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音声認識と意味の理解の関係:小林春美、佐々木正人編『新・子どもたちの言語獲得』第2章メモ4
第2章メモ最後です。音声認識と意味の理解に関係はあるか、という内容です。以下、だいたいの要約です。子どもは1歳になる頃には母語の音の聞き分けができるようになっています。単語と意味が結び付けられる段階での音の聞きわけでは、知っている単語と知らない単語で異なっていると考えられています。たとえば2歳から3歳の間では、既知の単語で/b/と/p/のペア、
今回は、森への愛とワイルドさあふれる行動力で「あたらしい森林浴」を提唱する、「小野なぎさ」さんの著書、「あたらしい森林浴」の書評とまとめです!
わかってほしいのに・・・。『だれもわかってくれない』【書評/まとめ】
今回は、ハイディ・グラント・ハルヴァーソン 著『だれもわかってくれない』の書評とまとめです。ムダに傷つかず、相手にわかってもらう方法を教えてくれています。
ストーリーのチカラ|『プロフェッショナルは「ストーリー」で伝える』【書評/まとめ】
今回は、世界で活躍するアネット・シモンズ著、 『プロフェッショナルは「ストーリー」で伝える』の書評とまとめです。さくっと本書の内容をのぞいてみたい人はぜひ!
前回のまとめで、近代資本主義を生み出したのは合理性そのものではなくて、組織の合理性と個人の合理性を分離して併存可能とした、社会に広く共有される精神構造である、という結論がでてきました。この精神構造がどう近代資本主義を生み出していったのかが続くはず、と書いたのですが、第一章では書いてないっぽいです。しかも前のメモで、よくわからなくなってきたので二章の前に見直してみるとも書いていて、たぶんメモを見返し...
過渡状態の制御:多賀厳太郎『脳と身体の動的デザイン 運動・知覚の非線形力学と発達』第2章メモ7
前回の内容で、自己組織的なパターン生成での歩行モデルは可能だが、意図のような心的現実との折り合いをどうするか、というところで話が終わってました。もうちょっと神経回路的に対応モデルを考えてみようという内容が続いていて、今回はその前の基盤となる歩行モデルについてです。以下、だいたいの要約です。まず、歩行中に任意の場所に任意の高さの障害物が現れ、それを片足ずつまたいで、歩きつづけるという課題を、二足歩行...
『DIE WITH ZERO』人生が豊かになりすぎる究極のルール【書評/要約】
生きてると何回かきませんか?「人生について考えるサイクル・・・」。そこで今回は、『DIE WITH ZERO』の概要や実践ポイントをまとめました。
ハ・ワン著『あやうく一生懸命生きるところだった』【感想&名言】
今回は『あやうく一生懸命生きるところだった』の感想とまとめです。しかし衝撃的なタイトル!生きるヒントや得られることも多い本でした。要チェックです。
今回は、紀里谷 和明さんの著書『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』の感想です。読んだきっかけや得られたこと、印象的だったフレーズ集も書いてます!
『人は聞き方が9割』要約・ポイントまとめ【話し方より聞き方のほうが大切】
多くの人が「話す」ことばかりにとらわれてしまい「聞く」ことの重要性を忘れています。これからは聞く人が今まで以上に求められる時代になります。「聞く」ことは「話す」ことより簡単なんです。
第一章のメモまとめ前半です。まず第一章で「プロテスタンティズムは資本主義をうんだか」についての考察です。ウェーバー仮説は簡単に言えば次のようなものです。「合理的な生活態度と現世に対する能動的な態度を要求する《禁欲的プロテスタンティズム》の倫理から《資本主義》の精神はうまれ、それが《近代資本主義》をうみだした。むろん、それは《近代資本主義》をつくった要因のあくまでも一つであるが。」ウェーバー仮説への...
第九章「ヘーゲルと近代哲学の完成」のメモまとめです。シェリングやヘーゲルに代表される哲学が「ドイツ観念論」と呼ばれていて、「人間理性をその有限性から脱却せしめよう」というのがドイツ観念論のねらいです。ドイツ観念論はかなり難解な思弁で織り上げられているのですが、ここでは主にヘーゲルに焦点をあてて簡略化して書かれています。<<第九章-1カントの12のカテゴリーをもっと弾力的に考えて、精神が成長するに応...
構造主義からポスト構造主義へ:木田元、須田朗編著「基礎講座 哲学」第3章メモ7
構造主義の続きで、現象学の構造主義への影響や、構造主義の影響を受けたその後の思想についてです。以下、だいたいの要約です。「「構造」のいわば存在論的規定を引き受けたのが<現象学>だったと言うことができます。」そもそも「ハイデガーやメルロ=ポンティの思想には、構造主義の先駆といってよいところがあります。」「メルロ=ポンティは人間の実存を、細胞レベルの物理・化学的過程、そして身体的レベルの生命的過程、...
レヴィ=ストロースの構造主義:木田元、須田朗編著「基礎講座 哲学」第3章メモ6
構造主義の続きでレヴィ=ストロースについてです。ヤーコブソンの音韻論を文化人類学に導入して新たな道を拓いたのがレヴィ=ストロースです。以下、だいたいの要約です。モースの「ポトラッチ」の分析ではすでに、「物財の交換を単なる経済現象とはみず、宗教的、法的、道徳的、政治的な意味をもつ全体的な社会現象」とみなされていました。レヴィ=ストロースはさらにその交換の理論を拡張しました。数多くの未開民族には、普遍的...
自己組織的パターン生成と随意運動:多賀厳太郎『脳と身体の動的デザイン 運動・知覚の非線形力学と発達』第2章メモ6
第3節に入って、これまでのグローバルエントレインメントモデルが随意運動の説明を与えうるか、という感じの内容です。個人的に関心の高いところなので、ここは詳しく見ていこうと思います。以下、だいたいの要約です。3 合目的性と自己組織性これまでの非線形科学の対象だった流体系や化学反応系と違って、非線形系歩行モデルでは歩行の「失敗」といった概念が入ってきています。生命システムのデザインにはこういった目的論的...
「後回し」にしない技術【要約】目標達成するための実行力「決心」
物事を後回しにしないためには「実行力」が必要です。 才能や知識、アイデアがいくら優れていても実行がゼロなら成果もゼロになります。 実行力は資質ではなく学んで練習することにより誰にでも身に着けることができます。 行動に移せないのは意志の弱さで
行動に移すための効果的な方法として、書籍「後回しにしない技術」イ・ミンギュ(著)についての要約になります。 リンク 前回は、「後回し」にしない技術の実行力のうちの「決心、実行、維持」の中で「決心」について要約しました。 今回は自分のやるべき
「後回し」にしない技術【要約】維持し続けるにはどうしたらいいのか?
書籍「後回し」にしない技術の実行力を構成する実行力「決心、実行、維持」のうち、決心と実行について要約してきました。 今回は最終回にあたります、「維持」についての要約になります。 リンク 目標を達成すると決心し、それを実行に移す。そしてそれら
第八章『カントと近代哲学の展開』のメモまとめです。イギリス経験論も西洋形而上学の流れと大いに関係しているので、そういった大きな西洋形而上学の中でのカントについてです。なので取り上げられているのは主に『純粋理性批判』で、ヘーゲルに続くように書かれている感じです。十七世紀の古典的理性の哲学は、人間理性の後ろ盾として神的理性が想定されていました。その後神的理性なしの形而上学へと進む流れができてくるのです...
今回は、水野敬也 著『雨の日も、晴れ男』を読んだので感想を書いていきます。笑いあり、涙あり、気づきありの良い本でした。
アメリカ合衆国憲法制定の要因:宇野重規『民主主義とは何か』第二章メモ3
1節は主にイギリスの議会制の発展についてでした。2節はアメリカ独立とその民主制についてです。2 アメリカ独立の両義性ジェファーソンのアメリカ独立宣言から話が始まっています。「すべての人間は生まれながらにして平等である」という文言などから民主主義を宣言したものと捉えられることも多いです。しかしながら、たとえば1787年の合衆国憲法には「五分の三条項」など奴隷制を前提にする表現が含まれていて、本当にそうい...
2022年 聴く本 おすすめ オーディオブック 3選 比較解説
日頃から読書をしたいけど、忙しくて本をゆっくり読む時間がない、という人は多いのではないでしょうか。また、小さい時から読書が苦手だった人もいるでしょう。オーディオブックは、そんな悩みを解消してくれる最適な読書アイテムです。オーディオブックは、
差異のシステムとしての言語:木田元、須田朗編著「基礎講座 哲学」第3章メモ5
第V節は構造主義です。まずイデオロギー的な側面から議論が始まってます。今回のメモはソシュールやヤコブソンあたりまでです。以下、だいたいの要約です。V 構造主義第二次世界大戦終結後、自由主義陣営のイデオロギーとして機能したのは実存主義です。しかし資本主義体制および社会主義体制双方の硬直化が進み、それに代わって「構造主義」が台頭します。「構造主義は、言語体系や社会構造といったものが、それにもとづいて語り...
【感想と実践】riamo*著:『「もたない暮らし」の始め方 』
今回は、riamo*さん著『「もたない暮らし」の始め方 』を読んだので感想と実践したことを書いていきます。目指せ!もたない暮らし!
【感想&実践】『[禅的]持たない生き方』(金嶽 宗信 著):暮らしをシンプルに
今回は、金嶽 宗信さん著『[禅的]持たない生き方』の感想と実践です。モノがあふれている時代だからこそ、読んでおきたい1冊ですね。
前からまとめるか後からみるか迷ったんですが、いつも通り前からいきます。序章が30ページあってメモも4つあるので、序章からまとめていきます。序章 <近代>を語る地平 -主題と方法と構成-日本は西欧とのズレがあるので、西欧近代社会を相対化してみることができます。しかしこの視点では捉えることのできないことがあって、日本や西欧を含む近代社会全体をとらえなければいけません。近代とは何かを問うための方法として、...
プラグマティズムにおける「真理」:木田元、須田朗編著「基礎講座 哲学」第3章メモ4
第IV節「プラグマティズム」の節後半です。前回のメモは、プラグマティズムは方法論的な側面があるというところで終わってました。今回は具体的にどのような方法論か、という感じです。以下、木田元、須田朗編著「基礎講座 哲学」第三章IV節のだいたいの要約です。プラグマティズムは一種の真理論でもあります。十七世紀の新しい科学的法則が次々に見つかっていたころは、人々はそこに神の意図を見て、神によって定められた真理だ...
【要約と書評】『達人のサイエンス』/ 著:ジョージ・レナード
今回は『達人のサイエンス — 真の自己成長のために』という本を紹介します。この本はズバリ、向上心のあるあなたにおすすめです!
セグメンテーション問題:小林春美、佐々木正人編『新・子どもたちの言語獲得』第2章メモ1
第2章「音声の獲得」のメモ1回目です。各言葉の音や音の分節の仕方をどうやって覚えるか、という内容のようです。第1節は単語の切り出し方(セグメンテーション)についてです。1 セグメンテーション「いぬ」のような言葉の音を子どもがどうやって覚えるかというと、一つは大人がその言葉を単独で、実際の犬を指さしながらいったりする場合です。単独で発話される単語は子どもにとって獲得しやすいのは確かですが、実際の会話...
今回は二千数百年前の思想がわかりやすく書かれた『老子の教え あるがままに生きる』という本の中から個人的に印象に残ったポイントを1つだけ紹介します。
今回は会社員の方向けに著書『ものの見方が変わる座右の寓話』からおすすめ寓話をご紹介!「ものの見方」を教えてくれて人生を豊かにしてくれる本です。
【要約と書評】『 限りある時間の使い方』/著: オリバー・バークマン
今回はオリバー・バークマンさんが書かれた『 限りある時間の使い方』という本を紹介します。この本を一言であらわすと「時間の使い方」を教えてくれる本です。 時間を有効に使う方法を解説しています。
【要約と書評】『 ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門』/著: 木村尚義
今回は日本一ラテラルシンキング(水平思考)関連書を執筆している著者、木村尚義さんが書かれた『 ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門』という本を紹介します。
【要約/書評】『いつも機嫌がいい人の小さな習慣 仕事も人間関係もうまくいく88のヒント』【今すぐできる】
ご機嫌いかがですか?『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』という本をご紹介。上機嫌になる習慣を教えてくれる本です。
近代という無限運動:佐藤俊樹『近代・組織・資本主義』第三章メモ4
第1部最後のメモになります。やっぱり今回も細かいところはわからなくて、結論にあたると思われるところだけメモして終わりにします。三 西欧近代の無限運動西欧近代は「日常的な営みをかたちづくる具体的諸制度を不断に解体し再編成している社会」と映ります。これだけだと内部の一次モデルを無視して組み立てられた二次モデルです。「西欧近代社会の自己組織性は、ホッブス問題の西欧的解決可能性と社会以前的な個人の存在とい...
方法論としてのプラグマティズム:木田元、須田朗編著「基礎講座 哲学」第3章メモ3
第Ⅳ節「プラグマティズム」の節前半です。プラグマティズムは論理実証主義のことだと思ってたんですが、かぶってはいるけど一致はしてないみたいです。まずパース、ジェームズ、デューイの名が挙げられていて、違いは大きいのだけど基本的には共通の立場に身を置いているので一般的な特徴を見出してみるとのことです。「まわりを回る」という単純な表現でさえ定義が統一されてなくて、それが原因で議論が空回りしてしまう例から話...
第七章『デカルトと近代哲学の創建』のメモまとめです。中世末期、当時の西欧の政治的事情もあって、プラトン-アウグスティヌス主義復興の運動が起こっていました。この運動は「当時まったく逆の動機から、近代国家建設をはかる諸勢力によって推進されていた国民主義の運動と利害を等しくしていたため、その強力な後援を受けることになりました。」デカルト哲学もこうした運動の一環の一つとして登場しました。ルネサンス時代の哲...
疎外と物象化:木田元、須田朗編著「基礎講座 哲学」第3章メモ2
第Ⅲ節マルクス主義後半のメモです。前半で、商品の成立に「労働」が関与するというところまででした。それに続いて労働の変遷と疎外との関係についてです。以下、だいたいの要約です。異なる商品が同じ値段を持つといったことは、<労働時間>が必要だからと考えることができます。しかしこれで商品のもつ矛盾した性質の謎が解明されたわけではありません。リンゴとノートが比較不可能な個性を持つのと同様に、労働もそれぞれ...
社会以前的な個人と近代社会:佐藤俊樹『近代・組織・資本主義』第三章メモ3
第三章第三節後半のメモです。前半でピューリタン社会の説明だったので、後半でそれに対する近代社会の特徴についてです。以下、だいたいの要約です。ピューリタン社会では個人の「自由」は神との契約という形式で成立するものですが、十九世紀型近代社会の一次モデルでは神の審判と救済が正面に現れることはありません。ピューリタン型の一次モデルでは、具体的な社会秩序や制度の変化を説明できないという問題があります。それに...
商品とは何か:木田元、須田朗編著「基礎講座 哲学」第3章メモ1
古代から近代までの哲学が続くので、そこら辺は全部飛ばして第3章にいきます。第3章も実存主義あたりは飛ばしてⅢ節のマルクス主義からメモを取ります。「マルクス主義」となってますが「マルクス主義」と呼ばれる人たちのことではなくて、マルクスの思想で現代の資本主義社会の分析に直接つながるであろう、経済学的、文化人類学的な思想についてです。以下、だいたいの要約です。Ⅲ マルクス主義(前半)1 人間と労働人間は道...
全体構成:小林春美、佐々木正人編『新・子どもたちの言語獲得』第1章メモ4
第1章のメモ最後です。5節が一応この本の構成になってました。最終節は言語獲得の生得性に関する議論とこの本の構成を結びつけて書かれてるんですが、そのへんの構成は飛ばして気になったところと本の構成だけ上げて終わりにします。5 新しい動きと可能性5節前半は言語獲得の生得性に関する最近の議論として、コネクショニズムモデルとか紹介されてましたが、一つだけ上げて他は省略します。最近(2008年当時)心理学系で注目さ...
前回は11世紀イタリアの都市国家に民主主義の萌芽を見ました。続いて身分制議会に民主主義を見ることができるかどうかです。以下、だいたいの要約です。近代西欧の民主主義の起源を議会制に求められるかみていくことにします。西欧における議会制は元々身分制議会で出発点では民主主義との親近性はそれほどありません。封建社会において、王権は存在しましたが封建領主も大きな権力を持っていました。平時における国王の歳入のほと...
呪術的思考と神話的思考:木田元、須田朗編著「基礎講座 哲学」第一章メモ3
第Ⅲ節「呪術的・神話的思考」のメモです。以下、だいたいの要約です。Ⅲ 呪術的・神話的思考1 呪術的な世界の成立ネアンデルタール人ですでに呪術的な思考が存在したと考えられます。また死者の埋葬や、それに関する儀礼を行っていたとも考えられることから、彼らには「死後の世界を信ずるある信仰体系」のようなものがあったはずで、その基底に相当複雑な宇宙像を持っていたことでしょう。ある人類学者によると、呪術は「<人...
歩行におけるゆらぎと歩行パターンの関係:多賀厳太郎『脳と身体の動的デザイン 運動・知覚の非線形力学と発達』第2章メモ5
第2章2節のメモ後半です。歩行におけるゆらぎ、ヒトのCPG、障害がある場合の歩行パターンの順に続きます。以下、だいたいの要約です。ヒトが定常歩行を行うときの周期は一定ではなく「ゆらぎ」があります。ゆらぎの性質を調べる場合、フーリエ解析で周波数ごとの振幅を得て、さらにパワースペクトルをみることで時系列がもつ統計的な性質がわかります。特定の周波数を持つときはパワースペクトルが鋭いピークを持ち、白色ノイズな...
意図を推測しあうことを基盤とする言語獲得能力:小林春美、佐々木正人編『新・子どもたちの言語獲得』第1章メモ3
第3節と第4節のメモです。3 子どもへの言語入力の検討子どもに対する大人の話し方には独特の特徴があります。調査の結果はいまのところは特別な関係は見つけられないというものです。ただし親子で同じ事象に注意する「共同注意」、大人による子どもの文法的間違いの修正が効果をもたらす、ということは確かなようです。大人と子どもの間では相互作用して大人の入力も変化することにおいて、心理学的分野で新たな視点が開けてきた...
「はじめに」と第一章第I節のメモです。はじめにまずこの著書が、「看護学生を哲学的なものの考え方に導き入れようというねらいでつくられた教科書」であることが書かれています。そして問いとして<人間とは何か> <生命とは何か> <生きるとはどういうことなのか>が挙げられています。医療関係者がこれらの問いにおいて哲学に寄せる期待には切実なものがあるであろうと。哲学がこれらに適切に答えられるかという...
第六章「アリストテレスの形而上学」のメモまとめです。ここはざっくりいきます。アリストテレスの思索のねらいは、プラトンの思想を批判的に修正しながら継承することにあります。プラトンの制作的存在論はギリシア古来の自然(フュシス)的存在論と対立するものとみなされていました。アリストテレスはプラトンを批判的に摂取し、プラトンの「形相」と「質料」を修正して自然的存在者にも適用しうるものにすることで、制作的存在...
【送料無料】基礎講座哲学/木田元/須田朗/財津理価格:1,430円(2022/8/8 10:55時点)感想(0件) 次に読む哲学の本は木田元と須田朗編著の『基礎講座 哲学』にします。この本は看護学生向けの講義をもとにしているらしいです。91年の講義録で出版されたのは2016年です。もうすでに著者両名がなくなっているのもあるんですが、科学的知見が書き換えられてきた現在においても哲学的価値は変わらないという判断から、修正はほん...
自由を根拠とする二つの循環的制度構造:佐藤俊樹『近代・組織・資本主義』第三章メモ2
ここから近代社会とは何かという問いの回答にはいっていくわけですが、前の内容を忘れてよくわからなくなってるところがけっこうあります。読み返しは第1部を読み終わってからしようと思うので、わからないところはわからないところで、そのままメモをとっていくことにします。近代社会の基本的な特徴として次の二つが挙げられています。①学校などの具体的な諸制度の運営上で、個人の選択の自由を大幅に認める選択-帰責の論理をと...