メインカテゴリーを選択しなおす
青い壺 (文春文庫) 作者:有吉佐和子 文藝春秋 Amazon あらすじ 高名な美術評論家を訪ねた陶芸家の省造。スペインで見つけた「12世紀初頭の」掘り出しものとして、青い壺を見せられたが……。 読後感想 肺炎で入院していたのは高名な美術評論家だった 陶芸家牧田省造を東京の自宅に呼んでバルセロナで見つけた掘り出し物の青い壺を見せるためだった ところが省造がこれを見るなり「僕が10数年前に作った壺ですよ」 評論家はこれを信じること無しに南宋浙江省の竜泉窯だと言う 省造が再度自分の作ったものだと言っても聞く耳を持たず、もう帰れという 評論家は自分が見いだした高価なものだという事は決して疑わなかった…
青い壺 (文春文庫) 作者:有吉佐和子 文藝春秋 Amazon あらすじ スペイン旅行中に急性肺炎になったという入院患者の男は、病室に飾った青い壺に触られそうになると、怒鳴るのだった。 読後感想 ある日本人がスペイン旅行中に骨董品店で掘り出し物を見つけたとして、「青い壺」を購入した ところが急性肺炎になりそのままみやげ物として日本に持ち帰った 病院で病室等の清掃業務をしている老婆シメは3人1組で病室を廻って清掃していた 上記スペインから帰国し、肺炎患者として入院している患者がスペイン風邪に罹患しているのでは無いかと気になっていたが、確認したら単なる肺炎と聞いて安心した ところがある日その病室で…
青い壺 (文春文庫) 作者:有吉佐和子 文藝春秋 Amazon あらすじ 世話になったシスターが45年ぶりにスペインに帰郷するときいた悠子は、青磁の壺をプレゼントする。壺はついに、海をわたる! 読後感想 修道会に入会したら親の死に目にも逢えないと言われた ただ現在は緩和され親兄弟との手紙のやりとりもできる ある日シスター(スペイン人)が母親の危篤で母国へ一時帰国すると悠子は聞いた それならみやげにと思ってシスターに青い壺を渡した ・・・いよいよ青い壺はスペインへ みやげ物にしては重いしかさばるし、壊れることもあるのでどうかと思うが😩 -------------- 以下の画像をクリックしてもらえ…
青い壺 (文春文庫) 作者:有吉佐和子 文藝春秋 Amazon あらすじ 母校だったミッションスクールの初等科に栄養士として就職した、弓香の孫娘の悠子。野菜を食べさせたいと工夫を凝らすが、ある日… 読後感想 ミッションスクールで学校給食の栄養士として悠子は働いていた 子供達に緑黄色を出すと残すことが多い ある日人参を潰してカレーライスに入れたら全部食べてくれた これを良いことに、残すとこの多いほうれん草を潰してスープとして出したら、ほとん食べずに返された ほうれん草が化学反応を起こして黒色に変色しまったためだ これにすっかり悠子は気落ちしてしまった これを見かねてシスター(学校長)が失敗は誰に…
青い壺 (文春文庫) 作者:有吉佐和子 文藝春秋 Amazon あらすじ 女学校の卒業から半世紀、弓香は同級生たちと久しぶりに京都で集まる。戦争を経て子育ても終えた彼女たちは、家庭の状況も経済状態もそれぞれで……。 読後感想 50年ぶりの女学校の同窓会が京都で行われることになった 弓香はそわそわ落ち着きが無い 何を着ていこうか、何を持っていこうかその日に備えて何日も前から準備している 旧友が京都の集合場所にどんどん集まってくるが女性同士の目は鋭い あの人誰だったかしら、ずいぶん老けたわねとか自分を棚に上げ言いたい放題 幹事が1泊3食付き1400円のコースを申し込んだ 夜の宴会に出てくる料理は家…
「青い壺<第8話>」//金持ち、泥棒に入られても高価なものは無し。
青い壺 (文春文庫) 作者:有吉佐和子 文藝春秋 Amazon あらすじ 長女が嫁ぎ、長男はアメリカに留学。姑は他界したある日、夫にレストランに誘われ…… 読後感想 池田厚子は長女が嫁いで空き部屋になったところの整理をしていた 長男は留学、姑は他界 だれも居なくなった部屋で寂しくなった 医者の夫から突然増上寺前のレストランへ食事に誘われた 夫から日頃のねぎらいとしての気持ちからだろう 粧飾品をなににするかウキウキしながら選び、髪は美容院に行って仕上げた 当日夫とその店で待ち合わせ、思った以上のメニューに満足して帰宅した ところが家が荒らされ、泥棒に家はいられたことが一目で分かった 各部屋はこと…
「青い壺<第7話>//優雅だった外交官夫人も戦渦に巻き込まれる
青い壺 (文春文庫) 作者:有吉佐和子 文藝春秋 Amazon あらすじ 息子の忘れ物としてバアのマダムが届けてくれた壺をみて、老婦人は、戦時中の外務官僚だった亡き夫との思い出がよみがえり、饒舌に語りだす。 読後感想 医師石田の父は外交官として海外に赴任していたが、日本に帰任したが戦況厳しくなって高貴な暮らしもどん底に それでも父は欧州赴任の時味わった調理を母に見せたくてジャガイモなどに手を加え、さも欧州風料理としてもてなしたこともあった ただ父も海軍へ招集され戦火で亡くなった 母は優雅に暮らしていたときのことを思い出し息子には聞かせるのであった ただ息子は何回も聞かせられているようで、そこか…
青い壺<第6話>//医師がバーに忘れていった桐箱の中には・・・
青い壺 (文春文庫) 作者:有吉佐和子 文藝春秋 Amazon あらすじ 夫婦ふたりで、戦後の焼け跡から始めたこじんまりとしたバー。医師の石田は、「御礼」と書いた細長い荷物を置いて帰った。 読後感想 医師石田は眼科患者から全快のお礼として桐箱入りの品をもらった 「御礼」と書いてある 高価に見えた 仕事帰りに夫婦でやっている馴染みのバーに立ち寄る 女性従業員もおり、接客係として客につく バーの中では常連客がたわいもない話をしている 海軍大尉は「ダイイ」と呼ぶか「タイイ」と呼ぶかなど どとらでも良いとは思うが意地になって互いの客が大論争 これが落ち着けば若者グループがギターを弾きながら唄う ここは…
青い壺 (文春文庫) 作者:有吉佐和子 文藝春秋 Amazon あらすじ 老いて目が見えなくなった母親を東京の狭いマンションに引き取った千代子。思いがけず心弾む生活だったが…… 読後感想 実家には長男夫婦とその子供、そして母親が住んでいる 母親キヨは左右とも目が霞んで、そしてついには見えなくなった 医者は老齢のこともあり治らない病気だと言い、家の中では茶碗を持ち損ねて壊したり、トイレに行くのも不自由し、肩身の狭い生活をしている 長男の嫁は長女千代子は独身なので母親の面倒を見ることはできるはず 自分は子供の世話で手一杯だとグチをこぼしている 東京で会社員をしているが婚期を逃して独身のまま 自分に…
青い壺 (文春文庫) 作者:有吉佐和子 文藝春秋 Amazon あらすじ 青い壺に美しく花を生けようと奮闘する芳江。孫を連れた娘の雅子が急に帰ってきて、婚家の醜い遺産争いを愚痴るのだが。 読後感想 芳江は自分の子供達が夫が元気で生存しているにも拘わらず相続財産の分配について話していると訊いて驚く しかも自分(妻・芳江)生存していれば妻が1/3が入って残りの2/3が子供達の分配になる よって妻も亡くなったことを前提に話を詰めている 「青い壺」は夫が元部下からもらったものだが、すぐにでも誰かほかの人に譲れという 理由は言わない 何にか不吉なことを感じ取ったのか -------------- 以下の…
「青い壺<第3話>」//事前情報収集せずに見合いはさせるなという話
青い壺 (文春文庫) 作者:有吉佐和子 文藝春秋 Amazon あらすじ 副社長の夫の部下の女性と、甥っ子を見合いさせるため二人を自宅に呼んだ芳江は、今どきの人たちに呆然とする。 読後感想 副社長の妻芳江が夫の部下の女性と姪っ子を結婚させようと見合いを仕組むが男女とも「傷」を持ち見合いする気は無かったという、よくある話 副社長の部下京子はある男の子供を産み、シングルマザーとして育てているという 芳江は事前にまったく知らなかったものだから見合い当日に大慌て ところがその見合いの相手甥っ子も女がいて今のところお互いに結婚する気は無いとのこと 両方ともよく話を詰めないままに見合いを進めた結果の話 親…
青い壺 (文春文庫) 作者:有吉佐和子 文藝春秋 Amazon あらすじ 定年後、家でぼんやりする夫を持てあました妻は、世話になった副社長へのお礼にデパートで青い壺を買い、夫に持たせた。 読後感想 山田寅三は毎日印で押したように定時に家をで定時に帰宅する 妻の千枝ははサラリーマンとはどんな家でもこんな生活をていると思った それでも定年後嘱託で68歳まで会社で働かせてもらった 会社を辞めたあとは毎日家に居るばかり 妻も途方に暮れ世話になった副社長にお礼の品を持っていったらどうかと提案 妻はデパートで「青い壺」をみつけこれを贈ることにした 寅三はこれを持って副社長を訪ねお礼として贈答した しかしそ…
青い壺 (文春文庫) 作者:有吉佐和子 文藝春秋 Amazon あらすじ 青磁ひとすじに制作を続ける陶芸家の省造。ある日デパートの注文品とともに焼きあがったその壺は見る者を魅了した。 読後感想 焼いた陶芸品は薬品の浸かり方によって出来映えが異なる デパートから受注した品を作り終えたあと残った材料で仕上げた作品が思った以上に良かった バイヤーからは個展を出さないかと言われているが、省造はそこまで考えていない ただこの日は良い作品ができたと満足のようだった 職人として万感の思いだったのだろう この時この壺が流転していくとは思いもしていない 「青い壺」がどんなデザインだったのか本書に挿絵や写真は掲載…
青い壺 (文春文庫) 作者:有吉佐和子 文藝春秋 Amazon あらすじ 無名の陶芸家が生んだ青磁の壺が売られ贈られ盗まれ、十余年後に作者と再会した時――。人生の数奇な断面を描き出す名作! シングルマザーの苦悩、すれ違う夫婦、相続争いに悩む娘の言葉を聴いてドキリとする親… 人間の奥深く救うドロドロした心理を小気味よく、鮮やかに描き出す絶品の13話! 読後感想 NHKの番組に取り上げられたことから大きな反響を呼んだ 僕は有吉さんの作品は一度も読んでいなかったので良い機会だ思った 青い壺を巡る一連の話 無名の陶芸家がいわばおつりで作った壺 買った人にとっては歴史的陶器なので大金を惜しんでもかまわな…
有吉佐和子さんの絶頂期だった時は 高校生から社会人位だったので 1936年生まれの母達世代は よく読んでいたと思う 羽田空港で飛行中のお供に一冊と思い 手に取ったこちら 『青い壺』が面白かったので 迷わず購入 ラウンジで読み始めたら 英国航空の飛行機が!大きいなぁ 海外も早...
玄関前に置いて 家を護ってくれる黄色金色 ヴアンデグローヴが咲きかけた朝 葉が傷んでしまうのですが 6年経っても頑張ってくれています 地元紙の読書欄で紹介されていたのが 有吉佐和子さん著の 『青い壺』 昭和51年作なので私が高校1年生 確かに当時なら 読書圏外だったなぁ 定...
遠出の仕事に行ってきました。有吉佐和子/ 青い壺 非色も好きです。
月、火と遠出の仕事がつづきました。 昔は遠くの仕事のときは、移動時の車で寝れる!睡眠時間確保できる!って思っていたんですが(とくに子どもが小さくて授乳しているときは寝不足だから助かったー)最近は車に乗っているってだけで疲れてしまう。酔ってしまう。運転しないだけ楽だから文句言えないんですけどね。でも昼休憩時も含めて車内にいる時間が6時間くらいって考えると体に悪いなあと思います。 足がだるくなるんですよね。普段の仕事も座りっぱなしが多いから夏でもずっとレッグウォーマー必須です。 でも普段あまり会えないスタッフと話ができるのは楽しいです。元気でした~?とか近況を話しあったり。 逆に、あの人、仕事辞め…
ご覧いただきありがとうございます。 有吉佐和子さんの「青い壺」を読んでいます。 有吉佐和子さんの作品は、高校生のころ、よく読んでいました。 『華岡青洲の妻』(女流文学賞)をはじめ、 どの作品も、人の一生を深く描写していて、読み応えがあります。 「青い壺」が再び新装版になって発売されていたので、読んでみることにしました。 青い壷 新装版 (文春文庫) [ 有吉 佐和子 ] 内容紹介 無名の陶芸家が生んだ青磁の壺が、売られ贈られ盗まれ、十余年後に作者と再会した時ーー。人生の数奇な断面を描き出す名作!シングルマザーの苦悩、すれ違う夫婦、相続争いに悩む娘の言葉を聴いてドキリとする親…人間の奥深く救うド…
最近読んだ本を紹介します。 こちらの小説です↓ 『青い壺』 有吉佐和子さんの作品です。 有吉さんといえば、和歌山生まれ。 なので、和歌山に住んでた頃に知りま…