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2024/01/28

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  • 深夜に喋る民族人形

    これはとある神社の神主から聞いた話。 数年前の夏、大学生が神社にやってきて、リュックサックから古びた木彫りの人形を取り出し、神主にこう頼んだ。 「この人形、処分してくれないか?」 話を聞いてみたところ、その人形は彼が最近骨董品屋で購入したものらしい。 アフリカの木彫りの民族人形で、素朴ながらも力強い存在感を放っていた。 だが、家に持ち帰ってからというもの、奇妙な現象が起こるようになったという。

  • 古びた図書館の奥の部屋

    夏の強い日差しが照りつける中、Rさんはドライブを楽しんでいた。 地方の道を気ままに走らせていると、古びた図書館が視界に飛び込んできた。 蔦が絡まり、外壁の塗装は剥がれ落ち、まるで長い間忘れ去られていたような佇まいだ。 「こんなところに図書館が・・・」 好奇心に駆られたRさんは車を駐車場に停め、図書館へと足を踏み入れた。

  • 台車を押す作業着の人

    深夜、台車を押す作業着を着た人

  • 手水舎にいた白い影

    夏休みが始まったばかりの7月、ある中学校の2年生は、恒例の林間学校に出かけた。 場所は山奥にある古いキャンプ場。 生徒たちは自然の中で過ごす3日間を楽しみにしている様子だった。 初日の夜はキャンプファイヤー。 火を囲んで歌を歌ったりゲームをしたりと、生徒たちは楽しい時間を過ごした。 夜の自由時間になり、各班ごとにテントに戻ると、興奮冷めやらぬ様子でしばらくの間はひそひそと話し声が続いていた。

  • 廊下の奥からやってくる人影

    中学校2年生のAさんは、自然体験学習で山奥の宿泊施設に来ていた。 同級生たちと寝食を共にし、ハイキングやキャンプファイヤーなど、都会では味わえない貴重な体験に胸を躍らせていた。 Aさんたちが寝泊まりする部屋は2階にあった。 2日目の夜、Aさんは奇妙な体験をする。 消灯時間を過ぎ、同級生たちが寝静まった頃、Aさんはトイレに行きたくなって目を覚ました。 薄暗い部屋の中、Aさんはベッドから抜け出し廊下へと出た。 宿泊施設は古い木造建築で、廊下は長く裸電球がぽつんと一つ灯っているだけだった。 その薄明かりがかえって廊下の奥を暗く見せ、Aさんは少し怖くなった。 トイレを済ませ部屋に戻ろうとした時、Aさん…

  • 山津波で消えてしまった村

    大学の探検部のメンバーであるA子は、夏休みの合宿で山奥の廃村を訪れていた。 その村は数十年前の山津波によって壊滅し、それ以来無人となってしまった。 A子たちは村の調査を目的として、廃墟となった家屋や神社などを探索していた。 ある日、A子は村はずれの森の中で奇妙な石碑を発見する。 その石碑には見たこともない文字が刻まれていた。 A子が石碑に触れた瞬間、彼女の頭の中に鮮やかな映像が流れ込んできた。

  • 岬に出る白い服を着た女性

    夏休みに入ったばかりの7月の事。 大学のサークル仲間5人、A子、B美、C香、D奈、E子は、海辺のキャンプ場に来ていた。 昼間は海水浴やビーチバレーを楽しんだ彼女たちは、夜になると砂浜に焚き火を囲んで、怪談話を始めた。 「この近くには、曰くつきの岬があるって知ってる?」 地元出身のC香が、意味ありげに話を切り出した。

  • 暗闇の中、声が途絶えてしまった友人

    大学生のA子は、夏休みを利用して友人3人と海辺の別荘に遊びに来ていた。 その別荘はA子の叔母が所有するもので、古くて少し不気味な雰囲気だったが広くて快適だった。 ある夜、4人はトランプをして遊んでいた。 窓の外は嵐で激しい雨が窓を叩きつけていた。 その時、突然停電が起こり部屋は真っ暗闇に包まれた。 「キャー!」 悲鳴を上げたのはB子だった。

  • 教室の中を徘徊する影

    夕暮れ迫る薄暗い校舎。 部活に熱中していたAさんは、気がつけばすっかり日が暮れてしまっていた。 慌てて荷物をまとめ帰路につこうとするが、大事な教科書を教室に忘れてきたことに気づいた。 もうあたりはすっかり暗くなっている。 それでも教科書は宿題の為に必要なものだ。 ため息をつきながら、Aさんは重い足取りで4階の教室へと向かったのだが、向かってる途中で嫌な噂を思い出してしまった。 それは「18時を過ぎると4階の教室の中に黒い影が歩き回っている」というものだった。

  • 山奥にある霧ノ村

    Dさんは旅行が趣味だった。 有名な観光地もいいけれど、Dさんはどちらかというとあまり知られていないような、秘境と呼ばれる場所を訪れるのが好きだった。 ある日、Dさんは、山奥にある「霧ノ村」という村を訪れることにした。 霧ノ村は名前の通り、一年中霧に包まれた村で地図にも載っていないような、まさに秘境と呼ぶにふさわしい場所だった。

  • 真夜中だけのチャットルーム

    学生時代、友達のB子から聞いた話。 B子はパソコンで夜更かしが大好きだった。 学校が終わって家に帰ると、すぐにパソコンを開いてチャットルームに入り浸るのが日課だった。 ある日、B子はいつもとは違うチャットルームを見つけた。 「真夜中の井戸端会議」という名前で、深夜0時から朝6時までしか開いていないらしい。

  • 廃寺でひとりこっくりさん

    Aは、オカルト掲示板の住人だった。 日々様々な怖い話を漁っては、ゾクゾクとしたスリルを楽しんでいた。 そんなAが最近気になっているのが、「ひとりこっくりさん」という遊びだった。 廃寺や夜の神社、いわく付きの場所でやるといいと書いてあったので、Aは廃寺を探して行ってみることにした。

  • 奥の広間にある大仏

    Kさんが高校時代に体験した話。 Kさんは高校陸上部の長距離選手で、夏の合宿で山奥にある古い寺に泊まり込んでいた。 昼間は寺の近くの広場で走り込み、夜は寺の広間で雑魚寝。 一日中走りっぱなしで疲れ果て、夜は泥のように眠りに落ちるはずだった。 しかし、Kさんはなかなか寝付けなかった。 寺の住職が毎晩語る怪談のせいだ。

  • 霧の中に浮かぶ背の高い人影

    これは知り合いの人から聞いた話なので、聞いたそのままをここに記述します。 深い霧に包まれた山奥の森。 焚き火の爆ぜる音だけが響く静寂の中、キャンパーのVは一人、テントの中で不安に震えていた。 さっきから焚き火の向こうの霧の中に、人影のようなものがぼんやりと浮かんでいるのだ。

  • 田んぼ道に集まっている影

    トンネルでの恐怖体験の後、お腹がすいたFさんは、宿の人に教えてもらったコンビニへ向かった。 必要なものを買い込み、宿に戻るために田んぼの横を通る道を歩いていた。 するとどこからか何人かが喋っているような、よく聞き取れないけどザワザワとした声が聞こえてきた。 なんだろう?と周りを見ながら歩いていると、少し離れた街灯の近くに何人かの影が見える。

  • トンネル だんだんと迫ってくる靄

    知り合いのFさんから聞いた話。 Fさんはトンネル巡りが趣味で、各地のトンネルを巡っていた。 今回訪れたのは山奥にある古いトンネル。 マニアの間では変なものが写る所として有名で、以前から気になっていた場所だった。 まず安全確認の為、昼間にトンネルを下見することにした。 トンネルはひんやりとしていて、じめじめとした空気が漂っていた。

  • 押入れの住人

    Aさんは職場から遠くても安いアパートを選んで住んでいた。 普段は規則正しい生活を送っていて、夜更かしをすることなど滅多になかった。 しかし、お盆休みで10日間の休暇に入り、久々の自由時間を満喫していた。 その夜、Aさんは珍しく夜中までネット動画を見ていた。 そろそろ寝ようと時計を見ると、深夜1時を過ぎていた。 寝室に向かい、布団に入ろうとしたその時、押入れの方から微かな物音が聞こえてきた。

  • 廃寺の呪い人形

    山深い集落の奥に朽ち果てた古い寺があった。 そこはかつて栄えた寺だったが、火事で住職一家が亡くなって以来、廃寺となってしまった。 村人たちは寺を恐れて近づかず、いつしか「呪われた寺」と呼ばれるようになった。 ある夏の日、肝試しに来た若者たちが廃寺を訪れた。 彼らは荒れ果てた境内を探索し、本堂の中に入ると薄暗い中に不気味な人形を見つけた。

  • アンティークのランタン

    夏の夜、山奥のキャンプ場。パチパチと音を立てるキャンプファイヤーを囲んで、大学生のY、K、R、Aの4人が集まっていた。 彼らは同じ大学の「不思議探索サークル」のメンバーで、心霊スポット巡りや都市伝説の調査など、オカルトにまつわる活動を行っていた。 「じゃあ、次はYだな」 Kに促され、Yはリュックから古びたランタンを取り出した。

  • 山奥のキャンプ場で見知らぬテント

    社会人2年目のYは、大学時代からの友人S、A、K、山奥のキャンプ場へ向かっていた。 Yの提案で、都会の喧騒から離れて自然の中でリフレッシュしようと計画したのだ。 数時間のドライブの間、車内は音楽と4人の楽しげな会話で溢れていた。 キャンプ場に到着すると、彼らは手際よくテントを設営し、近くの川で釣りを楽しんだり森の中を散策したりして自然を満喫した。

  • 鈴の音の森

    知り合いのAさんから聞いた話。 Aさんは、大学で写真部というサークルに入っていて、この話はその時の夏合宿で山奥のキャンプ場に行った時の事。 メンバーは真面目でしっかり者のB、お調子者だが頼りになるC、そして怖がりのDの3人。 キャンプ場に着くと、管理人のおじいさんから道具やそれらを使う方法等の説明を受けたあと、最後に怖い顔で「奥の森には絶対に入るな」と忠告を受けた。

  • 旅館の部屋の中から聞こえてくる声

    友人のKが大学生の頃、長期休みを利用して、一人でとある県北部の温泉街に旅行に出かけた時の話。 旅行の目的は温泉と、山間に点在する様々なお寺を巡ること。 大学で歴史を専攻していたKにとっては、まさにうってつけの旅先だった。 午前中に旅館に到着したKは、荷物を預けると早速お寺巡りに出かけた。 古い木造の建物、苔むした石段、静謐な空気。それぞれの寺が持つ独特の雰囲気に浸りながら、Kは時間を忘れて散策を楽しんだ。

  • 旅館の廊下から何かを引きずるような音

    友人Aから聞いた話だが、これがかなり気味が悪い。 Aが一人で山奥の温泉旅館に泊まった時のことで、都会の喧騒を離れて、ゆっくり羽を伸ばそうと出かけたそうだ。 Aの部屋は廊下の奥の方。窓の外は真っ暗で虫の声だけが響く静かな夜だったらしい。 そろそろ寝ようかと思った時、廊下から音が聞こえてきたという。 コツン、コツン、コツン… 規則正しい何かが硬い床を叩くような音。それがゆっくりとAの部屋に近づいてくる。

  • 温泉旅館「月影荘」

    深い山奥に佇む古びた温泉旅館「月影荘」。 その名の通り、月明かりが映える静かな夜に奇妙な現象が起き始めた。 ある晩、若い女性が一人旅で月影荘を訪れた。 彼女は疲れを癒やすため、すぐに露天風呂へ向かった。湯船に浸かりながら夜空を見上げると、満点の星空が広がっていた。 しかし、ふと視線を落とすと、露天風呂の隅に黒い影がうずくまっているのが見えた。 女はギョッとしたが暗くてよく見えない。 気のせいだろうと自分に言い聞かせ、部屋に戻った。

  • 山奥にある古びた旅館 天井裏の足音

    大学二年の夏、俺たち三人、SとKとTは、ゼミの仲間と卒業旅行に行った。 行き先はKの地元である東北の温泉地。電車とバスを乗り継ぎ、山奥にある古びた旅館に到着した頃にはすっかり日が暮れていた。 旅館は歴史を感じる木造建築で、廊下は軋み、部屋はどこかひんやりとしていた。 案内された部屋は六畳間で、窓の外は鬱蒼とした木々に覆われていた。 夕食は囲炉裏を囲んでの山菜料理。 素朴だが滋味深く、都会の喧騒を忘れさせるような静けさが心地よかった。

  • ノッペサマ

    知り合いのFさんから聞いた話。 Fさんは子供の頃、近所の子供たち7人くらいでよく遊んでいて、その日は地域にある神社へ向かった。 神社に集まったFさんたちは、だるまさんが転んだをして遊び始めた。 何回かやっていた時、Fさんが鬼の出番になった。 「だるまさんが~、ころんだっ!」 Fさんが振り向くと誰も動いていない。

  • 山小屋に入ってこない人

    知り合いのRさんは山登りが趣味で、週末や長期休暇に登山を楽しんでいた。 夏の初め頃、たまたま取れた長期休暇を利用して、山に登り、山小屋で一泊することにした。 山小屋には2段ベッドが2つあり、Rさんは下の段で寝ることにした。 夜、Rさんが本を読んでいると、山小屋の外で歩く音が聞こえた。 「こんな時間に誰かが来たのかな?」 Rさんは不思議に思いながら本を読み続けた。 しかし、いくら経っても誰も山小屋に入ってこない。

  • 本棚の奥にある暗闇

    深夜、フリーランスのライターUさんは、自宅の書斎でブログ記事の作成に没頭していた。 一区切りついたUさんは、大きく伸びをしてから「そうだ、コーヒーでも淹れて休憩しよう」と立ち上がった。 ふと背後にある本棚に目を向けると、何かが動いたような影を見た。 気のせいかと思ったが、もう一度目を凝らして見ると、やはり本棚の隙間から何かがこちらを覗いているような気配がする。

  • 旅館の湯船から現れた爺さん

    友人のIさんから聞いた話。 Iさんは、会社からようやくまとまった休暇をもらい、リフレッシュしようと山奥にあるG県の旅館へ向かっていた。 Iさんが旅館に到着したのは昼過ぎ。 周囲を高い山々に囲まれたその旅館は古びた木造建築で、どこか懐かしい雰囲気が漂っていた。 Iさん以外に他に客はいないようで、まるで時間が止まったかのように静まり返っていた。 早速荷物を部屋に置き、Iさんは周辺の山を散策した。

  • 深夜の公園のブランコ

    私が何年か前に体験した話。 その日は秋の終わり頃で、深夜の仕事帰りにいつもの道を歩いていた。 街灯がポツポツと灯る静かな夜道、帰り道にある家はほとんど電気が消えている。 公園に差し掛かった時、何気なく公園を見ていると、視界に入ったブランコが音を立てて揺れている。 「キィー…キィー…」 こんな深夜に誰がいるんだろう?

  • かくれんぼの時に草むらから出てきたもの

    知り合いのYから聞いた話。 時期は5月の午後、小学5年生のYは、いつものように友達数人と近くの山でかくれんぼをしていた。 山の中と言っても森のような鬱蒼と茂った木々等はなく、草や雑木、木がまばらにある林のような場所で、子供にとって最高の遊び場だった。 鬼役のAが「数えるよー!」という掛け声で、友達は皆バラけて走って行く。 Yはどこに隠れようかと場所を探す。 木々の間を駆け抜け、草の茂みをかき分け木の裏に回った。

  • 深夜の廊下から響く濡れた足音

    大学生の知り合いAから聞いた話。 夏休みのある日、Aは友人S、Eの3人で日本海側の海の近くのホテルに泊まった。 昼間は近くの海で泳ぎ、夜はホテルで海の幸を堪能した。 温泉に入り、部屋に戻ってカードゲーム等で遊び、気がつくと0時近くになったので寝る事にした。 Aたちは、昼間に泳いで遊んでいて疲れていた為すぐに寝てしまったそうだが、突然Sに揺り起こされた。

  • 泊まった旅館の天袋

    知り合いのKさんが体験した話。 一人の旅を好むKさんは、その日は地方の古い旅館にたどり着いた。 山間のひっそりとした場所に佇むその旅館は、年季の入った木造建築で、どこか懐かしい雰囲気を漂わせている。 早速旅館の入り口で挨拶をし、出てきた主人に予約もなく突然だが泊まれるかどうかを聞いてみた。 すると、ここ数年旅館としてはやっておらず、まともな用意は無いけどそれでもいいのでしたら、という返事が返ってきた。

  • 村はずれにあった祠

    夏休みのある日、私と友達は地方の田舎の廃村を探索していた。 廃村は雑草が生い茂り、朽ち果てた家々が並んでいてまるで現代じゃないような雰囲気だった。 しばらく村を探索していたが、だいたい見終わったので次はその周辺を探索しはじめた。 すると村はずれの森の中に小さな祠を見つけた。 祠は古びていてところどころ壊れかけていた。

  • 田舎に住んでる爺ちゃんちの納屋

    蝉の声が響き渡る夏の夏休み、私は田舎の爺ちゃんの家に泊まりに行っていた。 古い木造家屋は風情があり、縁側でスイカを食べながら爺ちゃんの昔話を聞くのは、子供時代の私にとって最高の楽しみだった。 ある夜、私は縁側に布団を敷いて蚊帳を吊って寝ていた。 周りは山や田畑ばかりだったので、虫の声だけが聞こえるだけの静かな夜だった。 そんな静かな中、うつらうつらとしていると、縁側の向こうの納戸から物音が聞こえてきた。

  • 安アパートの部屋に浮き出るシミ

    大学時代、Yさんは家賃が安く、大学から少し離れたアパートに住んでいた。 夏のある日、夜遅くにアルバイトから帰ってきたYさんは、テレビ等を置いてある部屋の出入り口の壁に、薄っすらとした半円の黒いシミがある事に気がついた。 最初は気にしなかったYさんだったが、数日に一度見ると、確かにシミは移動している。 最初気付いた時は半円だったシミは、いつの間にか楕円形になっていた。

  • キャンプ場のトイレの個室

    秋も深まった頃、山歩きが大好きな友人は、一人秋の山のキャンプ場を訪れた。 昼は色とりどりの紅葉を楽しみ、周辺を散策して充実した時間を過ごしていた。 夜になると持参した食材で夕飯を作り、秋の夜の虫の声を聞きながらゆっくりと過ごした。 そして寝る前にトイレに向かった。

  • キャンプ場の自販機

    中学生のSさんは、2年生の時に隣の市にある山のキャンプ場へ野外学習に行った。 2年生の恒例行事であり、バンガローで一泊二日の予定だった。 1日目の夜の行事が終わり、皆それぞれバンガローに戻っていく。 Sさんは喉が渇いていたので、キャンプ場の入り口近くにある自販機へ向かった。

  • 柳の音

    学生だったAさんは、サークル仲間数人と山奥のキャンプ場を訪れた。 周囲には柳の木が多く、Aさんたちは川のすぐそばにテントを張った。 他に客はいない静かなキャンプ場だった。 夜、外でバーベキューをしながら過ごしていると、時折吹く風と、柳が風で揺れるたびにテントをこする「ザザー」という音、川の流れる音が何とも心地よい。 やがて皆テントの中に入り、眠りにつく。

  • 遭難した時に洞窟にいた人

    大学生のFは登山が趣味だった。 ある日、Fはいつもと違う山に挑戦することにした。 それは人里離れた奥地にあり、難易度が高いことで知られる山だった。 Fは朝早く登山を開始し、順調に山頂を目指していた。 しかし午後になると天候が急変し、濃霧が立ち込めて視界が悪くなった。 Fは道に迷い遭難してしまった。

  • 深夜に現れた2人の子供

    8月も半ばになった時だったと思う、この話は私と友人4人とキャンプに行った時の話。 場所は山奥の河原が近くにある場所。 そこで昼間は川で泳いだり、持ってきた釣り竿で釣りをしたりと川遊びを満喫した。 やがて夜になり、釣った魚や持ってきた食材で夕飯を食べた後、夜更かしをして談笑していた。 気がつくと夜も遅い時間になっていたので、そろそろ寝ようという事になり、いつの間にか眠りに落ちていた。

  • キャンプシーズン真っ只中のキャンプ場の怪異

    知り合いのKから聞いた話。 冷たくなり消えた薪 倉庫の奥の影 消えたテント 客の奇妙な体験 謎の言葉 キャンプ場で起きた事件 冷たくなり消えた薪 真夏のキャンプシーズン真っ只中、キャンプ場の従業員であるKは、夜勤の真っ最中だった。 夜中の静寂を破る虫の声と、遠くから聞こえる客の笑い声以外は何も聞こえない。 Kは明日使う薪の準備をしようと倉庫へと向かった。 倉庫の扉を開けると湿った木の香りが鼻腔をくすぐった。

  • 近づいてくるお経

    知り合いのAが体験した話。 Aは心霊スポット巡りが趣味の社会人の男。 週末の夜、Aはいつものように心霊スポットへと向かった。その日の目的地は山奥にある廃寺だった。 薄暗い廃寺を懐中電灯で照らしながら、ゆっくりと歩きを進めた。 ひんやりと冷えた空気、埃まみれの古い仏像、静まり返った空間。 背筋にぞっとするような感覚を覚えた。 動画サイトに投稿する為、スマホで動画を撮影しながら廃寺を隅々まで探索した。 しかし特に何も起こらず、拍子抜けしながら帰路についた。

  • キッチンの棚の隙間

    私が小学4年生の時の話。 夜中の2時頃、私はトイレで目を覚ました。 用を済ませて部屋に戻ろうとすると、台所から物音が聞こえた。 「誰?・・・兄ちゃん?」 私は恐る恐る台所へと向かった。 薄暗い台所には誰もいない。しかし確かに何かが動いたような音が聞こえたのだ。 キッチンの棚の隙間からこちらを見ているような視線を感じた。

  • 台所にいた人

    大学生のTは友人のSとFと一緒に、夜の21時過ぎに車で心霊スポットの廃墟に行った。 薄暗い廃墟の中はひんやりと静まり返り、不気味な空気が漂っていた。 懐中電灯の光を頼りに奥へと進んでいくと、埃まみれの古い家具や壊れた人形などが散乱しており、Tたちは背筋がぞっとするような感覚を覚えた。 しかし特に何も起こらず、心霊スポットはただの廃墟に過ぎなかった。 拍子抜けしたTたちは、何も起きなかったな~と自宅のアパートへと帰っていった。 SとFと別れ、Tは部屋に入った。 時間は1時手前。さて寝るかとベッドに横になり目を閉じた。

  • 様子がおかしい同僚

    ある日、私は仕事で残業していた。 会社のオフィスはもう誰も残っておらず、私一人が黙々と仕事に取り組んでいた。 窓の外ではすでに暗闇が広がっている。 一時間ほど残業を続けた後、私はちらりと部屋の隅に何かが見えた。 それは人の影だった。私は驚きながらも振り返ると、そこには同僚の一人が立っていた。

  • 深夜、会社の1Fロビーにあった奇妙な光景

    知り合いのAが体験した話。 金曜の深夜、Aは残業でへとへとになっていた。 もうすぐ0時、ようやく仕事が終わったAはほっとため息をついた。 「さすがにもう誰もいないか…」 薄暗いオフィスを後にし、Aはエレベーターで1階へ向かう。 深夜のオフィスビルは異様に静まり返っていた。 「…あれ?」 ふと、Aはロビーの一角に目を奪われた。

  • 閉鎖病棟から聞こえる歌声

    私は看護師をしているのですが、一定時間おきに巡回をしないといけない為、薄暗い病室の廊下を静かに歩いていた。 深夜2時。 病院は静まり返り、時折聞こえるのは患者さんの寝息や機械音だけ。 ふと、奇妙な声が聞こえる事に気づき耳を澄ませた。 それはどこからか聞こえてくるかすかな歌声だった。

  • 病院で視てしまったら

    その日私は、一人でカルテ整理をしていた。 ふと背後で物音が聞こえた。振り返ると隣の病室の扉が少し開いている。 「・・・誰?」 誰もいないはずの病室に声をかけたが、返事があるはずはない。 私は好奇心と不気味さを抱えたままゆっくりと病室に近づいた。 薄暗い室内に一台のベッドが置かれている。

  • 山奥の祠の中にあった犬頭の石像

    もう20年以上前の事。 夏のある日、私は大学の友人3人と山奥でテントを貼りキャンプをしていた。 周囲は木に囲まれた場所だった。 昼間、私たちは周囲を探索していたのだが、しばらく歩いていると友人Bが足を滑らせて転んでしまった。 彼が転んだ先には小さな祠があり、丁度足が祠の扉に当たったらしく扉が外れていた。 その祠は古びていて苔むしていた。

  • 廃キャンプ場の人影

    知り合いのAとFから聞いた話。 AとFは大学時代の友人同士で、社会人になった今も、年に一度は一緒にキャンプに出かけるのが恒例行事だった。 今年は人里離れた山奥にある、廃墟となったキャンプ場を目的地に選んだ。 車で山道を進むにつれ周囲は暗くなり、木々の影が不気味にみえていく。 二人は車内で今までのキャンプの話や、今日はどういう事をしようなどと話していた。 ようやく元キャンプ場の駐車場に到着した二人は、車を降りて薄暗い森の中へと歩き出した。 やがてキャンプ場に辿り着いたのだが、さすがに放置されていた為設備は朽ち果てていた。

  • 廃墟ビルの会議室

    この話はまた同じ面子で懲りずに廃墟にいった時の話。 ↓前回 ある夏の金曜日の夜、相変わらず会社で残業していた私は、佐藤と山田に廃墟ビルに潜入してみることを提案した。「なあ、今度◯◯にある廃墟ビルに潜入してみないか?」佐藤が「この前あんな事があったのにお前も好きだねー」とニヤニヤしながらもちろん行くと返事をもらい、山田の方も気乗りしない感じだったようだけど、結局行くという事になった。

  • 山奥の廃墟でキャンプ

    ある夏の金曜日の夜、会社に残業していた私は、ふと佐藤と山田を誘って山奥にある廃墟でキャンプをすることを思いついた。 「明日どうせ暇だし、山奥の廃墟でキャンプでもしないか?」 私の提案に二人ともすぐに賛成してくれた。 土曜日の朝早く、私たちは車で山奥へ向かった。 途中、車が故障してしまい、予定より大幅に遅れて廃墟に到着したのは夜だった。

  • 岩場の影から覗いている

    私の知り合いAは、子供の頃に山奥にある小さな村で育ち、近所の子供たちとよく山の中にある河原で遊んでいた。 ある夏の日、Aたちはいつものように河原で遊んでいたが、ふと岩場の影に人のようなものが、顔だけ半分出してこちらを覗いているのを見つけた。 「あそこに誰かいる」 と指を指して言ったのだが、他の子には見えないらしく、どこ?と言っている。 そこの岩の後ろだよと言って、Aは岩場へと近づいていった。

  • 小さな赤い毬

    ある夏の夜、私は田舎の祖父母の家で従兄弟たちと遊んでいた。 家は古い木造家屋。 私たちはかくれんぼをして遊んでいて、私は一番年下の従兄弟(女の子でAちゃんとする)を見つけようと座敷に向かった。 座敷はシーンと静まり返っているのだが、襖に隠れているかもしれないと座敷に足を踏み入れた。 ポンと足に柔らかいものが触れた。

  • 【怪談2本】頭部が異様に大きい影、座敷に現れた遊び相手

    頭部が異様に大きい影 祖母の家には広々とした座敷があり、家自体は古い家屋で床は年季の入った板張り。ところどころ傷や穴が空いていて、それがまた古い雰囲気を醸し出していた。 ある日、私はその座敷で一人昼寝をしていた。ふと、何か視線を感じて目を覚ました。すると私のすぐ横に奇妙な影が立っていた。

  • 座敷で見た影

    私が小学校5年か6年の時の話。 母の実家には広い座敷があった。 古い木造家屋特有の、薄暗くひんやりとした空間だ。 そんな田舎だが、毎年夏になると父の運転で母と遊びに行く。 しかし何故か母は泊まらずに帰ってしまう。 小さい頃は別に何とも思わずに母と一緒に帰っていたのだが、その時は田舎に泊まってみたい!という気持ちが強く、渋る母を説得して私だけ泊まる事になった。

  • 座敷で自分の周りを歩く音

    私は子供の頃、夏休みになると母親の実家によく泊まりに行っていた。 ハハの実家は築100年を超える古い家で、夏でもじめじめと暑く、蚊取り線香の煙が常に立ち込めていた。 ある日、昼間に一人で座敷で本を読んでいた時のこと。 誰もいないはずなのに、自分の畳の周りをぐるぐると回る足音が聞こえてきた。 最初は気のせいかと思いたが、何度聞いても確かに足音が聞こえる。

  • ガタガタと揺れる襖

    友人Sから聞いた話。 夏休みの期間中、大学生のSは自転車で地方を旅していた。 山間の小さな村に辿り着いた頃には、日も暮れ始めていた。 Sは偶然見つけた古い民宿に泊まることにした。 民宿は50代くらいのYさんという夫婦が二人で経営していて、Sの他には誰も泊まっていなかった。

  • 深夜のテニス

    高校時代、テニス部に所属していた私は、夏休みに合宿で地方の山奥にある宿泊施設に泊まっていた。 緑に囲まれた静かな環境で、日中の練習は充実していた。 しかし夜になると話は別だ。 街灯も少なく周囲は真っ暗闇に包まれる。 虫の鳴き声だけが響き渡り、どこか不気味な雰囲気さえ漂っていた。 そんなある夜、私は深夜にトイレに行きたくなった。 薄暗い廊下を一人歩きながら、ふとテニスコートが見える窓辺に目をやった。 すると暗闇の中、テニスコートからボールを打つ音が聞こえてくる。 「こんな夜中に誰がいるんだろう?」 私は不思議に思いながらトイレへ向かった。 用を済ませ部屋に戻ると、たまたま起きていた友人にそのこと…

  • 残業中、消えた同僚

    Oさんは深夜の事務所で残業している最中、同僚のNさんと二人きりだった。 Nさんは真剣に仕事に取り組んでおり、その横顔には明かりが差していた。 しかし急にNさんが机から立ち上がり、不気味な表情でOさんを見つめ始めた。 「君、ちょっと手伝ってくれないか?」 とNさんが囁くように言った。

  • 深夜、オフィスの廊下から聞こえる音

    去年体験した話。 季節は暑い夏が終わり涼しくなってきた頃。 その日の夜、私はその日の内に片付けたい仕事があった為、一人オフィスの中で作業していた。 時計を見ると既に深夜を回り、外は暗闇に包まれている。 私はパソコンの画面に向かって仕事を進めていたのだが、少し休憩を入れようと背伸びをして、自販機にコーヒーを買いに行こうとした。 その時、オフィスの廊下から足音が聞こえている事に気がついた。

  • コピー機の奥

    Fさんが残業で遅くなった時の事。 時刻は深夜0時を回っていた。 作業に区切りを付ける為、やってる作業を保存してソフトを終了した。 すると突然、事務室の電気が点滅し始めた。 最初はただの電気のトラブルだろうと思っていたのだが、コピー機の奥から微かな声が聞こえてきた。 何事かと耳をそばだてると、その声がはっきりと聞こえた。 「遅くまでお疲れさま。でももう少しで終わりだよね。」 Fさんは驚きと共に周りを見回すが誰もいない。 ただ機械の奥から聞こえるだけ。 同僚がいたずらで隠れてるか、携帯でも置いてあるのか? とその声の元へ近づいて行く。 コピー機の近くに立つと、急に電気が消え真っ暗になり、Fさんが使…

  • 大きな足跡と白い服の女の子

    山深い森の中にあるキャンプ場で、私と友人KとMは夜を過ごしていた。 火を囲み、友人たちと笑い話をしていたが、その笑い声が急に途切れた。 K「聞こえるか?」 Kが耳を澄ませて言った。 私とMは耳を澄ませてみたが特に何も聞こえない。 M「いや、特に何も聞こえないけど」私「風か動物の鳴き声じゃない?」 Kはそういうのじゃなかったんだけどなー、と呟いている。

  • 湖から現れる人間のような生物

    ※注意 記事の最後にちょっと不気味な画像を貼り付けていますので、苦手は方は最後まで見ない方がいいかもしれません。 山の中でキャンプをしていた時に起こった出来事。 夏休みの最後の週末、友達のタケシとユキと私は山の中でキャンプをすることにした。 タケシのおじさんが持っている小さなログハウスに泊まれるというので、それはとても楽しみにしていた。 山の空気は清々しく、木々は緑に溢れていた。 ログハウスは湖の近くにあり、夜になると星がきれいに見えた。

  • 資料整理

    その日、資料整理で遅くなり、時計は23時を回っていた。 周囲は静まりかえり、エアコンの微かな音だけが響いている。 そんな中、物音が聞こえた。 別室に同僚がいるのでその音かな?と思ったのだが、別室にしてはすぐ近くで聞こえたような感じだった。

  • 服に黒い模様がついた看護師

    知り合いのRから聞いた話。 深夜、入院中のRは、病室でなかなか眠る事ができずウトウトとしていた。 というのも病室のすぐ外にある照明が、先程から点いたり消えたりを繰り返している。 Rは廊下側の為、その照明の光が気になってなかなか眠れない。 しばらくすると、廊下から誰かがゆっくりとした足取りで入ってきた。

  • 深夜の工場で現れた謎の影

    深夜、寒々とした工場の中で数人の従業員が残業をしていた。 機械の音が響く中、彼らは黙々と作業を続けています。 すると、突然一人の従業員が「誰かいる!」と叫びた。 他の作業員は驚いて彼を見ると、彼は指を工場の奥に向けていた。 そこには薄暗い影が立っているのが見えた。

  • 深夜の事務室での視線

    深夜、一人で残業していた私は、静かな事務室で仕事に没頭していました。 外は暗く、時折風が窓を叩く音が聞こえるだけでした。 その日は特に遅くまで仕事をしていたため、疲れがピークに達していました。 疲れているせいか、時折視線を感じることがありましたが誰もいないはず。 同僚は既に帰宅しているはずです。 しかしその感覚はどんどん強くなりました。

  • 焚き火と奇妙な夜

    キャンプ仲間と一緒に夏の山へ登山に行った時のこと。 夕方になり、キャンプ場で私達は焚き火の周りに座り、山の夜空を見上げながら楽しいひとときを過ごしていた。 宴の中で、ふとしたことから怪談の話題が持ち上がった。 興奮と緊張感が宴会を包み込む中、一人の仲間が「この山には昔、山神の祟りを受けた者がいた」と言い出した。

  • 家の中から幽かな笑い声

    古びた町に佇む一軒の古民家。 その古い家に住む老夫婦が、時折見かける不思議な光景に困惑していた。 ある日の夜更け、二人は共に居間で過ごしていた。 そろそろ寝ようかと話していた時、家の中に幽かな笑い声が響き渡った。

  • 廃遊園地に出る少女

    K県の半島にある遊園地。 海沿いの丘陵地に広がるその場所は、今では雑草が生い茂り、朽ち果てた建物が並ぶ廃墟となっている。 かつては多くの家族連れで賑わった園内も、今は人影がない。 錆びついた観覧車やジェットコースターが、まるで異様なオブジェのように立ち並ぶ。

  • 寝静まった機内で見た影

    深夜、私は羽田空港から台北へ向かう飛行機に乗っていた。 機内は静まり返り、ほとんどの乗客は眠りに就いていた。 私も疲れを感じていたため、目を閉じてうたた寝をしていた。 しばらくすると奇妙な夢を見た。 夢の中で真っ白な霧に包まれた空を飛んでいる。 周囲には何も見えず、ただ不気味な静寂だけが響き渡っていた。

  • 祠にあった人形

    夜の神社に友人と肝試しに行った時の話。 真夏の夜、友人と二人で近所の神社に肝試しに行くことにした。 深夜0時を過ぎ、静まり返った道を懐中電灯を片手に歩き、神社の鳥居をくぐった。 夜の神社は昼間とは全く違う雰囲気で、暗闇に包まれた木々は不気味な影を落としていた。 静寂の中、風の音だけが異様に響き渡っている。

  • 曰く付きアパート402号室

    薄暗い路地裏にひっそりと佇む木造アパート「ハイツ松風」。 築40年を超える老朽化した建物は、煤けた外壁と歪んだ窓枠が長年の風雨に耐えてきたことを物語っていた。 その402号室は曰く付きの部屋として知られていて、変な噂が絶えず入居者は長続きしなかった。

  • 廃村に現れる影

    薄暗い山道を一人の男が歩いていた。 男の名前は健太。彼は山奥にある廃村を訪れるためにこの道を歩いていた。 健太が廃村に興味を持った理由は、数年前、祖父から聞いた話がきっかけだった。 祖父の話によると、その廃村にはある恐ろしい影絵があるという。 影絵は夜になると村の壁に現れるそうで、それは人型の影絵で見る者を狂気に追い込むと言われている。

  • 鏡に映る自分と向き合う少女

    薄暗い部屋に一人でいる少女、名前はサクラ。 古い木造家屋の隙間風が吹き、カーテンを揺らして不気味な音を立てていた。サクラは背筋にぞっとするような悪寒を感じながら、鏡の前で髪を梳いていた。 鏡に映る自分の顔はどこかいつもと違う。目の下にクマができ、頬は青白く、唇は血の気を失っていた。サクラは鏡に映る自分に話しかけてみた。

  • 登山道の外れにあった小屋

    薄暗い登山道を一人登っていた私は、いつの間にか道を外れてしまっていた。 周囲を見渡しても見覚えのある景色はどこにもない。焦りと不安が募っていく。 日が傾き始め、辺りが暗くなり始めた。懐中電灯の明かりを頼りに何とか歩き続ける。しかし、足元は滑りやすく何度も転んでしまう。 疲れと恐怖で心が折れそうになった時、ふと山小屋の灯りが見えた。

  • 憑き纏う鏡の中の影

    私は薄暗いアパートの一室で一人暮らしをしていた。 ある日、古道具屋で奇妙な鏡を見つけた。それは、縁が黒く煤けた古い鏡で、どこか不気味な雰囲気を漂わせていた。 不思議な魅力を感じた私は、その鏡を衝動買いして家に持ち帰った。鏡を壁に掛け、自分の姿を映してみると、そこには少しだけ歪んだ自分の姿が映っていた。

  • 廃寺にいた老婆

    友人が大学時代に体験した話。 薄暗い山道を下山中、偶然廃寺を見つけた。 気になったので中も見てみようと廃寺に入っていった。 朽ちかけた門構え、苔むした石段、荒れ果てた本堂。 ひんやりとした空気と静寂が、異様な雰囲気を漂わせている。

  • 川の中から助けを求める女性

    知り合いが真夏のキャンプで体験した話。 真夏の夜の河原でテントを張ってキャンプを楽しんでいた知り合いは、焚き火を囲みながら一人静かな時間を過ごしていた。 ふと川の向こう岸からかすかに声が聞こえてきたような気がした。 耳を澄ませるとそれは明らかに助けを求める女性の声だった。 「助けて…助けてください…」 声は弱々しく、どこか遠くから聞こえるようにも、すぐ近くから聞こえるようにも不思議な響きがあった。

  • 忘れられない夏の記憶

    薄暗い納戸の奥から、埃まみれの古いアルバムを見つけた。 懐かしさに駆られ、ページをめくるとそこには幼い頃の私の笑顔が写っていた。その中には鮮明に覚えているはずなのに、なぜか記憶から抜け落ちていた一枚の写真があった。 それは夏祭りの夜に神社で撮影されたものだった。浴衣を着た私は、提灯の灯りに照らされて満面の笑みを浮かべている。しかし、私の隣に写っていたはずの親友の姿がどこにも見当たらない。

  • 深夜に揺らめく焚き火

    友人のFから聞いた話。 Fが高校時代、友達数人で山深いキャンプ場に行った。 季節は夏、丁度開けたよさそうな場所にテントを張って楽しんだ。 やがて夜になり、星空の下で焚き火を囲んで時間を過ごしていた。 深夜にりFたちはテントの中でくつろいでいた。 すると、不気味なザワザワとした喋り声が遠くから聞こえてきた。

  • 幽霊素材

    ここの素材を使用したい場合、お手数をお掛けして申し訳ありませんが素材TOPの規約に目を通して下さい。 部屋、女性幽霊 アニメ調幽霊 廊下、幽霊 老人 背景黒 老人

  • 村のおじいさんに聞いた不思議な話

    昔、私がまだ幼い頃、私の家は小さな村の中にあった。 我が家の隣には独り暮らしのおじいさんが住んでいた。 おじいさんはいつもニコニコしていて、不思議な話もしてくれたので子供たちには人気者だった。 ある夏の日、私は縁側で夕涼みをしていると隣のおじいさんが我が家の門から声を掛けてきた。 「おや〇〇君。今日は涼しいね」 「うん、今日は風が気持ちいいね」

  • 土砂降りの中の足音

    大学生の夏休みの時、サークルメンバー8人で山の中でキャンプをした。 その日は天気予報だと一日中晴れという事で、夜になると皆で焚き火を囲んで楽しんでいた。 そのうちに怪談をしようという事になり、その手の事が好きな人が順番に語るという事になった。 よく聞くような怪談が語られた後の事だ。 突然土砂降りになり、皆で急いでテントの中に避難した。 テントは男女で分かれており、男5人、女3人の2つ。 男の方のテントでその土砂降りで盛り上がっている時、テントの出入り口にいるメンバーが 「人が歩いてる音がする」 と言い出した。 雨の音がそう聞こえるんじゃないの?と誰かが言ったのだが、これは雨の音じゃなくて人が歩…

  • ブイにしがみつく子供

    両親、兄、私、弟で、ある県の海岸にあるキャンプ場に遊びに行った時、弟が体験した話。 そのキャンプ場は崖の上にあり、そこからがけ下まで階段で下りると砂浜がある。 当時弟は中学生で、家族と一緒にいるより一人でいる方が多かった。 そんな弟が崖の下の岩場に行ったり、少し沖の遊泳可能範囲に浮いてるブイの所まで、一人で泳ぎにいっていた。

  • 水をくれないか?

    去年の夏、海側の県のキャンプ場に友人3人で行った時の事。 そこのキャンプ場は木々に囲まれていて、すぐ近くには海水浴場があるため、夏のシーズンになると毎年訪れるキャンプ地だった。 昼は防波堤で釣りをしたり、釣りに飽きると砂浜の方で泳いだりと夏の海を堪能し、夜はバーベキューで盛り上がった。 友達との夏の海でのキャンプは話題が尽きることがない。 気がつくと他の客の談笑する声も少なくなっていた。

  • 子供会のキャンプで肝試し

    小学校6年生の夏、子供会のキャンプで少し離れた山に行った。 これはその時、夜に肝試しをやった時の出来事。 その肝試しは学年混ぜこぜで、男女6人くらいのグループを組み、宿泊所からすぐ近くの山の中腹にある廃屋まで行き、その中に置いてある子供会のバッジを取ってくるという内容だった。 ただ低学年は危ないという事で子供のグループではなく、保護者が同伴するグループ。

  • 雪の上にあった赤いハイヒール

    雪の降る夜、私は友人と二人で山近くの道を車で走っていた。 道の端にはだいぶ雪が積もっているためか、他に走っている車は無くガラガラ。 しばらくすると私たちは山間部に入り、視界が悪くなっていた。 雪は強くなり、路面も真っ白になり始めていた。 カーブを曲がると突然車の前に人影が現れた。

  • キャンプ場で見た白い顔

    私が中2の時、課外授業という事で一泊二日でキャンプ場に行った。 そこは照明がほとんど無く森に囲まれた場所の為、夜になるとてんてんと吊り下げられてるランタンが見えるくらいだった。 その日の夜、バンガローの中には怖い話が好きな奴が数人集まっていて、事前に怖い話をする事を決めていた。

  • 墓地の方からやってくる白いもの

    子供の頃、山だらけの田舎で暮らしていた。 家は2階建てで周りは田んぼに囲まれ、まっすぐな道が東西南北に延びていた。 家から東の道は森、北の道は墓地とお寺、西の道はところどころに家があるだけ。 南には川が流れている。 私の家では祖父から「夜は早く寝ろ」と厳しく言われていた。 理由は、お盆の時期になると北から足音がしてくるからだと言う。 よくある子供を驚かす為の作り話なのだろうと思っていた。

  • 川の中に消えていく霧

    友達のAが幼い頃、子ども会の夏のキャンプに参加していた時に体験した話。 数名で川遊びをしていた時、林の中から霧のような煙のようなものが流れてきた。 不思議に思って見ていると、すぐ近くの子が「何だあれ」と騒ぎ出し、周りの子も「なになに?」と騒ぎ出した。

  • 病院の不気味な階

    その日、私は入院してる友達のお見舞いにきていて、その帰りに病院の4階から1階へ行く為にエレベーターに乗った。 やがてエレベーターが途中で止まりドアが開いた。 そこには広いエントランスの空間があり、その左に受付があり、何故か正面には廊下が伸びていて、右側に待合室がある。 その階は何故か薄暗く、パッと見使われていない階なのかと思ってしまった。 だが正面奥に続く廊下の壁際の椅子には患者さんがおり、ところどころに俯いて座っている。

  • 濃霧の中で聞こえてきたすすり泣き

    大学の山岳部員である健太、美咲、翔太の3人は、夏休みを利用してS県の登山に挑戦していた。 登山計画通り順調に登頂を果たしたが、下山中に突然の濃霧に包まれ道を見失ってしまった。 不安と焦りを感じながら、3人はヘッドライトを頼りに樹林帯を進んだ。

  • 雪洞を掘っていた時に出た生き物

    知り合いが冬山で雪洞を掘っていた時のこと。 シャベルで雪を掘り進むと、雪洞の奥の壁が急に揺れ始めた。 何事かと近づくと、いきなり壁から、白くふわふわしたものが飛び出してきた。 どうやら雪洞の途中に隠れていたらしい。

  • 人影と折り鶴

    ※この話は怖い話ではなく、感動系かもしれません。 真夜中の病室は静まり返り、かすかな機械音だけが響いている。 検査入院中のサトコは、眠れないまま天井を見つめていた。 ふと、窓辺に人影のようなものが見えた気がした。

  • アパートの2階にあがったところにいる

    社会人になったばかりの頃の話。 私は仕事の要領が分からず、朝早く出て終電でアパートに帰って風呂に入って寝る、そんな状態が半年以上続き、その日も遅い時間に帰宅した。 狭い玄関からすぐ二階に上がるタイプのアパートなんですが、階段の上を見ると、落ち武者の様な頭のてっぺんを刈り上げた長髪の生首がある。

  • 廃校の音楽室

    緑に覆われた山奥にある廃校。 かつては子供たちの笑い声が響いていた場所も、今は静寂に包まれ朽ち果てていく。 ある日の深夜、私は隣の市の山奥にある廃校の探検に訪れた。 ライトを手に持ち、薄暗い校舎を歩きながらかつての活気を感じようとしていた。 4階の奥の方までやってきた。 その教室はどうやら音楽室のようで、ドア窓から覗くと音楽室らしい雰囲気の作りだった。

  • 鏡に映るもう一人

    薄暗い古びたアパートの一室で、私は一人暮らしをしていた。 引っ越してきた当初から、鏡台に置かれた古い鏡が気になっていた。 縁は黒ずみ、埃が被り、どこか不気味な雰囲気を醸し出していた。 ある夜、一人で部屋でテレビを見ていると、ふと鏡に映る自分の姿が目に入った。

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