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#695 レビュー『アリストパネース1 ギリシア喜劇全集1』
『ギリシア喜劇全集(1) アリストパネース 1 [ 久保田忠利 ]』より現存するアリストパネースの作品を読み始めました。ペロポネソス戦争下のアテナイの状況や、…
#682 レビュー ウェルギリウスとホラティウスの作品を知る『ラテン文学を読む』逸身喜一郎
トロイア戦争でトロイアから脱出したアエネーアースがローマ建国の神話にもつながると知り、『アエネーイス』を詠むにあたって『ラテン文学を読む ウェルギリウスとホラ…
#693 レビュー『ギリシア喜劇案内 ギリシア喜劇全集別巻』
ギリシア喜劇とは何なのかを理解するためにその案内として『ギリシア喜劇全集(別巻) ギリシア喜劇案内 [ 久保田忠利 ] 』を読みました。ギリシア悲劇があるから…
今年はギリシア悲劇を読むのがテーマなので福徳本として『はじめてのギリシア悲劇 (講談社現代新書) [ 丹羽隆子 ] 』を読みました。英文学者の著者がギリシア悲…
#658 レビュー『エウリーピデースⅣ ギリシア悲劇全集8』
『ヘレネー』『ポイニッサイ‐フェニキアの女たち‐』『オレステース』の3作品で構成される『エウリーピデース IV ギリシア悲劇全集(8)』次々に酷いことが畳みか…
#631 レビュー 『ホメーロスのオデュッセイア物語(上)』バーバラ・レオニ・ピカード
『ホメーロスの オデュッセイア物語(上) (岩波少年文庫)』ホメロスの『イリアス』や『オデュッセイア』の大筋を理解するためにまずは児童書で読むその2です。中学…
#633 レビュー 『ホメーロスのオデュッセイア物語(下)』バーバラ・レオニ・ピカード
『ホメーロスの オデュッセイア物語(下) (岩波少年文庫)』ホメロスの『イリアス』や『オデュッセイア』の大筋を理解するためにまずは児童書で読むその2です。中学…
#652 レビュー『エウリーピデースⅢ ギリシア悲劇全集7』
『イオーン』『トロアーデス』『エーレクトラー』『タウリケーのイーピゲネイア』の4作品で構成される『エウリーピデース III ギリシア悲劇全集(7)』主要人物そ…
#634 レビュー 『「オデュッセイア」を楽しく読む』L.デ・クレシェンツォ
『『オデュッセイア』を楽しく読む [ ルチアーノ・デ・クレシェンツォ ] 』ホメロスの『オデュッセイア』の理解を深めるためにホメロスが書いたとされる『オデュッ…
『ホメロス英雄叙事詩とトロイア戦争: 『イリアス』と『オデュッセイア』を読む』ギリシア悲劇の理解のためにはホメロスの作品理解も必要ということで読みました。ホメ…
『ホメロス イリアス 下 (岩波文庫 赤 102-2)』 読書目標”とにかく読了 ギリシア悲劇”で、ギリシア悲劇を楽しもうとすると、ホメロスの作品を読まねばと…
『ホメロス イリアス 上 (岩波文庫) 』 読書目標”とにかく読了 ギリシア悲劇”で、ギリシア悲劇を楽しもうとすると、ホメロスの作品を読まねばということで読み…
#586 レビュー 英雄とは『ギリシア神話 ペルセウスの書』斉藤洋
『ギリシア神話 ペルセウスの書 (斉藤洋の「ギリシア神話」 2)』 読書目標”とにかく読了 ギリシア悲劇”で、悲劇作品を楽しむためにギリシア神話の理解が必要な…
#606 レビュー『エウリーピデースⅡ ギリシア悲劇全集6 』岩波書店
2024年の読書目標”とにかく読了 ギリシア悲劇”『エウリーピデース II ギリシア悲劇全集(6』を読みました。トロイア戦争関連とへーラクレース伝説をネタにし…
#602 レビュー『エウリーピデースⅠ ギリシア悲劇全集5』岩波書店
2024年の読書目標”とにかく読了 ギリシア悲劇”『エウリーピデース I ギリシア悲劇全集(5)』を読みました。悲劇なのかという作品もあったりしますが、恐らく…
#587 政治・哲学を生み出した古代ギリシア~『歴史探偵 古代ギリシア』その2
ギリシア悲劇を読み始めたときに、NHKの歴史探偵でタイムリーな特集『世界史スペシャル 古代ギリシャ - 歴史探偵 - NHK』が放送されました。そのレビューで…
#598 まとめレビュー ギリシア神話の入り口に『斉藤洋の「ギリシア神話」』斉藤洋
『斉藤洋のギリシア神話(全3巻セット)』のまとめレビューゼウスの娘の女神アテナによるギリシア神話の神々や英雄たちについての語りで味わうギリシア神話 斉藤洋のギ…
#588 レビュー トロイア戦争を女神アテナが語る『ギリシア神話 トロイアの書』斉藤洋
『ギリシア神話トロイアの書 (斉藤洋の「ギリシア神話」 3)』 読書目標”とにかく読了 ギリシア悲劇”で、悲劇作品を楽しむためにギリシア神話の理解が必要なため…
#595 レビュー ギリシア神話のエッセイ的な本『ギリシア神話を知っていますか』阿刀田高
『ギリシア神話を知っていますか (新潮文庫)』 読書目標”とにかく読了 ギリシア悲劇”で、悲劇作品を楽しむためにギリシア神話の理解が必要なために読みました。阿…
#589 レビュー 『はじめてのギリシャ神話解剖図鑑』河島思朗
『はじめてのギリシャ神話解剖図鑑 』 読書目標”とにかく読了 ギリシア悲劇”の現存する作品のほとんどがギリシア神話をベースにしているので、その参考本として読み…
#592 ギリシア世界未曽有の危機~『歴史探偵 古代ギリシア』その3
ギリシア悲劇を読み始めたときに、NHKの歴史探偵でタイムリーな特集『世界史スペシャル 古代ギリシャ - 歴史探偵 - NHK』が放送されました。そのレビューで…
『ギリシア神話』 読書目標”とにかく読了 ギリシア悲劇”で、悲劇作品を楽しむためにギリシア神話の理解が必要なために読みました。石井桃子先生が高学年向けに編集・…
#584 レビュー ゼウス達について『ギリシア神話 オリュンポスの書』斉藤洋
『ギリシア神話 オリュンポスの書 (斉藤洋の「ギリシア神話」 1)』 読書目標”とにかく読了 ギリシア悲劇”で、悲劇作品を楽しむためにギリシア神話の理解が必要…
#583 色彩豊かな古代ギリシア ~『歴史探偵 古代ギリシア』その1
ギリシア悲劇を読み始めたときに、NHKの歴史探偵でタイムリーな特集『世界史スペシャル 古代ギリシャ - 歴史探偵 - NHK』が放送されました。そのレビューで…
#583 レビュー 戦争の理由や開戦から終戦までの流れ『トロイア戦争全史 』松田治
『トロイア戦争全史 (講談社学術文庫)』 読書目標”とにかく読了 ギリシア悲劇”で、悲劇作品を楽しむためにはトロイア戦争の知識がなければならないと気づいて読み…
2024年の読書目標”とにかく読了 ギリシア悲劇”で、その作品を読み始める中でギリシア神話の理解がないと楽しめないことを知り、急遽そのギリシア神話を読むべく借…
岩波書店の『ギリシア悲劇全集』を読み、内容を理解するための副読本として『ギリシア悲劇入門 (岩波新書)』を読みました。ギリシア悲劇三大詩人、アイスキュロス・ソ…
#569 レビュー 『アイスキュロス Ⅱ ギリシア悲劇全集2』岩波書店
ギリシア悲劇作品集の第2弾として「縛られたプロメーテウス」「ペルサイ」「テーバイを攻める七人の将軍」「ヒケティデス」の4作品で構成される『アイスキュロス II…
#567 レビュー 『アイスキュロス Ⅰ ギリシア悲劇全集1 』岩波書店
2024年の読書目標”とにかく読了”のテーマは、ギリシア悲劇。副読本も往く冊か読んだので、ギリシア悲劇自体を読んでみることにしました。第5弾は『アイスキュロス…
#547 2024年の読書目標”とにかく読了”は、ギリシア悲劇
あけましておめでとうございます。2024年の読書目標は ”とにかく読了”の西洋の古典 1.ギリシア悲劇です。理由は西洋を理解しようとすると、シェークスピ…
2024年の読書目標”とにかく読了”のテーマは、ギリシア悲劇。作品に挑む前にもう少し全体イメージを捕らえるべく挑戦して後悔した1冊。第3弾は『ギリシア悲劇案内…
古代アテネは民主主義、哲学、芸術、科学の発展の中心地であった。 古代アテネの起源 アテネの民主主義の誕生 アテネの黄金時代 ペロポネソス戦争 マケドニアの台頭とヘレニズム時代 ローマ時代とビザンチン時代 オスマン 近代アテネの発展 第二次世界大戦とその後 古代アテネの起源 - アテネは、紀元前3000年頃から存在していたとされ、ブロンズ時代には重要な都市国家としての地位を確立していた。- 古代アテネは、ミケーネ文明の一部であり、アクロポリスはこの時代の主要な要塞だった。 アテネの民主主義の誕生 - 紀元前6世紀末、ソロンによる改革が行われ、貴族政治から民主主義への移行が始まっていた。- 紀元前…
古代アテネは民主主義、哲学、芸術、科学の発展の中心地であった。 古代アテネの起源 アテネの民主主義の誕生 アテネの黄金時代 ペロポネソス戦争 マケドニアの台頭とヘレニズム時代 ローマ時代とビザンチン時代 オスマン 近代アテネの発展 第二次世界大戦とその後 古代アテネの起源 - アテネは、紀元前3000年頃から存在していたとされ、ブロンズ時代には重要な都市国家としての地位を確立していた。- 古代アテネは、ミケーネ文明の一部であり、アクロポリスはこの時代の主要な要塞だった。 アテネの民主主義の誕生 - 紀元前6世紀末、ソロンによる改革が行われ、貴族政治から民主主義への移行が始まっていた。- 紀元前…
カイロネイア戦いの舞台、古代ギリシャの戦略的都市、カイロネイアの歴史を知る
カイロネイアは、古代ギリシャのボイオティア地方に位置する重要な都市国家で、紀元前338年のカイロネイアの戦いの舞台として知られています。デルフォイの東約35キロメートルに位置し、ケフィッソス川の谷に近い戦略的な地点にあります。先史時代からの定住地で、紀元前600年からボイオティア同盟の一員としてオルコメノスに従属していました。プルタルコスはカイロネイア出身で、彼の著作にはこの都市に関する多くの言及があります。カイロネイアには古代ギリシャ時代の遺跡が残り、特に「カイロネイアのライオン」や初期キリスト教のバシリカの遺跡が有名です。現在はリバディア市の一部で、人口は約1,400人です。カイロネイアの戦いは、フィリッポス2世によるギリシャ統一の過程での決定的な瞬間であり、マケドニアの優位が確立されました。
カイロネイアの戦いは紀元前338年に発生し、古代ギリシャの歴史において重要な転換点となった。この戦いは、マケドニア王フィリッポス2世とギリシャ諸都市の連合軍との間で行われ、後のヘレニズム時代の幕開けとなった。 戦いの背景 戦いの経過 戦いの影響 戦術的・戦略的分析 歴史的意義 戦いの背景 フィリッポス2世は、マケドニアを強大な国家に変貌させるため、軍事力と外交を駆使していた。彼はギリシャ諸都市の分裂を利用し、マケドニアの影響力を拡大する機会を伺っていた。ギリシャ諸都市は、アテネとテーバイを中心に、マケドニアの台頭に対抗するため連合を結成した。 戦いの経過 カイロネイアの戦いは、ボイオティア地方…
古代マケドニアは、アルゲアス朝のもとでギリシャの周辺の小国から、ヘレニズム時代のギリシャを支配する主要国家へと変貌を遂げた。この変化は、特にフィリッポス2世の治世とその息子アレクサンドロス大王の時代に顕著だった。 マケドニアの台頭 アレクサンドロス大王の征服 マケドニアの影響 マケドニア戦争とローマの台頭 マケドニアの衰退 マケドニアの台頭 マケドニアは、フィリッポス2世の治世(紀元前359年~紀元前336年)に大きく変わった。彼は、サリッサと呼ばれる長槍を装備した改革された軍隊を率い、ギリシャ本土とトラキアのオドリュサイ王国を征服し、外交によってマケドニアを強化した。紀元前338年のカイロネ…
2024年の読書目標”とにかく読了”のテーマは、ギリシア悲劇。第2弾は『西洋古典学入門 ──叙事詩から演劇詩へ (ちくま学芸文庫)』を読みました。ホメロスの『…
イギリスの考古学者アーサー・エヴァンズに発見された線文字Aは、紀元前1800年頃から紀元前1450年頃にかけて、主にクレタ島で使用された文字体系である。この文字は、ミノア文明によって使用され、後の線文字Bの基礎を形成した。線文字Aは、主に粘土板や陶器に刻まれ、宗教的、行政的な記録に使用されていたことが知られている。 同時にエヴァンズによって発見された線文字Bは解読されているが、線文字Aは解読されていない。 線文字Aの最も顕著な特徴は、その複雑さである。この文字体系は、約90の異なる記号を含み、その多くは特定の音節を表していると考えられているが、先述のように現在までに完全な解読はされていない。こ…
#556 レビュー 上演時期のアテナイの状況が肝『ギリシア悲劇』丹下和彦
2024年の読書目標”とにかく読了”のテーマは、ギリシア悲劇です。初挑戦なので副読本でどのようなものなのかを知ることから始めます。第1弾は『ギリシア悲劇 人間…
古代ギリシャのローマによる征服は、地中海世界の歴史において重要な転換点である。この時代は、ヘレニズム時代の終焉とローマ帝国の台頭を特徴とし、紀元前2世紀から紀元前1世紀にかけての出来事が中心である。ローマのギリシャ征服は、軍事的、政治的、文化的な側面から多角的に理解されるべきであり、この過程は段階的かつ複雑なものであった。 ローマの拡張と最初の接触 マケドニアとの戦争 アカイア同盟との対立 文化的影響と同化 ローマの拡張と最初の接触 ローマは共和政の時代から地中海地域における影響力を拡大し始めていた。当初はイタリア半島における覇権を確立することから始まり、カルタゴとのポエニ戦争を経て、地中海西…
ギリシャの古典期は約200年間にわたる時代で、紀元前5世紀と4世紀を中心とする。この時期は、東エーゲ海やギリシャ文化の北部地域(イオニアやマケドニアなど)がペルシャ帝国からの自立を高めた時代であり、民主主義のアテネが最盛期を迎え、第一次・第二次ペロポネソス戦争が起こり、スパルタやテーバイの覇権が確立し、そしてフィリッポス2世の下でマケドニアが強大化する。 西洋文明の初期の政治、芸術的思考(建築、彫刻)、科学的思考、劇場、文学、哲学の多くは、このギリシャ史の時期から派生しており、後のローマ帝国に強い影響を与える。 古典期は一般的に最後のアテネの僭主の転覆(紀元前510年)からアレクサンドロス大王…
世界遺産の象徴、パルテノン神殿の建築技術と芸術的なインスピレーション
パルテノン神殿は、紀元前5世紀にアテナイのアクロポリスに建造された古代ギリシャの象徴的な建築物である。この神殿は、アテナイの守護神であるアテナへの献身と、ペルシャ戦争での勝利を記念して建てられた。建築家イクティノスとカリクラテスによって設計され、彫刻家フィディアスが装飾を手掛けたこの神殿は、ドーリス式の柱による壮大な構造と、細部にわたる彫刻や装飾で知られる。 パルテノン神殿の建設は紀元前447年に始まり、紀元前432年に完成した。その後、神殿は様々な変遷を経験し、キリスト教の普及に伴い6世紀末には聖母マリアに捧げられたキリスト教の教会に転用された。15世紀のオスマン帝国の征服後はモスクとして使…
文化がめばえた都市国家アテネ 楽しい世界史 -ヨーロッパの歴史-
ヨーロッパ史は古代ギリシア・ローマの拡大からスタートする。地中海沿岸は、中東オリエントに築かれたメソポタミアや
歴史を記述するには「暦」が必要です。歴史の父ヘロドトスは暦をどのように扱ったのでしょうか。古代ギリシアの暦に焦点を当てます。
第五章「プラトンのイデア論」のメモまとめです。章タイトル通りイデア論がメインで、後半はイデア論の背景についてでした。まずイデア論は政治的、実践的な関心に強く動機づけられたものです。イデアもエイドスもだいたいは「形」を意味する言葉でした。イデアは目に見える形ではなく、洞察によって心で捉えられるようなものとして使われています。プラトンは事物だけでなく、「物の性質や関係に関しても、たとえば正しさのイデア...
第四章「ソクラテス以前の思想家たちの自然観」のメモまとめです。第四章は前章のソクラテスのアイロニーを受けて、その対象となったものは何かという流れでこの順番になっているみたいです。古代ギリシア時代のフュシスの思想から始まっています。自然と訳されるフュシスという言葉があって、いくつかの意味があります。ソクラテス以前の思想家たちが「フュシス」の言葉の中に見ていた意味は、「自然(もののおのずからある姿)」...
フュシスからソクラテスのアイロニーへ:木田元『反哲学史』第四章メモ2
第四章後半のメモです。ここは古代ギリシア時代のフュシスの思想が、どうソフィストとソクラテスへと繋がっていくかという内容です。以下、木田元『反哲学史』第四章後半のだいたいの要約です。生成、運動の原理であるフュシスはその秩序を持つはずで、ヘラクレイトスはlogos(ロゴス)と呼んでいます。このロゴスという言葉は多義的なのですが、ひとまずフュシスの「あり方の秩序・理法」を示すことばがロゴスであると考えてよさそ...
古代民主主義への批判:宇野重規『民主主義とは何か』第一章メモ5
第一章最後のメモになります。前回まで古代ギリシアでの民主主義の発展とその説明でした。今回は民主主義への批判と共和制についてです。以下、だいたいの要約です。3 民主主義の批判者たちアテナイでの民主主義の批判の一つに、その最盛期は短く衆愚政治へと陥ったというものがあります。実際にはアテナイの民主主義は200年近く機能したし、その間アテナイはもっとも安定し文化的にも実り多いポリスの一つでした。この200年間で...