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花束にはできなくとも いつかいつかの願いをこめて あたしは拾い集めています 雲のひとつも数えられずに 風のひとつも束ねられずに なんとしましょうと ちいさく悩んだ日々は遠く だけどやっぱり いつかいつかの願いをこめて あたしは拾い集めています ふとした拍子に 投げられた言霊があれば その人の奥底まで知ってしまうから ため息は止まらない だからきっと 花束にはできないのですが いつかいつかの願いをこめて あたしは拾い集めています ひとつ残らず
物知りな人に会った目をキラキラさせて滔々と語る表情に は~、なるほどなるほどと頷きながら情報をたくさん集めるのが好きなんだなぁ、とおもった 冒険家の話を聞いた陽に焼けた精悍な表情に え~、そんなところでそんなものまで食べたんですかと驚きながら特別な経験をたくさん集めるのが好きなんだなぁ、とおもった ときどきすれちがう うつむきがちなあの人は、なにを集めているんだろうカッカしがちなこの人は、なにを集めてきたんだろう 人は集めたものたちのカケラでできている 人生は、なにかを集める旅なのかもしれない かもしれない rakuten_design="slide";rakuten_affiliateId=…