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聚海山 正観院 西蔵寺(→神奈川県川崎市宮前区野川)は、奈良時代に聖武天皇の勅命により行基(→東大寺の廬舎那大仏造立に貢献した高僧)が創建したと伝わる威徳山 月光院 影向寺(ようごうじ→神奈川県川崎市宮前区野川)の塔頭十二坊の1つと伝わる天台宗寺院です。創建時の本尊の正観世音菩薩は「余り木観音」と呼ばれ、慈覚大師(→円仁)が、行基が彫った薬師如来と阿弥陀如来の余った木で製作したと記されます。ただ、行基(668年~749年...
有馬八幡大神(→神奈川県川崎市宮前区東有馬3丁目)は有馬療養温泉旅館の敷地内にある小祠で、神仏習合の頃は不動明王像を神体として祀っていたと伝わります。これらは有馬西明寺のもと境内にあり、有馬西明寺は平安時代前期の858(天安2)年に慈覚大師(→円仁)によって関東屈指の古刹である威徳山 月光院 影向寺(ようごうじ→神奈川県川崎市宮前区野川)の末寺となり、室町時代中期の文安年間(→1444年~1449年)に金剛院と合併して現在の...
青龍山 龍厳寺(りゅうごんじ→神奈川県川崎市多摩区堰3丁目)は、創建年代等の詳細は不明ですが、中興開山は深大寺67住職の宣海と伝わる天台宗寺院です。その頃の山号は自立山だったと記されます。江戸時代には浮岳山 昌楽院 深大寺(→東京都調布市深大寺元町5丁目)の末寺として幕藩体制の一翼を担う一方、別当寺として保谷稲荷神社の祭祀を司りました。寺宝に天台宗の開祖最澄(伝教大師)が彫刻したと伝わる大黒天像があり、観音堂に...
星王山 宝蔵院 能満寺(→神奈川県川崎市高津区千年)は、もとは奈良時代の740(天平12)年頃に聖武天皇の勅命により創建された威徳山 月光院 影向寺(ようごうじ→神奈川県川崎市宮前区野川)の塔頭十二坊の1つとして行基が創建した天台宗寺院と伝わりますが、戦国時代の天文年間(→1532年~1554年)に現在地に移転し、僧の快賢によって開かれました。塔頭十二坊は本尊の薬師如来両脇侍像を守る12神の1体ずつを祀った堂宇で、「能満寺」もそ...
白王山 正福寺(→神奈川県川崎市高津区北見方2丁目)は開基者は不明ですが、江戸時代前期に僧の快雅が開山したと伝わる真言宗智山派寺院です。江戸時代の頃は龍宿山 金剛院 西明寺(→神奈川県川崎市中原区小杉御殿町1丁目)の末寺として幕藩体制の一翼を担う一方、白髭神社(しらひげじんじゃ→神奈川県川崎市高津区北見方2丁目)の別当寺として祭祀を司りました。この頃は白髭神社の神体は正福寺に安置されていたと記されます。宝物の中...
正宗稲荷大明神(→神奈川県藤沢市藤沢1丁目)は、隣接する長藤山 妙善寺(→神奈川県藤沢市藤沢1丁目)に稲荷社で、創建は鎌倉時代にまで遡ることができます。平安時代の高僧円仁が802(延暦21)年に彫刻したと伝わる仏像が、鎌倉時代後期に日蓮宗信者となった刀工五郎正宗により鎌倉に持ち込まれ、職業の守護神として崇敬されたと記されます。神仏習合の頃は神(→垂迹=仮の姿)は仏(→本地=本来の姿)と同じものとされていました。これを本...
大蔵山 杉本寺(すぎもとでら→神奈川県鎌倉市二階堂)は、奈良時代中期の734(天平6)年に光明皇后(→聖武天皇の后)の発願により藤原房前(ふささき→藤原氏北家の祖)が開基、僧の行基(→東大寺の廬舎那大仏造立に貢献)が開山したと伝わる天台宗寺院で、鎌倉最古の寺として知られています。本尊は三体の十一面観音像で、それぞれ734(天平6)年に行基が、851(仁寿元)年に円仁(→慈覚大師)が、986(寛和2)年に源信(→『往生要集』を著した恵心僧...
山寺駅 比叡山延暦寺の別院として、貞観2年慈覚大師・円仁が開山した天台宗の名刹で、本堂にあたる根本中堂には、伝教大使、最澄が中国から比叡山に持ち帰ったとされる灯が、開山時に分けられた後、一度も絶えることなく千年以上の時を超え、今なお灯り続けている「不滅の法灯」があるそうです。 三門 奥之院は通称で、正しくは「如法堂」といい、慈覚大師が中国で持ち歩いていたとされる釈迦如来と多宝如来の両尊を御本尊とする如法堂は、参道の終点にあるので「奥之院」と呼ばれています。 せみ塚は、芭蕉の句をしたためた短冊を納めた記念碑で、芭蕉が山寺を訪ねてから62年後山形県村山市の俳人壷中(こちゅう)らが1751年建立したのがこのせみ塚だそうです。 画像はフォトムービーでもお楽しみください・・・・ 撮影:2009.04.27 山形県山形市大字山寺JR 山寺駅 ..
威徳山 月光院 影向寺(ようごうじ→神奈川県川崎市宮前区野川)は、奈良時代中期の740(天平12)年に聖武天皇の勅命により創建された関東屈指の古刹で、往時は金堂・三重塔・12の塔頭(たっちゅう→メインの寺の中にあるサブの寺)と多くの末寺を擁し「関東の正倉院」と呼ばれた大寺院だったと記録されます。本尊は薬師如来両脇侍像(→薬師如来坐像・日光菩薩立像・月光菩薩立像)です。江戸時代前期の1710(宝永7)年に編纂された『影向寺縁...
龍燈山 善立寺(→神奈川県川崎市多摩区登戸)は、平安時代初期に慈覚大師円仁が創建したという寺伝をもつ日蓮宗寺院で、日蓮宗の開祖日蓮が最期の20日間を過ごした池上兄弟の館跡に創建された池上本門寺(→東京都大田区池上)の末寺の1つです。ただ、寺伝は伝承の域を超えず、史料上の確実な創建年代として江戸時代後期の1830(文政13)年に編纂された『新編武蔵風土記稿』足立郡登戸村の条によりますと、戦国時代中期に日成(生誕年不詳...