しべが直接出るという、変った形をしています。果実は10月頃から赤く熟し、長期間着いています。7号鉢植で樹高は50cm余りです。(12月下旬の過去画像)実が黄色くなる「キミノセンリョウ」(黄実千両)もあり、苗木を入手して同様に鉢栽培しています。7月に咲いた花です。実が全てお枯れ落ちたので、12月と1月の過去...正月の縁起物(3)千両
「カラタチバナ」(唐橘)は、ヤブコウジ科の常緑小低木で、茨木・新潟県以西の林床に自生します。万両・千両に対比させて、「百両」の別名を持ち、正月の縁起木の1つです。鮮赤色の実を着け、園芸種に白実種もあるので、寄せ植えにして、正月の玄関を飾りました。7月上~中旬、径7mm程の白い5弁花を、葉腋に房状に咲かせます。この花が、タチバナに似ていることから名が、花後の小さな緑実、7月末です。11月上旬です。5号深鉢植えで、樹高は40cm程で、あまり大きくならず、葉や果実は万両より大きいです。径8mm程の果実が熟し、赤、白、緑の対比が美しい。12月下旬、この姿で正月を飾り、ヒヨドリを避ければ、春まで持ちます。正月の縁起物(4)「カラタチバナ」
「サカキ」(榊)は、モッコク科サカキ属の常緑小高木で、神と人の境界にある木、神事に使う木です。関東以西の温暖地に分布し、新潟県では別種のヒサカキで代用します。苗木を鉢で育て、自宅東側軒下に移植し、神棚には年間通して、このサカキを供えています。6月下旬、白い小さな5弁花を、葉の下に下向きに咲かせます。白い花は長持ちせずに黄変し、緑の小さな実を着けます。9月中旬の緑実です。まだ、枯れた花弁やシベを着けたままの果実もあります。11月中旬、果実が茶色に色付いてきました。12月上旬、実が黒熟してきました。この後、冬囲いされましたが、常緑用は革質で光沢のある楕円形です。1月上旬の晴れ間に、黒く輝く熟果が覗けました。サカキの花と果実
「ヤブコウジ」(藪柑子)は、ヤブコウジ科の常緑小低木で、林内に生育し冬に赤い実を着け美しく、別名が「十両」です。江戸時代より、斑入り葉などが選別され、古典園芸植物の1つとなっています。樹高10~30cmで、地下茎で増殖し、長く鉢植えで育て、小型で草のように見えます。花は7月上旬に咲きましたが、撮り忘れてしまい過去画像です。淡いピンクを帯びた白花を、葉腋から下向きに咲かせます。昨夏の酷暑の中で、幼果が枯れ落ち、残った僅かな果実、7月末の緑実です。径7mm位で、11月上旬には赤く熟してきました。12月下旬です。自宅北側軒下の棚から、玄関前に移しました。実成りが少なく寂しいので、過去画像を2枚、正月の縁起物(5)「ヤブコウジ」
「アリドオシ」(蟻通し)は、アカネ科の常緑低木で、関東以西、四国中国地方の林下に自生し、樹高20~60cmです。別名が1両で、「千両・万両有り通し」と称して、主に関西で正月の縁起物とするようです。葉腋に1対の細長い棘があり、名の由来が3説有り~①蟻でも刺し貫くことから、又は、②蟻しか通り抜けられないことから、③実が翌年まで持つので有り通し。5月半ばには蕾から開花してきました。筒状の白い4弁花です。花のアップ、5月末、花の後に、緑実が着いてきました。この後は千両と同じく、夏の猛暑と水切れで、幼果が全て落ちてしまいました。従って、実成画像は過去写真を参考に載せます。(11月中旬、12月下旬、1月上旬の3枚)現在の樹姿です。5号鉢植えで、樹高60cm程に成長、雪囲いの中で、樹幹部に乗った雪の重みで、幹の途中が半折れし...正月の縁起物(6)「アリドオシ」
「ヒメイチゴノキ」(姫イチゴの木)は南ヨーロッパ原産の、ツツジ科常緑低木で、その矮性園芸品種です。花の時期と前年の果実の熟期が重なり、花と果実が同時に楽しめます。小さな苺に似た果実は、ジャムや果実酒に利用できます。10月中旬、蕾が膨らんできた頃、前年咲いた花の果実が熟してきます。径1.5cm程の球形で、緑から黄色・オレンジ・赤色へと、徐々に色付き変化してきました。昨夏の猛暑の中で、多くが途中落果して、最後に残った果実です。11月上旬に開花、スズランやドウダンに似た壺型の白花です。(赤花品種もあるようです)12月下旬、庭が雪で覆われる中、玄関前の庇下で花の終盤を迎えます。花弁が落ちて、小さな果実の元が残りますが、まだ開花前の蕾もあります。晴天の1月10日、庭の雪上で日光浴です。6号深鉢植えで、樹高・横幅ともに50...鉢植えの「ヒメイチゴノキ」
(昨年末までにブログアップできなかったものです)「ヒサカキ」(非榊、姫榊)は、ツバキ科の常緑小高木です。新潟県ではサカキの代用として、ヒサカキが店頭で売られています。サカキ(榊)に比べて、葉が小さく縁に鋸歯があります。庭にサカキを植えているので、我が家にヒサカキは不要なんですが、野鳥の落とし物から芽生えて、茶の木の挿し木苗を植えていた鉢を占領し、茶を枯らしました。花は春4月初めに咲きました。枝の下側に下向きに、白~クリーム色で壺状の花をたくさん咲かせ、独特の匂いを放ちます。秋9月の果実、まだ緑果もありますが、黒熟してきました。枝先には、翌年の花蕾が着いています。冬囲い前の12月、まだ黒い果実も少し残っていますが、早春に咲く蕾が充実しています。ヒサカキの花と実
(昨年末までにブログアップできなかったものです)「オトコヨウゾメ」は日本固有種で、レンプクソウ科(←スイカズラ科)ガマズミ属の落葉低木です。北陸を除く本州・四国・九州に分布し、山地の林内や林縁に生育するそうです。小さな苗木を4号鉢に植え、樹高数10cmに伸びました。4月下旬に咲いた花です。白い花はお椀状で、花弁先が5裂し、径1cm弱です。枝先に散房花序を着け、白色の花を数個ずつ咲かせました。花はたくさん咲いたのに、昨夏は異常な酷暑でした。水切れで、花後の果実はすべて落果してしまいました。参考に過去画像で、9月初めの果実と、10月上旬の赤熟した果実です。秋には紅葉もし、大きい鉢に植え替えをしたので、今年の開花・結実・紅葉を期待しています。鉢植えの「オトコヨウゾメ」花と果実
(昨年末までにブログアップできなかったものです)「マユミ」(真弓)は、ニシキギ科の落葉低木で、北海道から九州の山地・丘陵などに自生し、材質が強く良くしなる為、弓の材料にされたそうです。雌雄異株ですが、雌木1本だけで実が生ります。5月中旬、花はたくさん咲きました。淡い緑色で、小さな4弁花は目立ちません。「根が浅くて、乾燥すると弱り、果実が落ちる」と書かれていましたが、昨夏の酷暑で、その通りになってしまいました。以下は過去画像を参考に、花後の果実、6月上旬の緑果です。角張った4裂の果実が、9月中旬には色付いてきます。10月末、枝にぶら下がるように着く赤い果実、11月中旬、熟した果実は、果皮が4つに割れて赤い種子が4つ現れます。庭では、間もなくヒヨドリに食べられてしまいます。11月には紅葉も見れます。今年は、花後の鉢...鉢植えの「マユミ」花と果実
4号鉢植えの「イワツルウメモドキ」は、果実が緑から黄色に熟して、果皮が裂開して鮮やかなオレンジ色の種子が現れます。花よりも実が美しい、小さな、つる性落葉低木です。11月下旬、黄葉するも緑果のままでしたが、12月中旬には、径3~4mmの果実は黄色に熟し、果皮が3裂し、開くと、オレンジ色の仮種皮に包まれた種子が現れました。1月上旬に裂開した果実、玄関外の庇下に置く山草棚で、1月下旬の果実。2月下旬、庭雪の上で、昨日の様子です。4号鉢植えで、上、下、横ともに15cm程枝を伸ばして、寒さの中で、殻だけでなく、まだ残り実も着いていました。鉢植えの「イワツルウメモドキ」(2)緑果から熟果へ