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我々は何処から来たのか、我々は何者か、我々は何処へ行くか とゴーギャンは問うた
マイナス5.6℃まで冷え込んだ強烈な寒波が長く居座るのだと気象予報士はしつこく忠告する家の前に停めてある我が愛車には霜がびっしり風はなさそうだが確かに寒いさて、どうしたものか今週はきっちり充電器に繋いでおいたクロ介(BMWエアーヘッドボクサー)「機関維持」のために今日は走っておきたいためしに表へ出てみるとなんだかそうでもなかった時折ゆるい風が吹くとそれは怖ろしく冷たいけど日差し自体にはすでに力強さを感じる見上げた空の色もそこに浮かんだ雲の形も確かに季節の移ろいを感じさせる気付けば遠くから雲雀の声も聞こえたクロ介をガレージから出して始動させる今日はもちろん一発だ暖機の間にジャケットを羽織りブーツを履くチョークを戻してヘルメットをかぶりおもむろにシートへ跨る袖口の収まりに気を付けながらグローブをはめさあようや...我々は何処から来たのか、我々は何者か、我々は何処へ行くかとゴーギャンは問うた
大寒に、あまり寒くなかった、と書いたら途端にものすごく寒くなった気候・気象とはそもそもがそういうものだろうだって大寒なのだから寒くて良いに決まっているボクの住む三河地方は気圧配置の微妙な加減で風向きがわずかに西に寄ったため薄っすらとした積雪で済んだ三重の北部なんかが大雪になるとこの三河もただでは済まないがJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)のシッポの振り方次第で結果は多いに異なるのだ冬になると停めておいたクルマやオートバイはそのすべてが外気温に等しく冷えていくガレージの中であってもビックリするほど冷たくなっていてちょっと驚くほどだ車体だけでなくエンジンもオイルもみんなみんな冷たく凍えてしまうそんな状態でエンジンを始動させると一気に機関の温度が上昇してマフラーの中は云うに及ばずエンジン内にも水蒸気が発生してテー...「機関維持」と云いながらそんなにも走る理由が必要かとも思う
新たな年が明けましたあけましておめでとうございますなんですけど、この云いまわしちょっと違和感ないですか?元旦から七日までを松の内として祝いあけて七日に七草がゆをもって日常へ戻るそれほどこの新年を大切にお祝いするにはもちろん訳があってこれは人がいつ命を落とすかわからなかった時代だからこその感覚でありこれだけ恵まれた環境境遇で生きていられる現代人にはもうすでに伝わらない価値観となっているからだろうけれど歳を重ねてすこしでも身体に不調をきたしたりすれば途端にこの「あけましておめでとう」が胸に沁みてくるはずだ楽しみに待たれよいずれはだれの身にも訪れる境地なのださて世の中にはいろいろな人がいてそして各々にそれぞれの考えがあるものだから最近では個人、個性を尊重しようという風潮が強いしかし人間には、というか人間社会には...2025年年頭所感など
深い森の中を行く県道でおっさんは感謝の気持ちで一杯になったのだよ
台風崩れの低気圧が通過していくといよいよ秋も深まって、となんとなく誰もが考えていたはずだが今年はちょいと様子が違っていてなかなか寒さも極まっていかないようだそれでも朝晩はそれなりに冷え込むので着るモノの選択がむずかしーねーアメダスの岐阜県の観測点の中では1,2を争う低気温の「六厩」地区きのう(11/4)の最低気温は1.7℃だったが最高気温は16.2℃もあったそして今朝(11/5)出かける前に調べた最低気温はなんと6.7℃だったそうなるといらぬ心配も出てくるわけだ途中で通過する「せせらぎ街道」の紅葉が終わってないかも、なので平日ではあるが相当な交通量と人手なのかもしれぬまあ、それ以外のルートは多分カーナビでは対応しないような道ばかりなのでノロノロの観光地ドライバーに閉口させられたり何台も連ねて走るバイクの群...深い森の中を行く県道でおっさんは感謝の気持ちで一杯になったのだよ
立秋を過ぎても連日の暑さもちろんボクたちオートバイ乗りは知っている日陰に秋の空気が淀んでいることを信号待ちでジリジリと聞こえてくるような日差しに焙られてもボクたちはこの瞬間を味わいたくてじっと夏に耐えて走るのだもう秋は目の前に来ているまたメジャーリーガーの話なんだけど大谷翔平がドジャースに移籍が決まったころ高校時代のエピソードとして目標達成シート(マンダラチャート)が話題になっていた本人の発想だったのか周囲の助言だったのか彼の目標「ドラフト1位指名を8球団から」に対して一般的にアスリートに必要だとされる「心・技・体」を網羅した8個の題目とその題目ごとにそれぞれ8個の具体的な行動目標が書き込まれていた球速160キロ、コントロール、キレといったピッチャーの本質に関わる事だけでなくドラフトでより多くの指名をもら...あまつさえ「運」ですら何とかなると考える、人の傲慢さよ
クセもの「ミシュラン ロードクラシック」を手懐けるための一計を案ずる
オートバイは基本的には雪や氷の路面はむずかしいので冬には走りに行く場所が限られてしまっていてなんとなく「オフシーズン」みたいな感じになるけど逆に夏は夏で、どこへだって行けるんだけど日中は暑くてとてもじゃないけど長い距離は遠慮したいねアタマをすっぽりヘルメットで包み足には革の分厚いブーツとくれば狂気の沙汰にも見える剥き出しのエンジンやマフラーからは容赦なく熱が襲い水冷オートバイなんてことになると渋滞で嵌まっている時にかぎって冷却ファンが止まらない股間をマジで火傷することがある走っていられれば良いのだけれどねおよそ市街地を炎天下に走ることは避けたいけれど見方を変えれば夏の暑い時期に太陽に焙られながらオートバイで走るのも実はそう悪くない(でた!アマノジャック!)走り出した瞬間の涼しさは格別で「ああ、夏だ」と実感...クセもの「ミシュランロードクラシック」を手懐けるための一計を案ずる
レクティファイヤーかローターコイルなのか、はたまたステーターか、いやワンチャン球切れもあり?
雨の季節に入ったようだね田んぼの稲たちもこれまでは疎らで頼りない葉を風に揺らしていたがここに来てずいぶん株がしっかりとしてきたように見えるねむの木に鮮やかな桃色の花が咲き夏の野草も次々と花をつけている路傍にこんなでかい実をつける木を発見なんだと思う?これ、クルミだってさ硬いタネは馴染みがあるけどこいつは知らなかったそれにしても梅雨とはいえオートバイで走ると風の涼しさが際立ってさわやかな心地がする夏の入口列島に横たわる梅雨前線の位置を見ればいまの空気が爽やかなのかジメジメモワーんなのかすぐにわかるそう、今日は前線の北側にいるんだね雨の合間を縫って少しでも走っておこうと天気が回復すればすぐに山へ向かうのだがもちろん雨のすぐ後は実はあまり楽しくはない山陰(やまかげ)や森の中は路面が乾ききらず落ちた枯れ枝や流れ出...レクティファイヤーかローターコイルなのか、はたまたステーターか、いやワンチャン球切れもあり?
いくら安いからと云って2か月後の予定を立てるなんて、どうかしてる
朝、外へ出てみるとゼンマイをギリリッと巻くような特徴的な鳴き声が聞こえた反射的に空を見上げるとはたしてそれは南国から帰ってきたツバメたちだったまだ冷たい早春の空気を切り裂いて3羽のツバメが滑るように飛び回っていたいよいよ、春ださーて、今年はどこへ走りに行こうかな?それにしても3月の半ばを過ぎて思いの外寒い日が続いた結局最近ではいちばん春がのんびりに見えるふくらみ始めた桜のツボミも少しこれには様子見一足先に咲き揃ったモクレンやコブシも少し花付きが悪く見えるつまりはそういう年もあるということかどんなに気象予報にスーパーコンピュータを用いようとも「自然」は、当たり前だけどそれを顧みないそれが「自然」というものだもともとボクたち日本人はそのことをよく知っているはずの民族だから古来から自然やその営みを畏れ崇めてきた...いくら安いからと云って2か月後の予定を立てるなんて、どうかしてる
何となく、今年はよい事あるごとし。元日の朝、晴れて風無し年が明けて元旦が穏やかに開けるといつもこの啄木の歌を口ずさんで深呼吸するそして本当にそうであれば良いのになと、少し切なくもなる夕べ遅くに降っていた雨もすっかり上がって空はすっきりと晴れ渡った今年の元旦今年はどんな一年になるのかないやいや今年はどんな一年にしようかな、で過ごすことにしようでもね「よい事」なんて普通はあまり訪れない第一、よい事に出会うようなそんな生活してないしねだから毎日淡々と暮らせればそして毎日淡々と勤しんでいければ他に何もいらないのだとも思う他人ごとに期待して落胆するほど暇じゃあない悪いことにもたまにはお目にかかるだろうそんな時こそいつもどおりにやれば良い禍福は糾える縄のごときものだし人間万事塞翁が馬なのだそして、とどの詰まりは人間到...2024年年頭所感など
ともあれ、明日が来ると信じて生きていく、それしかできないのだから
今年初めての本格的な寒波がやってきた北から吹き付ける強い風は凍える冷たさで改めて冬のつらさを思い知らされるガレージのシャッターを上げるとクロ介(BMWR100Trad)に冬の朝陽が差し込んだカバーを外しタンクに掛けた毛布を剥ぐとクロ介の金属のボディをゆっくりと解すように光が包む左右の燃料コックを開けてチョークを一杯に引きセルを回す点火の微妙な兆候を察知してそれをスロットルで掬い上げてやると1000ccのフラットツインは容易く目覚める真冬はこのまましばらく暖機運転するヘルメットをかぶりグローブをはめながらクロ介の周りをゆっくり一周して機体をチェックしていくミラーやメーターの曇りやスイッチの動作パーツの取り付き具合とか灯火の具合とかオイル漏れ、タイヤのトレッドの様子そんなところかアイドリングが上がり始めたらチ...ともあれ、明日が来ると信じて生きていく、それしかできないのだから
“46worksに憧れて” 購入して半年、BMW旧車カフェの現状
ライダーの皆様、憧れのバイクはありますか? 私は旧車をカスタムしたカフェレーサーが大好物です。中でも46wor
里に秋が下りる頃昨日まで晩秋の低い日差しに透けて輝いていた櫨の真っ赤な葉が今日は色を失って枯れていた一日中強く吹き荒れる木枯らしに葉っぱたちはひとたまりもなく抱かれる、というより無残に風に舞い散っていくもうこうなるとボクには何の太刀打ちも出来ない冷たい冬がゆっくりと確実に里に根付くのをただただ受け入れるしかないジョウビタキの姿を庭に見つけると冬の訪れは確実で羽根がキレイなかわいい小鳥なのに「もう来たのかい?」とちょっと悪態もつきたくなるのだそして深い溜息とともに山へ踏み込めるのも今日が最後かもしれないと強く感じるのだそう思う焦りからか晴れた日には時間を惜しんであちこち走り回るのだがその度に逆に寂しさも込み上げる始末だもうこの歳になると死がいつも隣に佇んでいるような気配を感じる決して死ぬことを恐れているわけ...冬が来る前に木枯らしに抱かれてジタバタあがくこの頃
紅葉なんてどこでも見られるけど、こんなワインディングはここにしかない
性格というものは後天的なモノだというのが一般的な見方だが当の本人にとってはそんなのハナハだ迷惑な話だ先祖の誰それからの悪い遺伝に相違ないさそんな風に思えられれば気も楽だろうにそれがまさかこんなにもイヤな性分が自分自身で作り上げたモノだったなんてまさに悪い冗談くらいにしか思えなかったりする「性格」と云うだけあって頑固に凝り固まっていて自分ではもはやどうすることも出来ない状態だから逆に「ひとごと」のように感じるという部分もあるそう云えば毎日の晩酌の当てに刺身の二切れ三切れが決まりだったボクのジィさんは台風なんかでバァちゃんが買いモンに出られなくても食卓に刺身が無いと信じられないくらい不機嫌になるような人だったイヤなジジィだなとその時は思っていたけど実はジィさんもそんな自分のダメさ加減を分かっていたのかもしれな...紅葉なんてどこでも見られるけど、こんなワインディングはここにしかない
昨夜の雨でたっぷりと湿った土から甘い芳香臭が漂ってくる頬を撫でて吹き過ぎる風とてやや冷たくもあるが今年はいつまでも温かく昼は過ごしやすい秋だところどころに残る雲は見る間に姿を変化させて上空にはまだ水蒸気が多いと教えてくれるそれでも晴れ上がった空の色はすっきりと青くその中に柿の実の橙が鮮やかに映ったのんびりとアルコールストーブで湯を沸かし珈琲を淹れる背後の桜の枝ではさっきから百舌鳥が甲高いさえずりを上げている子育て真っ最中のカラスたちが集まってはガーガー喚く月見バーガーも三角チョコパイもいらないけどやっぱり秋は格別だそれよりも程なく訪れる容赦ない冬を前に夏を過ごした枝を離れ地上へ舞い降りやがて土へと還っていく夥しい葉っぱたちばかりが目に映るまだ色や艶を残すものもあれば葉脈だけを残して朽ちてしまったものまで数...「生きてるってより、死んでないだけだ」と婆様は吐き捨てた
この季節、午後も4時を回れば頼りなげな秋の日差しはすでに西の山の端にかかりその反対側には長い影を作り出す飯田からずっとワインディングを走り抜けようやくいつもの我がベースキャンプ「涼風の里」にたどり着いた多分タイヤの空気圧が低い急に寒くなったのに確認を怠っていたいや、後回しにしていて忘れたのだせっかくの山道なのにオートバイの動きと自分の感覚との間にわずかな齟齬があったその所為でいつもより余計に疲れていたタイヤの空気圧は走りに直結するバンキングに合わせてフロントタイヤがリニアに反応する従順さが消え結果的にオーバースピードで進入してしまったかのような反応だったこれでは全くオートバイを信用できない疲れはその所為だそれはつまり空気圧の所為だから結局はボクの所為かこの時刻の「涼風」はひと気がなくとても静かだ日本製の空...まるで針のようなカラマツの落ち葉が顔にあたるとき秋を感じる
いつまでも暑いねェなんて云ってるうちが華でそのうちにちょっとでも寒さが見え始めるとなぜかふと寂しくなってしまうことがあるそれはやはりボクが日本人だからなのかな奥山に紅葉踏み分け……云々などと猿丸大夫の歌を持ち出すまでもなくこの風土に生きる者に与えられた特別の情動なのだろうかこのごろは陽だまりに動く蟻の姿も少なくその動きもやや心許ないひと雨ごとにますます秋は深まりゆき野辺に咲き残る曼殊沙華を見つけては少しホッとするこの頃だクローゼットの衣類も入れ替えが済んで厚手の毛布をベランダに干した朝クロ介(BMWR100)と共に高速の人となった現行ボクサーがどうかは知らないけどそもそもこのエンジンはオイルの消費が激しいクロ介はその中でもことさらの消費量で1000kmも走れば1リットルは消費してしまうマニュアルには100...アタマで考えてると秋はたちまちセンチメンタルになる
彼岸の声を聞いた途端に秋はにわかに姿を見せた曼殊沙華は今年も示し合わせて花を開き里には少し頼りなげな風が吹き始めた読書の秋なんて言われなくともことさら読書に励みたくなるような気候だ天気が安定してきたので遠乗りしてきた大好きなクネクネ道を走る新東名静岡SA平日の午前8時なのになぜか2輪駐車スペースは一杯だ「今日はすっきりしない天気」とお天気お姉さんは云っていたけどなかなかどうしてカラッと晴れ渡る光長閑けき秋の空だ中に来ていたロングTシャツを脱いでスマートICから下へ降りる安部川の支流の藁科川をたどっていく今日走る静岡県県道60号線はその源流まで続いている「南アルプス高原線」などと旅情を掻き立てる名前が付けられているけどその実、かなりの悪路ちょっと覚悟がいるいくつもの山筋を乗り越えながらゆるゆると進み井川ダム...彼はあの時確かに手に持つ白い旗でボクに通るよう促した
秋風が吹き始めるころツバメたちには南へ帰る日が近づいてくる忙しく飛び回っては小虫を一杯に頬張るしっかり食べて蓄えておかないと厳しい長旅に耐えられないのだそして、いよいよ、という日になると決まってみんな揃って別れの挨拶にやってくる何をイタいこと云ってやがるのかと思う向きもあるかもしれないが毎日外の様子を眺めていれば自然とそれに気づくのだふと足元を見ればそこには萩のかわいらしい赤紫の花伸び放題の草むらからは虫の音稲刈りが終わりひこばえが伸びる田んぼ示し合わせたかのように落葉を始めた川沿いの桜並木みんなが教えてくれる――もう秋だよ、とどんなに強烈な夏だったとしても地球が回れば必ず秋になる電線に並んで止まって、風を読むツバメたち「気をつけて、そしてまた春に会おう」ボクは心の中で彼らに別れを告げツバメたちを見送る今...そぞろ神のモノにつきて心ソワソワ
どんなことでもみんな大抵おんなじなんだけどまだ見ぬモノやまだ得ぬモノにけしからん想像をしてしまうのは人の世の常なのだろう人はその秀でた頭脳を使ってアレコレと思いを巡らせることが大の得意だでもそのほとんどはサル知恵浅はかで取るに足らないことのほうが多いと思うがどうだろう未知なモノに対するとき人はそれまでの経験や知識をフルに活かして自分なりの何らかのイメージを作り出すけれどその根拠の一つとなる記憶の曖昧さといったらマジ、最低なのだ死ぬほど暑い夏にうんざりしていても冬になれば誰しも「やっぱ夏の方がマシだな」と考える何度経験しても夏のリアルを忘れてしまうからだろうそれは人が忘れないと次へ進めない生き物だからだ親しい人との別れを持ち出すまでもなくこれ以上ないと思うような喜びやまた悲しみもその記憶を持ち続けていては新...忘れられぬ恋は叶わぬ恋SRラプソティ
むかしも夏は暑かったしかもエアコンなんてないし扇風機だって一家に一台だった夜は夕食を終えるとみんな揃って外に出て縁台で涼む近所の人もみんな一緒だ男は男で女たちは女たちでそして子供らは花火をしたり星を眺めたりして過ごす蚊取り線香の煙の臭いやアンタレスの真っ赤な心臓の輝き9時も過ぎればお開きで家に戻ってパタパタと団扇をはたいて蚊帳に入るうちは母子家庭で母は毎日仕事に出ていた女が正規の社員として働く環境は厳しく子供が(と云っても大抵ボクだけど)風邪で熱が出ても母は休まず出勤した朝出がけに作っておいてくれた「おじや」を温めなおして食べろというが熱でフラフラするから絶対無理でいつも冷め切った冷たいおじやを食べていたでも、もっと悲しいのは夏だ夏休みもちろん母は仕事で兄貴が中学生になってからはひとりで留守番していた夕べ...探しても青い鳥は見つからないよ、もう持ってるからね
夏は圧倒的だすべてをあまねく夏に変えてしまう朝、カーテンを開けるとすでに鋭くて大量の夏の太陽光線が差し込んでいた近くで、遠くで、蝉たちは一斉に命の雄叫びを上げる日本の夏は暑い暑いから夏とも云える暑くてこその夏なのだ日陰に入ってアイスキャンディに噛り付きそれでも流れ落ちる止めどない汗を手の甲で拭うそして、あっちーっと呻く山の木々は黄味の強い緑から青味の強い緑に葉の色を変えて里にはムクゲやカンナが咲き揃う電線のカラスは風上にカシラを向けて僅かに口を開くあんな真っ黒な羽ではさぞかし暑かろう真っ黒な舌をちょっと覗かせて浅く速い呼吸で身体を冷却する「かー」と投げ掛けると「カーァ」と返すやっぱり知り合いのカラスだったそこへカラスがもう一羽今度は向こうから先に「カーァ」とくるちょっと掠れた声低く「かー」と返すとすぐに飛...暑さにやられたのか「いい人」になりたいと柄にもなく願う夏
どれほどの時間なのかどれほどの距離なのかそれははっきりとしていないのだけれどオートバイを引っ張り出してどこぞの山の中やどこぞの田畑の中を走って帰ってくるとアタマとカラダが妙にボーッとしている時があるまあまあ、コチト等それなりの歳なのだ以前に比べれば体力も気力もガタリと落ちているのは否めない疲れかな疲れなんだろうなと、漠然と思っていたが、一週間もそれが続くことがあって何か別の原因もありそうだと少し気にしていた先日、気田川沿いへ走りに出かけて行った後もブログやnoteの記事を書いたり写真をまとめたりに数日かかったんだけどその間、何度も記憶を手繰る度に頭と身体がなんとなくぼんやりするのを感じていたそれはいつもどおり不快なものでなく、不思議なフワフワ感だったなんだか旨いもん喰いながら一杯やった時みたいな心地良さみ...キンミヤのハイボールで酔うような安いしあわせに似ている
高速道路の入口で一旦オートバイを止めてかけていたサングラスを外しゴーグルを下す毛ムクジャラの口元は相変わらず露出したままなので湿った風が顔の皮膚にジットリとまとわりついてくる梅雨の晴れ間だとて湿度はかなり高いいくつかトンネルを越えるとほどなく静岡に入り電光掲示の制限標識が120km/hを示す30年前のオートバイと云えどもドイツ生まれのクロ介水を得た魚のごとき走りを見せる5速4000rpmクランクに伝わる固い振動が全体を包む「まだいけるよ」とクロ介は唆すが顔に喰い込むゴーグルの感触がそれを阻むボクがジェットヘルとゴーグルを愛用する理由はまさにこれで高速走行で落ち着かないゴーグルがクロ介の誘惑から気を逸らしてくれる浜松浜北で下へ降りて天竜の街を過ぎ、国道362号線へ進む春野辺りまで気持ちの良いワインディングが...このまま、くねくねとくねくねと、どこまでもどこまでも
あの頃は良かったとは云わないけど、あの頃で良かったとは思っている
ひどい雨が降ったあと山の中をくねくねと進む頼りない道はどこも山からの水でビシャバシャで土砂や砂利の流出木々の倒壊や折れた枝の散乱人が作るモノをまるで無かったことにするかのような暴れぶりだネットでざっと眺めただけでも通行止め箇所は多く探検気分で出かけていくのも面白そうだけど一生懸命復旧している人たちのことを考えると申し訳なくもあり出かけて行ってどこかにたどり着けるという保証もない感じだった梅雨空の中山から流れ出た水で川になる道路を突っ切っていくクロ介はすでにびしょ濡れでボクの両足の脛にはびったりとチノパンツが張り付いて気持ち悪い「帰ったらしっかり洗ってやるから」とクロ介をなだめながら迂回路を彷徨うでも、これはこれですごく楽しい走りだ雨上がりは山のにおいが強く湧き出しすべてがしっとりと濡れそぼり湿った重い空気...あの頃は良かったとは云わないけど、あの頃で良かったとは思っている
「ライダーの感情を可視化した地図アプリ」と題するネット記事を目にした瞬間に、またかと瞬間的に、嫌悪感と猜疑心を持ったアプリという名の金儲けは内容よりもいかにキャッチーであるかが重要だからこういう手法がほとんどだよく似たやつに健康食品や美容用品があるが訳の分からないカタカナを並べて庶民の代表みたいな人たちが口を揃えて「個人の感想」を述べる青汁がどういいのかではなく青汁だからいい、と連呼しているボク的には看過できない感じなので気を悪くする話をまた今回もする「仮想センサ」という、分かるようで分からないプログラムでボディセンサ(主に心電)などから集められたバイタルデータでそこにあるはずの「感情」をAIなどで可視化させるのだそうだその「感情」と思われるものをデータ化し地図上に反映させるアプリだつまり「快」「不快」の...ひと夏の恋に共感できても、あの夏のボクには共感できまい
鳥のさえずり忙しい5月の空乾いた大陸の風がこの極東の島国だにも一瞬ではあるが北欧の夏の情景をもたらす実を結んだ草木は絶え間なく吹き付けるその風に楽しげにその影を揺らす梅雨が始まるまでのこの刹那いちばん好きな季節かもしれぬ勤めに出ていたころはおおいに自律神経の不調に悩まされていたがいわく、ストレスのせいだ、としかし、なーんにもしとらん今日この頃のはずなのにちっとも何かしようという気力が湧かず「鬱」のような気分がしてモヤモヤするのだSiriに「ストレスがなくても鬱の症状って出ますか?」と問うたらいつものような溌溂とした声ですぐさま「こちらがみつかりました!」と見せてくれたのはどれも鬱の原因はストレスだ、というものばかりだったけれど鬱の原因が内因的である可能性は本当にないのだろうか人間本来のストレスとは多分、直...ストレスによらない「鬱」と自己実現欲求
今年は季節の進みが早く天候も比較的安定していて何より暖かくなって暮らしが楽だ4月は案外忙しく過ごした定期的に通っている医者をいくつかこなし健康診断へも行った庭の手入れをしたり富士山のほうへキャンプにも行ったそうだモーターサイクルショーへも久しぶりに行ったでも新車のオートバイに興味が無いのであれはムダだったかなセントレア(中部国際空港)と同じ空港島に出来た新しい展示場スカイエキスポ(愛知県国際展示場)で開催だったからはじめて名鉄の空港特急ミュースカイに乗って行ったあれこそが収穫だったか世界は需要と供給でできていると見る向きがあるが昨今、それに振り回されている感があるように思う売れているモノに価値がありために売れるモノを作り出すことに必死になる買う側は失敗を恐れるあまりベストバイとか高評価をネットに探し求める...誰かが何かを奪っていく、それが進化だとすればさびしい
バイクはお洒落に乗りたいもの出来るだけスニーカーではなくハーフブーツにバイクジャケットで乗ってます♬最近、タイヤを交換したPIRELLI縦溝パターンはGTⅡし…
早朝、花冷えの空気の中伊勢道を南下していた大袈裟かな、と思ったけどライトダウンを着てきたのにサブいあのちゃんSA正確には安濃サービスエリア朝食に外のベンチでサンドイッチをつまんでいたら震えがくるくらい身体が冷えて仕方なくもう一度中へ行ってアツアツのコーヒーを一杯それでもちょっとマシかレベルだ経験上走ってるほうがサブくない気がするので走り出すことにするそれにしてもサクラだ松阪IC辺りのすごいサクラ並木を皮切りに今日はどこもかしこもサクラの大渋滞だ熱烈歓迎桜花爛漫サクラ絵巻の走馬灯を見ているようだもうエエねん、ってくらいのサクラだ日本人のサクラに対する情念を思い知らされる過ぎたるはナンチャラ、ちょっとうんざりするなんて贅沢なボヤキも出そうだ勢和多気ICで高速を降りて国道166号線を西進する参宮街道とも呼ばれて...いくら天邪鬼でも満開のサクラにうんざりだなんて言うな
サクラの開花が話題となる平和な国のこの頃賃上げとは無関係なボクの春だけど少子化や海の向こうの戦争とも無関係なおっさんの春だ社会に住まう以上、無縁ではなかろうよ、と云われそうだが春の穏やかな日差しだけは人類共通の喜びとして有難く頂こう新東名新城ICから国道257号線で豊川をたどっていくと思わず満開のサクラに迎えられた正に文字通りの満開山里の厳しい冬の寒さの向こうにまた巡ってきた春木々や花々、鳥や獣たちの弾むような喜びに満ちていた百花繚乱とは云え奥三河の春はまだ浅く寒い茶臼山では残雪でスキーをする人たち標高1,000mを超える高原には冬の冷たい風が吹きつけて腹が冷える日差しを受けていれば暖かいので椅子に座って日向ぼっこコーヒーが旨いお菓子のパックがパンパンの高原バイクブームと云われているようだけどなるほど平日...君が去った後も記憶は残るだろう春がボクにそう云った
今年の冬も去年と同じような傾向だったので今年もまた春の訪れが早いのだろうと思っていたらきのう開花している桜の木を見てしまった全体的にはまだ2週間くらいかかりそうだけど日当たりとか風当たりとかの関係で一足先にパッカンする花もあるまあ寒いより暖かいの方が良い春はウェルカムだよ週の頭に家人と恵那の山間にある風呂を訪ねた県境の峠は路傍の残雪も無ければ路面の凍結も(気配すら)無かったとなれば、入院(腰上の整備)明けのクロ介がだまちゃいない車庫に行くたび「行くのか?」と散歩を待ち詫びるバカ犬のように見つめ返してくる天気予報士どもが「春の陽気」と口を揃えるその日さっそく「涼風」まであいさつに出掛ける走り出してみると奴等が云うほど暖かい訳ではなくうっすらと北の風を孕み、寒いの方が感覚的には勝つでも、それはそれ、もう真冬の...降りそそぐスギの花粉を蹴散らして春の山へ行く
案外トシ喰ってるんですよね、こいつ艶有のまっ黒いオートバイなんて21世紀には絶滅した種族1990年4月生まれ午年の33歳距離は走っていないけど時間だけは容赦なく経っていてやっぱりゴムやらプラスチックやらの劣化がでる手に入れてから2年経ったけど14年間店頭で放置されていたクロ介を徐々に走らせて、走らせながら未だに不具合をつぶす日々だ今回は今シーズンの開幕に向けて大きな修理をしたOHVエンジンなのでプッシュロッドがクランクケースから突き出るんだけどそのロッドケースの取り付けパッキングが劣化してオイルを吹いているのともう最初からなんだけどニュートラルスイッチのオイル漏れの対応対応って云ってもスイッチの交換だシリンダー外すついでに燃焼室内の点検とカーボン取り吸気経路のスリーブ(ゴム製)も交換してもらうヘッドが開い...オートバイに乗ってニヤついてるジジイはボクです、たぶん
春に向かうときウソみたいに暖かな日と真逆の「マジか!」レベルの寒い日が交互に繰り返すようになるむかしからそんな気象状況を「三寒四温」と云ったりするがこれは本来の三寒四温とはちょっと違う本来は寒気団の強弱で出現する寒暖の繰り返しなので真冬の現象だ日本では春に向かうと移動性の高気圧と低気圧が本州南岸辺りを交互に通過するようになるので冬の末期に少しずつ暖かい日と寒い日が繰り返すこれを「三寒四温」と勝手に呼ぶようになったらしいでもいまでは春を予感させるワードとしてはメジャーで春一番と同じくらい耳にする今週は特に朝の冷え込みがきつかったねボクの家では暖房に石油ファンヒーターを使っているんだけど石油ファンヒーターがただの石油ストーブより優れている点の一つに「タイマー機能」がある電気が無いと動かないかわりに電気仕掛けを...石油ファンヒーターのタイマーセットを忘れた朝
暦というのは良く出来ていて季節の事象だったり、人の体感だったりにぴったり嵌まっていることに感心する正確な測定器や観測のデータベースなどなくてもヒトの感覚器は気候の変化をつぶさに嗅ぎ分けてしまうということかボクがいくつになっても毎年「寒」のキビしさなどすっかり忘れてしまってもその中に仄かな春の息吹を感じ取れるのは人並みにも春を待ちわびる切実な心の為す技なのかもしれない「春は名のみの風の寒さや」と歌われるとおり微かな気温の温みを一網打尽にするような北西の風はまだまだ強烈に冷たい今日来たのは見事な堰提を持つ水溜まり「とよおか湖」だ蒲郡市北部の高台に位置しているので堤の上から三河湾の眺望が利く蒲郡は地元なのであまり意識しないが国定公園にも指定されていて実は風光明媚なところだ凪いだ三河湾はまだ高度の低い冬の太陽に全...「そういうの、信じる?」と確認されたことを思い出す
油で揚げて砂糖をまぶしたアレ 油が淵(愛知県安城市、碧南市)
大寒って、響きのいい言葉だ「ダイカン」=固く強そうなイメージがするサブいのは好きじゃぁないけど季節の「底」みたいな感じがして縁の下の力持ち感がある頂から底を俯瞰するより底から天空を見上げる方がワクワクすることない?これから迎える春や夏に思いを馳せ今日は冷たい空気の中を走ろう走り出すまえに道具を積むアルコールストーブだったり風防だったりカップだったりまぁそんなやつだ燃焼音がほとんどしないアルコールストーブが好みなんだけどこの頃の寒波に燃焼がなかなか安定しなくなっているトランギアにはプレヒート用のプリヒーターってのがあるけどOD缶とかが寒すぎて使えないならいざ知らずこれくらいの寒さならガスストーブ使った方が速いだから今日はスノーピークの古いチタンストーブを持っていく秋に「ふもとっぱら」行ったときに一応買ってお...油で揚げて砂糖をまぶしたアレ油が淵(愛知県安城市、碧南市)
むかし有料道路だったところを無意識に迂回するロートル単車乗り
豊橋市街をぐるっとバイパスは迂回して進み丘陵地帯を緩やかに上り下りしていると間もなく県境を過ぎ、潮見トンネルに入るこのトンネルは下り勾配になっていて前方出口の向こうに紺碧の太平洋が覗けてみえるトンネルを抜けると世界は一変見渡す限り続く遠州灘黒潮の太平洋は真冬の低い太陽に照らされて波頭が無数に輝き上空には冴え渡った空がどこまでも続く今日は風もなく彼方に見える浜名大橋の向こうにアメリカまで見えそうな程クリアだ馬郡ICでバイパスを離れる宇布見橋を経て中州へ渡り、緩やかに湾曲する浜名湖大橋を経て舘山寺へ以前、浜名湖は有料道路だらけで料金所に引っかからないように抜け道ばかり走っていたそのころのクセが抜けないのか、つい脇道に逸れてしまう貧乏性だけれどその方が湖に沿って走れることが多くて気持ちいいんだけどね天気が良くて...むかし有料道路だったところを無意識に迂回するロートル単車乗り
年が改まって何となく去年のあれやこれやがリセットされたような気になるとそれほど真面目な性分でなくともさー今年はどんな一年にしようかな、と考えたりするボクは性格が悪いので大抵は性格的なことを反省して今年はもうちょっとまともな人になりたいな、なんて考えるああそうか普通はスケジュール的なことを考えるのかでもね、こちとら毎日暇だからその気になればなんだってできるし、どこへでも行かれるそれと予定をたてるのが嫌いだからもともと計画もしないそれに明日生きていられると思ったら大間違い朝、パチンとスイッチが入ったらその日一日をただ生ききるそして夜誰にともなく、おやすみまた明日、と云ってふとんに入るいかに生きて、いかに死すべきかなんて馬鹿云っちゃあいけない巡り来る一日一日のほうが大事だ人類の科学は、こうすればああなる、で組み...2023年頭所感など
早いもので今年も終わりですねなーんて、これっぽっちも思ってやしないんだけど何となく口にしてみると人並みに一生懸命生きているような気になれる今年の秋は暖かい日が多くて12月に入っても道路に凍結の気配すらなかったがここへきて一気に季節は冬先週末に降った雪は未だ溶け残り日当たりの悪い場所はツルツルに凍っているでもね風さへ収まれば日差しは暖かく「いけるんじゃないの?」なんて誘惑に負けることになる千万町の集落を抜けるころから路面が怪しくなる路肩には雪が残り路面は黒々として判断が難しい圧雪されてアイスバーンになったところが2か所息を殺してやり過ごすもちろんこの場合息を殺したからと云って何とかなる訳ではない垂直荷重を維持してトルク変動のない駆動を心がけるまあそうすると自然に息が止まるんだけどね国道に出るとさらにヤバいブ...春になったらまたくるよ、必ずね
弱い寒気が流れ込んで高い空にまっ黒い雲が広がるところどころ晴れ間も見えているし北の風に流される雲の動きもが速いのでまあ大丈夫だろう、とクロ介を連れ出す路面はまだ大丈夫気温はそこそこだけど今日は風が冷たい雲で陽がさえぎられるとすごく寒いおまけにいつもの「涼風」に着くころには時雨れてきた濡れるという程でもないくらいの雨粒だしばらく軒先で待っていたら、すぐに時雨は止んだコーヒーでも淹れて温まろうとストーブに火を入れて沸騰するのを待っていたが今度は北の風がいっそう強く吹きつけた熱いコーヒーを啜りながらスマートフォンを取り出して青空文庫を開く著作権の切れたかつての文豪たちの作品をポツリポツリと読み進めるのが楽しみだ最近は太宰にはまっている勿論、太宰は生涯にわたって何度も読み返した作家だけど社会からドロップアウトした...北風の中太宰を読む
いつもこの時期すっかりその美しい紅や黄の葉を振るい落として初冬の気配を見せるせせらぎ街道を走りたくなる天邪鬼にも程があるねとは言え一歩間違うと路面凍結で入れなくなる場所のでタイミングを計るのが案外むつかしいこの日ももう凍結の危険があってダメだろうと諦めいつもの散歩走りに出かけたけど途中の陸橋の上から見た青空にソソノカされ高速上のヒトとなったパタゴニアのフリースベストの上にユニクロのウルトラライトダウンで暑いときどき現れる気温表示も15℃風もないし空には雲ひとつない東海環状道から肩の上まで雪をかぶった峰々のパノラマ御岳、乗鞍、中央アルプス木曽駒、恵那山まで寿命が伸びそうな有難い情景をみせるこのごろは、景色を求め、感動を期待する人が多いが美しい景色とはそもそも出会いだ無償の美しさは見る側の感受性の豊かさを必要...紅葉がすっかり終わったせせらぎ街道を走り抜ける天邪鬼
ひと雨ごとに気温は確実にひと段階ずつ下がって色づいていた木々も徐々に色褪せ、葉を振るい落としはじめた秋が深まり冬の足音が聞こえてくるこのころオートバイで走りに行ける場所が減っていくのを実感するとはいえクロ介はあの大きなカウル真冬でもグリップヒーターどころか分厚いグローブも無用爪先は、暖かいとまでは言わないけど冷たさは感じない路面さえ凍らなければ冬も悪くない「虫がいない、汗かかない、他のライダーがいなくて静か」「デカいカウルとフラットツインのエンジン熱が気持ちいい」「空気が澄んでいて景色がきれいに見える」「カップヌードルやコーヒーが旨い」まるで志摩リンの冬キャンする理由と一緒だ冷たい空気の中紅葉が終わった閑散とした山道をクロ介の大きなカウルに潜り込んで駆け抜けるときなぜだか胸が躍る北陸道の木之本で降りて紅葉...志摩リンに激しく同意・・・死語か
朝、テレビを付けたら気象予報士の女が「今日は立冬です」と、きやがった「けれど今日の日中は気温が上がるので、冬はまだ座っているでしょう」だとクソ面白くもない事をニコニコしながら云いやがる彼女の予報どおり太陽高度が上がるにつれて気温もどんどん上昇している先週車検から帰ってきたクロ介を引っ張り出して暖機させるチョークをいっぱいに引いて始動させストッパーを締めこんでスロットルを3000rpmくらいに固定する「何を云っているかわからない」だろ?ティクラーをカチカチさせてー、が無いだけマシだがなハーフチョークで走り出す県道への合流点でクラッチを切るとまだストールの気配があるスロットルをやや開けたまま止まり交差道路の安全を確認エンストさせないように長めのミートで合流する今週末いつもの散歩コースはラリージャパンのSSのコ...ラリージャパンがいつもの散歩ルートにやってくる
秋が来た山へ行ってその色づきを確かめてきた東海環状道で北上するトンネルを一つ抜けるたびに気温が下がり「サビーーーー(さむいーーーー)」と、震え上がるライディングジャケットの下にスウェットでは無理かでも、もう遅い富加関ICで高速を下り県道58号線でさらに北上する国道41号線に比べて流れが良い抜け道的なルートなのでみんなペースも早い飛騨金山で国道に合流するが、ここまでくると国道も交通量が適度でストレスはない下呂で休憩してたら高山線を新型のHC85がきたボディーの白色が真っ白けで微妙ですなボディーラインも丸すぎだよんーーーイマイチかなその先、飛騨小坂の街で国道を離れいよいよ鈴蘭スカイラインへ向かう鈴蘭峠までは比較的よく整備されているけど濁河温泉方面へと県道441号線を入るとルートは一気に荒れる紅葉もこの辺りまで...山はもう紅葉の時期着るものに気を付けないと死ぬ
いくつになっても毎年夏の暑さを再確認する 「朝霧湖(愛知県新城市)」
まだ気温は30℃程度だけど湿度が高い天気図で見ると梅雨前線が日本列島の南岸に横たわりしっかりと梅雨だそれにしても経験しないとその本質は理解できないというけど何度経験しても時間が経つとすっかり忘れる冬の寒さがそうさせるのか夏の暑さのイメージが毎年リセットされてしまうのはなぜかそして実際にこの梅雨時湿度の高さには毎年ゲンナリさせられる阿呆人間だ水溜まりでも眺めてのんびり本でも読むかと考えて出かけて行ったけどなかなかどうして梅雨時の空気は手強いさわやかさの欠片もないのだよ三遠南信道の鳳来峡ICの取り付きから県道519号線へ入るこの辺りは地盤が岩盤でできていて急斜面の山と切れ込んだ谷が雰囲気のある景観を作るほどなく右岸と左岸の道路の分岐点に着く右岸はダム提までは行けるがその先で工事通行止め(7/31までの予定)道...いくつになっても毎年夏の暑さを再確認する「朝霧湖(愛知県新城市)」