メインカテゴリーを選択しなおす
某月某日 桜への思い入れは、日本人独特のものだろう。そうして見ると、秋の紅葉や真っ白い雪の中に映える「寒椿」等にも、わたしたちは心惹かれるように思う。このような情景を思い浮かべるだけでもわたしの胸には美しき天然へのなんとも言われぬ懐かしさがこみ上げてくる。詩人、大岡信さんが京都嵯峨野に住む染色家、志村ふくみさんのことをかつて綴っていた。美しい桜色に染まった糸で織ったその着物のピンクは、淡いようで、...
左から中庸への切り替えという点で、安部公房は早かったが、頭の回転が速いはずの大江健三郎はmなかなか切り替えなかった気がしている。卒論に安部公房を扱った自分は、大江の、あまりに60年代レジュームに浸かっている大江の作品は選択肢には入っていないかった。自分は
大岡信「古典を読む 万葉集」・「詩人・菅原道真」(岩波現代文庫)
「折々のうた」の大岡信が亡くなって二年がたちました。以前こんな案内を、高校生に向けて書いたことがあります。 大岡信(おおおかまこと) この名前を聞いてピンと来る人は新聞をよく読む人