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マルクスの節の後半です。前回のメモの最後は、弁証法的に得られる全面的な真理の立場が、マルクスによって「自然主義」とよばれている、という内容でした。そう考えられた理由も弁証法的に説明されています。人間は自然に働きかけ、労働過程を通じて人間と自然との間にお互いに交流関係が成立します。そして人間も自然もその本質を完成することになります。そのようなことが起こる理由は、人間が「類」として存在するとともに、自...
第4章6節「人間と社会構造-レヴィ=ストロースとマルクス」と7節「状況と自由-意味の発生と意味付与」のメモまとめです。レヴィ=ストロースはモースの考え方を受け継いで、モースのいわゆる交換様式を<構造>と呼んでいます。彼の見解では、社会とは、親族関係、芸術・神話・儀式などのさまざまなシステムの錯綜する全体、つまり<諸構造の構造>です。レヴィ=ストロースは例えば婚姻を社会集団間の女性の交換システムと考...
本能行動まとめ2:大村敏輔『本能行動とゲシュタルト知覚』第8章メモ2
8章第1節後半のメモです。以下、だいたいの要約です。(7) 連接の動力としての行動特殊エネルギー「連鎖(連接)のどの項にも、「同じ種類」の「行動特殊エネルギー」が供給されている。しかも、始発項のエネルギー需要は最小で、かつ刺激閾も最低であるが、終末項へ移行するにつれて、そのエネルギー需要も閾値も高まる。それ故に、連接をなして、おのおのの項が(例えば造巣行動のように)比較的長期に亙って順次経過していく限り...
大域的引き込みモデルによる二足歩行:多賀厳太郎『脳と身体の動的デザイン 運動・知覚の非線形力学と発達』第2章メモ1
第Ⅱ章に入ります。図がたくさんあるんですが、もう面倒くさいので省略させてもらいます。自分の知ってるところもたくさんあって、そこもまた省略させてもらって気になるところだけ拾い上げていこうと思います。Ⅱ章 歩行における脳と環境の強結合1 グローバルエントレインメント生体は自分を取り巻く多様な環境の中で、どうやって適切な動作が取れるのか、というのが2章の主題みたいです。行動じゃなくて、歩行とかの動作が適切...
本能行動まとめ1:大村敏輔『本能行動とゲシュタルト知覚』第8章メモ1
最終第8章でまとめの章です。以下、だいたいの要約です。Ⅷ. 1. 本能行動の構造・機能・エネルギー(1) 種内共通の定型的行動パターンローレンツは「本能行動」の語を種内に共通して現れる定型的行動パターンとして、それまでよりも限定して使用した。(2) 被志向性の反射的経過ローレンツは行動の連接の「終末行動」(完了行動)が常に本能行動であるとした。(3) 連接の終末行動の優位性ローレンツは本能行動は経験による適応的修正...
前回アンビヴァレンツの言葉出てきてて、それに続いて愛と憎しみのような対立関係にあるものについてみたいです。やっぱりよくわからないので、わかったところと気になったところを抜き出していって今回のメモは終わりにします。対立関係にあるものが三つ挙げられています。愛-憎しみ、愛すること-愛されること、愛と憎しみの関係-無関心や冷淡さの三つです。さらに心的な生が、次の三つの対立関係によって支配されているとされて...
プロテスタンティズムから近代組織へ:佐藤俊樹『近代・組織・資本主義』第一章メモ5
第一章最後のメモです。プロテスタンティズムの倫理は本当に近代資本主義をうんだのか、というのがこの章の主題でした。個人の合理性と組織の合理性の分離が結果として駆動した、というのが前回までの結論で、「近代組織という媒介項をおくこと」でプロテスタンティズムと近代資本主義の間の架け橋としようという考え方のようです。近代組織は「(1)個人は原理的に組織の外部にあり、(2)自由意思によって組織の規則に自己拘束するが...
無意識推理説:大村敏輔『本能行動とゲシュタルト知覚』第7章メモ8
第7章は第3節のみ、残り4ページなんですが、ここがかなり込み入っていてなかなか理解できないです。終わりの2ページは結局のところ、ヘルムホルツの「無意識推理説」は神経過程と心的過程の平行という前提を踏み越えて、両者の間の連続的移行説に陥ってしまった、ということみたいです。前半2ページだけ引用しながら考えてみたいと思います。Ⅶ. 3. 三段論法としての無意識推理ヘルムホルツの無意識推理説は別の本で言及されるので...
第4章のまとめに入ります。1節「言語(一)- 話者への帰還」、2節「言語(二) - ことばのもつ実存的意味」、3節「言語(三)- ソシュール」のまとめです。ヘレン・ケラーはものが名前を持つということを理解した瞬間から、大きな喜びと共にたくさんのものの名前を覚え、それまで使っていた合図(サイン)や身ぶりをやめ代わりに言葉を使いはじめました。サリヴァンの報告からは、言葉を覚えて使うことの大きな喜びと、ものが名前...
本気でFIREしたい人におすすめの本です。30代でセミリタイアを達成した三菱リーマンさん(穂高さん)の本を要約。高配当株投資で早期退職する方法や日本で働かないで生きていく方法・手段が書かれています。配当金のメリットを生かし後悔ない人生をおくりましょう。
「公」と「私」の区別:宇野重規『民主主義とは何か』第一章メモ2
第一章第一節、二回目のメモです。以下、だいたいの要約です。ギリシアはメソポタミア文明の周辺に位置していて、このことはギリシアがメソポタミア文明の影響を受けながら独自の発展を遂げることを可能にしました。さらにギリシアのあったペロポネソス半島の地形もあって、一つの国家に統一されることがありませんでした。そしてギリシア的世界はポリスと呼ばれる都市国家群が並立することで構成されることになりました。都市国家...
自我と中枢:大村敏輔『本能行動とゲシュタルト知覚』第7章メモ7
第Ⅶ章第2節のメモ6回目です。以下、だいたいの要約です。(14) 昔の神経生理学者たちは、「流入する報告を決済し、その一部については自らの指令を出し、他の一部については、上位の機関に報告する、といった機能を司る場所が中枢に局在しているとみなしていた。ローレンツのみるところ、このような考え方には、「中枢には一個の「心」(Seele)が座位しており、しかもこの心は、自分が何をすべきかを「知っている」、という仮定が...
第3章「身体の問題」4節「身体的実存(二) - シンボル機能の基盤」と5節「性的存在-フロイト」のメモまとめです。患者が自分の身体の指定された箇所を指示できない、抽象的運動ができないという症状に対して、カッシーラーによって代表される主知主義では、対象を一つのカテゴリーのもとに包摂して現す<カテゴリー的態度>をとれなくなっているためと考えられています。メルロ=ポンティによる症例の解釈は次のようなものです...
【時短で学べる!】本の要約アプリ『flier』評判は悪い? 実際に使っている私がレビューします!
たろみなさんこんにちは、「たろ」です!知識をつけたいなら本を読みなさい!この言葉はよく聞きますよねしかし、読書が苦手な人もたくさんいるでしょう私も苦手でした…知識をつけるために学びたいけど・本が多すぎて何を読んだらいいかわからない・読書は苦