ロッカーに入っていたノート
Hさんはごく普通の高校二年生だった。 いつも明るく、クラスの中心にいるような存在で友達も多く、学校生活を謳歌しているように見えた。 Hさんの日常は、放課後の部活動と他愛もないおしゃべり、そして時々テスト勉強に追われる、そんな他愛もない日々で成り立っていた。 これはHさんの親友である、Yさんから聞いた話。 YさんはHさんとは小学校からの付き合いで、何でも話せる間柄だったという。 ある日のこと、部活動を終え、更衣室の自分のロッカーを開けたHさんの隣で、Yさんは着替えをしていた。
2025/06/24 08:19